1:09
お時間になりました。ただいまから財政金融委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告をいたします。昨日までに、藤巻武志君、増川瑠衣君及び大江佐都志君が委員を辞任され、その補欠として浅田ひとし君、松山雅治君及び豊田敏郎君が選任されました。また本日、竹見恵蔵君が委員を辞任され、その補欠として佐藤圭君が選任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りをいたします。国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、財務省国際局長、三村敦史君ほか2名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用決定をいたします。国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。質疑のある方は順次ご発言を願います。
2:36
おはようございます。立憲社民の熊谷博人でございます。まず最初にですね、円安についてやはり聞いておかなければいけないと思いまして、今朝、大臣の方に追加で質問通告させていただきました。今朝方円ドルのレートが153円を超えました。今見ますと153円は切って152円台で相場動いているようでございますが、私はこの円安は行き過ぎたものだというふうに思っております。150円入ったところ、そして151円超えたところで円の介入があるかなというふうに思っておりましたらなかったと。CPI、アメリカのCPIが思ったより良かったということで、利下げ関則が遠のいて、そして近利差でこの円レートが動いているというようなことがニュースで言われておりますが、この円介入がなかったというところは、アメリカの利下げがなされて、そちらの方に円の相場の影響が受けるので、それに任せているのかなというようなことも個人的には思ったりしているのですが、あまりにもこの円安、私は行き過ぎていると思っておりまして、このまま輸入物価が高騰が続き、そして燃料の補助金もこの4月でなくなっている中で、燃料系、ガソリンだったりというところにまた、スタンドの値段も先週か らずっと上がっておりますし、この円安でまた値上げになるんじゃないのかなと思っておりまして、国民生活に本当にこの影響がある円安だと思っております。あまりにもこの円安が続いて輸入物価が上がり、燃料系の物価が上がると、せっかくこの4月賃上げがあったのに、この効果を相殺してしまうようなこともあろうかと思いますし、政府の24年度の海外の調達レートというのも多分決められていると思うんですが、それとも乖離しすぎると、やはりかなりの支出が増えるんじゃないかというふうに思っておりまして、大変危惧をしているところでございます。なかなか財務大臣として発言が難しいかと思いますが、我が国にとって望ましい円レートはやはりあるんだと思っております。その望ましい円レートを維持するために、大臣としてどのようなことをしていく決意か、改めてお聞かせをいただければと思います。
5:22
足元の為替相場につきまして、その水準の適比でありますとか、あるいは今の水準を踏まえて、政府がとして今後どういうような対応をしていくかということ、これを全てつまびらかにすることができないという ことは、ご理解をいただきたいと思います。私の立場での発言というものが市場に不足の影響を与えてはいけないということでありまして、実際に発言によって数字は動くものですから、その辺はご理解をいただきたいと思いますが、基本的に川西相場は市場においてファンダメンタルズを反映して決まっていくものでありますが、これは安定的に推移することが望ましく、過度に変動することは望ましくないと思っております。昨今の動きでありますけれども、これに対して私と財務官の間では頻繁に連絡を取り合っております。電話であるいは対面でも連絡をしておりまして、これはただ単に152円になった、3円になったというその数字だけではなくて、その背景でありますとか要因でありますとか、そういうものについても分析をし、共有をしているところでございます。いずれにいたしましても、過度な変動というものはことましくないわけでありまして、行き過ぎた動きに対しましては、あらゆるオプションを排除することなく適切に対応していきたいと思っております。熊谷先生からお話がございましたが、円安ということはプラスの面もあればマイナスの面ももちろんあるわけでございます。しかし今、物価高騰という状況の中にあるわけでありまして、私も円安が物価高に与える影響というものは常に関心があり、また懸念をしているところであります。
7:39
ありがとうございます。難しいお立場の中でご答弁いただきましてありがとうございます。この円安は後ほどIMFの増資のところの支出にも関わってくるのかなというふうに思っておりまして、本当に物価高というところ、そこを今何とかしなきゃいけないという中でのこの局面ですので、すごく有料しております。ぜひ適時適切な対応をお願いをしたいと思います。続いて本題の法案関係に入っていきたいと思います。最初にお尋ねをさせていただきたいのは、IMFから本年の2月に基金のガバナンスについて提言を受けておりますが、その提言についての受け止めについてお尋ねをしたいと思っております。この2024年の対日温床協議終了にあたって、職員の声明というのがこの2月8日にIMFから出されております。その中で、我が国の基金のガバナンスについての提案が行われておりまして、国の基金は通常政府の年度予算に係るコントロールシステムの外に作られ、その3分の1は修了年度が特定されていない、この脆弱なガバナンス構造が歳出の非効率性をもたらし、予算の規律を低下させているという指摘を受けているところでございます。そして政府に対してより良い財政運営を行うために、各基金の明確な出口計画を設定するべきであると提案をされておりますが、政府としてこのIMFからの提案をどのように受け止めているか、受け止めをお尋ねしたいと思います。
9:44
お答えいたします。基金についての。IMFの提言、こちらは定期的になされているものでありますが、その提言では今、先生からも御指摘ありましたとおり、年度予算における財政規律の枠外に作られ、またその3分の1は修了年度が特定されていないため、より良い財政運営のために、各基金の明確な出口を設定すべきと指摘されているところであります。この点、政府としましては、昨年12月に業格推進会議で決定をした基金の点検見直しの横断的な方針において、基金の修了期限について具体的な期限設定を行うとした 上で、現在業格事務局において点検見直し作業を進めており、IMFの提言に沿った対応が行われていると考えているところであります。熊谷博人この基金のことにつきましては、我が党もずっと指摘を続けさせていただいておりまして、あまりにも基金が多すぎるのではないか、そして出口も明確になっていない基金が多すぎる、そしてほとんど使われていなくて、手数料だけというか、維持費がかかりすぎる基金が多すぎるという指摘をさせていただいておりまして、具体的な提案というか提言も我が党から政府の方にさせていただいておりますが、そういう立場でございますので、このIMFの提案を大いに賛同させていただく立場でございます。そして今、八倉副大臣の方から御答弁ありましたけれど、行政改革推進会議において点検がなされているということでございますが、最近報道がありました、新聞に出ていた報道でございますけれど、事業が事実上終了している約10の基金について廃止する方向で、その行革推進会議が調整に入ったというふうに報道されておりますが、その行革推進会議の方針を受けて、今、副大臣が御答弁していただいたどれくらいの進捗が今なされているのか、その進捗状況についてまずお答えをいただければと思います。
11:58
内閣官房行政改革推進本部事務局 柴田次長
12:04
お答えいたします。今、御指摘の基金全体の点検見直しの作業でございますけれども、昨年の12月のデジタル行財政改革会議におきまして、総理の方から年度内を目途に行うという方針が示されたところでございまして、それを踏まえて今、作業を進めております。今、御指摘ございました、基金の終了予定時期の設定の問題ですとか、あるいは管理費のみの支出となっているような基金の在り方、こうしたものも含めまして、現在、できるだけ早く取りまとめるべく、いい作業を進めているところでございまして、作業をスピードアップさせてまいりたいというふうに考えております。熊谷博人:今、答弁いただいたように、総理の指示で年度内を目途にということでございました。年度は新しい年度に入っておりまして、今、できるだけ早くという答弁もいただきましたけれど、こういう予算を作った方の財務省として、このIMFの提言を踏まえて、基金事業の見直しを、私はさらに加速をしていくべきだなというふうに思っておりますが、その点について、財務省としてはどういうお考えなのか、お聞かせいただきたいと思います。
13:12
基金の点検、見直しにつきましては、先ほど答弁ありましたが、業格事務局において現在、早急な取りまとめに向けた作業が鋭意進められているところと承知をしております。財務省としましても、基金の成果目標や終了時期を設定し、その予算措置に関する説明責任を確保することは、極めて重要であるというふうに考えております。業格事務局に最大限の協力をしてまいりたいと考えております。
13:42
我が党も、基金については整理をというふうにずっと提言をさせていただいておりますので、また、立憲民主党の方から政府の方に基金の在り方について、そして具体的な提案をさせていただこうと思いますので、この点については、財政起立というところも含めて一緒に取組をさせていただきたいと思っております。IMF で補正予算についても言及をされております。この補正予算が大型化、状態化をしているという指摘なんですが、財政起立をしっかりと保てるようにという提案というか、声明だというふうに思っております。当初予算で設定をされた上限は、補正予算を採用する慣行がある中において、最終的な政府採取の統制においてうまく機能していないという指摘もあります。そして、拡張的な補正予算は、予期せぬ大きな経済ショックが発生した場合のみに限定されるよう、予算プロセスは改められる必要がある。緊急性の低い政策や事前に特定できた政策は、年次予算の議論の場において取り上げられるべきとされておりまして、その点につきましては、私どももずっとこの補正予算についての議論、そして予備費の設定、予備費の使い方についても、この補正予算でということをずっと提言をさせていただいておりますので、この点もAMFの提言というのは、我が党の提言にも沿ったというか、同じ趣旨であるというふうに理解をさせていただいております。大型補正予算を編成することが常態化をしていることについて、しっかりと改めていかなければいけない財政の規律をしっかりと保つということもあろうかと思いますし、補正予算を編成するときに、どうもこの最近の政府与党のやっている中身を見ると、まず規模ありきというような感じがしておりまして、そして実際に出てきた補正予算の中身についても、不 要不急の政策経費を積んで、そして積算して、そしてそれが補正予算となっているというふうには見受けられないと私どもは思っております。この補正予算の規模の拡大の状態化と財政規律の面移行でいって、財務大臣の御所見をどうかお聞かせをいただければと思います。
16:52
補正予算につきまして、IMFの提言では、解消した受給ギャップと財務残高対GDP比の高さを踏まえると、規模が大きく、よく的が絞られていなかった11月の財政刺激パッケージは妥当ではなかった。そして、拡張的な補正予算は、予期せぬ大きな経済ショックが発生した場合のみに限定されるよう、予算プロセスは改められる必要があるといった指摘がなされたことと承知しております。こうしたIMFの指摘、これは真摯に受け止めなければならないと思っておりますが、一方で、新型コロナや物価上昇といった我が国が直面する危機に対しまして、国民の命と暮らしを守り抜くため、臨時慰霊の措置として大型の補正予算を編成したこと、これは適切かつ必要な対応であったと認識をしております。しかし、現在は歳出 構造の閉じかに努めているところでありまして、具体的には、令和5年度補正予算では、コロナ対策予備費を真に必要な規模に抑制するとともに、特定目的予備費の規模を半減させ、また、6年度予算におきましても、特定目的予備費の規模を総額5兆円から1兆円に大幅に減額したほか、新規国債発行額もわずかでありますが減額をするなどの取組を行っているところであります。引き続きまして、デフレからの完全脱却を果たし、経済を立て直すことと、併せまして、緊急時の財政支出を長期化、常態化させないよう、更なる歳出構造の閉じかを進めるなど、財政規律の保持、そして財政の持続可能性の確保に努めてまいりたいと考えております。
19:05
私は、補正予算の執議に予算委員会で立たせていただいたときに、補正予算の規模の話をさせていただき、中身について基金が多すぎるというのと、予備費をまたそのときは積み増しておりました。積み増しについて、本当に必要なのかどうか、金融性があるのかどうかというやりとりを、確か、総理と財務大臣とさせていただいたと私は記憶をさせていただいております。