19:33
はい、おはようございます。これより会議を開きます。財政及び金融に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。両県調査のため、本日参考人として、日本銀行総裁上田和夫君、決済機構局長武田直美君の出席を求め、意見を聴取することとし、また政府参考人として、警察庁長官官房審議官和田香織君、刑事局組織犯罪対策部長井原誠二君、金融庁総合政策局政策立案総括審議官堀本芳生君、企画市場局長伊藤英樹君、監督局長伊藤豊君、総務省自治行政局選挙部長笠木貴則君、法務省大臣官房審議官吉田正幸君、財務省大臣官房総括審議官坂本基くん、主計局次長寺岡光寛君、主税局長青木貴則君、理財局長奥達夫君、国債局長三村敦史君、国税庁次長保史屋和彦君、官公庁審議官石塚智幸君、
20:53
天川和彦君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、 ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。 よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、 順次これを許します。
21:11
はい、皆様おはようございます。 自由民主党の岸信代です。本日は質問の機会をいただきまして 誠にありがとうございます。早速ですが質問の方に移りたいと思います。まず、歳出効率化と2025年度のプライマリーバイランスについて、ご質問させていただきたいと思います。経済財政一体改革推進委員会において、経済財政一体改革の点検検証が 取りまとめられました。この中で、2024年度までの 歳出効率化の効果については、21年度の予算を発車台として、 政府の経済未踏出の物価、賃金の伸び等で延伸した歳出の推計値と、歳出の目安に沿った 予算の差分をその効果と考えた場合、年1.6兆円程度とされております。また、これに経済への影響を加味すると、 歳出効率化の収支改善効果は、年1.3兆円程度と記載がされております。一方で、25年度プライマリーバランス 黒字化達成に向けて、今後も更なる歳出効率化を継続させて いかなければなりませんけれども、これまで毎年にわたる骨太の方針でも、 25年度の黒字化目標、これはずっと維持をされております。残すところ時間もあとわずかとなっておりますが、プライマリーバランス黒字化達成に向けた 鈴木大臣の意気込みをお伺いしたいと思います。
22:46
ご質問の中でご紹介をいただきました、 経済財政一体改革の点検検証におきましては、骨太の方針における歳出の目安、これに沿ってずっと予算編成を してきているわけでありますが、この歳出の目安に沿った予 算編成が プライマリーバランス改善などに効果があったことなどが確認されるとともに、高い成長と歳出改革努力の継続が実現すれば、2025年PB黒字化はシアに入ると されているものと承知をしております。今回の検証結果を踏まえますと、 2025年度PB黒字化目標の達成には、高い経済成長と歳出効率化努力の継続、 これの両立が必要でありまして、決して容易なものではありませんけれども、 政府としてはデフレからの完全脱却を果たし、経済を立て直すことと併せまして、 緊急時の財政支出を長期化、向上化させないよう、歳出構造の閉じ化を進めるとともに、 行政事業レビュー等を活用することで、より一層の予算の効率化と無駄の削減に取り組むなど、 歳出歳入両面での改革努力、これを着実に推進することが 不可欠であると考えておりまして、目標の達成に向けて全力で 取り組んでまいりたいと考えております。
24:21
はい、ありがとうございます。まさに経済成長と 歳出効率化、これの両輪が必要だと考えておりますので、ぜひ取り組んでいただきたいと考えております。続きまして、所得税の定額減税について お伺いさせていただきたいと思います。政府が閣議決定した総合経済対策におきまして、 賃金上昇が物価高に追いついていない、国民の負担を緩和するため、 手触れ脱却のための一時的な措置として、令和6年度の6年分の所得税、および令和6年度分の 個人住民税の減税を実施することが示されています。具体的には所得税が3万円、 個人住民税が1万円の減税を行うとされております。その中で、また所得税の定額減税を含む 税制改正の法案というものは、3月には成立をしました。また定額減税は、今回、定額給付と組み合わせることで、 減税の対象となる納税者と、低所得者世代の減税の恩恵を十分受けられない世代、 そういった者たちに十分受けられない方々の公平性を確保される、そういう目的があると思います。しかし、この実施方法、やはり仕組みが複雑化、 煩雑化しておりまして、実施する企業や自治体の事務コストというものも、 負担が課題となってしまっているという意見も、地元でよくよくお伺いいたします。もう間もなく6月から制度が始まりますけれども、 これはどのように、今、現場では制度の円滑な実施、また、企業自治体の負担軽減、 重む事務コストの改善、こうしたところで、政府を取り組んでいるか、 詳細をお伺いしたいと思います。
26:25
お答えします。今般の低額減税と給付金の実施に当たりまして、 企業自治体をはじめとする皆様方に、一定の事務負担をお願いすることは、 事実でございます。このため、企業や自治体の事務の実態、 それから実施上の課題などを、できるだけ把握しながら、例えば、新規雇用者について、 前の職での減税適用の有無の確認を不要とするなど、企業の事務負担に配慮した制度設計を行うとともに、企業や自治 体が早期に準備に着手できるように、パンフレットやQ&Aなどを迅速に策定、公表した上で、 丁寧な周知に努めているところでございます。具体的に申しますと、全国の全務省におきまして、 昨日までに710回、説明会を実施しておりますが、5月末までに、さらに約3800回の実施を 予定しているところでございます。また、関連する給付につきましては、 デジタル技術の積極的な活用などの執行面での工夫などを行いまして、各企業や自治体などの事務負担の軽減に 努めてきたところでございますが、引き続き丁寧な対応を行ってまいりたい というふうに考えております。
27:43
はい。まさにこうした制度をつくっても、 実態に伴わない、そういうふうにならないように、しっかりとサポートを、またデジタル化を含めて、 お願いをしていきたいと思っております。また、これは現場に近い話になりますけれども、次は金融リテラシーについてお伺いしたいと思います。政府はこのたびの所得資産相続倍増プランの 策定の中で、貯蓄から投資、こうした流れの実現を進めていると思います。そうした中で新任者の導入や足元での株高もあり、 国民の投資への関心は日に日に高まっております。今年3月の当定元では、この金融リテラシーの向上に向けて、 金融教育という面で、学校や社会人、そして退職者や高齢者、 こうしたところの皆様への教育という課題が指摘をされておりまして、このリテラシーの向上の必要性を指摘しています。学校教育の現場では、家庭科の授業で既に金融教育が始まっておりますけれども、既存の教員が、やはり知見のない方もいらっしゃいます。そうした方が直接学生に教えるという部分では、 かなり難しいものもあるのかなと考えております。やはり専門知識を持つ人間が、しっかりと学生に教える必要があると、 そのように考えておりますけれども、既に地域によっては、銀行や証券会社等々の金融機関、 この関係者の方を招いて、課外授業的に教育を少しずつ推進をしているというのが、 現状であると伺 っております。これはいい取り組みだと思うんですけれども、 各社各社で自社製品というものもございますし、自社商品の売り込みやPR、関与などにつながらないように、 注意する必要があると考えます。今年中には、今月中には、 金融経済教育推進機構が設置されるとお伺いしておりまして、これより中立性を持った金融経済教育に つながると考えられておりますけれども、今後この機構が具体的にどのような役割を担っていくか、またどのようなメニューで皆様に教育を図っていくかなど、 教えていただきたいのと、日本よりも先に進んでいる米国等の諸外国では、 先進的な取り組みとして、国民の皆様にいろいろなことを教えていると思いますが、 これは日本に何か取り入れた方がいいもの、そういった参考にすべきものがあったら 教えていただきたいと思います。
30:33
金融庁堀本総合政策局政策立案総括審議官。
30:40
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、今月にも金融経済教育推進機構、 これを設立いたしまして、官民と一体となって、一方で国全体として中立的な立場から 金融経済教育を推進していくと、この機構を設立する準備を 現在進めているところでございます。この金融経済教育推進機構でございますけれども、 例えば全国の学校への講師の派遣、あるいは各種イベントセミナーの開催、 こういった従来行われていた活動を継続しつつ、これまで必ずしも十分に行ってこられなかった 職域での従業員向けの教育にも力を入れていきたいと考えております。さらに新しい取組といたしましては、 無料の個別相談事業、あるいは特定の金融機関にかてはらないといった要件を満たすアドバイザーを認定公表する、認定アドバイザーの事業なども実施すべく 現在準備を進めているところでございます。さらに御質問の海外の事例でございますけれども、例えば海外の事例では、デジタルサービスに 慣れしんでいる若者の方をターゲットに、ゲーム形式の教材を作成しているというような事例がございます。こうした海外だけではなく国内外の事例を参考にしながら、今後効果的な手法を検討していきたいと考えております。
32:27
ありがとうございます。そうした親しみやすい、取り組みやすいような教育が 必要になると思いますけれども、例えば特に地方部では高齢化がかなり加速をしております。そうした中で退職者や高齢者、 こうした方もふえておりまして、将来の不安から少しでも今、資産をふやしたいと、そういうのを考えて資産形成に取り組むという方も 多いとおられますけれども、この退職者、学生ではない、社会人ではない、 あまり学びの場というものが見えにくい、退職者や高齢者、こうした方々には どのような教育の場をつくっていくのか、また、次からの働き手世代となる学生や、 既にの社会人、社会人の皆様とは、資産の形成の仕方も、その目的も、 ゴールも違うと考えております。退職者や高齢者に対しての金融教育の内容というもので、 どのようなメニューを想定しているのか、お伺いしたいと思います。あまり、こうした方々が、 投資をしたいというものが先行しすぎると、やはり投資の詐欺とか、そうした犯罪被害にも つながってくると思いますので、その内容についてお伺いしたいと思います。
33:56
お答え申し上げます。議員を、ご指摘のとおりですね、 高齢者を含む国民の皆様にですね、金融トラブルにまくまれることなくですね、 適切な投資判断を行っていただくと。このために、金融リテラシーを 身につけていただくと。これは非常にですね、金融経済教育においてですね、 非常に重要な課題であるというふうに、我々も認識しております。こうした観点からですね、先 ほど申し上げました、 金融経済教育推進機構におきましてはですね、例えば、公民館における出張事業、 こういったようなことをしたりですね、あるいは、先ほど申し上げました、 個別相談の事業ですね、こういった機会を通じて、高齢者の方々に 学びの場を提供していきたいというふうに考えております。それから、その教材についてでもですね、高齢者向けをですね、意識したものもですね、 作成して使用していきたいと思っています。例えばですね、社会保障税制度ですね、 それから資産形成といったようなですね、基礎的なものに加えまして、やはり、 先ほどご質問にございました金融トラブルですね、これについての金融経済にかかる 幅広い観点、こういったものも含めた、教材を作っていきたいと考えております。
35:24
はい、ありがとうございます。幅広い皆様にですね、教育をしていただく ということが重要なんじゃないかなと考えております。少し話題が変わりまして、私の地元の首那市というところではですね、今、重化学工業を中心に、 工業地帯が広がっております。今まさにですね、GX脱炭素化社会に向けてですね、国際的な潮流に乗って、 しっかりと推進をしておりますけれども、このような重要な課題がある地域、なかなかですね、企業、民間だけの力では、 難しい部分もございます。こうした会社の皆様においてはですね、一足飛びに脱炭素というものを実現することは、 資金的に難しい部分もありまして、その移行期における低炭素化の取組に対してですね、資金供給というものが不可欠となっておりますけれども、この資金供給についてお伺いさせていただきたいと思います。今はですね、このサスティナブルファイナンス、 この推進によってですね、企業の皆様に頑張っていただこうと、 政府は取り組んでおられますけれども、これは具体的にはですね、 どのように取り組まれていくのでしょうか。出して側の金融機関と、これ受け手側の企業には、 どのような対応を求めというかですね、どのようなことをやってほしいか、 ということを求めていくのか、また政府としてどのようなサポートをしていくのか、 お伺いさせていただきたいと思います。
36:58
お答え申し上げます。委員ご指摘のとおりですね、 脱炭素化社会に向けまして、今後10年で官民によって、150兆円規模の資金供給が必要というふうに されておりまして、先ほどご質問にありましたトランジッションファイナンス、 これを含むですね、ファイナンスの推進が不可欠だということは、 我々としても十分に意識しております。金融庁ではですね、サステマルファイナンス、 取り分けトランジッションファイナンスの推進に取り組んでいるということでございまして、 例えばなんですが、関係省庁と連携をいたしまして、このトランジッションファイナンスですね、 これらを含む投資の消費の基準をですね、策定をいたしましたりですね、 あるいは金融機関に対しまして、大企業のみならずですね、中小企業についてもですね、 脱炭素への取り組みについて支援を促すと、こういったようなことに取り組んでいる ところであります。特にご質問の中にございました、 サプライチェーンの中のですね、基地企業におきましては、中核メーカーの 対応を踏まえた戦略の検討、してですね、検討いたしまして、 サプライチェーン全体として対応していく、これが必要になってくるというふうに 考えております。このためにですね、例えば、 金融庁財務局ではですね、多排出産業が集積いたします地域の自治体、 あるいは地域金融機関と連携をいたしまして、地域におけるサプライ企業にですね、 こうした脱炭素に向けて対応をですね、面的に支援すると、 そういったような取り組みも促進しております。こうした取り組みの発信も含めまして、 今後我々としてはですね、サステナルファイナンスをですね、 促進して浸透させていきたい、そういうふうに考えております。
39:00
はい、今お話の中に金融機関がですね、 大手だけではなく地域を支える中小企業、そうしたところにまで資金供給が 届くようにしたいというふうな話がございましたけれども、まさにですね、 この地域のGXを進める中では、大手だけではなく中小企業も大変欠かせない存在です。この特にですね、地方部を支える、 この経済を支えているのは、中小企業であるとも考えておりますし、 日本企業の7割が中小、また私の選挙区がある山口県、 そして中国ブロックで、中国地方で見れば、9割が中小企業となっております。昨今、この中小企業の経営陣がですね、 とても高齢化が進んでおりまして、この事業の承継というものが、この円滑化が大変な、 大きな悩みの種となっておりますけれども、この喫緊の課題についてですね、 少しお話を伺いしたいと思います。この中小の事業承継というものが 円滑に行わなければ、この中小の皆様がこの地域の経済を 支えておりますので、そうしたところで雇用にも支障が出かねません。しっかりですね、この中小企業の承継については、例えば事業用の資産と一般資産の切り分け、 相続税に負担が大きなハードルとなっている現状がございますので、そこをしっかり目を配っていく必要があると思っております。平成30年に非常上株式等についての相続税及び 贈与税の納税猶予及び免除の特例、いわゆる事業承継税制が改正をされました。早期の事業承継を後押しすべくですね、 期限付きの10年という期限付きで特例の措置が講じられておりますけれども、今回その中で特例承継計画、この提出をですね、 令和6年度の先月末に期限を迎えていたものを、今回は令和8年の3月末、 これ2年延長をさせていただいたと思います。これは大変ありがたいことですが、 この事業承継の緩和期間としてはこの10年変わらずと聞いています。特例承継の計画、この期間をですね、2年延長した、 この趣旨と狙いについてお伺いさせていただきたいと思います。
41:36
お答えします。ご指摘をいただきました措置につきましては、 平成30年度税制改正におきまして、中小企業の円滑な世代交代を集中的に促進するため、 10年間の期限を区切って、特例承継計画の提出がなされた事業承継について、贈与税、相続税の税負担が生じない制度とするなど、 極めて異例の事件措置を講じたものでございます。その上で、特例承継計画の提出期限の延長につきましては、コロナ禍の影響が長期化したことを踏まえる必要がある一方で、事前に特例承継計画の提出を求めることで、 早期かつ計画的な事業承継を促すという制度所持。それから、令和4年度税制改正において、 既に1年延長をしている経緯もございますので、そういったことを踏 まえまして、 与党の税制調査会において御議論をいただいた結果、延長期間2年とされたものと承知しております。事業承継を検討されている中小企業経営者の方々には、 本措置を活用いただきながら、早期に事業承継に取り組んでいただくことを 期待しております。
42:45
はい、ありがとうございます。 極めて異例の措置だというお話も出ましたけれども、もう本当にまさに、今が本当に 正念場だと考えております。もう地元の中小も、大体80代の社長が前線に出ている、 そうした企業もございますので、しっかりと事業承継推進を お願いしたいと思いますけれども、ただ残念ながら、親族や社内、こうしたところで 承継できない場合もございます。社外で事業を渡していく、M&Aについても これは一つの道だと考えておりますけれども、この企業同士のマッチングに関しまして、これは地方であれば地方部であるほど、 地域にネットワークを築いている。これはやはり地銀や大日銀のような存在が、 そうしたところを一つ一つつないでいると、そのように考えております。こうした地銀や大日銀等に、このマッチングに関しては、 ぜひ活躍をしてほしいと考えておりますけれども、2021年の銀行法改正で規制が緩和されて、地銀グループの業務が多額化、多様化 し始めております。改めて地銀等の地場にこうしたネットワークを有する 金融機関の役割について、政府はどのようにお考えになっているでしょうか。
44:10
お答え申し上げます。地域経済が人口減少などの厳しい状況に 直面している中で、地域金融機関が地域経済の担い手を支えるべく、 事業承継のときの資金需要への対応でございますとか、M&Aのマ ッチング支援などによりまして、事業者の方々の円滑な事業承継を支援することは、 地域の経済を支え、さらには地域金融機関自らの事業基盤を維持する観点からも 非常に重要な取組であると考えておりまして、金融庁ではこれまでも地域金融機関に対しまして、 こうした顧客に対する金融仲介機能やコンサルティング機能、経営支援機能の 発揮を求めてきたところでございます。特にこのコンサルティング機能につきましては、 そのさらなる発揮に向けて監督指針を改正いたしまして、金融機関が提案するいろいろな改善策の充実を求めることや、税理士さん、弁護士さんなどの支援専門家との さらなる連携を求めるということを盛り込みました監督指針を、今年の4月から適用を開始しているところでございまして、金融庁といたしましては、金融機関において、 引き続き円滑な事業承継を含め、事業者の実情を踏まえた支援が徹底されるよう、 しっかりとモニタリングをしてまいりたいと考えております。
45:41
はい、ありがとうございます。この地域に根差した金融機関の働きというものが 大変重要となっておりますけれども、私の選挙区が大変地方部なもので、この地方の今人口、 特に若者の世代が大変流出が進んでいます。このような地域に若者がいない、 これは雇用がないということなのか、働きたいところがないということなのか 分かりませんけれども、地域の活性化においては大変重要な課題だと 考えておりますけれども、こうした地域の仕事の魅力向上、 また雇用創出のためには、その地方部であるところから、 スタートアップやベンチャー企業というものが、育っていかなければならないと、 そのように考えておりますが、今までそうしたところのサポートは、 主にベンチャーキャピタルが支援をしていただいていたと考えております。ただ、今話にもありましたけれども、 中小だけではなくて、このベンチャー企業、スタートアップの事業についても、 地域の銀行だったり地銀や大日銀、この地域の銀行というものが、 しっかり寄り添って、伴走型の支援をしていく、こうしたものが 必要じゃないかなと考えております。この金融機関におけるスタートアップ ベンチャービジネスの支援につきまして、このたび事業性融資の推進等に関する法律案、 これが閣議決定されましたけれども、企業価値の担保権、これを定めたりとか、 認定事業性融資、この推進支援機関、こうしたものを定めて、今まででしたら、 不動産や経営者保障、こうしたものが担保として必要だったんですけれども、 この事業全体を無形資産、事業全体また無形資産を含む全てのものを 担保としてしっかり考えて、その上で金融機関が有志支援を 行えることとしていると思います。この法律案についての意義、また政府として どのように活用を行っていきたいか、そのような考えをお伺いしたいと思います。
48:01
お答え申し上げます。先生、御指摘のとおり、スタートアップ企業は、 地方を含めたワークに経済活性を固める非常に重要な存在でありまして、金融庁といたしましては、スタートアップ企業への 成長資金の供給を促進することが非常に重要だと考えております。このため、金融庁及び関係業界においては、 例えば、投資型クラウドファンディングに係る規制緩和、投資進捗への非常常株式の組み入れに係る枠組みの整備、広く機関投資家からの出資の獲得を目指す ベンチャーキャピタル向けの行動規範の作成などの取組を進めているほか、今通常国会において、非常常株式のセカンダリ市場の活性化に向けた 規制緩和を図る改正法案を提出しているなどの取組を進めているところでございます。また、特に地方におきましては、先生おっしゃるとおり、 地域金融機関の役割が非常に大事だというふうに考えてございます。このため、先生、お話のありました 事業生有史の推進等に関する法律案を、今国会に提出させていただいているところでございます。この法案におきましては、不動産担保や経営者保障によらず、 事業の実態や将来性に着目した有史の 推進を図るため、無形資産を含む事業全体を担保とする企業価値担保権の創出や、 金融機関や事業者に対して事業生有史に係る指導事業を行う認定事業生有史推進支援機関制度の導入などが盛り込まれるところでございます。金融機関については、企業価値担保権を活用する際に、 事業の実態や将来性に着目した有史判断が求められるため、事業に関する鑑賞を高め、タイムリーな経営支援等が行われるものというふうに考えてございますし、期待もしてございます。また、金融機関や事業者に対しまして、 企業価値担保権の活用に関するノウハウの提供等の支援を行う機関の認定制度の導入を通じまして、こうした取り組みが一層促進されることが 期待されるというふうに考えてございます。今回の法案は、ご指摘のような有形資産に乏しいスタートアップを含む幅広い事業者に対する資金調達の円滑化や、金融機関による経営支援等を促進するものであり、 事業者の成長に資するものと考えてございます。
50:15
はい、ありがとうございます。今、Uターン、Iターン等々で地方でのスタートアップが増えてきています。また、先ほどお話しさせていただきましたけど、GX、 こうしたものも地域で推進をしておりますし、この地域を支える地銀、ラインチ銀、こうした地域の金融機関というものの役割、 非常に大きくなっておりますけれども、一方で、コロナ禍含めて人口減少であったりとか、高齢化であったりとか、 働き手世代が中心となって大きく人が減り始めて、地方から経済が傷んできている、そのような側面がございます。この年々、地方銀行等の地域の金融機関、 こうしたところの経営環境の厳しさが増す中で、経営基盤強化のために、政策をとるのは大変重要となっておりますけれども、2021年には、合併や経営統合に踏み切る、 地域金融機関に対しまして交付金を出す制度、金融機能強化法の改正であったりですとか、 地銀の再編も含めまして、政府として改めてどのようなことを考えているのか、 最後にお伺いさせていただきたいと思います。金融庁伊藤監督局長、時間が経過しておりますので、 答弁は極めて簡潔にお願いいたします。お答えいたします。地域金融機関が将来を見据えた経営改革に取り組み、 経営基盤を強化することにより、自らの金融機能を高め、地域経済の回復成長に貢献していくことは、 極めて重要であると考えておりまして、合併経営統合もそうした選択肢の1つになっている というふうに考えております。政府といたしましては、こうした観点から、 委員御指摘のとおり、資金交付制度の創設のほか、独占禁止法の特例法の制定、それから業務範囲規制、 収支規制の抜本的な見直しなどの環境整備を行ってきているところでございまして、引き続き地域金融機関には、こうした制度を活用しながら、 経営改革に向けた取組を進めていただきたいと考えておりまして、金融庁としても、こうした取組を後押ししてまいりたいと 考えているところでございます。
52:28
はい、ありがとうございました。 質問終わります。
52:43
立憲民主党の櫻井秀です。本日も質問の機会をいただきまして、 誠にありがとうございます。まず、質問に入る前にちょっと一言、申し上げたいのは、昨日、アメリカのメシャリーグベースボールで活躍されている、太谷翔平選手、遺跡後初のホームランということで、ニュースにもなって大変盛り上がっているところなんですが、そのインタビューの中で、メンタルは言い訳 にしたくない ということもございました。これまでのメジャーリーグでの経験の中、キャリアの中で、一番遅い一号ホームランだったということの話として、 そういったことが出てきたわけですが、じゃあメンタル、何だったのかと言いますと、多分、私が推察するに、太谷選手の通訳だった水原一平さんが、ギャンブルということで、いろいろな事件を起こしてしまったということです。水原さんも、ギャンブル依存症だと本人も言っているとおり、大変、一回はまってしまうともう抜け出せない。ドル沼にはまるというよりは、ブラックホールに吸い込まれて、 そこからもう抜け出せない。何かそんなものなのかなというふうにも思います。このギャンブルの恐ろしさというのは、 日本でも古来から言われているとおりでございまして、平安時代、自統天皇がギャンブルを禁止したというところからあるわけでございます。1000年以上の歴史があるわけです。江戸時代には、ギャンブルということになれば、 死罪ということもあり得たというふうにも厳しく取り締まる。それだけ人間に対する、ある種の人間の心を奪ってしまうようなものだというふうにも思っておりまして、これは大変厳しく取り締まっていかなければいけないというふうに思います。そこで本日は、オンラインカジノの取り締まりについてお尋ねをしたいと思います。このオンラインカジノは違法なわけなんですけれども、ただサーバーが国内にあればすぐ捕まえて取り締まるということができるわけなんですが、海外にサーバーがあるということが非常に多いというか、日本で行われているものの大半、全てはそういう状況にあろうかと思います。海外にサーバーがあると、これはなかなか直接取り締まることができないということで、実態としては罵し状態にあるのではないかというふうにも思います。私も思っていますけれども、皆さんもお持ちのスマートフォンなりで検索してもらいますと、オンラインカジノということで検索すると、もういろいろ出てきます。おすすめサイトとか言って丁寧に出てきます。ちゃんと日本語で出てきます。これだけ日本人がある種、カモにされてしまっている状態なわけなんです。日本人の財産が狙われている、巻き上げられているということも問題ですし、またそれがある種、犯罪組織などの資金源にもなってしまっている、そういう可能性も十分あるわけです。そういう意味で、両方の意味で大変大きな問題だと思っています。この違法なのでどれぐらいの量あるのかということについては、なかなかわからないところではございますが、この分野をいろいろ調べておられる方に聞きますと、公営ギャンブルともはや同じぐらいの規模になっているのではないのか、ということは国内では100万人以上の人がプレイしていると、お金を日々吸い取られてしまっているという可能性もある。実際、オンラインカジノ中で中毒になってしまったという方の話も私は聞いたことがありますけれども、やはり特にコロナのときにこうした傾向がどーっと広まったと、それまで海外でギャンブルできる、カジノできるところに行っていた方が海外に行けなくなった、それでもうオンラインカジノにはまってしまったという話も聞きます。そういった中で、このオンラインカジノ問題は非常に深刻化しているということで、2022年6月1日、衆議院予算委員会で我が会派の山口一世議員が質問をしております。これに対して岸田総理からは、ご指摘のオンラインカジノ、これは委員おっしゃるように違法なものであり、関係省庁が連携をし、厳正な取り締まりを行わなければならないと思います。また資金の流れの把握、実態把握、これをしっかり行うことは重要であると思います。併せて依存症対策についても考えていかなければならない、こうした重要な課題であると認識をいたします。こういうふうに答弁をされています。その後、2022年11月9日、内閣委員会で、PATFの対応のための法案の審議がありまして、私も質問をしております。さらには昨年4月24日、決算行政監視委員会の分科会においても、オンラインカジノに関する違法行為の取り締まり、これを通じた実態解明ということについても質問をして、ご答弁もいただいているところです。そこで改めてお尋ねをいたしますが、オンラインカジノに係る違法行為の取り締まりの状況はどうなっているのか、それを通じて、このオンラインカジノの実態をどのように把握しているのか、きょう警察庁に来ていただいておりますので、まずお答えをお願いいたします。
57:55
警察では、いわゆるオンラインカジノに係る賭博事犯について取り締まりを強化しているところです。その検挙状況に関し、いわゆるオンラインカジノに係る賭博事犯については、令和4年10件59人、令和5年13件107人を検挙し、このうち無店舗型のものでは、令和4年1件1人、令和5年5件32人となっております。例えば、昨年9月、警視庁等において、国内でオンラインカジノの決済システムを運用していた者や、同システムを利用していた駆け客を検挙したほか、千葉県警察においてオンラインカジノで賭博をしていた状況を動画配信していた者を検挙しているところです。引き続き、厳正な取り締まり及びこれを通じた実態解明等を強力に推進してまいりたいと考えております。
58:58
店舗型、無店舗型というのは若干わかりにくいところがあろうかと思いますけれども、すなわちカジノをやっていること自体はオンラインでやっているんだけれども、お店でバーみたいなところで飲みながらやるような、そういうバーを提供しているところ、そこで一網打尽にというケースがあったというお話かと思います。ただ実態としてはバーにも行かずに自宅でこもってやっている人もたくさんいるわけでございまして、こうしたカジノで、しかも取り締まりを日本でできるというのはお客さんの側で、ある種、ちゃんと本当に取り締まらなければいけないのはドームとの方なんですけれども、ドームとは海外にいるから取り締まれないということで、これはなかなか難しいわけでございます。そこでどういうアプローチがあるかといいますと、ざっくり二つ大きなアプローチがあろうかと思います。一つはインターネット上でこうした違法サイトにはアクセスできないようにする、アクセス遮断という方法。もう一つはお金、これはカジノにお金をかけているわけですから、送金を取り締まってしまう、海外送金できないようにしてしまうというのがもう一つの方法でございます。本日は財務金融委員会ですので、送金の取締りの方についての取組についてお尋ねをします。これは おとどしのファトフの退日審査の勧告に基づいて対応する法案も整備したわけなんですが、このファトフというのは、ファイナンシャルアクションタスクフォース、金融活動作業部会というマネーロンダリングやテロリストへの資金供給を防ぐ対策の基準をつくる国際組織で、こうしたオンラインカジノなどの犯罪収益の取締りも対象にしていると承知をしております。これを受けまして、国家公安委員会では犯罪収益移転危険度調査書というのをつくって、これは5年度版も出ておりますけれども、昨年の12月に出ておりますけれども、この85ページには収納代行のスキームで、第三者から代理事業権を取得した上で、当該第三者から自らが開設している銀行口座宛の入金を受け、集めた資金を海外に所在する別の事業者に対してまとめて送金、いわゆるバルク送金する事業者が存在することが確認されたと。銀行にとっては資金移動業者と同様に顧客宛に入金する者や最終的に資金を受領する者の素性を把握することができないリスクが存在するというふうに指摘をされております。また、金融庁の方でもマネーロンダリング、テロ、資金供与、拡散金融対策の現状と課題ということで、これは昨年の6月に出されておりますけれども、これの24ページにも金融庁は2021年2月にガイドライン改正を行い、金融機関において体制整備への意識も浸 透させてきたことを踏まえ、ガイドラインの対応が求められる事項について2024年3月末までに対応を完了させ、体制を整備することを要請した。金融機関において2024年3月末を目標に体制整備が進められ、全体的な体制の水準は高度化していると認められるものの、包括的かつ具体的なリスクの特定評価や評価の実施や体制高度化に向けた行動計画の検討に時間を要し、実際の取組に遅れが認められる金融機関も存在していると、このように報告をしているところです。先ほど警察庁からも御報告いただきましたけれども、2023年9月に国内のオンライン家事の決済事業者が上収賭博、法上容疑ということで摘発をされております。こうした警察庁の取組と金融庁、さらには銀行との連携を密接にすることによって、より取締りができるようになるのではないかと考えるところ、今度は金融担当大臣としてお尋ねをいたしますが、収納代行資金移動業に対する違法送金の取締り、この現状とともに、警察、金融庁、それから金融機関との連携状況について、御答弁をお願いいたします。
1:03:23
金融庁では、これまでのモニタリングなどの結果、オンライン家事への送金につきましては、国内で収納代行や決算代行と称するビジネスを行っている民間事業者や、無登録の海外資金移動業者等が資金決算を実行している可能性があることや、バルク送金、先生からも御指摘がございましたが、行われていることで、個々の送金人や受取人に関する情報が不透明になっているというリスクがあることを認識をしているところであります。銀行は不正送金を防止するという観点から、収納代行業者等の口座については、資金の流れについてリスクの特定・評価を行い、リスクに応じた顧客管理を通じリスクの低減を講じることが重要であり、その他の口座についても、取引・モニタリングを通じてバルク送金とみられる動きを確認した場合には、口座の持ち主である事業者が収納代行を行っているか否かを調査をして、その結果に応じて、講ずべきリスク低減措置を的確に判断・実施することも重要と考えます。その上で、銀行には、自らの顧客や口座が犯罪に関連する疑いがあれば、犯罪収益移転防止法に基づき、疑わしい取引の届出が適切に行えるよう、体制整備を行うことが求められております。金融庁としては、銀行による顧客管理及び疑わしい取引の届出が適切に行われるよう、銀行に対して適切なリスク管理体制の整備などを指導 してまいりたいと思っております。櫻井君。 日本人の財産が狙われているということでございますので、しっかり国民の財産を守るためにも、金融庁の取組をしっかり進めていただきたいと思います。警察庁の方でも先ほど取締りをやっていますということだったのですが、先ほど申し上げたとおり、潜在的には100万人以上のユーザーが日本国内にいるのではないかとも言われている中で、逮捕者100人とかというのは1万分の1に過ぎない、氷山の一角にもならない、氷山のかけらにしかならないような状況ですので、ここはさらに取組、財産を守るという観点からもしっかり取組を進めていただきたいと思います。あともう1つ、これは日本銀行にもお尋ねしたいと思います。資料1でお付けしておりますけれども、昨日この質問の準備をして見ておりましたら、日本銀行はアゴラという国際決済銀行、BISが企画運営する新規の実験プロジェクトに参加をするということで、これはデジタル通貨によって国際決済システムをやるということなんですが、目的はコスト削減であるとかスピードアップというふうにも承知をしておるのですけれども、これ、いわゆるブロックチェーンとかそういった技術を使うことによってマネーロンダリングの対策にもつながるのではないのかというふうにも考えるのですが、これ、犯罪収益の国際資金移動の取り 締まりにも活用できるのかどうなのか、また逆に言うと活用できる、技術的にはできると思いますので、そういった観点からもこの取組を進めていくのかどうか、その方針についてお答えをお願いいたします。
1:07:27
先生ご指摘の今回の実験プロジェクトにつきましては、分散型台帳技術を使いました共通プラットフォームを作り、その上に商業銀行預金と中央銀行預金の両方の性、それらを組み合わせたクロスボーダー決済を円滑に行う新しいタイプのインフラの可能性を検討するものでございます。このプロジェクトでは大口資金のクロスボーダー決済が念頭に置かれておりまして、主としてそうした決済を安全かつ効率的に回すための事務フローを実現することを検討してまいります。加えまして、先生ご指摘のクロスボーダー決済におけるマネーロンダリング対策やテロ資金共用対策を今よりも効率的に実施できるようにすることも検討対象の一つとなっております。このプロジェクトはBIS国際決済銀行が企画運営するを行うものでございますが、日本銀行といたしましても他の中央銀行や民間金融機関と協力しながらプロジェクトに精力的に貢献してまいりたいと考えております。
1:08:32
続きまして、日本銀行の金融政策の変更について、これ先月ございましたけれども、これについていくつか質問をさせていただきます。まず、為替レートへの影響でございます。ドル円の為替レートの推移を見ますと、今年に入ってからは、大体100円、今年に入ってから特にこの1ヶ月ぐらい1ドル151円で張り付いているような状態、非常に安定しているようにも見えるのですが、一方で4月2日の閣議後の記者会見で、鈴木財務大臣は、行き過ぎた動きに対してあらゆる手段を排除しないというふうにも発言をされています。これは151円で張り付いている現状を、大臣は行き過ぎた動きというふうに認識されているということでしょうか。
1:09:24
為替相場の動向でありますけれども、これは行き過ぎた動きであるかどうかということを含めまして、この為替相場について私が具体的に述べることで、市場に不足の影響を与えることにもなりかねないわけでありますので、言及は控えさせていただきたいと思っております。基本的なことしか申し上げられないわけでありますけれども、為替相場、これはファンダメンタルズを反映して、安定的に推移することが重要でありまして、過度な変動は望ましくないと考えております。政府といたしましては、為替市場の動向を今、高い緊張感を持って注視するとともに、これまでも申し上げてきたところでありますけれども、行き過ぎた動きに対しましては、あらゆる手段を排除することなく、適切な対応をとってまいりたいと思います。
1:10:26
資料2にもつけておりますけれども、3月の途中ぐらいから151円に張り付いていて、極めて安定的に推移しているようにも見えます。ただ、151円という水準は、これまでの過去10年、見ますとやはり非常に円が安い状況、この悪い円安が国内の悪い物価高につながっているのではないのか、物価高に対して賃金が追いつかない状況ということにもつながっているのではないのかというふうには一方で思います。そうしますと、やはりこの151円というのが、日本のもしかすると今のファンダメンタルズを反映した水準かもしれませんので、そうなってくるとやはり日本の経済の基礎の方をむしろしっかりと取組を強化していくことが大事なのではないのかということも申し上げて、ちょっと日本銀行にもお尋ねをさせていただきます。この為替レートの水準について日本銀行として、操作は目標としていないことは承知をしておりますが、一方で金融政策の変更によってこの水準が大きな影響を受けるということは当然のことでございます。今回マイナス金利を解除して、ほんのちょっとですけれどもプラスの金利に変えたということは、普通に考えたら円高に触れる要因になるのかなというふうに思っていたのですが、実際は円安の方に触れた。これは経済学の一般論として結構ですので、何でこんなことになったのか、理由をどのように分析されているのか教えていただけますでしょうか。
1:12:08
為替相場でございますけれども、申し訳ありませんが、短期的な動き、水準、あるいはその評価について、やはり具体的にコメントすることは差し控えさせていただければなと思います。為替はファンデメンタリスとして、安定的に推移することが重要と考えております。ただ、その上でですが、金融政策は為替を直接コントロールの対象とはしておりませんが、もちろん為替は経済物価に影響を及ぼす重要な要因の一つでございます。我々としましては、政府と緊密に連携しつつ、引き続き、為替市場の動向、あるいはその経済物価への影響について十分注視してまいりたいと思っております。(徳島新聞社) 質問は一般論として結構ですので、何でマイナス金利をプラス金利に変えたのに、円高に触れずに円安に触れたのかということなんですが、一般論としてもお答えいただけませんでしょうか。(上田日本銀行総裁) 一般論としては、様々な要因、特に内外の金融政策に関する思惑等も、いろいろ影響した可能性はあるかと思います。(佐倉英文社) なかなかお答えにくいということですので、次の質問に移らせていただきます。(佐倉英文社) 今回の金融政策決定会合によって、日本銀行の資産の改善については、ETFについては新規の改 善はしないということになったと聴取しております。(佐倉英文社) ただ、ETFの残高、母価で38億円程度、次価で70兆円程度あろうかと思います。(佐倉英文社) この日本銀行が保有する巨額のETF、今後はどうされるのでしょうか。(佐倉英文社) 一般論として、地方銀行が株式を大量に保有することが健全な姿とお考えかどうかも含めてお答えをお願いいたします。
1:14:25
現在、委員御指摘のように、大量のETFを日本銀行が保有しておりますが、これは3月に提出しました大規模金融緩和が3月まで行われていたわけですが、その中で副作用も認識しつつ、部下目標の達成を目指して、やむを得ず捉えた措置であると認識しております。その上で、現在保有しておりますETFの処分について、すぐに行うことは今のところ考えておりません。時間をかけて検討していきたいと思っております。
1:15:15
確かにこれだけ大量に保有していると、東京商権取引所の直の水準が600兆円とかそういったレベルの中で、直で70兆円持っていたら、全部一変に売ったらもう暴落してしまうかもしれないということですから、なかなか売りにくいということは承知をしております。とはいえ、今の価格水準はバブルじゃないという説もございますので、バブルでないんだったら売っても根崩れしないはずとも言えるわけなんですが、ただ、中央銀行が株式を大量に保有している現状は健全な状態とは私は言えないと思います。まず日本銀行としても財務のリスク、今、福岸駅、京都海駅が大量にありますので、これがすぐ財務的なリスクになるとは言えませんけれども、ただ過去にはコロナ禍で評価損が発生しそうな場面もあったように承知をしております。ですから、こういったものを中央銀行が抱えると、余計なリスクを抱えるというのはよろしくないというのが一つあろうかと思います。二つ目に、株式市場の価格形成に歪みを与えてしまう。これも大きな問題だというふうに思います。そして三つ目に、日本銀行が直で約1割を超えるようなものを持っているわけですけれども、これはすなわち企業のガバナンスにも歪みを与えてしまっているのではないのか、こういうふうにも考えます。こういうことを考えると、やはりもう一度お尋ねしますけれども、中央銀行が株式を大量に保有することは健全な姿ではないと私は考えるのですが、そうすればいかがでしょうか。そしてその上で、日本銀行を保有する株式が売れない、いわゆる市場を通して売るということができないのだったら、別な方法も考えてはどうかというふうにも考えます。例えば、一旦政府に移してしまう。政府部門の中でも、例えば、予件保険機構は株式を保有しているわけなので、これもいろいろな破綻した銀行の株式を買い取るとか、そういった形で一回もって、