29:35
はいはい着席願いますこれより会議を開きます。内閣提出 子ども子育つ支援法等の一部を改正する法律案を議題といたします。
29:54
本日は本案審査のため参考人として 学習院大学長
30:01
遠藤久夫君、株式会社日本総合研究所理事 西澤和彦君
30:09
京都大学大学院人間環境学研究科教授 柴田春香君
30:16
及び学習院大学文学部教授、東京大学名誉教授 秋田清美さん、以上4名の方々にご出席いただいております。この際参考人各位に一言ご挨拶を申し上げます。 本日はご対応のところ本委員会にご出席いただきまして誠にありがとうございます。また少しお待たせをして大変申し訳なく思っております。参考人各位におかれましては、それぞれのお立場から 忌憚のないご意見をお述べいただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。次に議事の順序について申し上げます。まず参考人各位からお一人15分程度で ご意見をお述べいただき、その後委員会、委員からの質疑に お答えいただきたいと存じます。なお念のため申し上げますが、ご発言の際は その都度委員長の許可を得て発言していただくようお願い申し上げます。また参考人は、委員に対して質疑をすることは できないことになっておりますので、あらかじめご了承を願います。それではまず遠藤参考人、お願いいたします。学信大学の遠藤でございます。本日はこのような発言の機会をお与えいただきまして ありがとうございます。時間も限られておりますので、文章を読み上げるという形で 発言をさせていただきたいと思います。お手元に資料として2種類のものが 出されておりますけれども、それらをご覧になりながら お聞きいただければと思います。まずはじめに資料の1でございますが、 これは日本の人口構造の推移を見たものであります。ご案内のとおりだと思いますけれども、2025年と2065年を比較いたしますと、40年間で75歳以上人口、すなわち後期高齢者の割合は18%から26%に上昇しますし、総人口は1億2254万人から8808万人に減少します。3割減少するということであります。高齢化が伴いながら人口が減少していくということは、言うまでもなく出張数の減少というのは原因でありますが、資料の2から年間出張数と合計特異出張率の推移を見ています。大きな戦争の後はベビーブームが起きる傾向がありますけれども、日本は1947年から49年にこのベビーブームが起きまして、そのときの出張率は4.32と高く、47年は270万人が生まれました。このとき生まれました人たちを親となる、1971年から74年には第二次ベビーブームが起きました。出張率はそのときは2.05と低下していたために、73年の出張数は290,000人にとどまったわけであります。2000年前後はこの第二次ベビーブームの世代が親となる時期なので、出生者数は増加が期待されましたけれども、出張率がその頃は1.3まで低下していたために、第三次ベビーブームは起きませんでした。資料3からわかりますように、出張率は2005年に過去最低の1.26まで下がりましたが、その後10年間は上昇しましたが、2015年の1.45をピークに低下して、2022年には再び最低水準の1.26まで低下しております。資料4からわかりますように、出張率の低下を反映いたしまして、2018年から2022年の実際の出張数は、2017年に推計した出張数を大きく下回っています。これは出張率がその間下がったということでありますけれども、ということで、2022年の出張数は77万1,000人ということで、過去最低水準にあ るというのが現下の状況であります。出張率の低下の要因というのは、未婚率が上昇していることと、夫婦間の子どもの数である、完結出生児童数の2つの要因によって分かれます。資料6からわかりますように、50歳児の未婚率、これはかつて障害未婚率と言われたものですけれども、これは一貫して上昇しております。資料7は、完結出生児数の推移を示したものでありますが、これは興味深いことに、1972年から2002年までの30年間は、夫婦の間の子どもの数というのは、2.2人ぐらいで大体安定していたわけですが、2005年以降減少傾向が見られて、2021年は1.9人と過去最低の水準であるということであります。このように足元の出生率の低下は、未婚率の上昇と夫婦間の子どもの数の減少を伴っておりまして、ある意味非常に深刻な状況であるというふうに考えております。そもそもこの少子化対策、政策の目的は、出生数の増加あるいは減少の抑制を図ることでありますけれども、このためには、ただ いま説明した出生率のほかにもう1つ大きな要素がございます。それは子どもの年齢の女性の人口がどのぐらいいるかということであります。仮にこのことをお母さん人口と勝手に呼ばせていただきますと、この出生率の低下が続きますと、将来のお母さん人口が減少しますから、たとえある時期出生率が一定になったとしても、出生数は減少していきます。ということで、出生率の低下というのは、そのときの出生数を減少させるだけでなく、将来の出生数も減少させることになりまして、加速度的に出生数を減少させることになってまいります。資料の5は、2045年までのお母さん人口の推計を見たものです。推計といいましても、2045年の25歳の女性というのは、2020年には既に生まれているわけでありますから、この推計というのは非常に精度が高いものであります。この過去の出生率の低下の影響で、お母さん人口が減少していくことが読み取れると思いますが、すなわち少子化対策は、遅れれば遅れるほど出生数の回復が難しくなるという、時間との勝負だという、そういう政策であることは、肝に銘じる必要があると思います。その辺、重要な少子化対策でありますけれども、実は少子化対策は非常に難しい側面があると思います。以下は私の試験でありますけれども、少子化対策の難しさを少しまとめてみました。第一に出生率の低下は複雑な要素が絡んでいるために、高い確率で出生率を上昇させるという対策、政策、いわば政策の特効薬、このようなものはなかなか見つけられないということであります。所得と未婚率はある程度関係があることは知られていますが、それだけで説明がつかず、社会感であるとか家族感とか、そのような様々な要素が絡んでいるので、経済対策だけでは限界があるという側面も否めないというふうに思います。また他の政策が少子化対策の効果を弱める可能性もあります。例えば女性の社会進出は我が国にとって極めて重要な政策です。しかし女性の経済的自律は、もしかすると未婚率を上昇させる可能性もないとは言えません。あるいは女性がキャリアを形成することによって、晩婚化、晩産化することによりまして、夫婦間の子どもの数が減る可能性も否定できないわけであります。しかし何よりも、子育て少子化対策で重要な点は次のものだと思います。少子化対策の効果、あるいは便宜は、結婚を考えている世代であるとか、子育ての世代にはある程度実感できますけれども、大多数のそうでない世代には便宜が直接的に実感できないということがあるのではないかと思います。少子化対策の重要性は、理屈では理解している者もいるものの、我が国としての実感が乏しく、費用を負担してまで推進することに対して、消極的な人が多いのではないかというふうに思います。少子化対策により、国内市場の縮小が抑制されて経済成長の下支えになるんだ、とか、生産労働人口の減少が抑制されて、高齢者の経済的・肉体的な支え手の減少が抑えられる、これらのことは全くその通りです。将来の日本を考えると極めて重要な政策であります。しかし、そうは言っても、20年以上先の話でしょうとか、あるいは、これで将来の私の所得が下がらないとか、介護の支え手が減らないという保障はあるの、このように思ってしまうかもしれません。つまり、このような直接的な便益が実感できないという人が多いということも、この政策の難しさだと思います。これを2000年に導入された介護保険と比較いたしますと、当時は長寿化を反映しまして、親の介護問題や、将来の自分の介護問題に不安を持つ人たちが非常に多かったため、介護保険の導入により、その便益は自分に返ってくることを多くの国民が実感できました。そのため、新たな保険料を負担してでも、制度の導入を還元しました。このように、日本の将来を考えると、少子化対策は極めて重要であるにもかかわらず、そこから得られる便益の多くが国民に実感できないというのが、この対策の大きな課題だと思います。さらに、少子化対策はデリケートな問題を含むために、進め方にも工夫が必要であります。少子化対策は大変重要なのですが、その重要性はあまり、こわだかに言いますと、戦前の埋めを増やすように通じて、国民の反発を招きかねません。子どものいる世代といない人、あるいは、寄婚者と未婚者の分断を生み出す可能性もあります。高齢社会を幸せに生きるため、介護保険によって介護の社会化を進めましょう、という力強いメッセージを、介護保険導入時には出されたわけですが、そのようなことがなかなかやりづらいという面も一つあるということです。このように、特効役がない、国民へのアピールには工夫がいる、政策効果を実感できる人が限られている、というような理由で、将来の日本を考える非常に最重要課題である少子化対策でありますけれども、今のような理由があるので、場合によっては政治的にも先送りしたいテーマなのかもしれません。実際、先送りされてきた間もありまして、第二次ベビーブームが結婚、出産を行う年齢になってお母さん人口が多かった2000年ですが、この前後に大規模な少子化対策がとらえていたら、今日の状況は変わっていたかもしれま せん。当時は介護保険導入という高齢者対策が精一杯であって、少子化対策までは手が回らなかったのかもしれません。しかし何もしなければ、出生数が自律反転するものではなく、対策が遅れれば遅れるほど、これまでの少子化の影響でお母さん人口は減っているので、少子化の回復はさらに困難になるというのは事実であります。その意味で少子化対策は時間との勝負であるというふうに考えます。このことを考えまして、加速化プランに示された少子化対策に対して、私は次のように考えます。1つ、極めて重要であるが、言葉は適切かどうかわかりませんが、不人気である政策。これは後がないという現実的な視点から、そのような政策を実施した決断については高く評価したいと思います。またその仕組みについても、分散化していた少子化対策を体系化したり、在現の仕組みを明確にしたことは、対策の連携を取りやすくして、政策効果を向上させる意味でも、また透明性を高める意味でも有効だと評価をいたします。加速化プランに対するいくつかの批判に対する私の意見を述べさせていただくことで、私の加速化プランに対する考え方を示させていただきます。1つ目は、少子化対策の最大原因は未婚化であるが、加速化プランは夫婦の子供の数、これは先ほど言いました、完結出生時数、児童数ですが、これを増やすものに偏ってはいるのではないかという御批判ですが、少子化対策はこの法案だけではないと思います。未婚率と所得は一定の関係があることが示されておりますので、賃上げの推進であるとか、同一労働、同一賃金など、非籍雇用の労働者の雇用安定、待遇改善などの所得政策と補完的に進めていくことのものと認識しております。それから2つ目は、現在は完結出生時数も低下しております。これは先ほど御説明したとおりでありますので、したがって加速化プランも少子化対策としては有効に機能するというふうに考えることができると思います。3番目には、加速化プランによって子育てのコストが低下するということは、未婚率の低下につながらないとは言い切れない話でありますので、そういう意味でも少子化対策としては一定の有効 性を持っていると考えます。2つ目はもっと厳しいものでありまして、加速化プランはどこまで少子化対策に効果があるのか、自問であるか、お金のもたづかいではないか。確かに少子化対策には特効役はありません、ないと私は思います。加速化プランはこれまでの少子化対策として行われてきたいくつかのもの、具体的に言うと、若い世代の所得の向上、子ども子育て世代の支援対象の拡大、共働き共育ての進展、これらを強化したものであって、これらがどの程度出生率を向上させるのかは、現時点では明確にはわからないというのは事実であります。しかしこのプラン以外に出生率を向上させる、より明確なエビデンスを持つ対策があるとは私は思いません。あればそれを教えていただきたいし、実施するべきでありましょうが、それは何なんでしょう。いたずらにそれを探すより、時間との勝負という制約条件がありますので、加速化プランを迅速に導入して、中長期的にPDCAを通じて必要に応じて効果を高めるよう改良していくことが、最も有効な対策だと思います。特効役がない以上、この社会実験的な取組により知見を蓄積していくと いうことは、必要だというふうに考えます。3番目に支援金の徴収に医療保険制度を利用することへの疑問であります。これにつきましては、医療保険制度が幅広い層、全年齢、事業者も含むということで負担をするということで、多くの国民によって少子化対策がサポートされるということ、それから医療保険料の算定は、低所得者への配慮が一定程度されているという点も一定の合理性を持つだろうというふうに思います。また、もっといい制度はもしかしてあるかもしれません。しかし、新しい徴収の仕組みをこれから公式するということは、時間や社会的コストがかかるわけでありまして、時間との勝負ということを考えるとなると、既存の最も適した制度を使うということが適切だと思います。以上、結論から申し上げますと、現下の出生数の減少は、将来の日本の高齢化と人口減少に深刻な影響を与えることはもう明白です。少子化対策は時間との勝負ですから、加速化プランに代表される少子化対策をできるだけ早く導入して、PDCAサイクルを通じて必要に応じて改良を加え、有効性を高めていくことが最も適切な方法だと思います。以上も、私の意見とさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。
46:04
ありがとうございました。次に西澤和彦参考人、お願いいたします。本日はこのような機会をいただきましてありがとうございます。日本総合研究所の西澤和彦です。私は、2月の衆議院予算委員会中央公聴会にお招きいただきまして、子ども子育て支援金に反対の立場から、その理由を申し述べさせていただきました。今回は資料はそのまま同じようなものを使っていますが、少し別の角度からお話をしたいと思います。ページをめくっていただきまして、ご紹介したものがあるわけあります。これは自民党の先生方、あまりおられないですけれども、野田武史先生の5本、5著書です。聞いてますか?これは2004年の「消費税が日本を救う」という本です。ここにある写真は野田武史先生の「わら人形」なんですね。87年3月1日とある。奥にあるのは中曽根さんの「わら人形」。これは売上税の導入を中曽根 政権で目指して、野田先生の地元の熊本で「わら人形」を作られたということです。この2年後に売上税、改め消費税として、消費税が導入されたわけですね。その後、竹下政権で消費税が導入されて、97年には橋本政権で消費税率が上げられ、また、2012年の三党合意を経て消費税が10%に上げられたわけです。このように自民党の先生方の先輩は苦労して消費税を導入されてきた。そしてそれが今、基幹税として我が国の税収の礎になっているわけです。今回、子ども子育て居室金のような、理論的に全く正当化されない財源が導入されようとしているのは、ひとえに消費税を封印しているから、税に触れたくないからだと私は考えています。なので、本当は子ども子育て支援金って税ですよ。税だけれども社会保険料だと言い作ろう。そして家計と企業に負担が生じるけれども、実質的な負担はないという、すべてが詭弁になってくるわけです。全く理論的にも正当化できない説明が、この議会で繰り返されているわけです。私はいつもこの野田先生の本、頭に浮かびま すよ。わら人形を作られて釘を打たれて自由に、最後にはこれは燃やされたと書いてあるわけです。この野田先生のページをめくると、竹下政権で消費税が成立したときには涙が出ましたと。山中先生も国会議場を出て、天は老いで涙が流されたんだろうなというふうに解剖しているわけです。消費税というのは、いろいろいい性格を持っているわけです、租税論的には。転嫁と帰着のルールが明確である消費税。消費税だけでは税制は完結しませんから、そこに所得税や資産税を合わせて、家計配慮を行うことができるわけです。他方、社会保険料の事業主負担というのは、賃金に転嫁するか、物に転嫁するかしなければいけません。しかし、転嫁と帰着のルールが不明確です。それはひょっとすると雇用の悪化を招き、正規雇用を増やしているかもしれない。大企業は転嫁できても、中小零細企業は転嫁できていないかもしれない。だったら、社会保険料の事業主負担や直接で得られる社会保険料によらず、消費税にしようではないか。野田先生も書かれています。社会保険料って悪さするよね。その行方がわからないよね。それで、国民の理解は得られないけれども、なぜなら賃税は全て悪税だから。でも、頑張って入れてきたわけです。一昨日、久しぶりに野田先生にお電話して、これ乗っけていいですかと言ったら、乗っけてくださいとおっしゃっていて。私、たぶん野田先生、あまり詳しく伺いませんでしたけれども、今の状況を悔しく思っていると思うんですよね。何だと、俺たちはこんなに一生懸命入れてきた消費税を、何てことをしてくれるんだと。と思うんですよ。4ページ目と6ページ目には、これは衆議院の中央公聴会で私が申し上げたことと、まったく田中幸太郎さんという、もともと厚生省の官僚の方で、市議会まで勤められて、その後、学会に転じられたんですけれども、私が思うこととまったく同じことが書いてある。今、野田岳志先生がおっしゃったのは、租税論の立場からおっしゃった。田中幸太郎先生は、社会保険論からおっしゃっている。例えば、この5ページ目ですね、左の一番上に、政府はこの40年間、憲法など取りやすいところから取り、足りないところへ回してきたので す。その場しのぎで、予算の通じつ回せを重ねてきた結果、仕組みが複雑化し、分かりにくくなりました。税と保険費の関係がぐちゃぐちゃにされ、国民は理解しようにもできない。これでは、通税感、不信感が募るだけです。そして、少し行きますと、少子化対策は確かに重要です。私もそう思いますよ。ですから、皆さんのご審議には、本当に心の底から敬意を表します。けれども、本来は税で対応すべきものです。そうなんですよ。右に行っていただけますと、真ん中あたりですか、どうすれば社会保障制度を立て直せますか。税と社会保険の複雑な現状を整理し、透明化して、国民に分かりやすい形で示すべきです。今回の少子化対策だって、今、遠藤先生から現状のご説明があったように、我々国民として危機感は共有できるはずです。また、少子化対策と子ども子育て政策が混同されているのも、私は気になりますけれども、子どもを大事にしよう、育児をもっとサポートしようというのを、我々みんな共有できるはずです。そのとき、歳出削減をしても、なお1兆円足りないのであれば、それは、例えば消費税0.3%、4%上げて賄おうという説明をしたときに、私は反対する人は多くはないと思うんですよね。どうでしょうか。そういえば、私が地方公聴会にお招きいただいてから2ヶ月経って、何か生産的な議論の進展があったかといえば、私はとてもそう見えないですね。だと思うんですよね。自民党の先生方も、顔だけ見てもわかんないですけれども、私の言っていることが、そんなにおかしくないと思っていただけているんじゃないかなと、私は思っている。けど言えない。でもそれ言えないのは、日頃起こっている企業の不祥事と近くありませんか。企業の中で不祥事の目が起きていると、現場の人はわかっていると、でも言えなかったと。納期があるから、もうすぐ決算が近いから、それが問題を大きくしているわけです。ですので、本当は皆さんは、野田先生たちが一生懸命作ってきた、こういう素晴らしい税制がある。これをもっと育てましょうよと。社会保険料というのは国民に説明がつくように、もっと負担と自衛権の関係を明確化しましょうよと、上司に行って、国民に正しい説明をするというのが、私は正しい道だと思います。少し飛ばしまして、8ページ目にあります。これは1997年の橋本内閣の行政改革報告書から抜粋しました。とっても重要なことが書いてあるわけです。それは問題意識は、国民の統治却退意識、行政の依存体質、これを橋本内閣では問題視しています。行政に依存するのではない。できることは自分でやろう。でもできない人はきちんと救おう。国民というのは、統治される却退ではなくて、主権者なんだと。ですから、今のこの子ども子育て政策の議論を見ていても、結果だけ我々に押し付けようとしているように見えるんですね。数字を出してくれと言っても、なかなか出てこない。ご理解を求めたいと言っても、もともと非論理的なものなので、理解しようがないです。ただ、あれは誰が大臣をやっても説明できないですよね。皆さんは得していますよ。こうやって法案を通してもらったら、あとはもう説明しないで地域に、地元に帰れるわけだから。それは担当大臣が全部背負っているわけですよね。冷やむけながら。でも、あれを地元で有権者に説明しようと思ってもできないですよね。ですから、これは結果だけ教えるので説明するのではなくて、私は結論に至る過程を国民と共有すべきだと思います。最後に提言です。23ページ目にありますけれども、子ども子育て教室金は私は撤回すべきであると思います。これは法案全体を否定するものではありません。そして、今後予定されている歳出改革を、歳出と歳入改革を同じテーブルに乗せて議論する。ここはもちろん税を含まれるわけです。そして、ばらまき合戦、減税合戦はやめる。それは我が国全体の地盤沈下を招きます。与党の方も野党の方も減税しますとか、歳出拡大しますというのではなくて、一定の予算制約のもとに中身こそを競い合うように、政策合戦を広げていただけたらと思います。そのためには枠組みが必要です。それは例えば2004年の年金改正の後に、両院合同会議というのがここで議会に設けられました。あいったような形で、一定の予算制約のもとで政策の中身を競い合うという形をつくらないと、人口減少社会の中での政策決定というのはどんどんどんどん行き詰まっていく。それが我が国の将来に暗い影を落として、国民の 将来の希望を減退させる位置になっているのではないかなと思います。今回の法案案に関しましては、提出までのプロセス及び国会での議論を通じまして、納得感がないですね。これは情報の出し方もそうだし、政策の目的も少子化対策なのか、子ども子育て政策なのかわからなくなってきているわけですし、子ども家庭調をつくったのが本当によかったのか、今回の子ども子育て指引は医療保険料にお乗せするという形なので、医療保険の知識がないと丁寧に説明できません。ところがそこと切り離されている。また、2028年の総報酬がわからないと言いますけれども、年金局では100年後の総報酬も計算しているので、わからないはずがないんですよね。ですので、これ本当につくってよかったのかというのも私は疑問に思っている。ですから、政策形成プロセスにおいても、私は今後の議論を進めていく上で検証していくべきだと思います。また、再び言い過ぎたところもありましたけれども、御清聴どうもありがとうございました。
59:28
ありがとう ございました。次に柴田遥参考人、お願いいたします。柴田でございます。この度は大変貴重な機会をいただきまして誠にありがとうございます。お手元にこの配付資料、縦長の印刷された配付資料がございます。これをもとにお話しさせていただきます。これからの少子化対策として必要なものを特に数字の面で確認した上で、今回の法案について御意見申し上げます。結論から申し上げますと、現在の政府での少子化対策で、おそらく最も視点として欠けているのは、この1枚目の真ん中にある男性の働き方改革。男性というのは子どもを持つ男性だけではありません。未婚者の男性も含めて。とりわけ、やはり結婚が減っているのが最大の要因ですので、未婚者の男性も含めた、あるいはその男性を取り巻く上司も含めた全男性の働き方改革が一番欠けているのではないか。そういった視点から、今回の法案について御意見申し上げます。この資料の右下にですね、各スライドの右下にページ数を振っておりますので、そのページ数を参照しながらお話しいたします。まず2枚目なんですけれども、昨年、予算委員会の方で、私の方でも意見を申し 上げました。3枚目に移ります。次のページにめくりまして、3枚目の上の方ですけれども、官邸での子ども政策の強化の会議でも御意見申し上げました。そこで申し上げた意見が簡単にまとまった図が4枚目、2ページ目の下ですが、スライド4枚目になります。これは幅広く少子化対策として重要なもの、この未婚率に関する、結婚が減っている、結婚難という点も含めて、あるいは働き方も含めた幅広い視野で、少子化対策として重要なものを、ここに一覧としてまとめた図になっております。大筋はですね、今回の加速化プランや、あるいはより大きくですね、子ども未来実現戦略でも取り込まれたといいますか、ほぼ一致したものになったかなと思うんですが、やはり理論的に見ますと、一番男性の働き方改革は弱いかなというところです。5枚目参ります。次のページの上ですけれども、5枚目。この私が提言してきた内容の中で、とりわけ予算として実際に組まれたのは、この児童手当の分が1.2兆円程度組まれたりだとか、あるいは額費軽減ですね、これも0.26兆円組まれることになりました。ただ、この赤く塗ったところですけれども、そのような児童手当や額費軽減にある程度の 予算がつきましたけれども、じゃあこれで出生率どのぐらい上がるかというのを、過去の研究や私の推計から試算をしますと、大体0.1程度、出生率が0.1程度上がるぐらいの効果ではないかなと見込まれます。ですので、やはり日本の大きな出生率の減っている状況に対して見ると、効果としては、やはりあっても小さいなという基本であります。あとは、先ほども申し上げましたが、対策として決定的に大きく欠けているのが、子どものいない男性も含めた男性全体の働き方改革が欠けていると考えられます。今回は、男性育中の推進だとか、そういったところが入っているのですが、それは子どもがいる男性だけの話です。子どもがいる前の未婚の男性、ここも含めた対策、例えば賃上げだとか、賃上げもある程度は文言として入っていますけれども、具体的な取り組みとしてはあまり含まれていません。あとは未婚の男性の働き方をどう改善していくのか、これもある程度勤務間インターバルというような文言は多少入っていますが、具体的な取り組みはあまり言及さ れていません。そういった面で、賃上げや働き方の面、そういう抜本的な若者を取り巻く経済的な状況、働き方の状況、これへの対策が今後強化されるべきだと考えます。このような働き方改革によって、例えば所得水準、生活水準が変わらずに、労働時間だけが仮に減った場合、つまり生産性が上がった場合ということですが、労働生産性が上がれば、生活水準を下げずに労働時間を減らすことができます。そうなると出生率がどうなるかというのを私自身で計算したところ、過去のOECD諸国のデータから、データは限られているのですが、計算したところ、出生率が上がるという計算結果を得ることができました。こういったところからも、やはりいかに賃上げをしていくか、そして働き方改革によって、とりわけ男性の労働時間を減らして、より家族での時間を取れるようにしていくか、というのが大事かと考えられます。7ページ目にまいります。7枚目では、この日本において、男性の働き方改革、とりわけ労働時間や通勤時間の短縮が、いかに出生に結びつくかというエビデンスが、これだけたくさんあります。つまり、夫の労働時間、通勤時間を減りますと、夫の家事育児時間が増えるというたくさんの研究がございます。そして、夫の家事育児時間が増えると、妻の出産確率や出産意欲が上がるというたくさんの研究がございます。あるいは、夫の労働時間を減ると、直接妻の出産確率も上がるという研究もございます。こういったところから、日本においても、この働き方改革は非常に重要であるということが、日本での研究からも示されるということです。では、もう少し視野を広げまして、少子化対策全般について、もう少し見てまいります。下の8枚目にまいりますけれども、昨年、日経新聞でこのような記事を掲載させていただきました。このような記事で書いたことのバージョンアップ版を、これからお話しいたします。次の9枚目、上の9枚目にまいります。少子化の主要因は何か。これは、どの国でも今、出生率は下がっています。これは、社会 が近代化して、価値観が自由化したり、工学力化していく、そして、育児の心理的なコスト、経済的なコストが上がっていくと、当然、どの国でも出生率は下がっていきます。これは、北欧もそうです。ただ、日本ではこれに加えて、3つのさらなる少子化の要因があります。1つ目が、男性稼ぎ主モデルの長時間労働です。これによって、生産性がなかなか上がらない。特定の人にどんどん、仕事がよくできる人、慣れた人にどんどん長時間労働させて、その人が無限定に働いてくれる。そして、定員も厭わず働いてくれるので、何とか社会が回っていくのですが、しかし、長時間労働をずっと放置しているので、単位時間あたりの生産性が上がらない。その結果、所得が低迷しているということです。その所得の低迷によって、結婚が増えないということです。加えて、学費などの育児の負担が、いまだに家族に偏っている。この3つの要因によって、少子化がさらに悪化しているという状況と考えられます。まず、10枚目に参ります。1つ目の要因、男性稼ぎ主モデルの長時間労働。これがいかに問題かということですが、これが生産性の低迷や未婚化につながるということですが、10枚目のこのグラフは、非常に一番重要かなと思っております。これは、社人権の調査結果のグラフですが、今の若い未婚女性の価値観は、過去10年間と比べると急激に変わっています。非常にキャリア思考に傾いている。未婚女性の第1位の価値観は、両立したいということです。結婚・育児と仕事を両立したい。これが今、第1位になっています。しかし、実際あなたのライフコースはどうなると思いますかという現実を尋ねますと、両立は難しいだろうと。なぜなら、夫が長時間労働だからです。あるいはパートナー、結婚する前の彼氏が長時間労働だからです。そうなると、もし結婚したら、私は家事・育児に縛られる。そんなのが目に見えている。かつての女性はそれでも結婚していました。そして仕事 を辞めて再就職していました。しかし今は逆です。仕事を選んで、そして結婚を選ばないということです。これが女性の未婚化の一つの要因になっている。つまり、男性の長時間労働によって、女性が結婚に夢を抱けなくなっているということです。次の上の11枚目もあります。ここからは、写真研が発表したデータを点採しております。日本の男性の有償労働時間、つまり労働時間は世界で一番長い傾向にあるということです。ヨーロッパよりも長い。他のアジアよりも長いということです。これ故に日本の男性は未だに長時間労働、そして下の12枚目もありますと、この30年間以上ほとんど減っていない。おそらく最近の最新のデータでは少し減っているかと思います。いろいろ対策を進めましたので少し減っているかと思いますが、それでもやはり非常に長い、400分を超える労働時間があるということです。次のページの上の13枚目に参ります。お父さんのデータで見ても、これも30年以上減っていないということがわかります。つまり子育てをしていても、男性は子育てにいくら参画したくても参画できない状況にある。最近の若い男性は、育休を取りたい率というのが、取得希望率は8割を超えています。しかし育休を取れない状況は、こういった長時間労働にある。このような長年なかなか変わらない男性の長時間労働を変えるには、先進国並みに労基法を改正する必要があるのではないか。例えば、残業時間の割増率、日本は非常に低いです。1.25倍ですが、アメリカやフランス、ドイツ、イギリスなどでは1.5倍にしています。あとは勤務間インターバル11時間というのも、ヨーロッパでは義務化しています。フランスに至っては最も進んでいまして、法定労働時間が週35時間になっています。このような働き方改革を進めないと、なかなか男性は家事・育児に参画できない。そのような状況を見ると、女性にとってはとてもじゃないけど結婚できない。私のキャリアを実現しなくちゃいけない。そのような状況が続いてしまっています。これが女性側から見る未婚化の一つの原因になっています。もちろん 男性側から見れば、雇用の悪化だとか賃金が上がらない、こういった問題がありますが、その雇用の悪化、賃金が上がらない、一つの要因にもこのような長時間労働を放置しているところがあるかと思います。14枚目に行きますと、先進各国の労働時間に関する法律の一覧があります。次の15枚目に行きますと、労働時間、残業の割増率を1.5倍化したらいいんじゃないかと先ほど申し上げたのですが、いきなり全て1.5倍化するのは難しいですので、例えば月20時間以上の残業に関しては1.5倍化というラインを仮に引きますと、既に月20時間以上の残業になっている企業はこれだけたくさんございます。ですので、ある程度月20時間までは1.25倍はいいけれども、20時間を超えたら1.5倍に引き上げる、このような現実的な労基法の改正は可能なのではないかと考えられます。そしてそのような労働時間の是正などの健康的な経営をすると、果たして経営の利益率、企業の利益率にどういう影響があるのか、これは研究がございます、16枚目ですけれども、利益率が2年後から上がるということです。つまり経営が非常に健康的になり、社員が健康的になることで経営の生産性が上がり、会社の利益率が2年後から上がるという研究結果でございます。17枚目もあります、次のページの上のところですが、17枚目ですが、これは世界各国のOECD諸国、先進諸国のデータを分析したものですけれども、労働時間が減ると、一人当たりGDPがどうなるのかという傾向を表した図になります。この右側の図2というのが重要ですけれども、労働時間が減ると、ある程度減らしていくと、一人当たりGDPが上がるという傾向になります。もちろん労働時間がゼロ時間になると、当然ながら一人当たりGDPはゼロになりますけれども、労働時間が1360時間までは少なくとも、一人当たりGDPは上がる傾向があるということが明らかになっています。そういったところからも、今日本は1600時間台ですから、まだまだ労働時間を減らす余地があると考えられます。18枚目にまいります。働き方の柔軟化というのも非常に重要です。長時間労働を減らすとともに、やはり柔軟化しなくちゃいけない。例えば転勤は無理にしてはいけませんし、あるいは休みも取りやすくしなくちゃいけない。育休も取りや すくしなくちゃいけない。そのような働き方柔軟化支援によって、国民がどういうふうに変わるかというと、この図が示すのは、幸福感が上がるということです。そして、実はこれ少子化に関連するんですけれども、子どもがいても幸福感が下がらないというふうになります。この18枚目の左の方では、柔軟化支援が乏しい国ですけれども、このような国では子どもがいると幸福感が下がっています。実は日本の女性もそうです。つまり子どもが生まれると不幸せになるわけなんです。これが少子化の一因となっていまして、女性にとっては、とりわけ日本では女性にとっては、子どもを産みたくない一つの要因になっています。これはやはり働き方が柔軟ではない。とりわけ男性の働き方、夫の働き方は硬直的である。転勤も強いられる。そんなところでは子どもなんか産めないということだと思います。次のページに行きますが、19枚目に参ります。上の19 枚目ですが、日本では女性だけでそのような幸福感低下が見られるという研究結果がございます。なぜ女性だけで幸福感低下するのか、子どもが産まれると幸福感が下がるのかと言いますと、夫婦関係が悪化する。あとは少子生活も悪化する。この2点で説明ができるという研究結果です。そういったところから、夫の家事・育児があまりにも少ない。そこで夫婦関係が悪化するし、自分ばっかり時間とお金がなくなる。とりわけ時間がなくなる。それで少子生活が悪化する。こういったところがわかっていますので、やはり男性の長時間労働を減らしていく。あるいは転勤の無理事を減らしていくなど、様々な男性の働き方改革が重要で、そのためには老期法の改正という、手こ入れがいよいよより重要になるのではないかと思います。次、あと2分程度ですけれども、20枚目まいります。所得低迷という要因ももちろんございます。所得が高い方が、あるいは正規雇用の方が子どもが生まれやすいし、結婚も生じやすいということは研究でわかっていますので、やはり先ほど先生方からもあったように、結婚をやりやすくするような、やはり賃金の問題だとか雇用の問題は非常に重要です。次、21枚目まいります。これは経済財政諮問会議の有識者委員が出した資料ですけれども、若者に関して年2%の賃上げをしていくと、10年後出生率は0.1%上がるという推計が出ています。さらに職務級への転換によって、より若者に賃上げを、より強固に賃上げしていくと、さらに0.1%出生率が上がる可能性がある。つまり合計0.2%上がる可能性があるという推計になっております。下の22枚目まいります。非正規雇用に関しては、若い人々では非正規雇用はかなり減ってきまして、北欧よりも低い状況にあります。しかしながら、次のところにもあります。23枚目ですが、非正規雇用の人たち、つまり有機雇用の人たちの賃金率が非常に低いと、正規雇用に対して低いというのが日本の特徴です。ですのでやはり同一労働、同一賃金も重要かと思います。次に24枚目です。最後に、育児の負担ですね。育児の責任があまりにも家族に偏っている。これが日本や東アジアの特徴です。これは例えば学費の軽減だとか、いろんなもので軽減することができますので、今回の加速プランにも入っていますが、保育も軽減できます。この保育のこれまでの定員増によって、出生率は0.1%上がったんだと。日本の出生率は0.1%上がった。これまでの保育定員の拡大というのは、出生率上昇に寄与してきたという研究結果が最近出ていますので、ここでご紹介しております。最後25枚目まいります。財源案ですけれども、これまで様々な議論がありましたが、財政学の実証的な研究によると、最も経済成長に悪影響が少ない税は何か。それは資産課税であるということが、様々な研究で同じように示されていますので、ここでご紹介しております。しかしながらこれまでの議論では、資産課税、あるいは資産への考慮というのが、議論の中でかなり抜けていたのではないか。資産課税もぜひ選択肢の一つに入れて、議論をすべきだということを提案しまして、これでお話を、意見陳述を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
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ありがとうございました。次に秋田清美参考人、お願いいたします。秋田清美でございます。このような機会を頂戴いたしましたことを、誠に御礼、ありがたく思って おります。ありがとうございます。私の方、スライドの方の順に、説明をさせていただきますが、まず冒頭でございますが、私自身は、子ども政策につきまして、平成24年8月に、この国会において成立いたしました、子ども子育て支援新制度の構想の段階から、委員として検討や参画をしてまいりました。また、厚生労働省の社会保障の児童部会長でありましたり、内閣府の子ども子育て支援制度の会長、そして現在、子ども家庭審議会の会長などをさせていただいて、現場の方々をはじめとした、関係者の皆様のいろいろな声を聞きながら、議論を進めてまいりました。また、今般の子ども子育て支援法の一部を改正する法律案の土台になる子ども未来戦略の策定に当たりましても、子ども未来戦略の会議の一員としまして、検討に加わってまいりました。こうした経緯や、 それから経験も踏まえまして、今回のこの基本法につきまして、賛成という立場から本日は、意見を申し上げをさせていただきたいと思います。この十数年の間で、国の子ども政策は、まず待機児童対策、そしてそれから幼児教育保育の無償化というような、本当に大きなことを次々と改革が図られてまいりました。そして今般の法案によりまして、国際的にも最も社会保障が高いと言われる、スウェーデン並みの水準にまで至り、子どもの未来に投資がなされること、いわゆる現在の投資だけではなくて、この社会を持続可能にするための未来投資というところで、子ども政策は今大きな転換点を迎えているというふうに考えております。そして子ども政策に携わってきたものとしては、この機会を捉え、政策を強力に推進していく必要がある。また先ほど遠藤委員も言われましたけど、少子化は全くなしでございます。そして今この国を未来を考えたときに、今この改革を進めるということが極めて重要であるというふうに考えているというところでございます。そしてこの基本政策について2ページ目に、全体像を子ども家庭庁で出しているものをお示ししておりますけれども、やはり全般的、包括的に切れ目なく支援をしていくということが、社会の中の有用な人材を育成していくことになります。3ページ目に、すごろくのようにマップが書かれておりますが、子どもの育ちとともに、こうした形で包括的な支援というものが重要であると考えられます。そこでまず基本的な私の認識を、ご紹介をさせていただきたいと思いますけれども、私に大切にしていることは、先柴田委員が幸福感という言葉を使われましたが、今国際的にはウェルビーングという言葉が重視されているわけですが、何よりも子どもの健やかな育ちということに、全て政策がつながるということが重要であろうと考えております。子どものころに健やかであるということが、