1:10
今から経済産業委員会を開会いたします。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。経済、産業、貿易及び公正取引等に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房、新しい資本主義実現本部事務局次長三浦貴敏君ほか29名を
1:36
政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご意義ございませんか。ご意義ないと認め、差を決定いたします。経済、産業、貿易及び公正取引等に関する調査のうち、経済産業行政等の基本施策に関する件及び公正取引委員会の業務に関する件を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言願います。
2:05
おはようございます。自由民主党の石井雅宏です。経済産業委員会、自民党の質問のトップバッターを務めさせていただきたいと存じます。早速質問に入らせていただきます。まもなく12年目の3月11日を迎えようとしているところであります。私も福島には何回も訪問をしてまいりました。福島の復興再生に向けまして、私自身これからも引き続き努力をしてまいりたいと考えております。経済産業省におかれましては、これからも福島の復興と、そして東電、福島第一原発の廃炉、汚染水、処理水の対策、これを最重要課題として位置づけて、全力で取り組んでいただくことをまず要望をさせていただく次第であります。質問でございます。
2:53
基幹困難区域が設定されました町村に特定復興再生拠点区域が設けられまして、除染やあるいはインフラの整備等が進んで、一部では避難指示の解除が進んでまいりました。
3:07
私も昨年、原子力災害現地対策本部長といたしまして、勝良大村、大熊町、二葉町の避難指示解除に関わってまいりましたが、これに続く並江町は、今月末の3月31日解除日となりました。これに続く富岡町、飯舘村の避難指示解除に向けました手続きはどうなっているのでしょうか。
3:31
現行産町村における当該区域への住民の基幹移住の状況はどうなっているのでしょうか。また、基幹移住が思ったようにすでにないというところが多いのではないかと思いますけれども、どのような原因があると考えられるのでしょうか。そして今後の対応はどうかといったことで、この点、経済産業省と復興庁にそれぞれお伺いをいたします。
4:01
まず、避難指示解除に向けた手続きにつきましてお答え申し上げます。昨年、勝浪村、大熊町、二葉町において特定復興再生拠点区域の避難指示が解除され、本格的な復興再生に向けた重要な一歩が踏み出されました。維新委員におかれましては、現地対策本部長といたしまして多大な好評をいただきました。誠にありがとうございます。委員 御指示のとおり、並江町の特定復興再生拠点区域につきましては、3月31日に避難指示解除を予定しているところでございます。続く富岡町、飯舘村につきましても、本年春頃の避難指示解除を目指しまして、地元自治体・県と調整を進めているところでございます。避難指示の解除はゴールではなくスタートでございます。今後も地元の課題を丁寧に伺いながら、復興に全力を尽くしてまいりたいと考えております。
4:53
復興庁からもお答え申し上げます。昨年、避難指示が解除された勝良尾村、大熊町、二葉町の特定復興再生拠点区域を含め、住民の帰還や新しい住民の移住が始まっているところでございますけれども、復興を進めるためには、帰還・移住できる環境をさらに充実させていく必要がある状況であるというふうに認識をしております。具体的には、住民の皆様から帰還等を判断するために必要なものとして、医療・介護・商業施設等の生活環境の充実や住宅確保の支援などの声をいただいているところでございます。避難指示が解除された三町村の帰還 ・移住の促進に向けて、町の生活や経済を支える中心地となる市街地の開発や生活環境整備の支援、移住者の住まいの確保への支援などの取組を進めておりまして、引き続き、地元の声を丁寧に伺いながら、帰還を希望する方が安心して帰還できる生活環境の整備等に取り組んでまいりたいと考えております。
5:55
特定復興再生拠点区域外の帰還困難区域におきまして、帰還を希望する方の意向をお伺いしながら、一定の区域の除染等やあるいは道路等のインフラ整備を集中的に行いまして、住民の帰還及び当該住民の生活の再建を目指す特定帰還居住区域が設定されることとなりました。これを制度化する福島復興再生特別措置法の改正案が今、国会に提案されております。これを大いに歓迎をさせていただくものでありますが、市町村長が設定するこの区域は、地元や住民の意向を丁寧に伺って、できる限り意向に沿った区域設定をしていただきたいと考えておりますが、今後のスケジュールと合わせまして、方針をお伺いいたしたいと思います。
6:47
福島県立福島市の福島県立復興庁 由良東加司官
6:51
お答え申し上げます。ご指摘のいただきました特定帰還居住区域につきましては、帰還する住民の皆様が安全安心に日常生活を営むために必要となる区域として、宅地、道路、集会所、墓地などを含めた上で、除染を始めとする生活の再建に向けた環境整備に取り組んでいく方針でございます。今後、市町村が特定帰還居住区域を設定する際には、帰還意向の確認を踏まえて、安全安心に日常生活を営むために必要となる範囲を地図上に整理しながら検討する必要があると考えておりまして、国としても、地元や住民の意向を丁寧に伺いつつ、十分に地元自治体と協議してまいりたいと考えております。スケジュールにつきましては、本法律案を成立させていただきました。あとには、市町村における特定帰還居住区域復興再生計画をまず作成いただくこととなりますが、その計画を認定した後、令和5年度中には先行的な除染に着手できるように取り組みを進めてまいりたいと考えております。帰還意向のある住民の方々全員の一日も早い期間を目指して、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。次に、廃炉を進めていくにあたりまして、一番大きな課題、これがアルプス処理水の問題でございます。西村大臣にお伺いをさせていただきたいと思います。福島第一原発の処理水に関する関係閣僚会議が1月13日に開かれまして、アルプス処理水の開用放出の時期が本年春から夏頃となるという見通しが示されたところであります。ご案内のとおり、世界中の多くの原子力施設からは、トリチウムを含む処理水は、安全基準を満たした上で海に放出されているところであります。アルプス処理水は、トリチウムの安全基準を満たすように、海水で大幅に薄めた上で行われます。具体的には、国際的な考え方に基づいた国の安全基準の40分の1、世界保健機構WHOが定める飲料水ガイドラインのおよそ7分の1でありまして、そのため人体や環境に影響を及ぼすことは考えられないとされているということであります。国際原子力機関IAAも、この放出は科学的根拠に基づくものであって、国際観光に沿うものと評価しておられるところであります。こういったアルプス処理水の安全性を、もっと積極的に、わかりやすく情報発信をしていただきたいと思います。この点、放出には、地元漁業関係者の了解が必要となっているところでありますし、また、地元商工関係者等も風評被害を懸念されているということであります。つきましては、国が全面立って風評を最大限抑制する徹底した対策を講じる、とともに風評によって生じる消費減退等も想定しながら、水産物の消費拡大キャンペーンの実施、あるいは販路開拓の支援、迅速かつ適切な営業損害賠償等、あらゆる施策を総動員する構えで取り組んでいくべきだと思います。改めて、西村大臣に、アルプス処理水の処分についての今後の基本的な対応方針をお伺いしたいと思います。特に、安全性確保と風評対策は大変大事だと思います。地元住民の皆さんとの対話やマスコミ、広報誌、SNS等を活用した情報発信の理解・情勢の取組、昨年、二次補正で成立しました漁業者の事業継続のための基金事業の執行方針、また、アルプス処理水の処分についてです。これにつきましては、2021年4月に開業方針を決定し、これまで漁業者の方々、あるいは地元の皆さんに、はじめとして、安全性の確保・風評対策に関する説明・意見交換を1000回以上実施してきております。また、テレビCM、ウェブ広告、新聞広告などでの情報発信を行ってきているところでございます。私自身も、昨年10月と先月2月に実施した漁業者との車座の対話、あるいは、Twitterでの情報発信、Webでの発信など、理解情勢を進めてきているところでございます。国際社会に対しましても、国際会議や二国間対話の場、あるいは在京外交団、在京外国メディアへのブリーフィング、海外紙への広告掲載、また、海外ニュースでの番組におきましても、科学的根拠に基づいて、透明性を持って丁寧に説明してきたところであります。また、これまでIAEAの専門家が複数回来日をしてレビューを行ってくれております。昨年5月には、グロッシーIAEAの事務局長が、放出は環境にいかなる害も与えることはないと確信できるとコメントを出してくれております。本年前半、またレビューがあると思います。その上で、包括報告書が本年前半には公表される予定でありますので、その内容も含めて、ご指摘のように、科学的根拠を含めて、分かりやすく丁寧に説明していきたいと思います。また、昨年末、三陸常盤ものの消費拡大を図る官民連携の枠組みとして、「魅力発見!三陸常盤ものネットワーク」というものを立ち上げまして、現在900社以上が参加してくれております。常盤もの、福島の水産物など、企業内の食堂、レストランなどでご活用いただいているということです。さらに、本年度の補正予算で措置した漁業者の事業継続のための基金については、現在、執行に向けた準備を行っているところですが、前漁連会長からは、信頼関係構築に向けての姿勢と評価する談話もいただいているところです。いずれにしましても、ご指摘のように、本年春から夏頃と見込む海洋放出の時期を踏まえ、引き続き安全性の確保、そして風評対策の徹底に万全を期すとまいりたいと思いますし、私自身も機会を見つけて、また訪問し、丁寧な説明を重ねてまいりたいと考えております。西村大臣の精力的な取組に敬意を表させていただきますとともに、今後、最重要課題でございますので、全力で章を挙げて取り組んでいただくことを期待いたしたいと思います。最初の委員会でございますので、経済産業省の大きな政策について、まず基本方針をお伺いさせていただきたいと思いますが、その一つが、GX実現に向けた基本方針であります。昨年7月27日のGX実行会議の初会合から始まりまして、パブコメを経て、今年2月10日にGX基本方針が閣議決定されました。2050年カーボンニュートラルの国際公約を達成するとともに、安定的で安価なエネルギー供給につながるエネルギー需給構造の転換の実現、さらに我が国の産業構造、社会構造を変革していくための、今後10年のロードマップを示すものとなっていると承知しております。そして、今国会にGX実現に向けまして必要となる「GX推進法案」も提出されているところでありますが、今後の我が国の経済、産業構造を引いては、国民生活に大変革をもたらすこの「GX基本方針」、実現に向けました担当大臣としての強い思いをぜひお聞かせをお願いしたいと思います。ご指摘のように、GXはまさに化石燃料からの脱却にとどまらず、エネルギー、全産業、引いては経済、社会の大変革を実行していくものでございます。GXを通じて脱炭素と、エネルギーの安定供給、さらには経済成長、この3つを同時に達成していく、実現していくことが重要であります。こうした方針に基づきまして、基本方針を2月10日に閣議決定したところであります。その方針の中では、化石燃料 への過度な依存からの脱却を目指して、徹底した省エネを行っていくと、さらには再エネを再生可能エネルギーを最大限導入すると、そして、安全性が確保された原子力の活用、こうしたことを含めて、脱炭素効果の高い電源への転換を推進すること、そして、成長志向型カーボンプライスイング構想の下で、今後10年間で150兆円超のGX関連投資を実現するために、GX経済交際を活用して、20兆円規模の先行投資支援を実施すること、まさに、こうした支援で、イノベーションでGX世界をリードしていきたいと考えております。こうした取組は、化石燃料への過度な依存状態から脱却をし、中長期的なエネルギーの安定供給の確保に貢献すると同時に、新たな市場需要を創出して、まさに我が国の産業競争力を強化していくことにつながると認識しております。全ての国民の皆さんが希望を持って暮らせる社会を実現するべく、国会で2法案を提出させていただいておりますが、基本方針に示した取組を着実に実行してまいりたいと考えております。産業競争力の強化につなげていくという大変前向きな御答弁でございました。これに関連して、原発の政策につきましてお伺いさせていただきたいと思います。今国会に5つの法案を束ねた形で、GX脱炭素電源法案が提案されております。2050年カーボンニュートラル実現に向けまして、脱炭素化のために電力供給の分野においても、再エネの最大限活用、あるいはCO2排出を抑えた火力発電など、様々な対策を講じていかなければならないわけでありますが、一方で昨年、東京電力管内におきまして、電力需給が逼迫をしたということもありました。ロシアによる暗いな侵略によって、石炭やLNGによる電源構成の危ぶさ、これが浮き彫りにもなったところであります。エネルギーの安定供給の必要性、これが国民にも広く認識されつつあると思いますけれども、原発は発電時にCO2をほぼ排出しない、脱炭素とも両立できる電源でありまして、安全性確保、これを大前提にして、原発の利活用を図るべきであると考えております。原発政策の今後の在り方と、今回この法案を提出するに至った趣旨につきまして、大臣の見解をお伺いいたします。
17:46
御指摘のように、世界のエネルギー構造、自給構造、まさに大転換点にあるということだと思います。脱炭素社会を実現していかなければならないと同時に、経済、生活を支えるエネルギーの安全保障、安定供給、この両立を図らなければいけないという非常に難しい、極めて難しい課題に直面しているわけであります。そうした中で、原子力を含め、あらゆる選択肢を追求していく、このことが重要であると認識しております。私自身、大臣就任以来、日本の原子力の最前線の現場も何度となく訪問し、その声を聞き、また高い技術力を自ら確かめてきたところであります。こうした中で、日本の原子力関連技術は、足元の電力安定供給の確保のみならず、中長期的なエネルギーを取り巻くグローバルな課題解決にも貢献する、潜在的な大きな力を有しているものと確信しております。その上で、原子力の利活用に当たっては、まさに安全神話に陥った東電の福島第一原発の事故の反省と教訓、これを一時期たりとも忘れてはならないわけでありまして、今回の改正案の原子力基本法の中にも「安全神話」という言葉も書き込みまして、日本の法制史上初めてだと思いますが、そのことを一時期たりとも忘れないということ、そして、胸に刻みながら安全性を最優先に取り組むということをお示ししているところであります。そうした中で、今回御指摘のように、再エネを最大限導入しながら、そして、安全確保を前提とした原子力の活用に向けて、原発の運転機関に関する規律の整備を含む「GX脱炭素電源法案」を提出したところでございます。今後、国会での議論をはじめ、様々な場を通じて、私どもの考え方をしっかりと説明し、原子力の利用に対する国民の皆様の不安や不信、こうした思いに応えて、幅広い御理解が得られるような丁寧な説明を徹底していきたいと考えております。
19:57
国民の不安不信を払拭するという大変重要なテーマでございます。大臣のこれからのしっかりとした説明を果たしていただく、先頭に立っての行動を期待をさせていただく次第でございます。このことにも還元いたしまして、次は電力料金の値上げにつきまして、大臣に御質問をさせていただきます。ロシアのウクライナ侵略を受けまして、世界で液化天然ガス、LNG、あるいは石炭といった資源を確保する動きが活発になって、燃料価格が高止まりをし、電力各社の業績を圧迫しているところであります。原発稼働が順調で値上げをしない関西電力、九州電力を除きまして、電力大手7社が申請をした家庭向け電力料金の28、ないし45%の値上げをめぐって、各地で公聴会が開かれていると承知しております。電力ガス取引監視等委員会の料金制度専門会合で審査が行われていると聞いておりますけれども、口頭しておりますのは、実は燃料費だけではなくて、修繕費とかあるいは工事費も値上げをしているということもありますし、また政府が期待している適正な賃上げをどうするのかといったようなことなど、さまざまな論点があろうかと思います。一方で、この燃料価格、為替等も大きく変動しているところでありまして、特に塩安や燃料価格が一時より落ち着いているという ことでありますので、値上げ申請時以降のこれらの動きも注視をしなければならないのではないかと思います。木下総理からは、2月24日の物価賃金生活総合対策本部で、4月という日程ありきではなくて、厳格かつ丁寧な査定による審査をするようにとの指示があったと聞いております。申請を受け、審査を行っている経産省の今後の方針につきまして、西村大臣にお伺いをし、また、今年1月から始まっております電気・ガス価格激変緩和対策事業、この執行状況、今後の方針、併せお伺いをいたします。
22:17
電気料金の値上げ申請についてでございます。木下総理のご指示を踏まえまして、現在審査を行っているところでありますが、まず、為替や燃料価格がかなり大きく変動しておりますので、そうしている中で、燃料費をどのように見積もっていくのが適正なのかという点、それから、さらなる経営効率化の余地がないのかといった点を含めて、4月と いう日程ありきではなく、厳格かつ丁寧に審査を行っているところでございます。また、昨年まとめました総合経済対策に基づきまして、ご指摘の電気料金の負担軽減策でありますが、2月の請求分から1キロワットあたり7円の値引きを家庭で無件に行っているところでありまして、標準的な世帯では1か月で約2,800円程度の負担軽減になるものと思います。この値引き支援を確実に各世帯に届けられるように取り組んでいきたいと考えております。その上で、岸田総理からのご指示がございました、今後の電気料金対策支援について、与党とも連携しながら、今後の支援策の在り方などを検討してまいりたいと考えているところであります。こういった中で、電力7社の顧客情報不正閲覧問題が発覚をいたしました。永美値大臣政務官にお伺いをいたしたいと思います。電力自由化で参入した新電力や再生可能エネルギー事業者の顧客情報などが、大手電力会社のグループ内で、総配電部門を通じて漏えいする不正が次々と明らかとなったわけですが、閲覧を営業に用いて契約が切り替わったという悪質な事例もあると聞いております。発送電分離の在り方、あるいは 電力の自由化そのものが問われる事案だとも言えるかと思いますが、電力会社はこの問題は電力領域の値上げとは直接の関係はないとしているところでありますが、しかし、3月2日に内閣府の有識者会議が再発防止に向けた提言をまとめて、経産省に提起をしたとお聞きしております。その中で、大手電力会社の小売部門と総配電子会社の資本関係を分離する、所有権分離や、あるいは情報管理の分離徹底、人事交流の制限など、さらには違反した事業者の罰則の強化が提言されたとのことですが、政府には法令遵守の体制を整えて、公正な競争関係を整えつつも、しかし一方で、電力の安定供給、これも大事なことでありますから、これが維持できる環境整備を整えていただきたいと願います。電力会社の調査など始まっていると思いますが、経済産業省はこの問題にどのように対処されるのか、長峰政務官のご見解をお伺いいたします。今般発覚しました、一般総配電事業者が保有する顧客情報が不適切に閲覧可能な状態に置かれていたという事案は、電気事業の忠実性・信頼性に疑念を抱かせるものであり、極めて遺憾と認識をいたしております。それぞれの事案については、電力・ガス取引監視等委員会が報告聴取や立ち入り検査を行い、事案の解明に向けた調査を進めていると承知しております。なお、委員からご指摘ございました3月2日の内閣府の有識者会議、こちらで公表されました提言については承知しておりますが、現在、情報漏洩・不正閲覧事案については、事案の事実関係の確認や原因分析のための調査を実施している段階で、まずはその結果をしっかりと精査してまいりたいと思っております。その上で、電力・ガス取引監視等委員会や資源エネルギー庁の有識者会議におきまして、調査結果を踏まえ、本件を評価するとともに再発防止という観点から、結論ありきではなく、挙進単開に議論をいただきまして、そうした議論も踏まえた上で、電力システムの信頼回復に向けて、しっかりとした対応を検討してまいりたいと存じます。次に、太陽光発電と並んで、再燃発電の主力となります風力発電についてお伺いいたします。脱炭素に向けた切り札の一つということで、要所発電風力が位置づけられておりますが、現状、風車については国内に製造拠点がなくて、輸入に依存しているところであります。国内の調達比率を高めていかなければならないと考えておりますが、欧州に比べて導入が遅れました我が国におきましては、2020年時点での発電コストが1kW/h、約30円と、世界標準の3倍近い水準となっております。経済産業省はこれを30年内し、35年には8円から9円を目指すとこのようにする、第一次要所風力産業ビジョンを発表されておりますが、どのような方策でこの目標達成を目指していかれるのでしょうか。
27:44
資源エネルギー長 井上昭エネルギー新エネルギー部長
27:48
お答え申し上げます。我が国産業界は国内調達比率でございますが、要所風力発電に関しまして、2040年までに60%を目指すという目標を掲げておりまして、これに向けた取組を進めていると ころでございます。その取組の一つといたしまして、2021年の公募、4回機、170万キロワット、第一弾でやらせていただきましたが、ここで選定された事業者では、秋田県や千葉県などの地元企業の活用、マッチングを進めております。また、風車につきましても、これGE制でございますけれども、東芝がGE社と連携して国内で134機の大型風車部品の加工組み立てを行う計画を持っておりまして、政府としても支援しているところでございます。政府としては、発電事業者の選定にあたりまして、先生ご指摘のとおり、こうしたサプライチェーンの形成状況をしっかり評価していくと同時に、やはり要所風力におけるコストの低減ということを重視した評価基準を設定しておりまして、これによって事業者を選定していきたいと考えております。こうした取組を通じまして、国内調達比率を高めつつ、継続的な案件形成によってスケールメリットを実現し、発電コストの低減に取り組んでいきたい。その際には、やはり地域との共生が極めて重要でございますので、地元の自治体、あるいは関係者の 方々とも密に連携しながら、しっかり対話を進めて継続的な案件形成に努めてまいりたいと考えております。
29:28
この風力発電に関して、実は人材の育成というのが大事だというテーマなんですが、風車の補修・点検を担う人材、風車は大型化が進んでおりまして、高さが100メートルを超えるものもあります。そして、回転速度が時速300キロにも達すると、先端部はですね。表面が著しく損傷すると聞いておりまして、補修作業員は公所で長時間損傷を見つけて補修をしなければなりません。高度な専門技術も求められると思います。こういった補修作業員をですね、今の5倍ぐらいこれから増やしていかなきゃいけないという指摘もあるようでございますが、経済産業省としてこの人材育成策、どのように考えておられるのでしょうか。
30:21
お答え申し上げます。養生風力をしっかり進めていく上では、委員御指摘のとおり、人材大変重要だと考えております。こうした観点から、令和4年度から養生風力発電人材育成事業というのをスタートさせていただいておりまして、促進区域など養生風力のご地元でですね、例えば長崎県や千葉県などでは、様々な産学関連系、そこで実践型なカリクリアムを作っていただいて、インターンシップもやっていくといったような取組を始めております。また、例えば秋田県では、地元の小賀海洋高校の施設を活用しながら、国際認証を取得したトレーニング施設整備を支援しておりまして、こうしたところでの、御指摘の風車の補修、点検等の高度専門作業員の訓練、これをしっかり支援をしていこうという取組を始めております。実際のところ、様々な自治体、あるいは企業の方々から、先生指摘のとおり、人材育成をもっと拡大してほしい、我々もやりたいので支援してほしいと、多くの声をいただいておりまして、こうした声を踏まえて、さらに支援の拡大を考えていきたいと考えております。このことに関連して、EZにおける養生風力発電の実施に係る有識者会議が開かれて、国際法上の諸問題についても議論があったと承知しております。大変興味深いテーマでありまして、ぜひ議論を前に進めていただきたいと考えておりますが、その概要と、それを踏まえた現在の状況について、内閣府の御見解をお伺いいたします。
32:03
養生風力発電につきましては、現在の再エネ開域療法では、適用対象が領海及び内水に限定されているところでございまして、近年、排他的経済水域、EZへの展開を可能とするための法整備を含む環境整備に対するニーズが高まってきていると認識しております。こうした状況を踏まえまして、内閣府総合開業政策推進事務局におきまして、有識者による排他的経済水域における養生風力発電の実施に係る国際法上の諸課題に関する検討会を、昨年10月より開催いたしまして、国際法上の基本的な論点についての考え方を取りまとめていただき、今年の1月に公表させていただいたところでございます。具体的な論点に関しましては、例えば、EZにおける養生風車は、国連海洋法条約上の施設及び構造物にあたることや、国内法上必要な手続を規定すれば、主権的権利・管轄権の一環として、養生風力発電事業に係る探査及び開発に必要な規制を行うことができること、あるいは、EZにおいて、養生風車の周辺に安全水域を設定できることなどが、ここで確認されております。養生風力発電のEZ展開のための法整備につきましては、総合海洋政策本部参与会議から、昨年の12月の意見書で、国連海洋法条約等との整合性を整理した上で、法整備をはじめとする環境整備を進めるべきであるとの提言をいただいておるところです。内閣府といたしましても、これらを踏まえまして、養生風力発電のEZへの拡大に向けた必要な検討を、関係省庁と連携して進めているところでございます。次に、水素エネルギーであります脱炭素の鍵を握る、これが水素戦略の推進かと思います。日本は、世界に先駆けて、2017年に水素基本戦略を策定いたしましたが、実は今では、約30個の地域が水素戦略を策定しているわけであります。最近の欧州各国 は、日本を拝まれるような野心的な水素導入計画等を計画作って、事業を推進しているようでございまして、先んじてたはずの日本が後陣を這いしてしまったのかと、こういった声が聞こえるようになっております。そこで、経済産業省、そして国土交通省にお伺いしたいと思います。水素価格を、現状1ノルマル流米あたり100円程度から、2030年には30円、すなわち現在の3分の1以下、こういう目標達成は可能なのか、どういう方法で実現するのか、そして国内、国産の水電界水素製造装置、基盤、こういったものを国策で推し進めるべきであると考えますが、いかがでしょうか。海外の製造、海外輸送も重要であります。大量に海外から水素を運んでくる必要がありますが、そのためのインフラ整備、どのように進めていくのか、経済産業省、国土交通省にお伺いをいたします。
35:19
お答え申し上げます。ご指摘のとおり、2050年カーボンニュートラルに向けましては、安定的で安価な水素の供給基盤を構築していくことが極めて重要だと考えてございます。そのため、まずは、先生ご指摘の2030年30円という目標に向けまして、第一歩としてグリーンイノベーション基金から10年間で最大3000億円拠出して、水素のサプライチェーンにおける重要技術に関しまして、コスト低減等のための技術開発や実証をまず取り組んでございます。また、ご指摘のとおり、エネルギー安蔵所の観点からも、国内における水素の製造、供給基盤の確立、大変重要だと考えておりまして、その第一歩として、福島、山梨、こういったところで、国産の水電解装置の大型化、あるいは水素製造効率を高める技術開発、実証などを取り組みを始めると同時に、水電解装置の導入支援も始めているところでございます。加えて、今後のことを考えてまいりますと、やはり大規模かつ強靭な水素のサプライチェーンを国内外で構築する必要があると考えてございまして、2030年頃までに商用開始できる事業につきまして、既存燃料との価格差に着目しつつ、事業の権勢を高める支援を検討しているところでございます。さらに、大規模な需要を創出し、効率的なサプライチェーンを構築するためには、水素を受け入れて供給するための国内インフラの整備も大変重要でございまして、潜在的に大規模な水素需要が見込まれる地域を念頭に、国交省をはじめ関係省庁とも連携しながら、支援の在り方を検討しているところでございます。こうした取組を通じまして、大規模な水素サプライチェーンを立ち上げ、これに関わる、先生大丈夫かというご指摘もございましたけれども、まだまだ目のある日本企業の技術、製品の販路拡大や競争力強化に取り組み、規模の経済、あるいはサプライチェーン間の競争を生かしながら、水素コストを低減し30円という価格目標の達成、容易ではございませんけれども、しっかり取り組んでいきたいというふうに考えてございます。脱炭素化社会の実現に向けまして、今後、海外から多くの水素等の輸入が想定されております。安定的かつ低コストな供給を実現するためには、水素等の国際サプライチェーンの構築とともに、公安においては、その受入れ環境の整備を進めていく必要があると考えてございます。国土交通省と いたしましては、民間事業者の水素の需要動向等を踏まえながら、経済産業省をはじめとする関係省庁とも連携しつつ、公安における受入れ環境の整備に関する必要な対応や支援について、しっかりと検討を進めてまいります。
38:12
時間の関係ありまして、ちょっと質問の順序を変えて、EV充電設備について、次はお伺いいたしたいと思います。脱炭素に向けたEVの普及には、充電設備を増やすことが不可欠であります。経産省は、充電器の数を30年までに15万機とする目標を打ち出しておられますが、EVを持たない人の9割超が購入を見送る理由として、充電インフラの不足を挙げたという民間調査があります。充電設備の普及状況は目標通り進んでいるのかどうか、昨年末の二次補正で総統額の予算は計上したわけでありますが、どういった内容でどういう執行状況なのかお伺いいたします。
38:56
電動化社会の実現に向けましては、電動車の普及とインフラとしての充電器の設置を車の両輪として進めていくことが重要でございます。政府としては、2021年6月に策定したグリーン成長戦略において、2030年までに公共用の急速充電器3万機を含む15万機の充電インフラを設置することを目標に掲げております。これに対して、2020年2月末時点での設置基数は、民間調査会社の調べによれば約3万機でございます。補助金を受けて設置された充電器は、昨年度の772機から、今年度は申請ベースで約4,000機まで増加しており、来年度は1万機以上の設置を見込んでございます。民間事業者の参入が相次いで、ビジネスとしても市場が成長し、今後さらなる導入加速が見込まれるなど、目標に向けて着実に進んできていると認識してございます。ご指摘の令和4年度の第2次補正予算では、充電充填インフラの整備支援に約200億円を計上しておりまして、今月下旬の申請受付開始 に向けて執行団体と準備を進めているところでございます。その内容としては、渋滞の緩和に向けた高速道路における複数口の充電器の普及、より充電速度の速い高出力な急速充電器の普及、こういった課題を踏まえた要件の見直しに加え、集合住宅等におきます普通充電器の補助金申請の増加に対応するために、交付申請時の審査を簡略化することで、これまで申請から交付決定まで30営業日以上を要していた交付決定までの期間の大幅な短縮を実現すべく検討を進めているところでございまして、整い次第、概要を公表したいと考えてございます。
40:36
この点、住宅への設置も重要だと思います。都市部においては、特にマンションへの充電器の付設が重要でありますが、既存の物件では、費用や場所をめぐって居住者間の合意を形成することが難しく、これが大きな壁となっております。国も設置費用の補助を引き上げて自治体も支援するところが出てきております。やはりマンション管理組合の負担金額が大きいと合意形成が難しいかと思います。公的補助金で初期費用をほぼ賄うぐらいの支援がないとマンションでの合意形成は難しいと思います。マンションでの充電設備普及が電動車普及の鍵を握っていると考えますが、今後、さらなる対策の充実を求めますけれども、いかがでしょうか。
41:25
委員御指摘のとおりでございまして、集合住宅におきます充電設備の普及は重要である。一方で、設置費用そのものの負担が大きいことに加えて、具体的な費用や補助金活用の手続に関する情報が十分ではなくて、マンション管理組合の合意形成が進みにくいといった課題があると認識してございます。これまでも、こうした課題に対処すべく予算を拡充するとともに、マンション用の充電インフラの導入促進に向けたパンフレットや導入マニュアルも活用して、情報発信に努めてまいりました。こうした取組もありまして、令和4年度は補助金申請された集合住宅の充電設備の基数が、前年度の設置実績と比較して約5倍となっており、着実に普及は進んでおります。今般、先ほど申し上げた補正予算200億円と、投資予算100億円を合わせた300億円を予算措置として計上しております。先ほど申し上げた補助金交付決定の早期化も併せて、引き続き、こうした民間の投資力を促進し、車両と充電インフラの普及を両輪で進めてまいりたいと思ってございます。
42:32
ありがとうございました。ぜひ検討を進めていただきたいと思います。時間の関係がございまして、次の中小企業の転嫁対策に移ります。これが最後の質問になろうかと思いますが、我が国の雇用の約7割が中小企業を支えております。エネルギー価格や原材料費、労務費等が上昇する中、中小企業が賃上げの原資を確実に確保するためには、生産性の向上とともに、下請中小企業が負担するコストの適切な価格転嫁がどうしても必要かと思います。政府においては、令和3年9月から毎年3月と9月を価格交渉促進月間と定めて、中小企業が不利な状況にないか、密着を鑑賞し、賃上げ実行に向けて中小企業を支援しているところであります。まず、長峰大臣政務官と厚生取引委員会にお伺いいたします。昨年9月の価格交渉促進月間において、中小企業庁がフォローアップ調査を行ったところでありますが、この価格転嫁の状況はどうだったのでしょうか。価格転嫁率、あるいは業種ごとの転嫁率をお伺いいたします。指導助言の対象となった事業者はどれくらいいたのでしょうか。指導助言の強化や実効性を高めるための踏み込んだ情報開示に取り組んでいってほしいと考えておりますが、これらを受けまして、今月の価格交渉促進月間で重点的に取り組む政策は何か、経産省にお伺いし、厚生取引委員会も下請企業との間で上昇したコストを取引価格に反映する協議をしなかったとして、物流や自動車部品、食品保留士など13の大企業団体の実名を公表されました。この経緯と今後の取組方針をお伺いいたします。
44:21
昨年9月の価格交渉促進月間では、その前の結果と比べて、価格転嫁率が4割から5割弱へと若干好転しております。ただ、回答した中小企業の約2割が全く価格転嫁ができていないと回答しており、引き続き取組が必要と認識しております。業種別で言うと、石油製品や機械製造といったところは6割を価格転嫁できていると言っている一方、トラック運送企業・包装コンテンツと取引している中小企業では2割しか転嫁できていないという結果がございまして、業界ごとのばらつきもあるところです。こうした結果を踏まえ、交渉転嫁状況の乾ばしくない親事業者約30社に対して、下請中小企業振興法に基づく指導助言を実施したところです。また、多くの取引先を持つ発注側企業約150社につきまして、転嫁と交渉状況のリストを先月公表したところです。そして、現在行っている3月の取組でございますけれども、これまでの2倍の30万社の中小企業にフォローアップ調査を行います。また、300名体制に増強した下請寺院面によるヒアリングも行いまして、しっかりとした状況把握を行った上で、先ほど申し上げました指導助言や企業の状況のリストの公表を行ってまいりたいと思います。厚生取引委員会におきましては、中小企業等が賃上げの原資を確保できるよう、様々なコストの適切な価格転換に向けた環境整備を進めるということで、独占禁止法上の優越的賃金の案用に関する緊急調査を実施するなど、従来ない規模の取組を進めております。昨年1月には下請け法の運用基準、昨年の2月には独占禁止法のQ&Aに追加という形で示しておりますけれども、明示的に協議することなく価格を据え置くことでありますとか、記録が残る形で回答することなく価格を据え置くというようなことは、下請け法上の買い叩き、あるいは独占法上の優越的賃金の案用として問題となる恐れがあるということを明確化しております。その上で、先ほど申し上げた緊急調査におきましては、先ほどのQ&Aに該当する行為が認められた4030社に注意喚起文書を送付するとともに、多数の取引先に対して協議を経ない取引価格の制約等が認められた発注者13名につきまして、価格転嫁の円滑な推進を強く後押しする観点から、取引当事者に価格転嫁のための積極的な協議を促すとともに、受注者にとっての協議を求める機会の拡大につながる有益な情報であるということも踏まえまして、事業者名を公表させていただいたところでございます。現在、緊急調査を上回る規模の転嫁円滑化に向けた更なる調査を検討しておりまして、この際、緊急調査において、先ほど申し上げた注意喚起文書を送付した事業者、あるいは事業者名の公表に至った13名につきましては、その後の価格転嫁の取組状況のフォローアップを行うことも予定しております。引き続き、円滑な価格転嫁が可能となる取引環境を実現に向けまして、具体的な取組を進めてまいりたいと考えております。パートナーシップ構築宣言の更なる取組の強化をお願いしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
48:14
【田島】立憲民主社民の田島真彦です。大臣、また関係者の皆様、本日はどうぞよろしくお願いいたします。まずですね、私は、おととい逮捕されました、この太陽光発電事業への出資で逮捕された投資会社の代表の方の件について大臣に伺いたいと思います。これはですね、太陽光発電所の建設計画を目的に4.2億円の要義ということで、ご本人は無罪を主張していらっしゃるので、余談は禁物だとは思いますが、報道に出ているとおり、この方の夫というのは国際政治学者の三浦瑠璃さんであって、政府の民間委員もたくさんされているということでありますので、非常に社会的な影響が大きな事件であるというふうに考えております。まずですね、こうした問題に基づきまして、大臣にですね、この件の受け止めを伺いたいと思います。
49:09
ご指摘の投資会社の代表は逮捕されたという報道は承知をしております。現在、捜査中の案件でもありますので、個別の事案についてのコメントは差し控えたいと思いますが、いずれにせよ、まずは今後の真相の解明を待ちたいと思います。なお、一般論で申し上げればですね、再エネの導入には地域からの信頼や地域共生が大前提であります。こうした観点から、今般、関係法令等の違反事業者に 対して国民負担によるフィット支援の一時停止や違反が解消されない場合には返還命令を措置できるようにするなど、再エネ事業者への事業規律強化を阻止する関係法案を国家に提出したところであります。こうした制度的措置も通じて、引き続き地域との共生、大前提に公正なやり方でですね、再エネの導入拡大を取り組んでいきたいと思います。はい、ありがとうございます。大臣もおっしゃったとおり、地域の信頼が大事だということなんだと思うんですね。私も地元を歩いてまして、この事件が起こった後ですね、太陽光発電をされている方々というのは何か悪いことをしているんじゃないかというようなですね、印象を持っていらっしゃる方があったりとかしまして、それは本当にそのままにしていってはいけないと思うんですね。こうした風評被害のようなものをどうやって改善していくか、大臣のお考えがあったら伺いたいと思います。
50:36
私ども、エネルギーの安定供給、それから脱炭素化を進めていく中で、再生可能エネルギー導入を最大限図っていくということで、30年に36から38%を目指して取り組んでいると ころでありますし、太陽光もですね、倍近くまで増やしていこうということで、公共用地、公共の建物の屋上であるとか、そうしたところへの推進、太陽光の設置も進めようとしているところであります。そうした中で、本当に真面目に事業を行っておられる方々もたくさんおられますし、私の地元でもため池の上に地元でお金を出して、そしてそれをみんなでお金を出し合って太陽光を設置しているケースもありますので、そうした市民が取り組んでいる事例とか、様々な公事例をしっかりとPR広報していければと思いますし、何よりも地元への説明なり、ルールを守る、規律をしっかり守るということをこれから徹底していきたいと考えております。本当に真面目にやっていらっしゃる方々が影響を受けないように、どうぞ政府の対応の方をよろしくお願いいたしたいと思います。そして、このツマーの方の宮原瑠麗氏は、政府の成長戦略会議で民間委員としていくどかの発言をされていまして、例えば令和3年9月の第13回会議では、非常にポテンシャルの高い、例えば屋根のせ太陽光と小規模の太陽光パネルの設置などに関してはもう少しスピードアップしていかなければならないと述べていると、利益相反の利益誘導の指摘がなされています。皆さん個別具体的に利益関係の有無などは判断しているとおっしゃいますけれども、今回の騒動を機に、このメンバーの選出方法というのは抜本的に見直すお 考えは政府としてありませんでしょうか。
52:37
まず、捜査中の案件でありますので、個別の事案についてはお答え控えたいと思います。それから、政府の委員のあり方については、三浦ロリさんのことだとおっしゃっていると思うんですが、様々な政府の会に入っているメンバーになっているんだと思いますが、私も成長戦略の会議で入っておられることは承知しております。それぞれの会議がどういう基準で選ばれているかありますので、それぞれの審議会なり調査会なり担当している各省において、公正公平に判断をされていくものと思います。
53:27
この回答は事務局の担当者は、利害関係の無などは個別具体的に判断しているということなんですけれども、こういう機会にしっかり抜本的にさらに見直していくようなお考えはありますか。
53:44
私どもが経産省として担当しております審議会有識者会議などにおきましては、ご指摘のようにきちんとバックグラウンドもできる限りお調べをしながら、まさに対処控訴から個別の利害に関わることなく、日本のエネルギー政策なり経済政策にしっかりとお答え、意見を言っていただける方を選んでおりますし、今後ともそういう方針を続けていきたいと思っておりますが、各省も同じ考えで進めていると思いますけれども、各省それぞれの判断で公平に、そして対処控訴から意見をいただける方を選んでおられると思います。
54:31
民間委員の方々は選挙を選ばずに政策決定に影響する立場にいらっしゃいますので、国民の皆様から見て公正な選定がなされたということをしっかり説明責任を果たせるような人選をしていただきたいなと今後も思っております 。次です。3番に質問通告を移らせていただきたいと思います。先端半導体の輸出規制について大臣に伺いたいと思います。アメリカは昨年10月7日、米国商務省産業安全保障局は、中国を念頭に半導体関連製品の輸出規制を大幅に強化するということを公表しました。これは半導体は経済面だけではなくて、安全保障という観点からも極めて重要な製品であるということが背景にあるということが報道で指摘されております。これに伴って、昨年、今年の1月27日、日本、米国、オランダの3カ国はワシントンで協議を行い、米政府の対中輸出規制の一部を日本とオランダが取り入れることが合意されたと報じられています。これはブルーンバック通信で日経新聞が報じています。また、2月4日には産経新聞が、米国主導の先端半導体技術の輸出規制をこの春にも実施する方針であるというふうに産経新聞が報じています。その方法は、該ため法の省令の改正だということなんですね。国会を通さずに、経産省で決めるということが報じられているんですね。この件について伺いたいと思うんです。大臣は1月5日にアメリカのCSISで、これは英語でスピーチされているということを伺いました。私も金替え、海外でその国の言葉で日本の立場や交渉や調整ができるような政治家の重要性を考えてまいりましたので、大臣がこの戦略国際問題研究所で英語でスピーチされたことは非常に素晴らしいと思いました。中で聞いておりますと、この冷戦崩壊後、全ての国が豊かになり経済の相互依存を高めれば、世界は平和になるということは明らかな幻想であるとおっしゃってまして、それに対して3つの点を強化しなければならない。抑止力の強化については反撃能力の保有増強。そしてその文脈の中で経済安全保障の強化として、半導体等に触れた後、経済的な威圧で対応しなければならない。輸出管理規制というのもしっかりやっていかなければならないということをスピーチされているんですね。大臣に伺います、この報道されております先端半導体の対中輸出規制について、この目的は何なんでしょうか。大臣がアメリカでスピーチされたように、軍事的な抑止力、この走壁をなすものとして、今、経済産業者を考えていらっしゃるんでしょうか。お答えをさせていただきます。一般論として、輸出管理の対象につきましては、まさに先端技術開発の動向であるとか、あるいは国際的な安全保障環境、その変化などを踏まえて、不断の見直しが必要だというふうに考えております。このため、日常から様々な品目に関して検討を行っているとこ ろであります。そして、同志国ともいろいろな情報交換を一つ図っているところであります。ご指摘の半導体製造装置に関しましては、現時点で何らかの方針を決定した事実はありません。仮定のご質問への回答を控えさせていただきたいと思いますが、その上で申し上げれば、我が国の輸出管理は、かねてから国際ルールに整合的な形で実施をしてきております。今後も同様の方針の下、適切に管理をしていきたいというふうに考えております。各市で既に報道されています。海外の報道局にも報道されているんですね。例えば、2月5日の産経新聞さんの「この春にも実施する方針を固めた」ということは事実ではないと、また、方法として「外貯め法」の省令を改正するんだということも事実ではないと、明言していただけますか。まず、繰り返しになりますけれども、現時点で何らかの方針を決定した事実はございません。それから、輸出管理については、外貯め法の下で様々な管理を行っておりまして、国際的な、いろんな一つ、有識国・同識国と一つを図りながら、普段の見直しを行っていくということであります。現時点で何か大きな方針を決めたということはございません。
59:16
これまで、我が国の輸出管理は、国際的な輸出管理レジームの合意を受けて行われているとされております。今回は、もう米国主導でオランダと日本が加わるかというお話ですので、国際的な枠組みとは言い難いのかなと思うんですけれども、今後もこの輸出管理規制は、従来の方針を堅持すると、国際的な枠組みの合意を経て、外貯め法等の改正で行っていくという理解でよろしいですか。繰り返しになる上もありますけれども、まず今の時点で何かを決めたということはございません。一般論として申し上げれば、我が国の輸出管理につきましては、御指摘のように兼ねてから、外貯め法など法令の定めに従って、所要の手続を経て実施をしてきているところでありますので、今後も同様の方針で適切に対応していきたいというふうに考えております。
1:00:11
今後も同様の方針でというのは、国際的な枠組みの中で合意を経て行っていくという理解でよろしいですか。様々な一措を国際社会の同志国、有志国とも行ってきております。そうした中で技術開発の動向とか、あるいは安全保障環境など、そうしたものを判断しながら適切に判断をし、実施をしていきたいというふうに考えております。
1:00:39
質問に端的にお答えになっていただけていないのですが、国際的な枠組みの合意を経て行うのではないということですか。その可能性もあるという理解でよろしいですか。国際的な枠組みというのも様々なありようがあると思いますし、これまでは、ご案内のとおり、いくつかのレジームの下で進めてきているところでありますし、今後国際社会の中でどういった議論が行われていくのか、また有志国の間でどんな議論が行われていくのか、そこは今の段階で何か決まったものがあるわけではありませんので、何か予断を持ってお答えすることは控えたいと思いますが、引き続き有志国、同志国とも一措を図りながら、外団民放の手続きなどを適切に判断をし、適切に実施していきたいというふうに考えております。
1:01:35
ちょっと歯切れが悪い答弁ですね、大臣。いつもハキハキお話しされるのに、考えながら考えながら止まって止まってお話しされていて、これは国際的な枠組みの合意 以外のところで、輸出管理というのを日本が新たに変えていくという可能性があるということでよろしいですか。
1:01:54
何らかの方針を決めたわけではありませんので、歯切れが悪いと言われると決まっていませんので、そういうことしか言えないのですけれども、いずれにしても言えることは、国際安全保障環境の変化に伴って、スピーチも読んでいただいているということでありがたく感じますけれども、まさに有志国、同志国と連携をしながら、そして外団の運用を通じて適切に判断をし、対応していきたいというふうに考えております。従来通り国際的な枠組みの合意を経てというところを、そうだと言っていただけなかったということを私理解いたしました。ありがとうございます。今、日本は半導体不足、特に産業は自動車半業も含めまして、日本の産業は半導体不足に苦しんでいます。半導体が足りないから車の受注を停止したというニュースも私拝見しておりまして、この半導体不足は非常に深刻な問題であるというふうに思っているんですね。今回、先端半導体の輸出規制を行うということをもし仮にした場合、中国というのは非常に日本の貿易の相手国全体の3割を占めているというふうに出ていますので、この影響等は皆さんしっかりと評価されているんでしょうか。
1:03:19
昨年10月に米国が対中の半導体輸出規制を発表した直後から、私ども産業界の影響については関係企業へのヒアリングを実施してきております。この中で直接的な影響は限定的であるという声を聞いておりますけれども、引き続きコミュニケーションを取りながら影響を注視していきたいと思います。これに限らず輸出管理につきましては、産業界と様々なコミュニケーションを取りながら対応してきているところでありますが、個別のやりとりはこれ以上は控えたいと思います。太陽光パネルも非常に中国に頼っているというふうに理解しているんですが、この先端半導体の輸出規制をもし行った場合、太陽光パネルの輸入というのはどのような影響が出ますでしょうか。
1:04:10
日本の太陽光パネル、中国から輸入されているものが非常に多くございます。過程の状況についてお答えするのが難しいんですけれども、何らかの供給途絶が起こった場合にも、それが我が国のエネルギーの安定供給に悪影響をもたらさないように、対応策をしっかり講じていきたいというふうに考えています。この問題は非常に私は大きいと思うんですが、これまで大臣は記者会見でこれを問われたときでも、外交上のやりとりなので詳しいことは差し控えたいと思いますという答弁を繰り返されているんですね。今、私がこうやってお聞きしても、まだ決まっていない、まだ決まっていない、まだ決まっていないというふうに答弁をしているんですけれども、これについては、私は非常にお答えしております。今、私がこうやってお聞きしても、まだ決まっていない、まだ決まっていないとおっしゃると。一方で報道はですね、海外の報道機関も含めて行うと決まった方針を固めたという書き方をされていて、しかも今春であると。しかもその方法というのは、外ため法の省令の改正だというふうに書かれているんですね。これ大事なことですので、このようにずっと外交上のやりとりは控えるというふうにおっしゃって、突然ですね、国会の審議なく省令を改正することによって、この日本の産業界に大きな影響が出るような政策の転換、これはされない、国会での審議をきちんと経てから行うということ、約束していただけませんでしょうか。
1:05:35
様々な方針を決定する際には、産業界とコミュニケーションを取りながら、その影響を見ながら、また判断をしながらですね、対応していくところでありますし、まさに国際環境が大きく変化する中で、先端技術の開発動向とか、あるいは安全保障の環境、こうしたものを見ながら、総合的に判断をしていくことになります。そして、輸出規制、輸出管理につきましては、外貯本の手続きに則ってやるというのが基本的な方針でありますし、これまでもそのように行ってきております。もちろん、今日もこうしてご議論いただいておりますし、国会で様々ご質疑いただいたり、あるいは丁寧に説明していくこと、また国民の皆さんに対しても、あるいは産業界に対してもしっかりと丁寧に説明をしてまいりたいと思いますが、ご理解しておりますが、現時点で何か方針を決めたということではありませんので、歯切れが悪いように聞こえるかもしれませんが、決めておりませんので、ぜひご理解いただければと思います。安全保障にも影響し、かつ日本の産業政策にも影響することでありますので、しっかり国会での審議を経てから決めていただくということをお約束していただけませんでしょうか。
1:06:52
これまでも輸出管理につきましては、外貯め法などの手続きに沿って、所要の手続きを経て実施をしているところでありますので、このことについては今後も同様の方針で適切に対応していきたいと思います。ただ、今日もこのようにご審議いただいておりますし、国会の場、はじめとして丁寧にしっかりと説明をしていきたいと思います。
1:07:16
これぐらいも外交上のやりとりはひっかりとずっといった後、突然省令でパッと変えてしまうということはやめていただきたいなというふうに思います。次です。時間の関係上ですね、9番質問させてください。若い女性は正社員として雇用しませんという女性の経営者の方の訴えが大きな社会的な反響に乗りました。本音は雇ってあげたいし心苦しいのだけれども、うちのような弱小企業では雇う余力がありませんと、非常に大きな大きな反響が及んでいると思うんですね。私自身もですね、現在6歳の子どもを育てな がら国会議員やってまして、子育てとそれから仕事の両立がいかに大変だるかということを毎日毎日身をしみて感じながら前に進んでいる状況です。女性たちは辞めたいから辞めるんじゃないです。仕事と子育てを両立する仕組みがないから辞めざるを得ない。こうしたケースがたくさんあると思うんですね。大企業さんはまだいいかもしれない。しかしながら中小企業ですね、冷裁企業の皆さんはこうした問題に直面するというのは耐力がないです。経済産業大臣、西村大臣に伺いたいと思うんです。中小企業長さんはですね、中小企業の経営また安定について任務を負っているということをホームページに出ているんですね。この中小企業の女性雇用について、西村経済産業大臣はどのような責任を負うのか、まずそのあたりを聞かせていただきたいと思います。
1:08:48
私の妻もですね、3人の娘を育てながらずっと仕事を持って、基本的に私の選挙は一切手伝わずにずっと今もそうしてきております。その意味で、2人とも働きながら育てをやってきたという ことで、うちの妻には本当に感謝をしておりますし、まさに働く女性がですね、夫の助けも得ながら、そしてワークライフバランスを実現し働くということは非常に重要だというふうに思っております。その上で、中小企業の雇用は全体の7割を占めますので、中小企業において、やはり女性がしっかりと働いていける、両立できる環境を作っていくことは非常に大事だというふうに思います。女性の非正規から正規への、非正規の方が正規になりたいという方への希望を満たしていくためのキャリアアップ助成金厚労省でやっておりますし、様々な私の立場でも、女性を雇用することなど、様々な支援策の中で加点をしたり融合をしたりしながら進めてきております。そうした取組をですね、これからも進めていかなければならないというふうに思っております。はい、ありがとうございます。この女性社長はですね、こういうところにこそ政府の助成金を出してほしいと思うというふうにおっしゃっているんですね。中小企業庁さんはどのような支援策、助成金も含めて中小企業の方々に対して行っているんでしょうか。
1:10:25
お答え申し上げます。中小企業においてですね、女性を含む多様な人材にその能力を生かして活躍いただくことは、ダイバーシティ系の推進にもつながりまして、企業の成長、ひいては日本経済の成長にも寄与するものでございまして、中でも委員御指摘のとおり、女性が出産育児を経てですね、働き続けられる、そうした環境の整備というのは重要な課題の一つであると認識をしてございます。私どもといたしましてはですね、そのダイバーシティ系を進めるためにですね、女性をはじめとする多様な人材が働き、続けやすい環境の整備という項目を含むですね、必要なアクションを整理したようなガイドラインを策定したりとかですね、それからそのダイバーシティ経営で成果を上げている企業の先進事例を発信したりいたしまして、中小企業を含めまして、ダイバーシティ経営に取り組む企業のその拡大を推進してきております。また、家事・育児と両立、仕事の両立をですね、テクノロジーの面から支援するためにですね、スタートアップなどが提供します。例えば、就労妊婦のオンライン傾向相談サービスなどですね、ヘムテックの実証事業を企業等とですね、連携をして実施してきております。これらに加えまして、中 小企業の、委員ご指摘の軽体力自体を強化していくことも重要でございますので、事業再構築促進事業とかですね、それから価格転換対策、こうしたものに万全を期すことを通じましてですね、環境整備に努めているところでございます。
1:12:21
先ほどの半導体輸出規制に加えて、こちらの女性雇用の方も非常に歯切れが悪い、ハキハキとしない答弁だなと思って聞いておりましたけれども、女性の雇用について、経営者の方々は心苦しいと思っているんですよ。本当は雇ってあげたいと思っているんですよ。そこに必要なのはガイドラインの策定ではないと思います。補助金等ですね、こうしたものの活用、それから現場の声を聞いてまして、愛知にもですね、たくさんの女性の中小企業の経営者を支援する団体があってですね、そこに聞き取りをしたところ、例えばですね、託児所または幼児保育等でですね、費用がかかると、こうしたものを今通常は働き手が全部こう追っているんだそうです。これを例えば国の補助金として次元的に補助するですとか、またですね、会社側に経費として損金算入させていただければ負担が軽減するんじゃないかと。育児中にやめる女性が減れば、こうした若い女性もですね、正社員として雇ってみようかっていうきっかけになっていくと思うんですね。こうしたところを考えていただけないでしょうか。
1:13:31
委員御指摘の企業内保育所の設置等への支援でございますけれども、これまで厚生労働省やですね、内閣府において行われてきてございます。厚生労働省ではですね、平成27年度までに募集をいたしました企業に対してですね、助成金で支援をしておりまして、これは運営費とか設備費を含むものと承知をしてございます。また、内閣府におきましてもですね、平成28年度から令和3年度までに募集をした企業に対してもですね、同様の支援を行ってきてございまして、実際に中小企業も利用しているものと私ども承知をしてございます。それから国税庁によればですね、企業の福利構成として提供する保育所の設置に係る原価消却、それから運用に係る費用等につきましては一般的に損金算入できるということでございますし、それから企業主導型保育事業に用いるためにですね、最近取得いたしました固定資産につきましては、内閣府においてですね、当初の5年間固定資産税とか都市計画税の一定の割合をですね、減免する等の支援を行っているものと承知をしてございます。私どもといたしましても関係省庁とも連携をしながらですね、多様な情勢を含めた人材の活用に必要な取組を総合的に進めてまいりたいと思ってございます。先ほどおっしゃってました企業内保育所の設置に対する補助金ですね、これは大企業さんはいいかもしれないですけど、中小、冷裁企業さんはそんな場所を確保する余裕もないところで毎日毎日やってらっしゃるので、こうしたところこそやっぱり私ずれてるんじゃないのかなと思うんですよね。昨日もずいぶんずいぶん事前略して何度も何度もやってるんですよ。経産省さんが来て厚労省さんが来て内閣府さんが来て、ああでもないこうでもないとお互い押し合いへし合いやってるんですけれど、国民にとってみたら縦割り行政はどうでもいいので問題解決こそ国民が欲しいものだと思うんですね。この中小企業に対する女性雇用これは大きな大きな問題であって、皆さんその問題は認識されてないですよまだどれだけこれが大事な問題であるかということ。ぜひとも縦割り行政を出していただいて、中小企業さんがね、長さんが温度を取ってですね、国税局さんや厚労省さんや内閣府さんとともにですね、これ改善していこうよってこれ言っていただけませんか大臣どうですか。
1:16:03
まさに少子化対策をはじめ進めていこうということで、女性の活躍が何より重要であるというふうに私も認識をしておりますので、小倉大臣の下で今様々整理をしながら各省連携してやっていこうということで大きな方針を定めようとしておりますので、今日いただいたご意見も含めてですね、しっかりと対応していきたいというふうに思います。
1:16:33
中小企業の女性雇用支援策に続きましてですね、女性企業家の皆さん、これもですね、非常に大変な状況で仕事と子育ての両立をされているんですね。愛知県でもヒアリングしてまいりました。一番大変なのは、女性企業家の場合ですね、 労働者ではないので、育休・産休が取れない。これが大きく指摘されております。またですね、保育園に入れないと、なぜかというと従来の制度というのは、月曜日から金曜日、9時から5時まで仕事をしていらっしゃる方ってやっぱり加点されるんだそうです。企業をしようと女性が思った場合ですね、そうした労働者制度が認められないですし、また自宅で仕事をするケースがほとんどであると。そうしますとですね、保育園にも入れられないという話を伺っているんですね。ぜひともこうした点もですね、会議を届け、政府の方に行政の方に出したらばですね、同じように保育園にも入れていただく考慮、こうした配慮をしていただけないでしょうか。いかがでしょうか。
1:17:36
ご答え申し上げます。保育所の利用調整についてのご指摘でございますけれども、これは各市町村自らの判断で、利用者ごとに保育の必要度について優先順位付けをするということに一環で、ご指摘の点数付け、ポイント付け、こういったものをやっている事例があるというふうに言われておりますというか、そういう承知をしております。この点数付けに関しまして、ご指摘の企業であるとか、あるいはフリーランスといった多様な働き方が広がっている中で、このフリーランスの方や企業されている方についてですね、会社で、ご指摘のように月曜から金曜、定時で勤務しているというような方々に比べて、この利用調整の際のポイント付けで不利になることが多いと、結果的になかなか保育園の利用が後回しになってしまうといったようなご指摘があるということがありました。平成29年に厚生労働省の方で、こうした方々の利用調整に関する考え方ということで、一言で申し上げますが、一律に不利な扱いをすることがないようにということではございますけれども、通知を発出したところでございます。中身といたしまして、自宅の中で働かれる場合と、自宅の外で、つまり会社に勤務されたりとかして、働かれる場合と比べてみて、一律に点数に差を設けることは望ましくないことであるとか、あるいはフリーランスや自営業とか企業をして働いておられる方が、取引先の理解を得て子どもを取引先の職場に連れて行く、あるいは子どもともなった場所で働いている、子どもと一緒の場所で働いていた場合とかあると思うんですけれども、そういった場合に、保育がちゃんとできているのではないかということで、ポイントが低くなってしまうというご指摘もあ りましたので、そのように必要に迫られて、子どもを職場というか仕事の場所で連れて行って仕事をしている場合には、これまた一律の保育に優先度が低いというふうに捉えてしまうことは不適切ではないのかということであるとか、あと、育児休業ですね。確かにご指摘のように、自営業の方というのは育児休業という制度はございませんのでありますけれども、ただ、育児に伴って休業しておられた場合、その育児に伴う休業から明けて仕事を本格的に再開しようというときの扱いとしては、会社勤めで育児休業を終了した保護者の方々、こちらの方は優先利用の対象として明示をしておりますので、そういった方々と同様の取扱いを行うような事例を紹介して、なるべく利用円滑に進むようにということで通知を示しているところであり、これを引き続き周知してまいりたいと思っております。改善の努力というのは私、非常に伝わりましたが、育休・産休についてもお答えいただけますか。これは女性のフリーランスについても同じです。よろしくお願いします。フリーランスの方につきましては、昨年末の前世代型社会保障構築会議の報告書におきましても、仕事と子育ての両立支援等に向けた様々なご指摘をいただいてございます。厚生労働省といたしましては、これらも踏まえながら、フ リーランスの方々が安心して働くことができる環境整備に向けた取組を進めてまいる所存でございます。また、本年2月に閣議決定されました、特定自宅事業者に係る取引の適正化等に関する法律案、いわゆるフリーランス事業者間取引適正化等法案でございますが、この法案におきましては、雇用関係によらず、個人で業務委託を受けて働く方々が、出産・育児等と業務を両立することができますよう、必要な配慮を行うことを、発注事業者に求める規定を盛り込んでいるところでございます。引き続き、関係省庁とともに、法案の成立・施行に向けて取り組んでまいりたいと考えてございます。
1:21:27
ありがとうございます。雇用保険に類するようなものの仕組みの創設も含めて、考えていただくことというのは可能でしょうか。どなたが答弁されますか。
1:21:52
厚生労働省、どちらがお答えになりますか。
1:21:59
お答え申し上げます。フリーランスの方につきましては、実態としまして、労働者に該当しない限り、雇用関係を前提として、労働基準法に基づきます、産前勧告休業、育児休業等に基づきます、育児休業等については、基本的に、一方で、昨年12月に取りまとめられました、前世代型社会保障構築会議の報告書では、現行の労働基準法上の労働者に該当する方々につきましては、その適用が確実なものになるよう、必要な対応を早急に講するべき、労働者性が認められないフリーランス、ギグワーカーに関しましては、働く方々の実態や、諸外国の例なども参考としつつ、引き続き検討を深めるべきと指摘されてございます。このようなご指摘を踏まえつつ、フリーランスの方々が安心して働くことができる環境の整備に向けて、必要な取組を検討してまいりたいと考えております。
1:23:04
はい、ありがとうございます。こうしたところへの配慮こそ、私は、異次元の少子化対策だと思うんですね。本当に皆さん苦しんでいらっしゃるので、ぜひ政府の皆さん、ご検討の方よろしくお願いいたします。最後です。16番お願いします。白鳳堂さんについて伺いたいんですが、ガソリン、それから節電プログラム、電気、ガス、価格激変緩和対策事業について伺いますが、これ合計で10兆円弱の巨額の国民の税金を使った公共事業だというふうに認識しております。これについてですね、白鳳堂さんが全て一社で事務局になっているんですが、白鳳堂とその関係会社、石油協会、石油元売り、プロパンガス関係会社、およびバリアスディメンションズ社、これは、まがおけぐらいで入っている会社なんですけれども、この会社ですね、このガス、電気、節電プログラム、燃料価格、激変緩和措置に関連した会社に対してですね、過去3年間、例えば経済産業省職員によって提出された造業等報告書の詳細、これありましたら教えてください。
1:24:09
令和2年度から現在までの間、委員、今お尋ねの事業者に関する造業等報告書の提出はございません。
1:24:19
はい、ありがとうございます。質問は終わりにさせていただきます。
1:24:28
皆さまご安全に。立憲民主社民の村田京子です。本日は日本経済とものづくり産業についてお聞きをします。2000年代に入りまして、この20年間、やはり日本の稼ぐ力が低下をしております。この事実への受け止めとその要因、どうお考えになられますか。経産省、お願いします。
1:24:53
お答え申し上げます。例えば、2000年から2021年の一人当たり実質GDPをのみますと、アメリカは27%、ドイツは23%、英国は15%伸びだったに対して、わが国日本は13%伸びであり、アメリカ、ドイツと比べて低い成長率となったのは事実だと思っております。この背景には、設備投資や人への投資の低迷、所得の伸び悩み等による消費の伸び悩み、その結果としての需要の低迷等の要因があったものと考えてございます。こうした状況を打破していく必要があると思っておりまして、清掃資料の獲得等に向けた国内投資を喚起して、イノビレーションの加速、所得の向上といった3つの好循環を実現することが必要だと思っております。昨今、サプライチェーンの確保、日本が安くなってきているという国内外の経済環境の変化を踏まえまして、GXをはじめとする社会課題解決を成長エンジンとすべく、もう一歩前に出て投資を行っていく経済産業政策の新基地区という取組を進めてまいりたいと思っております。ものづくりにおいては、海外からいかに資源を確保するか、これが重要になってくるんですけれども、今おっしゃったように、稼ぐ力が低下したということは、単に経済力の低下だけではなくて、やはり世界における日本のプレゼンスの低下を招き、海外から資源を輸入するときの交渉力にも影響が出てきている、そういった話もお聞きをしております。その上で、経済産業の発展に関する行政を所管するのが県産省でございますが、この日本のものづくり産業、どのような位置づけで今考えておられますか。
1:26:40
製造業は、雇用におきましては、2021年末時点で約1,045万人が就業してございまして、全就業人口の約2割を占めます。また、我が国GDPの約2割を占めて、1人当たりの付加価値額でも、全産業平均の約1.3倍であるなど、高い生産性を有してございます。このように、我が国経済を支える極めて重要なセクターであるというふうに認識でございます。
1:27:09
その上で、大臣にぜひおお聞きしたいんですけれども、この日本のものづくり産業、今後もこの成長産業として日本で発展していくためには、どうしていくべきか、ぜひお願いいたします。今、ご質問があり、お答えがありましたとおり、ものづくり産業、輸出の9割、そして雇用の2割を占める、まさに日本経済の大国柱であります。カーボンニュータルを実現しなければいけない、あるいは経済安全保障など、世界の潮流の中で様々な課題、生産性向上であったりダイエット・炭素化、非常に難しい大きな課題に直面しているものと思います。それを乗り越え、新たな市場を獲得していく、例えば、GXの文脈でいうと、今後新たに創出されるグリーンの市場向けて、次世代自動車であったり、あるいは水素還元製鉄、あるいはCO2からプラスチックを作る、バイオものづくり、化石燃料を使わない、こうした革新的な製造プロセス、こうした研究開発、社会実装が重要になってくると思います。また、様々な国際情勢の中でサプライチェーンの強靭化という観点から、半導体や蓄電池、あるいは永久磁石、炭素繊維、工作機械、ロボットなどの重要な物資の安定供給を確保していくことも必要であります。国内の生産基盤をさらに強化していくことも重要だと考えております。こうした取組を続けて、我が国が強みを有するものづくり産業、さらにイノベーションを起こして国際競争力を持ち、また世界をリードしていける、そういう存在であり続けるようにしっかりと支援をしていきたいと考えております。
1:28:44
はい。この今、ものづくり、いろいろこれからの国としての取組、ご紹介いただきましたけれども、やはり今、ちょっと残念なニュースが続いておりまして、例えば今週のH3ロケットの失敗であったり、また先月には国産初のジェット旅客機、スペースジェットの開発断念のニュースもございました。この国産ジェットの開発については、私も実際開発に携わっている方にお話をお聞きをしておりまして、やっぱり自分は学生の頃から日本で航空機を作りたいんだと思ってずっとやってきて、頑張ってきたというような話も聞いて、すごく応援していたんですね。このスペースジェットについては、経済産業省も約500億円支援をしていたということで、今回のニュースへの受け止めをお聞きしたいと思います。
1:29:38
お答え申し上げます。今回の三菱スペースジェットが開発中止に至りまして、国産旅客機の商業運行という当初の目的を達成できなかったことは、極めて残念でございまして、重く受け止めてございます。開発中止に至った背景には、安全性に関する規制の認証プロセスへの経験、ノウハウの不足、エンジン等の主要な装備品を海外のサプライヤーに依存することでの交渉力の低下、それからリージョナルジェットのマーケットの環境変化など、さまざまな要因があったというふうに認識をしてございます。一方で、3900時間を超える飛行試験を実施するなど、機体開発においては一定の水準まで到達をし、人材規制も含めて、避嫌できなかった要因と得られた成果を十分に検証した上で、この経験を今後の航空機産業の発展につなげていくことが重要だというふうに考えてございます。
1:30:34
はい。ものづくり産業、前段の質問の中で、やはり日本のGDPであったり雇用に寄与しているという話がありましたけれども、併せて、私、ものづくりの良さというのは、経済への波及効果が大きいということだと思っています。2019年の経済産業省の調査におきましても、この波及力が大きい産業として、上位、自動車関連、そして鉄工産業などがあって、やはりここも製造業なんですよね。特に今話題になった航空機については、この使われている部品が自動車の100倍になるということで、本当にストナが広い。そして、私も全国回っている中で、やはり中小企業の方がすごく期待されていたんですね。航空機が飛べば、自分たちの仕事もまた増えるかもしれないということで、ぜひとも今ご答弁にもありましたけれども、今後の航空機産業、ぜひまた盛り上がっていくように引き続きよろしくお願いいたします。続きまして、今度はものづくり産業における人材ということを見ていきたいと思います。人材、働き方ということでいうと、今政府は新しい資本主義を進めていて、その中でも構造的な賃上げといった話が出ておりますが、この構造的な賃上げの趣旨をお尋ねいたします。構造的な賃上げとは、賃上げが高いスキルの人材を引きつけ、それにより企業の生産性が向上し、それをさらなる賃上げを求めるという好循環を実現することを目指すものでございます。成 長の果実を分配して、さらなる成長につなげるものと考えております。とりわけ、デジタル化や脱炭素化の進展によりまして、急速に産業構造が転換していく中、成長のエンジンとなる事業も大きく変化していくことが想定され、これらを支える人材の育成確保が重要になってくると考えております。このため、関係省庁とも連携いたしまして、経産省におきましては、新たなスキルの獲得を後押しするリスキングの支援、労働移動の円滑化を同時に進めて、構造的な賃上げにつなげてまいりたいと考えております。円滑な労働移動という言葉がありましたが、成長分野に労働移動させていく国の方針の中で、成長分野、具体的に今想定されているものはございますでしょうか。お答え申し上げます。ご指摘の分野、スキルについてですが、個人の置かれた環境によってニーズが様々だと思っております。分野に関わらず、基本的には希望する労働者が主体的にリスキングや労働移動を実現していこうができる環境整備、これが大前提だと思っております。ただ、産業構造転換が進む中で、求められるスキルについても継続的に変化していきますが、特に現在であれば、社会全体のデジタルトランスフォーメーションが進む中で、デジタル分野に関する人材育成は中止になっていくのかなと思っております。
1:33:39
この成長分野ということにつきまして、2月に開催されました新しい資本主義実現会議、この中での事務局の基礎資料の中で、デンマークの例が紹介されています。デンマークでは政府が失業率や賃金上昇率、求人といった客観的な指標を用いて、これからどういった職業が伸びていくのか、その見通しを政府が明示して、リスキリングの方向性をアナウンスしているといった内容だったんですけれども、今のご説明では、やはり日本においては政府がこういったリスキリングの方向性、または成長分野はこれですよということを示していく、そういったことは想定されていないということでよろしいでしょうか。
1:34:27
基本的には、まず個人のお立場に立つと、これじゃなくちゃいけない、そういうことをするのは本質的にはどうかなと、むしろ個人の方が選べるようにするというのを基本にしながら、私どもも先ほど社会課題解決に向けていろいろなところに進めていくと、そこに需要があるわけでして、そこに需要があるところに産業が生まれて人が育っていくということなものですから、もちろん出口は意識をして進めていくということは進めてまいりたいと思っておりますし、典型的には今申し上げましたデジタル、それからグリーンの分野、その中でも個別の分野については、もちろん意識しながらしっかりリスキングの中身については検討して進めてまいりたいと思っております。
1:35:09
村田 はい、この構造的な賃上げ、成長分野に人が移動していくということで、やはり雇用の流動性を高めていくということになると思います。一方、ものづくり白書、これは毎年、経産省、厚労省、文科省の方で執筆をされているものですけれども、このものづくり白書においては、やはりこれまで人材の定着ということについて言及がされておりました。例えば、2016年のものづくり白書では、労働生産性の向上に向けた人材の確保、育成の現状、課題と対応という項目で、人材の定着について書かれ ております。ここでの人材定着の意味やその意義について、厚生労働省にお聞きをします。
1:36:00
お答え申し上げます。ご指摘の2016年版ものづくり白書でございますけれども、そのデータにつきましては、独立行政法人労働政策研修機構が実施いたしました調査を引用してございます。本調査におきましては、採用後3年を超えるまで勤めている人の割合を定着率として扱ってございます。定着率についての考え方でございますけれども、定着率が高いことは一般的に同一企業で勤務することで、働く方が実践的な経験を積み引いては技術、技能を向上させることが期待されると認識してございまして、ものづくり産業でも同様であると考えてございます。以上です。
1:36:47
ありがとうございます。今お話 がありましたように、この2016年のものづくり白書では、人材が定着することによって技術が向上して、そして労働生産性を高めることにもつながっているといった紹介がされています。直近のものづくり白書も見てみたんですけれども、こういったずっと人材の定着というのが白書の中で書かれていた一方で、直近の2021年、2022年版の概要で、この人材の定着というのを調べてみると、この言葉がもう出てこなくなっているんですね。こういったところも、今の構造的な賃上げの考え方につながっているのかなというふうにちょっと累推をしてしまうところもあるんですが、やっぱりものづくり、特に現場で言いますと、やっぱりデジタルやITでは置き換えることができない、やっぱり現場の高度に熟練した技術がものづくりを支えている。その技術を習得していくためには、そして併せて検証していくためには、今厚労省からありましたように、人材の定着が大切ではないかと思っています。併せて、この技術というのは企業がそれぞれ独自に培っているものなので、今構造的な賃上げで言われているリスキリング、幅広い方が学べる、そういったスキルともなじまないものなのではないかというふうに私は思っております。こういった点を経済産業省どうお考えていらっしゃいますか。
1:38:23
お答え申し上げます。ものづくりを取り巻く環境が大きく変化して不確実性を増す中で、我が国のものづくり産業が競争力を維持していくためには、まず人材の投資が不可欠だと思っています。ご指摘のように、ものづくり産業の高い技術力、高い現場力を支えているのは熟練技能者であり、この育成や技能の継承は極めて重要だと思っています。このため、経産省では、例えばでございますが、今年の1月のものづくり日本大賞、ここにおきまして、金属熱処理業界、ここで30年以上実施されています技能伝承のプログラム、これを表彰するということで、例えばこういった人材育成に携わる方々の意欲の向上を図っているところでございます。加えて、今後カーボンニュートラルやデジタル化などの調理を踏まえた産業構造の転換に対応した人材も必要だと思っています。このため、経済産業省としては、自動運転など将来の成長が見込まれる分野の知識とかスキルも習得して、キャリアアップにつなげるための社会人向けのスキル講座も認定して支援も行ってございます。引き続き、厚生労働省とも連携をして、現場の熟練した技能、これと近年の技術の潮流をうまく組み合わせる、このことで、さらなる日本の強さである現場力の 向上に取り組んでいければと思ってございます。
1:39:48
ありがとうございます。やはり人材の定着、そして現場力の向上していく、ぜひその取り組みを進めていただきたいんですけれども、やはりどうしても今の岸田総理のいろんな答弁を拝見しても、とにかく構造的な賃上げで、雇用の流動性だ、労働移動だというのが強調されているんじゃないかなって思うんですね。やはりその日本の強み、今日冒頭にもご質問しましたように、やはり日本の経済を支えてきたのは製造業もあるという面で、そういった人材が定着していく産業の良さ、そういったものもぜひ経済産業省の方から発信していただければなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
1:40:31
おっしゃるとおりでありまして、私どももいろんな業界の皆さんとも意見交換をし、また労働組合の皆さんとも意見交換をさ せていただいているところでありますけれども、私も常々申し上げているんですが、この学び直し、リスキリングも、まさに社内でずっとこれ、もっとスキルを磨いてキャリアアップしていくんだという人もおられれば、あるいは若い人が転職を重ねながらキャリアアップしていくという人もおられます。また、非正規の方もおられば、正規の方もおられる。こうした中で、もちろん非正規の方はできるだけ正規になれるように私ども取り組んでいるところですけれども、まさに社内、そして転職問わず、そして非正規、正規問わずですね、それぞれの方々が望むようなキャリアアップができるように、経産省として、また厚労省とも連携しながらですね、関係省庁と連携しながら取り組んでいきたいというふうに考えております。
1:41:24
今お話にもございましたように、今構造的な賃上げが言われる中で、やっぱりリスキリング、転職に馴染む職種と、ものづくり現場のようにやっぱり同じ会社にいることが大切な職種がある。やっぱりここをですね、やっぱりもうぜひ広めていただきたいなと思いますし、合わせて、どうしても今トレンドというのが構造的な賃上げというふうになってしまうと 、こういった構造的な賃上げに馴染む職種と馴染まない職種で賃金の格差がまた起こってくるんじゃないかなというのも一つ懸念をしております。その辺のご見解はいかがでしょうか。
1:42:04
ご指摘のようにですね、それぞれの職種で、当然それぞれの市場のマーケットがありますので、マーケットで決まってくるという面がありますが、全体としてやはりキャリアアップしながら賃金が上がっていく。そしてできる限り多くの方がより高い所得になるように、全体として日本はもう欧米に比べて低い所得になっておりますので、この20年30年の教訓も我々胸にしながらですね、ぜひ多くの方がレベルが上がっていくように、そのためのリスクリーニングを学び直し、こうしたことをしっかり進めていきたいというふうに考えております。
1:42:45
ありがとうございます。ぜひ全体の賃上げを 進めていただきたいと思います。今こういったお話をさせていただいたのは、やっぱり今全国のものづくり現場を回っていると、どの地域でも、そして大企業、中小企業関係なく、若い人がものづくりに入ってこない。若い人が入ってもやっぱりすぐやめてしまう。技術が継承できない。やっぱりこれが大きな課題となっています。その意味で、このものづくりにおける人材の確保、どう考えているのかお聞きをいたします。
1:43:19
お答え申し上げます。ものづくり産業に来まして、就業者が減少するとともに高齢化が進展しておりまして、担い手の確保要請が非常に重要だと認識してございます。このため、厚生労働省といたしましては、若者に対しましてものづくり分野の魅力をアピールするために、技能五輪全国大会などの技能競技大会を開催する。他、若年者、若者技能者の技能向上を図るために、ものづくりマイスター、ものづくり分野で建設系であったり、製造業界のもので一級技能士と相当な指導経 験が豊富な方を派遣いたしまして、実技指導等を行うことなどの取組を進めているところでございます。今後ともこのような政策によりまして、ものづくりの魅力を伝えまして、技能尊重の基準上性を図ることで、ものづくり産業における人材確保育成に向けた取組を支援してまいりたいと考えてございます。
1:44:22
ぜひともよろしくお願いします。今日は文科省の方はお呼びしていないんですけれども、職業を選ぶその段階で、ものづくりを一度でも体験したことがあるかどうかというのは私が大事だと思っています。やはり今の授業でいうと、パソコンもする、英語も学ぶということで、昔と比べるとその中学の技術の時間であったり、小学校の工作の時間が減って、本当に手を動かして、そういったものづくりを体験できる機会がやっぱり減っているんですね。やっぱり一度も体験していない子どもたちが、じゃあ自分の就職先としてものづくりを考えるかというと、やっぱりそこの問題にもなっていくと思いますので、今日はこの合わせて指摘のみさせていただきたいと思います。続いて最後になりますけれども、最後のテーマ、ちょっと昨年の臨時国会でも取り上げたので、またかという感じもするかと思いますが、やっぱりものづくり産業におけるエネルギーの課題、そして特にこの特別公圧について、またご質問させていただければなと思います。臨時国会で私もやらせていただいたんですけれど、その後にいろいろ全国回る中で、やっぱり労働組合の方も、そして会社の経営者の方も、村田さんの質問を見たよ、ぜひ特別公圧やってほしいという声がすごく多かったんです。やっぱりそれだけ、この特別公圧契約をしている企業に、電力料金の行動への影響が出ているということだと思うんですが、この企業への影響、経産省、把握されていらっしゃいますか。
1:46:05
資源エネルギー庁松山電力ガス事業部長
1:46:09
国際的な資源価格の高騰とエネルギー価格の上昇、これは国際的な大きな課題でございまして、ご指摘のように、国民生活全般に、そして産業、ものづくりの現場にも大きな負担が生じているということは、我々も危惧し、かつできる限りの対応策を取っていきたいと考えてございます。今ご指摘いただきまし た特別公圧契約の電気料金について申し上げますと、電力ガス取引監視等委員会が毎月、小売電機事業者から報告を受けて整理、公表しているわけでございますが、このデータを見ますと、特に昨年下期、小川ウクライナ振興以降の国際的な資源価格の高騰が生じた時期なわけでございますが、これによって上昇が加速してございます。結果的に、その最新のデータでは、昨年11月になるわけですが、ここまでの半年間で約34%上昇していると承知しています。このことを転化できるかどうかということを、この委員会の場でもご質問頂戴しているところでございますが、この特別公圧契約を結んでいる大企業、中小企業かどうかということで、契約電圧についてのデータがないものですが、全般で一般論として申し上げますと、昨年9月に中小企業庁が行いました、中小企業等約15万社を対象としました価格転化のフォローアップ調査の公表結果によりますと、コスト全般の転化率が約5割、エネルギーコストの転化率は約3割であると承知しております。こういう中で支援を我々いろいろやっているわけでございますが、ものづくりの現場、企業の方々には負担が大きくのしかがっているという状況であることは認識してございます。
1:47:59
データの方、ありがとうございます。この特別交圧は各企業の契約なのでといったお話がございましたけれども、きょう参考で製造業の労働組合であります、この基幹労連という産業別組合が特別交圧を契約している企業に対してその状況を調査をしております。それをご紹介します。これ、回答してくださった組織が29になるんですけれども、やはり皆さん電力料金が増えたと言っていて、約半分ぐらいの方が2倍ぐらいになっていると言われています。具体的に金額を上げた企業もございまして、80億円ぐらいコスト増になっていると。では価格転化がどれぐらいできましたか。一部できたを含めても29ある組織のうちの今7組織のみということで、やはりこの特別交圧の議論をしたときに、特別交圧をやっているような企業は大企業だから価格転化しやすいだろうというのが支援の対象にならなかった理由として挙げられておりましたけれども、やっぱり現実はやはり多くの企業で価格転化ができていないということで、ぜひ支援を進めていただきたいなと思います。今国会でも多くの議員がこの特別交圧について取り上げておりますが、その答弁をお聞きしていると、やはり政府の方からはこの電力、ガス、食料品等価格高騰重 点支援、地方交付金によって対処できていますというような答弁がされているんですけれども、実際にこの地方交付金によって特別交圧支援を行っている自治体の数、また支援を受けた事業者の数というのは把握していらっしゃいますか。
1:49:52
お答え申し上げます。今、委員御指摘いただきました電力、ガス、食料品等価格重点支援、地方交付金でございます。昨年9月に6,000億円措置しまして、各自治体において、実情において各ご家庭、事業者の電気料金等の負担を軽減するために措置されているものと認識してございます。これも非常に様々なものがあるわけでございますが、内閣府の方で公表されております各自治体の交付金の実施計画の一覧、これをもとに整理をしてまいりますと、これが特別交圧だけ抜かれているかどうかということは、それからは発表できないんですけれども、電気代等の口頭を受けまして、中小企業に対する支援金の給付、電気料金高、エネルギー高に対する対応の支援金の給付という形 でのエネルギー価格高騰対策を講じている事例が約700ございます。この700の案件の中ではおそらく関係する、対象は各自治体によって違うと思いますけれども、措置がされているものかと認識してございます。またこの他に、農業におけるエネルギー高騰対策、医療機関等における価格高騰対策、これが合わせて約3000件あるというふうに承知しております。これはもう地域地域で事情事情もいろいろ違うところでございます。供給側の対策と合わせて需要側の支援も需要だという趣旨でこの交付金があるわけでございますが、地域の実情に応じてしっかりと対応が取っていただけることを期待してございます。
1:51:38
今、地域での支援というお話でしたけれども、やっぱりまだまだ地元の自治体の交付金を使って特別交発、よくなってきたよという声がまだ届いていないというのが現状ではないかと思います。最後にちょっと九州電力の例をご紹介しますが、2月17日の鉄工新聞の記事になります。九州電力、今、他の地域と比べると家庭用の電気料金、据え置 いているといったそういったイメージがございますが、今九州電力管内の産業用の電力料金、交発であったり特別交発に対してですね、やっぱり値上げの話が来ているということなんですね。やっぱり九州電力においてもこういった動きが出ているということで、やはり国として特別交発への支援をお願いしたいということで、最後ご答弁よろしくお願いいたします。
1:52:33
お答え申し上げます。先ほどご答弁申し上げました、地岡側に対する交付金のお話、同時に現在支援の実施がようやく始まったところだと認識してございますが、供給側の電気力を下げるという対策、それぞれを含めて重層的に講じていきたいと考えているところでございます。またこれに合わせてですね、大規模予算も含めてになってくるわけですが、省エネ対策というのも非常に重要だと考えてございます。令和4年度の第二次補正予算においては省エネ対策の抜本強化を行っておりまして、省エネ設備の更新を最大20億円まで支援する省エネ補助金を講じ、3年間で5,000億円規模の支援をすることにいたしました。中小企業における取引適正化、点火対策というのもしっかりやっていきたいと考えてございます。その上で、先月、物価賃金生活総合対策本部におきまして、総理の方から電気料金の抑制に向けた取組等について、3月中に検討結果をまとめる指示があったところでございます。現場地域の実施を踏まえながら検討をしっかり進めていきたいと考えてございます。
1:53:41
終わります。ありがとうございます。午後2時35分に再開することとし、休憩いたします。
1:55:59
今から経済産業委員会を再開いたします。休憩前に引き続き、経済、産業、貿易及び公正取引等に関する調査のうち、経済産業行政等の基本施策に関する件及び公正取引委員会の業務に関する件を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言願います。石川博学君
1:56:23
公明党の石川博学でございます。午前中に引き続き、先生方どうぞよろしくお願いいたします。本日、所信に対する質疑でございます。今後、国会も大変お世話になりますが、経済産業の皆様、また、今日は公正取引委員長にもお越しいただいておりますけれども、何ととも、真摯に丁寧なご答弁をいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。早速質問に入らせていただきますが、ちょっと順番を入れ替えまして、通告しておりました16番、価格転嫁からお伺いをさせていただきたいと思います。2021年12月にパートナーシップによる価値創造のための転嫁円滑化施策バッケージが取りまとめられまして、これに基づきまして、政府では中小企業の価格転嫁を一層促進するための様々な取組を行ってきていただいております。価格交渉月間にはフォローアップ調査も行っていただいておりますけれども、昨年3月の結果と9月の結果を比較いたしますと、価格転嫁率につきましては5%程度上昇するとともに、全く価格転嫁ができていないと回答された割合も減少しておりまして、価格転嫁の状況に改善の様子が見られていることは評価をしたいと思います。一方で、昨年12月に厚生労働省と利益委員会が行った調査によれば、価格転嫁の状況の認識について、発注者の立場と受注者の立場で認識に差が見られます。発注者の立場では概ね転嫁を受け入れていると回答される方が非常に高く、下請求法違反行為が多く認められる19業種で81.4%の方が転嫁を受け入れていると言っているのに対しまして、受注者の立場では価格転嫁ができているという回答をした割合は39.4%と非常に低い結果が示されており、両者の認識にズレが見られております。今月は再び価格交渉促進月間にあたりますが、中小企業が原材料やNEDコストの上昇分だけでなく、適正な範囲の賃上げ分についても価格転嫁がしっかりできるよう、政府としてより一層の対策に取り組んでいただきたいと思います。これまでの調査で示された結果も踏まえて、今月の促進月間では具体的にどのような対策に重点的に取り組まれるのか、まずお伺いしたいと思います。
1:58:40
ご指摘のように、原材料価格やエネルギー価格が高騰する中、さらには中小企業の賃上げを実現するためにも、サプライチェーン全体でこうしたコスト上昇分を適切に転嫁していくことができる環境を整備することが重要であります。価格転嫁への取り組み強化をしているところであります。ご指摘のように、毎年9月と3月が価格交渉促進月間であり、その結果を踏まえた情報公表、あるいは親事業者の経営時に対する指導助言を進めているところであります。先ほどご指摘のように、2月には、八中川企業約150社について転嫁、交渉状況、リストの公表なども行いました。さらに、状況がかんばしくない親事業者には累計で約70社に指導助言を行ってきたところであります。こうした取組を、この3月の価格交渉促進月間でも継続してしっかりと実施していきたいと思っております。その取組のフォーアップ調査を倍の30万社まで増やす予定にしているところであります。また、今月1月から下請地面を300m 以下へと増強しており、取引実態の把握を強化することで、先ほど申し上げました指導助言、業界別の取組の強化などにつなげていきたいと思っております。加えて、サプライチェーン全体で共存共有を目指すパートナーシップ構築宣言について、宣言数は約1万9000社まで拡大してきておりますが、これをさらに増やすとともに、宣言している企業の取組状況の調査も行っております。その結果を、それぞれの企業にフィードバックするなど、実効性向上に引き続き取り組んでいきたいと思っております。また、取引先との間で、明示的に協議せず取引額を防いだ行為が確認された企業13社、社名を公表するなど、非常に取引的制覇に強い姿勢で臨んでおられる厚生取引委員会とも連携しながら、価格転嫁対策を全力で取り組んでいきたいと考えております。ぜひ、今月の促進月間、力強く取り組んで いただきたいと思います。公明党もこれまで、中小企業が価格転嫁できる環境づくりを訴えてまいりました。今もご紹介ありましたけれども、下請じ意味については、当初2017年に発足したときには80名でスタートいたしましたが、その増員を訴え、今年には300名体制に強化されているところでございます。また、厚生取引委員会におきましても、昨年2月に、原材料やエネルギーコストの上昇分を取引額に反映しないことは、優越的地位の乱用に該当する恐れがあることを明確にしていただきました。その上で、優越地位面を創設して、書面調査や立ち入り調査等を行って、昨年の12月には下請企業と協議しないまま取引額を失礼を置いたとして、13の企業団体名を公表し、改善を要請していただいたところでございます。また、先月経産省からも、昨年9月の価格交渉促進月間のフォローアップ調査の結果として、下請企業から主要な取引先として挙げられた発注者側企業の約150社の価格交渉・価格転嫁の状況を公表していただいたところでございます。そこで伺いたいと思いますが、このフォローアップ調査において、企業名を出して、そして価格転嫁の状況について公表した狙いをご説明いただくとともに、その効果をどのように認識されているのか伺いたいと思います。また、価格転嫁環境の整備に資する人員体制の強化をはじめ、政府には引き続き、より一層取組を期待したいと考えますが、今後の価格転嫁対策の在り方について、先の調査結果も踏まえて、大臣、また厚生労働省の都議議員長それぞれの見解をお伺いしたいと思います。先ほども一部答弁をさせていただきましたが、9月、3月に価格交渉促進月間ということで、親事業者と親受業者双方に価格交渉を呼び掛けることで、価格転嫁を促進することとしたものであります。そして、今行っております3月の月間では、これまでの2倍の30万社の中小企業に対してフォローアップ調査を行うことにしておりまして、この中で、価格交渉と価格転嫁の状況を重点的に調査することにしており、親事業者におかれては、発注先の中小企業からの価格交渉の申し入れには遅滞なく応じて価格転嫁に積極的に応じるようにしていただきたいと思っております。こうした狙いについては、約1,700の業界団体に要請文を送付するなどして、産業界にもしっかり周知をさせていただいているところであります。併せて公表いたしましたのは、2月7日、より一層取引条件の改善を促す観点から、多くの取引先を持つ約150社の発注側企業の価格交渉、そして価格転嫁の状況のリストを初めて公表いたしました。リスト公表を契機に、発注側、大企業側から、次はさらに高い評価を得られるよう原則価格交渉に応じる旨を取引先中小企業に周知するとか、あるいは交渉を持ちかけてもらう窓口を決めるとか、取引適正化に向けた相談報告が約20件ほど寄せられておりますし、取引方針の改善に前向きに取り組む企業が多くいるものと思います。そういう意味で一定の効果を持ったものかなと思っておりますが、ただ、いまだか状況の看ばしくない企業があるということでありますので、こうした指導助言をこれからも行っていきたいと思いますし、高取と連携し、価格交渉、転換の状況を進捗したというふうに、市中商業の皆さんが感じていただけるよう、取引適正化に取り組んでいきたいと考えております。厚生取引委員会といたしましても、昨年来、政府全体で転換円滑化に取り組むという中で、ご指摘がありました、US的地位の乱用に当たるかどうかといった観点から、22業種、11万社を対象に緊急調査をやらせていただきまして、昨年末、問題があると思われる業種4030社に注意を行いまして、多数の受注者との間で協議をすることなく、価格を背負いているということで、大変異例ではありましたが、13社公表させていただきました。こうした私どもの取り組みを受けまして、1月には、経団連など経済3団体の方から、発注者側として受注者側とのコスト上昇分について、積極的に価格協議に応じるといったことですとか、価格転換に円滑に反映することが必要だということを、3かの企業に要請をしていただいたといったような動きもございました。こうした動きも踏まえまして、私どもとして、今後の価格転換対策として、3月、価格交渉促進月間が始まったということで、今年令和5年のアクションプランとして、厚生取引委員会のさらなる取組方針を取りまとめて公表させていただきました。具体的 には、ご指摘もございましたが、受注者側から特に要請がなくても、発注者側から積極的に価格転換に向けた協議の場を設けていくことが重要であるということを、改めて周知徹底をさせていただきますとともに、昨年行いました緊急調査の規模を上回る規模で、新たな調査を行いたいと思っておりまして、この新たな調査におきましては、昨年末注意喚起をいたしました相手、あるいは公表の対象になった企業の取組状況のフォローアップを行いますとともに、労務費の占める割合が高い業種に重点的に調査票を送付するなど、労務費・人件費の円滑な転換という観点も重視をして調査を進めたいと考えております。さらに、もとよりではありますけれども、こうした調査の取組と併せまして、いろいろな実態が分かってきておりますので、実践金資法や下請け法に違反する事案については、厚生取引委員会として厳正に対処させていただきたいと思っております。今後ともしっかり取り組んでいただきたいと思います。古谷委員長におかれましては、質問は以上でございますので、委員長ご対策をお取りかかれいただければと 思います。
2:07:24
それでは、もとの通告に従って質問を続けさせていただきたいと思います。まず、GX実現に向けた基本方針における原子力政策についてお伺いいたします。先日2月10日、GX実現に向けた基本方針が閣議決定されました。この中では、原子力につきまして、リプレイスについて、地域の理解確保を大前提に廃炉を決定した原発の敷地内での自治体核心炉への建て替えを対象として、6カ所再処理工場の竣工等のバックエンド問題の進展も踏まえつつ、具体化を進めていくとされました。また、運転機関については、現行制度と同様に運転期間は40年、延長を認める期間は20年との制限を設けた上で、原子力規制委員会による厳格な安全審査が行われることを前提に、一定の停止期間に限り、追加的な延長を認めるとされたところでございます。この点、一部の報道では、これらを取り上げて原子力政策の大転換であるといった表現をされている報道がございます。しかし、我が国のエネルギー政策の大枠というものは、エネルギー基本計画、エネキで定められるものでございますが、現在の第6 次エネルギー基本計画においては、原子力計画に定められている内容は全く変わっておりません。つまり、原子力につきましては、国民からの信頼確保に努め、安全性の確保を大前提に、必要な規模を持続的に活用していく。また、安全性を最優先し、経済的に自立し、脱炭素化した再生可能エネルギーの拡大を図る中で、可能な限り、原発依存度を低減すると、このように第6次エネルギー基本計画に定められており、この基本的な方向性は全く変更されていないという点を、もう少しわかりやすく国民に説明をしていただく必要があるのではないかと考えております。西村大臣の御所見をお伺いしたいと思います。ご指摘のように、2021年10月に閣議決定しました第6次エネルギー基本計画、ここにおきましては、2050年のカーボンニュータル実現に向け、あらゆる選択肢を追求するとの発想の下、原子力について安全性の確保を大前提に必要な規模を持続的に活用していくこととする一方、再生可能エネルギーの拡大を図る中で、可能な限り、原発依存度を低減するとの方針を明記しているところであります。この方針は、先月閣議決定しましたGX実現に向けた基本方針においても変わりはなく、GX基本方針で示したエネルギー安定供給確保のための具体的方策は、ご指摘のとおり、第6次エネルギー基本計画で示した方針の範囲内のものであるということでございます。これからも、こうした点も含めて、エネルギー政策についてご理解が深まるよう、しっかりと丁寧に説明してまいりたいと考えております。続いて、水素アンモニア導入拡大支援についてお伺いしたいと思います。2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略において、水素はカーボンニュートラルのキーテクノロジーでございます。水素を新たな資源と位置づけて、利用・輸送・製造の各分野で活用することにより、脱炭素化を促進しつつ、産業競争力を強化していかなければなりません。政府は、昨年3月から新たに審議会を設置して、今後の利活用を図る上でのコスト面の課題、あるいは支援策の詳細について検討を行ってまいりましたが、今年の1月4日、水素・アンモニア導入を図ったところでございます。この中間整理におけるサプライチェーンの要件として、国内においても大規模にサプライチェーンを構築し、価格低減が見込まれる案件については、自治体等のコミットを要件とするとされております。地域の雇用創出や事業の活性化という観点から、地域や自治体等の連携は非常に重要だと考えておりますが、あえて今回の中間整理で自治体等によるコミット、これを要件とした、その意図について政府の御説明を伺いたいと思います。
2:11:28
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、本年1月に中間整理を公表させていただいております。そこで支援制度の骨格を示しているところでございますが、国内の水素製造におきましても、大規模な水素製造設備の建設などが想定されます。その場合、地域住民や自治体の十分な理解が必要であると、こういう認識のもとで、地域を代表する自治体等の関与、積極的な推進や前向きな受け止めが要件として、審議会において提示されたものと承知しております。