19:45
これより会議を開きます。環境の基本政策に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、 総務省大臣官房審議官原島清嗣君、総務省大臣官房審議官鈴木清志君、農林水産省大臣官房参事官大島英彦君、林野町森林整備部長長崎八桂太君、経済産業省大臣官房審議官田中和重君、資源エネルギー省消費エネルギー・新エネルギー部長井上博夫君、環境省大臣官房環境保健部長上野太雅宏君、環境省地球環境局長畑康之君、環境省水田城環境局長土井健太郎君、環境省自然環境局長白石敬君、環境省環境再生資源循環局次長住倉一郎君、環境省総合環境政策統括官やりみず洋君の出席を求め説明を聴取したいと存じます。ご異議ありませんか。(ありません)ご異議なしと認めます。予定そのように決しました。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
20:56
はい、ございます。立憲民主党山崎誠でございます。本日も貴重な時間をいただきましてありがとうございます。私、これまで浄化層の管理の問題について累次取り上げてまいりまし た。本日も明確になってきました問題点について、さらに議論を進めさせていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。浄化層の清掃率に関しての全国調査の結果、これは何度も取り上げておりますが、全国平均で64%。年1回の清掃というのは、この管理者の義務ですから、この数字は万にもやはり低いと。伊藤大臣からも目標は100%だということで、ご答弁もいただいているところでございます。また、年1回のこちらも義務になっていますけれども、浄化層法11条に定められている法廷の検査、これも令和3年の実施率というのが47.1%ということになっております。これも低い数字です。また、一般廃棄物の処理実施計画についても、これも法律で定めなければならないことになっておりますけれども、未定の実態も多いということでございます。この状況は、先の委員会等でも指摘をさせていただきました。その後、どのような対応をとられているか、指導や助言などの実施状況について、できるだけ具体的に大臣お答えいただけないでしょうか。
22:31
お答え申し上げます。環境省では、この浄化層の清掃が浄化層法に基づき適切に行われるよう、昨年の5月に通知を発出するなど地方自治体に対して、浄化層の二次管理の実施に向け、清掃を実施していない浄化層管理者への指導を徹底するように周知を行ってきたところでございます。しかしながら、委員御指摘のように、昨年度の調査結果では、清掃実施率が全国平均で64%であり、また市町村ごとにばらつきがあるということが明らかとなりました。こうした調査結果等を踏まえて、環境省では本年2月、有識者検討会を立ち上げたところでございます。この本検討会の議論を通じて、浄化層の二次管理が適切に行われるよう、課題の整理や対応策の検討を進め、その内容を踏まえて、自治体への指導・助言等の必要な対応を行ってまいりたいと思います。また、今月10日には、昨年度の調査結果を踏まえ、都道府県に対して、一次管理の指導をより一層徹底するように通知を発出いたしました。併せて、台庁の整備や協議会の活用等、先進的に取り組む自治体の事例集を公表いたしまして、横展開を図っております。今後も、継続して、清掃の実施を含めた浄化層の二次管理の徹底に向けて、必要な対策を講じてまいりたい と思います。また、一般廃棄物の処理計画についてでございますが、一般廃棄物の処理計画については、昨年12月に市町村に対して実態調査を行った際に、計画を策定していない市町村において、一般廃棄物処理基本計画の策定の指針、また、他の市町村の計画を参考にしながら早急に計画を策定するように文書によって指導してございます。また、一般廃棄物処理計画を策定できていない主な理由の一つとして、人手不足が考えられるわけでございまして、文書においては、政策的に関連の深い、複数の計画と一体的に策定することや、複数の市区町村で共同して策定することも可能である旨を周知し、市区町村の負担軽減にも配慮したところでございます。今後も、今回の実態調査の調査結果を受けて、一般廃棄物処理の計画を定めていない市区町村に対しても、都道府県と連携して早急に計画が策定されるように働きかけるとともに、都道府県を通じて定期的な策定状況の調査を行ってまいりたいと、ちょっとなくなって申し上げています。ありがとうございます。様々な対策を取っていただいていることがわかりました。ぜひ、続けていただいて、実効性のある浄化村の管理につながるようにお願いをしたいと思います。先ほどご説明の中にあった検討会、前回の質疑でも、この検討会で様々な課題については検討してもらうということで、我々からいろいろ問題点を指摘させていただいて、それについてはこの検討会で議論されるものと思っております。この検討会もスタートしているわけでありますけれども、現状簡単に予約していただいて、今後どういう見通しでこの検討会を進めていくのか、私は検討も大事でありますけれども、スピード感を持って早く様々な根本問題や方向を出してもらいたいと思っておりますので、この検討会の様子を簡単にご説明ください。
26:41
お答え申し上げます。環境省では本年2月に有識者検討会を立ち上げたところでございます。2月15日に第1回検討会を開催いたしましたが、第1回におきましては、課題の整理や対応策の方向性等の検討を行いまして、第2回の検討会を3月13日に開催いたしましたが、第2回におきましては、地方自治体から取組状況等のヒアリング及びヒアリングを踏まえた論点整理や対応策に関する議論を行ったところでございます。この2回の検討会では、特定既存単独処理浄化層に対する措置に係る環境省指針の見直しに向けた具体的な方向性や、維持管理工場のための浄化層台庁の 整備や維持管理情報の電子化等に係る障壁と対応策等が議論となったところでございます。本年5月には第3回検討会を開催し、清掃保守点検の事業者団体からヒアリングを行う予定としております。国会でのご審議も踏まえ、また事業者のご意見もしっかりと伺いながら、浄化層の維持管理の向上に向けて議論を進めることとしております。今後のスケジュールとしては、今年の夏を目途に検討会の議論の取りまとめを行うことを予定しております。その内容を踏まえまして、必要な措置を講じてまいりたいと考えております。ありがとうございます。ぜひこの際なんですが、今もお話がありましたけれども、単独処理浄化層の問題だとか、大腸整備の問題、これは大事な課題でありますけれども、そうしたことに、賄賞化することなく、浄化層行政全般、課題があるということで、これまでも議論してまいりました。そうした広い視野で解決策を議論していただきたいと思います。また、今御説明の中にもありましたヒアリングを実施するということでありますけれども、机上の議論に終わることなく、清掃事業者など、現場の声にしっかりと耳を傾けていただきたい。そして、ぜひ現場に出向き、作業実態を把握するなど、力を入れてもらいたいと要望させていただ きます。そして、これ大臣にもぜひ考えていただきたいんですけれども、新しい論点かもしれません。清掃率を上げようとしますと、清掃事業者の清掃能力だとか、処理上の能力も合わせて上げなければいけないんですよ。今6割です。残り4割上げようとすると、全体が今750万機あるので、300万機を追加で清掃し、処理をしなければいけないという計算になります。それだけの清掃業務を300万機ですからね、大変な数です。これを処理する清掃事業者の能力が、そもそもこれから確保できるのか、あるいは処理上、これが本当に、場合によっては設備の増強なども必要になってくると思います。そういったことを視野に入れて、今後この100%という目標に向かっていかなければいけないと考えるんです。現状の処理能力の把握からスタートして、そしてそれをどうアップしていくかという、そういう戦略を立てていかなければいけないと思います。これは政府参考人で構いません。どうお考えでしょうか。
30:16
お答え申し上げます。ただいまいただきました御指摘も、大変重要な論点であると私どもとして受け止めております。いただきました御指摘も踏まえまして、検討会でよく議論をさせていただいて、今後清掃実施リストを上げていく上で、どういった条件整備を整えていくことが必要なのか、そうした観点も含めてしっかり議論をしてまいりたいと考えております。大臣からも一言いただけますか。これは本当に国を挙げて取り込まないといけない部分、特に処理上などは、やはり行政の大事な機能でありますから、これは本当に国がどうやって補強していくのか、増強していくのかという課題ですので、どうぞ。
30:59
お答え申し上げます。環境省としては、この財政支援等によって地方自治体が行う上下層台帳の整備を通じた維持管理の向上を努めるとともに、少人数、高齢世帯の上下層管理者に対する維持管理費用の負担軽減も図っております。それだけではありませんけれども、今後とも、清掃実施率向上に向けた支援を進めてまいりたいと思います。また、今回の清掃実施率の調査結果や総務省の勧告、これを踏まえて、環境省では本年2月に、今ちょっと御説明がありましたけれども、有識者検討会を設置したところであり、この検討会の議論を通じて、上下層の清掃実施率の向上に向けての課題の整理、対応策の検討を進め、その内容を踏まえて、必要な対応をできれば、予算も含めてしっかり進めてまいりたいと思います。
31:55
先ほどお話したとおりです。300万機を追加で清掃して処理をしなければいけないという、そういう目標なんだということを、よくよく御理解をいただいて、今後の対応策を考えていただきたいと思います。それから、今日は総務省さんに来ていただいています。行政評価で、上下層行政に関する調査というのが行われております。まず、調査の目的、調査方法、そして調査の結果まで、端的にまとめてお答えいただけますでしょうか。どんな調査であったか。
32:41
それではまとめてお答えさせていただきます。まず最初に、調査の目的、調査方法につきましてでございます。お尋ねの上下層行政に関する調査は、水質保全や悪臭等の防止に資するため、生活環境の保全に重大な支障が生じる恐れのある単独処理上下層に対する都道府県等の取組状況や、上下層台庁の整備状況などを調査したものでございます。調査対象とした都道府県等については、法廷検査の結果、上下層本体が破損または変形、漏水状態にあり、不適正と判断された単独処理上下層が多いこと、特定の地域に偏りが生じないことなどを考慮した上で、12都道府県及び12都道府県内に所在する市町村から保健所設置市などを22市町村合わせて34の都道府県市町村を選定したものでございます。また調査方法につきましては、34の都道府県等に対しまして、調査票による調査、都道府県等の担当者に対するヒアリングなどを行ったところでございます。続きまして調査の結果でございます。調査した結果、都道府県等において漏水状態が続いている単独処理上下層であっても、現在の特定既存単独処理上下層に係る国の判定指針では、特定既存単独処理上下層に判定されない可能性があること、清掃業者や保守点検業者からの情報収集が低調であり、特定既存単独処理上下層と判定され得る単独処理上下層が十分に把握されていないこと、清掃業者や保守点検業者から紙媒体で情報収集を行っており、上下層の維持管理の実施向上に向けて、上下層台帳が十分に活用されていないことなどの実態が見られました。こうした調査結果を踏まえまして、環境省に対しまして、特定既存単独処理上下層に係る国の判定指針の見直し、清掃業者や保守点検業者からの情報収集の仕組みを機能させるための措置、上下層台帳の整備活用、デジタル化の検討などを求めたところでございます。野間財務官ありがとうございます。私、結果を読ませていただきましたけれども、極めて大事な現場の発見、気づきみたいなものが見られました。私、残念なのは、今回調査はどうしてもこういう一定のテーマを設定するんだと思いますけれども、単独処理上 下層というのに焦点を当てて、やはり調査が行われています。これは総務副大臣にお越しいただいていますけれどもね。この結果などを踏まえて、例えば今問題になっているのは合併上下層なども含めて、全体の上下層行政という意味で、さまざまな課題があると。先ほどもお話ししましたけれども、清掃率が60%ということで低いわけです。こういうことを考えると、総務省としても、今回の検査調査を契機に、さらにまた深掘りをしていくような、そんなお考えがないか、環境省とどういうやりとりをしていきたいか、副大臣の思いをお聞かせください。
36:36
お答えします。今回の調査では、単独処理上下層を中心に実施いたしましたけれども、合併処理上下層を含めた上下層行政全体についても、清掃などの維持管理の実施率の向上につながるよう、上下層台庁の整備・活用やデジタル化の検討を進めるよう、勧告を行っております。今回の勧告を受けて、環境省では検討会を設置するなど、上下層行政全体について改善に向けた検討が開始されると承知しております。そのため、総務省としては、まずはこうした環境省の取組を、状況を注視してまいりたいと考えております。
37:17
ありがとうございます。ぜひ行政評価という独特な手法というか、ノウハウをお持ちですから、今後もそうした考え方を生かしてフォローをいただければと思いますので、よろしくお願いします。時間の関係で次に行きます。上下層の台庁の整備についてお聞きをしたいと思います。これまでも何度も台庁の重要性、台庁整備という必要性が上ってございます。実際に上下層の台庁も整備が法律で義務づけられている。誰が整備する責任があるでしょうか。そして現在の整備状況はどういうふうに把握されていますか。
38:11
お答え申し上げます。上下層台庁の整備が義務づけられている団体でございますけれども、都道府県の保健所設置支援等、他にも都道府県から県議院を委員されている市町村、そうしたところも上下層台庁の設置義務がかかる形になっております。具体的な保健所設置支援等であれば110でございますし、都道府県から県議院委員長がされております市町村の数は376、市区町村でいけますと合計で486と、こういう形になってございます。現在の上下層台庁の整備状況でございますけれども、令和4年度末時点で40の都府県で整備済みとなっております。残りの7道県でございますけれども、この7道県におきましては、台庁作成の権限を全て市町村に移譲しているか、もしくは今後権限を全て移譲する予定と、こういう形になっておりますので、これら7道県においては台庁は整備をされていない状況となっております。市町村の上下層台庁の整備状況については、現在調査中となっているところでございます。
39:27
ありがとうございます。環境省の資料によると、上下層台庁というのはほぼほぼ整備ができているというようなレポートも目にしたのであります。ただ、私は大事なのはここからでありまして、この上下層台庁が実際の上下層の何%をカバーしているか、このカバー率ですね、というのは台庁というのは、作ろうと思えば、例えば300そのエリアにあって、そのうちの100台庁を作っても、台庁は台庁なんですよ。でも、その把握率というのは3分の1にしかなっていない。これじゃ台庁の意味ないですよね。清掃やいろいろな管理のための台庁ということであれば、やはり網羅性、ちゃんと100%にしかカバーしていないという意味がないですよ。カバー率どうですか。
40:30
お答え申し上げます。上下層台庁の重要性、それはもう御指摘のとおりでございまして、本来上下層台庁で、それぞれの地域内の上下層について、しっかり情報管理がされているということが大事であると、私どもも認識しております。ただ、現実どうなっているかということにつきましては、ただいま御指摘いただきましたとおり、すべてをカバーしている状況ではなく、実際どのくらいカバーできているかにつきましては、私ども現在調査中でございまして、完 全に把握しきれていない状況でございます。総務省の勧告に向きましても、上下層台庁をしっかり危惧をさせるように、関係の事業者等からしっかり情報を得て、台庁の内容を充実させるようにと、こういう御指摘もいただいておりますので、ただいまいただきました点も含めまして、検討会でしっかり議論をさせていただいて、上下層台庁をしっかり整備してまいりたいと考えております。カバー率はまだまだだと思いますよ。もう1つ、データというのは更新しなきゃ意味がないんですよ。だからこの更新のルールとか更新が定期的に行われる、そういうふうなことがちゃんと見えていないと、これ、台庁としては意味がありません。また、台庁があって、それで終わりではなくて、法廷検査だとか、保守点検とか、清掃だとか、そのデータが台庁に紐づいて動いていかなければ、台庁をつくる意味がありません、そもそも。こうしたデータの連携というのは、今、図られているかどうか、どう把握されているか、これもお答えいただけますか。
42:12
お答え申し上げます。まず、上下層台庁のデータの更新でございますけれども、上下層の清掃保守点検の実施状況、この更新、情報の管理が行われている都道府県について、少なくとも年1回、上下層台庁において、しっかり情報の管理ができているところは、少なくとも年1回以上のデータ更新が行われていると承知しております。ただ、こうした清掃保守点検の実施状況について、データ管理がしっかり行われていない都道府県、これにつきましては、台庁データの更新が十分に行われていない状況と、私どもとしても認識しております。具体的な状況ですけれども、上下層台庁について、その都道府県内、全ての市町村の維持管理情報が管理されている都道府県の数は、法廷検査については31、保守点検については19、清掃については16にとどまっておりまして、上下層台庁におけるこれらの情報管理は十分ではないと、私どもとしても受け止めております。この点につきましても、改善が必要であると考えておりまして、有識者検討会におきましても、関係団体等へのヒアリングを行いながら、こうした点、どうやって改善しているのかについても、しっかり議論を進めてまいりたいと考えております。
43:33
ここで本当は、環境省村に、これからどういう方向で、方針で整備を進めていくのかお聞きしたいんですけれども、多分検討会でまだこれから議論する内容だと思いますので、