19:50
これより会議を開きます。国際情勢に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、外務省大臣官房審議官竹谷敦志君、大臣官房審議官北村敏博君、大臣官房参事官藤本健太郎君、大臣官房参事官林誠君、
20:18
大臣官房参事官宮本慎吾君、総合外交政策局軍宿深くさん科学部長北川勝朗君、中東アフリカ局長安藤利出君、中東アフリカ局アフリカ部長堀内俊彦君、領事局長岩本啓一君、厚生労働省大臣官房審議官鳥井陽一君、農林水産省大臣官房審議官坂勝博君、
20:46
経済産業省通商政策局通商機構部長柏原強子君の出席を求め説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
21:10
地味との中川祐子です。質問の機会を頂戴しましてありがとうございます。早速質問に入らせて頂きます。最初の質問は、北朝鮮による日本人拉致についてです。ちょうど1ヶ月前の3月4日でありましたけれども、北総理は家族会の皆様方と面会をし、何としてでも自分自身の手で解決をすると述べて、日朝首脳会談の早期実現を図り、
21:40
全ての被害者の帰国に全力を挙げる決意をお伝えになりました。その時に、新たな活動方針をお手渡しをされたわけでありますが、方針では、親の世代が御存命のうちに全ての被害者の一括帰国が実現するのなら、北朝鮮に対する日本独自の制裁措置を解除することを反対しないと、初めて制限の解除に言及をされました。3月26日には、金与正朝鮮労働党副部長の日本側との接触や交渉を拒否するとの談話、29日には、チェ・ソ ニ外相から、日本のいかなる接触の試みも容認しないとの談話の発表がありました。昨日の早朝も日本会に向けて弾道ミサイルの発射がありました。
22:34
いずれも北朝鮮側の揺さぶりであると、想像をいたします。詳細についてお答えは難しいかと思いますけれども、家族会の皆様や関係者の皆様方も大変不安に思っているというふうに思われますので、ここで上川陽子外務大臣から、改めて拉致問題に対する決意をお聞かせいただきたいと思います。
23:03
拉致問題は岸田政権の最重要課題でございます。2002年に5名の拉致被害者の方々が帰国されて以来22年、1人の拉致被害者の帰国も実現していないということは痛恨の極みでございます。ご家族もご高齢となる中にありまして、時間的制約のある拉致問題であります。
23:29
また、ひとときも揺るがしにできない人道問題とらえております。引き続き、米国や韓国をはじめとする国際社会と緊密に連携をしながら、すべての拉致被害者の一日も早いご帰国を実現するため、あらゆるチャンス、これを逃さず、全力で行動してまいります。また、拉致問題は国際社会共通の課題でもあります。岸田総理は、これまで各国首脳との会談等におきまして、拉致問題について、指示を働きかけておられます。私自身もご家族の強い思い、これをしっかりと受け止め、外務大臣としてあらゆる機会をとらえ、拉致問題に関する日本の立場を説明し、各国から理解をし、また、指示を得ているところでございます。北朝鮮との会談におきましては、さまざまな提案がございますが、
24:25
これらを解決し、日朝間の実りある関係を自立するということは、日朝双方の利益に合致するととも に、地域の平和と安定に大きく寄与すると、そうした考えのもと、日朝間の提案の解決に向けて、首脳会談を実現すべく、総理直轄のハイレベルで協議を進めていく旨を、岸田総理ご自身も繰り返し述べられているところであります。
24:53
そのための働きかけを、引き続き行ってまいりたいと考えております。
24:59
ありがとうございました。おそらく大臣も、北朝鮮向け、タンパホースを塩風や、ふるさとの風で横田先生さんが、お嬢さんに向けて呼びかけをしておられる、そういう声を聞いたことが終わりになるかというふうに思います。
25:18
北朝鮮に拉致をされている横田恵美ちゃん、お母さんですよ。お母さんが必ず助け出してあげますよ、こういう呼びかけであります。お母さんであれば、お父さんであれば、自分自身の手で助け出してあげたい、こう思うのは当然であります。それが叶わないのです。でも、救出できるのはご両親ではなく政府であると思います。
25:44
私も地元で仲間とともに街頭に立って署名活動を続けています。署名をしてくださる皆さんは、自分の子供だったらという思いを私たちに託してくださっています。時間的制約のある問題だというふうにお話をいただきました有本昭弘さん、横田先生さん、ご高齢であります。
26:08
同時に北朝鮮におられる横田恵美さんも、今年10月で60歳になられます。認定されていない被害者の皆様方も、65歳以上の皆様方がほとんどであると思います。拉致問題は政治課題、最重要課題でありますので、
26:32
政 府の強い決意の下、全員の比較の実現をどうぞよろしくお願いしたいと思います。次の問題に移らせていただきます。ウンルワへの資金拠出再開についてです。10月7日に始まったイスラエルとハマスの武力衝突から半年になります。罪なき女性や子供を含めた一般市民への極めた深刻な人道危機に深く憂慮しているところです。党委員会におきましても、勝又委員長宛にシアム・中日・パレスナ代表部大使をはじめ、中日アラブ諸国20名の大使、ヒオ・カズニ・コウヘン・中日・イスラエル大使から面会のお申し出があり、委員長の御配慮をいただいて、理事及び理事会オブザーバーがお話を伺いました。12月までに交互に2回ずつ計4回、それぞれの主張と心情をお聞きしたところです。ハマスによって拉致、関係されているイスラエル側のご家族の皆様方にもお会いをし、家族を返してほしい、その切実な思いもお聞きしたところです。そうした中、1月28日、ウンルワ職員がテロ攻撃に関与したとの疑惑を受け、日本政府はウンルワ側において、本件に関する調査が行われて、多様策が検討される当面の間、
27:58
ウンルワへの追加的な資金提供を停止したところです。この間もパレスティナ難民の人道状況は深刻化しており、報道などでも痩せ細った子どもたちや、食料を求める人々の映像が世界中に配信されています。ウンルワのスタッフは1万5千人、そして次にスタッフを抱えている組織の人数は20人ということですから、
28:25
必要な支援を届ける手がないということになります。3月28日に上川外務大臣は、来日したウンルワのラザリーに事務局長と会談をされました。その翌朝、事務局長は私ども自由民主党国際協力聴取会にもお越しをいただき、
28:46
疑惑について国連の内部監査局、OISISによる調査及び国連事務総長が任命したグループによる大策者検証が進んでいること、3月20日に大策者検証の中間報告を提出し、アクションプランをドナルド諸国に提供していることなどを説明いただきました。事務局長は私たちの質問にも丁寧にお答えをいただいたわけでありますが、
29:15
疑惑発覚後、12人の疑惑の当事者を介護せずに真相究明するべきではなかったのか、アメリカや事務局長ご自身の母国スイスで居室を再開しないのはなぜかという問いかけには明確なお答えは頂戴することがありませんでした。そこでお聞きしたいと思います。
29:39
今後、ウンルワへのアメリカ・スイスの資金提供について、そして真相究明について日本政府としてウンルワ側にどのように求めていくのかをお尋ねします。
29:58
ご質問のウンルワの状況でございますが、今般のウンルワ職員の疑惑を受けまして、国連による調査等、またウンルワのガバナンス強化策を提言する第三者検証の2つのプロセスが今進んでいる状況でございます。
30:17
こうした中におきまして、先ほど委員からも御指摘いただきました通り、先週28日でありますが、ラザリンに事務局長が本日押されまして、私との会談におきましては、このガバナンス改善のためのウンルワの取組としての全ドナー向けのアクションプラン、これが説明されるとともに、日本との間の追加的な措置として、日本アンルワプロジェクト管理・モニタリングの設置といった取組が示されたところでございます。
30:46
これらを踏まえつつ、ガザ地区の人道状況の一層の悪化、また我が国が主導したアンポリ決議、これをはじめとする国際的なセグム、そして疑惑を受けたウンルワ側の改善策に関しまして、検討を行った結果、我が国の支援によるプロジェクトの適正性の確保を図りつつ、拒止等の一時停止、これを解除するものといたしたところでございます。
31:10
このウンルワ側におきましては、この本件の疑惑、この真相につきまして、その真相にかかわらず、疑惑自体の深刻さに鑑みて、職員の解雇を行った旨、説明をしているところでございます。
31:28
この疑惑につきましては、現在まさに国連の内部監査室による調査が行われているところでございまして、我が国としたしましても、引き続き協力しつつ、しっかりとフォローしてまいりたいと考えております。
31:46
私は、我が国のウンルワへの資金拠出がテロに使われることはあってはならないことであると思います。拠出金の原資は日本国民の税金、欠税です。ですので、政府は国民の理解を得るための努力を怠ってはいけないと思っています。そのためには追跡可能性を担保し、実施方法を明確にすることが必要であると考えます。例えば、戦後間もない日本では、ユニセフにより子どもたちに脱脂粉乳が配布されました。子どもたちの栄養状態が飛躍的に改善され、平均身長も伸びたと言われています。80年近い時間の経過があって、我が国の脱脂粉 乳は世界一高品質、そして栄養価も高水準であるというふうに思います。
32:44
日本の脱脂粉乳を当地に送って、それを運輪の皆さんに配布をしてもらうという役割をしていただければ、実施方法を明確に示すこともできますし、追跡可能性を高めることもできるのではないかというふうに思っています。検討していただければと思います。
33:10
お答えいたします。委員御指摘のとおり、日本国民の税金を原資とする日本政府からの拠出金、これは令和5年度の補正予算からにつきましては、資金の適正な活用を確保することが極めて重要だと考えております。そうした観点から、先ほど大臣からも答弁がありましたように、先週、法にしたラザリーニ・アンルワ事務局長との会談におきましては、日本政府との追加的な措置としまして、日本・アンルワプロジェクト管理・モニタリング メカニズムというものを設置しました。このメカニズムを通じまして、プロジェクトの進捗管理や資金の流れ、こういったものをモニタリングしていく考えでございまして、これを通じまして、我が国の支援のプロジェクトの適正性を確保していく考えでございます。委員から今ご指摘のありました、脱脂粉乳でございますけれども、まず大前提としまして、日本の拠出金によるものでありましても、この人道支援、これをアンルワが行う際には、まずアンルワの調達の手継ぎに則るということになっております。したがいまして、仮に脱脂粉乳を含む食料物資の調達を行う場合、これが高いニーズがあるということが認まれる場合には、運輸のコストや衛生管理の状況など、そういうものを踏まえまして、個別具体的に検討がなされることになるというふうに考えております。
34:40
ぜひ検討をよろしくお願いしたいと思います。次の質問に移らせていただきたいと思います。イタリアフルイアサミットについてです。あのも閣僚の方で、イタリアの会合に出られているという話を聞いていますが、昨年は我が国がG7議長国であり、2月に岸田総理からイタリアのメローに首相へ、引き継ぎが行われました。昨年のG7広島会合では、食料安全保障が成果文書の主なポイントとして挙げられていたというふうに思います。日本は人口が減少する中、世界人口はおそらく100億人に達していくだろうというふうに言われています。食料安全保障は極めて重要な課題であります。食料安全保障について、広島会合ではどのようなポイントがあり、イタリアにどのように引き継がれていくのか注目されるところであります。この点についてご説明をいただければというふうに思います。竹谷大臣官房審議官、答弁を簡潔に願います。お答え申し上げます。日本は昨年G7議長国を務めまして、食料安全保障を重要議題の一つとして取り上げたわけでございます。その結果、広島サミットではG7と招待 国の首脳が共同で、強靭なグローバル食料安全保障に関する広島行動声明の発出に立ったわけでございます。ロシアのウクライナ侵略によって悪化いたしました食料不安はアクセスに大きな影響を及ぼしていることから、日本は食料支援、特に中東アフリカ諸国などに対する支援、ウクライナからの国務を追出、再開への支援なども行っておりますし、またアジア、アフリカ諸国の水の安全保障が脅かされている結果から、食料不安に陥っている方々への支援も行っているところでございます。今年イタリアでございます。引き続き、食料安全保障を現下の重要課題の一つとして捉えていると聞いておりますので、私どももしっかり緊密連携協力しながら、食料安全保障の確保に取り組んでいきたいと考えております。
36:50
ありがとうございました。自然災害が多発していたり、人口増加の中で日本の国際的信用背景に、施設の維持管理まで含めた国際貢献が可能分野である、ぜひ水の安全保障の分野も、手の平化も水の公園を行っておりますので、ぜひそのあたりもよろしくお願いしたいと思います。すいません。以上です。
37:41
おはようございます。コメント開発金城でございます。私の方からも、先ほど長谷川先生からも被りますが、運留はへの問題について質問させていただきます。私の方からは、運留はへの資金拠出再開についてお伺いしたいと思います。昨日午前10時頃でしょうか、上川外務大臣より運留はへの資金拠出再開についての発表があったと伺っているところでございます。運留はへにつきましては、ガバナンスの強化が大前提であるということで、私どももそういう認識を持っております。その上で、その規模やネットワークから、 ガザ地区での人道支援において、他の国際機関に代わることができない重要な役割になっており、我が党としましても、運留はへの資金拠出再開については、3月6日に辻外務副大臣に直接要請をさせていただいておりました。資金拠出再開の決定について、我が党としましても大変評価したいと思っております。そこで改めて、資金拠出再開の判断に至った経緯と論点となっておりました、運留はへのガバナンスの強化や資金利用の透明性の確保への対応など、拠出再開の詳細について、ご説明をお願いできればと思います。
39:09
運留はにつきましては、我が国としてこれまで国連、運留は、そして関係国との間で、さまざまなチャネルを使いまして意思疎通を続けるとともに、国連による調査、また第三者検証の進捗、運留は自身の取組等につきまして注視をし、積極的にこのプロセスに関与協力をしてまいりました。先週、本日されましたラザリーニ事務局長と私との会談におきましては、ガバナンス改善のための運留はの取組としての全ドナー向けのアクションプラン、これが説明されるとともに、日本との間の追加的な措置として、日本運留はプロジェクト管理モニタリングメカニズムの設置や、また女性のリーダーシップ層への参画の強化、またWPSの視点も取り入れた研修の実施といった取組が示されたところであります。これらを踏まえつつ、和田地区の人道状況の一層の悪化、深刻化している状況の中で、我が国が主導いたしましたアンプリにおきましての決議をはじめとする国際的な責務、そして疑惑を受けたアンルワ側の改善策に関する検討を行いました結果、我が国の支援によるプロジェクトの適正性の確保を図りつつ、拒止の一時停止を排除することにしたものでございます。この和田地区の人道状況はまさに悪化の一途をたどっている状況でありまして、我が国が重視をいたしております人間の尊厳が脅かされている、極めて厳しい状況にございます。先般決定をいたしました3200万ドルの緊急無償資金協力や、また今般の居室再開による支援に際しましては、