19:50
これより会議を開きます。経済産業の基本施策に関する件、並びに私的独占の禁止及び公正取引に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。両県調査のため、本日、政府参考人としてお手元に配付いたしておりますとおり、内閣官房・内閣審議官高村康夫さん、他、27名の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんでしょうか。ご異議なしと認めます。よって、そのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
20:27
おはようございます。自民党の宗木雄光一でございます。質問の機会をいただきました。ありがとうございます。この国会で金融庁から、事業性融資の推進等に対する法律案が提出されていると思います。この法案の趣旨は、不動産担保や経営者保障などではなく、事業の実態や将来性に着目し、無形資産を含む事業全体を担保とする企業価値担保権の創設が盛り込まれておりまして、金融機関の形式 的な担保に依存した融資慣故を変えていくことになるというような期待をしております。担保の方針は、担保力のないスタートアップは、とて将来性だとしても、金融機関から十分な融資を受けることができませんし、また中小企業の経営者が高齢化を理由に従業員等へ事業を継承する際も、金融機関は経営者保障の継続を求めますので、嫌がられて事業継承ができなくなるというケースもあると思います。もしこの法案が通れば、今申し上げたような様々な課題を解決することができるというわけであります。当然、お金を貸す金融機関側も、事業性担保ということになれば、このメキキ力が求められます。金融機関側の取組は、この委員会で議論するところではないので、金融庁に任せるといたしまして、事業者側から見たときに、この法律案の趣旨、使い方、一番大事なのは経営者の意識解決、それから、その後、経営改革を本気で促していく必要があると思います。この法案の本来の意図は、事業者側こそが、この法案を十分に理解し、自社の強みや将来性が、どのように評価されているのか、十分に認識をして、意識改革や行動変容に対して、こういった問題を経済産業省が、事業者側を主導していく必要があると思います。そこで、全国の商工会社の力を借りたり、よろず支援拠点等で、しっかりと取り組んでいただきたいと思いますが、今後どのように取り組もうと思われるか、お聞きをしたいと思います。
22:36
お答えいたします。ただいま御指摘のありました、推進法案で創設される企業貸し担保権に関しましては、不動産担保や経営者保障による従来の融資手法ではなく、事業の実態や将来性に着目して融資を行うことを目的としているものと承知しております。このうち、経営者保障につきましては、経営者による思い切った事業展開を躊躇させる課題を有するということを踏まえまして、中小企業長として、本年3月から、保証料上乗せによって経営者保障の提供・選択できる信用保障制度を開始するなど、従来の融資手法にとどまらない経営者保障改革に取り組んできているところでございます。新たに創設されます企業貸し担保権についても、まずはこれを知っていただくことで、ユーザー当たる中小企業の自らの企業価値に関する意識改革などが求められるものと認識しております。金融庁と連携いたしまして、全国の商工会議所等を通じまして、中小企業に対して周知を行うとともに、活用を促してまいる所存でございます。宗谷記者 宗谷記者、小内さん、よろしくお願い申し上げます。次、ガソリンの補助金について質問したいと思います。自動車には一般的に購入のときにかかる費用、また維持費ですね、それに使用する際のガソリン代ということがありますけれども、この自動車の購入費用というのは、この30年、デフレーカーであったこの30年ですね、軽自動車も高級車も、おそらく価格というのは2倍ぐらいになっていると思います。デフレであっても車体価格は上がっているというふうに思います。反対に、ガソリン代というのはどうだったかということを考えてみたいというふうに思います。この家計に占める、自動車にかかる全体の費用で見ると、維持費はそんなに変わっていないと。ガソリン代は一時期高いときもありましたけれども、私が一番初めにガソリンを入れた30数年前も、リッター120円前後でありましたから、ガソリン代というのはこの30年間、そんなに上がっていなかったと思うんですね。そこで、補助をする際に、毎年物価とか賃金、そしてガソリン代との関係ですね、家計支出に占めるガソリン代がどうなっていったのかということをきちっと検証して、これから補助を考えていただきたいというふうに思います。加えて、現在の現有価格 というのは補助金を始めた当時、WTIの価格でいうと1バレルが約84ドル前後であったというふうに思います。今それぐらいの価格になっていると思いますので、補助を始める前の価格に戻りつつあるというふうに思います。ガソリン代を始めた当時のドルと円の関係でいうと、1ドルは115円程度。今現在は150円を超えていますので、ガソリン代が高いのは完全に円安の影響によるもので、円安補助金になってしまっていると思うんです。そうするとガソリン代だけ円安補助金をするという理屈もなかなか成り立たないというふうに思います。他方でGXを推進している、CO2を減らそうとしている経済産業省がガソリン補助をするというのは政策矛盾があるという指摘も一方でもあります。本来ガソリン代が高いときに人は行動を変えていくわけでありまして、例えば近くだったら自動車を乗らずに自転車で行こうとか、燃費のいい車に変えていこうとか、高いときに人々は行動を変えていきますし、それを後押しするのが経済産業省の仕事ではないでしょうか。中東情勢が緊迫してまして、原油価格が今後どのように推移するのか、予断を許さない状況ではありますけれども、原油価格が落ち着くようであれば、きちっと国民の皆さんに説明をした上で、一定の区切りをつける、見直していくという方向に持っ ていっていただきたいと思います。他方でトラック事業者については、人手不足、トラック事業者ではなくて、ご商売でたくさんガソリンを使う方、人手不足、人件費の高騰、加えてトラックの購入費用というのは、これはもう一昔前と比べて倍ぐらいになっていますから、またこの4月から残業規制も導入されますから、1台のトラックで稼げる額というのは消極できる率ですね、確実に下がっています。しかも円高で燃料代も高いということで、物流に関してはやっていけないというお声も多くありますので、これは日本全体の産業や物流業化が成り立つように、しっかり個人とは分けて支援策を考えていくべきだと考えますけれども、見解を聞かせていただきたいと思います。
27:18
お答え申し上げます。まず、ガソリン等の激変緩和事業でございますけれども、これはもうご指摘のとおり、一時的な緊急避難措置として実施しているものではありますけれども、委員、先ほどおっしゃったようにですね、国としてはGXの取組を通じて 化石燃料への過度な依存から脱却し、エネルギー危機にも頼る需給構造を、これは人や事業者の行動様式の変容も含めて実現していくということが重要だと考えておりまして、このために製造業の燃料転換、電動車の普及、徹底した省エネなどの需要側の取組に加えて、供給側では再エネや原子力などの脱炭素電源への転換を行う方針を明確にしているところでございます。その上でですね、この激変緩和対策なんですけれども、委員ご指摘のとおり、ガソリンの燃費、ガソリン乗車の燃費で見ますとですね、過去20年で約8割改善するなど着実に改善傾向にございます。また、原油価格も為替の影響を除けば、ウクライナ侵略前とほぼ同程度の水準に戻ってきているというふうに理解しておりまして、これらの点も含めて、国民に丁寧に説明していくことが重要だと思います。あくまでも一流的な研究非難措置ですので、本筋はGXや脱炭素化を進めていくということだと考えております。いつまでもこの補助事業を続けるものではないと考えておりますが、国際情勢、経済、エネルギーなどをめぐる様々な情勢をよく見極めながら、出口戦略をしっかりと考えていきたいというふうに考えております。また、最後に質問いただきました物流事業者に関してですけれども、これはトラック事業者がコストに見合った適正な運賃を受け取るようにするためには、燃料費、人件費などのコスト上昇分を適正に運賃に転嫁することが重要であります。国交省において、本年3月、標準的運賃の見直しがなされ、これらの口頭分を反映させたものというふうに承知してございます。荷主企業の多くを所管する経産省といたしましても、物流における取引環境の改善のためには、荷主の理解協力が不可欠との認識のもと、今回の標準的運賃の見直しなどの措置について、既に関係業界に対して周知を行い、協力要請をしているところでございます。経産省としても、引き続き関係省庁と密接に連携して、しっかりと物流事業者に関しての取り組みも含めて進めていきたいと考えてございます。
30:08
次、基金のことについて質問したいと思います。4月3日の新聞に、経産省が設置している基金について、基金事業、企業丸投げ禁止という見出しがありまして、この報道は残念に思います。現在、経産省には68の基金がございますが、この基金の事業の出世生については、十分に理解をしています。その前提で話を聞いていただきたいと思いますが、具体的に申し上げると、環境パートナーシップ会議をはじめ、基金設置法人から事務局に該注されているものが68基金のうち、15基金がございます。質問のレクでは、必要であるという説明でしたし、理解はしているのです。しかし、今後改善すべき点はないのかということなんですね。できるだけ、ネタのような基金を設置する機能と、事務局も兼務できるような組織に、事務を担当させるのが理想的だと思います。事業によっては、基金を設置しなくても、国庫債務負担雇用すれば、基金の事務の管理というのも不要になりますし、より効率的な執行ができると思います。この債務負担雇用すれば、基金同様に複数年度のコミットを示すことができるだけでなく、毎年の予算措置、毎年度の国会議決が必要となりますので、経済産業省自身も、各事業をより便密に執行管理するインセンチも生まれると思います。仮に事務局機能を外注する場合は、原則としては外注しないというルールを定めた上で、例外的にどういった場合に事務局機能を外注できるのか、あらかじめ統一したルールを作っていく必要があると思いますけれども、見解をお聞かせください。
31:45
お答え申し上げます。基金設置して行っております事業、これに関しましては、資金をしっかりと管理、運用していただくという仕事、それから同時に基金から先に公募したり審査をしたり、あるいはいろいろな苦情・相談にお答えするといった様々な業務が必要でありまして、それぞれのノウハウが必要となるところでございます。基金の造成に関しましては、しっかりと資金を管理していただく、また税務上の問題もございまして、一般的には非営利団体が選ばれるということが多くございます。また同時に、公募でありますとか、あるいはコールセンターとかですね、こういった機動的に体制を組んでいくという意味では、やはり民間事業者のノウハウの活用ということも重要ではないかというふうに思っておりまして、それぞれの事業に応じて的確な体制を組んでいく、効率的な体制を組んでいくということが重要だろうというふうに思っております。一方でご懸念のようにですね、これが何か中抜けであるとか丸投げであるとかといったようなご疑念を招かないような形でですね、この基金の成長陣が及び国がしっかりと業務をグリップしていく、そしてこの体制が適切なものであるということをしっかりとご説明し、また情報もしっかり公開していくということが重要だというふうに考えておりまして、私ども基金の在り方、こういうものをいろいろ検討する中でですね、しっかりとこうした原則を貫いてまいりたいというふうに思っております。次補助金の在り方について最後質問いたします。この数年気候変動問題、また安全保障環境への対応でですね、アメリカも欧州も各国が経済の国家の関与というのが高まっているというふうに思います。我が国でもTMSCやラピュタに対して補正予算でですね、3.9兆円程度の財政支援というのをしていますけれども、アメリカは突出して高いわけですけれども、日本のこの支援というのは諸外国と比べても、GDPで比較してもですね、全く負けていない措置をしていますから、経済産業省としてしっかり取り組んでいただいているというふうに思います。他方でですね、アメリカは2022年8月に税制改正を盛り込んだインフルエンジン抑制法というのを成立させています。10年間でエネルギー安全保障、気候変動投資など、これ4,370億ドルの歳出をする代わりにですね、税制改正等でですね、これは7,370億ドル規模の歳入も確保しようとしています。政府が多額の歳出でインフレにならないようにですね、同時に歳入歳出のバランスもしっかりとっている支援であるというふうに理解しています。私はしばらくの間、この半導体産業中心に政府が大規模な投資はしなければならないというふうに思います。それにはですね、政府の支出に対して確実な財源を確保していく必要があるというふうに思います。今やですね、経済産業省が支援しているこの予算というのは、一桁も多くなっているわけですから、この多額の財源をですね、GX経済移行債のように、これ財源とセットになっていますし、10年間で20兆という投資額も決まっていますから、民間も投資をしやすいと思います。このように財務省にですね、財源を任せるのではなくて、経済産業省自らが主体的に財源について示していく必要があると思いますけれども、見解を聞かせていただきたいと思います。石井経済産業大臣政務官、申し上げさせる時間が過ぎておりますので、簡潔な答弁をご協力お願いします。はい。
35:21
お答えいたします。ご指摘のとおり、昨今の当初の補正予算が極めて大きな額に上っていることは、委員のおっしゃられるとおりご指摘のとおりだと思っております。しかし国として取り組むべき、金融性が高い事業に限って予算を適正に計上して、効果的に執行していくべきことも当然であると認識しております。その上で、経済産業省として取り組んでいる予算事業のうち、例えば、戦略分野への設備投資支援などは、この予算を予備水として民間の投資を引き出し、雇用の創出や税収効果などの効果が期待できると考えておるわけでございます。そして地域経済に大きな波及効果を生み出し、大きな税収を生む可能性もあると考え、取り組んでおるところでございます。そういった中で、事業予算は、単年度ごとに策定するものでございますけれども、効果は複数年にわたって様々な経路を通じて、経済の実態に波及していくものでございます。経済活性化を続いた税収面の効果も念頭に置きつつ、適正な政策が何かを考えていく必要があります。財源の確保の仕組みと合わせて整備することもあり得ますけれども、財源の確保と一体で政策報酬掲示を策定することが、民間部門における予見可能性も高めるという観点もございます。こうしたことも認識した上で、事業の性質に応じて適切な政策立案を検討してまいりたいと思っております。宮崎弁護士、時間をおかしで申し訳ありません。質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
37:25
公明党の中野博雄でございます。早速質問に入らせていただきます。今国会でも脱炭素やGXというのは大きなテーマであります。エネルギーの基本計画の見直しもいよいよ始まりそうだという報道もございます。関連して何問か質問をさせていただきたいと思います。冒頭、大臣にお伺いをしたいと思います。大臣の方弁、大変にお疲れ様でございます。様々な分野で日米の連携の強化、こういうのが具体的に取り組みを進められているということを非常に感じさせていただきまして、私は大変有益な方弁であったのではないかというふうに思っております。その中でですね、ちょっと脱炭素という分野ということで、ポデスタ米国大統領上級補佐官と政策対話というのをされておられたかと思います。こういう非常に重要な戦略分野で、アメリカと日本が連携をして効果を最大化させていくというのは非常に大事なことだというふうに思っております。ある意味少し競争するようなところもある かもしれませんけれども、しかしやはりしっかり強調をして進めていくということは非常に大事だと思います。具体的にはこれからだということだとは思うんですけれども、今回この政策対話を行われた、また狙いや今後の意気込みなどについて、ぜひ大臣から御答弁いただきたいと思います。
38:50
先日実施した米国のポデスタ大統領上級補佐官との政策対話におきましては、まず、温室効果ガスの排出削減とエネルギー移行の加速、持続可能なサプライチェーンの構築、それから産業競争力向上のため、GX推進戦略と米国のインフレ削減法のシナジーを高めていくこと、この点で合意をいたしました。特に経済成長、排出削減、雇用創出の原動力として重要なのは、企業による投資である。日本としても重要な、養生風力やペロブスカイト対応電池、水素アンモニア、ヒートポンプ、カーボンマネジメント技術等の分野において、日米双方で投資を促していくための環境整備を進めていこうということになりました。また、特定の国に過度に依存しない戦略物質のサプライチェーンの実現 に向けても、日米双方で持続可能性などの原則に基づいて、供給力強化と需要創出の両面で取組を加速していこうということであります。閣僚級政策対応の翌日には、早速事務方でのフォローアップ会合も開催をいたしました。そして、次回の閣僚級政策対話も、なるべく早期に開催をして、具体的な議論を着実に前に進めていきたいと考えております。
40:29
アメリカ、そして日本、これから産業競争力強化法の議論もいよいよ始まろうかというところだと思うんですけれども、経済安全保障という意味でも大変重要で、そしてまた国内投資の促進、あるいはこういった投資の促進、こういうところも含めて非常に大事な分野だと思っております。ぜひ実りあるこれからの対話ということで、ぜひ進めていっていただければということで、改めてお願いを申し上げさせていただきます。続きまして、エネキの議論に向けての前提となる認識、ちょっと何点か政府にお伺いをしたいというふうに思います。ソリからも、例えば燃料油など化石燃料非常に高止ま っているような状況、あるいはエネルギー安全保障、そして脱炭素というのがまた成長分野でもありますから、そうしたいろんな観点が必要だというふうな、そういうご認識もあったかと思いますけれども、先ほども少し議論になりました、燃料油価格、特に化石燃料の関係、大変高止まっているということで、特にロシアのウクライナ侵略以降、中東情勢もまた非常にここに来てさらに不安定になりそうな非常に懸念もあるということで、円安も今非常に歴史的な水準という、いろんな要素もあるかと思います。先ほどの議論ですと、おそらく今この瞬間は円安の影響というのも、化石の影響も非常に大きいのではないかなというふうにも思います。こうした燃料油価格の補助金の出口というか、そういういろんな課題もあるかと思いますけれども、やはりこの化石燃料によって非常に日本の国富、これが流出をする、大変輸入の金額が非常に大きくなっているというのは、私も非常に課題だと思っております。この状況についての問題意識、どういうNHOとしてどういう問題意識を持っているのか、現状認識も含め政府参考にお伺いをしたいと思います。
42:51
お答え申し上げます。財務省貿易協統計によりますと、我が国の化石燃料油入額は、2022年は33.7兆円、2023年は27.3兆円となっていまして、これはウクライナ危機前、2021年で申し上げますと17兆円でございました、と比べますと高い水準でございます。これは原油をはじめとする化石燃料の価格が世界的に高くなっていることや、為替の影響によるものというふうに考えてございます。引き続き、我々といたしましては中東情勢、あるいはウクライナ情勢、国際エネルギー市場の影響などについて緊張感を持って注視していく必要があると考えてございます。その上で、この原油につきましては、IAや主要な消費国と連携して、産油国に対して原油市場の安定化に向けた働きかけ、これを続けていく必要があると考えておりますし、LNGにつきましても、LNG参照会議の場などを通じて、産省一体となって、この天然ガスエネルギー市場の安定化に向けて取り組んでいく必要があると考えてございます。いずれにしましても、政府としましては、省エネなどの需要側、それから再エネ原子力推進などの供給側、これらの併せて、受給構造の構造改革を進めることによって、化石燃料へ の過度な依存から脱却し、ご指摘にありましたような国府の流出の抑制につなげていきたいというふうに考えてございます。
44:43
ありがとうございます。数字も改めてお伺いをすると、やはり相当、ロシアのウクライナ侵略前に比べると、相当な水準ではあるなというふうなことを改めて感じております。やはりこういうエネルギーの構造自体に問題意識を持って、これを改善をしていかないといけないのではないか、改めて思っております。そういう意味では、先ほどおっしゃられたような、当然価格の安定化に向けたいろんな働きかけ取り組みというのは、当然やっていただかないといけないですし、為替というのは正直、こちらの方でどうこうというのは正直難しいところではございますけれども、そして省エネルギーを進めるというのも非常に大事なことかと思っております。いろんな要素がある中で、問題意識を持って進めていかないといけないのだろうという中で、次の日本のエネルギーの構造をどうしてい くかという議論もしていかないといけないのだろうと思います。エネルギーの関係で、いくつか論点というか考えなければいけない点があると思います。当然いろんな要素を考慮して、今経済産業省3E+Sというふうな考え方も出されているかと思いますけれども、特に総理が言及されていた点は、私の拝見するとエネルギーの安全保障という観点が大事だと、しかし脱炭素ということもあると、そして稼ぐ力、これも両立をさせたい、3点おっしゃられていたと思います。私は3点とも非常に大事な要素なんだろうと思います。なかなか難しいのが、脱炭素を進めるということと、稼ぐ力を両立させるというのを、やはりうまく両立させないといけないということだと思います。脱炭素で、私は野心的な政府がしっかりビジョンを示していくということは非常に大事だと思っております。それをすることで、エネルギー安保も進み、そしてビジネスの投資もできて、結果的に稼ぐ力が得られるんじゃないかということもあります。他方で、そうならない形、脱炭素はすごくやるビジョンなんだけど、この稼ぐ力とか安全保障という観点が抜けた議論になってしまうと、私はやはりそれはよくないんだろうと思います。こうした両立をさせるということが非常に大事だと思いますけれども、この点について、全体的な議論ですが、どういう認識を持っているかということをお伺いしたいと思います。
47:40
資源エネルギー庁 山田長官官房 資源エネルギー政策統括調整官
47:47
お答え申し上げます。日本のエネルギー自給率は約13%と低い水準でございます。このため、国際的な燃料価格の変動の影響を受けやすくて、供給とてつのリスクもあると抱えるという状況にございます。エネルギーは国民生活や経済活動の基盤でございまして、エネルギー自給率の向上を通じたエネルギー安定供給の確保が非常に重要な課題であると認識をしてございます。また、脱炭素に向けた取り組みをエネルギー安定供給や経済成長と両立させて実現していくということも重要でございます。このような観点から、GX経済公債を活用した20兆円規模の投資促進策と成長志向型のカーボンプライシングと一体的に講じて、今後10年間で150兆円を超える官民のGX投資を実現してまいりたいと考えております。また、今後次期エネルギー基本計画を作 成、検討を行っていくことになりますけれども、そういった意味でも、国民生活や経済活動の基盤となる安定的で安価なエネルギー供給を確保すべく、国際的なエネルギー情勢やGXを通じた経済成長などの観点も踏まえながら、しっかりと議論していきたいと考えております。
49:13
ありがとうございます。最後に1問です。ちょっと全然観点は変わるかもしれませんが、エネルギーの問題というのは、気候危機などの問題と大きく連動している問題であります。私、党の中でも青年委員会という立場で活動もしている中で、特に気候危機は非常にこういう若い世代、将来世代、こういう人たちに大きく影響をする観点でありまして、将来世代の声をどういう形で政策に反映させていけるのかというのが、1つ大きなテーマだなというふうに感じて活動させていただいております。その中で、やはり政策の中で、例えば、そ うした若い世代の委員を入れたりであるとか、あるいは若者団体のようなところの委員を入れて議論をしたりですとか、あるいはこうした将来世代のいろんな声を政策に反映をさせていくとか、いろんなご提案、ご提言などもいただいてきたところであります。特に若い世代の声を直接政策に反映させるという意味では、少し分野は変わるんですけれども、子ども基本法みたいな、基本法の中で将来世代みたいな、直接当事者となるような世代の声というのは、政策に反映させていかないといけない、こういうふうな政府の方針というのも、全体としてはあるんだろうというふうに思います。そうした中で、今後のエネルギー、これからどうしていくかという議論の中で、こうした将来世代の声にどう向き合うかというのも、私は一つ大事なテーマなんだろうというふうに思っております。ぜひいろんな形で、そういう声を政策に取り入れていくような取組も、ぜひ行っていただきたいというふうにも思っておるんですけれども、最後にこれについて、政府がどうお考えかということを答弁いただければと思います。
51:26
お答え申し上げます。エネルギー基本計画で申し上げれば、基本政策分科会ということで、検討を議論していくというような形でございます。委員の選定といたしまして、公平性などの観点から年齢のみに着目した選定は行ってございませんが、若者を含む各階層の様々な世代の意見を聞きながら、政策を検討していくことは重要であると考えております。このエネルギー基本計画の策定に際しましては、約1ヶ月間のパブリックコメントを実施して、若者を含めた国民の皆様から広くご意見をいただくプロセスを採用していくことを考えております。また、昨年以来、経産省の職員が若者団体と定期的に意見交換会を実施するなど、若者からの意見を伺う機会も設けているところでございます。引き続き、将来世代を含め幅広い意見をいただきながら、エネルギー政策について検討を進めてまいりたいと考えております。中野弘馬さん、以上で終わります。ありがとうございました。
52:50
静岡県中東園地域出身の小山信弘です。それでは質問させていただきたいと思います。まず、今日は一般質疑ということで、厚生取引委員会に質問させていただきたいと思います。現在、熊本県漁連さんや有明漁協さんなどから、厚生取引委員会の排除措置命令の事前通知について、差し止め訴訟が起こされていると伺っております。現在も調査中ですし、また訴訟中とのことですので、このことに詳しく立ち入るということではないのですが、争点は共同組合組織が独近法の適用除外となっていることと、その範囲内の行為であるかどうかが論点となっているのではないかと推察しています。もちろん、共同組合が独近法適用除外だからといって、何をしてもよいということでは全くないと思いますが、一方で、規制改革会議などからは、共同組合の独近法除外を排出すべきではないかと、こういう指摘があったとも伺っております。ここで改めて、共同組合が独近法除外となっていることの意義について、改めて、厚生取引委員会の見解を伺いますとともに、規制改革会議の指摘の前後で、厚生取引委員会の共同組合の独近法除外となっていることについての認識に、変化があったのかなかったのか、お尋ねさせていただきたいと思います。
54:18
お答えいたします。農協とか漁協などの共同組合は、独占禁止法22条に基づきまして、組合員が相互扶助の観点から、共同事業などをなさる場合の組合の行為については、独占禁止法の適用を除外をいたしております。これは、単独で大企業と競争することがなかなか困難な中小の事業者が、相互扶助の観点から共同組合としてまとまって、取引上の交渉を行うことは、厚生かつ自由な競争を促進する観点からも合理的であるという考え方の下で、独占禁止法が制定された当時から、適用除外とされているものでございまして、私ども現在でもこのような適用除外制度の意義は変わっていないというふうに認識はしております。ただ一方で、独占禁止法22条の正しがきというのがございまして、共同組合が不公正な取引方法を用いる場合等には、この適用除外は適用されないという規定になっております。厚生取引会としましては、例えば、組合員に系統出荷を強制されるといったような、取引の拘束とか制限ということになりますと、この不公正な取引に該当する可能性がありますので、こうした共同組合による独占禁止法違反行為に対しては、従来から厳正に対処させていただいておりまして、その点はご理解をいただければと考えております。
55:57
今おっしゃられたとおりで、不公正な強要のようなものについては、やはりこれはやるべきではありませんし、またそういったことも自己改革も含めて、共同組合の方にも頑張ってもらいたいと思いますけれども、一方で来年の2025年は、国連の定めた国際共同組合年ということで、改めて世界で共同組合が果たしてきた役割について注目し、またその認知度の向上を図るとともに、各国でさまざまな取組が行われようとしております。これは岸田総理も内閣府に共通の政策部署をつくるということで、予算委員会で答弁をいたしております。1回目の2012年の共同組合年の後に、日本政府が農協法の変更で、私はちょっと改悪と申し上げているんですけれども、ICA、国際共同組合連盟から避難声明を出されるというようなことがございました。こういったことがないように、ぜひ共同組合に対する理解を深める活動も、政府としても来年に向けて、今回はさまざまな共同組合側の民間団体も、連携組織もできておりますので、またご理解を深める活動を、官民一体となって、国民的に行っていただければと、ご要望を申し上げたいと思います。次に、岸田総理の施政方針演説とか、齋藤大臣の今までの答弁の中にもあったかと思いますが、コストカット経済、あるいはデフレマインドについて、具体的に意味するところをお尋ねしたいと思います。
57:41
委員の方からご指摘ございました。まずデフレマインドについてでございますが、国内での投資も賃金も消費も抑制される中で、将来にわたって 賃金もぶっかまがらないのではないかと考える国民や企業のマインド、こういうことを指していると承知しております。そうした中で、これは2000年頃の当時のFRBのグリーンスパン議長も言っているようでございますが、そうしたデフレマインドが蔓延するような状況が続きますと、各地域が毎年据え置かれるような状況になりますので、そうすると企業は価格を上げることができない。そうすると企業は鮮明なビジネスで売上を伸ばすことを諦めて、コストを抑えることに力点を置くような経営を始めてしまうという指摘もあるようでございます。そうした競りの中、バウル崩壊後の日本経済において、さまざまな外部関係もある中で、賃金や成長の源泉であります国内投資、これをマクロ的にも抑制したことが、消費の停滞や物価の低迷、さらには経済政策の抑制につながってきたのではないか、こういった状況をコストカット経済というふうに表現したものではないかと承知しております。
58:56
まさに国内投資が十分に行われてこなかったというところは、私もそう思っておりまして、安倍さんや黒田さんは、下減の量が少ないということで、下減の量を増やせば円の価値が下がって、それでインフレの状態が2年でそうなるんだと。そうすることによって下減の価値が下がっていくわけですから、個人消費が刺激をされて、非常に単純化して申し上げるような、でもそれよりも私は実体経済の方に問題があったと思っておりまして、その点で今度の出てくる、経産省から出てくるこの法案もそうですけれども、国内投資あるいは実体経済に注目されているところは、私も認識を共有するところでございます。ただ価格が上がらない、利益が上がらない、それでなかなか賃金に上がっていかないというところについて、ちょっと関連して次の質問をさせていただきたいと思うんですが、4月8日の厚労省の発表によりますと、大変賃上げ賃上げということが言われてきましたが、実質賃金は23カ月のマイナスということになりました。もちろん名目賃金の方も賃上げがないよりあった方がまだいいわけですけれども、実質賃金がマイナスということではまだまだ賃上げが足りないということではないかと。ただ一方でその原因が、報道などによりますと、統計などでも出ておりますが、中小企業さんでの賃金上昇が見られなかったということが原因じゃないかと。なぜ中小企業さんで賃金上昇が見られないかということは、この経産委員会ではもう釈迦にせっぽーですけれども、まさに価格転換が進展しなかったということが報道の中でも挙げられております。中小企業さんにとっては価格転換ができないので賃上げをすれば、これは現役となり、あるいは契約か、最悪の場合は倒産ということにもつながりかねないということは、これはもう自明の理かと思います。ですから私は価格転換なくして賃上げなしと、そういう強い価格転換への意識改革というものが必要じゃないかなと思っているのですけれども、ところで大臣、答弁していただく形でも大丈夫ですけれども、乾いたタオルを絞ったことはありますか。私も実はある企業さんに言って、乾いたタオルを絞ったこと はあるかと。いやありません、乾いているんだから絞らないですよねと。乾いたタオルを絞って一滴の水が出てきたことはあるかと聞かれて、あるわけがないと。そもそも乾いたタオルは絞る必要がないと。その方は、もちろんその企業さんの中のことですので、いろんな要因があるかと思うんですけれども、社長さん夫妻は自分自身の報酬はもらわずに年金で暮らしていると。自分の会社は従業員の方、小規模な会社さんですけれども、路頭に迷わせちゃいけないということで、何とか雇用を維持していると。そういう時に親事業者から、こういうような例えを言われて、こんなひどいことはないと思ったというんですね。確かにこれは例え話なんかでそんなに目くじら立てるということではないかもしれないですけれども、ただ適正価格と真逆の例え話じゃないかというふうにも思います。こういった親事業者による過剰なコスト削減要求などの取引勧告も、私はコストカット経済の一面だったんじゃないだろうかと。そんなふうにも思っているんですけれども、この価格転嫁のさらなる取り組みといったところで、経産省と厚生取引委員会のそれぞれの認識をお尋ねしたいと思います。日本経済は、ご案内のように国内投資拡大、それから賃上げといった、私は久方ぶりのしお目の変化を迎えているなと。この機会を大事にしたいと思っていて、何としても投資、賃金、物価が上昇する成長経済へと転換したいと思っています。一方、30年間続いたコストカット型の縮み指向というものが、わずか2年ぐらいの変化で改善できるというものでもないと思っていまして、まさにこれからが正念場ではないかと思っています。従って、ご指摘のように経営者の賃上げ決断というものを徹底して後押しをするというのが、今最も求められているのではないかと思っています。まずは経済産業省、発注側の経営者の意識を変革すべく、年2回の価格交渉促進月間において、企業リストの公表や状況がかんばしくない経営トップに対しては、事業所管大臣名での指導助言を行う、かつてない思い切った措置を講じてきています。私が現役の頃を振り返ってみますと、こういう価格交渉そのものに経産大臣がここまでやるというのは、まさにかつてない取り組みをやっているという印象を率直に持っています。ただ、容易ではありません。さらに中小企業の賃上げ交渉を本格化している3月下旬以降、発注側の大企業の業界団体、JETA、電子予報技術産業協会、あるいは自動車工業会の経営トップに集まっていただきまして、私自身が直接、今が正念場だということで、価格転換を要請いたしました。引き続き、経営者の意識の変革によって、中小企業の賃上げと、その鍵となる価格転換に徹底的に取り組んでいきたいと考えています。
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厚生取引委員会としましても、労務費の価格転換を通じて中小企業の賃上げの原資を確保するということは、極めて重要であるという基本的な認識を持っております。ご承知のように、昨年11月に労務費の適切な転換のための価格交渉に関する指針を公表させていただきましたが、これを発注者と受注者双方がこの指針に沿って対応していただくことが大変重要であると思っておりまして、厚生取引委員会としましては、この指針の周知徹底を行いますとともに、今後、指針の実施状況についてフォローアップしていくための特別調査を実施したいと思っております。これと並行しまして、指針に沿わないような行為をすることによって、公正な競争を阻害するおそれがある場合には、独占禁止法や下請け法に基づいて、厳正に対処してまいりたいと思っております。今年に入りまして、買い叩きですとか減額などに該当する下請け法違反事案に10件の勧告を行いました。また、多数の取引先に対して、協議とか交渉をせずに価格を背負っていた10社の企業名を公表するなど、従来にない取り組みを行ってきております。さらに、もっか買い叩きによって下請け事業者の利益を損なって経営を圧迫することを防止するために、下請け法の運用基準の改正についてもパブリックコメントを行っているところでございまして、公正取引会としましても、価格上昇局面における価格転嫁の問題に対して、