1:15
ただいまから、国土交通委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日、梅村智子君が委員を辞任され、その補欠として金子道人君が占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。国土の整備、交通政策の推進等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、警察庁、長官官房審議官、小林豊君、ほか18名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用を決定いたします。国土の整備、交通政策の推進等に関する調査を議題とし、国土交通行政等の基本施策に関する件について質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言をお願いします。
2:07
ありがとうございます。理研密社民のおにいきまことでございます。7日の大臣所信におきまして、今後の多くの課題について触れられ、その前進と克服に向けた方向性方針が示されたところでございます。いずれも極めて重要な課題というふうに考えているわけですけれども、その着実な前進克服に向けては、何よりそれを実行する国や地方自治体の体制の充実強化というものが慣用ではないかというふうに思っています。そこで定員の確保あるいは育成という観点から、いくつかお尋ねをしたいというふうに思います。先日、国家公務員の労働組合の皆さんと意見交換を行いました。その際、やっぱり職場がきついというお話が率直に出されました。不払い残業という違法な状況まで残存をしている、聴覚勤務は向上化をしている、何より圧倒的に人が足りていないというのが率直なご意見でございましたし、強く訴えられたところでございます。あえて申し上げますと、国会対応、とりわけ質問に対 する対応、大変なんですよというようなお話もされております。国家公務員の定員削減につきましては、ここ数年は鈍化をしているというふうに聞いておりますし、一部増加に転じているものの、これまで長期にわたって削減が続けられてきた。申し上げましたように、職場の状況というのはかなり厳しい状況に、国交省もなっているのではないかというふうに思っています。とりわけ本省だけではなくて、地方整備局の体制について、上勤職員の削減により、一人一人の皆さんに業務負荷が高まってきているのではないか。本省もそうだと思いますけれども、職員の皆さんが何とか踏ん張って、職場現場を支えて、公共サービスを支えて、そして地域の生活を支えていらっしゃる。職員の確保育成について、今以上の効果的な取組が必要ではないかというふうに思っています。そこで申し上げました、地方整備局に関しまして、今後の定員の在り方、あるいは人材の確保や育成に向けた課題、そしてその課題克服に 向けた方向性など、まずお聞かせをいただきたいと思います。
4:16
お答え申し上げます。近年、自然災害が激甚化、頻発化し、インフラの老朽化が進む中で、国民の皆様の命と暮らしを守る地方整備局及び北海道開発局の役割や、これらに対する地域からの期待は、ますます大きくなっているところでございます。このため、地方整備局等において、必要な人材体制を確保することは極めて重要であり、令和5年度予算案においても、昨年度に引き続き増員を行うこととし、合計で100名の順増を見込んでおります。その結果、4年連続の順増というふうになっております。国家公民の定員を取り巻く情勢は、引き続き厳しい状況になりますが、国土交通省といたしましては、防災減災、国土強靱化の最前線を担う地方整備局等について、必要な人員体制を確保すべく、今後とも最大限努力してまいりたいと考えております。
5:10
ありがとうございました。4年連続順増ということでございますので、体制は少し楽にはなってきたんだというふうに思いますが、ぜひおっしゃっていただいたように、これからの確保、そして育成に向けて、ご努力いただきたいというふうに思います。圧倒的に人が足りていないという状況は、国だけではなくて、地方公共団体においても同様でございます。人材の確保育成が極めて困難になっている中でも、土木あるいは建築機械、技術職の採用、確保、育成というのが、本当にきついのが、今の自治体の状況でございます。地域によって納担はございますけれども、例えば新規採用者を募集しても、もう 応募がないという状況があって、合格をしても辞退して来てくれない、採用されて来てくれても中途退職をなさる。この中途退職は、若年の方だけではなくて、中堅層の職員ももう途中でお辞めになる方がいらっしゃる。本当にもう体制を組めなくなってきているんです。このような状況がほぼ全国共通している。調べたところによりますと、市町村自治体の中に土木技術職が1人もいない。そういう自治体も少なくない、というふうに聞いています。継続した技術職員の確保ができていない自治体においては、日常業務においても支障をきたす、そのような事態が生じている。なぜ来てくれないのか、ということについて考えると、主々原因は考えられるというふうに思うんですけれども、やっぱり勤務、労働条件、ここが民間に劣っているということが、一番に考えられるのではないかというふうに思います。働く側にとって、その働く環境というのは重要な要素なんですね。そこをどうにか変えていかないといけないというふうに、強い問題意識を持っています。7日の所信の表明の中でも、所管分野における担い手の確保が重要だというようなご発信がありました。さらにはそのために、賃金の引上げについて取り組む、というようなことについても触れていただきました。大臣には足元の職員の皆さんの賃金労働条件についても、ぜひご留意をいただきたい、ご努力をいただきたいということをお願いをしておきたいというふうに思います。さて、申し上げました自治体の技術職員の不足の関係ですけれども、本来技術職が担う業務を、一般職が担わなければならないという状況が出てきている。加えて先ほど申しましたように、国家公務員と同様に、もう長期、残業が向上的な状況になってきている。職員の任用について、これはもう総務省が所管だということを承知をしておるところでございますけれども、自治体の技術職員の確保と育成ということに関しては、やっぱり国交省としても大きな課題である、そのような問題意識を持って、今後取組を進め ていただきたいというふうに思っています。そのためには、総務省と認識の共有や、課題解決に向けた意見交換なども必要ではないかというふうに思いますが、この人材確保育成という観点につきまして、あるいは申し上げましたような、国交省との連携というようなことまで含めまして、総務省、そして国交省双方から、現状認識や問題意識についてお伺いしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。それではまず国交省からお答えさせていただきます。自然災害、激甚化、頻発化しております。その対応も大変だ。また、老朽化するインフラへの対応、そういうものが求められる中で、技術職員を募集しても応募がほとんどない状況などによりまして、地方公共団体の技術職員が不足していることは重要な課題と認識しております。私も建設会社の出身ですが、建設会社に来ても定年過ぎても、引き続き残って働いてほしいというぐらい、今、土木技術職員が社会全体で不足している、こういう状況だと思います。こういった状況を踏まえ、国土交通省では、災害時におけるテックフォースの派遣や、平時のインフラメンテナンスの支援など、さまざまな技術的支援を行っているところでございます。国土交通省としては、地方公共団体の技術職員不足という課題の解消に向けて、引き続き、総務省ともしっかり連携しながら、対応してまいりたいと思います。
9:19
お答えいたします。地方公共団体の技術職員については、我々もヒアリング等の場で、大量採用世代の退職や、民間との競合による採用難等によって、その確保が非常に困難となっているという声を多く伺っております。今後、公共施設の老朽化対策や、大規模災害に備えるためにも、その確保が非常に重要な課題だと認識しております。総務省としては、技術職員の充実確保のために、令和5年度から定年引上げが始まることも踏まえまして、各都道府県に対し、令和10年度までの技術職員確保の具体的な数値目標を盛り込んだ技術職員確保計画の策定を要請しております。この計画の中で、技術職員確保に係る具体的な取組についても記載するように要請してまして、体制の強化であるとか、試験方法の見直し、PRの強化など、自治体の取組事例の情報共有等も行っております。また、この計画の中では、特に技術職員の確保が非常に困難と考えられます市町村に対する支援、こういったことに従事する職員数の目標についても盛り込んでいただくように要請しております。また、この計画の策定の要請に当たりましては、国土交通省等の事業関係省庁とも連携をしておりまして、当該省庁から各都道府県の事業担当部局の方にも周知をしていただくようにお願いをし、また、そのようにしていただいているところでございます。今後とも技術職員の確保に向けて、国土交通省等とも認識を共有しながら、自治体の取組の支援を行ってまいります。
11:04
ありがとうございました。国土交通省、総務省とも問題意識を持って、強い問題意識を持って取組を進めていらっしゃるのが理解できました。職員確保と育成は、一朝一夕には進まないんですね。すぐということにはなりにくい。だからこそ早期、早めに手を打つことが重要だと思っておりますし、有効な手立て、とりわけ現地の皆さんがこれなら助かると思っていただけるような具体的な手立てが必要だと思っています。改めまして、おっしゃっていただいたよ うな強い問題意識を共有していただきながら、国土交通省、総務省、それぞれの連携の下で、現場に人が来るという実態をぜひ生んでいただくことを心よりお願いをしておきたいと思っています。さて、先ほど大臣のご答弁の中で、自治体に対する支援ということで、災害時、テクフォースなどの取組を行っていることにご回答をいただきました。所信の中でも触れられたところでございますけれども、かつては10年に1回、20年に1回と言われるような大きな規模の災害が毎年特化で起こる、頻発をするという事態になってまいりました。災害発生時、とりわけ初動時、初めの段階でしっかりどう動くのかというのが極めて重要ではないかと思っておりまして、自治体によっては、自治体環境提供を結んでお互いに助け合いましょうね、というようなことも進んでいるんですけれども、これもやはり余裕がなくなってきていますから、限界が来ているん ですね。したがって国土交通省として災害発生時、特に初動時の対応、そこに向けた支援というのは極めて重要ではないかと思っているところでございますけれども、先ほどご回答いただきました、テクフォースなどの具体的な支援、その内容等についてお聞かせいただければと思います。お答え申し上げます。近年の自然災害の激甚化、頻発化に加えまして、委員御指摘のとおり、被災自治体の技術職員の不足などから、自治体からの支援ニーズが高まっており、地方整備局などの技術的支援を進めていくことが重要であると認識しております。そのため、災害発生時には、地方整備局等からテクフォースを被災自治体に派遣し、例えば、リエゾンによる情報収集や助言、道路や河川などの被災状況調査、ポンプ車による浸水排除、緊急車両等の通行の確保のための道路警戒、断水地域への給水活動などの様々な支援を行っているところでございます。今後とも国土交通省の有する 技術力や現場力を最大限活用し、被災地に寄り添った支援をしっかりと取り組んでまいります。
13:48
ありがとうございました。おっしゃっていただいたように、様々な支援を行っていただいている。まさに、お持ちの現場の力を、相互の現場の力をどううまく作っていくのか、連結をさせていくのかということが、早い復旧復興につながると考えています。改めまして、今後ともご支援いただきますことをお願い申し上げたいと思います。また、災害時に限らず、平時の業務対応においても、国交省として自治体に対する支援は僕は必要だと思っているのです。先ほどのお話の中でも、例えば、国が行う研修によって技術力を高めていく必要があるんだ、というようなことでございますとか、自治体の工事例の紹介・共有などについても、総務省からお答えがあったと思います。どうやればいいか分からない、 この状況の克服に向けて、どこから手をつけていいか分からない、というような自治体が多い中、その解決策を見出すことに苦労している自治体にとっては、申し上げましたような、あるいは、ご回答いただきましたような、研修であるとか、工事例の共有というのは、大変参考になると思います。また、自治体によっては、先ほど言った自治体間協定だけではなくて、各県にございます建設技術センター、研技センターとの連携をより強化をしていきながら、具体的な業務運営、あるいは連携のあり方というのを見直していこうという気運もある、というふうにお伺いをしているところでございますけれども、それぞれの取組が、では十分に機能しているかというと、まだまだその状況ではないというふうに思うんですね。ぜひ改めまして、具体的な、あるいは効果的な支援というものをお願いをしたいというふうに思っておりますし、何よりやっぱり人が足りていない状況をどういうふうに克服をしていくのかということは、中長期的な射程を持った議論と、腰を据えた取組が必要だろうというふうに思います。ぜひそのようなことにつきまして 、国土交通省として、強い問題意識を持って取組を講じていただくことを重ねてお願いをしておきたいというふうに思います。人の確保育成ということに関連をしまして、もう一点、インフラの老朽化対策ということについてお尋ねをしたいと思います。これも初心の中で、極めて強い問題意識を持って、深刻な状況にあるインフラの老朽化対策というような表現もなされたところでございますが、老朽化の現状、あるいは今後の取組の方針について、改めてお聞かせをいただきたいと思います。高度経済成長期以降に集中的に整備された施設インフラ、この老朽化が加速度的に進行しております。インフラ老朽化対策が極めて重要であると認識しておりまして、承を挙げて取り組んでまいります。インフラ老朽化対策を計画的かつ適切に進めるためには、施設に不具合が生じてから対策を行う事後保全型から、損傷が軽微な早期の段階での手当によって施設を長寿命化させる予防保全型に転換することで、将来必要となる費用を縮減すること、また、多くの地方公共団体で財政面 や人的資源の制約から取組が十分に進んでいないため、国として支援をしっかり行っていくことが必要であると考えております。このため、国土交通省では、防災・減災・国土強靱化のための5か年加速化対策も最大限活用しながら、各インフラについて予防保全型への本格転換を進めるとともに、地方公共団体に対して財政面・技術面での支援や新技術導入の促進を行っているところです。今後とも、これらの施策を通じ、国土交通省が所管するインフラの老朽化対策に全力で取り組んでまいりたいと思っております。広域的に対応しなければいけないと。各市町村に任せていたのでは、なかなかうまくいかないところもあるという認識でございます。
17:38
ありがとうございます。本当にそうだというふうに思っています。特に道路の関係を取り上げたいんですけれども、道路法42条に基づいて、自治体は道路管理者として適切な道路管理を行っている。重大事項を回避する、先ほど予防保全というような考え方、切り替えていくんだというようなお話がありましたけれども、重大事項を回避する観点からも、日常的な点検、あるいは維持管理というものが極めて重要だろうというふうに考えています。自治体によっては、即時的な対応を行うという観点から、日常的にパトロール、道路点検を行って、軽微な補修修繕については、その場で対応するというようなことも行われている。ただ、その業務を担っていらっしゃる現業の職員の皆さんも、どんどんどんどん店員が減らされていって、体制維持が難しくなってきているというふうに、お話をお伺いをしています。道路管理者として、自治体公共団体がその責務を果たすためにも、この間の経験と技術の蓄積が、しっかりと継承されなければならない。そのためには、技術職員、そして現業職員を含めた、体制の確立強化というものが、老朽化対策を行う上でも、ますます重要だということについて、お伝えをしておきたいと思っています。業務委託というのも、確かに進んではいるんですけれども、昨今、お伺いをすると、受け手の企業でも人の確保がうまくいかない。あるいは資材の口頭等で、経営学化をしていて、委託契約そのものが結べなくなってきている、というようなことも発生をしているというふうにも聞いています。公共団体が道路管理者とその責任に基づいて、適切に、そして確実に管理を実習していくために、体制確立事業実習について、ご支援いただけるということでございますけれども、改めまして、国としての積極的な、具体的なご支援をお願いしたいと思います。ぜひもう一度、ご見解いただければと思います。
19:30
今、委員御指摘のとおり、道路法第42条には、道路管理者は、道路を常時良好な状態に保つように維持し修繕し、もって一般交通に支障を及ぼさないように努めなければならない、このように記されております。各道路管理者において、必要な体制を確保し、維持・管理や修繕を実施する必要がございます。一方、特に小規模の市町村においては、技術職員が少ない、もしくはいない場合もあることから、国土交通省としては、これまで、橋梁などの道路施設の点検に関し、地方公共団体の職員を対象とした研修を実施してきております。また、点検業務の効率化が図られるよう、ドローンやロボットを活用した新技術の導入を、地方公共団体に促しているところです。さらに、都道府県ごとに、全ての道路管理者が参加する会議などにおいて、市町村からの技術的な相談に対応しているところです。今後とも、地方公共団体において、道路の維持管理や修繕が適切に実施さ れるよう、必要な技術的支援をしっかり行ってまいりたいと思います。
20:44
どうもありがとうございました。ぜひともどうぞよろしくお願い申し上げます。次に、宅配便を中心とする規制緩和に関連して、お尋ねをしたいと思います。新型コロナウイルス感染症の拡大以降、通販の利用増加などもございまして、宅配便などの利用が急増している。配送サービスについては、これまで、トラック運送事業者が中心でございましたけれども、最近では、経営化の次事業者、いわゆるクロナンバーが増えてきているというふうに承知をしています。軽自動車による宅配便等の運送については、個人事業主の届出だけで事業を始めることができる。新規参入がしやすいということで、拡大傾向にある。クロナンバー社の登録は、2016年の約25万台から、22年末で約32万台、6年間で7万台も増加をしているというふうに聞いています。そのことに伴って、クロナンバー社が原因で、死者あるいは重症者が出る重大事故についても、2021年まで、16年から21年までの5年間で、8割増えたというようなことが、昨年の6月、読売新聞に掲載をされていたところです。警察の交通事故データを分析をしたところ、事故総数は減る中で、クロナンバー社による事故が目立って増えているのではないか、というような分析もなされておりました。国土交通省の資料、最近の交通事故発生状況の中でも、軽トラックによる交通事故全体の件数が増加傾向、というような明記もされているところでございますけれども、クロナンバー社による交通事故の発生件数の動向について、警察庁の方からお聞かせいただければと思います。
22:22
お答えいたします。事業用の軽貨物自動車が第一当事者となった交通事故件数を、過去5年間について申し上げます。平成30年、3968件、令和元年、3977件、令和2年、4051件、令和3年、4616件、令和4年、5012件となっております。小林審議官 ありがとうございました。増加傾向にあるということでございますよね。今ご紹介いただいた事故件数の推移でございますけれども、先ほどお話をした6月の読売新聞の記事の中では、21年です。4616件の事故のうち、その12.4%のドライバーが運転免許取得後3年未満、というようなこと、そして3年未満の方の割合が年々増えている、というような記事記載もなされておりました。運転経験の浅さということが事故の原因ではないか、というような分析だろうというふう に思うんですけれども、他にも、例えば配送を受け負う荷物が多すぎるとか、あるいは休憩時間の取得や労働時間など、労務管理がなかなか適正になされていない、ということも事故の原因として考えられるのではないか、というふうに思っています。運送会社に雇用されたドライバーの皆さんは、老朽法に基づいた運転時間、高速時間の上限、改善基準、国事として定められている。ただ運送会社と業務委託契約を結んで配送する、個人事業主の場合は、そこがやっぱり定められていない。雇用契約ではないために、老朽法の適用にならない、というような事情があります。また、軽貨物事業者の場合は、運行管理者の専任や、運輸局への事故の報告義務というのもない。常務の記録義務がないということは、常務時間が適正に管理されているかどうか、分からない。自主的な管理になっている。個人事業主であっても、運転者は、運転時間と基準国事は、守らなければならないはずなんです。黒南板事業者も、貨物自動車運送事業法や、貨物軽自動車運送事業位相安全規則によって、一般の事業者とほぼ同様の責任が、課せられているはずなんですけれども、なかなかその周知が進んでいないのではないか。あるいは、曖昧になっているのではないか。というふうに思っています。加えて、緑南板で営業する事業者の皆さんには、法で定められた事項に違反をした場合には、業務停止処分というような処分も受ける。当然、黒南板事業者にも、同様な法令準則が求められているんですけれども、申し上げましたように、そこら辺が本当に、事業者の皆さんで正確に理解されているかどうか、というようなことに、疑問を持たざるを得ないというふうに思っています。改めまして、このような法令の周知、あるいは監査や指導の徹底が図ら れるべきではないかというふうに思いますが、国交省として、その方針について、お考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
25:19
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、コロナ禍の中でのEコマスの利用増加などによって、急速に貨物軽自動車運送事業者の数が増えております。これに伴いまして、事業用軽貨物自動車の事故も増加していることを認識しております。非常に大きな問題だと考えております。そのため、国土交通省としては、昨年10月、貨物軽自動車運送事業者に対し、1つは、個人事業主の場合であっても、自ら運行管理を実施することが必要であること、2つ目に、運転者の過労運転を防止するため、運転者の適切な労務管理、そして健 康管理を行うこと、3つ目に、道路交通法の規定を確実に遵守し、運転を運転者に行わせることなどを徹底するよう、改めて周知を図ったところであります。さらに、本年1月、関係省庁、そして、貨物軽自動車運送事業に運送を依頼する身主や、元受け運送事業者などからなる協議会を初めて開催いたしました。身主や元受け運送事業者からも、貨物軽自動車運送事業者に対し、輸送の安全や労働時間のルールなどに関する法令遵守を徹底するよう、周知徹底の協力を依頼したところであります。引き続き、貨物軽自動車運送事業者に対する指導などを通じて、事業料軽貨物自動車に関わる事故防止を図ってまいります。
26:52
ありがとうございました。様々な取り組みをいただいていると思いますが、運行管理資格がない従業員でもいいよ、対面転向が必要な部分についても、というようなことが、黒南版についてはなされている。国家資格ですから、運行管理資格の取得を義務付けること、事業者の方に、これはなかなかなりにくいと思うんです。ただ、例えば少なくとも、事業開始をする際に、初任の運転者の適正診断を行うだろうとか、あるいは年に1回の研修について、この受けることを義務付けるだろうとか、さらに徹底を進めていくための新たな方策ということについても、ご検討いただきたいと思うんですけれども、その点、いかがでございましょうか。
27:35
お答え申し上げます。先ほど申し上げました通り、事業料軽貨物自動車の事故は増加しているということを踏まえまして、現在、事業の状況や運行管理の実施状況などの実態調査を行っているところであります。この調査結果や、事業用軽貨物自動車の事故原因の分析などを踏まえ、貨物軽自動車運送事業者の安全を確保するため、初任運転者への適正診断の実施、あるいは運行管理者講習への参加なども含め、必要な対策について検討してまいります。
28:09
どうもありがとうございます。ぜひよろしくお願い申し上げます。そもそも課題がある中で、昨年10月、軽乗用車について、貨物軽自動車運送上の要に競することを可能とする、という通達が発出された。つまり、自家用の軽乗用車で宅配サービスを行うことが可能になった、というふうに理解をしていま す。参入のハードルが低くなったことにより、副業やアルバイトというのは、もっと増えていくのではないか、新規参入が増えていくのではないか、というふうに思いますし、今以上にありますような懸念というのが拡大をしていくのではないか、ということも心配をしているところでございます。軽乗用車による宅配サービス参入を求めたのは、政府の規制改革会。この規制改革会議の中では、将来的には、個人のマイカー、いわゆるシロナンバー乗用車ですね、個人のマイカーによる貨物配達を可能とすることに関して、議論が始まっている、というふうに危機を呼んでいるところでございます。確かに、フードデリバリーサービス、宅配サービスにおいて、今後も需要が増えるだろう、というふうには思うんですけれども、ギグワーカーとして宅配便等のラストワンマイル配送を、個人のマイカーで行うことができるようになる。やっぱりこれ事故増えると思うんです。あるいは、いろんな課題がまた、邪気されると思 うんです。この点について、しっかり留意をした上で、とりわけ労働面の問題、安全面の問題について、留意した取組が必要になってくる。安全・安心を置き去りにした規制緩和のあり方ということについては、やっぱり大きな問題だというふうに指摘をされはいない。このような規制改革会議の議論のありようについて、運送について、あるいは方向性について、大臣としてどのような所感をお持ちか、ぜひお聞かせいただきたいと思います。
29:50
運送事業におきましては、輸送の安全を確保することが大前提であるということは、言うまでもございません。現在、他人の需要に応じて、郵商で自動車を使用して貨物を運送する場合には、貨物自動車運送事業法に基づき、輸送の安全を確保する観点から、審査を行った上で許可しており、自家用車で他人の荷物を郵商で運送することは、原則として認めておりません。一方、運送需要が極端に増大する年末年始、夏季等の繁忙期に限っては、道路運送法の規定に基づく自家用郵商運送の許可を行い、安全を確保した上で、自家用車の活用を例外的に認めております。そして、この例外的な許可のあり方については、昨年6月に閣議決定された規制改革実施計画において、ニーズ等を踏まえ、必要な措置について検討し、結論を得ることとされたところです。国土交通省としては、輸送の安全を確保することを大前提に、関係者と適切な制度運用のための議論を行ってまいりたいと思っております。
31:10
ありがとうございました。最後、お答えをいただいたように、やはり安全が大前提だと思うんですね。この間の事故の状況等については、先ほど警察庁からもご報告をいただいたところでございますけれども、分析等をしっかり行っていく、あるいは現状の中での課題が何なのか、そしてこの課題の解決に向けては、どういう方策が必要なのかということの検討の上で、おっしゃっていただいたような、では安全性を最大確保するためには何が必要なのか、ということの引き続きの検討を、ぜひともお願い申し上げたいと思っています。私自身は、先ほども申し上げましたように、効率性のみを追求する、そしてそのことが安全・安心をないがしろにしてしまう、そのような規制緩和のあり方ということは、認めるべきではないと思っています。そのことも改めてお伝えしておきたいと思っています。さらにこの流れが、もう一つ強く懸念しているのは、現在のトラックドライバーの皆さんに、どんな影響を与えることになるのかという点なんです。配達個数を多くして、長く働いて、より稼ごうとする個人事業主のドライバーの方が、増えていくかもしれない。そうなってくると競争が激しくなる。一般のトラックドライバーの皆さんの、労働時間がまた増えていったり、あるいは価格競争によって定価が下がる、運賃が下がる、それが賃金の低下・削減ということにつながっていく。そのような懸念も持っているところでございます。トラック運送業者と働くドライバーの皆さんについては、来年の4月から時間外労働の上限が、年960時間までとなるなど、労働環境の改善が進められてまいりました。運賃についても、改正貨物自動車運送事業法により、来年の末まで標準的な運賃告示制度が次元的に行われる。適正な運賃水準に向けた改善が、トラックドライバーの皆さんの賃金に反映される、そのことが期待されるというような状況になってきています。このようなトラックドライバーの皆さんの中での働き方改革というものが、新しい個人事業主のドライバーの皆さんの参入によって、マイナスの影響になってはいけない、と強く思っています。国土交通省におかれましては、先ほどお話、ご回答いただいたように、安全こそまず第一に必要なんだ、ということを大前提に押さえていただいた上で、安定した物流の確保のためにも、賃金労働状況の改善、人手不足の解消に向けて、ぜひご尽力を賜りたいと思いますし、そのためにも、規制改革に安易に追従せずに、規制すべきところはしっかりと規制をしていくんだ、という強い決意を持った取組もお願いをしたい、というふうに思っています。そのことが、いわゆるそういう職場環境の改善というものを、これからも進めていくこと、あるいは守っていくことが、大変心配をされております、2024年問題、あるいは物流クライシスを回避することにもつながる、そのように考えているところでございますけれども、ぜひ大臣、もう一度お考えがありましたら、お聞かせいただきたいと思います。
34:18
いわゆる2024年問題により、物流への影響が懸念されていることから、取引環境の適正化などを通じた、担い手の確保、生産性の向上が、喫緊の課題となっております。特に、物流の担い手であるトラックドライバーは、労働時間が長い上、低賃金にあることから、担い手不足となっており、荷待ち時間の削減や、適正な運賃の収受等による、労働条件の改善が急務であると認識しております。このため、国土交通省としては、「貨物自動車運送事業法」に基づき、荷主等に対する働きかけや要請などに取り組むとともに、「ホワイト物流推進運動」の展開や、荷役作業の負担軽減に資する機械等の導入支援などの働き方改革に関する取り組みを推進し、労働条件の改善、そして業界の魅力の向上を図っております。加えて、物流DXやモーダルシフトなどによる輸送の効率化にも取り組んでおり、物流の生産性の向上を図っております。国土交通省としては、引き続き、こうした取り組みを強力に推進することによりまして、2024年問題にしっかりと対応していきたいと考えております。
35:43
ありがとうございました。力強い決意を込めた今後の取り組みへの意思だというふうに思っています。おっしゃっていただいたように、担い手不足について、労働条件を改善していくことが急務だというふうに私自身も思っておりますし、そのために、今まさに国土交通省として総力を挙げて、さまざまな取り組みをいただいていることというふうに思います。引き続き、強い決意を持って、この取り組みに進めていただきますこと、ぜひ職場環境の改善や安全な輸送運送を確保していくために、最難の努力を行っていただきますことを重ね、お願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
36:42
立憲民主社民の三上恵理です。会派を代表して、齋藤国交大臣の所信に対し、質問をさせていただきます。公正68日に発表した出生数の速報値によりますと、79万9728人と過去最少を記録いたしました、周知のことです。1899年の統計開始以来、初めて80万人を切ったということで報道されております。想定より11年早く少子化が進む、まさに異次元の超少子高齢化の時代に入りました。また2065年には総人口9000万人を割り込むとも言われているんですね。そして高齢化率は38%台の水準になります。この急速な少子高齢化の歪み、いったるところに現れるんですけれども、例えば年金、医療制度、これを揺るがします。また地方経済を衰退させる。そして国交の分野でも、道路や橋、トンネルなどのインフラ設備の維持管理、地域公共交通の経営などにも大きく影響してまいります。その中でまずは地域公共交通について伺わせてください。人口減少とさらにコロナ禍によりまして、地域公共交通、鉄道やバスの維持確保が大変に厳しくなっております。例えばJRの場合、赤字ローカル線の存続、全国的にこれ大きな問題となっていますが、必ず議題となるのがバスの転換、バスとの共用。バスの経営は、しかしここ数年、急激な収益の落ち込みとなっています。全国のバス事業者の営業収支も含めた現状について、まずはご説明をお願いします。
38:40
お答え申し上げます。路線バスにつきましては、少子化による人口減少やマイカーの普及などにより利用者が減少した結果、コロナ前10年間の全国平均におきましても、年間約390億円の赤字となっておりました。特にコロナ禍におきまして、令和2年度では1,992億円の赤字、そして 令和3年度では1,371億円の赤字と、さらに極めて厳しい状況でございます。なお直近の状況として、コロナ前の平成31年1月と令和5年1月を比較いたしますと、路線バスの輸送人員は17.3%減少しておるところであり、引き続き厳しい経営状況が続いております。
39:33
どうもありがとうございます。まずはどれだけ厳しいかということを伺いたかったので、しっかり伝わりました。ありがとうございます。私の地元であります広島市のバス事業者ですけれども、同じく大変です。コロナ禍、人口減少、少子高齢化、そしてモータリゼーションの進展によります厳しい経営環境にある中、これまでどおりの経営努力ではとても成り立ちません。事業の存続自体が非常に困難になっています。先ほど尾根幸議員からもご指摘がありました自治体などの職員不足、もちろんバスもその通りでして、ドライバーの募集をしてもとにかく人が来ないという、これ抜本的な職場環境の改善も必要です。広島市におりますと広島のバス事業者8社、2021年度の営業収支、これ72億円の赤字でした。ここ2年、令和2年、当令和3年が特にひどいです。このままでは不採算の路線は市民生活に欠かせない路線でも廃止されてしまうのではないかと、事業者も含め企業、そして何よりも地元の方々、地域の住民は不安に思っております。そこで広島市は生き残りをかけました。地域公共交通ネットワークの再構築の先駆けとするべく、鉄道やバスなどの公共交通を道路と同様に社会インフラと道路と一緒だということに捉えた上で、地域と交通事業者が一体となった新たな乗り合いバス、さまざまな乗り合いバスが地域にありますけれども、広島市はこれ全国初となるだろうと、再構築に取り組んでおります。詳しく話しますと、赤字ローカル線の話をよく聞く上下分離方式なんですけれども、広島ではバスを上下分離する、広島モデルと呼んでいるんですけれども、市とバスの事業者が新組織を創設して路線バスを共同運営するというものです。上下の下の部分が路線バスの購入やバス停、車庫などの整備、これを市が行います。そして上下の上の部分、これを実際の運行は路線バス事業者が行うという、これまで通りの、いいとこどりをして両社で共同運営 しようという取り組みです。こういったバス事業者がまず全体で手を挙げました。そして市が一緒になって事業の再構築に取り組みます。これ全国初となります。そこで伺います。斉藤大臣、この広島モデルについてはご存知でしたでしょうか。お願いします。
42:16
三上英理君、そのご理解の度合いを伺いますでしょうか。お願いします。
42:22
はい、この試みは、行政と、それから地域のバス事業者の方、バス事業者の中には、いわゆる路面電車の事業者の方もいらっしゃいますけれども、本当にそ れぞれリーダーシップを発揮して協力をして、この今危機に瀕している地域公共交通をどう守っていくかという真剣な話し合いがあった。特に今回これがスタートできることになったのは、事業者側の中心者の方のリーダーシップが非常に優れたものであったというふうに私は認識しております。もちろん、広島市市長をはじめとする行政側も素晴らしかったんですけれども、いわゆるドッキンホー改正、普通、発車がダイヤを調整するとか路線を調整するということはドッキンホーに触れるんですけれども、その法律、地域の公共のためには許されるという法律改正が数年前にございました。そのことをうまく利用して、こういう形になったのは素晴らしいことだと思っておりますし、今後これから地域公共交通をどう守っていくかという議論を今国会でさせていただきますが、その一つのモデルになるものと私は思っております。
43:40
その通りでございます。ありがとうございます。広島モデルは令和6年4月から順次事業化を目指しています。気持ち的には待ったなしです。地域交通の再構築に関する仕組みの拡充などで、こういったモデルを行うために必要な手順を教えていただけますでしょうか。
44:00
国土交通省大臣官房 鶴田公共交通物流政策審議官。
44:05
お答え申し上げます。今お話ありましたような、広島市の取組を進めていく手順ですけれども、地域公共交通活性化再生法を活用すれば、まず法定協議会で御議論いただき、地域公共交通計画に盛り込んでいただく。次にその事業の実施計画を国土交通大臣の認定を受けていただく。その上で必要な予算の手続きを行うといった手順で進んでいくことが考えられると思います。
44:37
うま く言ってほしいんですけれども、過去バス事業の上下分離、青森県の八戸市で検討されたことがあるんですが、実現に至っていません。その経緯を教えてください。お願いします。
44:53
お答え申し上げます。八戸市におかれましては、平成28年の時点で車両の更新、あるいはICカードの導入、こういった計画がありましたところ、地元の主要のバス事業者の経営が大変厳しい状況にあったこと、そしてICカードシステム導入しようとしているものが非常に高価であったということから、行政や金融機関などの出入資によって車両等保有会社を設立すること、それによって計画を進めるということが検討されていたと聞いております。ただ、その後、主要なバス事業者が事業上等を通じて安定した経営の下に入ったこと、さらにより安価なICカードシステムの導入を行うというふうにご判断をされたことなどによって、最終的にはこの車両等保有会社の設立を行わずに、車両更新やICカードの導入がなされることに 至ったと聞いております。
45:53
ありがとうございます。各自治体に模索を重ねているという現状です。次に質問なんですけれども、再構築協議会です。メンバーはその地域に合わせて、細かいところ、たくさんのニーズが違うと思います。この地域に合わせた構成が必要です。協議会の必須メンバー、いわゆる事業者であったり自治体であったり、それ以外に、このメンバーは自治体独自で必要に応じて柔軟に行ってよいでしょうか。お願いします。
46:27
北斗高中生大臣官房 鶴田公共交通物流政策審議官
46:32
お答え申し上げます。協議会のメンバーは必要な最低限のメンバーとして、法律にも定めがございますが、もちろん必要に応じて、自治体のご判断でメンバーが追加されるというふうになってございます。
46:49
ぜひ地域住民を交えた協議会、できれば地域住民の割合の方が多いような協議会を目指していただきたいと思います。そして問題が予算です。全国東京を除いて財政難でない地方自治体はございません。ちなみに広島市の借金は1兆円を超えています。元気に言う話ではないんですけれども、しっかりとこのことをご承知の上、ご検討いただきたい案件です。自治体の財政規模に対する資債残高の比率20、西冷地底都市があるんですけれども、ワースト2です。これぐらいにしておきます。そしてどこまで市が税金を出し続けるのか、正直ここが一番の懸念でございます。国としても新たな財政支援をどう考えていらっしゃいますでしょうか。
47:41
国土交通省大臣官房、鶴田公共交通物流政策審議官。
47:45
はい、お答え申し上げます。国土交通省ではですね、令和4年度補正予算、それから令和5年度の予算案におきまして、さまざまな強化、充実強化を行っております。例えば社会資本整備総合交付金という公共事業の交付金がございますが、ここに新たな基幹事業として地域公共交通再構築事業を追加する。また地域交通が、異業種を含む関係者と連携して地域課題の解決を目指す競争の取り組みを支援する。また地方公共団体と交通事業者が協定を結んで行うエリア一括協定運行事業を長期安定的に支援するといったことでございます。先ほど八戸市の話ございましたが、今ではそういった上限分離的なアプローチに対しまして、今申し上げましたような新たな予算が選択肢になり得るように措置してございます。しっかり連携してまいりたいと思います。
48:50
財政支援についてはこれまであったもの、そして新規のものなどを実態がわかりやすく活用ができるようにしっかりと情報発信をお願いできたらと思います。バス路線の存続に生き残りをかけた京阜湖の広島モデル、これについてモデル事業化することは考えられますでしょうか。またバスを中心に伺ってまいりましたが、鉄道などを含めたこれ、存続の危機にある現在の地域公共交通全体の今後を目指す方向性について、大臣お願いします。
49:22
この広島市の取組、これからいろいろ進んでいくわけですが、既に共同運行ですとか、ダイヤを利便性の高いものにするとか、システムを一括して、どのカードでどの会社にもバスや電車にも乗れるようにするとか、既に進んでおります。その時にポイントだったのは、一部でうんちに値上げになるところがあるところでございますが、そのうんちに値上げがあったにもかかわらず、市民がそれを理解して支えていくということだったかと思います。そういう意味で、今回のこの広島市の取組は、地域の関 係者が共に作る競争、すなわち連携・共同する取組や、街づくり・地域づくりと一体で進める取組は非常に重要であり、国としてもしっかりと地域を後押ししていきたいと考えております。このため、令和4年度補正予算及び令和5年度予算案においては、社会資本整備総合交付金、これはこれまで公共事業関係にしか出せなかったのですが、公共交通も公共事業だということで出せるようにいたしましたし、エリア一括協定運行事業、財政投入士などの新たな枠組みも含め、総額約1,300億円を計上するなど、地域公共交通のデザインを図るための各種メニューを組織しております。広島市の取組については、これと同じ方向を目指す、先進的で意欲的な取組として大いに期待しております。国土交通省としては、こうした先進事例の紹介や法律、予算など、あらゆる政策ツールを総動員した支援により、地域の取組をしっかり支えてまいりたいと決意しております。
51:15
しっかりとした前向きなご答弁、ありがとうございます。引き続きこの課題についても取り組ませてください。よろしくお願いいたします。続きまして、空き家についてご質問いたします。地元に帰って地方を歩いて、この問題を口にしない自治体はありません。本当に様々です。この話をすると非常に長くなるので、質問に入ります。平成27年に法案が施行されて以来、初めて改正案が提出された。今だからこそしっかり時代に即した空き家対策の議論をさせてください。空き家の問題も人口減少、少子高齢化と密接に、これもイコールで直結している問題なので、空き家が解決すれば人口減少にも比例して解決していく問題だと思っております。我が国においてどのくらいの空き家があるのか、またその中で、いわゆる特定空き家、これ問題なんです。そのまま放置すれば倒壊の危険があったり、法案上危険となる恐れのある状態、また衛生上有害となる恐れのある状態、警官を損なっているなど、こういった特定空き家の数がいくつあるのか、空き家の現状についてお答えください。
52:39
お答えを申し上げます。空き家には賃貸や売却のためなどに一時的に空き家になっているというものもございまして、こういう空き家は適切な管理が期待できるということでございますけれども、居住目的となっていない空き家につきましては、適切な管理が行われずに、周囲に悪影響を及ぼす恐れがあるために、中止をするということが必要であると思っております。こうした居住目的のない空き家は、平成30年度の調査によりますと、全国で約350万戸ございます。また、空き家の中には適切な管理が行われないことで、保安上危険な状態や衛生上有害な状態など、周囲に悪影響を及ぼすに至った特定空き家もございまして、その数は令和4年3月末時点におきまして、約2万戸が市区町村によって把握されているところでございます。
53:42
空き家350万戸と言われても、ちょっと途方に暮れてしまうような数なんですけれども、施行されて8年がたって初めて改正案が示されます。この間もどんどん空き家が増え続けて350万戸、すみません、この間何かこう一手が打てなかったのかどうかと思うんですけれども、そのあたりいかがでしょうか。
54:06
お答え申し上げます。空き家法が平成26年に制定をされまして、その後市区町村では対策計画の策定などの推進体制が整備をされてまいりました。また、この空き家法に基づきまして、特定空き家につきましては、除客などの取り組み、これは空き家対策の中でもおそらく優先度の高い取り組みだと思います。そういうものは一定程度進捗をしてきているものと思っております。
54:43
持ち主の分かっていない空き家も多数あると伺っておりますけれども、どれぐらいあるのか持ち主が分かっていない空き家、その持ち主をどうやって探すのでしょうか。お答えください。
54:58
お答え申し上げます。空き家の中には、例えば市区町村が除菅指導を行おうと思っても、所有者が分からないということもございます。こういう場合には市区町村におきまして、所有者の探索を行うということになります。その探索を行いました結果、所有者が特定できない空き家もございまして、その数は累計で申しますと約4万7000戸件でございます。こういう所有者の探索を市町村が行います際は、通常一般的な方法で申し上げますと、まず不動産等規模を確認するということから始まり、またそこで所有者が分からないという場合には、住民票ですとか、あるいは戸籍の情報を元にして、また固定資産税の課税代帳などの、さらに必要がございますれば近隣の住民の方などへの聞き取り調査、こういったことも行われます。そういったことも行って、所有者の探索に努めておられるというふうに承知してございます。
56:02
職員の方の聞き取り調査の話も聞きました。本当にあの、なんていうの、草の根でも探してっていう状況だと聞いています。で、所有者の分からない特定 空き家に対する、これ略式大執行を行わなければならないと。それで行う場合は、自治体の費用、結局誰が分からないか、誰に請求すればいいか、費用負担というのはどうなっているんでしょうか。
56:36
お答え申し上げます。空き家は個人の財産でございますので、その所有者の管理の責任がございます。大執行で除却等を行った場合の費用につきましても、所有者が本来負担すべきものということでございます。あの、所有者が分からない状態で略式大執行するというケースも当然ございますし、その後、所有者が判明するということもあり、そういう場合には判明した所有者の方に対して、費用の回収を求めるということが行われておりますけれども、所有者が結局判明せず、所有者本人の財産からの回収ということができないという場合も確かに考えられるところでございます。このような、所有者からの回収が困難な大執行費用につきましては、市町村に対しまして、国の方から支援をさせていただく支援メニューもご用意しており、令和5年度予算からは、補助率を従来の5分の2から2分の1に引き上げるということも予定をさせていただいてございます。今後も、所有者不明の空き家に対して、市町村が様々な取組をされることについて支援を行わせていただきたいと存じます。三上エリック5分の2から2分の1に引き上げるというのは、これいつからなんでしょうか。分かりますでしょうか。
57:59
お答え申し上げます。令和5年度予算で新たに制度の拡充としてございますので、新年度からは私どもとしては想定してございます。三上エリックしっかりと周知の方もお願いしたいと思います。この人口減少によって、ますます空き家は増える状況にあります。放置しておきますと、火災ですとか震災が起きたときに大変危険です。また、治安や防犯上、地域の人たちにとっても大きな不安材料です。また、老朽化でよく聞くのが潰れた家屋が道を塞いで、子どもたちが大変交通で自動車との兼ねても本当に危険だと、さらにこれ持ち主分からなかったらどうするんだという、月日もかかるらしいんですね、撤去に。地方自治体から上がってくる様々な問題について、国はこれからどのような対策をしていくか、これ大臣に伺いますでしょうか。お願いします。
58:59
これまでの空き家への対策は、主として周囲に悪影響を与える特定空き家の除却等を中心に進めてまいりました。しかし、さらなる空き家の増加が見込まれる中、除却等の一層の円滑化とともに、空き家が周囲に悪影響を及ぼすこととなる前の段階から、有効活用や適切な管理を確保するなど、総合的に取り組む必要があります。このため、先日、社会資本整備審議会の有識者の先生方からいただいた今後の方策に関する取りまとめを踏まえ、様々な政策ツールを総動員し、対策の強化を図ってまいりたいと思います。特に、今国会に法案を提出した空き家法においては、区域を限って空き家を重点的に活用する仕組みや、行政から適切な管理を促す仕組みを創設するとともに、行政大執行の円滑化などを内容としておりまして、対策の総合的な強化にしっかり取り組んでまいりたいと思います。
1:00:04
ありがとうございます。これからでは、5年度に向けても、ご手ご手に回らないように、先手先手で、その取り組みに手を打っていただけたらなと思います。よろしくお願いいたします。続きまして、会場法案庁について、ご質問をさせていただきます。今年の5月、広島でG7サミットが行われます。あらゆる面で、日々注目が高まっております。昨年の7月、安倍元総理の襲撃事件があってから、警備体制を大きく見直されました。特に今回のサミットの舞台、3本の海に囲まれた場所なんですね。ですから、テロ対策など警備の重要な部分を、会場法案庁が担うことになっております。ローカルニュースで日々訓練の様子を見ております。解放におけるG7サミットの警備体制、これ襲撃事件の前と後では影響があったかと思いますけれども、その対策、現状についてお答えください。お願いします。
1:01:17
お答え申し上げます。会場法案庁ではG7広島サミット等の開催に向け、昨年5月に本庁に会場法案庁サミット等会場警備準備本部を第6関区会場法案本部に、第6関区会場法案本部サミット等会場警備準備本部をそれぞれ設置し、会場警備のための準備を鋭意推進しているところであります。G7広島サミットにあっては、3面を海に囲まれたグランドプリンスホテル広島が会場となっており、会場警備が重要となってくることから、会場法案庁では隙のない警備体制の構築のほか、対処能力の強化の訓練や研修の実施、必要な資機材の整備など所準備を進めております。また、会場警備においては、海事事業者、漁業者等の地域の方々のご理解、ご協力が欠かせません。引き続き、地域の方々に丁寧に説明しながら、官民一体となって会場の安全の確保に努めてまいります。これまでのサミットや、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会等で培った経験を十分に生かし、警察等関係機関と緊密に連携しながら、G7広島サミット等が滞りなく実施されるよう、全庁一丸となって会場警備に万全を期してまいります。
1:02:57
万が一のことが決してないように、警備体制をしっかりとしていただきたいと思います。安保三文書では、ウクライナ戦争や東アジアにおける安保環境の厳しい現実に対応するために、政府は今後5年で43兆円の防衛予算を確保する方針です。自衛隊の影に隠れてしまっている解放なんですけれども、平時からグレーゾーンという事態まで、さまざまな制限の下で重大な責務を負っています。任務の需要がその幅もその責務も高まり、その解放の人員、装備を含めた予算ですね、この予算の増額の必要性についてはどのようにお考えでしょうか。
1:03:49
お答え申し上げます。尖閣諸島周辺海域をはじめとして、我が国周辺海域をめぐる情勢が一層厳しさを増していることから、新たな国家安全保障戦略等の策定に合わせて、