1:10
ただいまから決算委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに塩田博明君、久保田哲也君、清水貴之君、井口名昭子君、梅村聡子君、串田誠一君、西田昌司君、小勝陰君及び岸巻子君が委員を辞任され、その補欠として山本博志君、里見隆司君、石井光子君、梅村光穂君、高木香織君、長谷川秀春君、山本恵介君、小沼匠君及び吉川沙織君が選任されました。令和4年度決算ほか2件を議題といたします。本日は国会、会計検査委員、副校長、総務省及び環境省の決算について審査を行います。これより質疑に入ります。質疑のある方は順次ご発言願います。
2:13
自由民主党の長谷川秀春でございます。質問する機会をいただきました佐藤委員長をはじめ、各会派の委員の皆様にまずは感謝を申し上げます。それでは早速質疑に入ります。私は27年間千葉県の泉市というところで郵便局長をしていました。この27年間、国営8年、公社4年、民営15年と郵便局の変化を見思って体験し、お客様の声も地域の声も多く聞きながら変わったもの変わらないものを肌で感じてきました。そこでまず郵政事業の現状についてお尋ねをします。郵便局ネットワークは全国どこでも平等に郵便サービスや金融サービスを利用できるユニバーサルサービスの根幹を担っています。そこで郵便局ネットワーク維持に関して質問をさせていただきます。郵政民営化法第7条の2に、日本郵政株式会社及び日本郵便株式会社は、郵便の益務、簡易な貯蓄送金及び再建債務の決済の益務、並びに簡易に利用できる生命保険の益務が利用者本位の簡便な方法により郵便局で一体的に利用できるようにするとともに、将来にわたりあまねく全国において公平に利用できることが確保されるよう、郵便局ネットワークを維持するものとする。そして2項には、郵便局ネットワークの活用、その他の郵政事業の実施にあたっては、その公益性及び地域性が十分に発揮されるものとするようにすると、こういうふうに書かれています。まず松本総務大臣にお聞きしますけれども、この法律に基づき、今後もしっかりと郵便局ネットワークの維持・強化に取り組む必要があると考えますけれども、ご見解をお聞きしたいと思います。
4:17
はい。人口減少が進んでおります。我が国の地域社会においてあまねく全国に存在する日本船の郵便局は、地域のつながりを支える身近な拠点であるというふうに認識をいたしております。今年の入りましても、野田半島地震に関しまして、郵便の配達の再開が大きく報道されたり、福島復興について、双葉町の郵便局の再開が象徴的に支えられたりするように、大変生活に密 着したものであるというふうに認識をしております。加えて郵便局の皆様は、歴史的な経緯から公的な使命を理解していただいており、公的な役割も担っていただいているところでございます。このような郵便局ネットワークを維持・強化し、3事業一体でのユニバーサルサービスを確実に提供しつつ、地域のニーズと信頼に応えていただくことが重要であると考えております。日本郵政グループの経営方針としても、3事業の郵便局における提供をコアビジネスとして位置づけていると承知をしております。総務省としても、このような地域を支え、公的な役割を担う郵便局ネットワークの維持・強化に向けて、交付金・拠出金制度をしっかりと運用するとともに、日本郵便による空き家対策や買い物支援サービスといった地域のニーズに応える取組をさらに促進しつつ、国民の皆様に郵政事業のユニバーサルサービスが確保されるよう力を尽くしてまいりたいと思います。
5:57
大臣、ありがとうございます。一方で、総務省は、関連省令改正により郵便料金を本年10月に値上げを行い、郵便事業の安定的な提供を継続するための収益性改善を挙げています。しかしながら、総務省の試算によりますと、この値上げを行ったとしても、黒字化は1年のみ、2028年度の営業創益はマイナスの1,232億円、いわゆる赤字と見込んでおり、今後の郵便事業の見通しは依然として厳しい状況です。先月26日に閣議決定を経て、国会に提出された郵政民営化の推進状況についての総合的な検証に関する、郵政民営化委員会の意見には、特に金融二者との資本関係が規削化していくことが想定される中で、日本郵政及び日本郵便と金融二者が緊密に連携し、郵便局ネットワーク及び郵便局ブランドをどのように活用していくのか、日本郵政が司令塔機能を適切に発揮し、日本郵便及び金融二者とともに具体的に検討し取り組むことが必要であると明記をされました。今後予定されている郵政銀行官房生命の株式追加売却によって、両社の一般株主の発言力はさらに強くなり、日本郵便への手数料収入の減少につながれば、日本郵便の収益悪化がさらに深まり、郵便局の倒廃後やネットワークの縮小が顕在化する恐れもあります。一方で郵政民営化法第7条の3には、政府が全条に規定する責務の履行の確保が図られるよう、必要な措置を講ずるものとするとあります。そこで郵政事業の将来像について、松本総務大臣の御所見をお聞かせください。
8:13
ただいま委員からもお取り上げいただいたように、郵政民営化委員会の意見書に記載のとおり、郵政事業においては、日本郵政が事業全体の指令等として、今後とも、日本郵政及び日本郵便と金融二社が緊密に連携し、全国24,000局の郵便局ネットワークを活用して、ユニバーサルサービスの提供を将来にわたって有することが重要でございます。そのために、まずは顧客サービスを第一に、利便性や付加価値の高いサービスを開発提供していただくなど、郵政事業において一層の収益力の向上も図っていただきたいと考えております。郵便局については、郵政事業のみならず、地域を支え、その活性化に貢献する役割への期待が高まっておりまして、郵便局でのマイナンバーカードの交付申請などの自治体窓口事務の取り扱い、備蓄物資の保管、災害時の避難所などへの配送といった災害対応、高齢者の見守りといった生活支援など、郵便局の職員やスペースを活用した公的な役割が拡大しております。このような公的な役割こそ、最後まで維持すべき郵政事業の重要な価値と考えております。総務省といたしましては、郵便局が住民の方々に身近な存在として地域を支え、その活性化に貢献する役割を果たせるよう、本年3月に取りまとめました郵便局を活用した地方活性化先進事例パッケージの周知や、過疎時における巡回診療の補完としてのオンライン診療の実証事業などを通じて、しっかりと支援してまいりたいと考えております。
9:59
ありがとうございます。ここで松本大臣、それから政府参考人の皆様には、ご退席いただいて結構ですので、委員長お取り払いをよろしくお願いいたします。具体質、どうぞ。
10:26
次の質問に移ります。日本郵政グループが本年3月14日に打決した春党では、一時金支給額は郵貯銀行の4.4ヶ月分に対し、日本郵政と日本郵便、かんぽ生命の3社は4.3ヶ月分と差が生じました。先ほどの郵政民営化委員会の意見の今後の課題と期待の中に、今後日本郵政と金融2社の資本関係が規約化していくことが想定される中で、日本郵政、日本郵便、郵貯銀行、かんぽ生命保険の緊密な連携を実現するためには、郵便局ネットワークが金融2社にとって魅力ある存在であることが前提となる。こうした観点から、DXの推進や郵便局のブランド価値の向上等について、グループ一体での真摯な取り組みを期待するとあります。私は今回のこの一時金の格差、差については、グループ一体での真摯な取り組みになるのか、少し疑問を持っています。そこで、日本郵政グループにおける春冬の打決内容について、日本郵政にお聞きしたいと思います。日本郵政林専務執行役お答えをいたします。まず、日本郵政グループ全体の春冬の打決内容でございますけれども、いわゆる定期昇給、これが2%相当、それからベースアップ、こちらで1.7%相当、その外で、全社員に一律で支給をいたします特別一時金、これが1万5,000分ございまして、これが0.3%相当で、合わせますと賃金改善という面では、4%相当の賃金改善を行うということで打決をいたしました。これによって、この国会の施政方針演説でも示されておりました、政府の方針、物価高を上回る所得の実現ということに、いささかではありますけれども、貢献できたのではないかと考えております。一方、委員からご指摘をいただきました一時金、いわゆる昇与についてでございますけれども、一般的にこの通常の賃金と違いまして、昇与についてはですね、各社の業績に応じて、社員の努力に報いるために支給をされているというものだと考えておりまして、2年前の春党の際に労働組合とも協議をした上で、この一時金については、過去はずっと各社一律の月数で打決をしてきておりましたけれども、この2年前の春党の段階で、各社の業績に応じて各社ごとに決めるということにさせていただきました。これは、委員もよくご承知のように、過去においてはですね、この昇与がグループ内の各社の中でも、1社の業績が非常に悪かったことによって、下 に並ぶ形で、業績のいい会社でも月数がなかなか十分にいかなかったといったような状況も加味をさせていただいて、こうした内容に決めさせていただきました。そうした中で、このグループ各社、先ほど大臣からもご答弁ありましたけれども、特に日本郵便業績が非常に厳しい見通しの中ではありましたけれども、一時勤、昇与についても、一応4.3月という、これまでの支給実績は維持をさせていただいた上で、郵長はマイナス金利の続く中で、利益の確保に努力をした社員の功績に報いたいという、当時の社長の考え方もありまして、4.4月ということにさせていただきました。また一方で、先ほどちょっとご説明をさせていた、森林改善に寄与する特別一時金についてでありますけれども、これは日本郵便の業績が非常に厳しかったので、日本郵政持株会社に事業子会社から毎年お支払いをいただいております、ブランド価値使用料というものがございまして、これが通年、日本郵便からは約50億円程度、頂戴をいたしております。この50億円を今回はいただかないと、結果的にはいただいてしまっておりましたので、同額を寄付をするという形で、郵便の経営内容にマイナスの効果が及ばない形で、一時金の支給というものも実現をさせていただきました。いずれにしましても、今回初めて、委員ご指摘のように、商用について各社によって支給水準が異なるという結果になりましたので、これが今後どういう影響を及ぼすのかということについては、グループ各社の社員の声にも耳を傾けて配慮してまいりたいと考えております。
15:14
ありがとうございます。中身は分かりましたけれども、私が心配しているのは、グループ一体という中で、この郵政事業が相乗効果をもって、社員のモチベーションを上げながら、地域、国のためにきちっとした組織として成り立っていく、こういうことが大事だと思っています。今回の一時金の差0.1とはいえ、役職員同士の指揮やモチベーションに悪影響を与え、グループ内の不公平感や不平感、こういったものが助長することを実は心配しているんです。日本郵政グループには、一体的な経営を堅持し、国民のニーズに応えられる郵政事業を実現することを希望し、次の質問に移ります。さて、今回のノトハント地震は、首都直下地震や南海トラフ巨大地震などの大規模災害への教訓となるものと考えます。政府としては、被災地の復旧・復興を全力で支援するとともに、今回の地震を踏まえ、国土強靱化に向けた取組を加速していく必要があると考えます。現在、災害対応の指令等機能は内閣府に置かれていますけれども、復興庁は、東日本大震災の被災地の復興という重要な役割を担ってきた実績があり、災害対応のノウハウを蓄積しています。また、関係省庁との連携も強化されており、迅速かつ効果的な対応が可能と考えられます。また、3月5日、日本商工会議所が災害時の国の指令等機能強化を復興庁に要望したということを報道で承知しています。そこで、復興庁に蓄積されている復興の知見・ノウハウ、こういったものを今後の大規模災害に関わる防災・減災対策や復興の取組に生かすことが極めて重要と考えますけれども、復興大臣の御所見をお伺いしたいと思います。ただいま長谷川委員からお話があったように、まさに東日本大震災からの復興過程において得られました様々な教訓や知見を、将来の大規模災害への防災・減災対策や復興の取組に生かすことは大変重要だと認識しております。このため、復興庁では地方自治体やNPO等の膨大な取組から課題・教訓を取りまとめ、教訓・ノウハウ収集を令和3年3月に作成、公表し、地方工業団体等にも共有するなど、その活用を進めているところでございます。そしてまた、発災から10年間の復興に係る国の制度、組織や取組の変遷、その評価や課題等を取りまとめた「東日本大震災の復興政策10年間の振り返り」を昨年8月に公表したところでございます。これらの教訓・知見は、今般発生したノートハント自身でも活用されております。例えば、東日本大震災の被災地においては、元の集落単位で災害後遺住宅等で移住することによってコミュニティを維持した例などもあり、ノートハント自身でもコミュニティに配慮した応急仮設住宅の建設が行われていると承知しているところでございます。今後、必要に応じ、石川県から要請があれば、説明会や東日本大震災の復旧・復興に尽力された経験者等による講演会の開催も検討したいと考えております。昨日、長谷知事と面会した際にも、そういった旨をお伝えしたところでございます。しっかりと協力していきたいと思っております。引き続き、東日本大震災からの復興の過程で蓄積された教訓・知見を関係行政機関等と協議しまして、我が国の防災力の向上に寄与していきたいと考えております。大変大事なことだと思います。土屋大臣及び政府参考人の皆様には、ここでご退席いただいて結構ですので、委員長お取り払いをよろしくお願いします。次の質問に移ります。災害に備えて国民の命と暮らしを守るためには、政府だけではなく、地方自治体や民間企業も一体となって取り組んでいくことが重要だと考えております。国土強靱化は、政府・地方自治体・民間企業がそれぞれの役割を果たすとともに、情報共有や連携を強化しながらオールジャパンで取り組むべき課題というふうに思います。ここで少し関連で、内閣官房国土強靱化推進室にお伺いしますけれども、大規模災害やサイバー攻撃などの危機的状況においても、事業継続を確保し、社会機能の維持に貢献する企業等を認証する制度として、国土強靱化貢献団体認証制度というものがあると聞いております。この国土強靱化貢献団体認証制度についてご紹介をいただければと思います。
21:08
委員御指摘のとおり、国土強靱化の取組を実行あるものとするためには、国や地方公共団体のみならず、経済・社会活動の担い手である民間事業者による防災・減災の取組活動が極めて重要であると考えております。国土強靱化貢献団体認証は、自助や共助の取組を積極的に行っている企業・団体などを第三者による認証する制度であり、国民運動としての国土強靱化の裾野を広げることを目的としております。具体的には、国土強靱化貢献団体の認証の具体的基準や認証組織の要件などを規定した国土強靱化貢献団体の認証に関するガイドラインを内閣官房国土強靱化推進室が定め、これに基づき認証組織である一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が認証を行っております。本制度では、事業継続計画を策定し、教育・訓練を定期的に実施するなど、自らの事業継続に積極的に取り組んでいる事業者を国土強靱化貢献団体として認証しております。さらに、自助のみならず、共助として社会貢献に積極的に取り組んでいる事業者を別途認証するところもしているところでございます。
22:25
ありがとうございます。 国土強靱化貢献団体認証制度は、事業継続計画の策定及び実施に積極的に取り組んでいる企業等を認証し、その取り組みを推進することにより、社会全体の強靱化を図る取り組みだと思いますし、企業にとってもいろいろなメリットのある認証制度だと思います。一件質問を飛ばさせていただきまして、関連で運輸業、郵便業で国土強靱化貢献団体の認証を取得している法人を教えていただければと思います。
23:11
お答えいたします。平成28年度から本制度の運用が開始され、本年3月31日現在では国土強靱化貢献団体認証をしている団体は301団体ございまして、そのうち運輸業、郵便業は8団体となっております。
23:30
ありがとうございます。この国土強靱化貢献団体、今話がありましたけれども、ちょっと私ホームページを見てみましたら、内閣府の認証団体に日本郵政グループが入っていないということにちょっと大きな驚きを感じました。仮想地域も含め全国全ての市町村に約2万4000のネットワークを持つ地域社会と密接な関係を築いている郵便局が、この国土強靱化における民間企業との役割を担う上で、非常な重要な存在だと私は考えています。災害発生時には避難所情報拠点として機能し、地域住民の生活を支える重要な役割を担うと思います。また、災害後の復旧作業にも貢献し、地域の復興に不可欠な存在であります。日本郵政グループがこの国土強靱化貢献団体認証を取得し、国土強靱化の先兵となることを強く期待します。そこで、日本郵政グループとしての国土強靱化に対する防災減災等の取組や災害復興支援、力を入れている取組についてお聞かせいただければと思います。日本郵政林専務執行役お答えをいたします。委員御指摘のように、日本郵政グループにおきましては、特に民営化と同時に災害対策基本法に基づきます指定公共機関の指定を受けております日本郵便、これを中心といたしまして、災害発生時には人命尊重を第一義としながらも、自社及びグループ各社の被害の極小化や早期復旧、それと、業務継続の確保ということを行い、企業としての社会的責任を果たす、これを原理原則として、平素から訓練や危機管理体制の整備に取り組んでいるところでございます。また、こうした考え方に基づきまして、今般の野党反当自治院をはじめとする大規模災害の発生に即応できるように事業継続計画、BCPの策定を行い、また、先ほどの触れさせていただきました訓練につきましても、昨年度末には南海トラフの大地震が発生したことを前提とした各支社参加型の訓練なども実施させていただいております。また、本年1月に発生しました野党反当自治院に際しましても、幸いにして亡くなった社員はおりませんでしたけれども、5名ほど軽傷者を出しました。また、郵便局の機能という面でも、災害時には118局の郵便局で業務停止をいたしましたけれども、窓口業務ですとか、周廃業務、ATMの稼働など、再開可能なサービスから順次再開をさせていただき、現時点では新潟市内の1局を含みます39局で休止の状態が続いているという状況でございます。また、被災自治体への貢献ということに関しましては、もともと日本郵便を中心にいたしまして、93.6%の市町村の皆さんとは災害発生時の応援の協定を結んでおりますので、こうした協定に基づきまして、特に自治体が作成します安否不明者のリスト、これ を郵便局が持っております居住者データによって保管をする作業でございますとか、発災後に郵便局に転居届を提出された方については、被災後、被災証明の申請などの事務が必要になってまいりますので、自治体からそういったお知らせのダイレクトメールを作成送付できるようにお知らせをするといったような協力をさせていただきました。また、特に日常生活に必要な資金支援ということでは、通帳や証書などをなくされた方についても、1人当たり20万円までは引き出し可能な非常取扱いを行うなどの支援、それからグループ各社としても義援金の寄付などを行わさせていただいております。また、加えて物資支援の面でも、アルトラキアからの要請などに基づきまして、緊急支援物資の輸送などにもご協力をさせていただき、また、局が被災をして稼働できないところについては、移動型の郵便車を被災地に派遣いたしまして、現在でも穴水局におきまして稼働中でございます。こうした日頃からの取り組みなどを通じまして、委員御指摘の国土強靭化貢献団体、現在確かにグループ各社、これまだ認証を得ておりませんので、今後そうした面での防災力の強化にも取り組んでまいりたいと思います。
28:26
ありがとうございます。時間があまりなくなりました。いくつか質問を飛ばさせていただきたいと思いますけれども、こういう国や地域にとって大切な拠点、この郵便局の施設、実は老朽化、耐震化への備えというのが、あまり十分ではないというふうに私は感じています。質問しようと思いましたけれども、ここは希望としてですね、グループ会社としてその地域を支える郵便局の局者が、しっかりとした耐震性を持った、そういったその機関となることを希望したいというふうに思います。最後にもう一点だけ、パリ協定と日本の脱炭素化への取り組みについて伊藤環境大臣にお伺いしたいと思います。パリ協定に基づき、世界各国は、温室効果ガスの排出削減目標を定め、脱炭素化に向けた取り組みを進めています。日本は、2050年カーボンニュートラル宣言を行い、グリーン成長戦略で具体的な目標を掲げており、自動車蓄電池産業における目標に、常用車の新車販売を2035年までに電動車100%にする、小型商用車の新車販売を2030年までに電動車20から30%にする、2030年までに充電インフラ15万機を設置し、ガソリン車並みの利便性を実現するというふうにあります。また、電動車を蓄電池として活用したスマートシティの高度化等の災害時のレジエンス向上を目指すというふうにあります。この関連で、官民一体となって、脱炭素化に向けた取り組みをどのように進めるのか、伊藤環境大臣の御所見をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。伊藤環境大臣、お答え申し上げます。大変いい、また重要な御指摘をいただきたいと思います。我が国は、パリ協定の1.5の目標と、整合的な形で2050年カバラニルとともに、2030年度に、2013年度比で46%削減、さらに50%の高み、これに向けた調整の継続ということを目標に掲げております。地球温暖化対策計画等に基づき、対策施策を着実に実施しているところでございます。例えば、2050年カーボンニュートラルを2030年度までに前倒しで達成するを目指す脱炭素先行地域や、全国で実施すべき脱炭素の基盤となる技術の複合的な導入を目指す重点対策加速化事業においても、EV導入を、この支援を含めた脱炭素事業を地域脱炭素推進交付金によって支援してございます。さらに、各地域におけるモビリティ分野、ここでの脱炭素化を支援するために、トラック、バス、タクシーといった所有者についても、電動化を推進するための支援を行ってございます。引き続き、目標の達成に向けて、官民一体となって取組を進めてまいりたいと考えております。予定していた質問もございましたけれども、時間が参りましたので、別の機会にさせていただきます。当分にお越しいただいた皆様には、お詫びを申し上げ、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
32:30
自衛民主党の山本慶介でございます。質問の機会を与えていただきました佐藤委員長をはじめ、各会派の理事の皆さん、委員の皆様に感謝を申し上げます。また、松本大臣、伊藤大臣、政府参考人の皆様方におかれましては、答弁のほどどうぞよろしくお願いしたいと思います。長谷川委員もそうでしたが、私もちょっと詰め込みすぎまして、時間が足りないかもしれません。早口で申し上げますが、どうぞ答弁よろしくお願いいたします。まず、環境大臣に、エネルギー基本計画に掲げる2030年に向けた再生可能エネルギーの導入に向けての取組について、令和4年度の予算について、その執行状況を少し尋ねたいと思い ます。我々は、というか、我が国は2011年3.11の東日本大震災で経験し、我が国のエネルギー政策、これは少し迫られたものがありますが、大きなチェンジの時を迎えました。加速度的に再生可能エネルギーへの再編やベストミックスを求めて、いろんな取組が官民ともに行われました。その一つ一つを考えたときに、この令和4年度の予算の執行状況を尋ねするわけですけれども、それと同時に国土が狭い、この国においてどのように展開していくのか、また、世界的な脱炭素の流れ、こういった従来のもの、そして新たな目標、こういった事柄について、まずこの令和4年度の予算の執行状況を政府参考人から説明をいただきたいと思います。
34:08
お答え申し上げます。再編の導入状況に関しましては、電源構成費で震災前の約10%から、2022年度には約22%までと倍増しておりまして、2030年度に電源構成費で36から38%という目標の実現に向けて、引き続き最大限の導入拡大を進めるのが基本方針と考えております。これに当たりまして、環境省ではエネルギー対策特別会計を活用して、再生可能エネルギーの導入拡大を含みますエネルギー起源二酸化炭素の排出削減対策を進めているところであり、令和4年度決算額は1647億円でございます。
34:54
今ご説明いただいた内容というのは、予算規模、その当時のもの、そして新たな目標、世界的なカーボンニュートラルの動きと、我が国に、国内における再生可能エネルギーの導入の目標値。先ほどすでに長谷川委員の方から質問があり、伊藤大臣の方からご答弁いただきましたが、そういった目標に対して、何とか前倒しをして、国内の官民の協力をいただきながら取り組んでいきたいというふうな説明答弁もありました。我々は各地域に、こういった再生可能エネルギーの施設があることも見ますし、導入の取り組みを各自治体や地域が行っていることも確認することができます。しかしながら、今のペースで、先ほどおっしゃっていた前倒し、国内においての再生可能エネルギーの施設の導入率、さらにはカーボンニュートラル、プラマイゼロの社会をつくっていく2050年に向けたもの、こういったものが果たして先ほどの説明の中だけで達成できるのか、少し時間もなかっ たと思いますので、改めて大臣からどのようにこれらを進めていくのか、方策についてご答弁をいただきたいと思います。
36:08
委員御指摘のように、この地球環境問題、まさにこのクリティカルな10年間、日本は全力を挙げて、パリ協定の目標を達成しなければなりません。具体的には、この日本は、再エネ比率36から38%という目標の達成に向けて、主力電源として最優先の原則で再エネの最大限の導入拡大に取り組む方針でございます。ただ、環境省としては、この再エネも適正な環境配慮が確保されていることが重要でありまして、地域の合意形成が図られた地域共生型再エネの推進が深くなったと思っております。そしてまた、このGX推進戦略なども踏まえて、環境省としては、地域、暮らし、こういった需要側の取り組みを主導的に実施してございます。この地域共生型再エネの推進に向けては、例えば、環境影響評価制度により、地域の行為を踏まえた適正な環境配慮が確保されるように取り組んでございます。また、地球温暖化対策推進法に基づいて、地方公共団体に対して、地域の協議会等で合意形成を図り、再エネ促進区域の設定等を行う制度の活用を促してもございます。これは全てありますが、環境省ができる限りの取り組みを戦略的に進めて、環境保全と地域とのコミュニケーションが適切に図れる形で、パリ協定の目標に合致する形で、地球温暖化を食い止める政策を地域と共生してしっかり進めてまいりたいと考えております。
38:00
まず、パリ協定ということが言及されましたが、まずは地域と強調して、またその環境に配慮してというふうなご答弁が先に来る、そういった文章であったというふうに理解します。今、私は実は、経産省やNHLの取組でありながら、環境省側の取組、しかしながら政府としては一体でございますので、政府の取組をお尋ねいたしました。大臣の答弁を聞きながら思っていたんですけれども、4月3日の読売新聞でありますが、阿蘇の景観を覆うパネル、大臣もご承知だと思います。阿蘇九十国立公園の周辺の草原に多くの太陽光発電のパネルが設置されていると、それらを取材した記事になっています。この中には、写真を見れば大変衝撃的なものであるし、我々も修学旅行などで訪れたことがありますので、そこがあんなふうになっているのかとショックを受けます。しかし、国立公園内においては、幾分少ない面積であります。しかし、阿蘇というのは、その周辺が広く草原があるからこそ、その牧野で農業や畜産を営まる方々の暮らしや、長年にわたる地域に根付いた成り栄えによって、その風景が作られてきたと、まだ維持をされてきた、そういう歴史があります。それはまさしく先ほど大臣がご答弁いただいた、地域の協調や共生と、そういったものがなければ、これらの取組ができない。しかしながら、先ほども冒頭申し上げたとおり、2011年からの数年というのは、我が国は何か急いでやらなければいけない。そして土地があればそういった部分ができる。また、同時にその牧野を守ってきた畜産のほかの方々も、なかなか高齢化が進んだり担い手不足で、その草原を維持管理することすら難しい。そういう状況下にあって、大きな波の中に土地を提供する、設置に了解を得る。そしてその行政は、例えば、阿蘇九州については、世界遺産にも登録しようかという取組がある中で、あのような状況になるんだけれども、それは法律で定められたものの手続きが進められれば、粛々とそれが進んでいく現状がそこにあります。既に環境省は、それらを一定拡大を制限する、または拡大をしっかりと協力いただきながら、理解いただきながら、景観を守りながらも、やっていく取組も打ち出していただいており ます。改めて大臣にお尋ねをしたいんですけれども、我々はそういった成りわいや営みの連続の中にある、作られた景観に国家的な価値や意義を感じる。国定公園や国立公園もその意義を評価して、それらを守っていく。そして国民がそれらの癒やしの場所に訪れる。そういったものを進めることにも意義があろうかと思います。そういったことと、エネルギーの取組、最後にまとめのご答弁をいただきたいと思います。環境政策に対してまさに本面的なテーマをご指摘いただいたと思います。環境を守るということは、ある意味で多元的なことだと思います。今回、二酸化炭素を減らす、そのために再生エネルギーを世界で3倍しようということは、COP28で決まったわけでありますけれども、他方、再生エネルギーが環境を全然壊さないかというと、そうではないんですね。どのようなエネルギーを作るシステムにおいても、それなりの環境の負荷があります。ですから、私どもは、環境収容力の中において、再生エネルギーを導入していくということが必要だと思います。対応庫発言においては、規模によって環境大臣意見が言える場合と言えない場合がありますけれども、いずれにしても、環境省の考え方は、環境全体を守る。で すから、二酸化炭素も減らさなければならないけれども、そればかりを見て、経過を始めるとして、あるいは土石ゼロが起きるとか、農業被害が起きるとか、あるいは他の発電によっては、人間とか動物の健康に悪い影響があるということが懸念されているものもあります。また、再生エネルギーの対応年数が来た後に、廃棄物になります。その廃棄物の毒性というものが土壌に行かないようなシステム、またそれのための化学技術の検討を取りにくいと思います。そういうことで、議員のお指摘のとおり、環境省としては、そういう副眼的な視点を持って、日本の環境、そして、ひいでは地球環境を守っていきたいと、そのような覚悟でございます。
42:54
(山本)ありがとうございます。ぜひとも、世界的な目標値、これは地球規模で行っている取り組みでありますので、その目標に対して努力をすることも大事でありますが、同時に、我が国の国民の暮らしや地域の文化にも誠実にご対 応いただきたいと思います。環境大臣と政府参考にへの質問は以上でございます。委員長の取りかかりをお願いします。環境大臣、ご退出されて結構です。
43:29
(山本)次に、総務省所管の決算についての質疑を行いたいと思います。
43:41
今、各地域の地方自治体においても、システムの移行、DXの流れの中で、そういった取り組みを行っていただいています。私自身が離島出身であり、県議会の出身でありますので、こういった地方の取り組みというのが、地方においてこそ、また離島や半島においてこそ、非常に有効であるということを理解しているつもりであります。この中で、今回の令和4年度の決算でありますけれども、その前の年、令和3年に国はデジタル庁を設置して、いろんなDXを進めている。しかしながら、もともと今まで自治体のいろんなシステムや取り組みを行っていた行政サービスについて、しっかりと広域的な連携を果たしてきたのは、総務省が所管であるというふうに理解をしております。この中で、この標準準拠システムの取り組みというものが、今回の取り組み、今、令和4年度の予算の中に出てくるんですけれども、それぞれの地方自治体というのは、日頃の業務を行いながら、新たなシステムへの移行についても、一生懸命取り組んでいる。大変なご苦労があるというふうな状況は聞いております。しかしながら、先月デジタル庁が移行困難システムという、その状況、なかなか移行が困難ですよというふうなところがいくつかあるというところを発表されています。総務省は、このデジタル庁発足以来が以前から自治体標準化システムの取り組みを進めてきておりますけれども、この移行困難システム、関わる自治体に対して、このシステムへの移行が進むように、どのような支援を行っていくのか、大臣の答弁を求めたいと思います。
45:14
委員からもお話がございましたが、各 団体におかれては、移行にご尽力をいただいていること、移行を整うことによって、これからまた大きく地方自治体にとってメリットが届くように我々も努めてまいりたいと思っているところでございますが、この移行につきましては、今お話がありましたとおり、本年3月5日に移行対象となる1788団体34592システムについて調査をさせていただきまして、団体ベースでは、171団体、10%の団体が、移行の難易度が極めて高い移行困難であるという状況であり、またシステムのうちは、2%702システムでありますが、これがやはり令和7年度末までの移行困難システムに該当する見込みである旨、公表させていただいたところであります。総務省は政府において、地方公共団体との連絡調整を担う立場でございまして、公表に当たりましても、デジタル庁とともに各団体へのヘアリングを行わせていただいて、各団体のお声をお聞きをさせていただいたところでございます。総務省としましては、この支援としては、これまで補助金による移行経費の財政支援、御承知のとおり、令和5年度の補正予算で積み増しをさせていただいたところでもございますが、この財政支援に加えてデジタルを活用して、各団体の進捗状況を把握させていただき、各団体におかれても、全国の団体の進捗状況を認識していただけるよ うにしております。また、政府において連絡調整を担う立場から、各省庁と連携して質疑応答にお答えをさせていただく、これも数千人を及ぶ件数になっておりますが、また、基幹業務システムを開発運用するベンダーへの情報共有もさせていただいております。さらに、課題を抱える団体へは、アドバイザーの派遣なども実施させていただいてまいりました。これからもデジタル庁と連携しながら、移行困難システムの移行に資する手順書の改定を行う、また、ベンダーが撤退をする移行困難システムがございまして、後継ベンダーのマッチングに対する支援にも取り組んでまいります。各団体における円滑かつ安全な標準準急システムへの移行を積極的に支援したいと考えているところでございます。
48:18
ありがとうございます。補助金によって支援をしていく、そして、それぞれの全国の市町村、都道府県も入れての数字、1788、これらの取組状況を、総務省も把握するし、各自治体間もしっかりと共有していただいて、自 分のところが遅れているとか、そんなんじゃなくて、どういうふうな進め方をしているかと。もう既に今、各自治体が非常に連携というのは取れていますね。情報の交換もできています。そういうふうな障害や困難にぶつかったとき、特に民間の、今回ベンダーの大臣も言及されました。ベンダーとの関わり、民間との絡みの中でどうやって進めていけばいいのかというところは、非常にこの自治体間の担当者間での情報の共有が果たされていることも確認できています。そういったものをぜひ促進して、全てを大臣がおっしゃるように何千もやりとりができるわけではありませんので、全てを総務省が所管することはできませんが、しかしながら、それらが促進できるように背中を押していただきたい。実は先日デジタル庁についての質疑を別の委員会にさせていただきました。そのときにも少し比例記させてもらったんですけれども、地元に21の市庁が長崎県でございます。そこに自治体に対してメールを送って、デジタル庁はこういう取組していますよ、国はこういう取組していますよ、だからぜひとも地域でもしっかりやりましょうと呼びかけのメールを送りました。21のうち、実に半分以上が届かなかったんですね。これはもうおそらく容量とかいろんなこともあるんだと思いますし、すでにそ れが届かないからクラウドに預けてとか、そういう方法のところもあると思います。またひょっとしたら今までよく言う3層分離のいろんなセキュリティの部分で改善はされていますけど、なかなかそういった部分はクリアできない。県議会にいても、ちょっとそれネットで調べたらわかるじゃないですかという問いをしても、このパソコンではネットは接続できないんですよと、セキュリティだろうなと思いながらもそういった分けをしていると。こういうことになると業務の内容にも凸凹があるし、行政サービスとしてもその暮らしている県民市民、町民の方々へのサービスにも凸凹ができてくるのかなというふうに感じています。これらは今回の標準準拠システムによって、いろんなところで意見交換しながら情報を共有していくことで、同じようにどこに行ってもどこに住んでも同じサービスを受けられる、同じような環境ができてくるんだと思いますけども、それよりも何よりも、その働いている方々の意識というのが私は一番重要かなというふうに思っています。ぜひともこの自治体の意識改革、もっと国が国民運動としてDX進めていこうと、だから業務のすり向かいができるんだ、業財政改革もできるんだ、そういったこともぜひとも訴えていきたい。国民や暮らしている方々の利便性の向上を言うことは大事です。けども同 時にそれ以上に行政側もこんなにすり向かされて皆さんの税金を有効に使える状況ができるんですよという話も必要なのかなと思いますけども、この私の意見に対して大臣の所見でも結構ですから、ご答弁いただければと思います。
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まず、サイバーセキュリティも私も関わってきているわけでありますが、ご承知のとおり、やはりボーザレスな情報空間のことを考えるとサイバーセキュリティも極めて大切ですが、委員からお話がありましたように、セキュリティと利活用が同時に成立するような形を作っていくためにも、セキュリティの枠組みも含めて、また政府としても今課題であるというご指摘をいただいたものと認識をしなければいけないかなと思いながら聞かせていただきました。その上で、特に地方のDXということでありますが、DXは、委員はよくご案内のとおりでありますが、効率的にすることによって、いわば人手を省くことができるようになるというメリットと、