20:30
これより会議を開きます。この際、一言、御挨拶申し上げます。この度、決算行政監視委員長に占任されました小川淳也と申します。本委員会は、決算全般について審査し、その結果を将来の予算の編成と執行に反映させるとともに、国会が担う行政監視について、本委における中核的な機能を果たすことを役割としております。
20:58
新型コロナウイルス感染症や原油価格物価高騰対策等として、過去に例を見ない規模の予備費が予算計上される中、財政民主主義の観点からその指導をはじめ、行財政の在り方を検証することは本委員会の使命で あると存じます。委員各位の御指導、御協力を賜り、公正かつ円満な委員会運営に努めてまいりたいと存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
21:28
理事辞任の件についてお諮りいたします。理事大川原雅子君及び八田川はじめ君から、理事辞任の申出があります。これを許可するに御異議ありませんか。(なし)引き続き、理事の補欠専任の件についてお諮り。
21:52
御異議なしと認めます。よってそのように決定いたしました。引き続き、理事補欠専任の件についてお諮りいたします。ただいまの理事辞任に伴うその補欠専任につきましては、選例により委員長において指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。(なし)御異議なしと認めます。それでは、居坂信彦君及び中谷一馬君を理事に指名いたします。
22:19
次に、国勢調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。決算の適正を期し、行政監視の機能を果たすため、歳入歳出の実況に関する事項、国有財産の増減及び減強に関する事項、政府関係機関の経理に関する事項、国が資本金を出資している法人の会計に関する事項、国が直接又は間接に補助金、奨励金、助成金等を交付し、
22:48
又は貸出劇金、損失保証等の財政援助を与えている者の会計に関する事項、行政監視に関する事項、以上の各事項につきまして関係各方面からの説明聴取、省委員会の設置及び資料の要求等の方法により、本会期中調査を進めたいと存じます。つきましては、衆議院規則第九十四条により、議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
23:17
御異議なしと認めます。よってそのように決定いたしました。
23:21
この際、会計検査委員長田中弥生君及び検査官原田雄平君から発言を求められておりますので、順 次これを許します。田中会計検査委員長。
23:45
この度会計検査委員長を拝命いたしました田中弥生と申します。どうぞよろしくお願いいたします。我が国の財政は大変厳しい状況にあると認識しておりますが、会計検査委員に対する期待も高まっていると感じております。私は会計検査委員長として、その使命を全うすべく精神整備尽くしてまいりたいと存じます。
24:11
どうぞ皆様におかれては、御指導御便達よろしくお願いいたします。
24:36
1月9日付をもちまして検査官を拝命いたしました原田雄平でございます。職務を全うするために精神整備、努めてまいり所存でございますので、御指導御便達のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
25:01
令和2年度決算ほか2件、令和3年度決算ほか2件、及び令和4年度決算ほか2件を議題といたします。これより総括質疑を行います。この際お諮りいたします。各県審査のため本日参考人として日本銀行総裁上田和夫君の出席を求め意見を聴取し、また政府参考人として内閣官房内閣審議官濱見典君、
25:30
内閣官房行政改革推進本部事務局次長柴田智樹君、内閣府大臣官房審議官畠山貴典君、内閣府政策統括官林幸寛君、内閣府地方創生推進室次長佐々木勝次郎君、
25:47
内閣府男女共同参画局長岡田恵子君、警察庁刑事局長渡辺邦吉君、警察庁交通局長早川聡之君、子ども家庭庁正規局長藤原智子君、
26:01
内閣府副校長審議官滝沢健君、総務省行政評価局長菅原臨君、総務省自治行政局選挙部長笠木貴典君、総務省自治税務局長池田達夫君、総務省情報流通行政局長小笠原陽一君、消防庁次長小見雄一君、
26:21
外務省大臣官房地球規模課題審議官赤堀武君、外務省大臣官房政策立案三次官金子真理子君、外務省大臣官房三次官浜本幸也君、
26:33
外務省主計局次長前田勤君、財務省主税局長青木貴則君、文部科学省総合教育政策局長餅月忠史君、厚生労働省大臣官房高齢障害者雇用開発審議官田中幸子君、厚生労働省医薬局長上勝文君、厚生労働省雇用環境均等局長堀井夏子君、厚生労働省社会援護局長浅川智明君、
27:00
外務省大臣官房危機管理政策立案総括審議官松尾博之君、農林水産省消費安全局長安岡住人君、農林水産省経営局長村井正近君、農林水産省農村振興局長永井俊彦君、林野町長官青山豊久君、
27:18
経済産業省大臣官房消無サービス審議官模木忠史君、経済産業省大臣官房審議官殿木文明君、資源エネルギー庁省エネルギー新エネルギー部長井上裕君、中小企業庁事業環境部長山本一則君、国土交通省道路局長庭勝彦君、国土交通省物流自動車局長鶴田裕久君、
27:43
国土交通省開示局長茅野敦史君及び環境省環境再生資源循環局次長隅倉一郎君の出席を求め説明を聴取いたしたいと存じますが御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決定いたしました。
28:01
質疑の申し出がありますので順次これを許します。中谷一馬君。
28:06
立憲民主党の中谷一馬でございます。本日はどうぞよろしくお願い申し上げます。敬愛する小川淳也委員長の議事整理に従いながら官房長官、そして大臣、参考人の皆様方に質疑を申し上げたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。私からはまず本日は日本銀行の上田和夫総裁にお越しをいただいております。その中で明日9日が総裁に御就任をされてから1年ということでございまして、
28:38
今朝の長官を見ておりましたら、理論とデータに基づいて慎重に議論を重ねつつも政策判断は大胆で、思い切りが良いなどマイナス金利の解除、大規模金融化はある転換といった難しい政策を市場の混乱なく政策修正を進めた上田総裁の主案に高い評価が集まっており、
29:05
日本経済新聞が金融政策に詳しい主要エコノミストにアンケートを行った平均値が77.9点、そして日本経済新聞では平均値が77点ということでありました。今後も賃金と物価の好循環を目指しながら金利水準の引上げに関する検討を行うなど、為替や再建市場等の動向を踏まえた非常に難しい政策判断があると推察をしておりますが、私からはまず日本銀行の総裁に就任されて1年を迎えての所感について伺わせてください。
29:50
お答えいたします。私1年前に就任させていただいた時に、当時の日本銀行の政策ですけれども、様々な理由で非常に技術的に難しい体系になっているなというふうに感じました。
30:10
もし経済状況が許せば、これをできる限り簡素化して分かりやすいものにしていきたいなというような心構えでおりました。
30:26
幸い昨年度の経済状況はまあまあ良いものでしたので、そうした希望をある程度叶えることができたというふうに思ってございます。今後はそれを残っているところを続けるとともに、新しい枠組みの下で経済状況の変化に適切に対応していきたいというふうに思っております。
30:54
難しい数取りが様々あるかと思いますが、一挙手一投足、マーケットや私たち国会も含めて注目をさせていただきたいということを思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。それでは早速ではございますが、私からは中央銀行発行のデジタル通貨、CBDC、セントラルバンクデジタルカレンシーについて伺ってまいりたいということを思っております。
31:17
現状の一挙決済は国際的な送金インフラ、スイフトを使う仕組みが主流でございまして、コールレス銀行を中継して送金元から送金先の銀行に届ける仕組みのため、送金には長ければ数日から一週間程度時間がかかるということがあります。
31:39
その中でなんですが、やはり中継や送金の手数料が発生することから、日本銀行の分析によると、銀行経由で二百ドルを海外に送金する際にかかるコストは、二〇一三年から十九年の平均で二割弱に及びます。
31:56
こうした中で、やはり今低コストで即時に決済できるような狙いで、日米欧などの中央銀行7行や民間銀行がCBDCを使った国際決済の実証実験に乗り出すとのことであります。CBDCについては、上田総裁はFINSAM 2024において、我が国で一般利用型CBDCを導入するか否かは国際的な議論を経て決まるものです。
32:25
日本銀行ではそのような議論に資するよう、技術面、制度設計面の検討を続けていますと述べられています。そこでまず、この国民的な議論を行うための材料提供として教えていただきたいのですが、CBDCを発行したら、暗号試算などデジタル決済手段にどのような影響を与えると考えていますか。垂直的共存、水平的な共存の観点を交えながら、御見解をお知らせください。
32:51
お答えいたします。CBDCの導入ですが、これが他の決済次第にどういう影響を与え得るかという点につきましては、各国中央銀行で重要な論点と認識されております。
33:12
例えば、その設計次第では、金庫預金からCBDCへの大量かつ急激な資金移動が生じ、金融システムの安定性に影響する可能性が指摘されております。これに対する備えとして、CBDCの保有額に制限をするといった対応も検討されています。
33:34
一方で、民間企業が発行し ますデジタルマネーについて、CBDCというような公的なプラットフォームを介して、他の決済手段との交換が円滑になれば、それらのデジタルマネーの利便性を高めるという可能性も考えられます。CBDCの検討に当たっては、こうした影響も踏まえつつ、決済システム全体をより安定的、効率的なものとする視点が重要だと考えております。
34:03
今、ルル御答弁をいただきましたけれども、この決済システムがブロックチェーン技術などによって、いつでもどこでも即時送金可能となれば、既存の決済網を抱える問題を解決するゲームチェンジャーになると考えられておりまして、このCBDCの実証実験が世界的に注目をされています。
34:23
そうした中で、この上田総裁は、検討作業を行うにあたって、常に意識をされていることということで、デジタル社会に相応しい決済システムの将来像を描くことということを述べられております。これに対して伺いたいのですけれども、CBDCがもたらし得る新しいエコシステムに関して、これは具体的にどのように構想されているのか、総裁のビジョンを教えてください。
34:49
経済社会生活のデジタル化が進展するもとで、決済の分野でもニーズに応じた新しいサービスの可能性が広がってきております。
35:06
そうした社会におけるデジタルな決済手段を検討するに際しまして、一つには現金や民間のマネーが社会にこれまで提供してきた機能を尊重しつつ、新たな技術や新たな形態のマネーの登場といった環境変化を踏まえた上でデジタルであるという特性を生かして、さまざまな価値を生むような決済手段をいかに提供していくかという視点が重要と考えております。
35:36
例えば、CBDCがあれば、そこに民間事業者の創意工夫により多様なユーザーニーズに応じたサービスが上乗せして提供されるということによって、デジタルな社会にふさわしい決済のエコシステムにつながる可能性があるというふうにも考えております。
35:57
転動説が主流だった時期に、コペルニクスが地動説を唱えたように、180度物事の転換が図られていく、このエポックメイキング的なことというのはいつの時代も訪れるわけであります。
36:13
26年後の2050年には、スマートフォンやPCを使っている人がゼロ%いなくなるということが想定されておりまして、スマートコンタクトやハプティクスといったような新たな技術が主流になっている時代を想像すれば、もしかしたら、2050年には1万円札を使っている人、500円玉を使っている人というのはほとんどいなくなっているということが想像できるわけであります。
36:40
そうした中において、現在の日本において、アナログでの決済利用に伴うコストと、デジタルでの決済利用に伴うコスト、これの試算を行うことは、国民的な議論を行うにあたって、私は必要不可欠な材料であるということを思っております。
36:57
日銀のレビューにおいても、例えばシンガポールでは、現金や小切手といった紙ベースの決済手段の利用に伴うコストは、GDPの0.52%に達すると試算されており、現金から電子的な決済手段への移行を後押しする取組が進められていると記載をされておりまして、
37:18
こうしたコストの見える化を行うことによって、行財政改革効果を定量的に示すことは必要なプロセスであると考えますが、総裁の見解として、やはり国民的な議論を行うための材料提供として、政府と連携をしていただいて、紙幣効果などのアナログでの決済手段に伴うコストと、CBDCなどデジタルでの決済利用に伴うコストの試算を行っていただけませんでしょうか。
37:49
委員長 委員御指摘のように、コストの問題は重要な論点の一つと認識しております。現在進行中のCBDCに関する官民の連絡協議会でも、コストに関する議論が行われております。
38:03
最も具体的なコストの水準内の推計ですが、これはCBDCがどのように導入されるか、一方で既存の決済手段がどのような利用状況になっていくかという ことなど、さまざまな要素に左右され、不確定な面が多いと考えております。
38:26
現時点で日本銀行として、残念ですが、具体的な試算はございません。まずはCBDCに求める技術使用、役割などの検討を進めていくことが重要と考えております。
38:40
まずは検討を進めて、どういうものにするのかという設計を組み立てていくという趣旨の答弁になりましたが、それが組み上がった段階においては、やはりデジタルアナログ双方のコストをしっかりと国民的な議論をしていくためにも示していただきたいということを考えているのですが、その点についてはいかがでしょうか。
39:03
それはそういう段階になりましたら、どういう形になるかは今お約束することはできないですけれども、何らかの材料を提示させていただくということには当然なるかと思います。
39:22
その材料の提供をしっかりとデジタルアナログ双方で行っていただきたいということを思っております。
39:28
ちなみに財務大臣、今日銀総裁から御答弁をいただきましたが、やはり行財政改革効果を考えても、こうした試算は日銀と連携してしっかりと行っていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
39:41
日銀としっかりと連携していきたいと思います。
39:46
わかりました。期待をした いと思います。
39:48
続きまして、やはりこのCBDCの論点なんですけれども、世界のGDPの95%に相当する国がCDBCを検討しているという状況がございます。既にデジタル通貨を完全に開始している国もございまして、現金の使用量の激減やインフラコストの削減、そしてセキュリティの向上など利点を実感しているということであります。
40:12
国際通貨派遣争いを見ておりますと、例えば中国では習近平国家主席が強大な通貨を持たなければならないということを強調をしておりまして、国際市場で大きな存在感を見せる金融強国になるため、人民元の国際化を重視する姿勢を示しており、デジタル人民元の先行的な展開は通貨金融分野での派遣に対する挑戦だという見方もあります。
40:39
また、スイフトの調べでは国際決済通貨としての人民元の比率は、2024年1月時点で世界第4位、4.51%ということで、1位のドル46.64%、2位のユーロ23.02%と比べますと、その差は大きいのが現状ではあります。
41:01
その一方で、現在アメリカは大統領選挙を控えておりまして、バイデン大統領はデジタルドルを含むデジタル資産の研究開発促進を支援する大統領連に署名をし、課題の検証を進めている一方で、大公場のトランプ前大統領はCBDCの創設は決して許さない、絶対阻止する旨の発言をされています。
41:26
これについては、トランプ前大統領が大量の暗号資産を保有するほか、ご自身のNFTを発行していることなどを念頭に、暗号資産業界に寄せた政策判断を行う可能性が高いとの分析が報じられておりますが、2021年には、ビットコインに関して詐欺のようだと発言していたこともあり、政策判断がどのように変わるかは未知数であります。
41:53
こうした中、例えば同志国が集まるEUでは、欧州委員会がすでにデジタルリューロの立法案を発表しており、早ければ2028年には発行流通されることが予測されます。
42:08
これについては、例えばヨーロッパと日本の発行準備が整う状況が出来上がったときに、同盟国のアメリカが国内事情でCBDCを発行しない、またはできないという状況になったときには、日本のCBDCの発行に関して何か影響を与えることはございましたでしょうか。
42:36
私どもCBDCの検討を進めるにあたりまして、まず重要なことは、自国の掲載システムの安定性や効率性をどう確保・改善していくかということだと考えております。
42:54
こうした観点から、私どもCBDCにつきましては、昨年4月からパイロット実験に移行し、技術的な検証を進めるとともに、CBDCフォーラムにおいて民間事業者と様々な意見交換をしております。
43:11
我が国でCBDCを導入するかどうかは、こうした国内での検討状況に加えまして、先生御指摘の海外の動向も踏まえて、今後の国民的な議論の中で決まっていくものと考えております。私どもとしては、その前提になるものとしてのCBDCに関する検討を引き続きしっかりと進めてまいりたいと思っております。
43:36
アメリカが仮にCBDCを発行するしないという判断を、バイデン大統領かトランプ前大統領か、そのときの大統領がどうなっているかというのはわからないわけなんですけれども、この諸外国の政策判断が、まさにこの日本のCBDC、私たちはもうできるという状況になったときにあったとしても、諸外国の状況によって私たちの政策判断が変わることがあり得ますでしょうか。
44:10
諸外国におけるCBDCを採用するか導入するかしないか、あるいは導入してどういうことが起きたかということに 関する判断とその結果、これは私どもがCBDCをその時点でまだ導入していないとした場合に、導入した場合に、将来導入した場合にどういうプラスマイナスがあるかということに関して、
44:37
何らかの知見を与えてくれる可能性があります。そういうことであれば、それは利用しつつ、その後の判断に役立てていくということにはなるかと思います。
44:48
その中で私が冒頭伺いましたのが、例えばヨーロッパと日本が能力的にはもうできますと、国民議論もできると判断が行われたという状況の中で、例えばアメリカが国内の事情でできないということになったときに、それは私たちが発行しないという判断というのはあり得ますか。
45:12
ここは繰り返しになりますが、もちろん諸外国の導入に関する様々なメリット、リメリット、導入に伴うメリット、リメリットは参考にしつつも、私どもの国、日本にとってプラスマイナスがどうであるかということを最大のポイントとして決定していくということになるかと思います。
45:38
それはあり得ると、要するに諸外国の動向を踏まえてメリット、リメリットを考察をしてやはり判断をするのだから、アメリカの動向というのはやはり政策に影響を与える可能性があり得るという理解でよろしいでしょうか。
45:55
これは既に将来のことで仮定の議論でございますけれども、アメリカが先に動けば、それは影響を観察しつつ、私どもに何らかの影響を与えるということ、導入の判断に関する何らかの影響を与えるということはあるかとは思いますが、アメリカよりも先に私どもが導入するという判断も十分あり得る わけでして、そういうものかなと思います。
46:24
ありがとうございます。アメリカよりも先に判断することがあり得るということがわかっただけでも大丈夫です。ありがとうございます。その中でなんですけれども、今日本においても、諸外国と連携して、CDBCに関してこの主導権を持って進めていく国家戦略というものが求めてられているわけであります。その中で、2022年1月28日の衆議院の予算委員会におきまして、私から黒田春彦前総裁に、日本においても少なくとも2026年ぐらいまでには産費じゃなくて納費の判断についてはできているという認識でよろしいですか、大丈夫ですかと尋ねさせていただいた際に、確約はできませんが、私も個人的にはそう思いますという御答弁をいただきました。本件に関して、上田総裁に伺いますが、この黒田前総裁の見解と、今の上田総裁の見解には相違がありますか、ありませんか、教えてください。
47:20
黒田総裁は、前総裁は、その時点で、個人の判断を示したものというふうに理解しております。現状、私どもといたしましては、先ほど来申し上げておりますような、今後の実証実験の進捗状況、実験結果、さらには関係者との議論などを踏まえまして、是非について考察していく、導入の可能性について考察していくということですので、現時点で、CBDC発行の納費について、それを判断する具体的な時期を示すことは難しいというふうに考えております。
48:03
それは、相違があるということの理解でよろしいですか。要するに、26年の黒田総裁のときの判断よりも、変わるという認識でいいですか。
48:17
2026年には、納費に関す る判断が必ずできているかと問われれば、それは今のところ何とも申し上げられないということになるかと思います。
48:29
ただ、できる可能性はあるということでよろしいですか。
48:36
可能性があるということは、排除するつもりはございません。
48:41
あればなんですけれども、欧州中央銀行のラガルド総裁が、デジタル有料の発行時期を2026年か27年でもおかしくないと発言をされておりまして、要するに、2026年頃には、少なくとも納費の判断 はしていただいて、国民的な議論を行うための訴状には載せていただきたいと私は考えております。デジタル有料の発行は、実際には2028年頃に発行流通が行われる見通しであるということを考えますと、やはりこの技術面、制度面を踏まえた発行能力については、いずれかの段階で上田総裁には示していただかなければならないと思っているのですが、こちらについて、現在の見通しはどのように考えられているか教えてください。
49:29
発行時期に関する見通しをいつ発表できるかという点について、具体的にはなかなか申し上げられませんが、私どもは海外の中央銀行を含めまして、CBDCについては非常に多くのリソースを割いて、導入後どういう姿になるかという点の検討を続けておるところでありまして、日本銀行も例外ではございません。
50:03
それはイギリスや様々な国が今検討を行っているわけなんですけれども、ヨーロッパが少なくとも26年、27年には発行できる可能性があるということを、上田総裁が示唆されていて、28年頃には流通まで含めて始まるのではないかという憶測がある状況の中で、日銀はそれに遅れをとることはないという認識でよろしいですか。
50:33
私個人の考え方といたしましては、できるだけ早くとか遅れをとらないかというような観点よりも、正しい形で導入するのであれば、国民にとってプラスになる形でちゃんと導入したい。そこをきちんとやりたいというふうに思っております。
50:56
人速性、正確性、これは両面重要だと思っておりまして、正確なものをどうリリースしていただくかということは、これが一番重要な論点であることは私もそのとおりだと思います 。一方で、遅すぎてもやはりだめだと思うので、少なくとも28年頃までには、ある程度の見通しを立てていただかないと、日本としても困ってしまうのではないかということを思うんですが、26年頃までには少なくとも納費を判断していただいて、国民的な議論に入り、28年頃にはヨーロッパに遅れをとらないような体制を組み立てていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
51:34
繰り返しでございますが、納費の判断についての時期は今はちょっと申し上げられませんが、今まで以上に一生懸命この点に関して検討を続けるということは約束できると思います。
51:49
ありがとうございます。ではしっかりと検討をしていただきますことを要望させていただきます。日銀総裁はこちらで退出をしていただいた結構でございます。ありがとうございました。続けまして、官房長官に。上田総裁はご退席いただいた結構です。ありがとうございました。続けまして、官房長官に伺ってまいりたいと思います。本日、長官で、総点検による基金の廃止についての記事がございました。その中で私たち立憲民主党からも、最初これ指摘を続けてまいりましたが、政府が積み立てた基金の総点検をめぐって、ようやくこの事業が実質上終了している約10の基金を廃止する方向で調整に入ったと、今朝報じられたわけなんですけれども、これ無駄になったのか、初めから無駄だったのかは分かりませんが、管理費だけの支出が続き、無駄と判断されたとのことで、刻々変納させる有償金は、計千数百億円になる見込みということなんですけれども、実際には変納すべき有償金はもっと巨額になるはずで、基金の残高に関しては数兆円規模ですり抜かできるのではないかということを考えるんですけれども、他の基金の取扱いについては今後どのようにされる想定でございますでしょうか。
53:01
基金についてでございますが、昨年12月末に行政改革推進会議において取りまとめられました横断的な方針にのっとりまして、昨年度内を目途に基金全体の点検を行うこととしておりまして、現在河野大臣の下で点検検討等が行われているものと承知をしております。今中谷から御指摘のありました記事に記載された内容も含めまして、今検討中でございますので、今後の具体的対応については余談をもってお答えすることは差し控えたいと思います。
53:38
言うまでもなく、基金の原資になっているのは税金でありまして、基金の残高が膨らんでいくということは国民の税金がそれだけ有効活用されず、いたずらに負担を増やしていくことを意味します。不要不急の支出につながりかねない基金はしっかりと是正をしていただくことを要請させていただきます。続けまして、万博関係の話について、斉藤大臣に伺ってまいりたいと思います。万博協会の副会長、理事である吉村博文知事が講演を行われている際に、今批判している「名前言えませんけどモーニングショーの玉川徹、今批判するのはいいけどもう入れさせんとこう 」と思って、入れさせてくれ、見たいと言ってもモーニングショーは禁止、玉川徹は禁止と言うだろうかなという、いわゆるできん発言を行い、波紋を呼んでいます。まず冒頭、斉藤大臣に前提を確認させていただきますが、私は2025年、日本国際博覧会に関して開催するのであれば適切に行われるべきだと考えて、予算に関する件など厳しい件を提示ながら、国会議論を行わせていただいておりますが、そんな私が万博会場を見たいと言ったときに、批判をしているから入れてもらえないということはありますでしょうか。
55:04
全く考えたこともありませんでした。それはできんにはならないということでよろしいでしょうか。
55:14
ぜひ何度も足を運んでいただきたいなと思います。
55:29
斉藤大臣、ご自身は冗談でも万博に関して特定の人物やメディアに対して出入り禁止と発言をされたことはありますか。また今後発言されることはあり得ますでしょうか。
55:43
その件は正直申し上げまして、全く考えたこともありません。
55:51
ありません。よかったです。ないと信じておりました。その中でなんですけれども、本件に関してですね、報道の自由に関する裁判例として、報道機関の報道は民主主義社会において、パネル、すいません、配布させていただいて おります。民主主義社会において、国民が国政に関与するにつき重要な判断の資料を提供し、国民の知る権利に放出するものである。こうやって思想の表明の自由と並んで、事実の報道の自由は、表現の自由を規定した憲法21条の保障のもとにあることは言うまでもない。またこのような報道機関の報道が正しい内容を持つためには、報道の自由とともに、報道のための取材の自由も憲法21条の精神に照らし、十分に尊重に値するものと言わなければならないという最高裁決定がありますが、知る権利及び報道の自由に関する認識については、斉藤大臣も同様の認識を持っておられますでしょうか。
57:00
御指摘の知る権利、報道の自由については、まさに表現の自由を規定した憲法第21条の保障のもとにあるとの最高裁の判示があるわけでありますので、私も当然尊重されるべき権利だと考えています。
57:17
私も当然尊重されるべきだと思いますので、同じ意見でよかったなと思いました。その中でなんですけれども、この出勤の提案を行う権限を有している役職者による、知る権利と報道の自由を刑視した言動は、控えめに言っても相当おごり高くった発言だと思いますが、大臣はこの発言、この吉村知事の発言はですね、大したことがないと思っているから、現在監督も指導もされていらっしゃらないんでしょうか。
57:50
まあ、あのご指摘の吉村大阪府知事の発言につきましてはですね、その後吉村知事本人が取材においてですね、公式に知事、公務、副会長として活動する場面では言わない。さらにはですね、政治集会の場なので、政治的主張として発言をしたということでありますので、私としてはそれ以上でもそれ以下でもないご発言なんだろうなというふうに認識をしています。
58:21
それはまあ、おかしな答弁だと思います。と言いますのは、やはりこのハラスメントやいじめ、または差別、これコンプライアンス規定に禁止ということで掲げられているんですけれども、こういった類の話であれば、政務と公務と切り分けという発言がなぜか容認されるような論調になっているんですけれども、これコンプライアンス規定の他の部分を見ますと、こちらも資料を配布をさせていただいておりますが、例えばですね、反社会的政局との一切の関係であったりとか、汚職や増収割、こういった不適切な行為というものを掲げられておりまして、多分こういった重たい事案であれば、そんな答弁にはならないはずなんですよ。政務であろうが、公務であろうが、関係ない、非常に厳しい意見や感覚を講じているということがあったと思うんですけれども、なぜこういった発言であれば、そのように寛容に容認をしてしまうのか、その大臣の見解を教えてください。
59:26
この吉村さんの発言について、彼自身が先ほど申し上げましたように、知事や公務や副会長として活動する場面では言わない、 政治集会の場なので政治的主張として発言したということでありますので、政府の立場としてはそのまま素直に受け止めているということでございます。
59:51
私自身は、しっかりと所在撤回をしていただいて、報道の自由であったりとか、そういったものを損なうものではないということをしっかりと言っていただきたいと思いますし、仮にこういったことが諸外国で報じられてしまったりしたときには、私は取り返しがつかないことになるんじゃないかと、すごく心配をしております。今もただでさえ、報道の自由度ランキング、日本は68位ということで、G7では当然最下位であるわけであります。大阪関西万博は目指すものとして、SEGsの達成への貢献というものが掲げられていますけれども、これゴール11やゴール16、こういったものからはもちろん相反するものだと思いますし、もっと言えば世界80億人がアイデアを交換して未来社会の競争というコンセプトを掲げた万博で、できんなんて自由を制限する、排除の論理を発言者が発言するとすれば、それは冗談でも通用しないと思いますし、大阪万博では知事に逆らったり批判したりすると、入場できなくなるら しいよなんてことが仮に諸外国で言われたりしたら、それこそ国の威信にかかわりますから、大臣、これしっかりと政府としてですね、いわゆる万博のこのできん発言が与える影響を鑑みていただいて、知事に対して謝罪撤回をしていただくように監督をしていただけませんか。
1:01:14
これも繰り返しになるんですけど、政治集会の場なので政治的主張として発言したというご発言でありますので、その政治的主張についてですね、政府としてですね、評価をしたり是非を論じたりすることは私としては控えたいなというふうに思っています。
1:01:35
この問題を繰り返し、また各種委員会でやらせていただきたいと思いますけれども、政府がですね、こういったハラスメントやいじめ、差別的な言動、報道の自由に対する挑戦的な発言に関与であるということは、私はいかがなものかと思いますので、しっかりと今後こうし た姿勢を改めていただきたいということを切に切に要望させていただきたいと思います。続けます。林官房長官にお越しをいただいております。伺わせていただきたいと思いますが、自民党の浦金議員の処分内容における世論の評価を見ておりますと、処分が議員の都合で決められている、どこまで身内に甘いんだろう、総理が全く責任を取らないということに関しては非常に違和感を感じます。会社で普通考えると開戸なんじゃないですか。こういう人たちに国を委ねているのかということは残念で仕方ないという厳しい意見が散見されておりました。公明党の山口代表も、政治不信を招いている最大の責任は自民にあるということを述べており、私たち野党も全く同じ見解でありまして、エスケープゴート、生贄を差し出して幕引きを、などという根担はいくらなんでも甘い、甘すぎると思います。そうした中で岸田首相が最終的には国民の皆さん、党員の皆さんにご判断いただくと述べられていますが、そうであれば内閣を総辞職していただいて責任を取ってやめていただくか、衆議院を解散して総選挙で国民の皆さんに自民党と裏返りの問題に関する評価をとっていただきたいということを考えますが、林長官から総理にこのことを進言をしていただけませんでしょうか。
1:03:18
まずこの官房長官として自民党における処分やそれに対する評価についてコメントすることは差し控えますが、国民の政治に対する不信の声、これは真摯に受け止めなければならないものと考えております。総理は自民党総裁として国民の皆様から多くの疑念を招き、深刻な政治不信を引き起こす結果となったことについて、党総裁として心からお詫びを申し上げるとともに、二度とこうした事態を招くことがないように党のガバナンス改革を進めるとともに、政治資金規正法の改正に向けて全力を尽くしていくと、こういうふうに述べられているものと承知をしております。政府としても政治に対する不信の声を真摯に受け止めながら、引き続き内政外交の諸課題、全力で取り組んでまいりたいと思っております。また、公談のお尋ねですが、解散等について私として申し上げる立場にはないものと認識をしております。
1:04:17
残念です。官房長官はやはり内閣の要、首相の右腕であり、現在も内閣総理大臣の臨時代第一位は林長官でありましたので、私としてはしっかりと、二人三脚で総理に伝えてほしいなと思ったものですから、このように進言をさせていただきました。そして、山口代表公明党はこうも述べられています。規正法改正で回復を図らなければ、最も国民に批判されるのは自民だと。首相政党の政治改革案、これは既に出そろっているのに、自民だけ集会遅れで、今、支持を出しました、みたいな状況で、これではあまりにも遅すぎて、自民党岸田総理のせいで、これだけ政治改革が進んでいないわけでありますが、林長官にはまずその先陣を切っていただけないかなということを思っております。林長官が代表を務める、林義正を支える会は、外務大臣時代に2022年に7回パーティーを行い、収入1000万円以上の特定パーティーはそのうち4回、利益率は81.5%で、総額6995万円程度の利益を上げられているということであります。しかしながらですね、国務大臣、副大臣及び大臣政務官の規定をこれを見ますと、やはりこのパーティーの開催自粛の項目が定められておりまして、政治資金の調達を目的とするパーティーで、国民の疑念を招きかねないような大規模なものは開催を自粛するとされていますが、具体的に大規模な基準がなくて、定義を定めてほしいと、前回の委員会で私、伺った際にですね、不断に考えていかなければならないと答弁をされておられましたが、その後、しっかりと考えていただけましたでしょうか。
1:06:07
この今ご指摘のありました大臣党規範でございますが、公職にある者としての精錬さを保持して政治と行政への国民の信頼を確保する観点から、国務大臣等が自ら立室で規範として定められたものでございます。大臣党規範に言う政治資金の調達を目的とするパーティーで、国民の疑惑を招きかねないような大規模なものに当たるか否かの具体的な基準が特に定められているものではなく、同規範の趣旨を踏まえて各国務大臣等が適切に判断すべきものと考えております。大臣党規範は様々な経緯等により国務大臣等が自ら立室で規範として定められておりまして、委員ご指摘の定めのあり方についてでございますが、そうした経緯、そして規範の趣旨、政治資金をめぐる議論も踏まえながら、不断に考えていかなければならないものと考えております。
1:07:05
本当に不断に考えていただいても結果が出なければしょうがないと思いますので、私また次回も聞かせていただきますので、しっかりと考えていただいて、今国会一年は結果を出していただきたいと思います。その中でなんですが、岸田総理が政治資金パーティーを開かないということを決めました。その中でなんですけども、在任期間中、岸田総理は開かないということなんですが、今の閣僚でパーティーを開いて収入を集めているワン・ツーが岸田総理と林長官ということなんですけども、これ林長官に関してもですね、内閣官房長官在任中に関しては政治資金パーティーを行わないと明言していただくことは、閣内へあるべき批判を示すことになると思いますが、いかがでしょうか。はい、長官。時間が経過していますので、簡潔に。はい。いわゆる政治と金をめぐって国民の皆様から厳しい目が注がれている時計とめっております。私の政治資金パーティーについては官房長官就任以来開催していないところでございますが、そうしたことも踏まえながら引き続き検討してまいりたいと思います。また同じ答弁の繰り返しであるんですが、次のときもまた聞かせていただきます。ぜひ模範を示していただいてですね、在任中の政治資金パーティーをおやめをいただくことを切に切に申し上げて質問を終了させていただきます。ありがとうございました。
1:08:37
立憲民主党の櫻井秀です。本日も質問の機会をいただきまして誠にありがとうございます。決算行政監視委員会、初めて質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。それではまず最初に一つ目の項目、SDGsについて、特に日本国内での取組について質問させていただきます。SDGsの進捗確認、これはまさに行政評価であり行政監視だというふうに考えております。それで今回取り上げさせていただきました。早速、きょうは外務大臣がご 担当ということで来ていただいておりますが、早速ちょっとお尋ねしたいんですが、この2030年の目標年までに日本はこの17のゴール、達成できるのかどうなのかということです。追加で申し上げれば、2018年から2023年まで毎年アクションプラン作成しておりましたが、2024年度版がまだできていないんですよね。これいつできるんでしょうか。そして、あと来年、2025年には4年ぶりにVNR、ボランタリーナショナルデビューを作成する予定というふうに承知をしておりますが、どのように日本のSDGs達成状況の評価を行おうと考えているのか、併せてお答えをお願いいたします。
1:10:03
国連の総会におきまして、このSDGsが採択されて以降、総理を本部長とするSDGs推進本部を設置をし、その下で政府全体としてSDGs達成に向けました強力な取組が続けられているところであります。さらにSDGsの国民的な認知度が約9割に達する中にありまして、民間ビジネス、また地方自治体、これを含めて国内各界におきて様々な具体的取組が大きく進展しているものと考えております。同時に我が国におけるSDGsの取組については、まだまだ様々な課題が指摘されているということも事実でございます。例えば、OECDによる2022年版の報告書では、我が国はOECD諸国の平均と比較をして、目標8の経済成長と雇用、そして目標9のインフラ産業化イノベーション等で進展がある一方、目標5のジェンダー、そして目標10の不平等等で課題がある旨指摘をされているところでございます。今、昨年の12月に改定されましたSDGs実施指針におきましては、2025年を目途に次回の自発的効果レビューを実施することとしておりまして、自発的効果レビューの作成プロセスにおきまして、我が国のSDGsの進捗状況について改めて評価をすることとしております。引き続き、我が国といたしましては、2030年までのSDGs達成を目標に、持続可能な経済社会システムの構築や、誰一人残さない法制的な社会、この実現に向けて具体的な取組を強化・加速をしてまいりたいと思っております。私といたしましても、今後もこのSDGsの達成及びフォストSDGsに向けました具体的な議論を主導してまいりたいと思っておりまして、さまざまな機会で多くの関係者と意見交換をしているところでありますが、その達成に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えております。
1:12:19
先ほどお尋ねした中で御答弁いただいていないのが、アクションプランについてなんですが、2024年度版はいつできるのでしょうか。だいたいいつも年度が始まる前に作っていただいたんですね。2023年度版は3月ですけれども、それ以前は12月に作って、翌年に向けてまさに取組を強化・加速するために作っておられたんですが、2024年はいかがでしょうか。
1:12:49
先ほど申し上げました、昨年12月に書いていたしましたSDGsの実施指針におきまして、我が国におけるSDGsのある意味で広がり、こういったことを踏まえまして、より行動志向な指針をとすべく、従来はアクションプランにおいて記載してまいりましたSDGs実施にあたっての具体的な重点事項やまた取組についても、その主要な中身として重点的に記載をしてきたところであります。これからのSDGsアクションプランにつきましては、こうした状況を踏まえつつ、今後さらに検討してまいりたいと考えております。
1:13:30
あれ、今の答弁からすると、2024年以降はアクションプランをつくらないということなんですか。
1:13:46
お答え申し上げます。今、大臣からお答えがございましたとおり、今後さらに検討していきたいと考えております。
1:13:55
じゃあつくるかつくらないか、これから考えますということで、せっかく昨年12月に実施指針つくったのに、取組が加速するどころか、後退しているのではないのか、ちょっと心配になってまいりました。ちょっと改めてお尋ねをいたしますが、このSDGs、2030年が目標年度、2015年から始まっておりますので、去年、2023年がちょうど真ん中、折り返し地点でございます。折り返し地点過ぎたのに、なかなか2030年までの達成の見通しが立たない項目、先ほど大臣から目標のジェンダーと目標準の平等ということがありましたけれども、ほかにも目標7のエネルギー、これ再生可能エネルギーへの取組は不十分ではないのか、それから目標12から15にかけてある環境に関する項目についても、これはだいぶ遅れているのではないのか、こういう指摘も あるわけです。もちろん、2015年の時点で達成できていた目標もありますけれども、やはりこれは国際的な目標ですから、中には日本は得意な分野、不得意な分野があろうかと思います。やはり日本ならではの課題を抽出して、目標設定が改めて必要だというふうに考えるのですが、そういったことも含めて、アクションプランなりそれ以外の方法で改めて目標設定して、2030年までに全部達成するんだと。それがまさに先ほど大臣決意として述べられた国際社会に主導するということにもつながるんだと思うんですが、いかがでしょうか。
1:15:30
先ほど御答弁でも申し上げたところでありますが、昨年12月開庭のSDGs実施指針でありますが、これは今認知状況とか広がりということで申し上げ、また評価につきましては、いくつかのSDGsの項目につきまして、まだまだという状況がございまして、そうしたことを踏まえてより行動志向な指針としようと、こういう目標で今開庭をしたところであります。従いまして従来はアクションプラン、これで記載してきたような具体的なことも、まさにこの指針の中に、具体的な項目として挙げているということでありまして、その意味ではアクションプランをある意味でドッキングした形で、さらに具体的な指針にまとめ上げていると、このような位置づけで今動いているところであります。その意味でこれからアクションプランにつきましては、今御指摘のような御意見もございますので、検討をしてまいりたいと思いますが、いずれにしてもまさに目標達成のための具体的な行動指針ということでありますので、あらゆるセクターを総動員して、まさにマルチステークホルダーパネルランシップの考え方のもとで、この推進に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えております。
1:16:54
アクションプランは毎年つくっているというところに1つポイントがあったんだと思います。つまり、毎年それまでの達成状況を踏まえて、さらにこういう項目を次に取り組んでいきますよということがあったからだと思うんです。実施指針は毎年改定するわけではきっとないですよね。前回の、その前の改定も5年ぐらい、つくったとき、5年ぐらい間空いているかと思いますので、そういった観点からやはりきめ細かなデビューが必要だということを申し上げて、だからこそぜひともアクションプラン2024年をつくってくださいということをお願い申し上げたいと思います。それから、あと今日は外務大臣に来ていただいてご答弁いただいているんですが、SDGs、これ開発途上国で外国でやっていることということではなくて、日本ももちろん先進国も日本も、自分自身のこととして取り組まなきゃいけない問題です。日本国内でも多岐にわたる取り組みを進めているわけなんですけれども、これSDGsの本部長、総理大臣がされているところが、そして副本部長は外務大臣と官房長官というふうに承知をしております。ですが、総理大臣は何かとお忙しいですよね。先ほどもちょっと話題にありましたけれども、裏金問題関連しても、総理総裁ヒアリングをされたりというようなことで忙しくされていて、とてもSDGsの対応に手が回っていないようにもお見受けします。副本部長は外務大臣と官房長官、どちらに責任があるのかよくわからないわけなんですよ。国内のことをするのに外務大臣ではなかなか大変なのではないのかなというふうにも思うんですが、国内の取りまとめを含めて外務大臣がされるとこういうことでよろしいんでしょうか。
1:18:56
お答え申し上げます。平成28年5月の閣議決定におきまして、SDGs推進本部が設置されてございますが、ご指摘のとおり本部長は内閣総理大臣、副本部長は内閣官房長官、外務大臣でございます。本部及び幹事会の書務は、外務省その他関係行政機関の協力を得て内閣官房において処理するというふうになってございます。
1:19:22
内閣官房において処理するわけですよね。今日は副本部長の外務大臣に来ていただいているわけなんですが、この指揮系統の命令の責任の範囲というのも、今一度しっかりやっていただきたいなというふうに思います。結局、総理大臣が本部長だと、ある種皆さんが無責任状態になってしまうのではないかと心配するものですから、よろしくお願いします。それから、今年の国連総会では未来サミットが開催されるというふうにも承知をしております。この中で2030年以降の取組、SDGs 2030年が目標年度ですけれども、その先についても今後議論がされるというふうにも承知をしております。その中でSDGsをめぐっては、欧州連合、EUがサスティナビリティのルール化を主導していくような傾向が強まっておりまして、今後の経済政策のある意味、核になってくるのではないのかなと、こんなふうにも考えます。例えば人権流ディリジェンスについても、EUがリーダーシップをとってどんどん自分たちでルールを決めて、そして今、法制化に向けてもEUの中で進めているというようなことがあります。日本は人権大事ですと、普遍的な価値を大事にしますと言いながら、ガイドラインに留まって法制化ま では踏み込んでいないわけなんですね。こういったところでも、やはり外務大臣なり日本の政府としても、先ほど主導的にリーダーシップを国際社会の中で主導していくとおっしゃられているわけですから、やはりこうした取組、もっともっと前に出てやるべきではないのかなというふうに考えるのですが、その点についての意気込みはいかがでしょうか。
1:21:18
まず御指摘のところでございますが、企業に対します人権尊重、これを求める声が国際的に高まっているところでございます。政府は2020年の10月に、ビジネスと人権に関する行動計画、これを策定をいたしました。この行動計画におきましては、企業に対しましてまさに人権ディリジェンスの導入促進を期待する旨を表明しておりまして、企業の意識の啓発や、また換気をすべく取組を実践的に行っているところであります。また、2022年の9月でありますが、日本政府として業種温暖的な責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドラインを決定し公表したところであります。この問題につきましては、内外のさまざまな動向を見据えながら、この人権ディリジェンスに関しまして、将来的な法律の策定可能性も含めて、関係省庁間でさらなる政策対応についての検討をしていくということで取り組んでまいりたいと思っております。
1:22:25
ちょっと今、人権ディリジェンスについて申し上げたのは、こちらでもEUは法制化を進めているのに、日本はまだガイドラインとか行動計画というのにとどまっていて、すっかり出遅れているんじゃないですか。SDGsについても同じように出遅れることになりはしないかということで申し上げたんです。ですから、どちらもしっかり取り組みを進めて、世界のルールづくりをつくって、自分たちの土俵で競争できるような方に持っていくということもぜひお願いしたいと思います。それから先ほど大臣から実施指針を昨年改定したということなんですが、この中でSDGs推進本部はSDGs推進円卓会議を一層活用し、取り組みをさらに加速して いくと、これは8ページに書いてあるんですけれども、円卓会議は一層活用、具体的にどんなふうに活用されていくんですか。
1:23:27
お答え申し上げます。現在大臣の御指導の下、さまざまなステークホルダーとSDGsの実施の加速及びポストSDGsに向けた議論を精力的に行っておりますが、現時点において円卓会議の方々との個別の意見交換をして、またそれを踏まえて全体の会合を行いたいと考えております。
1:23:51
あとそれからSDGsの実施指針9ページには、地方自治体との連携を強化し、自発的ローカルレビュー、VLRの積極的な実施を後押しするというふうに書いてあります。これVLRを後押しするための財源、これどのように確保していくのかということについても併せてお尋ねしたいと思います。例えば一つの考え方として地方公税を措置するとかいうのも有効だと考えるのですが、いかがでしょうか。
1:24:30
お答え申し上げます。今の点につきましてはまさに内閣官房の下で関係省庁と連携しながら実施していきたいと考えております。当然のことは当省予算以外のものもございますので、しっかりと連携したいと考えております。
1:24:45
今日はたまたま総務大臣にも来ていただいていますので、VLR推進のための財源確保について、例えば交付税措置もぜひ御検討いただきたいというふうにお願い申し上げます。それでは続いて次の項目に移らせていただきます。地方創生臨時交付金の効果分析についてです。地方創生臨時交付金については、地方自体の創意工夫により多種多様な事業が実施されました。コロナ感染症で行動制限、いろいろなことがあって、こういう経験はなかなか日本もなかったものですから、手探りで行ったというふうにも承知をしております。ただいろいろなものをやったわけですから、中にはすごく効果があったものもあるでしょうし、中にはそうでもなかったものもあるでしょうし、中にはどうすればもっと効果が上がったのかな、やりながら考えたものもあったかと思います。そうしたことをしっかり振り返っていくべきではないのかな、考えるところなんです。そして次に同じような危機が起きたときに参考にする。次はもっとうまくやるということが大事だと思います。そこで、きょうは地方創生担当大臣に来ていただいておりますのでお尋ねをしますが、各地方自治体が公表した事業の効果について、ほとんどの自治体が公表していますけれども、これ内閣府でどのように分析をしているのか、そしてどのように活用しているのかということについてお尋ねをします。と言いますのは、地方自治体は公表はするけれども、あと気になるから隣近所の自治体が何をどんなふうにやって、どんな効果があったのかな、ぐらいは 見るかもしれませんが、全国つつ裏裏、網羅的に横断的にということにはなかなかならないと思います。やはりこうした分析をするのは、内閣府においてするべきではないかな、考えるところですので、内閣府での取り組み、ぜひ教えていただければと思います。
1:26:52
お答えいたします。新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金は、地域の実情に応じて必要な事業をきめ細かく行えるよう、コロナ対応として必要な事業であれば、重度高く活用可能な制度としていることから、その使途や効果については、各自治体が地域住民等に公表することは、本制度について国民に御理解をいただく上で、極めて重要であると考えてございます。委員も御指摘いただきましたけれども、将来の危機対応においても、本交付金を活用した事業の効果、分析、検証の結果を生かしていくことが非常に重要だと考えてございます。このため、内閣府におきましては、令和2年度及び令和3年度に、本交付金を活用して実施された事業の効果、分析、検証を 行ってございます。どのような事業が行われたのか、どのような成果、指標を定めたのか、効果の公表の事例などを取りまとめて公表させていただいてございます。自治体へ情報発信、情報提供、こういった情報提供を行うとともに、自治体自らが十分な説明責任を果たすことも重要だという認識も持ってございまして、令和4年末に自治体における事業の実施状況及び効果の公表を今回、制度化をさせていただいております。このような認識のもと、引き続き国における効果検証を進めてまいるとともに、公表に向けた自治体の取組、これまでは道半ばの部分もございますので、促しながら我々も引き続き取組を進めてまいりたいと思ってございます。
1:28:34
地方自治体の中で、多くの自治体で実施されたものとして、プレミアム付き商品券というのがあるんですが、例えば1万円で買うと1万2千分の商品券がついてもらえるというようなものですね。つまり2千分がプレミアムだと。そういったものが多くの自治体で、金額は違 いますけれども実施をされております。商品喚起の効果があるのかどうなのかということなんですが、こういったことについてもやはり多くの自治体でやっているわけですので、どのような効果があったのかどうかということをぜひ調べていただきたいと思うんですね。ちなみに、過去に実は調べたことがあって、1998年に橋本内閣のときには定額減税を実施をしていて、その効果と、それから1999年に尾淵内閣のときに地域振興券というのを実施をしていて、この地域振興券というのはプレミアム付き商品券と似たようなものというか、お金を出さなくても券をもらえるというところではちょっと違いますけれども、似たようなことをやっている。それについて、どれほど消費に回り、どれほど貯蓄に回ったのかということについて、当時、経済企画庁の調査局で調査をしております。結果は定額減税した場合には消費に3割回り、つまりちょっと臨時の収入が入ったから3割は使う、7割は貯蓄に回ったという分析でした。地域振興券についても、実は消費が3割増えて7割は貯蓄に回った。地域振興券そのものは、もちろん貯蓄はできませんけれども、普段買い物するものを現金で買うのではなくて、地 域振興券で支払うことによって現金を節約し、それを貯蓄に回すというようなことが起きていた。結局、どっちでやっても消費者は非常に合理的な行動をとっていたということが明らかになったわけなんですけれども、そういったこと、これは20年前の事例ですから、今の時代に本当に同じようなことになるのかどうなのかはわかりませんし、本当にプレミアム付き商品券というのがいい制度なのかどうなのか、これを買える人というのは、ある意味ちょっと限定されると言いますか、昼間、時間に余裕があって買いに行けたり、ない人は手続きをできたりする人に限られてしまって、普段こういった場で働いている方に、昼間働いている方はなかなか買いにくいとか、いろいろなこともありますので、必ずしも私は公平な制度ではないというふうにも思います。そういったことも含めて、ぜひ横断的に分析をしたいということをお願い申し上げて、ちょっと時間もしてきたので、次の質問に移らせていただきます。あと横断的に行われたものとして、新型コロナウイルス感染防止拡大防止協力金というのがございます。これは行動制限がかかっているときに、その分協力していただいたお店に協力金を出しましょうということであったわけなんですが、当初4万円とか6万円と一律にやっていたということで、小さなお店にとっては、あらりで6万円入ったら1日6万円だった。これは普段の商売よりいいわということで、こっそりにんまりする声もあったという声がある一方で、そこそこ大きな規模でやっているお店からすると、もうこれでは全然足りない。従業員の給料にもならない。家賃も払えない。そういった不公平な感を訴える声もございました。こうした反省も踏まえて、コロナ禍の後半には売上に応じた協力金の支払方式が導入されたというふうには承知をしております。ただこの協力金制度、税金を使っていく以上は、やはり公平で納得感のある制度とするべきだと思いますし、一方でこうした危機においては素早く対応していくということも重要ですから、簡素な制度でもあるべきでございます。今後万が一次なる危機が起きたときに対応するための制度を考える上で、今回の協力金制度プラスマイナス両面、しっかり教訓として生かしていくべきだというふうに考えますが、これも内閣府にお尋ねをいたしますけれども、今回の協力金制度の成果として、課題はどのように分析をされていますでしょうか。
1:33:14
お答え申し上げます。因故指摘の時短、あるいは休業要請に係る飲食店への協力金といった事業者への支援策につきましてでございますけれども、今般の新型コロナ以前のいわゆる平時の段階におきましては、その検討が必ずしも十分でなかったということではないかというふうに考えております。特にコロナ対応の初期におきましては、時短休業要請により大きな影響を受けた方々への支援の迅速さを優先する一方で、御指摘のようなきめ細やかな制度をするための検討の時間が十分ではなかったのではないかと考えてございます。このため、コロナ対応を行う中で、いわば走りながら考えるといった状況の下で、国会等におきます様々な御意見を踏まえながら、随時業力金等の支援策についても見直しを図るといったような対応を行ってきたところでございます。こうした今般のコロナ対応に関する経験を踏まえまして、次なる感染症危機に向けましては、感染症拡大防止措置が国民生活や経済に与える影響を緩和するために必要な事業者への支 援を迅速かつ公平に行えるよう、平時から検討を行っていくことが重要であるとこのように考えております。
1:34:22
はい、いろんな教訓が得られる、ある意味壮大な社会実験をしたわけですから、教訓をしっかり活かしていただきたいというふうに思います。すみません、ちょっと申し遅れましたけど、外務大臣と地方創生担当大臣、これで質問終わりましたので、ご退席いただいて結構でございます。両大臣はどうぞ、ご退席ください。続きまして、ふるさと納税制度の効果についてもお尋ねをいたします。ふるさと納税制度は、そもそも今は都会に住んでいても自分を育ててくれたふるさと、田舎を自分の意思でいくらかでも納税できる、そんな制度があってもいいんじゃないのかなということで始まった制度というふうに承知をしております。ところが、今はインターネットでもテレビコマーシャルでも、カタログショッピングのようにいろいろな商品が出てきて、どのふるさとを応援するかではなくて、どの商品が欲しいかでやっているということが多いのではないのか、本来の趣旨とはかけ離れてしまっているという現状があるのではないのかというふうにも思います。一方で、災害が発生したときには被災自治体に返礼品がなくても寄附が集まるという状況もございます。これ自体は大変素晴らしいというふうにも思いますし、逆に言えば返礼品でつって税金をかき集めるというのは、いかにも歪んだ自治体環境層ではないのかなというふうにも思うわけです。それから返礼品を受け取る方は、それなりに所得がある方ですね。つまり、ふるさと納税してメリットがある金額は、納税額の比例割合なわけですから、ある程度地方税を納めていないと返礼品のメリットがないわけなんですね。それなりのメリットを受けられるということは、それなりに所得がある方。所得がある方にこうした返礼品といいますか、例えば米ですとか、高級ビーフであるとか、いろいろな地域の食料品が多いわけですけれども、そういったものを受け取れるということになっていて、本当にこんな分配面でも問題があるのではないのかというふうにも考えます。地方全体で見た場合、ふるさと納税によって、明らかに地方税の税収を減少しているわけなんです。
1:36:43
国全体としてこれだけ赤字を抱えていて、新規の国債2000兆円、毎年発行ですよね、財務大臣。
1:36:52
そういった状況の中で、この税金で返礼品を購入するというような、そしてプレゼントをするというような形というのが本当にいいのかどうかということで、非常に私は問題に思っております。総務大臣にお尋ねしたいのは、ふるさと納税、返礼品供奉、カタグログショッピングになってしまっているという状況は、本来の制度出資からかけ離れてしまっているというふうに考えますが、大臣はどのように評価をされるのか、特にふるさと納税の金額が1兆円に迫っているという状況ですが、これをこのままどんどんふやしてしまって、よいとお考えなのかお聞かせいただければと思います。
1:37:36
委員がおっしゃられたように、ふるさと納税制度は、ふるさとやお世話になった地方団体への感謝の気持ちを伝え、税の使い道を自分の意思で決めることを可能とするものとして、寄附税制を活用して創設さ れた制度であると理解をいたしております。この制度を活用して寄せられた寄附金は、これもただいま御指摘がございましたが、今回の担当自身など災害時の被災地支援、子ども食堂などの子育て支援、遠距離通学支援など教育に関する取組など、様々な地域の課題解決のために使われているといったところもあると承知をいたしております。また返礼品につきましてですが、地場産品を提供することで、新たな地域資源の発掘を促し、雇用の創出や地域経済の活性化につながっているという面もございます。これもただいま御指摘があったところかと思いますが、制度が普及する過程で過度な返礼品競争が行われたと言わざるを得ない状況もございまして、これを背景に令和元年度に対象となる地方団体を、国が指定する制度を導入し、ふるさと納税の募集に要する費用を寄附金総額の5割かつようなど適正な募集を行うこと、各地方団体が提供する返礼品については返礼割合を3割以下かつ地場産品に限ることなどの基準を定め、昨年も募集経費5割以下基準をはじめ、この指定基準の運用を厳格化する改正を行っております。ふるさと納税につきましては、今後とも各地方団体の募集の対応や返礼品の提供状況等を踏まえ、必要に応じ基準の見直しや明確化等を検討し、制度が適切に運用されるよう努めてまいりたいと考えているところでございます。
1:39:38
ただ先ほど申し上げましたけれども、新規の国債ではなくて、毎年の国債、借り返されも含めてでございますが、2億兆円も発行している国家財政厳しい中で、地盤の産業振興につながるという話もございましたけれども、税金である種お土産品ようなものを買って送るということが、本来の税金の使い方としていいのかというのは、もう少し考えるべきではないのかなというふうに思います。それから、この地方財政の仕組みとして、ふるさと納税が他の自治体に行ってしまって入ってこなかった部分については、基準財政収入額で減った分として計上されておりますけれども、ふるさと納税が入ってきた自治体については、基準財政収入額として計上されていないということになっていて、雑収入で計上されているというふうに承知をしております。これ、やはり出ていく方は、地財計画の中に入っていて、入ってくる方は入っていないというのは、非常にバランスが悪いと思うんですが、一層のことを両方ちゃんと計上するというふうにすればどうかなと考えるんですが、いかがでしょうか。そうすれば、多分先ほど返礼品競争とか云々関連の問題も実は解決するんじゃないか と考えるので、ぜひお願いいたします。
1:41:19
お答えいたします。ふるさと納税の寄附金収入の基準財政収入額への算入についてご質問いただいたというふうに考えてございます。このふるさと納税ですけれども、地方税と異なりまして、個人の意思に基づく寄附であること、それからその受入額でございますけれども、団体ごと年度ごとに大きなばらつきや変動があること、こうしたことから基準財政収入額に算入していない、こういうことでございます。
1:41:48
でも、入ってこなかった分については、地財計画の中に入っているわけですよね。つまり、例えば東京都世田谷区ですと出ていく分がたくさんあるわけなので、世田谷区の場合は交付税措置がないですけれども、出ていっちゃうわけですよ ね。出ていった分は、地財計画の中に入っているわけですよね。出ていく方は入っているのに、入ってくる方は入っていないっておかしくないですか。
1:42:26
時間が経過しましたので、簡潔に。池田局長。
1:42:37
お答えいたします。個別団体の基準財政収入額に関する考え方は、先ほど申し上げたとおり、ふるさと納税におる収入が標準的な地方税のような収入とは考えにくいことから、基準財政収入額には算入していないということでございます。
1:42:59
時間になりましたので終わりますけれども、国家財政厳しい折ですので、本当にワイズスペンディングというふうに言う方もいらっしゃいますけれども、より効率的効果的なお金の使い方になるようにしっかり議論していくことをお誓い申し上げ て、きょうの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
1:43:30
立憲民主党の青山大人でございます。まずは財務大臣にお伺いします。令和6年度分所得税の低額減税の仕方について、ちょっといろいろ思うところがございまして、質問させていただきます。改めて、この令和6年度分の所得税を減税する目的を簡潔に教えてください。
1:44:00
今回の低額減税についてでありますが、これはまずはデフレマインドの払拭ということが大切だと考えておりまして、それに向けてコロナ禍や物価高騰という苦しい中におきましても、納税をしていただいた国民の方々に、所得の上昇をより強く実感していただくことが重要である。そ ういうような形で、そういう考えから減税というわかりやすい方法で対応をしたところでございます。
1:44:36
今、大臣からわかりやすいというご答弁があったんですけれども、私も自身も会社を経営をしております。先日、令和6年度分所得税の低額減税の仕方という国税庁の察しが届きました。給与所得者に対する低額減税は、給与の支払者のもとで、その給与等を支払う際に、厳選徴収額から低額減税額を控除する方法で行われますと記載をしております。16ページ渡ってやり方について丁寧な説明が書かれております。財務省の皆さんも、この短期間で、よくこの制度を構築されたな、本当に思います。ただし、給与を支払う側、つまり経営者側へも、丁寧に説明しよう、そういう意思は感じ取ることができますが、事業者側といいますか、中小企業、私のような小規模事業者の立場からしたら、この給与を支払う手間、この手間が大きな負担なんです。年末調整が2回あるようなものです 。通常の年末調整時に、この減税分を裏のせして完付しようとか、そういうことは議論されなかったでしょうか。
1:46:07
先生の御主張は、減税を行うならば、12月の年末調整の際、一度で済ました方が、減税徴収、義務者の負担というものも、少なくて済むのではないかという、そういう御指摘だと、そういうふうに理解をしたところでございます。減税を6月から開始ということにしているわけでございますが、この6月といたしました理由は、賃上げが実現すると見込まれるタイミングに合わせて、税負担を軽減し、できる限り早く減税の恩恵を届けるためということでありまして、先ほど申し上げましたように、デフレマインドの払拭ということも、一つの目的としている、今回の政策であるわけでございます。それが6月にしたということでありますが、問題は、御指摘のとおり、減税徴収義務者の方々が負担増になってしまうということでありまして、その負担軽減の観点からも、政府としては、賃上げが実現するタイミ ングに合わせて、できるだけ早く減税の恩恵を設けることが重要と思い、6月からの実施が適当であるということを先ほど申し上げましたけれども、今般の定額減税の実施にあたりましては、企業や自治体の皆さんに一定の事務負担をお願いすることになりますので、制度設計にあたりましても、事務の実態等を踏まえて、企業が減税開始後に雇用した方については、全職での減税についての確認を不要にするなど、企業の事務負担にも配慮をしているところでございます。そして、周知広報もこれもしっかりやらないと思います。企業や自治体の担当者の方々が事務を進める上でお困りにならないよう、パンフレットでありますとか、Q&Aを策定、公表いたしまして、丁寧な周知に努めているところでございます。引き続きまして、企業や自治体の事務が円滑に実施してきますように、丁寧な説明等に努めてまいりたいと考えております。
1:48:28
ちょうどうちの会社も、従業員が10人未満の会 社でございます。およそ日本企業の約7割が従業員が10人未満の事業者でございます。それらの企業では、減瀬貯得税の納期の特例承認が認められており、すなわち半年ごとにまとめて納付できるという特例制度が認められております。これは正直、とても事務的な負担からするとありがたい制度でございます。1月から6月までに支払った分の給与に対する所得税の納期が7月の10日でございますので、いわゆる特例承認が認められている事業者に対しては、いわゆる1月から5月分も減税対象にすれば、事業者にとって減税の手続が簡略化されるし、先ほど大臣も何度も、いわゆる早く減税の恩恵の効果が現れるようにしたいという答弁をしていましたけれども、もし、いち早くその効果が現れるようにするのであれば、まさにこの特例承認を今回の減税の制度に認めて、小規模事業者の負担が解消できると私は思いますけれども、今回の特別減税、小規模事業者への特例承認、これを認めてみてはいかがでしょうか。
1:50:08
ご指摘の、小規模事業者につきまして、12未満の小規模事業者、給与の支給人員が、常時12未満の小規模事業者につきまして、減税庁集義務者として、前月までに財務省に届出をした場合につきましては、年2回の納付という特例が認められております。仮にこうした企業のみについて、1月から5月分の税額からの補助を認めた場合でございますが、納税額が仮に同じでも、勤める企業によって減税の効果を及ぶ時期が異なるということになりますので、そういった点から適切ではないというふうに考えております。実際にいたしましても、さまざまな例外、特例措置を設けますと、制度がより複雑になりまして、減税庁集義務者の事務負担が増えかねない、できるだけ簡素でわかりやすい制度という観点も重要であるということを、ご理解いただきたいというふうに考えております。
1:51:11
今、できるだけ簡素という御答弁がありました。せっかく減税をして、デフレマイン、脱却、そういう国民の皆様にとって、せっかくいい制度にしようと思って、多分大臣、政府もいろいろ考えて、この政策を決断したと思うんですけども、かえって大企業はですね、それなりに経理担当の方とかいるかもしれませんけども、中小企業、小企業、まさに事業者、これからまさに従業員の賃上げを考えようという中で、非常に事務的な手間、そしてその負担をとても感じるんです。そもそも、もしその簡潔にやろうと、まさに税の基本は簡素ですよね。でも、今回どうしても、この制度はなかなか複雑なんです。私、もしですね、同じ額をですね、国民の皆様へ、まあ消費に回そう、貫付しようというのならば、例えばですよ、コロナ禍で行った一時給付金、こういうものがあると思うんですよ。コロナのときに一度行っております。同じ額を国民の皆様へ還元すんだあればですね、なぜこういったシンプルな制度を取らなかったのか。なぜわざわざ事業者、特に中小企業や小規模事業にとって、なぜあえて負担感を増すような、こういう政策を取ったのか、お伺いします。
1:52:46
青山先生のご質問は、なぜ給付金でなく減税ということを採用したのか、ということだと思いますが、先ほど申し上げました通り、今般の定額減税でありますけれども、まずはデフレマインドの払拭ということに向けまして、コロナ禍、物価高騰という苦しい中においても、納税をしていただいた国民の皆さんに、所得の上昇をより強く実感していただくということが重要であると、考えたところでありまして、そのために減税というわかりやすい方法が、最も望ましいと判断をいたしました。給付等の他の手法に比較して、その方が先ほど言った、今回の政策の目的に沿ったものであると、給付よりも比較しても望ましい効果が、減税の方が得られると、そのように判断をしたところでございます。
1:53:47
私は、もうこれ決まった制度でするんですね。別にこれをどういうと言えばいいですか。どうせやるのであれば、何でもっとそういうシンプルな方法ができたらよかったことなんです。おそらくこれ、多分財務省の方たちも、この制度、この短期間で特勧工事をするの、とても大変だと思うんですよね。ちょうど昨年は、中小企業からすると、やはりインボイス制度の対応で結構苦労したんですよ。経緯担当も大変な思いをしていました。一度きりの、仮にもしこれが一度きりの定額減税だとしたら、本当にこれは、私は正直もったいないなと思うんです。これは大臣、せっかく今回このような制度をつくられた。本当に、そして中小企業、小規模事業者へ、そういった給与の支払いを負担させる。だったら、これ一回きりじゃなくて、どうでしょう。来年も継続していく。もしかしてそういうような大臣の考えがあるのかな。そういうふうに思ってしまうんですけれども、そのへんいかがでしょうか。
1:55:10
今回の定額減税につきましては、この6月という時点において、まずは長年染み付いたデフレマインドを払拭するという大きな目的がございます。それによって来年以降も、国民の皆さんに、そうしたデフレではないという生活、経済を送ってもらうきっかけにしなければいけない。そういうような観点から実施するものでございます。そして、複数年度にわたっての実施というものは考えていないところでございます。
1:55:47
大臣、私が言いたいのは、本当に中小企業、小規模事業者、この中で本当に従業員に賃上げしよう、そういうふうに思っている中で、本当に私は余計な手間、本当に負担像になったことがとても残念に思いますし、ぜひ中小企業や小規模事業者、そういった視点も欠かさずに制度設計をしてほしい。そういったことを私はその立場から主張させていただきます。あともう一点、せっかくこれをつくったんだから、そんなに一回きりと断言しないで、ぜひまたこの制度を使えるんですから、もし思い切って来年再来年もこうやって還元していって、もっと経営が上向くまで、ぜひどんどん私がやってほしいなと、重ねて提案をさせていただきます。それでは次の質問に行きます。職域の推進についてお伺いします。ちょうど私は6歳と4歳の子育て中でございまして、たまたま通わせている幼稚園で、授業参観と合わせて保護者向けに、職域の専門家から、職域をメインに日本の食文化の歴史や伝統、食べ物と体の関係などの講演を聞く機会がありました。私も正直感動しました。職域の講演というとカロリーがどうとかバランスよく食べなさいとか、そういう話を想像していましたけれども、できることをしましょうよと。私自身は食事に気を使っている方ですけれども、子どもがなかなかバランスよく食事をしてくれることにイライラするときもあったりとか、講演を聞いた後正直肩取りがおりました。同様にたくさんの親御さんたちも同じような印象を持ったということでございます。正直私も含めて誰でも子育ては初心者でございますが、案外子育ての親に向けて、職域を聞く機会って案外ないな、そう思った次第でございます。子どものためはもちろん子育て中の親に対する職域の推進は、私は非常に大切だな、そう思うんですけれども、大臣、子育て中の親に対する職域についてどう思われますか。
1:58:17
私が最初に当選したのは平成15年であります。一番最初に議員立法に関わったのが、この職域基本法でございました。そのときは子どもを中心にどういった、やはり、職の監修も含めて、日本の食材も含めて、どうやってやはり子どもの職域をきちんとやるかということで、文部科学省が主幹でございましたけれども、いやそのことについてはやはり農業も、それから日本全体の職の問題として、そして消費者の問題として捉えるべきだということで、平成28年から農林省を主幹として、あと厚労省、文科省、そして内閣府、こういったのが共管としてなりました。ですから、委員おっしゃるとおり、職域そのものにつきましては、生きる上での基本でありまして、職や農林水産業に対する理解の情勢を図る観点から非常に重要であるというふうに考えております。その職域基本法が浸透していくことによって、親が子に教えるだけではなくて、親が子に教えられる、そういったことも出てまいりました。そういうことで農林水産省といたしましては、親子で農産物の収穫や落農体験、こういった機会を余計作ると、そのことによって確実に農業の大切さ、あるいは食の大切さ、食材の地元の大切さ、こういったものが出てきておりますので、これからも今後ともやはり親も含めて国民全体の皆様方に対しまして、職域の取組の充実強化、こういったものを図ってまいりたいというふうに思っております。青山君。 まさに大臣おっしゃるとおり、親子で学んだり、そういった地産地消の料理教室とか、大人も楽しめる農業体験など、本当にそういうのも大切でございますし、改めて令和3年3月に発表されました第4次職域推進基本計画も改めて私ども実験読ませていただきました。その中で子どもの職域における保護者教育関係者等の役割、これも一応書いてあるんですけれども、そこのやはり保護者の意識の向上を図ることはあるんですけれども、そこがちょっと大臣、私弱いなあと思っております。そこで大臣、そもそも、これ参考にの方でもいいんですけれども、職域に関する予算がどのくらい確保されているのか。消費安全対策交付金の中に職域の推進予算が含まれていると思われますが、消費安全対策交付金、まず全体の予算、そしてその中の職域の推進、大体いくらぐらいか参考にの方が結構おかれちゃいます。
2:01:13
はい、お答えいたします。職域に対する支援でございますけれども、委員お話がございましたとおり、消費安全交付金という交付金の中で、令和6年度の予算額は17億2千万円ということで予算を措置しているところでございます。職域、さらには職員の安全、そういったようなことに関する分野に関して交付金として支援しているということでございます。特に職域に関しては、地域が主体となった取組ということで、地域が自発的に使い、そして柔軟に活用できる形ということで交付金で措置しているところでございます。
2:02:03
質問は、17億円の交付金のうち、職域に当てるところが大体いくらぐらいなんですか。そこをちょっと大臣にお伺いします。
2:02:19
この消費安全対策交付金といいますのは、非常にそれぞれの都道府県の裁量というのを大事にしておりまして、その都道府県の中で、鳥インフルエンザとかそういった病害中の亡者を含めて、最も重要視されるものに使用してくださいというようなことになっておりますので、それぞれの都道府県でどういうふうに職域の方に逆れているかというようなことは、都道府県の方で把握しているということでございます。
2:02:54
今、大臣がおっしゃったように、この交付金って、鳥インフルエンザが発生したりとか、そういうときに、おそらくこの交付金のほとんどが、そういった鳥インフルエンザ対策とか、そちらの方に使用されていると思うんですよね。私はぜひ、この交付金、職域と切り離して、職域の部分だけ切り離して、そこでしっかり職域の推進という予算立てをしてほしいだと。