19:53
これより会議を開きます。内閣提出「食料農業農村基本法」の一部を改正する法律案を議題といたします。この際、お諮りいたします。本案審査のため、本日、政府参考人として、農林水産省大臣官房総括審議官杉中敦氏君、大臣官房総括審議官宮浦浩次君、大臣官房技術総括審議官河合豊彦君、消費安全局長安岡住人君、輸出国際局長水野正義君、農産局長平方佑作君、畜産局長渡辺陽一君、経営局長村井正近君、農村振興局長永井俊彦君、水産庁長官森武志君、文部科学省大臣官房審議官奥野信君、環境省大臣官房審議官前田光也君、大臣官房審議官堀上勝君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
21:17
皆さんおはようございます。石川県の都安党の近藤和也でございます。今日も石川県開発した花、エアリーフローラーをつけて質疑をさせていただきます。花言葉は希望でございます。希望ある答弁をぜひとも政府の皆様にはお願いをしたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。まずは海のことから質問させていただきます。今回の野党半島起地震では、隆起をした海岸線が注目を集めております。今までになかったことでございますが、これはいわゆる野党半島の外裏というところですね。鹿町から和島市、涼市にかけてなんですけれども、一方で涼市から野都町、そして穴水町、七尾市の野都島にかけては津波がございました。そしてこの津波があった海岸線では漂着ゴミが流れてきているということで、このゴミの処分をめぐって地域の方々、そして漁業関係者の方々が大変困っています。実際には網など大変大きなもので、所有者がわかっているものであれば、これは災害廃棄物ではなくて産業廃棄物だと。これはわからないでもありません。けれども、例えば浮き輪ですとか、小さな網のほぐれたものですとか、こういったものは所有者がわかりようがないと思います。現場で見てもですね。そしてぐちゃぐちゃですから、津波で流されてきたものはですね。これは誰々の所有物、これはわかりませんねということで、わかるものはあなたたちで片付けてくださいということは、これは大変厳しいのではないかなと。復旧を妨げているのではないかと、そういう分けてやること自体がですね。この点につきまして、今日は環境省さん、政務官にお越しいただいておりますが、これはしっかりと処分をしていくということ、復旧のスピードアップを図っていくという点で必要だと思うのですが、いかがでしょうか。
23:49
ご視聴ありがとうございました(山本) お答え申し上げます。まず、環境省では、この災害等廃棄物処理事業費補助金によりまして、市町村への財政支援を行っているところでございまして、基本的には実質対話は市町村の方で行っていただくという立て付けでございます。その上でございますけれども、津波等によりまして損傷し、今ほどご指摘いただいておりますとおり、所有者が特定できない魚毛、ロープ等の災害廃棄物につきましては、これは海外保全区域外の海岸に漂着し、市町村が生活環境保全上の支障があるというふうに判断をする場合には、今ほど申し上げました災害等廃棄物処理事業費補助金の対象となります。こうした業務を始めといたします災害廃棄物を適正かつ迅速に処理をし、被災地の一刻も早い復旧復興に資するよう、被災市町村等に引き続き寄り添いながら、私どもとしても支援をしてまいりたいと考えております。
24:55
はい、所有者がわからないもので、そして海岸保全区域外であればというご答弁だったというふうに思います。ありがとうございます。ただ、地域の方々にとってみれば、保全区域外であろうが、内であろうが、復旧を妨げる漂着ごみであることは変わりはありませんし、これは誰々さんのものだ、これはわからないですよねということを地域の方々はいちいち、じゃあ誰が調べるんですかということもございますので、ここは柔軟にですね、環境省さんも、そして区域内であれば農林水産省であったり、国交省であったりすると思いますけれども、柔軟にですね、早急にしっかりと処分をしていただきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。それでは、国定副大臣、政務官ありがとうございました。それでは次の質疑に入らせていただきますが、ちょっと通告になかったんですけれども、2日前にですね、財政制度審議会の分科会が行われました。財務省から出された資料でですね、今回の震災に対しての復旧復興に対して、東日本大震災の例も含めて、人口減少区域にはある程度少し縮小均衡というか、こういったことも考慮していかなければいけませんねというような意見がどうやら出されたそうです。大変腹立たしいとしか言いようがありません。そこで大臣に伺いたいのですが、今年度の予算も成立をいたしました。そして予備費も1兆円積み上げております。財務省の分科会が何を言おうがですね、財政制度審議会が何を言おうが、この復旧復興に対しての政府は力を入れていくと、農林水産省はしっかりと後押しをしていくということは変わりはないということでよろしいのか確認をしたいと思います。
27:16
私たちは災害に対して果敢に復旧復興に取り組んでいく農業も林業も水産業も、その点については変わることはありませんので、しっかりとそこは予算確保を獲得、そして1日も早い復旧と復興、特に石川県の知事からは農林水産業の復旧なくして、のどの復興なしというようなことも常々言われておりますので、全力で頑張ってまいりたいと思っております。
27:46
大変力強いお言葉ありがとうございます。私もこのノートでフルマラソンですとか、100キロマラソンとかでいろいろ出 ているんですけれども、これからスタートしようというときに、もう参加者が少ないから突然エイドセーションを減らしますよと言われるようなもので、やる気なくします。ですから、しっかりと応援をしていくということを何とかお願いをしたいというふうに思います。そしてもう1つ、すいません、実は通告にこれもないんですが、きのう今日で、為替が円ドル153円ということで、34年ぶり、今、食料農業農村基本法の質疑をしていますけれども、この法律ができる前の水準よりも円安になっているということでございます。去年も一昨年も、この資材、肥料等が、この為替の要因で、さらにコストが上がっていく。原油価格も、この1年、2年の間では底値を打ったところから、2割はさらに値上がりをしていると、戻っているという状況でございます。間違いなく今後、農家の方々、漁師さんからもしっかりと対策を打ってくれという声が上がってくるはずです。きのうの地方の視察でも、そういった声があったということを聞いております。もうやっとられん、もうやめたという声があちこちから上がる前からもしっかりと農林水産省として対策を打っておくということが大変重要だと思いますが、いかがでしょうか。
29:35
私も円安に関しては非常に心配をいたしております。特に畜産関係の配合資料、そして果樹園芸も含めた資材、あるいは肥料ですね、こういったものに対してやはり大きな影響がありますし、それはコスト高になって、そのまま農家の皆さんたちの所得に直接つながってまいるところでございますので、これまでも配合資料等につきましてはしっかりと5700億円の支援措置をしてまいりましたけれども、今後も円安、あるいはこういった資料等の口頭、そういったものにはしっかりと注視をして支援すべきところは支援をしていかなければいけないというふうに思っております。
30:19
委員長、ありがとうございます。少し私として心配をしていますのが、きのうかおととい23ヶ月連続実質賃金がマイナスというニュースが出ておりました。これは2月ですね。あわよくば4月か5月かに実質賃金がプラスに変わってくれるかもしれません。私たちは野党の立場ですけれども、やはり一般の方々のことを思えば、これが早く途切れてくれることを願っています。実質賃金が例えばプラスになった、ぶっかたかに勝てるような状況になったとしても、一時産業に携わる方々は今でも置いてきぼりなんですね。ちぃ上げのニュースに対してですね、俺たちはもう関係ないわ、自分たちはいろんな値段が上がって、自分たちの売りたいものの値段は上がらんで、大変困っているわと今でも置き去りの気持ちなんですけれども、この実質賃金がもしプラスになった段階で、もうこのぶっかたか対策をやらないということが大変心配をしています。ですから、そのような状況になったとしてもですね、実質賃金がもしプラスになったとしても、一時産業に携わる方々はコスト高で苦しんでいるんだと。そして価格転換はできていないんだということをしっかりと認識を持ち続けていただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。それでは次の質問に参ります。通告通りの質問に行きます。農家の方々、被災された方からですね、共同利用をしているポンプの電気代が大変だということを伺っています。特に現在、田舎の方であればわかると思いますけれども、共同利用施設があってみんなで分担をしていて、分担をしてくれる方が減って負担が増えるということで、生き残りをかけた方が、普通の商売であれば生き残りのメリットがあるのが、この地方であればですね、生き残った方がむしろ負担が増えてしまう、こういった現象が起きてしまっています。数字でいけば、例えば500万円の共同利用の負担があったとして、10人だったら50万円ですけれども、10人が5人になったら100万円負担しなければいけない、こういう現象が起きています。そして今回の地震でも、それが加速しかねないということを被災地の皆様は心配をされております。この点について、負担軽減策が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
32:58
共同利用施設、とりわけ農業の水利施設につきましては、令和4年度からの電気代行当を受けまして、省エネルギー化に取り組む施設管理者に対しまして、行当分の一部を補助する措置を講じてきております。この措置につきましては、エネルギー価格が遅らいな振興前の水準まで低下してきたこと等を踏まえまして、終了することにしております。ただ、本年の営農に支障があってはいけま せんので、これは各都市改良からも私のところにいろいろな珍情がございました。そういうことで、電力消費のピークを過ぎる本年9月まで、この措置を実施することとしているところでございます。また、農業者が減少する中で、維持管理費の低減を図るためには、エネルギー価格高等の影響を受けにくい農業水利システムというふうな方へ転換する必要があります。その転換する場合には、水利施設の省エネ対策というのを用意しておりまして、この事業をやれば農業者の方々の負担が6%から1%に減らせるというようなことも措置しておりますので、こういったものも含めながら、今後の省エネ、電気代の節減こういったものに努めてまいりたいというふうに思っております。近藤君。 電気代については考慮していくと、対策を打っていくということで御答弁いただきました。ありがとうございます。一方で、電気代以外の使用料、例えば、落農の分量処理施設の利用料など、こういったところは対応しないと。これは坂本大臣、以前の法制大臣のときにも厳しい答弁をいただいたんですけれども、そして今回も答えていただいていないということは、ここは考慮をしないということだと思います。けれども、続けたいんですが、今回基本法の議論の中で、基幹的農業従事者が現在120万人台だと、そして2050年30年後には30万人台に減ると、約4分の1まで減っていくというこ とですから、先ほどの私の10人でそれぞれ50万円分担していたのが5人になって、1人100万円という例を挙げましたが、これよりももっと極端な例に、現実的に進んでいくわけですよね。ですから、基本法のこの中で、人が減っていく、農業に携わっていかれる方が減っていくという中で、この共同利用の負担分がどんどんどんどん増していくんだということを、しっかりと組み込んでいく必要があると思います。大臣いかがでしょうか。
36:09
最初の質問の家畜廃棄設物等につきまして、これは以前もお答えしたんだろうというふうに思いますけれども、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、廃棄法に基づきまして、畜産農家が自らの責任におきまして処理しなければならないものとされておりまして、共同利用施設の利用者減に伴う利用者負担の増加への支援を行うことは難しい状況にございます。ただ、今後、大秘の工品質化、あるいはペレット化、こういった施設は必要になってまいりますので、各市町村、それからJA、こういったものが中心になりまして、今後の利用者負担等を図ってまいり たいというふうに思っております。私の地元のJAでも、畜産農家からそれぞれの分野を集めまして、そしてペレット化をする、それを広域的に販売していく、そういったことで今準備を進めている、あるいはその作業を進めている最中でございますので、こういう取り組みを今後全国的に横展開していかなければいけないというふうに考えております。
37:33
一時産業のみならず、過疎地ではありとあらゆる共同施設の負担増ということが現実的な問題として起こってきています。特にこの一時産業、農業の120万から30万人まで減るということは、あらゆる産業の中でも最も厳しい現状ではないかなというふうに思います。ある意味最先端だからこそ、この負担を軽減していくということをしっかりと配慮していく、手を打っていく、農林水産省こそが先んじてやっていくということを何とか一緒に考えていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。今日はここまでしか答弁できないと思いますが、問題意識を持って一緒に進んでいけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。それでは次の題に入りますが、資料を見ていただきたいと思います。この地図は何かといいますと、和島市の町の地区というところの航空写真でございます。今、この野党半島で約21路線で43カ所通行止めになっています。これは県の管理の道路ですが、先月から1路線、そして4カ所しか通行止めが解消されていません。今、地震から4カ月目に入っています。いかに土砂崩れであったり、陥没しているところを直していくことが困難かということでございますが、和島市と須州市のちょうど間のところが、きょうお示しをした写真の地域、和島市、町の地区というところでございます。ここで農家の方に伺ったのですが、自分のビニールハウスまでたどり着くことができない。実際、自分で道を開けることができないですから、山の中にあるビニールハウスが壊れているかどうかも確認することができない。そして、この工事に携わる行政の方に聞くと、1年や2年ではここまで行くことができないだろうと言われています。この農家の方は、写真の東洋柱というのですが、文と書いてある右端のところから、バッテのついてある手前のところに1カ所ビニールハウスがございます。この手前のところのビニールハウスと、右側の端に ある山の中にあるビニールハウス、この2カ所で放電槽などをつくっているということですが、極端な言い方をすれば、ビニールハウスが目に見えるところで壊れてしまっていれば、今回の復興支援策10分の9ですから大変ありがたいです。これは農家の方々もありがたいと言われているのですが、壊れてしまっていることがわかれば、10分の9の補助金を使って近くに移す、つくることができるのですけれども、たどり着けないし、壊れているかどうかさえも確認することができないという状況です。この農家の方から、早くビニールハウスを近くでつくり直して、営農を再開したいと。この方は70歳前後の方なのですけれども、息子さんもこの地域で営農を一緒にしていただいています。将来地域を担っていただく大切な農家でございます。今までの災害対策の中では、壊れたということであれば考慮をしていたと思いますが、そこまでたどり着けないということを今まで考慮していなかったと思うんです。これをしっかりと手を打っていただきたいのですが、いかがでしょうか。
41:48
先生御指摘の問題は、農地利用効率化等支援交付金の被災農業者支援タイプの件だと思いますけれども、これは被災した農業施設や機械の復旧支援ということで、被災しているかどうかが不明な施設は本事業の支援対象にならないということは、どうか御理解いただきたいと思っております。やはりまずは市町村におきまして、御指摘のビニールハウスが利用できる状況であるか、その自立確認をする必要があると考えておりまして、当該ハウスが今後は利用できないということが確認できますれば、ハウスの設置場所を変えて再建する場合も支援対象とすることは可能でございます。こうしたことは、北陸農政局を通じまして、県市町村には既にお伝えしているところでございますが、改めて周知を図ってまいりたいと考えております。
42:46
理解してくださいと言われても理解はできないです。理解ができないような災害になってしまっているわけです。この地図を再度見ていただきますと、この寺山周回所というところにもたどり着くことができません。こちらは少しだけ若干平地になっているんですが、写真を見てお分かりいただけるように、私もこのあたり何度も何度も走っているんですが、この左から2枚目の写真は、これは右側が崖です。右側が山の斜面で、左側が崖で、下に田んぼがあるんですが、こういったところも無事かどうかわからないんです。そしてさらにずっと進んでいって、大体この寺山周回所というところから、このビニールハウスのところまでは3キロから4キロぐらいあるんですが、この右下の写真を見ていただければと思います。もう山の中をひたすら通っている道でございます。ですからどこが土砂崩れになっているか、そして一番右下の写真は橋が無事かどうかさえもわからない。もうたどり着くことができないんです。それで無事だと確認できるのが、3年後なんですか、4年後なんですか、5年後なんですか、そのときまで今まで収益の半分もしくは3分の1を作っていた部分を諦めろと言うんでしょうか。これは現実的に理解は絶対できないです。農業者の方にとっては。前田知事政務官、何とぞもう少し前向きな御答弁をお願いしたいと思います。
44:16
事実関係の確認に非常に時間がかかるという場合におきましては、当該ハウスの復旧を待たずに、一定の要件がございますけれども、新たな場所においてパイプハウスを自力施工で導入するために必要となるパイプ資材の購入経費等につきまして、持続的生産強化対策事業、産地緊急支援というものがございますが、そうしたメニューで支援することが可能になっているところでございますので、御検討いただければと思っております。
44:50
そちらだと10分の9じゃないですよね。さらに補助の割合が減ると思います。では確認をして壊れていたらどうするんですか。もう実際にいけないということは、営業できないということと一緒ですから、壊れていて10分の9の補助をするということは、営業できないから、しっかりと補助しましょうねということだと思うんです。実質的に壊れているのと一緒ですから、もう少し今の答弁だったら違うもので補助率は低いですけれども、そこを検討してくださいということだと、これはちょっと納得がいかないと思います。もう一度お願いいたします。
45:44
まず事務方の方からお答え申し上げます。これ実際に委員が御指摘があったように、道路の復旧に本当に実際どれぐらいかかるのかというようなことですとか、あるいはこのビニールハウスの状況について、例えばドローン等を活用して上空の方から確認できないかとか、いろいろなことはちょっと考えられると思いますので、いずれにいたしましても、現場の状況、ギリギリのところどういう確認の仕方があるのかどうかということについては、県なり市町村の方ともちょっとよく相談をしてまいりたいというふうに考えております。
46:23
前田政務官にも答弁を求めますか。前田政務官。
46:30
確認して壊れていれば支援対象になるというふうに答弁したところでございますが、その確認等につきまして先ほど村井局長から説明ありましたように、 また再度何ができるかというところはしっかりと検討してまいりたいと考えております。
46:49
一応、再度何ができるかしっかりと検討していきますという御答弁を信じて、営農できないということは間違いないですし、山奥を御存じの方であればわかると思いますが、普段でも、私もこういったところ街頭演説で、街戦車で回ったりするんですけど、普段でも心細いんですよ。携帯もつながらないですし、ここでパンクしたらどうしようとか一人のとき思うんです。災害だったらなおさらです。ですから、何とか寄り添って、そしてこの方は、個人的なことにはなりますけれども、一般的にこの野党の山奥は同じような農家の方もいらっしゃると思います。ですから、何とか先行事例として救済をしていただくようにお願いをしたいと。事務方の方も実際に行っていただければ、いかにしんどいところかわかりますから、これは無理だなというふうにわかっていただけると思いますので、ぜひともよろしくお願いをしたいと思います。それでは次の質問に参ります 。今様々なこの成り割支援策については、採択されるかどうか不安だ、だから建物を発注しにくい、コンバインなども発注しにくい、採択されるかどうかの不安と、さらにはやはり70代、80代の高齢者の方にとってみれば、場合によっては自分の命がどこかで尽きてしまうかもしれないと、そういった場合に、対応年数が来る前に自分が亡くなってしまった、もしくは友人が亡くなってしまったら、変化を求められるのではないか、そういった心配がございます。そして若い農業者にとってみても、3人もしくは5人でしている場合に、1人2人3人が何らかの理由で農業を辞めてですね、地域から出ていくと、もう自分だけではできない、営農が無理だというところが来るかもしれない、そういったときに変化を求められるかもしれないということで、申請をするのをためらってしまうという声がございますが、ここを何とか柔軟な運用が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
49:15
お答え申し上げます。委員御指摘の生活と生業 支援のためのパッケージにおきましては、機械施設の普及支援に向けまして、農地医療効率化等支援交付金の被災農業者支援タイプや、強い農業づくり総合支援交付金の被災産地施設支援等を、令和5年度予算予備費において措置をしております。これらの事業につきましては、令和5年度中に要望調査を実施し、産地から申請のあった事業については全て採択をしておりまして、現在まで不採択となった案件はありません。令和6年度にも活用できるよう繰り越して続きを講じたほか、令和6年度当初予算も活用しながら切れ目ない支援策を措置をしているところです。もう一つ、補助事業で導入した機械施設等につきまして、対応年数を迎える前に利用することとなった場合におきましても、補助条件を継承できるものに無償で譲渡する場合には補助金返還までは求めないこととしております。生活と成りわい支援のためのパッケージに基づきまして、被災された農林漁業者の1日でも早い成りわい再建に向けまして、現地に寄り添った丁寧な支援に取り組んでまいります。
50:33
ある程度柔軟な対応を していただけるという答弁だったと思います。ありがとうございます。ただ、田舎の悲しい現実として無症状とする相手がいないということも今後あり得ますので、何とかさらにさらに柔軟に対応していただければと思いますし、現状において安心して申し込んでくださいというメッセージでよかったと思います。本当にありがとうございます。時間がなくなりましたので、今日は農業従業者の年金についてですとか、また石川県から様々な要望をいただいたことを取り上げたかったのですができませんでした。そして基本法については、やはり人口減少の部分については、人口減少をしっかりと前提とするのではなくて、人口が増えてしまって、維持をできていたとしても今、農業が厳しいんだということをしっかりと変えりみる必要があると思いますし、この予算等についても裏付けのものを今回の基本法でしっかりと位置づけないと、基本計画をつくっていくときに心もとないのではないかと。そういったことをやりたかったのですが、次回質問を取り上げていきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
52:07
一見民主党の神谷博史でございます。本日も質問の時間をいただきましてありがとうございます。今ほど近藤先生からもお話ありました、近藤委員からもお話ありました、食料安全保障、その中でもこの災害というのも食料安全保障の一環ではないかと思います。ぜひ対応を、私からもよろしくお願いをしたいと、まず冒頭申し上げたいと思います。それでは私の質問に入らさせていただきます。今回基本法においては、食料安全保障は本当に非常に大事な概念として入ってまいりました。食料安全保障をどうやってならしめるのかというときに、やはりこの国では農業の基盤を大事にしなければいけない。では基盤とは何かといえば、農業者、農地だというふうに理解をしているところでございます。そこで今日は農地について少し伺いたいと、このように思っているところでございます。私からはですね、まず農地の維持確保、これについて伺いたいと思っているんですけれども、やはり農地の維持確保、やはり農業基盤、農業の根幹にあたる部分であるというふうに理解をしておりますけれども、この25年間見ておりますと、残念ながら農地も減少している現状にございます。何が問題だったのか、これは予算委員会でも伺ったんですけれども、この農水委員会の場においても、改めて大臣にお伺いをしたいと思います。いかがでございましょうか。
53:24
現行の基本法が施行されました、平成11年時点では486万6千ヘクタールございました。しかし令和5年時点で429万7千ヘクタールとなりまして、この24年間で57万ヘクタール減少をいたしております。主たる原因といたしましては、1つは宅地や工場等の建設に伴います農地転用、これはとりわけ都市均衡で非常に激しくなっております。そしてもう1つはやはり、これは中産化についても含めまして、高齢化や労働力不足によります広範囲農地の発生、こういったものが、この2つが大きな原因であるというふうに考えております。
54:16
ありがとうございます。全くそのとおりだと思いますが、その上で先ほどもお話ありましたとおり、現在の農業者の方は大体120万人ということでございますが、将来、この国全体の人口も下がってくるというところでございますけれども、農業者の推計が30万人になるというようなことで推計をされているというふうに理解をしております。仮にですね、この30万人という方々で工作をしていただくということになると、実に4分の1の方で工作をしていただかなければいけないということになるわけでございますから、だとすると、どれくらい工作できるのかな、現実のマンパワーというのか、農業者の数で考えたら相当程度厳しくなってくるんじゃないかなんてことも思うわけでございますが、どれくらいの農地が、仮に30万人とすればですね、現在の農地から工作できる、30万人でも維持ができるというふうにお考えになっているのか、また、どれくらいの農地が現在の農地から不幸にして工作保護基地になる可能性があるとお考えになっているのか、その辺の推計についてお考えがあれば伺いたいと思います。
55:32
お答えいたします。現行の食料農業の基本計画におきましては、令和12年時点で農地面積につきましては414万ヘクタール、農業就業者数につきましては150万人と見通しているところでございます。今国会で基本法改正案が成立した際には、それを踏まえまして策定されます次期基本計画におきまして、農地面積でありますとか、農業就業者の確保をはじめとする食料安全保障の確保の目標に関する数値の具体的な内容について議論していくことになると考えております。いずれにいたしましても農林水産省といたしましては、農地の維持のため農業の生産性の向上に資する農業生産基盤の整備を行うとともに、意欲と能力のある稲積の育成を図り、農地中間管理機構を活用いたしました農地の集約化等を推進しつつ、広範農地の発生防止のため地域の共同活動でありますとか、長寿害対策、素法的利用による農地の維持・保全の取組などの施策を推進しているところでございます。また農業者につきましても、高齢化が進みやす個人経営体におきまして、今後も大きく減少することが見込まれることから、次代の農業人材を育成・確保するため収納に向けた様々な資金メニューでの支援でありますとか、新規収納の受け皿としても重要な農業法人の経営基盤の強化を図ってまいりたいと考えております。
57:02
今、局長から御答弁いただきましたけれども、もちろん農業者を減らさないということが我々にとって非常に重要な課題だと思っておりますし、あるいは新しい方に参画いただいて工作をしていただく、これは本当に必要なことだと思います。ただ、現状で推計でいうと30万人という見込みだというようなお話も1つには聞いているところでございます。そうなったときに、本当に30万人でどれくらいできるのかというのは現実の話として、この後、基本計画の中でもお考えになるんだろうと思うんですけれども、本当に現実の話として考えなければいけないと思っておりまして、そうだとすると30万人でできる規模というのは実はそんなにどうなのかというところもあります。もちろん工作条件もあって、平地であれば多少できるかもしれませんが、例えば中山間地であるとかそういうところも含めて、本当にじゃあ30万人でどれくらいできるのか、だとすると現実的な話としてどれくらいの生産力というか、どれくらいの収量が上がるのか、そうすると自給率どうなるのか、さまざまなことがやっぱり考えなきゃいけない、特に食料安全保障という概念の中ではこれは絶対必要な概念だというふうに思っているところでございます。現在多分まだそういった集計等、あるいは推計等はされていないというような今の御答弁だったと思います。ただやっぱりこれは絶対やっていただくべきなんじゃないかなと実は思っています。ある種のシミュレーションというんですか、そういうようなことだと思うんです。これ、基本計画の議論議の中でやっていくおつもりがあるんでしょうか。いかがでしょうか。
58:50
現行基本法を制定時から60万人近く減少している。今、先ほど、その原因としては先ほど御答弁を差し上げたとおりでございます。そういった状況を踏まえまして、今回の基本法改正に合わせまして、農新法を改正いたしまして、農新条例の厳格化を措置することで農業生産の基盤である農地を確保するということにしております。一方の方で法人形態でございます経営基盤強化を措置することによりまして、やはり法人形態によりまして農地を活用していただく、営業していただくというような効率的な農地の利用促進を図ってまいります。そのために、やはり現在地域計画をつくってい ただいておりますけれども、この地域計画の中でしっかりと農業生産基盤の強化、整備、そして農地の収積、収益をやっていただくこと。それからスマート農業化といいますのも、これは今後の大区画化、スマート農業がやはりそこに貢献できるような農地の区画化、大区画化、こういったものも必要であるというふうに思っております。と同時に、担い手が中心でありますけれども、担い手以外の多様な経営体、こういった方々によりまして、農地をやはりしっかりと確保しながら、それを工作していく。まさに一体となって農地の維持が図れるように、今後取組を進めてまいりたいというふうに思っております。大臣の問題意識はそのとおりだと思います。その上で、農振興についてはこの後の法案審議の際に、また御議論させていただこうと思っているんですけれども、今ほど大臣、先ほど30万人減るというような話の中で、やはりどれくらい農地が維持できるのかということは、維持できるというか工作していただけるのかというのは、条件もあるでしょうし、地域もあるでしょうし、しっかり推計していただくべきなんじゃないか。その上でシミュレーションした上で、実際にどういう規制のあり方であるとか、あるいは誰に耕していただくとか、今計画の話もしていただきました。実際にその計画ができてくれば、ある程度見通すこともできるかもしれませんけ れども、こういったことを実際のシミュレーションとしてやるべきだと思うんですけれども、大臣いかがでしょうか。
1:01:28
今後基本計画の見直しをするということがありますけれども、現行基本計画でも、持久率の算定のバックデータを打つとして、生産道路構目標として、作物ごとにどれくらい生産を増やしていくか、また構造展望等で行う農業形態というのはどういうふうに確保していくか、また農地の見通し、今後目標になる可能性はありますけれども、どれくらいの面積を使っていくのか、それを組み合わせた上で、国内で作るものを作っていくという方針を目指していきたいと思いますので、先生がおっしゃるような形で、いろいろな要素を検討した上で次期基本計画を作っていくということになりますので、その点についてはしっかり作業したいというふうに考えています。
1:02:17
新議会ありがとうございます。ただ、一つ確認したいんですけれども、基本計画って一応5年じゃないですか。5年ということで考えたときに、この30万人って確か2040年の推計だったというふうに理解をしておりまして、だとすると、この2025から2030の話もそうなのかもしれませんが、その後の2040までのシミュレーションも含めた上で、この5年間を練っていくということが大事だと思うので、見通しにおいてこの5年間の基本計画を作る際に、その先々も見据えた上で作っていくべきだと思うんですけれども、こういった考え方でよろしかったですか。
1:02:57
基本計画を今回基本も変わりますので、その在り方についても広く議論したいと考えておりますので、長期的な見通しと5年間でのしっかりとした計画というのの組み合わせをどういうふうにしていくか。これは生産努力目標とか農畜、いろいろな要素でちょっとずつ変わってくることもあると思いますけれども、しっかりいろいろな人たちに御意見をいただきながらしっかり考えていきたいと思います。
1:03:22
ぜひこの部分をしっかり考えていただきたいと思います。また30万人という数字はやはり大きな大きなショックがある数字だと思っていますし、このことが与える、この国の農政、農業に与える影響というのは実際に考えなきゃいけないと思っているところでございまして、おそらくいろいろなことは考えていただいていると思いますが、それをいかにして減っていく数を少なくしていくか。ここが逆に言うと農政の肝じゃないかなと思っていますし、それがこの基本法の実は肝じゃないかなというふうにも思っているところでございます。そういったこともあるので、農地の減少がなぜ起こったのかというのはやはり見なきゃいけないだろうというふうに思った次第なんです。その上で農地を維持していくための規制の在り方、この規制の在り方は現在の形が本当にいいのか悪いのか。残念ながら今の規制の段階であっても先ほど大臣ご答弁いただいたように残念ながら減っているということでございます。もちろん農地転用の部分があるわけでございますけれども、農地転用以外の部分で中産化地でどんどん減っているみたいなお話もございました。そんなことで考えると、やっぱり規制の在り方そのものぐらいに問題があるのかないのか、ここを考えなきゃいけないと思いますし、また工作法基調を出さないた めに農業者以外の方にも工作していただくということも考えなければいけないと思うんですけれども、これについて大臣の所感を改めて伺いたいと思います。いかがでございましょうか。
1:04:48
農地農種法の改正があるということでですね、全国知事会等も含めて様々な要望が私のところに来ております。必要以上に減価不可することによりまして、非常に地域にいろいろな弊害が起きるというようなことで、それぞれ農地を守るためには地域地域の状況がありますので、それはそれとしてしっかりと考えながら、国と地方の協議の場等を通じまして農地を確保していかなければいけないというふうに思っております。それ以外につきましては、やはり先ほど言いましたように、担い手がしっかり農地を活用していただく。併せて、やはり担い手以外の多様な経営体がそこに農業として農地に取り組んでいただく。こういったものを今後しっかり進めていきたいというふうに思っております。
1:05:47
ありがとうございます。もちろん担い手大事です。担い手に集めていくことも大事です。その上で、多様な経営体があることが本当に非常に重要なんじゃないか。農村の多様性って非常に大事だと思っておりますので、ぜひそこも考えていただきたいと思いますけれども、ただ規制のあり方については、先ほど申し上げたように、現在の規制であっても残念ながら減っているという現状を考えたときに、じゃあ今の規制のあり方はどうなんだろうか。あるいは規制を厳格化したとして維持ができるのかどうか、ここも考えなければいけないと思ってまして、厳格な規制のもとであっても、どういう方に入っていただくのか。あるいは、実際にちゃんときちんと工作していく方であるならば、いろんな方に工作していただくことも考えたらいいんじゃないか。あるいは、戸作権の利用なんてことも、あるいは考えてしまうとか。いろんな、まあここは考えどころだと思っておりますので、ぜひ大臣、もう十分いろいろお考えだとは思いますけれども、ぜひまた、今回の基本法改正にあたっては、この辺についてもご留意いただきたいと思いますし、その上での基本計画の改定に、ぜひお知恵を絞っていただけたらと思う次第でございます。また、今回の基本法ですね、生産性向上のために、農地収積を進めていくという方針であると思いますけれども、これ、本会議上でも申し上げたんですが、北海道ではかなり農地収積が進んでおります。その結果として、残念ながら農村の過疎化であるとか、限界集落であるとか、そんな課題がさらに増えてしまった、進行してしまったんじゃないかというふうに思っております。農家個数が今後も減少する、先ほどあったように120万から30万人というようなこともありましたけれども、そうするとですね、果たして農村集落が維持できるのだろうか。ここが非常にやっぱり課題だと思っております。もちろんやっぱり人が住めないところに農業が成り立つとは思えないわけでございますから、収積の結果として、やっぱり農村コミュニティの崩壊という副反応が出る、そのことについてどう考えていくのか。大臣の所感を伺いたいと思います。
1:07:59
収積の結果としての副反応、これは委員の御地元でございます、しれとこ等で私も話を聞いているところでございます。それで、先ほど言いましたように、高齢化、人口減少、急激に進行している中で、地域の農地が適切に利用されなくなること、そして地域コミュニティの維持等に支障が生じること、これは確かに懸念をされます。このため、引き続き担い手の農地への収積、収益化への取組を推進していかなければいけないと思いますけれども、問題はやはり使われなくなる農地が増えるということが一番心配でございます。ですから、できるだけそれを使うこと、そして農村コミュニティにおきましては、農業にあるいは何らかの形で関わっていくという、高齢者も含めて、このことが必要なんだろうというふうに思います。そういうことで、多面的支払い機能というものを今後もしっかりと維持させて、農村の下支えということをやってまいりたいというふうに思っております。それ以外にも、六地産業課や農副連携などの農産業村のイノベーションの取組、そして農村RMOによりまして、さまざまな地域業態というものをそこに生み出していく。こういったものによりまして、農地が収積、収益化されようとも、そこに農村の集落機能、コミュニティ機能がしっかりと行き着く、こういったものをまず作り上げてまいりたいというふうに思っております。
1:09:49
ぜひ御理由をいただきたいと思っています。収穫率、北海道は多分85%を超えてきたと思っています。そういう中においては、もう1人当たり、要は1形態当たりの規模というのも相当大きくなっております。そうすると、その方が抜けると、その農地、15町、17町、20町、人によっては70町、80町、100町という方がいらっしゃいます。そういう方々が抜けた結果として、じゃあ引き受けてどうなのかという、なかなかこれは本当に厳しい、現実の話として厳しくなってまいります。そういったこともありまして、できればやはり、もちろん大規模にやっておられる方は大事なんだろうと思うんですけれども、やはりそればかりではない農村の構造というのが必要なんじゃないかなというふうに思っているところでございます。そこで、集積も大事なんですけれども、むしろ私は農村における多様性みたいなものが必要なんじゃないかなというふうに思っていますし、今度の基本法、実は食料農業、農村基本法ですが、この農村部分が意外と弱いんじゃないかなという実感も実は湧いております。そういったところも、ぜひ御留意をいただきたいと思うんですが、そういう意味でですね、先般また質問させていただいたところもあるんですが、規模拡大、これまで目指していただいて、生産性の向上ということでやっていただいたんですけれども、規模拡大が直ちに生産性向上につながったのかといえば、実はそうでもなかったんじゃないかなということは私は申し上げました。これ実感として申し上げました。直ちに大きくすれば、もちろん面的整備をやると効率性が上がるのは事実でございます。ただそれに応じてですね、機械投資であるとか、あるいはさまざまな投資がまた必要になってまいりまして、ここの部分が相当重くなっているというのも事実だというふうに思っています。そういった意味で考えたときに、もちろん農地を大きくすること、あるいは規模拡大していくことが、一部そういった省力化や労働時間の短 縮とか、そういう効果が否定をしないものの、やはり面的な整備も含めてできるところというのは、この国の国土条件から考えると意外とそんなに多くないんじゃないか。いい場所ってそんなに多くはないんじゃないか。先ほどお話、一番最初にありましたけれども、中産幹地でやはり多くやめていっているような現状もあるんだろうというふうに思っています。そうした背景を見たときに、やはり大規模化ばかりじゃないんじゃないかなというふうに思ってまして、先ほども申しましたけれども、多様な中小家族系であるとか、多様な農業形態が農村にいること、これが実は非常に意義があることじゃないか。農村ということで見たときには非常に意義があることじゃないかなと思うんですけれども、この中小家族系、あるいは多様な農業者の存在、こういったことが地域にいる、地域コミュニティにいること、この意義について改めて大臣の所感を伺いたいと思います。
1:12:42
北海道の地理にちょっと不安なようだったと思うんですが、先ほど失礼しました。失礼ということではなくて、空 地でございます。申し訳ありません。高齢化いたします農業者の現象に伴いまして、今後、離農のうちが多く生じることは懸念されます。規模計の代償や家族法人などの経営形態を問わずに、農業で生活を立てる担い手を育成・確保することが引き続き重要であるというふうに考えております。一方で、委員おっしゃいますように、兼業農家など担い手以外の多様な農業者も、中山間地域等の農地の保全、それから管理、そして集落機能の維持などの面で、本当に重要な役割を果たしております。このため、今般提出いたしました食糧農業農村基本法の一部を改正する法律案におきましては、担い手である効率的かつ安定的な農業経営の育成・確保を引き続き図りながら、一方の方で、担い手とともに地域の農業生産活動を行う担い手以外の多様な農業者を位置づけたところでございます。多様な農業者につきましても、その役割に応じた支援を行いまして、双方で連携の下、一体となって中山間地域をはじめとした地域農業を支えていくことが重要であるというふうに考えております。
1:14:16
大臣、ありがとうございます。ぜひお願いをいただきたいと思います。その上で、一番最初冒頭伺ったときに、中山間地やはり広範囲が進んでいるというか、残念ながら高坂北地になっている例があるということでお話をいただきましたけれども、今後、中山間地、特にこれまで水田活用、直接支払い交付金を支えていた面が実は大きかったと私自身は思っています。こういった部分が、二十歳か何々、今回なる可能性が高い部分が多いと思うんですけれども、そういった二十歳化を経たとして、その後きちり支援がなければ、こういったところをまた、中山間地、こういったところ支援がなくなった途端に、高坂北地になる可能性が否めないんじゃないかなと、実は懸念をしております。やはり中山間地の支援のあり方について、やめてくれも多いんだというような話もあったので、支援のあり方、やはり支援が足りていないんじゃないか、そういったところを思うわけでございますが、この辺についての所感を改めて大臣に伺いたいと思います。いかがでしょう。
1:15:24
中山間地域で今、二〇〇年と二〇二〇年を比較をしてみますと、販売農家数は半減をいたしております。しかし一方の方で農業産出額の方は微増となっております。私はそれだけ中山間地の皆さん方、さまざまな形でブランド化をされている、検討されているというふうに思います。この一つにいたしましても、コウノトリの米とか、あるいは赤トンボ米とか、さまざまな工夫をしながら、中山間地ならではの特色を生かした取組というのをされているというふうに思いますので、そのことについてはしっかりと後押しをしてまいりたいというふうに思っております。その上で、これまでの中山間地直接支払い制度によりまして、営農そのものを下支えしながら、一方の方でスマート農業技術を活用した、中山間地でもスマート農業できますので、生産方式や地域に適した品種、技術の導入、こういったものもやってまいりたいと思いますし、中山間地での収納に向けた研修資金や営農開始資金の交付、そして経営発展のための機械導入の支援による農業の担い手の育成確保、こういったものに取り組むことによりまして、中山間地をしっかりと支援してまいりたいというふうに思っております。
1:16:59
大臣おっしゃっていただいているように、有料な取組について後押ししていく。これも大変大切なことだと思いますが、一方でいうと先ほど産出額がふえているんだというご紹介もいただきましたけれども、一方でいうとやはり工作本金もふえているという現実もやはり見なければいけないと思ってまして、いわば有料な取組ができたり、先進的な取組ができるところについては、頑張っていただいているので、それはそれで後押しをしなければいけないのですけれども、それとは別にしても、普通に工作をしている方が辞めていかなければいけない現状もやはり見なきゃいけないんだろうと思います。努力しなければだめなんだというところがあるのかもしれませんけれども、決してそういう有料な取組ができない農家さんが努力していないかと言われれば、そういうわけでもないと私は思っています。普段に中産幹事という条件不立地の中で、普段に工作をする、それも怠けることなくやっているということであるならば、これ十分に評価するべきだと思うし、むしろこれで経営が維持できないということが問題なんじゃないかなと思います。そういった意味での、いわば下支えというか経営の見通しがつくような、そういう経営維持のための支援策、ここもぜひご留意いただき、考えていただきたいと思うんですけれども、大臣そういった考え方でよろしいんでしょうか。いかがでしょう。
1:18:19
全体として中産幹事の直接支払い制度がまず大きな枠としてあって、その中でしっかりと営農される方々の、それぞれの営農手法、そういったものに対して支援をすることによりまして、中産幹事の農業というものをやはり持続させなければいけないというふうに考えております。
1:18:44
中産幹事の営農の持続に向けて、ぜひよろしくお願いしたいと思います。その上で中産幹事が代表的なんですけれども、条件不利ということを考えたときに、実は条件不利って経営者 値だけじゃないんじゃないかなというふうに思っております。例えば、面的な整備ができなくて、非常に多くのところを抱えているというのも、これも実は条件不利なんじゃないかなと思ったりもしています。あるいは、最近はおやめになっていく方も多いので、やむを得ず引き受けるみたいな田んぼ、あるいは畑、耕作、そういう場所がたくさんあって、あるいはその分散作戸というのか、多くのところに通い咲くというのか、通わなきゃいけない例も聞いているところでございます。北海道だと本当にひどいところだと、通うのに30分かかるんだみたいなところも、まあまあ聞いているところでございまして、実はこういったところもかかりまし経費という意味では条件不利じゃないかなと思っています。この際ですね、そういった経営者値以外の様々な条件不利、改めて考えていただけないかというふうに思うんですけれども、この条件不利ということに対する考え方、これを見直すというのか、あるいはもう一度考える、そういうことはいかがでしょうか。お考えになっているでしょうか。
1:20:03
条件不利、いろんなケー ス、パターンがあるんだろうというふうに思います。中産感知等におきましては、適切な農業生産が継続できるように、中産感知、先ほど言いました、直払い等によりまして、生産条件に関する不利を補正をしているというところでございます。本制度では、経営者がある農地のほか、自然条件により、小枯殻、あるいは不整形な多毛支援の対象としておりまして、委員お尋ねの面的な整備ができずに小枯殻となっている田んぼにつきましては、本制度の対象というふうになっております。一方で、農地が遠方にあるなどにより、作業が非常に非効率となっている場合につきましては、地域の将来の農地利用の姿の明確化に向けて、現在市町村で取り組んでいただいております地域計画の策定過程におきまして、地域の話し合いを通じて農地の収穫だけでなくて、集約化を進めていただく。そういうことで最適な農地利用を進めることが可能であるということなどから、条件不利性が遠隔地というだけであるとは言えないというふうに考えております。最近になって本当に多く辞める方があって、結果として引き受けなければならない。それがかなり遠方、その地域の中ではどうしても中心になる方が引き受けなければいけない。その結果として、支部支部というわけではないですけれども、多くの遠隔の農地が実際にできているというような事例をただ聞いているところでございまして、これがやっぱり最終的にまた障害になってこないか、あるいはかかりまし経費、当然あるだろうと思うところでございます。そういった実は細かく見ると条件不利に相当するような部分がたくさんあると思いますので、そういったところにどういった支援ができるのか、かゆいところに手が届くとは言いませんが、そういったこともこの際考えていただきたいということを、新たに要望させていただきたいと思います。その上で、今回次、白書について伺おうと思ったんですが、お時間が来たようでございますので、PDCAサイクルを回す上でも白書は非常に重要だったと思っています。新しい基本法の中での位置づけ、多少少し変わったような、あるいは変わっていないような書きぶりになっておりますので、ここについてPDCAサイクルを回すという意味で、しっかりと審議会にもかけていただく、あるいは国会にもご報告いただく、そのことを質問ではなくご要望という形で申し上げさせていただいて、この場での私の質問とさせていただきます。どうもありがとうございました。
1:23:17
お皆さんお疲れ様です。食料安全保障の確保、この基本法案の重要な基本理念の一つに位置づけられています。その上で重要な食料供給基盤である、農地、その収穫について私からも、初めにお尋ねをしたいというふうに思っております。担い手に収穫させるという目的で、農地バンクが作られてから10年になります。先月末で23年度までに担い手への農地収穫を8割にするという、この政策目標を掲げて長らく取り組んでこられたところですけれども、まずはその達成状況についてお伺いしたいと思います。
1:24:09
お答え申し上げます。今、委員から御指摘がありましたように、政府といたしました2023年度末、令和5年度末までに、農地を8割を担い手に収穫するという目標を掲げているところでございます。担い手の農地 収穫率、2023年度末につきましては、現在集計中ということになりますので、現時点ではお答えできませんが、直近でておる数字といたしました2022年度末、令和4年度末の数字になりますけれども、これが59.5%となっております。これは農地バンク等の創設等もあり、2013年度末、平成25年度末に比べると、約10ポイントの増加となっております。今、収穫が一定程度進んだとは評価しておりますけれども、今御紹介したように、現状まだ目標には届いていない状況であると認識をしております。
1:25:09
その理由はどこにあるというふうにお考えでしょうか。
1:25:17
農地バンクを活用した収穫は増加をしております。これまでへの担い手への農地の収穫は、相対の農地の対策によるものが中 心となっておりました。このため一般的に農地の分散削法が解消されずに、担い手に使い勝手の良い形での農地収穫が図られないことが、担い手への農地収穫が進まない要因というふうに考えております。今後は今、目標地図を作っていただいておりますので、それを明確化して、その中で作られた地域計画に基づきまして、さらには農地バンクも活用いたしまして、農地の収穫、集約化を一層推進してまいりたいというふうに思っております。
1:26:11
これまで、やはり広範囲農地を未然に防ぐということを主眼として、農地の収穫、また農地の集約化を図ってまとまった農地でなるべく一枚にして、効率性を高めて生産性を高める、生産拡大を図るということ自体は否定するものでありませんけれども、数字として今事務方から御答弁いただきましたように、バンクが作られての収穫率が50.3%から10年で、2022年度で10%弱、9.2%という伸びに、これ9年間ですからとどまっているわけです。これ6割弱という数字、9ポイントで、今からあと5,6年で、これを今まで以上の倍以上の割合で高めていかなきゃいけない。それが8割という目標であると思います。大臣から御答弁いただきました。相対で、地域内で顔の見える関係に、やはりこれは安心感を感じて農地を貸している所有者もやはり多いわけであります。地域内で担い手以外への農地の貸し借りが行われてきたことももちろんありますし、そしてそもそも、都道府県によって担い手の数にやはり大きな差がありますし、地域類型で見ても南関東のように都市的な地域が主体であったり、あるいは北陸や東北、九州のように平地や中間地域が多かったり、あるいは中国や四国のように中山間地域が大半を占めていたりと、やはりまた柵付けについても比較的大規模化を進めやすい水田地帯に対して一方果樹の産地であったり、都市均衡の地域では大きな担い手への収積というのはやはり進みにくいといった地域の事情があります。この取組やさが違う中で一律に八割というのは、やはりこれは地域によっては相当な高いハードルだというふうに思います。もちろん達成しているところはあるんですけれども、達成していないところが大半です。この22年度の1年間の実績で見ても、ここ最近はもう収積した面積は1.4万ヘクタール。つまり年間の目標面積の9%に足らない状況なんです。ほぼ頭打ちという状況の中で、ここからさらに2割を引き上げるというのは、現実としてかなりこれは難しいんじゃないかとなったふうに、やは り実感としては感じてしまいます。目標の見直しであったり、あるいは取組のこの軌道修正が、やはり今この節目で求められているというふうに思いますけれども、大臣いかがでしょうか。
1:28:43
今後は、やはり農地バンクをさらに活用すること、そして地域計画を作成しておりますので、その地域計画に基づきまして、引き続き8割を目指して担い手への収積率をフォローアップしてまいりたいと思っておりますが、それぞれ地域地域、今委員言われましたように、それぞれの事情がございますので、目標の立て方につきましては、今後議論をしてまいりたいというふうに思っております。緑川君。 8割目標という数字自体は、これは検示をしていくということだと思いますが、やはりこの、これまで8割という目標を設定をするという状況において影響を受けている数字というものをちょっと触れたいと思うんですが、お配りしている資料の③なんですが、現行の基本計画の策定の際に示されている、2030年の農業就業者の数のイメージです。で、これ4年前にですね、展望として示されていたの は、この上の方の86万人の担い手や修行の経営体ということなんですけれども、これはあくまでも書かれているように、農地の8割を担うことになるという前提での数字です。で、これ実際にはですね、収穫率がやはり頭打ちで、全国では8割、各都道府県では8割に到底達しないというところが、やはり現実的であるというふうに思いますけれども、そのような状況であれば、これ86万人ではなくて、やはり主要な農業に支えてというのは、収穫し進まない中ではもっと必要になるというふうに思いますが、これ見通しは、やはりこの時点で甘かったのではないかというふうに思わざるを得ないところですが、この辺り大臣のこのご認識、伺いたいと思います。
1:30:43
お答え申し上げます。委員、御指摘があって、現状の数字、当時立てた見通しの数字とですね、少し返りが出ているというのは、もうこれ、事実関係としてもそういうことだというふうに認識しておりますので、今回、基本法の改正ということで、この委員会のようなご議論をいただいておりますけれども、こういったご議論を踏まえ、また、基本法が改正された暁には新しい基本権利を持っていないというふうに思います。新しい基 本計画を策定する中で、こういったところについてどういうふうに考えていくのかというのは、また、次期基本計画の策定過程において十分考えております。
1:31:31
これ、現行の基本計画の差異ですけれども、この5年前の時点でもですね、やはり調べますと、これが86万人じゃなくて、これが90万人になったんですよね。ですから、どんどん減らしているんですけれども、それでも見通しがやはり甘いというふうに思います。もう一段、やはりこの低い数字というのを、低い担い手で支えていかなければならない、少ない数でしっかり支えていかなければならないという現実が、やはり迫っていたということを、やはり重くこれを反省をしてですね、受け止めて次に向かなければならないというふうに思っています。個人、法人問わずですね、新規就納者のやはり確保が、これは必要ですけれども、これはやはり減少幅が拡大をし続ける理由の一つは、やはり新規の就納がなかなか進んでいないということが一つあると思います。次世代投資人材事業だったりとか、農農雇用事業も新規就納の後押しになってきたわけですけれども、 毎年これは最多くの人数が、これはもう前言してますし、将来の担い手として期待される40歳以下ですね、特に若いこの就納というのは2万人台を、これはいよいよ割り込んできている、1万8000人台とかになっているような状況です。高齢農家の減少をやはり十分にカバーできずに、最近の基幹的農業従事者、今日の御議論もありますけれども、もう年間で最近では6万人から7万人減っているわけです。昨年が116万人、2030年には、このままのペースでいきますと、やはり基幹的農業従事者自体が、この数字で86万人と書いてあったんですが、基幹的農業従事者自体が80万人台になってしまう、相当な乖離があるというふうに思いますので、その時点でも甘い試算であったと言わざるを得ないというふうに思います。この集積も、やはり一律の目標設定ではない仕組みにするべきであると、この取り組みの難しさを考えて、栽培とか地域類型別に基づいて集積目標を設定したりとか、あるいは担い手がそこにいないのであれば、担い手に準ずるような形態に集積ができないか、そのような仕組みをとれるような支援をしていくべきであるということを、私は議員会でも議論をだいぶ前からさせていただいたんですけれども、なかなかそれが改善されないまま、ここまで来たというふうに思っております。あくまで目標を堅持するにしても、改善するべき、この集積にあたっての課題、またこの8割目標を設定する、こ れから改めて設定したにしても、それに向かうまでの大臣がおっしゃったように、建て方のプロセスはしっかりと見直していかなければならないというふうに思っておりますし、この中山間地域では、上谷委員がおっしゃったように、やはり集積が進んでいないという現状が、この影響が現れているというふうに思います。2015年と2020年の農林業センサスのこの数字を比較したときにですね、担い手へのこれまでの集積集約化、また法人化を進めてきたことで、この1形態あたりの耕地面積は確かに増えているんですけれども、資料の配付している①をご覧いただきたいんですけれども、国内全体のですね、この経営耕地の総面積というのは、2015年が345万ヘクタールあったんですが、この5年後、2020年には323万ヘクタール、この5年間で22万ヘクタールの経営耕地が減りました。全国の平均では6.3%という減少ですが、これ地域別に見ると、沖縄では20.8%、四国では12.9%、中国地方で12.2%、東海で10.1%、平均以上にこれは面積が減少しています。そして経営規模の大きい北海道を除く都府県で比べたときには、特に減少が進んでいるのが、中間農業地域の9.5%、山間地域では13.5%です。耕作放棄地の統計が、前回2015年のこの調査を最後にしてですね、残念ながら正確なこの数字、統計が取られていないというのは、残念ですけれども、2020年の耕作放棄地の正確な数字はないんですが、