20:00
これより会議を開きます。災害対策に関する件について調査を進めます。この際、去る14日から15日の2日間、令和6年の野党反党地震による被害状況等調査のため、石川県に委員派遣を行いましたので、派遣委員を代表いたし まして、私から調査の概要についてご報告を申し上げます。派遣委員は、自由民主党無所属の会の坂井学くん、笹川博之くん、小森卓夫くん、宮下一郎くん、立憲民主党無所属の菊田真紀子くん、中島克人くん、日本維新の会教育無償化を実現する会の堀井健次くん、公明党の久坂雅樹くん、日本共産党の笠井昭くん、国民民主党無所属クラブの鈴木義次郎くん、そして私、後藤主義益の11名であります。石川県の都地方では、令和2年12月より地震活動が継続しておりましたが、1月1日に発生した地震においては、石川県和島市や鹿町で震度7を観測したほか、北海道から九州地方にかけて震度6強から震度1までを観測し、日本海側の広い範囲に津波が到達しました。この地震により多数の人的被害、住家被害が発生し、電気、ガス、上下水道等のライフラインへの被害のほか、道路、鉄道等の交通インフラにも甚大な被害が生じ、住民生活や中小企業農林漁業や観光業等の経済活動に多大な影響が出ております。石川県内では245名の方々が亡くなられるなどの人的被害、7万7千頭を超える住家被害等が発生し、今もなお5,100人を超える方々が避難生活を続けております。ここに改めて、今般の地震により、とうとう命を失われた方々のご 冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に、忠心よりお見舞いを申し上げます。それでは、調査の概要についてご報告いたします。まず、和島港において、坂口和島市長及び漁業関係者から、海底流域等の影響による漁港の被害状況について、それぞれ説明を聴取するとともに、和島港の岩壁や伊沢岸礁等の被害現場の視察を行いました。和島港は、野党半島の北部に位置し、周辺に工業場を有していることから、沿岸漁業拠点港として水産業を支えるとともに、野党半島の沖合約50kmに位置する辺倉島への定期航路の基地としても重要な役割を果たしており、また、和島の余るような技術は、国の重要無形民族文化財に指定されているとのことでありました。こうした事情からも、漁港の早期再開に向けた復旧・復興事業の加速化、漁業従事者の成り割再建及び休業保障支援等の拡充、住宅が被災した漁業関係者の住居を確保するための応急仮設住宅建設の加速化などが望まれております。次に、和島朝市通りにおいて、坂口市長から、大規模火災により被害状況について説明を聴取するとともに、被害状況の視察を行いました。坂口市長からは、町づくりの復興に向けて、公費解体について、野党半島地域の特性や交通事情等を考慮した公費解体の単価設定、需要の対象に自治体等の所有建物を含める必要性などについて、国に対して特段の配慮を求める要望がありました。次に、和島桐子海岸多目的広場前において、坂口市長から、応急仮設住宅の設置状況等の概要について説明を聴取するとともに、災害関連支援対策としても有効である仮設住宅等の住環境の向上、同敷地内における地域コミュニティ拠点の整備及び運営支援について、国に対して特段の配慮を求める要望がありました。次に、和島市稲舟地区において、坂口市長及び農業関係者から、被害状況及び災害復旧状況の現状等について、それぞれ説明を聴取するとともに、同地区の地滑りが発生した農地被害現場を視察しました。同地区は、土砂災害による避難指示が発令されております。さらなる災害の発生が危惧されることから、土砂災害対策の早期実施の必要性、流気や糊面崩壊などにより、被害を受けている農業施設等の早期復旧復興に向けた財政支援、農業保険の在り方などについて意見交換を行いました。
24:55
次に、和島塗り産業の被害について、和島塗り事業者から被害状況を聴取するとともに、事業再開に向けた課題、和島塗り産業の 特性を踏まえた財政支援、職人の高齢化による各申請手続における課題などについて意見交換を行った後、坂口市長から、交通インフラ、公共土木施設、農林水産業施設等の早期復旧、廃棄物処理や被災家屋等の解体撤去などへの支援、仮設住宅等の住環境の整備に向けた支援、被災地における成り割の再開復興や雇用維持に向けた支援などについて、予防を受けました。次に、和島市駒野町における、糊面崩壊による稼働閉塞被害について、政府から被害状況及び災害復旧事業の現状等について説明を聴取するとともに、車窓から被害状況の視察を行いました。同被害箇所は、不安定な状態で斜面や渓流内に土砂・流木が堆積し、今後の降雨により二次被害が発生する恐れが高いことから、緊急的な土砂災害対策を実施するとともに、稼働閉塞等に係る対策方法やリスクへの対応等の技術的な課題の検討を開始した旨の報告がありました。次に、穴水町の避難所において、宮崎穴水町副町長から避難所運営などに関する概要について説明を聴取するとともに、避難所施設の視察を行いました。同避難所には最大で300名近くが避難していましたが、現在は40名程度が滞在しているということでした。避難所内には福祉避難スペースが設けられ、高齢者等の方々のための福 祉避難所としての役割も担っておりました。避難所関係者によると、あくまでも避難スペースとしての機能ではあるものの、地震発生直後から保健師・調理関係者・ボランティアの方々のご協力により、円滑な運営が行われているとのことでありました。さらに、宮崎副町長からは、穴水町内の仮設住宅の整備状況等について説明がありました。同町では、集落単位で被災者の希望に沿う形での仮設住宅の建設が進められており、6月頃までには全ての予定個数が完成する目処がついているとの説明がありました。仮設住宅の入居者に対しても、適宜聞き取りが行われ、原則入居期間の2年が経過した後の居住形態についての希望調査が行われているということでした。調査結果では、全体の4割の方々が未定と回答しており、穴水町としては、仮設住宅以外に災害公営住宅の建設も国の支援を受けながら進めたい意向を持っていますが、建設事業者の過去の問題があるということでした。最後に、石川県庁において、長谷石川県知事から、石川県内の被害状況の説明を聴取するとともに、災害救助法における福祉サービスの提供、並びに地域コミュニティ拠点の整備及び運営の明文化、復興基金の創設を含めた必要な財政措置、雇用保険未加入者に対する収入維持に味方支援措置、地盤流気により機能を失った漁港に対する国の全面的な搬送支援の継続、なりわい再建支援補助金の柔軟な運用、わじまじみの仮設工房の整備の加速化、住宅建築物安全取得形成事業の補助上限額の引上げや補助率の加算上げ、災害廃棄物の広域的な処理体制の構築等について要望を受けた後、1.5次避難所の聴取課題、被災者の事情を考慮した日域居住の在り方、被災建物の広域解体における費用単価の算定の在り方、被災した農林水産業従事者への継続的な支援の必要性などについて意見交換を行いました。以上が調査の概要でありますが、今般の地震による被害は誠に甚大であり、早急な対策の実施が必要であると強く認識いたしました。当委員会としても、今般のような地震被害は、日本全国どこでも起こり得るとの認識の下、対策などをめぐる課題に対して積極的に取り組んでいく必要があると痛感した次第であります。最後になりましたが、今回の調査にご協力をいただきました皆様に心から御礼を申し上げまして報告とさせていただきます。この際、お諮りいたします。派遣地からの要望事項につきましては、これを本日の委員会記録に参照掲載いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。引き続きお諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、内閣府政策統括官高橋健次君、消防庁国民保護防災部長小谷敦史君、法務省大臣官房審議官松井信一君、財務省大臣官房審議官高橋英典君、厚生労働省大臣官房審議官蔡須智彦君、中小企業庁事業環境部長山本一則君、国土交通省大臣官房上下水道審議官松原誠君、国土交通省大臣官房審議官佐々木俊一君及び環境省環境衛生資源循環局次長住村一郎君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
31:03
自由民主党の佐々木はじめでございます。質問の機会をいただいたことを感謝申し上げたいと思います。8歳から115日目ということでございまして、被災された皆様に改めてお悔やみとお見舞いを申し上げたいと存じます。また今ほどご報告もいただきましたけれども、党委員会において4月15日現地をご視察いただきましたことも御礼を申し上げたいと思います。見ていただいたらわかると思うんですけれども、時間が止まったかのように、8歳直後の現場のそのままだったかと思 います。それだけなかなか支援が進んでいないということの表れなんではないかなと思います。私もこれまで6回ほど現地に行きまして、議員の先生方をお連れをして、とにかく見てほしいと。やはり見ればその悲惨さということが、やはり御理解いただけるわけで、やはりこうやってなかなか映像とかを通して感じることはやはり限界があって、やはり現地に行けば相当大変な状況なんだと御理解いただけたのではないかなと思います。ぜひこれからもゴールデンウィークもありますから、ぜひ多くの先生方に、現地に直接足を運んでいただいて、そしてその悲惨さを御理解いただき、またこの支援が本当に進んでいないんだなということを、ぜひこの国会の場でも声を上げて、少しでも後押しになるように取り組んでいただければ幸いでございます。いまだに5,000人を超える方が避難生活を送っているということでございます。断水もなかなか解消されない、広域解体も進んでいないということです。そんな中にあって、自衛隊をはじめ消防警察や各省庁の皆さん、そして全国の自治体からも御支援に来ていただいております。改めて、最中を代表して御礼を申し上げたいと思います。より一層の御支援をいただければというふうに 思います。やはり今回の地震は、半島特有の事情が大変大きく影響をしているんだと思います。これまでも何か御支援をお願いすると、東日本大震災もあったし、熊本地震もあったし、でもそこでやっている支援をなかなか超えられないんですよ、というようなお話が返ってくることもあるんです。しかしそうではなくて、過去の地震は過去の地震、震災、災害なんですけれども、やはり今回は半島特有の事情を加味した支援をいただきたいな、そういうふうに思うわけでもございます。今ほどの報告書の中にもございました、特に最後の5ページ目の石川県庁において、長谷知事から様々な要望が来たということでありますけれども、こういったことがまさに制度の狭間にあって、これまで取り組んでこなかったから、今回はなかなかできないんですよ、というような項目ばかりなんですね。ぜひこれを乗り越えていく、実施をしていくということによって、この震災支援、復興も加速化していくのではないかな、そのように思いますので、ぜひ特段のご配慮をお願い申し上げたいと思います。それでは質問の1つ目として、仮設住宅のコミュニティ機能ということについてお伺いをしたいと思います。この報告書の3ページにもございます。佐谷口市長からは、災害関連支対策としても有効である仮設住宅等の住環境の向上、同敷地内における地域コミュニティ拠点の整備及び運営支援ということについて、要望を受けているわけでもございます。ぜひこれを実現をしていただきたい。もうかねてから要望をしてきたわけでございます。しかしこれも、過去の震災で対応されていないので、なかなかできないんですよ、といって、これまで足踏みをしてきた項目なんですね。ぜひこれを、ぜひ実現をしていただきたいと思います。もう、仮設住宅のところに行くと、周りに何もないんですよ。商店もないし、そこで生活していくには、なかなか大変です。しかも入居される方は、高齢化しているわけでもございますので、今まで、例えば通所であるとか、あるいは訪問のサービスを受けていた方も、もう一切そういうものもないわけであります。仮設住宅に周辺に集会場を設けるということは、今までもしていただいていたんです。しかしその中に、例えば入 浴の施設であるとか、キッチンであるとか、やはりこういうものをつけてくれということを、かねてから要望していたんですけれども、なかなかできなかったわけです。というのも、やはり仮設住宅の中には、お風呂もあればキッチンもあるから、もういらないでしょと言うんだけれども、やはり一人暮らしの高齢者の皆さんにすると、入浴、あれ危ないんですよ。私も仮設住宅の中を見せてもらいましたけれども、もう狭いしユニットバスで、もう本当に浴槽をまたぐことが事故につながったりするわけなんですよね。ですから、できれば、大浴場的な、バリアフリーの浴室が欲しいという御意見もございました。またキッチンも、やはり高齢者の皆さんにすると、一人分、あるいは一家族分を毎日作るというのは、なかなか大変なわけなんですよね。できれば、集会所あたりのキッチンで、できる人が順番にこう作って、みんなでそこで集まってきて、食べるようなことがあれば、これも支援につながっていくわけでありますから、そういった機能を、ぜひ集会所に作ってほしいというような御意見なんです。ぜひ、これを実 現してあげていただきたいと思います。この度、予備費1389億円、手当をしていただきました。本当にありがたいなと思っています。その中で、このコミュニティ機能、仮設住宅の居住する高齢者などの孤立防止のために、コミュニティづくりの核となるサポート拠点、必要だと思いますけれども、どのように手当されたか、ぜひお答えをいただければと思います。
37:38
お答えを申し上げます。被災地の仮設住宅の建設が進んでおりますが、介護・障害福祉サービスの提供体制でありますとか、地域コミュニティの回復に向けまして、先日閣議決定いたしました予備費を活用して、高齢者等に対する総合相談でありますとか、デイサービス機能を有するサポート拠点の設置に係る財政支援を行う こととしたところでございます。具体的には、総合相談でありますとか、デイサービスを提供するための相談室、それから浴室、食堂等の整備に係る費用を国が補助いたします。その設置に当たりましては、地域の実情に応じて、柔軟な設置を可能としていきたいと考えております。引き続き、被災自治体としっかり連携して、地域の実情に応じた支援に取り組んでまいりたいと考えております。
38:41
ありがとうございます。しっかり手当てをしていただいたということでございます。やればできるんですよ。しっかり地元の要望に、被災者のニーズにしっかり応えて、行っていただきたいと思います。できれば、この措置も今回限りではなくて、今後の災害にもやはり起こりうる、特に半島ですと、やはり起こりうるわけでございますので、ぜひこれを今後の災害にも活かしていただきたい。この報告書にもございます。5ページメイン知事の方からも、災害救助法にしっかり明文化してほしいという要望もございますので、ぜひこの経験を今後の災害にも活かしていただきたいと思います。やはり災害対応というのは、過去の積み重ねだと思うんですよね。今までも例えば仮設住宅一つとっても、東日本のときは、プレハブ仮設から長屋風の仮設にして、みんなで共同生活ができるようにしたり、集会所を設けたりという工夫をしてきたんです。熊本の地震のときは、木造家屋も認めることがあって、少しでも快適に避難生活ができるようにしてきたんです。今回は、私有地にそういった仮設を作ってもいいですよ、ということにしていただいて、いわゆる石川県のふるさと改建型というわけでありますけれども、そしてここに集会所にこういったコミュニティ機 能も付加していくということで、少しずつこうやって支援体制も積み重ねで、よくなっていくわけでございますので、ぜひ今回のこの措置を今後にも活かしていただきたいと思います。次、2番目に行きます。二次避難について質問したいと思います。今、仮設住宅も急ピッチで建設が進んでおります。今回の予備費でも678億円建設費として手当をしていただきました。最終的に6610戸を必要とされておりまして、これは8月末までに完成させる計画だというふうに伺っています。今回の震災のもう一つの特徴は、孤立集落が多く発生したということです。これをどう解消するかということで行われたのは、この二次避難という考え方なんですよね。これは今までコロナ禍でもあったんです。これは避難所の密を避けるために旅館ホテルを活用するということで、二次避難というものが導入されていたんだけれども、今回の震災からこれを普通の災害に感染症でない場面で活用したということで、私は大変大きく評価をしているわけですけれども、発災直後は24ヶ所の集落で孤立が発生して3000人を超える方が、もう本当に孤立をしてしまった。毎日そこに支援物資を届けるのがいいか、あるいはその集落ごとを避難してもらうのがいいのかということで、ずいぶん議論があったわけでありますけれども、最終的にはこの二次避難、特に石川県では縦に長いわけですから、野党の先端で起こった災害ということで、わりかし金沢以南の地域は日常生活が遅れていて、特に南香川と言われるところは旅館ホテルが大変多い場所でもあったので、そこを利用しようということで取り組んでいただいたわけなんです。これは大変よかったと思います。今まで大体3食月7000円という基準も、これを1年前まで引き上げていただいた。これもこの二次避難を促進するためには大変よかったと思うんです。こうやってこれまでの経験の枠を超えてやっていくということが、私はこの震災支援を加速化させていくということになっていくわけですから、ぜひ今後ともこういう発想でやっていただきたいと思うんです。しかしこの二次避難なんですけれども、今本当に仮設渋滞とか見なし仮設に移って、少しずつ解消されていっているんです。そうすると開いてくるわけなんですよね。旅館ホテルが開いてきます。しかし開いた部屋は、なかなかすぐにお客様に販売するということができないんですよ。やはり生活感がちょっと残っていたりとか、できれば畳とか壁紙くらいはちょっと返させてほしいなというのが、旅館ホテルのそういった避難者を受け入れていただいた方の要望というか、やはりあるわけなんですよね。一泊三食、税込1万円ということなので、これはやはり旅館とかホテルの規模とかグレードにもよると思うんですけれども、一部というか、大変厳しい条件で、本当に善意で受け入れていただいている状況に近いんだろうと。このまま続ければ、おそらく経営としては赤字ということにもならざるを得ないんだろうと思うんです。特に今この地域は、3月16日に新幹線も来ました。そして観光客も受け入れたい、応援割も始まっていたということもあって、本当は観光客を受け入れたいんだけれども、そういう避難されている方がいる以上、その方々にも行っていただきたいということで、大変苦しい思いを経営者の方はされたんです。やはり善意で皆さん受け入れていただいて、徐々に今、仮設住宅が出来上がっているみなし仮設に少しずつ移っていると。少しずつ二次避難を利用する方も減ってきているということでございます。ぜひその時は、やはり貸していただいた、二次避難に使った施設の皆さんには、なんとか畳や紙紙を入れ替えるような支援を、ぜひしてあげていただきたいなと、そのように思うわけでありますけれども、政府の考え方をお伺いしたいと思います。内閣府高橋策動活管お答えをいたします。今回のノート半島地震では、委員からご紹介もいただきましたように、二次避難の場合に用いられるホテル旅館を避難所とする場合の利用額の基準につきまして、特例的に7000円から1万円に引き上げたところでございまして、部屋の使用後に行われる通常の室内クリーニング代については、その額の中に含まれているものと承知をしております。一方で、避難所として活用した建物の備品等の破損弁償費につきましては、避難所の設置、維持管理のための器物の使用借金、または借り上げ費として支出して差し支えないとした運用をしているところでございます。委員御指摘の畳の張り替え等が、この破損弁償費の対象となるかにつきましては、当該破損が避難者の故意過失とか、また全管注意義務違反とか、またその他通常の使用を超えるような使用による摩耗寄存化とか、そうした個々の状況を踏まえて判断する必要があると考えているところでございます。
45:53
はい。それが今までの考え方なわけなんですよね。ですから、ぜひそれを乗り越えていただきたいと いうご提案をしているので、まだ160以上の施設が使われているので、今まだそういう段階にはないかもわかりませんけど、徐々にこれから進んでいきますから、8月をめどにということも言っているわけでありますので、ぜひこれからしっかり検討していただいて、実現できるようにお願いをしたいというふうに思います。強くお願いをしておくわけでございます。大臣もぜひその辺のめぐわりをしていただきますよう、お願いをしたいと思います。もう時間が来ましたので、以上とさせていただきます。ありがとうございました。
46:53
公明党の久坂誠です。4月15日の石川県への委員派遣に参加させていただきました。ありがとうございました。1月1日の発災から3ヶ月半が経過 しての視察となりましたが、改めましてお亡くなりになった方々の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の皆様、被災された皆様に、心からお見舞いを申し上げたいと思います。視察を受けて何点か質問させていただきます。まず、災害救助法に福祉を明記していただきたいという点でございます。我が党の山本兼江参議院議員も、3月15日の予算委員会で、法律上の福祉の位置づけがいかに大切か、必要かを論じ、総理はじめ各大臣に明記を求めております。法律上福祉の位置づけが明確でなければ、激甚化、頻発化する災害のたびに、高齢者や障害者などへの支援の範囲が避難所に限るのか、在宅避難やそれ以外も含めていいのか等々、福祉支援をその都度解釈によって拡大し、運用しなければなりません。今回の視察で、石川県の長谷知事からも、同様の強い要望をいただきました。災害派遣福祉チームDWATについても、現行では避難所に対する支援はできるが、認知症で徘徊をされる方 、精神障害や自閉症の方の中には、集団避難ができない場合があり、凍えるような寒さの中で、在宅避難や車中泊、ビニールハウス等での避難生活を余儀なくされるケースもあります。そうした最も必要なところに福祉の手が入らない、入りづらい、また事前の準備もできないということでした。これからも高齢化が進み、介護や援助を必要とする人も増加いたします。ぜひ災害救助法に福祉サービスの提供を規定し、災害時における要配慮者への福祉支援が、災害救助の一つであることを明確化していただきたい。強く要望いたしますが、松村大臣の御所見を伺います。
48:59
委員御指摘の福祉につきましては、災害対応におきましては、非常に重要な視点であると思っております。私どもは8歳直後から、関連死を 防ぐという観点で、1時1.5、2時避難と、こういう避難所を設け、そしてその中での避難者の方々の命を守る対策として、いろいろなことをやってきたつもりでございます。その中でも福祉の視点というのは、本当に重要だと認識をいたしております。8歳時には、委員御指摘のように、福祉避難所の設置や、避難所で福祉支援を行うDIWAと、こういった派遣についても、国庫負担の対象とするなど、支援を行ってきたところでございます。また、避難所外の避難者の方々、在宅での避難等を余儀なくされている、要配慮者の方に対しましても、厚労省の事業などを活用いたしまして、介護支援専門員の方々に、個別訪問を行っていただいて、必要な支援を行ってきたところでございます。こうした取組は、厚労省といろいろと共有をいたしまして、やはり手の届かないところへの対応を、今日まで行っているところでございます。災害対応につきましては、やはり不断の見直しが必要であると考えておりますし、今回、災害について一連の振り返りを行っておりますが、4月15日に開催いたしました検証チームでの会議についても、避難所運営について、これを議題として議論をしていただいたところでもございます。今後の初動対応、また応急対応を強化するための措置については、順次取りまとめを行ってまいりますが、実績の福祉の観点も含めて、制度面や運用面での改善につなげてまいりたいと考えております。
50:59
ありがとうございます。大臣、今おっしゃられたように、関連紙をいかに防いでいくか、やはり初期対応、初動が大切でございまして、各自治体の準備ということも、それに備えたということもございますので、ぜひ進めていただきますようによろしくお願いします。今回は和島市にも入らせていただきました。和島浅市 をはじめ、野戸の観光を支えてきた、県内最大の水揚げをふこる和島港には、200隻もの漁船がべっしり渓流され、地盤の隆起によって船底が海底にあたり、少し傾いている船も見られ、春、竹縄の季節にすべてが止まってしまっている、寂しい光景でした。雨も含め、約500人の漁師さんが和島まで、車で2、3時間離れた、2次避難を待ちに、2次避難を余儀なくされており、現在は日当の土木のアルバイトや災害ごみの片付け、もばの潜水調査や作業、必死の生活を続けているとお聞きしました。和島港の復旧工事や応急仮設住宅の建設現場なども視察させていただきましたが、春節や上下水道の復旧を行っているのは、国交省、荷捌場の再建や漁場の再開に向けては水産庁、住民や作業員の仮設住宅建設は、内閣府等々、すべてが関連し、どれ一つ欠けても漁業の再開はできないのですが、そういう視点でこれらをトータルでコントロールし、特速する存在が見当たらない。だからそれぞれができるだけ早くという思いを持っていたとしても、共通の目的に向け て、互いの課題や進捗状況の共有が不十分であることを感じました。他の港も被害を受けておりますので、あくまでも漁協や地元自治体の意向も踏まえてということになりますが、和島港は極めて重要であると思います。いつまでにこうするという目標を示し、断固とした決意で港、荷捌場の整備、十分な仮設住宅の設置も含め、関係省庁、府庁省と地元自治体が一体となって、復旧そして創造的復興を加速していただきたいと思いますが、松村大臣の御決意を伺いたいと思います。
53:12
現在、復旧・復興に当たりましては、総理を本部長といたします、復旧・復興支援本部におきまして、各府省の施策の進捗状況の確認であるとか、施策の整合性の確認、こういったことを実施をいたしておりまして、緊密に連携をいたしまして、目標や課題、進捗 状況等を共有しながら、進めているところでございます。また、石川県においては、3月末に同県の復旧・復興本部会議におきまして、創造的復興に向けたプランの個資案が公表されました。現在、野党未来トークを開催されておりまして、これからの野党を、町に住む当事者のみんなで考える取組を進めていらっしゃり、合意形成、あるいは、それぞれのご意見を丁寧に伺っておられると承知をいたしております。また、今回、新たに石川県におかれては、復旧・復興現地対策本部対策室を、和島に設けていただきまして、六市町に県庁職員を常駐させていただき、常時市の現状や思いを把握いただいておるところでございます。そうしたご地元の思いや要望は、現地対策本部を通じて、それぞれの各所、共有をいたしているところでもございます。引き続き、国といたしましては、復旧・復興支援本部を司令塔にいたしまして、総理の強いリーダーシップのもとに、しっかりとご地元のニーズを伺いながら、伴走支援をやってまいりたいと考えております。佐川貴司君 ありがとうございます。連携を進めていく上で、大事なのはやはり目利きというか、やはり現地のことを知って、両市、またそれに携わる皆様の意向をよく分かった上で、そういったことを意識・感覚する、そういうふうな立場の人が必要だと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。次に、和島浅市の瓦礫処理・工費解体についてお聞きします。和島市は先ほど漁業や和島塗り、そして観光が代表する産業で、それらが浅市通りで一つとなる、和島の象徴的なエリアだと実感しました。全焼した浅市通りは、焼け跡がそのままの姿で残っており、建物解体が、瓦礫処理も全く手づかずの状態でした。和島市長のお話ですと、工費解体に係る鉄骨建造物の標準単価の見積もりが、木造建物とは乖離があり難しいという話がございました。昔、誰から見ても一面全焼で、理財署名個別解体の次元の話ではないと思います。こうした場合は、面で捉えて、解体と瓦礫処理を工費で一体的に行い、まずは更地に整えること。市民はもとより奥の都の象徴的エリアですので、一日も早く希望を持って、次を思い描け る形にすることだと思います。このエリアの工費解体について、先日、我が党の災害対策本部でも環境省に伺いましたが、地元自治体からの声も合わせて、現在の検討状況について確認させていただきます。
56:31
お答え申し上げます。和島市の朝市通り周辺区域につきましては、一般的な木造の住家ではなく、大規模な鉄骨造りの建物が複数旨所在しており、その解体費用の算出が工費による解体に向けた課題の一つと、私どもとしても受け止めております。こうした点も踏まえまして、環境省では、事業の実施主体となる和島市に環境省職員等を派遣しており、現地の声を伺いながら、解体工事の迅速な実施に向け、契約事務等に関する技術的助言を行っております。例えば、大規模な鉄骨造りの建物の解体費用につきましては、標準的な単価によらず、建物 ごとに見積もりの取得等を行い、算出できることの周知なども行っているところでございます。こうした技術的助言等も踏まえまして、和島市では、朝市通り周辺区域における解体等に当たり、所有者の同意取得の早期化や解体工事の効率化等のために、解体等を一定の区画ごとに行うことを検討しており、5月の工事着手を目指して対応を進めているところでございます。引き続き、環境省としても、最大限支援に努めてまいりたいと考えております。
57:49
ありがとうございます。よろしくお願いします。霧港海岸前に建設された仮設住宅も拝見しました。現地からは、仮設住宅の風呂が小さく、高齢者には入るのが難しい。先ほど佐々木議員からもお話がございましたけれども、怪我をされる危険もあり、また、高齢者の孤独孤立、災害関連死を防ぐためにも、共同浴場やお茶やちょ っとした食事などができるサロンのような場所も、ぜひ設置していただきたいとのお声をいただきました。これまで、福祉サービスも含め、我が党からも強く訴えてきたところです。避難生活が長期化する中にあって、住民同士の日常的な何気ないコミュニケーションが非常に重要になります。これから、熱中症の季節、支え合いにもつながります。22日の予算委員会でも、我が党の赤羽議員に対して、福祉サービスや入浴サービスなど財政支援の調整も進めていく旨、武美大臣から答弁がございましたが、具体的にどのような取組となるのか、厚労省に伺います。
58:57
お答え申し上げます。4月23日に閣議決定されました予備費を活用いたしまして、高齢者等に対する総合相談や、デイサービス機能を有するサポート拠点の設置に係 る財政支援を行うこととしたところです。具体的には、総合相談や、デイサービスを提供するための相談室、浴室、食堂等の設備に、整備に係る費用を国が補助いたしまして、その設置に当たりましては、地域の実情に応じた柔軟な設置を可能としていきたいと考えております。引き続き、被災自治体としっかり連携して、地域の実情に応じた支援に取り組んでまいりたいと考えております。
59:48
次に、これまで政府からのプッシュ型支援を実施してきたものが、3月下旬から各市町からの申請方式に切り替わったとお聞きしております。市町で必要なものがあれば、行ってきてくださいということでございます。が、市町も手一杯で要請をあげて、それによってまた手がふさがってしまうのではないか、みたいな、そういうジレンマも抱えておられるのではないかというふうにも思います。何かあれば言ってきてねというのは、優しいようで、困難を抱える被災者や自治体をある意味、突き放すというかですね、そういうようなことにもなるようにも私は感じます。どこまでも伴奏型で、こちらから声をかける、季節の変わり目ですが必要な支援はないですか、これから暑くなりますので、シャワーの設置とかですね、これは足りてますか、応援職員は足りてますかと、丁寧に聞くことが必要だと思いますので、その点の配慮もぜひお願いしたいと思います。ご所見を伺いたいと思います。
1:00:56
お答えをいたします。被災地の物流の復旧状況等を踏まえ、県市町とも協議の上、3月23日に国によるプッシュ型支援から、県市町において、地元の業者等から支援物資の調達を行う方式に切り替えているところでございます。これは被災地の物流も回復に向かう中、なりわい支援的な意味合いもあり、県市町とも協議の上、県からの要請を受けて行ったものでございまして、その費用も災害救助法に基づき、国の負担で行っているものでございます。また国の方からは、国がこれまで行ってきた調達先リスト、そうしたものは県にお渡ししているほか、県や市町が地元業者等から調達が困難である場合には、調達の支援を行うなどの協力も行うこととしているところでございます。また被災市町村への避難所運営等の応援職員につきましては、現地のニーズに対応しつつ支援をいただいているところでございまして、今後も総務省におきまして、積極的かつ丁寧にニーズを伺いながら、関係団体と調整し、応援職員の確保に努めるというふうに承知をしております。
1:02:08
ありがとうございます。もう時間が来ましたので、次の質問は割愛させてい ただきたいと思いますけれども、未だに一時避難所3000名程度の方がまだ避難をされておりまして、これから暑くなってきますので、シャワー施設の設置を、ぜひ検討を進めていただきたいというふうにお願い申し上げまして、私の質問とさせてもらいます。ありがとうございました。
1:02:57
保健密総の中島克彦でございます。大変貴重な質問の機会をいただきまして、感謝を申し上げたいと思います。私からも質問させていただきますが、先ほど冒頭、委員長からも2つの報告、また委員からも質問もございましたが、私も15日の委員派遣、2つには参加をさせていただきました。和島穴水町、そして石川県庁、限られた時間ではございましたが、長谷知事とも意見交換もさせていただきましたので、その内容を踏まえて、また、これ予算委員会でも大臣には質問をさせていただきましたが、私8歳から6日目に、和島に、野党空港避難所、はじめ、色々支援に入らさせていただきました。当時と、そして先日15日、お伺いさせていただいた現状も踏まえてですね、質問をさせていただきたいと思います。先ほど、久坂委員、ご指摘がありました、長谷知事、石川県からの重点項目、第1番目がですね、この福祉サービスを災害救助法に明確に規定する。これ、先ほど大臣答弁されておりましたが、改善のために努力するということですが、これ明確に、災害救助法に福祉サービス、災害救助法の1つであることを明確化するために規定していく。ということでよろしいですね。
1:04:29
先ほど、久坂委員のご質問にお答えをいたしましたが、福祉については非常に重要な視点だと思っております。その上で、今、振り返りを得る中で、普段の見直し、検討するように、私から も、今、指示をしているところでございます。運用上では、いろんな形で、先ほど申し上げたような国庫負担でできるような対策を取ってまいりましたし、厚労省とも連携をしたところでございます。その中で、今回の振り返りの中で、しっかりと検証して、対応してまいりたいと考えております。
1:05:06
確認なんですが、規定するために努力をすると、いつまでにやられます?
1:05:16
これ、いつまでというよりも、現在、振り返りを6月までにまとめるようにということでございまして、その先は、今後の災害対応、また、こうした地理的制約のある地域、こういったものも少し、日本全国を見渡してみて、アプローチをかける必要もあると思っておりますし、その中での福祉については、委員と同じく重要だと思っておりますので、今の段階で、いつということはお答えにくいと思っております。
1:05:53
私はすぐにでもやらないと、また同じ教訓をね、福祉避難所の運用、あり方についてもそうなんですが、大臣ご地元の熊本地震、災害関連死が約4倍直接死の、こういう状況を据えていく、この福祉サービスっていうのは、例えば医療はね、Dマット、これ規定されているわけですよね、医療が。医療は規定されている。なぜ福祉が、そんなに時間かけて検討しないか、振り返らなきゃいけないのか、私は遅いと思いますよ。私が、長島知事はね、なぜこれを規定、福祉を規定しなければいけないかという問いに対しては、避難所もそうなんだけれど、自宅で避難されている方々に、福祉保険が行き届きやすくするためにも、福祉を規定するという言い方をされておりましたが、私はもう、そもそも避難所での福祉ニーズ、私8歳から6日目に、野戸空港と、そしてビニールハウスの避難所、公民館を避難所にしているところも行きました。