9:49
これより、経済産業委員会・環境委員会連合審査会を開会いたします。宣伝によりまして、私が委員長の職務を行います。内閣提出「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行のための低酸素水素等の供給及び利用の促進に関する法律案及び二酸化炭素の貯留事業に関する法律案」の両案を議題といたします。両案の趣旨の説明につきましては、これを省略し、お手元に配付の資料を持って説明に返させていただきますので、ご了承願います。これより、質疑を行います。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
10:35
自民党務所属の会、安本昌吾です。質問の機会をいただき、ありがとうございます。時間もないので、早速質問に移ります。まず最初に、二酸化炭素の貯留事業に関する法律案、CCS事業法の関連について質問をさせていただきます。2050年、カーボンニュートラルに向けて、今後、脱炭素化が難しい分野において、GXを実現することが課題であることは理解できます。こうした分野における化石燃料、原料の利用後の脱炭素化を進める手段として、CO2を回収し、地下に貯留するCCSの導入が不可欠なことも理解できます。我が国として、2030年までに民間事業者がCCS事業を開始するため、事業環境を整備することとしており、公共の安全を維持し、海洋環境の保全を図りつつ、事業環境の整備をするために、必要な貯留事業者の許可、制度などを整備すると聞いております。質問ですけれども、貯留事業の許可制度や規制の創設をするとお伺いしておりますが、どのように取り組んでいくのか、具体的に教えていただけますでしょうか。お願いします。
12:10
お答え申し上げます。海域で行われるCCS事業については、海洋環境保全の観点から、廃棄物等の海洋放棄を規制するロンドン議定所の担保措置として、これまで環境大臣が海洋汚染等防止法に基づく許可等を担当してまいりました。今回のCCS事業法案は、海域でのCCSについて、貯留事業実施計画や閉鎖措置計画の認可を経済産業大臣とともに共感し、特定区域の指定貯留事業の許可や事業廃止の許可については、環境大臣の同意を要することとしております。など、事業の開始前、実施中、終了時という事業のライフサイクル全般にわたって、海洋環境の保全の観点から必要な措置を講じることとしてございます。こうした措置より、海洋環境の保全を大前提としつつ、環境と調和したCCS事業が円滑に実施されるよう、経済産業省と連携しながら、しっかり取り組んでまいりたいと考えております。(安倍内閣総理大臣) 大臣、ありがとうございました。CCS事業、大変重要だと思いますし、これからすごく必要なところだと思いますので、よろしくお願いします。CCS事業が安全に効率よく進むために、どうぞよろしくお願いいたします。では、次の質問に移ります。貯留事業者に対する規制の中で、モニタリングの貯留事業所の管理はどのようにするのでしょうか。創業中 、CO2注入停止後、遺患後のCO2の漏れ等の問題が発生していないかなど等、私も監視目的のモニタリングは重要と考えております。具体的に誰がどのような対応をするのか教えてください。また、海外の対応はどうなっているのかも詳しく教えていただければ幸いです。
14:45
お答え申し上げます。まず、諸外国のモニタリングの事例でございますけれども、例えばEUのCCS指令におきましては、貯留されたCO2の挙動等に関して、シミュレーションモデルを用いて事前に予測したCO2の挙動と、実際の計測で分かってくる挙動等の比較を行うこと、あるいはCO2の移動や漏洩の有無の確認等の義務が課されているというところでございます。今般のCCS事業法では、貯留事業者に対しましてCO2を注入している期間だけではなく、CO2の注入停止後も一定期間、貯留層の温度や圧力等のモニタリングを行うことを義務づけることとしておりまして、その結果、CO2の貯留の状況が安定していて、かつその状況が将来にわたって計測する ことが見込まれること等の一定の要件を満たした場合に限って、モニタリング業務等の貯留事業者の管理業務をジョグメックに移管することを認めるということにしてございます。引き続き、貯留事業者やジョグメックによるモニタリングの具体的な内容については、諸外国の動向や最新の技術的知見などを踏まえて、引き続き検討していくこととしておりますけれども、こうしたモニタリングを通じて、CO2の安定的な貯留をしっかりと確保していきたいというふうに考えてございます。
16:24
ありがとうございました。モニタリングは多分重要だと思いますし、注入後、なかなかブームというかちょっと落ちちゃうと思うので、注入後のモニタリングも大変重要だと思いますので、よろしくお願いします。また、日本のモニタリング技術が世界でトップクラスのシステムになれば、国民はもちろん安心ですし、海外への輸出の可能性も出てくるんじゃないかと思って期待しております。ちょっと違うんですが、私、放射線がメインなんですが、放射線のモニタリングという技術も日本はすごい進んでいましたので、CO2もまた同じようにモニタリング技術、とても大事なことなので、地味ではありますが、とても大事なことなので、よろしくお願いいたします。では、次に、低炭素水素関連について質問をいたします。国が全面に立って、低炭素水素等の供給利用を早期に促進するために、1、基本方針の策定、2、時給両面の計画認定制度の創設、計画認定を受けた事業者に対する支援措置や規制の特例措置を講ずる、3、低炭素水素等供給拡大に向けて水素等供給する事業者が取り組むべき判断基準の策定等の措置を講じると聞いております。そこで、高架駆動は、もっと具体的に説明いただけると嬉しいなと思っているのですが、今言った1、2、3におけるそれぞれのロードマップ、工程スケジュール、いつまでにどうするかとか、あとは現段階で注意すべきところなどが今あれば少し詳しくお知らせいただけると幸いです。
18:17
資源エネルギー庁、小エネルギー・新エネルギー部長。
18:22
お答え申し上げます。御審議の結果、水素災害推進法案が今国会で成立することとなれば、今年夏をめどに、基本方針の策定、あるいは判断基準の策定といったようなものを行っていきたいと考えてございます。また、5カモンの計画認定制度につきましては、今年夏ごろをめどに、同じく具体的な制度内容の詳細を明らかにしたいと考えてございまして、申請受付を企業の方々から受けることになります。こちらにつきましては、計画の中身をしっかり見ながら、年内から認定を始めていきたいと考えてございます。5カモンの懸念点といったような点でございますけれども、こうしたスケジュールで進めていく上では、法案の支援の活用を検討している事業者の方々が、供給需要が一体となった事業計画の具体化、これを加速していただく必要がございます。良いものから順次年内から認定を始めていきますので、まずその具体化を図っていただきたいと思っておりますし、地方公共団体の方々にも個々の事業者がまとまるよう、しっかりサポートしていただけることを期待いたしております。諸外国では大胆な支援措置を取り組んでおりますので、我が国としてもスピード感を持って取り組むべく、円滑な制度立ち上げ、事業者や自治体とのコミュニケーションの強化を政府としても図っていきたいと考えてございます。安倍晋三さん ありがとうございました。タイトなスケジュールだと思いますが、水素、とても大事なことだと思いますので、エネルギーとして是非ともよろしくお願いいたします。次の質問ですが、水素の需要創出に向けた取組、具体的に可能ならば、具体例なども加えて教えていただければ幸いでございます。
20:27
お答えいたします。水素は利用時にCO2を排出せず、かつ製造段階で再燃を活用することによりまして、脱炭素化に大きく貢献することができると考えてございます。こうした観点から、環境省では、これまで全国の13カ所におきまして、再燃等の地域資源を活用いたしました水素の製造、貯蔵、運搬、利活用の各設備と、それらをつなぎますインフラネットワークの整備による水素サプライチェーン構築、こうした実証を通じて、低炭素型の水素の製造や利用の促進に取り組んできたところでございます。具体的な事例ということでございますので、例えば、山口県の湘南市、下関市におきましては、化成ソーダ製造の際に副産物で生成される未利用の高純度な副生成水素を活用いたしました地産地消地域連携型モデルの構築に向けた実証事業を事業者と連携して実施してまいったところでございます。また、輸送の関係でございますが、これにつきまして、事業者が燃料電池を活用したトラック、バス、タクシーといった商用車を導入する際の支援、こういったものも実施をいたしております。環境省といたしましても、今申し上げたような取組を展開することによりまして、水素の需要措置とひいては水素栄えの実現に貢献してまいる所存でございます。小島:小川さん。 小川:ありがとうございました。将来的に多くの使い道の夢があるということで楽しみにしております。日本の持つ技術と科学、そして自治体、国と協力して政府の支援で低炭素水素等の供給利用を早期に促進することは環境にとってもとても重要なことです。さっきおっしゃってましたが。また、これは国益にも国民の生活安定にもつながると思います。その意味からも、脱炭素成長型経済構造への円滑な移行のための低炭素水素等供給及び利用の促進に関する法律はとても重要だと思っております。1日も早く実現するようにお願いします。最後に1分あるので1つだけ追加の質問させてもらいます。国民の中にはちょっと違うんですが、水素というと飛行船ヒンデンブルグ号の爆発事件や水素爆弾などを思い浮かべ大変危惧を持っている方もいらっしゃいます。そこで水素の安全性に関して端的に少し教えてもらえますでしょうか。
23:51
水素等の大規模なサプライチェーンの構築におきましては、安全の確保が大前提であることは申し上げるまでもございません。水素はこれまでも石油や石油化学、鉄鋼など幅広い産業において扱われており、高圧ガス保管法におきましては水素は可燃性ガスとして位置づけられ、可燃性ガスの製造設備には当該設備において消臭性電気を除去する措置を講ずること、可燃性ガス中の酸素の 容量が全容量の一定割合以上であるガスは圧縮しないこと等の技術基準により安全性を確保しているところでありまして、本法案における低炭素水素等の供給及び利用の促進に当たりましてもしっかりと法案の確保を図ってまいりたいと考えているところでございます。また、御指摘のとおり、水素社会の実現のためには国民の皆様に水素について正しく御理解をいただくことが大変重要であると考えておられることでございます。事業者を中心として水素の実現に関わる幅広い関係者が情報発信を行っていくことが大切であると考えておるところでございますが、経済産業省といたしましても、事業者や自治体等とも連携をしながら水素の性質や安全対策等についてわかりやすい情報発信に努めてまいりたいと考えている次第でございます。
25:08
ありがとうございました。時間が来ましたので、私の質疑はこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。
25:28
おはようございます。貴重な質問の機会をいただいたことに、委員長また理事の先生方に心から御礼を申し上げます。CCSそのものについての議論は深まってきつくなると思いますので、今日はまず、CCSがエネルギー政策やあるいは産業政策に及ぼす意味合いについて考えてみたいと思います。石炭火力発電は環境負荷が大きいので廃止すべきだという主張があります。これは石炭火力悪玉論とでも言うべきものでしょうか。我が国でもこのような主張をされる方がいらっしゃいますし、また国際的に見てもEUはこういう主張を続けています。一方で、石炭は最も安価な化石燃料です。稚生額リスクも低く、例えば我が国の中等依存度はゼロです。個体で取り扱いも非常に良いであるという特徴があります。この結果、我が国では近年、総発電量の3割は石炭火力になっています。もともと、我が国の石炭火力発電は高効率で環境負荷も多国に比べると圧倒的に小さかったわけですけれども、先ほど申し上げたような石炭火力悪玉論というようなものが国内外でございます。しかしながら、CCSが許容範囲なコストで実用化されれば、要素は全く変わると考えております。石炭火力発電を適切なCCSと組み合わせて、温暖化ガスを極力排出しない形で運用することが可能となれば、石炭火力悪玉論は根拠を失うと考えております。まずこのような状況を踏まえて、CCS実用化後のエネルギー政策上の石炭火力発電の位置づけについてお伺いします。
27:36
お答え申し上げます。カーボンニュートラルの実現に向け、電力の安定供給も確保しつつ、火力発電の脱炭素化を一層進めていく必要がございます。石炭火力は二酸化炭素の排出量が多いという課題はありますが、必要な供給量が必ずしも十分に確保されていない段階で、直ちに急激な石炭火力の抑制策を講じることになれば、電力の安定供給に支障を及ぼしかねません。こうした状況を踏まえ、当面は高効率な石炭火力を活用しつつ、非効率な石 炭火力のフェードアウトを着実に進めます。さらに、2050年に向けては、CCSや水素アンモニアの根性・染症を実現していくことで、脱炭素型の火力発電に置き換えていくという方針でございます。CCSを用いた火力発電の普及のためには、コストの低減やビジネスモデルの構築を行って事業化を進めていくことが必要であります。このため、2030年までのCCS事業の開始に向け、横展開可能なビジネスモデルを確立するため、火力発電におけるCCS事業を含む先進性のあるプロジェクトについて先進的CCS事業として支援していくほか、新たな分離回収手法の開発等を通じ、CCSのコスト低減に向けて取り組んでまいります。
29:00
ありがとうございます。ぜひ頑張っていただきたいと思います。同様に、産業政策上の位置づけについて考えてみますと、温暖化ガスを大量に廃止する産業、化学産業や鉄鋼産業などですが、これもカーボンニュートラルを達成するという観点からは、長期的に見ると我が 国から退出せざるを得ないということになります。しかしながら、これらの産業もCCSが許容範囲内のコストで実用化されれば、国内に最低限必要な革紙からカーシンまでの設備を残すことが可能になりますし、また、我が国が主要な素材産業の装備をフルセットで持つということは、経済安全保障上も大変意義があるというふうに考えております。このように産業政策上CCSが持つ意義、そしてそれを利用する方向性について、経済産業省の御見解をお伺いしたいと思います。
30:08
お答えいたします。革紙から革紙までサプライチェーンの各段階の主要な産業が一定程度の規模で国内に立地しているということは、産業間のすり合わせなどを通じた産業競争力の維持、強化の観点や、サプライチェーンの強靭化などの観点から非常に重要なことだというふうに考えております。一方で、委員御指摘があ りましたように、鉄、化学などの素材産業は、二酸化炭素を多く排出するセクターでございます。我が国全体でカーボンニュートラルの実現を目指すと同時に、こうした多排出産業を国内に立地させていくということは、決して簡単なことではないと考えておりますが、そのためには製造プロセスそのものの革新を進めていくということが必要となってまいります。既に素材産業におきましては、水素還元製鉄など、水素などを活用した原料転換や、それから燃料転換、こうした取組が進められておりますが、こうした取組を通じてもなお、二酸化炭素の排出をゼロにすることが困難な場合もございます。このため、こうした分野におきましても脱炭素化を進めていくという観点から、CCSは大変重要な選択肢であるというふうに考えているところでございます。
31:20
ありがとうございます。産業の脱炭素化とともに、 今申し上げたように、いわゆる革新から革新までフルセットで設備が残るという方向で、ぜひ頑張っていただきたいと思います。それでは、せっかくの連合審査ですので、環境省にお伺いしたいと思います。私はいつも不思議に思っているんですけれども、非常にプリミティブな質問ですが、地球全体の温暖化ガスを排出するという観点から考えてみますと、世界全体の国別の排出量を見ますと、2020年で、まず中国が断トツの1位で、世界全体の3割を占めています。2位がアメリカの13%、3位がインドの6%強、4位がロシアの約5%、そしてここで5位、日本3.2%ということになるわけです。世界全体を見ますと、日本は中国の排出量の10分の1で、インドの約半分ということになります。したがって、地球全体の温暖化ガス排出を抑制するという観点から見ると、もちろん日本も頑張らなければなりませんけれども、ある意味それ以上に、今後中国、インド、あるいはブラジルといった新興国の排出量をどのように抑制していくかということを考えるということが、大変重要だと思います。もともと日本は 世界最高レベルのエネルギー効率を誇っているわけでして、温暖化ガスを削減する限界費用は、中国やインドなど新興国の方が、当然ながら圧倒的に低いと考えられます。中国は政治的になかなか難しいところがあると思いますけれども、インドやブラジルの排出抑制を我が国にプラスになるように進めなければならないというふうに考えます。具体的には、制度の詳しい説明は省きますけれども、例えば、これらの諸国とのJCMを、下級的速やかに進めていくべきではないかと思いますが、環境省の御見解をお願いします。
33:41
お答えいたします。世界全体の脱炭素化に向けました、ご指摘の主要排出国における排出削減が重要であります。こうしたことから、我が国といたしましても、首脳級、閣僚級を含めまして、様々な形で協力や対策の働きかけを進めてきたところでございます。委員御指摘の二国間クレジット制度、JCMにつきましては 、2030年までに累積で1億トンのCO2削減量を確保すると、また、2025年を目途にパートナー国30カ国程度とするということを目指しまして、現在29カ国ですが、関係国との協議を加速しておるところでございます。ご指摘のインドでございますけれども、先の動きといたしまして、首脳間でJCMの構築に向けた議論の継続を確認しまして、昨年の3月には、JCMの構築に向けた意向を確認するという文書の署名を行ったところでございます。また、ブラジルとは、2022年7月にJCM関連を含む二国間の環境協力に関する宣言書をこれに署名をいたしまして、直近でも、媒介団を通じまして、意見交換を継続しておるところでございます。引き続き、JCM等を通じまして、優れた我が国の脱炭素技術の普及や、日本企業の海外展開、こうしたものを促進して、併せて世界の脱炭素化に貢献してまいりたいと考えてございます。
35:35
ありがと うございました。ぜひ世界に目を広げて、世界全体の削減に我が国のプラスなりのような形で貢献をいただければと思います。最後に、斉藤大臣に質問を差し上げたいと思います。振り返りますと、大臣が発動戦時に、斉藤事務所のスタッフとして、私採用していただいたわけでございますけれども、私がこの世界に入る最初の扉を開けていただいたということで、改めて御礼を申し上げたいと思っております。あれから15年近くだったわけでございます。当時、私も選挙に出ようかと思っていましたけれども、今と同様に、当時も今も全く後ろ盾のないスロー人のような立場でしたから、このような形で、斉藤大臣と一議員として相まい見えるというのは、まある意味深い考えを覚えるところでございます。本日、大臣に問題意識を共有いただきたいのは、近年、経済産業省の予算が急激に膨らんでおります。これはGX、事業再構築など中小企業支援、あるいは半導体支援といった分野がありますけれども、この執行の体制について、さらなる工夫があり得るのではないかと思います。これは、私は見ておりまして、本省で執行する、あるいは既存の機関に基金を設置して執行するというような工夫が行われていますけれども、もともと人数が少ないところに、こういう新たな業務が追加をされて、結構大変な状況になっているという話はお伺いするところでございます。特にGXは、今後、継続的に巨額の予算が措置されます。予算の執行や監視のため、例えば専門知識を有する人に集まっていただいた専門機関を新たに設置をして、予算を執行、監視するということも視野に入れてお考えになっていただいてもいいんじゃないかと思っております。この点についての大臣のお考えをお聞かせください。
37:52
まず細田議員は、かつて通産省で一緒に仕事をし、なおかつ私の事務所で一緒に汗を流した中であります。その後、私もそうですが、あまりなじみのない地元で大変ご苦労されて選挙を勝ち抜いて、そして今日こうして、私も大臣になり、そして細田議員もこうやって質問をされるということに、私もあの感慨深いものがあります。願うことはいつの日か、細田経産大臣に私が質問する機会があればなというふうに思っております。予算規模が膨らむ中で、会計法令や予算執行上の各種ルールに基づいて、適切性、透明性を確保しながら事業を進める。これが大事前提であります。その上で、可能な限り効率的な予算執行となるように、事業ごとの性質に応じて執行体制を確保、工夫すること。これ重要であることは御指摘のとおりです。特に、二次兆円というかつてない規模のGX予算は、次世代太陽電池や二重式陽常風力など、将来世代のワークにの稼ぎの源泉となるような重要分野への国家としての投資であります。初期の執行段階のみならず、その後のフォローアップも含めて、これまで以上に緊張感を持って取り組まなくてはいけないと思っています。その際、外部の専門機関の活用は重要な手法でありまして、そういった知見を有する年度などの外部機関の知見や経験も最大限活用しながら進めていきたいと思っています。他方で、今回のGXの重要な目的の一つであります、産業競争力強化。これを実現するには、産業政策的な視点が極めて重要だと思っています。まずは、担当部局が産業政策上の強い問題意識を持って予算執行に当たることが大前提でありますが、その上で、外部の専門機関とこの産業政策の視点を長期的に共有して、補聴を合わせて執行体制を構築すること、これが可能か、可能とすれば具体的にどのような体制になるか、といった点については重要な点だと思っていますので、委員の問題意識を踏まえながら引き続き検討を加めたいと思っています。いずれにしよう、将来の成果につながるような予算の執行でなくては意味がありませんので、しっかり取り組んでいきたいと思います。
40:14
大臣、営業いただきましてありがとうございました。私も正直にしてまいりたいと思います。ご活躍を心からお祈りしております。ありがとうございました。
40:35
おはようございます。公明党の腕淀陽子でございます。本日は、連合審査での質問の記者をいただきました。感謝を申し上げたいと思います。今回提出されました水素社会推進法、またCCS事業法は、いずれも気候変動対策、2050年ネットゼロの達成のために不可欠な法案と認識をしております。これまで 経済産業委員会におきまして、参考人質疑も含めて熱心に議論が展開されておりますけれども、本日は重なる点もあるかと思いますが、確認も含めて質問させていただきたいと思いますので、齋藤大臣、伊藤大臣どうかよろしくお願い申し上げたいと思います。まず、水素社会推進法について質問させていただきたいと思います。燃焼時にCO2を排出しない水素は、脱炭素社会の実現には必須であると思っております。エネルギー政策における水素の重要性、利活用のための環境整備の必要性は、かねてより言われてまいりました。私自身、福島県浪江町に位置します国内最大級の水素製造施設「福島水素エネルギー研究フィールド」へ、2020年2月、3月の稼働に先立ちまして、公明党の水素社会形成推進省委員会で視察をさせていただきました。東日本大震災で大きな被害を受けました福島県、そして浪江町の復興を後押しし、またこの地を水素社会の先駆けにするという思いで作られた施設でございますが、水と太陽光発電の電力で水素を製造する水電解装置や、水素をためてトレーラーで運ぶための施設を見せていただきました。ここで行われておりました実証実験での技術が実用化されれば、エネルギーを生み出し消費する過程で一切CO2を排出しないということで脱炭素の好循環が生まれるものと期待が高まったことを覚えております 。これまで我が国におきましても水素社会の推進に向けまして、水素の国家戦力をつくるなど水素の活用に取り組んできたかと思います。また国際社会におきましても水素の活用につきまして様々な動きが出てきていると伺っております。そこで総論になりますが、斉藤大臣にお伺いしたいと思います。今回の法案によりまして、具体的に何ができるようになるのか、そしてなぜ今の時期なのか、法制化するに至った背景、法案のポイントにつきまして、エネルギー政策を担う経済産業省、斉藤大臣にお伺いしたいと思います。
43:11
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けましては、鉄鋼や化学といった脱炭素化が難しい分野において、低炭素水素等を活用したGXを推進していくことが、これはもう不可欠であります。現在、低炭素水素等の確保に向けたグローバル競争がもう始まっています。米国のIRAやEUの水素銀行構想など、海外では低炭素水素等のサプライチェーン構築に向けて、大胆な支援措置を講じようとしている、そういう現状があります。水素燃料電池分野で世界をリードしてきた我が国といたしましても、諸外国に負けることなく、低炭素水素等のサプライチェーン構築を推し進めていくことが必要であります。このため、今国会に水素社会推進法案を提出させていただいたわけであります。本法案におきましては、低炭素水素等と既存の化石燃料との価格差に着目した補助、いわゆる価格差に着目した支援と、低炭素水素等のタンクやパイプラインといった共用設備に対する補助、いわゆる拠点整備支援といった支援措置などを盛り込んでいます。本法案によりまして、低炭素水素等が手に入らないから需要も生まれず、我が国での水素関連投資が萎縮するという、いわゆる鶏と卵をどっちが先かという状態から脱却をして、官も民もともに一歩前に出て、日本の技術を取り組んだ大規模、強靭なサプライチェーンの構築に取り組んでいきたいと考えています。ありがとうございました。3月29日の参考人質疑の中で橋本参考人が次のようにおっしゃっておられました。我々の目的はただ単に液化水素運搬船をつくる、あるいは燃料電池車をつくるということではなく、水素社会をつくる、つまり多くの人が参加して多くの人に利用していただける環境をつくることになりますと、このようにおっしゃっておりまして、ぜひこの法案が水素社会をつくる上で実現に大きく広がるもの、つながるものということで期待しておりますので、ぜひとも、齋藤大臣の下、リーダーシップの下、力強くお取り組みを改めてお願い申し上げたいと思います。次に伊藤環境大臣にお伺いしたいと思います。今回の法案につきまして、今、齋藤大臣の方から法制化する背景だったりポイントをお答えいただきました。環境省も一部関与する形で提出されていると理解をしております。そこでこの本法案におきまして、水素社会推進にあたりまして、環境大臣がどのように関与していくこととなるのか、また法の施行にあたりまして、どのように経済産業省と連携を図っていくのか、伊藤大臣にお伺いしたいと思います。
46:09
お答え申し上げます。水素は利用時にCO2を排出しないことに加えて、製造段階でサイエネを活用すれば脱炭素化に大きく貢献することができると考えております。こうした観点から、環境省としては、これまでサイエネ等の地域資源を活用した水素サプライチェーンの構築や、燃料電池を活用したトラック、バス等の導入支援等に取り組んできたところでございます。今般の法案は、低炭素水素等 の供給及び利用に関する基本方針の策定など、水素社会に向けた基盤となる内容を規定するものでございまして、2050年ネットゼロを目指す上で大きな意義があると考えております。本法案には、基本方針の策定や事業計画の認定に際して、環境大臣への協議、また経済産業大臣と環境大臣の緊密連携等が規定されてございます。環境省としても、これまでの知見を活かして、本法の施行、そして水素社会の実現に貢献してまいりたいと考えております。
47:31
ありがとうございました。水素に関しましては、伊藤大臣の方からもございましたけれども、製造位相コストの低減、水素を利活用する需要の創出、潮流、位相といったサプライズチェーンにおける安全面の課題が存在する一方で、これが解消されればCO2を一切排出せずにエネルギーを実産しようすることも可能となるため、早期の実用化、全国展開は必須と考えております。伊藤大臣から、今、これまでの環境省のお取り組みもご紹介いただきました。その中で、再エネ等の地域資源を活用した水素サプライズチェーンの構築、このご紹介もしていただいたところでありますが、この地域におけるサプライズチェーンの構築、ここは大変に重要であると考えております。地域の脱炭素化を重視します環境省といたしまして、具体的にどのように進めていくのかお伺いしたいと思います。伊藤環境大臣、お答え申し上げます。脱炭素型の水素社会の実現には、再エネ等の地域資源を活用した水素サプライズチェーンの構築が重要でございます。環境省では、これまで全国13箇所において、地域水素サプライズチェーンモデル構築の実証事業に取り組んでまいりました。委員御指摘の福島県浪江町においても、令和2年度より、福島水素エネルギー研究フィールドで製造した水素の需要創出の取り組みとして、貯蔵された水素を宿泊施設や介護施設に運搬して、温浴設備の熱源や施設の電気として利活用するなどの実証事業を実施してございます。また、2050年カーボンニュータラルを2030年度までに毎年で達成するダスタンソー先行地域においても、民生部門の電力を中心に水素の利活用を行う計画が複数選定され、取り組みを進めております。こうした取り組みは、国内での水素の需要創出に資するもの、そして、本法案に基づき実施する水素の拠点整備などの支援と、地産・地消型の水素利活用の支援によって、地域全体で面的なサプライチェーンを構築して、地域でのダスタンソーを実現してまいりたい、そのように考 えてございます。今、大臣からも地域全体での面的なサプライチェーンの構築ということでお話いただきました。繰り返しになりますが、大変に重要な点だと思っておりますので、環境省におきましては、地域のダスタンソーを重視するということで、ぜひとも、これから環境省の果たす役割もますます大きくなってくるかと思います。ぜひとも、環境省におきましても、この部分をしっかりと事業課題ということで、お取り組みを重ねてお願い申し上げたいと思います。ここまで、水素そのものの位置づけや、政府の取組について質問させていただきましたが、今回の法案におきまして、CO2削減への寄与は期待されます。CCS事業法につきまして、以下、質問させていただきたいと思います。政府は、再燃の最大限導入、また、安定供給を大前提としつつ、できる限り化石電源比率の引き下げを進めていくと説明をしております。2030年までに温室効果ガス46%減、2050年ネットゼロの達成のために、待ったなしの取組でありまして、排出する温室効果ガスの量をとにかく削減することが重要でございます。経済産業省では、火力発電の脱炭素化等のため、CCS技術の本格導入に向けて、さまざまな取組を進めてきたと承知をしております。