19:20
これより会議を開きます。環境の基本政策に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、 政府参考人として、総務省自治行政局長山野健君、消防庁審議官鈴木健一君、農林水産省大臣官房参事官大島英彦君、経済産業省大臣官房審議官田中和之君、国土交通省大臣官房審議官松原英則君、国土交通省大臣官房技術審議官田中智幸君、環境省大臣官房環境保健部長上野太雅宏君、環境省水田域環境局長土井健太郎君、環境省自然環境局長白石貴雄君、環境省環境再生資源循環局次長住村一郎君の出席を求め、説明を聴取したいとのみでありますが、御異議ありますか。(いまし)御異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これをよりします。
20:29
自由民主党の大阪の柳本晃でございます。本日は質疑の控えをいただき誠にありがとうございます。昨年の9月まで私、環境大臣政務官を務めさせていただきまして、その際に使用済み紙を持つの再生利用等の促進ということで取り組みをさせていただきました。そのことに関して前半質問を進めさせていただきたいと思います。昨年8月に取りまとめを行ったところでございます。その際の取りまとめ資料が配付資料の1枚目でございます。消費者向上で燃やされているごみのうち、使用済み紙を持つの量は今や5%を超えているということなんですね。入児、高齢者など含めて利用が不景ってきておりますので、今後さらに比率が大きくなることが予想されます。一方で時代の要請に応える再生利用等の動きは、資源循環に資するのみならず、環境教育や子育て支援、行政サービスの向上など様々な要素につながることを目の当たりにしてきました。先進事例である鹿児島県の大崎町や渋滞市の現地視察や有識者、リサイクル事業者などとの意見交換を経て、2030年度までに取り組みの実施検討を行った実態総数を100とする目標を掲げたところであります。技術的にはまだまだ進化を期待するところでありますけれども、発展段階であるけれども、まだベースがすでにできつつあるというふうに感じております。その上で一番の課題としては、自 治体、再生事業者、生産者、さらにはリサイクル品の活用事業者といったいわゆる出口施策ですね、そういった関係者をいかにつなげていくか、マッチングさせていくかということだというふうに感じます。そこで関係者のネットワークを構築する仕組みづくり、充実をさせる必要があると考えておりますが、環境省としての認識はいかがでしょうか。
22:22
お答え申し上げます。使用済み紙を持つは一般廃棄物排出量の5%程度を占めており、今後高齢化が進むことで2030年には7%程度まで増加する見込みとなっております。このため使用済み紙を持つの再生量等は資源循環の促進等の観点から極めて重要であると考えております。環境省では先ほどお話しいただきました取りまとめを踏まえまして、今年度からリサイクル技術や関係事業者の情報を含め、実際が検討判断する上で必要な情報の提供や事業者への設備補助等の支援等を行うこととしております。加えまして、使用済み紙を持つのリサイクルで得られた資源の活用のためには、ただいまご指摘いただきました とおり、リサイクル業者と製造事業者や素材メーカー等との関係者との連携も極めて重要であると考えております。このため環境省では本年2月にリサイクル業者や紙を持つメーカー、紙を持つ素材メーカー、有識者など約50名が参加する勉強会を開催し、意見交換を行ったところでございます。これらの取組を通じて、紙を持つリサイクルの関係者の連携、ネットワークづくりをしっかりと進めてまいりたいと考えております。
23:39
本日、一般質疑の後、資源循環の促進のための再資源化事業等の高度化に関する法律案が出説明となり、上提されるわけでありますが、まさに時期を得たものであると考えます。法案審議に先立つ形となりますが、使用済み紙を持つの再生利用等の促進に関しては、具体的に進歩によってどのような利点があると考えられますでしょうか。
24:09
お答え申し上げます。資源循環の促進のための再資源化事業等の高度化に関する法律案、この法律案におきましては、再資源化事業の高度化の取組を支援することにより、資源循環産業全体での再資源化を促進しつつ、温室効果ガスの排出削減効果の高い資源循環を促進することを目的としております。具体的な措置といたしましては、例えば分離回収が困難な廃棄物について、高度な技術を用いて再資源化する事業等、先進的で高度な取組を対象に環境大臣が認定することで、廃棄物処理法に基づく自治体の許可を不要とし、手続きを迅速化することで事業展開を後押しする、こうしたことを狙いとしております。使用済み紙物につきましては、プラスチック、紙、高分子吸収剤の素材に応じて、衛生的に分離する高度な再資源化の取組が行われ始めております。このような高度な再資源化設備の導入に当たりまして、本法律案に基づく環境大臣による認定のスキーム、こうしたスキームを活用いただくことで、その設備導入を全国的に後押ししてまいりたいと、このように考えております。
25:23
この法が成立することによりまして、今後さらなる取組が促進されることになるというふうに想像されるわけであります。ここで改めて確認したいと思いますが、昨年8月の取りまとめ時点から、昨年末まで、この使用済み紙物の促進等利用を進めるにあたっての検討自治体及び実施している自治体の件数は、どのように推移しているのでしょうか。また、取りまとめの昨年8月以降、相談や問い合わせの件数などは、どのような状況になっているのでしょうか。
26:04
お答え申し上げます。昨年8月の取りまとめを公表した時点でございますが、環境省が把握していた、使用済み紙物の再生利用等の実施検討を行っている自治体の数、これは約35自治体でございました。その後、昨年度の調査業務において、使用済み紙物の再生利用等について実施または検討している自治体の数をより正確に把握するため、全国1741自治体を対象としたアンケート調査を実施いたしました。この結果をもとに整理いたしましたところ、昨年末時点で、使用 済み紙物の再生利用等について検討している自治体の数は57自治体、実施している自治体は21自治体でございました。これらを合計すると78自治体となり、昨年8月の約35自治体よりも増加しているとこのような状況でございます。また、昨年8月以降、環境省やリサイクル事業者に対する相談や問い合わせの数も増加傾向にあり、関係者の関心も高まっているものと理解しております。
27:12
増加傾向ということなんですね。そして実際取組を行っている、検討している自治体の数というのは、昨年8月の時点で十分に把握しきれなかった部分もあるかもしれませんけれども、昨年末に向けてある意味もう倍増状態だということなんです。となりますと、昨年の8月の取りまとめのときにも35から倍増ぐらい進めようかと言っていたんですけれども、もうちょっと高めに目指そうということで、実は100という自治体数を設定したわけですけれども、予想を上回るスピードで広がっていると言えます。だとするならば、現状を踏まえて、より高めの目標を設定して、環境省としても取り組む自治体を待っている町 の構えではなくて、むしろ積極的にやられてはどうですかという責めの姿勢で、対外的にも意識を示していくべきではないでしょうか。取り組みの自治体数については、より高い目標を立てるべきと考えますが、環境大臣の御所見をお伺いしたいと思います。
28:11
お答え申し上げません。大変重要な御指摘いただいたと思います。環境省では、昨年8月の塩積み加盟物の再生利用等の促進プロジェクトの取りまとめを踏まえて、取り組みを検討するにあたって必要な情報を環境省が調査して地方自治体へ提供することとともに、再生利用等に取り組むことを決めた自治体や事業者に対し、設備導入等に関する支援等を行うこととしております。これらの取組はしっかり詰めてまいりたいと思います。取組の実施にあたっては、個々の自治体の状況やニーズを踏まえた上で、自治体に対してコストやCO2削減効果などの再生利用等の検討開始に必要な情報を積極的に提供することも有効と考えてございます。この取りまとめで整理した課題や、昨年度調査でやられた情報も踏まえ、潜在 的なニーズがある自治体の取組も後押しできるように積極的に情報提供等を行ってまいりたいと思います。また、現在の自治体の取組状況を踏まえて、委員から今御指摘いただいた2030年度の目標の見直しについても前向きに検討してまいりたいと、そのように考えております。
29:31
非常に前向きな御答弁、誠にありがとうございます。共々に力を合わせて取り組んでいきたいと思っております。次に、海洋プラスチックごみに関してお伺いをいたします。昨年、G7サミットにおきましては、2040年までに追加的なプラスチック構成をゼロにするという野心が強いなされまして、さらに積極的に取り組むこととなっております。プラスチック構成に関する条約を作るために、2022年から政府官公省委員会、委員区が設立され、会議が精力的に進められています。まずは、条約策定に向けて、現在確定しているスケジュールについてお伺いをいたします。
30:14
お答えいたします。 ご指摘のとおり、2040年までに追加的なプラスチック構成をゼロにする野心に合意をいたしましたG7広島サミットの成果を踏まえまして、我が国は条約策定に向けて交渉に積極的に参加しているところでございます。スケジュールにつきましては、今月下旬にカナダで第4回の交渉委員会、インク4、また11月には韓国でインク5が開催されることが確定しておりまして、本年度末までの合意に向けて交渉が加速化するということでございます。
30:50
2019年にG20大阪サミットにおいて、大阪ブルーオーシャンビジョンを呼びかけた日本として、ぜひとも議論をリードし、策定にも貢献してもらいたいと考えています。とりわけ、直近の4月のインク4の論点は何なのか、また日本としてどのような方針で臨むのか、伊藤大臣の御所見をお聞かせください。
31:14
今月開催される第4回交渉委員会、インク4では、これまでの交渉を踏まえて作成された条文案を基に、条約の具体的な規定の交渉を行うとともに、本年11月に開催されるインク5までの間に行うべき作業について議論する予定でございます。我が国は、プラスチックの大量消費国及び排出国を含む、できるだけ多くの国が参加する実効的かつ信奉的な条約の策定を目指しております。引き続き、積極的に議論をリードしてまいりたいと思います。この交渉委員会は事務レベルで進められておりますが、私自身も昨年のCOP28における各国大臣との媒介談において、累次、プラスチック汚染の問題を取り上げるなどとしてきてきました。今後の状況に応じて、私も自ら交渉の視点に積極的に貢献してまいりたいと考えております。
32:20
交渉段階においては、積極的に進めようという国々と、後ろ向きというわけではないにしても、なかなか抑制的な考えを持つ国々もあるというふうにお聞きしております。日本としては基本的に積極的にという姿勢を持ちながらも、ぜひ多くの国々に参加いただけるような取組についても、先導的に役割を果たしていただけたらと思っております。世界的な海洋プラスチック問題ということになりますと、かなり大きな話であるように感じるのですけれども、実は非常に身近な話でもあるわけです。海洋ごみの8割が生活ごみであると言われておりまして、ごみ削減に向けては個人レベルでも実践ができます。まずはプラスチックを使わない、そのことで排気量を減らす。そして、やむを得ず排気する場合においても、分別して適正に排気する。さらには適正に捨てられていないごみについては、地域など様々な活動の中で拾うということが求められているわけであります。条約策定に向けての大きな取組に力を注ぐことは言うまでもなく、海岸や陸域でのごみ拾い活動など身近な誰もができる取組についても、環境省としても力を注いでいくべきではないでしょうか。また、最近では一団体、自治体単体ではなくて、連携した広域的な動きもできてきているというふうに聞きます。象徴的な事例も含めて、現状を教えてください。
33:50
ご指摘ございましたとおり、海洋ごみの発生を規制に資する取組の一つとして、ごみ拾い活動の広がりを推進していくことは重要だと考えております。具体的な例といたしまして、地域全体としての意識情勢につきまして、学校活動と地域の清掃活動を連携させる取組、観光と清掃活動を組み合わせた取組など、自治体や企業等の関係者間の連携を促進するための先進的なモデルを創出するローカルオーシャンビジョン推進事業や、市民による海岸清掃活動等の取組を発信共有する場を提供しますプラスティックスマート事業を進めているところでございます。さらに国内でも日本由来のごみが多く確認されている瀬戸内海におきましては、昨年10月に大阪府をはじめとします14の関係府県と環境省による連携協力のためのネットワークであります瀬戸内海プラごみ対策ネットワークを立ち上げまして、取組を強化をしているところでございます。引き続き多くの人々に海辺の環境の保全へ関心を持っていただきながら海洋ごみ対策の取組を推進してまいりた いというふうに考えております。
35:06
ありがとうございます。条約策定に向けては、より多くの国々に参画をいただく。そして日本におきましての取組、ごみ拾い等々の取組については、より多くの個々人、そして自治体、団体などに取り組んでいただくということでの啓発も含めての取組を環境省にご依頼をさせていただきます。地元大阪府でも先ほどご答弁、若干あったかもしれませんけれども、自然共生サイトに認定された海もあるわけでございまして、私、大阪府の阪南市の海に行かせてもらいました。非常に美しい海であり、環境教育なども含めて子どもたちも巻き込みながら取組が行われていることを大変考え深く拝見をさせていただいたわけでありますけれども、この場におきましてもごみ拾い事業というのは行われているわけなんですね。そしてまた、大阪の海ということに関しましては、令和8年に大阪で初めて豊かな海づくり大会が開催される予定となっております。こういったさまざまな機会をとらえてですね、海ごみゼロに向けての機運を日本全体で醸成していただくように求めておきます。続きまして、プラスチック資源循環促進法が2020年4月1日から施行されている状況について若干お聞きをしたいと思います。施行から2年が経ちます。製品プラモを含めたリサイクル施設が各地で整備され、各地域での分別回収を進めていく必要があります。分別回収自治体、実施自治体は増えているのでしょうか。先日大阪市内におきましてもリサイクル施設が稼働しだしましてね、今年稼働しだしまして、大変心強く感じているんですけれども、リサイクル施設も順調に整備され動いているのでしょうか。法律はできても実態が動いていなければ意味がありません。各自治体での分別回収が進み、製品プラモを含めたリサイクル施設が整備され、分別回収再生という流れを着実に作っていく必要があると考えますが、いかがでしょうか。
37:09
お答え申し上げます。地方公共団体の取組状況につきましては、プラスチック資源循環法に基づき、今年度は約100の地方公共団体で製品プラスチックの分別回収リサイクルが行われる見込みであり、これは昨年度から2倍以上の増加となります。このような地方公共団体の取組を促進するため、製品プラスチックの分別回収リサイクル費用に関する特別交付税措置やプラスチック資源循環のモデル形成を行うモデル事業により、地方公共団体の取組を支援しているところでございます。また、関係団体から伺っているところによりますと、製品プラスチックにも対応するリサイクル施設の数は増加しており、処理の規模も大きくなっているとこのように伺っております。このような施設の整備を促進するため、環境省といたしましては、リサイクル事業者に対する設備導入への補助も行っているところでございます。こうした地方公共団体や事業者の取組への支援により、製品プラスチックの分別回収リサイクルが全国に拡大する流れ、これを着実につくっていきたいと考えております。
38:21
よろしくお願いします。併せて、最近プラスチック製品などの中には、リチウム電池が入っていて、発火の原因となることも少なくないというふうに聞 きます。製品に関するアプローチとしては、計算上マターになるかと思いますが、廃棄にあたって市民に注意喚起をするなど、環境省としても連携調整をしながら総合的に対応すべきと考えますが、環境省としてこのリチウム電池が入っている状況に対しての対応状況をお聞きいたします。
38:58
お答え申し上げます。モバイルバッテリー、加熱したばこといったリチウム蓄電池が使用された製品に起因すると疑われる火災事故等が廃棄物処理施設等で頻発しており、私ども環境省の調査では令和3年度は全国で1万1140件の火災事故等の発生が確認されております。こうした火災事故等を減らしていくためには、リチウム蓄電池が使用されていることの製品へのわかりやすい表示、地方公共団体や製造事業者等によるリチウム蓄電池の適切な分別回収、そしてこうした火災事故等の発生や分別回収の重要性について国民の皆様に対する普及啓発等を進めていくことが重要であると考えております。製品への表示につきましては、資源有効利用促進法に基づき、経済産業省において対応が検討されているところと伺っております。環境省といたしましては、地方公共団体における分別回収の講じれいをまとめた対策集の配付や、地方公共団体や製造事業者等による適切な分別回収等のモデル事業などを実施するとともに、廃棄物処理法に基づく広域認定制度を活用し、製造事業者等による回収と処分を促進しているところでございます。また、国民に対する普及啓発も大変重要であると考えており、地方公共団体が使用することも想定したポスター、動画等の啓発ツールを作成し、周知啓発を図っているところでございます。今後とも関係省庁と連携し、リチウム蓄電池等による火災事故等の防止のための取組を進めてまいりたいと考えております。
40:35
これまで使用済み紙を持つ、そしてプラスチックのリサイクルということで質問を重ねさせていただきました。焼却工場で燃やすというこれまでの概念から、リサイクル、さらには再利用、そしてそれをさらに経済に回していくという、サーキュラーエコノミーの視点が非常に重要だというふうに思うんですね。焼却工場も今、立て替え更新時期に来ていて、その補助金を、交付金をということで 、各自治体から要請があるところでありますけれども、やはりこういった形でごみ量を減らしていくことによって、焼却工場の延命化を図るとともに、併せてこういった交付金などもリサイクルに逆に転化していくというような考え方が重要だというふうに思っております。その上で、先日予算委員会の分科会で、国交省に対しても、空き家対策とか、古民家再生を実施するにあたって、廃材利用とかも含めてサーキュラーエコノミーという視点を持つことが重要であるという指摘をさせていただきまして、国場副大臣からも認識を共有する答弁をいただいたところでもあります。また、先ほど来の塩積み紙物とかプラスチック製品、これまで廃棄物と捉えていたものを、すべて貴重な資源と捉えてですね、循環させていくサーキュラーエコノミーという考え方を広め、自治体や事業者、個々人の具体的な行動変容へとつなげていく動きを、環境省が主軸となって進めていく必要が今まさにあると考えますが、副大臣の御所見をお伺いしたいと思います。
42:01
お答え申し上げます。サ ーキュラーエコノミーへの移行で目指すものは、持続可能な形で資源を効率的、循環的に有効利用することで、廃棄物の発生を抑制し、資源や製品の付加価値を生み出すことでございます。御指摘の使用済み紙容物やプラスチック製品等の再生利用は、重要な取り組みの一つと考えております。これは、気候変動、生物多様性の保全、環境汚染の防止等の社会的課題を解決し、産業競争力の強化、地方創生、さらに経済安全保障にも資するものでございます。関係者が一丸となって取り組むべき重要な課題であると認識しているところでございます。こうした観点から、この夏頃に策定する予定の第5次循環型社会形成推進基本計画では、サーキュラーエコノミーへの移行を国家戦略として明確に位置付ける方向で議論を進めているところでございます。また、国土交通省を含めた関係省庁の施策についても盛り込む予定でございます。引き続き、関係省庁と連携しながら、柳本委員がご指摘のとおり、環境省が主軸となって取り組みを進めてまいりたいと考えております。以上です。
43:30
力強い御答弁ありがとうございます。まさにサーキュラーエコノミーが環境省としてカーボンニュートラル、ネイチャーポジティブを取り組んでおりますけれども、サーキュラーエコノミーがこのカーボンニュートラルなり、生物多様性、ネイチャーポジティブを引っ張っていくんだというような形で取り組みを進めていただくように、全庁的に環境省が主軸となって進めていただくようにお願いをいたします。最後、時間を活用しまして、熱中症対策についてお伺いをいたします。昨年の通常国会で基本変動適応法、熱中症に関する法改正がなされまして、5月の30日には熱中症対策実行計画が閣議決定をされています。今年の夏は施工後初めての夏となります。法改正に伴う初動において、熱中症警戒情報に加えて創設された特別警戒情報の在り方であるとか、指定初熱避難施設、クーリングシェルターの設置状況など、正確かつ適切な広報が必要であるというふうに考えます。環境省としてどのように対応されているのかお伺いをいたします。
44:36
お答えいたします。ご指摘のとおり、今年の夏は改正気候変動適用法の全面施工後初めて迎える夏であり、円滑な制度運用のためには、正確かつ適切な広報が必要であると考えております。この4月からは、熱中症特別警戒情報や指定初熱避難施設などの制度を活用した地域の取り組みを促進していくとともに、関係府省庁や産業界とも連携をして、ポスター、リーフレットなどを用いた普及啓発やSNSを活用した情報発信、熱中症特別警戒情報発表時の伝達訓練等を含む熱中症予防強化キャンペーンを効果的に実施していくことで、熱中症から国民の命を守る対策を一層強化してまいります。
45:29
指定初熱避難施設については、資料2ページ目に環境省が示している、いわゆる要件と、このたびロゴマークもできましたので、こんなふうにロゴマークが設定されていますよということを添付で付けさせていただいています。ところが、あんまり各自治体で積極的に取り組んでいるような空 気感を感じないんですね。指定初熱避難施設の設置の動向、設置に取り組む自治体というのは、どのような状況になっているのでしょうか。お伺いいたします。
46:06
お答えいたします。改正法の施行に向けまして、昨年度は地方公共団体への説明会を開催するとともに、指定初熱避難施設の設置に関する手引きを策定公表するなど、地域における指定初熱避難施設の姿勢に向けて取り組んでまいりました。指定初熱避難施設の指定状況につきましては、改正法が施行された直後であるため、まだ整理できておりませんが、改正法の施行前の状況としては、暑さをしのぐための場所、施設の運用を開始した市町村数は、2022年時点で64であったものが、2023年には71市町村が新たに運用開始をし、135となっております。環境省としては、各地域において指定初熱避難施設の指定が進むよう、今後とも市町村に働きかけてまいります。司会: 西島君。 西島: まだ庁に就いたばかりといえば、それまでなんですけれども、ちょっと動きがまだまだ広がっていないかなという気がします。それ で、実行計画において、2030年に向けて死亡者数を半減させるという大きな目標を立てているわけなんですね。実はこの死亡者数の中で、私の地元大阪府は非常に数が多くて、対策を練っていかなければならないと考えているんですが、この熱中症による死亡者数というのは、必ずしも、今申し上げていただきましたようなクーニングシェルターを設けるとか、NPO団体でいろいろ周知啓発をするとか、そういうことだけで減るわけではなくて、暑さの状況によるかというふうに思います。なかなか目標を達成するというのは難しいと思うんです。だとするならば、しっかりロードマップをつくって、2030年に向けて、時間軸踏まえての動きを定めておかないと、この目標達成は私、難しいんじゃないかというふうに思うわけでございます。そこで最後に、クーニングシェルターの設置の実地対数であるとか、熱中症対策の普及団体の指定数など、別にそれにこだわり必要はないというふうに思うんですけれども、何かしらの数値目標を定めて、死亡者数半減の実現に取り組んでいかなければならないと考えますが、環境省の御所見をお伺いいたします。