19:45
(挙手)ありがとうございます。(挙手)これより会議を開きます。沖縄及び北方問題に関する県について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本県調査のため、本日、政府参考人として、内閣府大臣官房審議官 伊藤哲也君、内閣府政策統括官 水野篤史君、内閣府沖縄振興局長 餅月昭雄君、内閣府北方対策本部審議官 八重木治君、外務省大臣官 房審議官 池上正樹君、外務省大臣官房参事官 林誠君、外務省大臣官房参事官 宮本慎吾君、スポーツ省審議官 橋場健君、農林水産省大臣官房審議官 関村志造君、水産庁資源管理部審議官 福田拓実君、水産庁漁港漁場整備部長 田中育也君、国土交通省大臣官房審議官 船本博史君、国土交通省大臣官房審議官 松原秀典君、国土交通省大臣官房技術審議官 菊地雅彦君、国土交通省大臣官房技術参事官 西村拓君、観光庁国際観光部長 星野光明君、防衛省地方協力局次長 山野徹君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、 ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。 よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、 順次これを許します。
22:02
立憲民主党 物質改革 社民党の荒垣君です。はじめに沖縄振興予算について お聞きをしたいと思います。よろしくお願いいたします。沖縄子どもの貧困緊急対策事業費として、令和6年度で昨年から2億円増額の 19億円が計上されております。子どもの貧困の問題は単なる貧困の問題にとどまらず、沖縄社会の利用や経済振興にも つながっていく話でありますので、その点を国としても十分に汲み取っていただいた 予算措置だろうと率直に評価をしたいと思います。しかしながら子どもの貧困問題の対策は、 まだまだ道半ばでして、来年度以降も事業を継続していただけるものと 考えておりますが、内閣府の方針について 自民大臣にお伺いしたいと思います。
22:58
お答えいたします。委員御指摘の沖縄子どもの貧困緊急対策事業につきましては、平成28年度に事業を開始して以来、貧困対策支援員の配置や子どもの居場所の運営について、国として必要な支援を行ってきた結果、貧困家庭へのアウトリーチによる 具体的な支援へのつなぎや、あるいは子どもの食事支援や生活環境の改善を担う 地域の重要な施策となっており、令和6年度予算におきましては、 18.5億円の予算を確保したところであります。この事業によりまして、令和4年度の実績値では、沖縄県内において、子どもの貧困対策支援員は117名が配置され、子どもの居場所は173箇所が設置されておりまして、延べ利用者数は年度当たり約34万人となるなど、沖縄県や市町村のご理解の下で、支援の輪が大きく広がっていると認識をしております。こうした中で、例えば沖縄県が行う沖縄子ども調査によりますと、子育て支援に占める貧困活世帯の割合も、29.3%から26.3%に改善するなど、一定の成果は現れているものの、沖縄の子どもを取り巻く状況は、全国と比較して依然として大変厳しい状況にあると認識してございます。現在実施されている事業は、沖縄県内の子どもを支える重要な役割を果たしてございます。ですので、私どもとしては、貧困の連鎖を断ち切るという観点から、根本的な対策についても考えながら、引き続き必要な対策にしっかりと取り組んでまいりたいと存じます。
24:46
大臣、ありがとうございます。御おっしゃるとおり、徐々に、ではありますが、非常に改善をされているということは理解しております。ただ、沖縄の場合は、子どもの貧困というのですが、大人の貧困でもあるだろうと思っております。ですから、大変厳しい状況であることは、ずっと続きますので、ぜひ、内閣として支援を継続してお願いしたいと思っております。続いて、沖縄新興公共投資交付金についてお尋ねしたいと思います。いわゆるハード交付金なんですが、令和6年度で、前年度と同額の368億円が措置をされております。県の要望額は700億ということで、要望を出したのだけども、368億と止まっているということなんですが、約2倍の開きがあることに、これは私も非常に驚いているのですが、この2倍の乖離というのは一体何なのかなと思っているのです。この368億というのは、内閣府が県や市町村からの要望をきちんと聞いて、その所要額を積み上げていった結果なのかどうなのかということで、お伺いしたいと思います。
26:06
お答えいたします。ハード交付金は、内閣府が措置した予算の範囲内で、県が自主的な選択に基づいて事業を実施するものでございまして、厳格な積み上げにはなじまない性質の交付金でございます。これに対しまして、沖縄県が要望した700億円についてで すが、各部局からの要望額を予算規模を関わせずに積み上げたものだというふうに伺っておりまして、そういう意味では優先順位付けなどが十分でないものも含まれていると承知をしてございます。内閣府は、沖縄県や市町村が第6次沖縄振興計画開始後の令和4年度、及び令和5年度と同一水準の事業を引き続き実施できるようにするものとの考えの下、令和6年度の予算として368億円を計上させていただきました。これに先立ちまして、令和5年度補正予算でも39億円を確保してございまして、これらを加味をすれば407億円となります。こうした点については、県からも国の財政事情が大変厳しい中、配慮がされたものと認識している旨のコメントもいただいているところでもございます。いずれにいたしましても、県とのコミュニケーションをより一層強化しつつ、今後とも適切に対応してまいりたいと考えてございます。
27:37
そうすると、県は優先順位を考えずに、ただ詰め上げてきて、それを出したということになるのか。そうだとしても、各市町村の小さな公共事業というのは結構抱えているんですね。首長さんたちが非常に懸念しているのは、ハード交付金がバサッと切られたということで、どうにかしてくれるかというお話は度々いただいております。ですから、39億円補正をいただいたということもあるんですが、あまりにもこの会議をしすぎるじゃないかなと言うんですが、その辺は県にも納得をさせてもらっているのか、あるいは単純に詰め上げてきた話ではないのか、もう少し精査しなさいよという話なのか、これをもう少し具体的にお答えいただきたいと思います。
28:32
お答えいたします。いずれにいたしましても、県とのコミュニケーションをより一層強化しつつ、今後とも適切に対応してまいりたいと考えてございますが、今回、令和5年度の補正予算で39億円を確保して、トータルとして409億円ということを申し上げたわけでありますが、県からも国の…あ、ごめんなさい。407億円となるということで、先ほど申し上げたとおりでございますが、県からも国の財政事情が厳しい中、配慮がされたという認識をしているというコメントもいただいているところでございます。いずれにいたしましても、県とのコミュニケーション、そしてまた基礎自治体とのコミュニケーションをしっかりと取り組んでまいりたいと思ってございます。
29:16
県は国の財政が厳しいからしょうがないだろうという見解であるはずなんですが、ただ、県は県の立場があるんでしょうけれども、やはり市町村は市町村の立場が非常にあってですね、その辺はもう少し内閣府もしっかり市町村の意見も聞いていただきたいと思っておりますので、引き続きその辺の配慮をよろしくお願いしたいと思っております。次にですね、コミュニティバス の広域化ということで質問させていただきたいんですが、沖縄において長年の課題といえば、米軍の基地問題と並んでですね、車書会からの脱却が挙げられています。マイカイゾーンからの転換のためには、路線バスの再編やモノレールやLRT、さらには鉄軌道等々が計画されているんですが、ただ、これもぜひ大事なことであるんですけれども、今、自治体が運営するコミュニティバスのトータルパターンで考えていく必要があるのではないかと私は思っているんですね。そのような問題意識の中でコミュニティバスに焦点を当ててですね、質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。民間バス事業者の不採算路線が減便や撤退を余儀なくされたり、もともとの公共交通空白地域や高齢者障害者など交通弱者の移動の権利を確保するため、コミュニティバスを運営する自治体が多くあります。県内ではですね。沖縄でも結構な数の自治体がコミュニティバスを運営しているんですが、私の知る限り、ほとんど赤字なんですね。どこも黒字というところはないんですが、うちの村もそうです。私も組長をやっているんですが、これはある意味福祉という形でやっていて、公共交通がないものですから、そういう形で無理してやっているという現状が続くんですが、これは国交省にお聞きしたらいいんですけども、沖縄 を含め全国で黒字経営をしているコミュニティバスというのはあるのかどうなのか、その場合黒字運営が可能となっている理由などもわかっているのかどうなのか、よろしくお願いします。
31:37
お答え申し上げます。委員御指摘のコミュニティバスとは、市町村におきまして、交通空白地帯、不便地域の解消等を図るために主体的に計画し運行させるバスであると認識しておりますけれども、このようなものといたしましては、自治体が運行経費を負担することとして交通事業者に運行を依頼する路線バス、また自治体自らが運行主体となって実施する自家用有償旅客運送が挙げられるところでございます。一般論で申し上げますと、このようなコミュニティバスというものはですね、民間バス事業のように運賃収入によって自律的な事業運営が行われることを前提としておりません。その意味におきましては、委員御指摘のように、運賃収入が費用を上回る黒字となる性格のものではないと、このように承知をしてございます。