22:00
これより会議を開きます。日程第一、国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。委員長の報告を求めます。
22:31
ただいま議題となりました法律案につきまして、財務金融委員会における審査の経過及び結果をご報告申し上げます。本案は国際通貨基金に対する加盟国の出資総額が増額されることとなったこと等に伴い、我が国の同基金に対する出資額の上限を462億3080万特別 引出試験に相当する金額に増額するための措置等を講じようとするものであります。本案は去る3月26日、当委員会に付託され、翌27日、鈴木財務大臣から趣旨の説明を聴取し、4月3日、質疑を行い、質疑を終局いたしました。
23:20
そして、討論を行い採決いたしましたところ、本案は賛成多数をもって、原案の通り可決すべきものと決しました。なお、本案に対し、不対決をすることを申し上げます。以上、ご報告申し上げます。
23:59
採決いたします。本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。起立多数よって本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
24:22
この際、内閣提出防衛省設置法等の一部を改正する法律案について、趣旨の説明を求めます。防衛大臣木原実君。
24:42
防衛省設置法等の一部を改正する法律案について、その趣旨をご説明いたします。
24:51
この法律案は、自衛隊の任務の円滑な遂行を図るため、自衛官定数の変更、統合作戦指令部の新設を含む自衛隊の組織の改変、任期を定めた自衛官の採用を含む自衛官等の人材確保のための制度の導入及び拡大、
25:12
日本国の自衛隊とドイツ連邦共和国の軍隊との間における物品又は駅務の相互の提供に関する日本国政府とドイツ連邦共和国政府との間の協定に係る物品又は駅務の提供に関する規定の整備、国際機関等に派遣される防衛省の職員の業務の追加等の措置を講ずるものであります。
25:39
次にこの法律案の内容についてその概要を御説明いたします。第一に防衛省設置法、自衛隊法等の一部を改正して自衛官の定数の変更を行うことや統合作戦指令部を新設すること、海上自衛隊大港地方隊を横須賀地方隊に統合すること等、自衛隊の体制を強化するための規定の整備を行うこととしており ます。
26:08
第二に自衛隊法及び防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正して公務に有用な専門的な知識経験又は優れた指揮権を有する者を任期を定めて自衛官として採用する、任期付き自衛官制度の導入等、自衛隊員の人材確保のための各種制度の見直しのための規定の準備を行うこととしています。
26:36
最後に自衛隊法及び国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律の一部を改正して、ドイツとの物品・駅務総合提供協定に係る物品又は駅務の提供に関する規定等を整備し、また国際機関等に派遣される防衛省の職員の処遇等に関する法律の一部を改正して、
27:02
国際機関等に派遣される防衛省の職員が従事することができる業務に装備品等の共同開発事業等の管理調整及び実施に関する業務を追加し、同志国等との連携を強化するための規定の整備を行うこととしております。以上がこの法律案の趣旨でございます。
27:30
ただいまの趣旨の説明に対しまして質疑の通告があります。順次これを許します。
28:02
立憲民主党無所属会派、社民党の荒垣 邦夫です。
28:08
会派を代表して防衛省設置法等の一部を改正する法律案について質問をします。まずは昨日台湾沖で発生した大規模な地震で被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。詳細な被害状況などはまだ把握されておりませんが、日本政府としても最大限の支援を行う必要があると考えます。
28:33
また、ノト地震によって亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、被災され厳しい暮らしを続けておられる方々にお見舞い申し上げます。ノトの被災地の復興は進まず、3ヶ月を経てなお7000戸以上で水道が復旧しておりません。
28:53
一方、一部の自民党議員はパーティー券収入をキックバックして裏金をたべ込んだ挙句、政理維新でも真実の説明ができていません。民間企業では不正経理が発覚した場合、責任を取るのは経理部長だけではありません。社長自らが事実を明らかにし、責任を取ります。
29:17
岸田総理と2階元幹事長は処分の対象外との報道もありますが、岸田総理は自民党総裁として事実を国民に説明し、自らも含め適正な処分を行って責任を取り、エリアを立たすことがまず必要であるということを強く申し上げておきます。国民は怒りを持って見ています。
29:41
さて、世界ではロシアのウクライナ侵攻、ハマスとイスラエルの紛争などが起こっており、我が国周辺においては軍事力増強、繰り返されるミサイル発射などが見られ、厳しい安全保障環境にあります。そのような状況下で、いかにすれば我が国を守ることになるのか、十分な審議時間が必要だと思います。
30:06
本法案は本来別々の法案を過剰に束ね過ぎです。統合作戦司令部、次期戦闘機開発に関する組織、日独、アクサは別々の課題であり、別法案とすべきではないでしょうか。直接の関連性は何かご説明願います。
30:26
防衛省設置報道の改正によって自衛隊の体制を整えようと、GDP2%の予算でスタンドオフミサイルなど開発、装備し、基地を整備拡大しようとしています。しかし、それを担う自衛官がいなければ、この国を守ることができません。現実には自衛隊では慢性的な定員割れが続いています。
30:50
なぜ定員割れが続いているのか。新しい施策で定員割れが解消するのでしょうか。しない場合はどうされるのですか。防衛大臣に自衛官の確保に関する施策について伺います。陸海空だけではなく、サイバー空間等の新領域での防衛が安全保障上重要となり、AIを用いた装備の開発は各国で研究されています。
31:19
防衛のためにAIやサイバー技術等高度な人材の育 成確保が求められますが、これらの人材は民間でも必要であり、人材確保は民間との競争でもあります。サイバー専門部隊の人員を今の2200人から3年後には4倍の4000人規模に増やすことになっていますが、現在の状況はいかがでしょうか。お答えください。
31:48
自衛官の確保は国を守るために必要ですが、他方民間の人手不足も深刻であります。そこで政府としては陸上自衛官の原因によって必要な体制を整備しようとしています。陸上自衛官は減らしてもよいという判断でしょうか。防衛大臣に自衛官の定員、その内訳にかかる考え方を伺います。自衛隊内での様々なハラスメント問題が頻発しています。自衛隊内での事情作用も十分ではありません。この国を守る務めに加わろうとして、自衛官になった者のセクシャルハラスメントにあい、訴えても改善されず、自粛し実名で抗議をした一人の勇気ある女性によって問題が鮮明になっています。
32:37
防衛省自衛隊はハラスメントを改めるために、彼女の勇気に学ぶべきではありませんか。防衛大臣にいかに自衛隊の様々なハラスメントを改めるのか、具体的な施策について伺います。統合作戦本部の新設についてお伺いします。日本の自衛隊の組織が改変して統合作戦の強化が進められていますが、これまでの体制は実践的ではなかったということでしょうか。
33:06
統合作戦司令部が設けられ、統合作戦司令官が任命されることでどのように変わるのですか。統合作戦司令官の任命にあたっては何を考慮し、どのような人物を任命するのですか。防衛大臣に伺います。立会工部でバランスよく回すポイントにするのではなく、任務を適切に実施できる人物の任命をしなければ、新設の意味がありません。
33:33
本法案改正により統合作戦司令部の人員が約240人体制となりますが、立会工各部隊にも作戦司令部は断存します。作戦を指揮するのは常に統合作戦司令部で立会工の司令部に加令する形になるのか答弁を願います。
33:54
米韓同盟では、戦時間に韓国軍は米韓連合軍司令官の指揮下に置かれますが、日本は統合作戦司令部新設後も自衛隊の指揮にあたっては米国と有事でも独立した指揮系統を持つということでよいのですか。
34:14
日本共同体制の場面で自衛隊が米軍の情報提供等に依存せざるを得ない場面が出てくるのではないのですか。その場合でも独立した指揮系統と言えるのか防衛大臣に伺います。人員車輛の輸送を専門に担うため、陸上自衛官が船舶の送船や運用を行う自衛隊海上輸送軍が共同の部隊として設けられます。
34:41
陸上自衛官が海上自衛隊で育成されています。米国の海兵隊のように乗ることはないのか。陸上自衛官の定員を海上自衛隊に回して海上自衛隊の輸送能力を拡充するのではなく、なぜ自衛隊海上輸送軍を共同の部隊として設けるのか防衛大臣に伺います。
35:03
日本は第二次世界大戦前、ゼロ戦を始め優れた航空機を開発、生産する力を有していましたが、戦後は米国が開発した戦闘機の輸入、ライセンス国産合体、自主的に開発したのはF1のみ、米国との共同開発もいわゆるSFX、F2のみです。
35:24
日本が米国以外との戦闘機の共同開発をするのが初めてです。しかも戦闘機生産後になってきた航空機会社のMRJは形式照明がとれず、生産を断念しています。
35:39
第六世代という極めて挑戦的な航空機を本当に開発できるのでしょうか。日本、イギリス、イタリアが次期戦闘機共同開発のために設立する国際機関、いわゆるJAEGOは各国政府からの派遣の職員で開発管理や計画などを管理するとのことですが、
36:02
JAEGOの役割や組織の規模、日本からの派遣職員は何人の規模になり、派遣職員の選定の基準は何でしょうか。民間からも募集することも検討しているのでしょうか。防衛大臣に伺います。JAEGOへの派遣経験者は貴重な人材となるので、戦略的な育成計画が必要です。
36:23
また、JAEGO派遣職員も含め、防衛省職員が長期的に定着するような処遇にすることが防衛省の防衛調達能力、機密の保持においても不可欠です。JAEGO派遣職員の給与や待遇は、いかなる観点から 定めたのか、防衛大臣に伺います。
36:40
次期戦闘機については、政府は先月末、その完成品の第3国移転ができなければ、対等に共同開発のパートナーになれないことを理由に、3原則を変更しました。
36:54
これに対し、各社の世論調査でも、次期戦闘機の輸出にネガティブな意見がごわれているあり、殺傷能力の高い武器の移転に関して懸念を持つ国民は多くいます。防衛装備移転3原則の運用指針においては、移転ができない場合の規定は非常に限定的です。
37:15
運用指針で用いられている武装紛争の一環として、現に戦闘が行われていると判断される国の定義とは何でしょうか。例えば、現在のガザー及びイスラエルの情勢は、運用指針上の武力紛争の一環として、現に戦闘が行われているに該当するのでしょうか。
37:41
該当しないのであれば、現在ガザ地区で病院までターゲットに空襲するイスラエルに防衛装備移 転することは除外されます。物品役部総合提供協定は日米に始まり、欧州など6カ国との間で締結していますが、本法案に日独物品役部総合提供協定締結に伴う国内法整備が含まれています。
38:09
ドイツのような欧州の民主主義国家等との連携は重要でありますが、ナトーカメイ国とドイツは、現在ロシアによるウクライナへの侵攻に対し、中心的な役割を果たしてウクライナを支援しています。ドイツとの間で具体的にはどのような防衛協力をし、物品役部の提供を考えているのでしょうか。防衛大臣に伺います。
38:34
イギリス、フランスもドイツ同様、ナトーカメイ国ですが、日普通アクサの実績について、併せてお答えください。最後に、辺野古新基地建設に関して、工事を振興優先で国と県の対話よりも裁判による解決が優先されたことは遺憾であります。現実には軟塾地盤の問題と多くの問題が見つかっていることから、工事を中止し、県と協議、対話をして沖縄における基地の在り方を見直すべきです。辺野古新基地建設費に関しても、現在、辺野古新基地建設費の総見積は9,300億円とされています。
39:21
しかし、既に総工費の半分近くに当たる4,312億円を令和4年度末までに支出しているのにもかかわらず、現時点で埋立工事の必要な土砂のうち16%しか投入されていません。沖縄中流米軍トップも、工事には明らかに課題があるとの認識を示しています。
39:46
辺野古大臣は、工事について経費抑制に努め着実に進めていかなければならないと述べていますが、計画通り進まない現実や沖縄の住民の声に耳を傾け、立ち止まるべき時に来ています。普天間の危険除去も、このままでは最低でも9年は実現しません。負担軽減と言いながら、辺野古施設が普天間変異株につながらないかもしれません。
40:12
現時点で再度米国と協議すべきと私は考えます。先月、政府は有事に備え、住民を守るシェルターの整備方針を決定しました。ここでは安全保障環境は厳しさを増しているが、国を守る基地によって周辺地域の住民にとって危機が高まるのではないか。自衛隊基地の整備が進む一方、地域住民を守る整備が遅れるのではないか。
40:38
様々な議論があることを改めて申し上げたいと思います。我が国を守るとは何なのか。この国を、自衛隊員や地域住民を含め、この国に住んでいる人をいかに守るか。幅広く、深い、十分な議論が必要なことを申し上げて質問を終わります。ありがとうございました。
41:27
まず、先ほどの趣旨説明に関する発言につきまして、一点訂正をさせていただきます。自衛隊員の人材確保のための各種制度の見直しのための規定の準備と発言をしましたが、正しくは自衛隊員の人材確保のための各種制度の見直しのための規定の整備と訂正をさせていただきます。
41:48
新垣国世議員にお答えいたします。本法案に盛り込んだ改正事項の関連性などについてお尋ねがございました。
41:57
ご指摘の課題を含め、本法律案に含まれる改正事項については、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境を踏まえ、防衛省自衛隊の任務の円滑な遂行を図るための防衛省自衛隊の組織、活動内容に関する法整備であるとの政策が統一的なものであり、その結果として、法案の趣旨目的が一つであると認められること、
42:23
また、内容的に法案の条項が相互に関連して一つの体系を形作っていると認められることから、一つの法律案で一覧的にお示しし、一体としてご審議をお願いするものでございます。次に、自衛隊員の確保に関する政策についてお尋ねがございました。
42:44
自衛隊や労働人口の減少による深刻な人手不足社会という厳しい募集環境の中でも、必要な人材をしっかりと確保していくため、転職市場を活用した募集の強化、給与面の処遇の向上など、あらゆる選択肢を排除せず、人的基盤の強化に取り組んでまいります。
43:06
本法案には、サイバー等の分野における高度人材を民間から柔軟に確保するため、最大5年度任期で採用する新たな自衛官制度の導入や、対比学生制度の拡充を盛り込んでいるところであり、優秀な人材をしっかりと確保していく考えでございます。次に、サイバー専門部隊の拡充についてお尋ねがありました。
43:33
サイバー専門部隊約4,000人体制の実現に向け、昨年度末までにサイバー専門部隊を4,000人の半数以上に当たる約2,230人まで増員しました。さらに今年度末までには当該部隊を2,410人まで増員することとしています。
43:55
その後も段階的に増員を行い、令和9年度をめどに約4,000人体制を実現する予定です。次に、自衛官の定数の考え方についてお尋ねがありました。人口減少と少子高齢化が急速に進展し、募集対象者の増加が見込めない中、防衛力整備計画では自衛官定数の総計を維持することとしています。