19:45
おはようございます。これより会議を開きます。内閣提出、国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。この際、お諮りいたします。本案審査のため、本日、政府参考人として、内閣官房、令和5年経済対策物価高対応支援、令和4年物価賃金生活総合対策世帯給付金及び令和3年経済対策世帯給付金等事業企画室次長坂本基君、内閣府大臣官房審議官畠山貴寺君、政策統括官林智子君、金融庁総合政策局政策立案総括審議官堀本義雄君、外務省大臣官房参事官門脇仁一君、財務省主税局長青木貴則君、国債局長三村敦史君、国税庁次長保史屋和彦君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よって、そのように決しました。これより、質疑に入ります。
21:01
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。中西健二君。
21:07
おはようございます。中西健二です。もともと所属していました、昨年まで所属していました財務金融委員会で、今回の差し替えで質問の機会をいただきました。本当にどうもありがとうございます。早速ですけど、確保の審議ということですので、国際通貨基金、IMFへの資金拠出に関する法案について、政府にお伺いしていきたいと思います。まず、私の考えとして、日本の外交政策を推進していく上で、国際機関を戦略的に活用することは非常に重要であるというふうに思います。これは多くの方がそういうふうに思われているかと思います。一方、世界的に自国第一主義を唱える動きが強まっており、我が国においてもSNSなんかを見ておりますと、外国に援助するのか、国際機関に拠出したりする資金があるんだったら、私にちょうだい、こんなような書き込みにいいねがたくさんつくというようなのがよく見られます。私自身は、昨今の懇命を深める国際情勢に鑑みると、国際機関などに資金を拠出する重要性は、むしろ増しているのではないかと考えております。したがって、国民に対してその意義について、丁寧な説明を行うこと、説明責任を果たしていくことが重要であると思われますので、今回の国際通貨基金に資金を拠出することの意義について、財務大臣のお考 えをお伺いしたいと思います。
22:41
世界経済でありますが、気候変動、それからデジタル化といったグローバルな構造的課題に直面をしているところでございますが、特に近年、新型コロナウイルス、ロシアによるウクライナ侵略に伴いますエネルギー・食糧不安など、各国が足並みを揃えて対処すべき様々な困難に見舞われていると認識をいたしております。そうした中、多国間協調の重要性が一層増しているところでありまして、多くの国々が加盟するIMFをはじめとする国際金融機関、これはこうした文脈におきまして重要な役割を担っていると思っております。日本がこうした国際金融機関に対する主要趣旨国として、政策課題の議論を積極的にリードすること、これは日本の国際社会におけますプレゼンスを高めるとともに、グローバルな課題解決を通じて日本の国益にも資するものと思います。これが国際機関に拒否をする意義であると考えます。
23:57
はい、ありがとうございます。このタイミングで国際機関への資金の拒否を討議するにあたっては、最近国連パレスチナ難民救済事業機関UNRWAの職員が、昨年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲攻撃に関与したと、この件に触れざるを得ません。パレスチナのガザ地区で活動するこの国連機関のスタッフが、イスラム組織ハマスによるイスラエルの攻撃に関与した疑いが出たことで、我が国も令和5年度補正予算に計上いたしました3500万ドル、約53億円の拒否を提出したことはご承知のとおりであります。この件について、この場で主催には取り上げませんけれども、資金を出しっぱなしというのでは、国民に対する説明責任を果たしているとは言い難いのではないかと思います。先ほどの大臣の答弁にあったような、目的を念頭において資金を拠出したとしても、その資金の使徒が果たして正しいかどうかをきちんとトレースしないのでは、出資責任、言い換えれば株主責任とか、貸し手の社会的責任、さらには国際的責任というものを果たしていないということになりかねません。資金の拠出者として国際通貨基金や国際復興開発銀行、SEGINですね、の活動について、その健全性などについて 、どのようなモニタリングを行っており、どのような評価となっているのかお聞きしたいと思います。
25:38
奥田さんに申し上げます。ご質問いただきました、IMFとSEGINでございますけれども、この日常業務の協議でございますとか意思決定、これは両機関とも御承知のように、本部がアメリカワシントンDCにございますので、ここに常駐をしております理事でございます。理事会が通常、こうした日常業務の協議、意思決定を行ってございます。例えば、IMFにおいて申し上げますと、加盟国に対しての個々のIMF有識プログラムの創生決定でございますとか、毎回その資金を払い込む度、その都度ごとに理事会を開催して、その是非など、あるいは、仮入れ国がしっかりとやるべき改革をしておるか、そういったことも含めて議論をしていたしてございます。それから、IMFの融資制度を作るですとか、変更するですとか、当然、組織運営ということで、予算ですとか、財務状況、こういったものも理事会において協議をし、決定を行っているということでございます。責任のおきましても同様でございまして、理事会ですとか、あるいは 分野ごとの委員会、こういったところで、責任全体のこの活動戦略、基本戦略でございますとか、支援分野ごと、あるいは支援を受ける国ごとの支援の考え方、あるいは計画、こういった様々なことを理事会において決定、協議をしているということでございます。日本は当然、IMFも責任も単独で理事を排出してございますから、ここで日本としての考え方をしっかりと打ち込むということいたしてございますし、当然主要な出資国として理事会以外の場におきましても、理事室、あるいは我々本省の人間も含めまして、頻繁にIMF、責任、いずれも幹部、あるいはスタッフと頻繁にやり取りをし、我々の考え方を伝えているところでございます。
27:07
はい、ありがとうございます。続いて、各国の資金の拠出割合についてお伺いしたいと思います。今回は第16次のクォーターの見直しということでありましたけれども、国際通貨基金は国家レベルの金融機器の際には必ず大きな役割を果たす極めて重要な機関であります。最近では、ギリシャ危機のときに資金を投入するだけではなくて、経済運営に対して強く関与するといった大きな働きをしたこ とを、ご記憶の方も多いと思います。90年代のアジア通貨危機のときには、それこそIMFは韓国に入って、そして韓国の産業についても随分口出しをしたということにもなりました。それだけに、国際通貨機関における発言力に影響するクォーターについては、常に見直し論がつきまとっており、今回も昨年の夏ごろには出資割当額が変更になるのではないかという報道がありました。結果的に、増資規模50%として、各国の出資割合については、現行維持で決着しましたので、我が国の発言権を維持したということは、高く評価したいと思います。ただ、この結論に至るまでに、どのような議論が行われて、我が国としてどのような出資をしたのか、これについては関心が高いところでございます。ぜひ教えていただきたいと思います。
28:42
クォーターでありますが、IMFにおける各国の投票権の基礎となるものでありまして、GDPなどを考慮した計算式が、そのシェアの目安となっております。今回の見直しでは、クォーターシェアについて、加盟国が世界経済に占める相 対的な地位の反映を求める意見が多く出され、計算式の改定を含めた議論が行われてきました。しかし、具体的な計算式の改定等については、各国間で様々な意見があり、昨年末のクォーター見直しの期限も迫る中で、日本からは唯一の現実的な選択肢として、シェア調整を伴わない比例増資を主張したところであります。交渉の結果、比例増資で合意が得られるとともに、計算式改革を含め、今後の更なるクォーターシェアの調整に向けた指針となり得る複数のアプローチを、2025年6月までに策定することに合意をしたところであります。日本はこうした議論に引き続き、積極的に貢献してまいりたいと考えております。
29:58
はい。ぜひ今後も発言権を維持する、そうしたことに力を尽くしていただきたいと思います。続きまして、金融教育についてお伺いしたいと思います。新認査が1月から始まって、口座数、そして買い付け金額が2倍3倍の勢いだと報道されております。まず、順調に滑り出したということではないかと思います 。私のところにも、公演依頼というのはたくさんいきますけれども、そのテーマを投資運用でお願いしますというようなことが多くなってきました。それだけ関心が強いというところなんじゃないかと思いますが、私はそうした公演でよく言っているのは、これまで貯蓄から投資へということをずっと言ってきていますけれども、本当は貯蓄も投資もなんだということを申し上げております。ももそも貯蓄に返帳していたから、貯蓄から投資へというスローガンになっているんですが、大事なのは貯蓄も加えて、ライフステージにあったポートフォリオをどのように作っていくかなので、よく私は引き合いに出すのは、今のアメリカの国債、債券ですけれども、4.3%10年で回るんですよと。こういうのを一部持っていたら、株や投資委員会以外にもいいんじゃないですか、などということを言っております。関心が強くなっているわけですけれども、やはりそこで大事なのが金融教育じゃないかと思います。今日の朝の情報番組を見ておりましたら、これは驚いたんですけれども、月刊誌の少女漫画で金融に関する連載が行われておりまして、「なかよし」という後半冊の少女漫画ですけれども、お金のコンパスという題名で、親子で学べる金融学。一番正しいのは、宝くじは投 資家というテーマで、これは投資じゃなくて一画千切を狙うものですから、これは陶器だよねというようなことを教えているということでありますが、非常に重要だろうというふうに、重要な取り組みだというふうに、これも思いました。優しく楽しく学べるというのは大変いいことだなというふうに思いましたけれども、今回金融経済教育推進機構が設立されます。こうした金融教育をどのように行っていくのか、現状を教えていただきたいと思います。
32:15
金融庁堀本総合政策局政策立案総括審議官。
32:26
お答え申し上げます。委員お話のとおり、認賞の口座数の順調に見られますとおり、国民の投資に対する関心は高まりを見せているというふうに考えますけれども、そうした状況であるからこそ、国民の金融リータシーを向上させる、これが重要な課題になってきていると考えております。こうした中、今月中の設立を目指しております金融経済教育推進機構におきましては、全国の学校や公民館への講師の派遣、あるいは各種イベントセミナーの開催、これは引き続き行ってまいりますし、これまで必ずしも十分ではなかった職域での従業員の教育にも力を入れてまいりたいというふうに考えております。その際、単に金融商品の知識やあるいは投資について伝えるのではなくて、資産状況やライフプラン等に応じた適切な資産構成、ポートフリーを作成することが重要であるというようなことについても内容に含めてまいりたいと思います。さらに新しい取組といたしましては、無料の個別相談事業や、あるいは特定の金融機関に偏らないといった要件を満たしますアドバイザーの認定公表なども実施してまいりたいと考えています。
33:49
私の知る限り、我が国には資格や検定といったものが好きな人が大変多いように思われます。各位、私も最近では語学の検定などを受けておりますけれども、こうした傾向をうまく利用すれば、金融や投資に関する正しい知識の普及に利することになるのではないかというふうに思われます。金融の知識についても、検定のような制度をつくってみたらどうでしょうか。
34:27
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、金融リテラシーの向上に関心を持ってもらえる、そう増加させる、これは非常に重要な取組だというふうに考えています。現在、民間団体にも個人の金融リテラシーを測定するための検定制度がございます。このような取組は、委員御指摘の問題意識に相応と考えております。金融経済教育推進機構においても、先ほど申し上げました民間金融団体の動きと連携して、これを促進するための取組を検討してまいりたいというふうに考えております。
35:05
終わります。どうもありがとうございました。これにて中西君の質疑は終了いたしました。
35:40
順次質問させていただきたいと思います。先ほどの中西議員と一部質問が重なりますけれども、我が党の基本的な考え方も含めて質問しますので、ご了解いただきたいと思います。まず最初の質問は、IMFが果たしてきた役割に対する評価、それから今後求められる役割についてということですけれども、IMFはこれまでいろいろな役割がありますけれども、例えば対外的な支払い困難、外貨不足に陥った、そうした加盟国に対する一時的な外貨の貸付による支援ですとか、それから世界全体あるいは各地域、国における経済金融情勢のモニター及び加盟国に対する経済政策に関して様々な上限を行うとか、それからマクロ経済財政金融の分野での専門知識を備えた政策担当者が不足しているような、そうした加盟国に対する専門家の派遣ですとか、そうした技術支援等も実施しているというふうに承知をしております。一方で世界経済はもう少しまだ回りませんけれども、新型コロナウイルスの感染拡大のパンデミックに陥ったり 、あるいはロシアがウクラナに侵略するというような行動、それからエネルギー、食料の不足行動、こうした危機的な状況にこの近年あってきているわけでございます。そういう意味で、このIMFによる融資に対する加盟国のニーズというのは、これまで以上に高まってきているだろうと思っていますし、資本の基盤強化、これも求められるところなのかなとこのように理解しております。そこで質問になりますけれども、IMFがこれまで果たしてきた役割についてどのように評価をしているのか、それと、今先ほど申し上げましたように、世界にも複数の経済的な大変厳しい状況があって懸念材料もあることから、この国際金融市場が大規模化、複雑化している中で、今後のIMFにもとなる役割というのは少し変わってきているんだろうと思っています。こうした点について、大臣の所見を伺いたいと思います。
38:43
世界経済、気候変動、それからデジタル化といったグローバルな構造的課題に直面しているわけでありますが、稲津先生ご指摘のとおり、近年は新型コロナウイルス、ロシアによるウクライナ侵略に伴うエネルギー、食糧不足など、各国が足並みを揃えて対処すべき様々な困難に見舞われております。こうした中、IMFはエネルギー、食糧不安に見舞われた加盟国への迅速な支援を主導してきたほか、その専門的知見に基づいて、中立的な立場で世界経済見通しを公表し、各国の経済状況の分析を行うなど重要な役割を果たしてきており、日本としてもこうした貢献を高く評価しているところでございます。今後、IMFに求められる役割ということでありますが、国際金融市場が大規模化、複雑化する中で、IMFの今までの役割は一層重要となっておりまして、今後ともIMFが国際通貨システムの安定と、世界経済の安定的な成長にさらに貢献をしていくことを期待をしているところであります。
40:01
ありがとうございました。昨年の10月に開催されました国際通貨金融委員会、ここで我が国がステートメントにおいて、このようなことがありましてね、世界経済の安定と発展に向けて挑戦が続く中、IMFには、法と信頼に基づく多国間協調において中心的な役割を果たすことが期待されるとありました。具体的には、先ほど来申し上げたように、世界が非常に複合的な危機に直面する中で、IMFの資金の規模とか機能とか、それからガバナンス面から見ても一層強化をする、またそのための改革ですとか、途上国やその財務問題とか能力開発とか、それから職員の多様化とか、様々な課題は、その時代、そして今まさにそうしたことが強く求められたんだろうと思います。我が国としてもしっかりと協力する中で、IMFが取り組みを進めていくと、こういうことを期待したいと思います。次の質問は、IMFが13年ぶりに増資を決定した背景、それから出資割合が維持された理由についてお伺いしたいと思います。これは政府参考人で結構でございます。この増資の決定13年ぶりということで、前回の増資はリーマンショックに起因して世界経済金融危機に陥ったと。こうしたことからIMFの資金基盤強化の重視が高まっ たと。そして2010年12月、第14次のクォーター一般見直しの下で増資について合意がなされた。さらに第15次のクォーター一般見直しが行われたが、この時は増資は見送られていると。今般の第16次クォーター一般見直しでは、加盟国全体の増資規模を50%として、各加盟国の出資割合については現行の割合を維持すると合意したということで、日本の出資比率は第2位と維持されたわけでございます。今回の見直しで13年ぶりに増資が決定された背景をどのように考えるか。それからこの出資割合については、もともとIMFの出資比率については、経済規模に応じて配分をするという考えがある中、これまでの比率が維持されたのはどのような理由によるものなのか、この点について見解を伺いたいと思います。
43:19
お答え申し上げます。先ほどご議論いただいておりますように、今回の増資、いまさに世界全体が気候変動でございますとか、デジタル化、こういったグローバルな構造的な課題に直面をする中で、ここ数年は、新型コロナですとか、ロシアのウクラナ侵略、あるいはそれに伴うエネルギー食糧不安、まさに複合的な危機、さまざまな危機に国際社会全体直面をしているという中で、広く加盟国の間で、このIMFに融資能力を強化をして、そして加盟国の潜在的なカリエラルニーズにIMFが応えられるようにしよう、こういう幅広い認識共有がございまして、ご紹介いただきましたように、2010年以来の13年ぶりの増資に昨年末、合意をしたということでございます。その上で、高他のシェアはどういう形で比例増資になったのかという背景でございますけれども、当然GDP等を考慮した計算式というのが、この高他のシェアを決める基本目安となっておるわけでございますけれども、当然今回の増資の議論におきましては、それぞれの国が世界経済に占める相対的な地位、これをしっかりと反映させるべきだ、そういう方向でシェアを決めるべきだ、こういう意見が多々ございました。その結果、計算式の改定も含めて議論を行ってきたわけでございますけれども、ただ具体的なところでは計算式をどう変えていくんだということになりますと、例えばGDPは当然としまして、それ以外のどんな経済指標をどの程度勘案すればいいのかですとか、あるいは経済力以外の何か経済以外の指標も考慮するべきなのかすべきではないのか、こういった過去論に入りますと、さまざまな議論がございました。そういった中で、昨年末にこの高低の見直しの期限も迫る中で、今回の見直しではシェアの調整は行わないで比例増しにしよう、 こういう結論になったということでございます。ただ、この高低のシェアの見直し自体は重要でございますので、併せましてこの計算式の改革も含めまして、更なる高低シェアの調整に向けた指針となり得る複数のアプローチ、これを引き続き議論をして、来年の6月、25年6月までの策定をしよう、こういうことについても併せて合意をしたと、このような経緯でございます。
45:20
かなり詳しく今、説明いただいたので、基本的なことはよく理解できたと思いますが、次は、このクォーター一般見直しにおける対応方針についてということで、大臣お伺いしたいと思うんですが、今回の増しは、やはり一番の狙いというのは、多額の債務を抱える途上国への支援ではないだろうか、というふうに理解しています。早期に加盟国の議決を得る必要があったし、そして、中国など経済規模に応じた比率の見直し、これも意見としてあったと承知していますが、我が国やアメリカが収支比率の変更を期限内に行うことは現実ではないと、こうして現状維持を主張した経験もあり、今回見送られたものと、このように理解をしております。しかし、今後のク ォーター見直しについては、第17次クォーター一般見直しの下で、新たなクォーター計算式を通じたものも含めて、さらなるクォーター視野の調整に向けた指針として考えられる、複数のアプローチを2025年6月までに策定すべく取り組むこととしております。今後の議論にもよりますが、現状の加盟国の経済規模をそのまま収支比率に反映してしまえば、我が国の収支比率は中国などに抜かれて、IMF内での存在感の低下につながる可能性がある。我が国の収支比率を維持していこうとするのであれば、今後経済規模だけではなくて、新たな考え方を含めた見直し基準など、我が国の国益に資する見直しとなるよう交渉していただきたいと考えます。政府としての基本的な対応方針について、大臣の見解をお伺いします。
47:06
先ほど国際局長から答弁をさせていただきましたが、この高他見直しにつきましては、計算式改革を含めまして、今後さらなる高他支援の調整に向けた指針となり得る複数のアプローチ、これを2025年6月までに策定することに合意をしたところでございます。そして、今後の議論にどのような立場で日本が臨むのかということについて言えば、これから議論が始まるところでありますので、現時点で確たることを申し上げることはできないわけでありますが、基本的に日本としては積極的に議論に貢献しつつ、グローバル金融セーフティネットの中心を担う重要な機関であります。ますIMFにおいて発言権をしっかり確保できるということ、それをこの基本にして努めてまいりたいと、議論に参画してまいりたいと思っております。
48:10
しっかり日本の立ち位置をキープしていくというよりは、むしろさらに貢献していくんだという姿勢を今後も持ち続けていただきたい、このことを申し上げておきたいと思います。時間がだいぶ来ましたので、もう1問。これは日本人職員の比率増加に向けた取組について伺っておきたいと思います。IMFの職員は経済学等に精通しているだけではなくて、業務上高度な英語の能力が求められまして、欧米出身者が多くなる傾向があって、我が国の職員の割合がIMFに対する出資割合と比較して少ないという指摘もあります。我 が国が国際貢献を拡大していくためにも、IMFなどの国際機関における日本人職員構成比率を増加させていくのは、私は大事な課題だと思っています。育成等を含めた日本人職員比率増加に向けた取組について、政府の見解をお伺いします。
49:06
御指摘のとおり、日本人職員の比率増加は大変重要でございます。国際機関において活躍する日本人職員をどう増やしていくかということで、これは国会におきましても、過去国際機関の増進に関連して様々な法案審議をいただきますときに、附帯決議の中でも、この国際機関における日本人職員の登用機構は更に広げると、このような附帯決議も頂戴し、御要請をいただいてきているところでございます。こうしたことも踏まえまして、IMFとの関係で申し上げますと、私どもはIMFの幹部との面会の機会などに、これはもう鈴木大臣を先頭にあらゆる様々なレベルで、日本人職員の積極的な採用、あるいは採用された日本人の昇進、こういったものはIMFに対して申し入れをしてございます。それからIMFの様々な会議におきまして、IMFにおける職員の多様化の重 要性、特にそのクォータシェアに比べまして職員の比率の低いような国が一層職員を送れるようにといったことの重要性、そういったものを主張し、働きかけを行ってございます。こういった日本政府の働きかけも踏まえまして、IMFは例えば日本人の採用のために日本にリクルートミッションを送るですとか、日本人の職員の方が出演をする広報ビデオを作るですとか、あるいはIMFの幹部が日本に来ましたときには日本の大学とか高校向けに講演をしていただくですとか、そういった様々な取組をIMFにおいても行ってもらっているところでございますが、当然今後ともIMFに対しまして日本人職員の増加に向けた取組、引き続きしっかりと求めてまいりたいと考えてございます。
50:38
以上で終わりますけれども、最後に一言だけお話しして終わります。やはり国際機関の存在というのは非常に大きな意義があると思っていますし、今世界の経済がどんどん変化していく中で、今後やはり途上国ですとか進行国、こうした国の主体的に国際機関に関わる仕組み、これをつくっていくことも大事な手段だと思っていまして、質問しようと思っているのですが、時間ですので最後に意見 申し上げて終わります。ありがとうございました。これにて稲津君の質疑は終了いたしました。
51:28
皆様こんにちは。ババ結城でございます。会派を代表し質問をさせていただければと思います。本日は外務省より小村政務官にもお越しいただきました。外務省の皆様も含めてどうぞよろしくお願い申し上げます。今回の法案はIMFへの出資比率を50%増やしていくという国際的約束を果たしていくものでありますから、必要なものだというふうにも思っています。一方で、世界では戦争前夜にある、このような言葉をポーランドのドナルド首相が伝えているように、国際 秩序は乱れ、限りなく不安定な中を生きる私たちにとって、IMFの役割は今まで以上に大きなものになっているというふうに捉えております。まさにその価値がこれまでとこれからどのように変化していくのか、そして日本はどういうふうにそこに対処していくべきなのか、本日論戦をさせていただければというふうに思っております。まず、基本的なことを確認させていただきたいと思います。IMFの最高意思決定期間は総務会です。このメンバーは各加盟国が任命する総務と、そして総務代理がいるわけですけれども、我が国は総務を財務大臣に、総務代理を日本銀行総裁にしております。これ逆にしている国もありますし、例えば中国などで言えば、中央銀行総裁を総務と副総裁を総務代理というふうに中央銀行から両者を出しております。財務省さんにまずお伺いしたいと思いますけれども、日本国として総務を財務大臣に、そして総務代理を日銀総裁にしている戦略、それはどういうふうなものであるのか、お聞かせください。
53:29
IMFの協定上、各加盟国は、自国の財務省、中央銀行、その他これに類似する財務機関等を通じてのみ、IMFと取引することとされております。そして加盟国の総務及び総務代理の任命については、各加盟国に委ねられております。そうした中、日本におきましては、IMFが担う国際通貨制度及びその安定に関することは財務省が、国際機関との協力を図るため、外国為替売買の事務に関することは日本銀行が所管をしているわけでございますので、こうした日本国内の所管のあり方から、財務大臣が総務、日本銀行総裁が総務代理となっているところであります。
54:25
大臣、ありがとうございます。もちろん事務手続な部分は、当然理解をしているつもりではあるんですけれども、ぜひとも事務の手続だけではなく、なぜなのか、何のためにあるのかというところを、より戦略をもって考えていかなくてはならない、そういう時期に入ってきているのではないかなというふうに、事務手続だけではなく、ということでお願い申し上げたいとい うふうに思います。先ほど来、議論ありましたけれども、IMFへの出資比率は、日本はアメリカに次ぐ世界第二位ということに現状なっております。財務大臣はじめ財務省職員の多くの方も出向している、まさにIMFでありますけれども、日本の政策の理解がIMFに伝わっているかというところが、やや不安に思う点がございます。資料をお配りさせていただきました。①をよかったらご覧ください。四条協議です。これはIMF代表団がまさに相手国を訪問し、経済金融政策の情報収集を図るというものでありますけれども、その声明が出され、その一部を抜粋させていただいております。まさにこの財政政策への指摘というものは、日本政府の柱ともいえる政策をかなり厳しく批判しているものでございます。まず、こちら財務省さんにお伺いしますが、この意見に対して、我が国政府として声明を出されていたのかどうか、その点についてのみまず伺います。
55:56
お答え申し上げます。まず、結論として申し上 げますと、今ご指摘のIMFの四条協議を踏まえまして、職員の声明に対しまして、何か政府として声明を出すとか、公式見込みを出すというようなことは致してございません。若干その背景をご説明申し上げますと、当然今回の大変地位四条協議、実際のIMFの担当チームに来日をいたしますので、その担当チームと私ども財務省、日議院、内閣府等々の関係省庁、あるいは民間の方も含めまして、さまざまな意見交換を行ってございます。こうした意見交換の機会で、まず日本政府のさまざまな経済財政運営等についての考え方は、しっかりIMFの担当チームに伝えているということでございます。その上でのIMF職員の声明でございますけれども、これはそういった日本側の見解もしっかり聞いた上で、IMFが独立した国際機関として、そのIMFの職員としての責任におきまして、これは作成をされているものということでございます。実はこれはIMFの組織としての正式な最終的な見解と言い続けではございません。大変地位四条協議に係るIMFの組織としての最終的な見解はいつ出るのだということでございますが、これはむしろ今後IMFの理事会が開かれるということでございまして、そこで日本としての考え方、改めて当然理事会の場でも表明を踏まえた上で、理事会での議論を経て、報告書が最終的に承認をされ公表される、こういう手順でございまして、現状そうなっておりますことから、IMFの職員の声明に対しまして、声明等との発出は行っていない、現状行っていない、こういうことでございます。和田入国管理大臣 今後最終的な見解が出るということでありますけれども、だとするならば今のうちに、しっかりと日本政府の考えというのは伝えるべきものがあるんじゃないのかなというふうに思いますし、そもそもこの、例えば3行目資料を照らし合わせますと、的が絞られていない所得税減税、あるいはその次元的な性質ということに関しては、我が党をはじめ各会派の皆様方が、限りない形でここで論戦をさせていただいている中身であるというふうに認識しています。同じ方向性をIMFと日本政府が考えているならば、今のお答えで十分だというふうに思うんですけれども、はっきり言って180度全く違う世界にいる中で、何もここで声明を出していないということであるならば、最終的な見解に日本政府の考え方が伝わっていくとは到底思えるわけではないというふうに私は思いますけれども、この時点でIMFに対して、この場でも構いませんので、日本政府の考えというものをお伝えした方がいいのではないでしょうか。
58:36
先のご質問ですでに国際局長から答弁をしたとおりであるわけでありますが、IMFの対日温情協議におきましては、IMFの担当チームと財務省、日本銀行などとの意見交換が行われておりまして、日本の立場もよく説明をしているところであります。そして私自身も来日したIMFの幹部とお会いをいたしまして、その場でも様々な意見交換を行っているところでございます。その上で、この声明は日本側の見解も聴取した上で、国際金融マクロ経済を専門的に扱う独立した国際機関であるIMFの職員の方が、自らの責任で検討を作成したものであります。そしてIMFの組織としての見解は、今後IMF理事会における議論を行った上で、報告書として公表されることとなります。日本としては、この理事会におきまして、改めて日本としての立場を、日本としての考え方を説明をしたいとする予定であります。さらに言いますと、IMFの各国への政策提言は、当該国政府の考え方と異なる場合もありますが、このように各国から独立した立場で提示されるため、信頼性があるとみなされている面もあります。こうした点も踏まえまして、お尋ねのIMFの職員の声明に対して、日本政府としての声明の発出は行っておりませんけれども、今後様々な場で日本の経済財政政策の考え方を説明するとともに、IMFの 指摘も念頭に置きつつ、適切な経済財政運営に取り組んでまいりたいと考えているところです。
1:00:38
これ大臣、改めてなんですけれども、この文書をしっかりと読み取っていただきたいんですが、日本政府の立場あるいはその考えというのをしっかりと説明したというところに、私は全く納得がいかないと言いますか、むしろ我々が論戦をさせていただいていた主張そのものになっていまして、全くもって違うことになっている。それが日本政府の考えを伝えました、伝えましたとおっしゃいますが、結果伝わっていない、あるいはそもそものその伝えてきたことが的外れであったというふうに言いわざるを得ない状況になっているんじゃないかなというふうに思いますが、その点はいかがなんでしょうか。
1:01:17
これは日本の立場を伝える 、そしてIMFの指摘と日本政府の考え方を一致させるという性格のものではないとこういうふうに思います。IMFとしてその職員の責任において、この分析をして問題点を指摘をされるわけでございます。それをまとめるにあたっては、財務省はじめ日議院、内閣府等との議論もしているわけでございます。過去におきましても、必ずしもそのIMFのご指摘、日本政府の財政政策と一致するものではなかったと、一致しないものもあったと、そのように認識をしております。以上。
1:02:09
しっかりと私の意見を聞いていただきたいんですけれども、一致させるべきというふうに私は言っていなくて、当然各国の考え方があって違いがあっていいと思うんです。ただここまで違うもの、ここまでオポジットにあるものを、両方が双方を出しているというふうに言っている点と、IMFに対する一定の信頼があるということも言われており、さらにIMFに多大に出向をさせている財務省も含めてですけれども、そういう状況であるということは、私は違和感を覚えてならないということは、この場で改めて申し上げたいというふうに思います。加えて、今回、私、前回の質疑のときに賃金に対する定義というものを申し上げさせていただきました。あのときは、これから研究しますというご答えでありましたけれども、その後進捗はどうなったのかお聞かせください。
1:03:04
お答え申し上げます。物価高を上回る所得の実現とは、過所分所得、すなわち手取りの伸びが物価高を上回る状態を指しているものと承知しております。その進捗についてでございますけれども、一概にどの指標を見ればわかるというものではないことから、物価や賃金、所得に関するさまざまな指標等を見ながら、総合的に分析していくことになると考えてございます。いずれにしましても政府としましては、賃上げと所得減税等を組み合わせることで、まずはこの夏に過所分所得の伸びが物価上昇を上回る状態を確実に作り上げ、賃金が上がることが当たり前という前向きな意識を社会に定着させてまいりたいと思います。
1:03:45
結果やはりまだ賃金に対する定義が整いきらないという状況で、私が危惧しているのは、政府の都合のいい数字を並べて、それが結果全体的に日本が賃金が上がりましたというふうに表現されてしまうと、非常に厄介だというか非常に問題だというふうに思っています。都合の悪い数字も含めて、しっかりとお伝えしていくことが政府の責任だということを改めて申し上げたいと思いますし、賃金に対する定義というものを改めてしっかり確立していただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。うなずいていただいたので、またしっかりと進捗を確認したいと思います。続きまして、通貨のバランスの変化についてお伺いしたいと思います。国際秩序が大きく変化しているというのは、先に申し上げたとおりです。SDRですけれども、IMF加盟国が持つ特別引出試験というものですが、ここにおける日本円の公正比率の低下が著しくなっております。SDRの公正比率は、 その通貨の流通状況を示しているというふうに思われますが、例えば2015年にSDRの公正に中国人民元が初めて採用され、その後人民元の公正比率は激増しています。2022年のわずか7年の間に何もなかったところから12.28%まで引き上げられたのに対し、一方日本円に関しては連続して引き下げられており、2005年には15%あった水準が2022年で7.59%まで下がっております。今後この世界の通貨バランスですけれども、日本にとって改善していくという傾向よりかは、悪化の意図をたどっていくのではないかということさえ予想できてしまうのが、今ものすごく悲しい状況ではあるんですけれども、そうしなければいけないというふうに思います。中国人民元がさらに増えてくるということも含めて考えていかなくてはならないと思いますが、その国際通貨のバランスの変化に対して、いいこととそして悪いことという両面考えていかなければいけないと思うんですが、どのように分析されているのか明確にお答えください。
1:05:55
SDRの価値でありますが、現在日本円のほか、米ドル、ユーロ、人民元、イギリスのポンドの主要誤通貨の過重 平均により決定をされておりまして、ババ先生ご指摘のとおり、人民元が占める割合は2015年の10.92%から2022年の見直しでは12.28%に増加をしています。SDRはIMF加盟国等の公的主体、日本の場合は財務省日銀に保有が限定をされた通貨提供請求権でありまして、民間取引に使用されるものではないために、SDRの構成通貨の変化が民間取引が体操を占める世界の経済、資本取引に直接影響を与えるものではないと考えております。そして、中国は人民元の国際化を積極的に推進していますが、一般論として申し上げますと、自国通貨の国際化が進むことは、自国通貨での取引や決済が拡大し、自国企業の海外活動の円滑化等につながると考えられる。一方で、通貨を国際化する過程で国際的な資金の流れを自由化することに伴いまして、資金の急激な流出入が生じたり、為替の変動が大きくなりやすくなると考えております。こういう、その国にとってはプラス面、マイナス面があるんだと思います。財務省として引き続き、中国の人民元の国際化の動向、これはよく注視していかなければならないと考えております。(( 石原 貴司さん )) 大臣、ありがとうございます。だとすると、日本円の比率が下がってくる中で急激に円が急激に変動するというところがどうなるんだろうなというふうにお話を伺いながら、日本経済の力の部分を危惧いたしますが、今日はそこを議論したいのではない ので、そこは飛ばしたいというふうに思います。悲観するばかりではなくて、ここの既に予想されていく未来にどう対処していくかということがすごく大事だと私は思っていますし、中国人民元がやはりすごく世界の中で大きくウエイトバランスを増えていくということになれば、経済制裁等々を考えたいというふうに思ったときのバランス関係も非常に懸念をすべき点になる可能性が高いというふうにも思います。だとするならば、ここから外務省さんともお話をしたいのですが、はっきり言えば仲良しこよしのグループ関係をつくっていてもしょうがないわけでございまして、中国がこれからどういうふうな戦略を練っていくのか、日本側がつくりたい枠組みの中に中国を引き込んでいく戦略を考えるか、あるいはそれが難しいと言うならば、中国がつくっている枠組みの中に、これ簡単に日本が入るのではなくて、国益を背負っていってしっかりと中国の枠組みの中に入って、中国の戦略をしっかり読み解いていきながらバランスを保っていく。まさに番頭役かもしれないですけど、そういうことをやっていくことが今後求められているのではないかというふうに私は思います。資料②を見ていただきたいんですけれども、昨今打たれている政策、私は経産と環境の委員会に所属していたので、ここら辺をすごく見ていたわけでございますが、ほとんどアジアゼロエミッション共同体であったり、IPF、いろいろ様々ありますが、そういう動きになっているわけではないんじゃないかなというふうに思います。これ別に真中派とかそうだとかそうじゃないとか、そういう話のことを言いたいのではなくて、これら国際的な急激な変化を踏まえた上で、日本の国際経済上の関わり方、そして外交方針に大きく影響を与え、そして私たちの戦略を見直していかなければいけないんじゃないかというふうに思うんですけれども、ぜひ、小村政務官のお話を伺わせていただければと思います。
1:10:03
ご質問ありがとうございます。お答えさせていただきます。中国は国際通貨システムにおける人民元の役割の拡大等に取り組んでいる、このことを承知しております。こうした中国の動向や政策の方向性は我が国経済のみならず、世界経済にも大きな影響を与えるものであり、政府としては引き続き高い関心を持って動向を注視しておるところであります。中国は経済面においても、安全保障面においても、アジアのみならず世界の中で大変大きな存在であります。日中関係は日中双方にとってのみならず、地域及び国際社会の平和と繁栄にとってますます重要になっております。中国との間では、戦略的互提関係を包括的に推進するとともに、主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めつつ、所見案も含め、対話をしっかりと重ね、共通の課題については協力する、建設的かつ安定的な関係の構築を双方の努力で進めていくというのが、我が国の一貫した方針であります。そしてこの方針の下、引き続き中国との間では、あらゆるレベルで緊密に支所通を図り、これは引っ越しできない林国であるがゆえに、存在する様々な課題のマネージと同時に、気候変動や感染症などグローバルな共通課題への対応も含め、対局的な観点から幅広い分野で重層的に協力と交流を推し進めていく考えであります。ありがとうございます。小村政務官、ありがとうございます。今お話ししていただいたこと、本当に言葉上はわかるんです。ただその実務上でしっかり動いているかというところを、おそらくここで話せることと話せないこともあると思いますので、ぜひ信じたいと思いますので、実利をとっていただければというふうに思っています。その上で、IMFに対する職員の部分も大事になってくると思いまして、この部分をすべて踏まえた上で、財務省としてまさに国益をかけてIMFに出向していかなければいけないというふうに思っています。単に行くだけでは全く意味がないんだというふうに私は思いますけれども、過去の委員会質疑でも数多く、ここでまさに先ほどの議論の中でも登場してきましたが、例えば2019年3月、質疑で当時麻生大臣でございましたけれども、日本人の職員比率が上がっていかないその理由は、学位の問題であったり、そもそも働きたいという人がいるかいないかという、そういうふうな問題もあるのではないかという指摘をされておりました。でも、だとすれば日本人職員の比率の低いというこの現状は、我が国の側に原因があることになるのではないかというふうに思いますが、その点についての政府のお考えをお示しください。
1:13:08
先ほど、IMF側に対しても日本人職員増加に向けていろいろな働きかけをしていることは、先ほど別途お答えもいたしましたけれども、ご指摘のとおり、日本側も、例えば留学生が減っているとか、いろいろな問題はございます。そういう中で、当然我々もいろいろな形での働きかけをやらなければいけないと思ってございまして、例えば日本国内で、IMFで働けるような分け手のエコノミストの方を育成するために、例えば日本で学生の方ですとか、分け手の研究者の方、あるいは社会人の方、こういった方にIMFの経済分析の手法についてワークショップを開催して実践的に学んでいただくでございますとか、例えば、これも学会も巻き込んでということでございますけれども、例えば最近日本経済学会というところでございますけれども、ここでIMF関連の特別なセッションというものを実はやっていただきまして、ここに私どもの財務省の職員でございますとか、東京にIMFのアジア太平洋地域の事務所がございますので、ここの所長ですとか、あるいはIMFで勤務経験のある大学の先生方もいらっしゃいますので、こういった方々に実はご登壇をいただきまして、IMFがどういう形で採用しているのか、あるいはIMFの勤務がどういうものか、例えばこんなことをご説明をいただいて、そしてこういったアカデミズムの方にもIMFの仕事に興味を持っていただくとか、これはほんの一例でございますけれども、日本外でもできるだけ広く人材の放流を越しができるように、さまざまな努力はしてございますし、今後もしていかなければならないと考えてございます。
1:14:36
お答えありがとうございます。ただ私の部分の考えというか、危機感なんですけれども、ワークショップをやるとか、面白おかしくやっていくとか、興味を持っていただくとか、もはやそのレベルの次元ではない国際秩序の変化が来ているんだというふうに思います。何のために行かなければいけないのか、何のためにこの国益を背負って日本国民を守っていくために、物理的な戦争行為は絶対日本はしないというふうに私も信じたいですけれども、通貨上のバランスの中でかなり不変化が起きてきているならば、そのための外交戦略に、そのための世界的な秩序をつくっていくために、財務省職員一人一人が国益をかけていくんだということが、私は大事だと思っていますし、それは決して興味を持っていただくとか、ワークショップをやるとか、そういったことでできてくるものではなくて、まさに政治家の皆様方のリーダーシップの中で、しっかりと伝えていくべきものなんではないかなというふうに思います。ぜひともこの部分について、体制整備について、喫緊の課題として取り上げていただくこと、最後お約束いただけないでしょうか。鈴木大臣、お願いいたします。
1:15:47
あの、あ、あの、IMFの日本職員が全職員に占める比率、これは2023年4月末時点で2.7%でありまして、IMFにおける日本の出資者6.5%に比して、低い状況になっていると、こういうふうに思っております。あの、日本人の職員を増やす、そしてIMFの中での幹部を目指す、こういうことは日本の国益にもかかることだと思っております。ただあの、国際機関に出向いたしますと、その出向した職員は、自国の代表ということもあるかもしれませんけれども、その国際機関に責任を負うという、そういう立場もあるんだ と思います。そういう基本的なことを踏まえながらも、しっかりと日本のこの立場というものを踏まえながら、職務に就いていただくことが重要なんじゃないかと思います。
1:16:46
冷静かつ大胆に政府が動くことを期待します。終わります。ありがとうございました。
1:16:54
これにて馬場君の質疑は終了いたしました。
1:17:09
立憲民主党の櫻井秀です。本日も質問の機会をいただきまして誠にありがとうございます。本日は確保審査ということでございますが、ちょっとだけ最初に消費税のことについて取り上げさせてください。ちょっと順番を入れ替えて、最後に書いていた消費税というのを一番最初にやらせていただきます。まず資料7もつけております。こちらには中日新聞で去年の7月2日の記事を載せております。これは一体何があったかといいますと、障害者相談支援事業について、実は消費税が課税対象だったということが明らかになって、それまで消費税、非課税だと思っていた。だいたい福祉関係の事業というのは非課税になっているものですから、非課税だと思っていたのが、実は課税対象だったということで、先月、地方自治体でも慌てて消費税分、しかも5年分追徴課税ということで来ているということなので、それに対応する予算組みをしたということで、全国的に大騒ぎになっているということです。この件については、昨年の12月7日にも安倍智孔衆議院議員が、社会福祉の基幹事業というべき障害者相談支援事業の見直しに関する質問収集書というものを出しています。また、資料8にもつけておりますけれども、先月3月29日にも、伊佐川信彦衆議院厚生労働委員会でも質問で取り上げております。要するに、障害者自立支援法の中で、一般相談支援事業、特定相談支援事業、非常に似ているものです。それと、今回私が問題だと言っている障害者相談支援事業、非常に似ている事業なんですけれども、一般相談支援事業、特定相談支援事業、これは消費税非課税なのに、障害者相談支援事業だけが消費税課税対象になっているということで、これもう福祉事業なんですから、消費税非課税ということにしてはどうですかということを提案申し上げるのですが、大臣、これ非課税にしてもらえませんかね。いかがでしょうか。
1:19:41
お答えいたします。委員御指摘のように、厚生労働省としましては、今回の件、明確に周知をしていなかったことということで、誤認している自治体が一定数存在しているということは認識しております。今後、きちんと自治体に対して丁寧に説明していくということは、我々も取り組んでまいりたいと思います。その上で、社会福祉法に規定する社会福祉事業に位置づけるかどうかにつきましては、公的な女性を通じた普及や育成が必要な事業であることや、サービスの質の確保のための公的な規制が必要な事業であることの要素を、総合的に勘案して判断することとしております。今回の障害者相談支援事業につきまして、市町村が実施主体として実施する事業でありまして、公的な女性や規制の必要性など要素などを総合的に勘案すると、社会福祉事業の正確には必ずしもなじまない。そのため、社会福祉事業として位置づけられていないという状況でございます。また、一般相談支援事業及び特定相談支援事業の基本相談と、障害者相談支援事業は、障害者から相談に応じる事業であるという点では 共通いたしますけれども、一般相談支援事業及び特定相談支援事業は、指定を受けた事業者が障害福祉サービスなどの支給決定を受けている障害者を対象として、サービスの計画作成や地域移行支援に付随する形で基本相談支援を行うものであり、他方で、障害者相談支援事業は市町村が住民に対するサービスとして、障害福祉サービスなどの支援決定を受けていない障害者を中心に、生活上の課題などの様々な相談支援を行うものでございます。今後とも、しっかりと障害者から相談支援事業により、必要な支援が届くように取り組んでまいりたいと思っております。先輩くん。今、いろいろ御答弁いただきましたけれども、3月29日の厚生労働委員会で既に、井坂議員が「それはおかしいでしょう」と、今の答弁おかしいでしょうということを詰めて、大臣もこれを理解するの、私もレクを受けるときに理解するのに相当大変でしたとおっしゃられているわけなんですよ。いろいろおっしゃいましたけれども、障害者相談支援事業、まず入り口のところでここに行って、それで具体的な話の流れで、一般相談支援事業に行くこともあるし、特定相談支援事業に行くこともあるし、という流れになっているのに、何で最初の入り口のところは消費税課税になっているのかということなので、これは多分自治体がやらなきゃいけないということで、地方自治体がやるものだから、それで社会福祉事業に指定されていないというのがもともとの経緯なんだろうなと思いますけれども、地方自治体もいろいろ他にもやらなきゃいけないことがあるからということで、外注するといいますか、外出しをしたときに、実は消費税引かせというふうになっていなかった。あれぇ、という、そういうことだと思うんですね。じゃあこれ、竹見大臣だって、これおかしいというふうに思われている、不思議のある答弁をされているわけですよ。何で、社会福祉事業に入れてもらえないかというと、結局消費税の問題で、それは財務省がうんと言わないから、というふうに、厚生労働省のかなりハイレベルの方が、こっそりおっしゃっていたというふうに も聞いております。結局、財務省なんですよ。大臣、これ、消費税、さすがにこの部分について、非課税にしていただけませんでしょうか。
1:23:33
どなたが財務省のせいで、対象にしていないかとおっしゃったのか、私はよくわかりませんけれども、社会福祉事業に分類されれば、これは非課税になるわけでありまして、社会福祉事業に分類するかしないかというのは、これは財務省で決める話ではなくて、厚生労働省で決められる話であると、そういうふうに認識をしているところであります。何か少しでも税収を上げるために、財務省があえて、これを社会福祉事業に認定しないで、消費税をかけているということはございません。
1:24:15
大臣から厚生労働省が自分で決めていいというふうにおっしゃられていますので、ぜひ厚生労働省できちっと、これは社会福祉事業に位置付けて、消費税非課税ということでやっていただきますよう要望申し上げて、この障害者相談支援事業の期限を終わりにさせていただきます。政務官、ありがとうございました。井浦政務官、御答えしてください。続きまして、インボイス制度についても、一つお伺いをいたします。これは、この3月までの納税期間の中で、自民党は脱税しているんじゃないのか、それに対して国民は増税なり、このインボイス制度で厳しく取り立てられているという、円算の声が上がっているわけなんですが、このインボイスに関しましても、ストップインボイスというグループがアンケート調査を行いました。そのお声を御紹介いたしますけれども、新たに発生した消費税や事務負担に対して価格転嫁ができず、売上や貯蓄を減らして対応しているというお声、それから新たに発生した消費税や事務負担を借入れして補填しているというお声、消費税の負担が大きく事業が成り立たなくなりそうだというお声、経理、深刻作業、非常に大変だというお声が非常に多かったということ、それからインボイス未登録の事業者が重要な発注元、売上先から値引や取引排除など、何らかの不利益をこむっているという、そういうお声もあります。事業、仕事の見通しが悪く不安、廃業転職を視野に入れていると、マイナスの影響を訴えておられます。やはり大臣、インボイス制度、大変負担が大きい、納税事務負担が大きいと、大臣として現場の状況をどのように把握をされていますか。もしこの税負担が、税負担といいますか、税の金額の負担だけじゃなくて事務負担ですよね。これが大きいということであれば、やはりここはもう、思い切ってインボイス、一旦廃止をするということを提案申し上げたいのですが、大臣いかがでしょうか。
1:26:36
昨年の10月にインボイス制度が導入をされたわけでございますが、それについていろいろなお声があるということは承知をしております。そして先生が今ご指摘になられました、ストップザインボイスの行ったアンケートについても、詳細じゃありませんけれども、ざっとですけれども、項目程度は承知をしているところでございます。その中で、やってみたら事務負担が相当重いものがあって、それに伴って生産性が低下をしているといったこと、そういうこともこのアンケート調査の中にあったのではないかと思っております。こうしたご指摘につきましては、受領したインボイスの登録番号が有効か、会計ソフト上で自動的に確認するための仕組みを国税庁が提供しているほか、IT導入補助金の拡充等により、そうした会計ソフトの導入等を後押しするなど、業務の効率化に資する支援を行っているところであります。また、税制の面から申しますと、簡易課税、2割特例、奨学特例によりまして、売り手・買い手の双方における事務負担に配慮しているところであります。インボイス制度は廃止すべきだというお話でありますが、これは複数税率の下で課税の適正性を確保するために必要であり、中止することは考えてはいないところでありますが、引き続きまして各省庁と連携をしながら、事業者の抱える課題等を把握をして、必要な情報の周知を徹底するなど、きめ細かく丁寧に対応してまいりたいと思っております。
1:28:26
今、大臣から事務負担が増大しているということは認識いただいているというお話でございました。2割特例とかいろいろなことをされて、これはこれで税負担を軽減するためには必要なのか、もともとなしにすれば一番いいのですけれども、いきなり10割というわけにいかないからということで2割ということにしているのでしょうけれども、そうするとこれまた事務負担が増えると、2割だからまた大変というお声もまたありますし、やはりいろいろなところで無理が来ているのではないのかなということを改めて申し上げて、確保の審査に入りたいと思います。まずIMF増資の必要性ということで通告させていただいておりますが、この点については先ほどの稲津議員からの質問でも取り上げられておりましたので、ちょっと飛ばして、もし時間があれば後で戻ってくるということにしたいと思います。続きましてIMF出資クォーターの決定経緯についても、これまでの3人の委員の方からの質問もございましたので、ちょっとこれも飛ばさせていただいて、3番目の開発金融をめぐる情勢変化というところに移りたいと思います。この質問の前提として、2年前、2022年3月11日の財務金融委員会におきまして、このときにもIMF、IBRD、加盟措置法の改正案がありました。このときには間の増資でございましたけれども、私も質問させていただいて、鈴木大臣からは御答弁をいただいております。この部分を踏まえるのと、それからもう1つ、去年11月19日にNHKスペシャル「今明の正規」「世界財務危機は止められるか」ということで、国際局の皆さん、三村局長も、それから官能財務官も、結構長時間インタビューで答えられておりましたけれども、こうした報道も踏まえて、質問をさせていただきます。まず開発資金ニーズということです。SDGs 2030年目標ということで、世界を挙げて取り組んでいるわけなんですが、これまでの間に非常に多額の資金のニーズがあると言われております。例えばOECDのインフラストラクチャ2030、これはちょっとだいぶ前の数字ですけれども、このときには世界のインフラ投資額累計で71兆ドルに上るのではないのか、こんな推計もあったりします。そういった資金のニーズがあるということになりますと、世 界銀行などの国際機関、また日本などの先進国の資金援助では、この資金需要を到底満たすことはできない、こういう話があります。こうしたインフラ投資の資金ニーズとそれに対する供給状況について、財務省としてどのように認識をされているのか、国際情勢の認識についてまず御答弁をお願いいたします。
1:31:38
お答え申し上げます。今まさに桜井委員から御紹介いただきましたように、途上国、今後ますますSDGsの達成に向けたさまざまな取組推進するために、巨額の資金が必要になるというふうに考えてございます。OECDの推計御紹介いただきましたし、いろいろな国際機関の推計がございますけれども、もちろん巨額の資金ニーズがあるということでございます。当然こういった巨額の資金ニーズに対応いたしますためには、これは私の 場合のODA、あるいは世銀やIMFといったような国際機関からの公的資金、これももとよりでございますが、やはりそれだけではございませんで、民間資金もしっかりと動員をしていく、あるいは途上国自身にも国内資金の動員に努めていただく、こういったことを促すということも非常に重要であると考えてございます。従いまして公的な資金ということで申し上げますと、例えばいわゆるMDB図、世銀やADBT等々の国際開発金融機関の有償力の拡大に向けたMDB図の改革の議論、こういったものは今まさにG20等々でもやってございますし、それから先ほども申し上げました、途上国での民間資金の動員、あるいは国内資金の動員ということで、途上国におけます投資環境の整備ですとか、あるいは税収加工をやっていただく、こういったことのための支援というのも重要と考えてございまして、こういったこともマルチで、あるいは国際機関を通じて、あるいは倍で様々な形での支援をやってございまして、こういった取組引き続きやっていく必要があるというのが私どもの認識でございます。
1:33:03
こうした資金ニーズがあると開発ニーズがあるというのは大変重要なことではあるんですけれども、じゃあ実際にそれを借りての方が、それをしっかりと実施していく能力があるのか、多額の資金を借りたときに、その債務を管理する能力があるのかということも重要なポイントです。資料1つ付けさせていただいております。これはワールドバンクのインターナショナルデッドレポート2023の該当ページをコピーしたものでございますが、ざっと見ていただいてわかるとおり、下の表ですね、2010年から2022年に比べただけでも、ほぼこの債務の残高は4326というところが8966というふうになっていることからもわかるとおり、倍増しているという状況です。それから2023年7月10日の日本経済新聞の記事でございますが、こちらでは、途上国の債務返済65兆円過去最高ということで、これはアメリカやヨーロッパの金融引き締めによる金利上昇で、利払い負担が 増加しているということも併せて書かれております。すなわち多くの国が危機への道を歩んでいる、こんな指摘もあるわけなんです。ただ大事なことは、フィージビリティの高い案件を形成していくと、準備不足のままに事業を始めてしまうと失敗し、それがある種不良再建といいますか、重みになってしまうということだと思います。逆にちゃんと準備をし、フィージビリティの高い事業をちゃんと実行できれば、リターンも大きいわけですから、借金をしてもその借金の返済には困らないはずなわけです。債務が問題になるのは、リターンが不十分な事業が少なからずあるということではないのかなというふうにも思うわけでございます。そこでお尋ねをいたしますが、やはりこの借り手の実施能力、つまりフィージビリティの高い案件を形成していく能力、そして建設等、土木工事等であれば建設する能力、それをまた完成後、ちゃんと運営する能力、鉄道等でありましたら、鉄道の線路を引いて電車を買っても、ちゃんとこの電車の整備とかがきちっとできなければ動かないわけですから、こうした運営能力というのが必要になってくるわけなんですが、こうしたことはきちっ とできているのかどうなのか、また日本がどのような支援をしていくべきなのかということについて、これを財務省の認識をお願いいたします。
1:35:49
櫻井先生の御指摘のとおり、途上国の支援案件の開発効果、これを高めるためには、案件実施能力の改善、これは重要なものであると、私どもも考えております。日本は、途上国の案件蘇生や実施に係る能力構築を、JICAや世界銀行等を通じて支援をしているところであります。また、途上国におけます財務管理能力の不足も懸念すべき課題と認識をしております。日本は、この分野に知見を有するIMFや世界銀行を通じまして、これらの能力構築を支援するとともに、公的財務データの透明性向上のため、債権者と債務者が保有する財務データを絶合する取組を主導してきているところであります。今後とも、途上国の自立性を尊重しながら、途 上国の案件実施能力、そして財務管理能力の改善に向けた支援を継続して行ってまいりたいと考えております。
1:36:59
大臣からは、財務の管理能力についても御答弁いただきました。この財務の管理能力に関しましては、資料3に付けております。これも日本経済新聞の去年の7月の記事でございますが、「途上国の財務透明性確保へデータ集約」ということで記事になっております。ただ、貸し手のデータを全部集めました。借り手のデータを全部集めました。そうすると、これはちゃんと対応するはずで、金額も一致するはずなのに、この日経新聞の報道によりますと、ずれていたということが、結構ずれが生じていたということが明らかになった、こういう記事でございます。まず、財務データ、債権データの突合ということは、G7の議長国であった日本の首都で取り組んだというふうにも承知をしておりますが、このときの1年前の記事では、ずれがあったという話になっているんですが、このずれは、ちゃんとその後確認して、ピタッと合うようになったのかどうなのか、この点、いかがでしょうか。
1:38:14
お答え申し上げます。この、債権者側のデータと財務者側のデータの突合は、まさに極めて重要でございまして、今、委員からご紹介いただきましたように、昨年、G7議長が私どもは各国に声をかけまして、債権側から、18カ国でございますけれども、世界銀行とデータを共有いたしまして、その結果、財務者側から税金が取っておりまして、データと、60億ドル以上の、イニシャルにソフが見つかったという、そういう状況でございます。当然、これ今、世銀側におきまして、それぞれの国とどこがずれているのかという確認作業をやっておるわけでございますけれども、これ当然、単発でやって終わりという作業でございませんので、こういった、一旦、当都合、あるいはそのための債権者のデータを、世銀と共有いただく作業を、今後とも継続的にやっていくことも、非常に私ども重要だと考えてございますので、今まさに昨年やりまして、取組を今年以降もやっていこう。できればこれできるだけ全てのG20職は参加する方向でやろうよと、こういった呼びかけをG20との場でも、私ども今、他の国とも連携しながら呼びかけをしているところでございます。
1:39:17
ちょっと、これで今ご答弁の18カ国という話でございましたけれども、G20全員、全てのメンバーがというお話にも呼びかけをしているというお話なんですが、この18の国の中に、中国やインドは含まれているんですか、既に去年の作業をやったところの中に中国やインドは含まれ ているのかどうか、教えていただけますか。
1:39:46
確か、参加した国は、全ての個別の名前を公表しているかどうか、今手元にはございませんけれども、まさしくお察しのとおり、G20の中で特にノンパリクラブの国、こちらの中の主要どころで、まだこの作業に参加いただいていない国というものが現にございましたので、そのために私どもそういった国にも引き継ぎ呼びかけをしているというところでございます。
1:40:10
G20の国の中では、ロシアも入っているかと思いますが、なかなか全ての国というところは、一方で必要性は高いんですが、他方で、今の現下の国際情勢の中で厳しいところも、もしかしたらあるかもしれ ませんが、ぜひ国際金融の秩序を守っていくためにもお願いしたいと思います。あともう一つ、おとどし、2022年3月11日、財務金融委員会で、私の質問に対して財務大臣からの御答弁なんですが、環境ですとか社会配慮にも配慮し、都城国の持続可能で豊節的な成長の実現に資する支援を行うこと、これが極めて重要と考えております。G20原則では、もちろんこれは中国も入っているんですけれども、ということで、社会面、生態系や生物多様性を含む環境面への配慮といった点も明記しているところ、こういう答弁をいただいております。重要性は認識しているし、それは一応宣言等では謳って約束もしている。ただ本当にやっているかどうかというのは、これはまた別の話でございまして、この開発都城国での事業の実施において、環境配慮、社会配慮、これ十分できているかどうかということ、これはIMFなり世界銀行なり日本政府は確認できているんでしょうか。いかがですか。
1:41:42
御指摘のとおり、私どもが倍であれマルチであれ援助をするに際しまして、単にお金を渡せばいいというものではございませんで、当然この援助によりまして環境社会配慮がなされること、これによって開発効果を高めていくということが極めて重要でございます。であるが、今もご紹介いただきましたように、私ども日本が議長を務めておりました2019年のG20の際に大阪サミットの場におきまして、質の高いインフラ投資に関するG20原則ということで、これはまさにオールG20で合意をいたしましたけれども、この中では環境への配慮、あるいは社会への配慮、これまさに原則の大項目として掲げまして、この質の高いインフラにおいては社会保護施設とか環境面への配慮、こういったことも重要だよというようなことを明記しているというところでございます。その上で当然この原則をまとめてからも、私ども他の特にG7をはじめとしました認識を共有する国とこの原則の普及というものをG20やその他のルールを取り組んでございます。例えばこの質の高いインフラ原則に基づいての何か、具体的な評価のための指標を、これは世界言語グループにまとめてもらって、これでプロジェクトの評価をしようとか、こういった具体的な取り組みも進めているところでございます。当然G20の中で合意した原則でございますから、これは全てのG20の国々、あとは当然G20だけでは ございませんで、支援を受ける側の国にも、この質の高いインフラ原則の考え方に基づいたプロジェクトは大事だよと、環境社会配慮は大事だよということ、これは私ども場合でも申し上げておりますし、当然、最近IMF等々のマルチの機関からもそのような呼びかけをしていただきまして、今後とも更なる環境社会配慮を含む開発効果の確保、これにつながる支援というものはしっかりやっていきたいと考えてございます。
1:43:22
今、三村局長から御答弁いただきましたけれども、御答弁の内容は全くそのとおりなんですが、ただ要は約束したことがちゃんと履行されているかどうか、そこの担保なんですよね。これはなかなか、例えば、仮に中国としましょうか、中国がやっている事業について日本政府がモニターするとか、これはなかなかやりにくいことですし、世界銀行といえどもなかなかやりにくいところではあるんですが、これ何かやっぱり工夫をして、きちっと約束したことが履行できているかどうか確保していくことが重要かと思います。例えば、世界銀行は、これ何か名前を忘れ ましたけれども、通報制度みたいなものがあって、現地の住民の方とか、ないしは市民団体の方が環境破壊が行われているとか、ある国の資金援助によって、例えば山の中にダムを作りました。それで環境破壊が行われているとか、ないしは住民が強制的に転されて人権侵害が行われているとか、そういったことがあれば通報できる仕組みがあるように象徴しているんですけれども、そういったものは、これは一義的には世界銀行のプロジェクト、世界銀行の通報制度は世界銀行のプロジェクトに対して通報できることになっていますけれども、例えば、これ世界銀行のプロジェクトじゃなくても通報できるようにするとか、いうようなことをすれば、より実効性といいますか、このG20の原則で合意したことを担保できるようになるのではないのかな、ないしは力で抑えつけようと思っても、これは別のルートから抜けてしまって抑えつけることができないということになれば、これはきちっとやろうというインセンティブにも役になっていくのではなかろうかと思うんですが、何かこうした工夫、どんな工夫でもいいんですが、例えばということで、これ確かパネルとかっていう仕組みだったと思うんですけれども、こういったものを活用するとか、いろいろ方策考えられませんでしょうか、いかがでしょうか。
1:45:43
御指摘のまことにありがとうございます。まさしく世界銀行においても、こういった環境社会の配慮の観点からの政府ガードがございますし、こういった政府ガードに反するようなプロジェクトということであれば、御指摘のような通報の仕組みもございますし、そういった正式な通報によらずとも、例えばNGOの方ですとか、あるいは一部の政府ですとか、いろんなところからこういう問題があるというような情報が入ってくる、これは当然あるわけでございます。それから、これおっしゃるように、世銀におきましては基本世銀のプロジェクトについてということではございますけれども、これは当然委員も御承知のように、例えばJBICでもJBICの政府ガードがあったりですとか、基本的な各国それぞれに国際機関あるいは場合の主要なドナーは、こういった政府ガードをいずれも基本的には持っていると理解してございますので、そういった中でしっかりとこの環境社会の観点から問題がないような案件のフォローアップをする。これは案件の蘇生の段階だけでは当然ございませんで、実施段階も含めてそういうことをやっていく。大事だと思いますし、そういう観点から例えばその途上国の政府の皆さんへの技術協力、技術支援、人材規制のための取組、こういったことも 日本としては、例えば日本信託基金などを通じての取組などもやっているところでございますが、まさにいただいた御指摘もよく考えながら、さらなる努力もいろいろ考えたいと思います。
1:46:56
ちょっと今考えたいということで御検討いただければと思います。世界銀行は世界銀行のプロジェクトに対してこうした政府ガードの仕組みがありますと。アジア開発銀行はアジア開発銀行の政府ガードの仕組みがあると。日本JBICはJBICの政府ガードの仕組みがありますとお話でしたけれども、例えば中国はそういう政府ガードの仕組みがあるのかどうなのか。また国際機関として立ち上がったAIIB、アジアインフラ投資銀行、こうしたところもちゃんと持って機能しているのかどうなのか。ちょっと私は事前に調べておけばよかったんですが、ちょっと調べきれなかったものですから。もしそういったところで政府ガードの仕組みがない、ないしは十分に機能していないかもしれないという場合において、世界銀行がその部分を代替するというのは非常に重要なことではないのかなというふうに思ったものですから。ちょっと教えていただけますでしょうか。
1:48:09
ちょっと忠告を含めますと、個別の政府の個々の制度がどうなっているのか、ひょっとすると100%正しくはないかもしれませんので、そちらにご加盟いただきまして。AIIBについて申し上げますと、AIIB、形の上では政府ガードとかそういったものは基本的にはかなり整っていると認識をしてございますが、仮に形があったとして実際のところはどうなのというお尋ねだと思いますが、私の認識といたしましたご承知の今AIIB単独のプロジェクトはもちろんございますけれども、相当部分、彼ら現地に事務所を持っていないというようなところもございまして、世界銀行とかADBとか、結構他のMDBとの協調のプロジェクトをやっているというものも相当部分占めてございますので、こういった上では例えば世界銀行との協調のプロジェクトであれば、当然世界銀行の政府ガードにしっかりと則っておりませんと案件は進められないというようなことになりますから、こういった協調の融資の形を通じての一定の歯止めがかかっているという部分はあるかと思いますし、当然AIIB、 私どもは参加していないわけですけれども、他のG7で参加している国もございますので、こういった国々からの出資者、ドナー国としての一定のガバナンス、こういったものも働いているものと推察をいたしてございます。
1:49:19
次の質問に移らせていただいて、資金供給で結果的に不幸にして債務の返済が滞ってしまったようなケース、この場合どうするかということも一つ大きな課題でございます。IMFはまさにこういったときに大きな役割を果たすために存在するものだというふうに承知をしております。最近の例ですとスリランカがかなり大きな負債を抱えた状態で債務再編が必要になったということでございます。このことは昨年11月のNHKスペシャルでメインに取り上げられたわけでございますが、このときには2022年5月にスリランカデフォルト、2023年4月に債務再編のための再建国会議が発足し、去年の11月に基本合意までは達したというふうに承知をしております。これまだ最終合意できたという報道には接していないのでまだなのかなというふう に思うのと、それから最大の再建国、スリランカ向けの再建の半分は大体中国だったと承知をしておりますけれども、その最大の再建国の中国がオブザーバー参加にとどまっていたということではございました。ただいろいろな合意内容ではこの基本合意、つまり中国以外の国が集まって合意したこと、日本とそれからフランスとインドが共同議長ということで取りまとめたものについては、これはそこにいないメンバーのところで他の再建国にもちゃんと提供しますよと、そうじゃなかったらこの基本合意は無効になりますよということで、実質的に中国も同じ条件のタガをはめたというふうにも承知をしています。ただし本当にタガがはまっているのかどうなのかということがやはりここは心配なところで、NHKスペシャルでも指摘をされていたのはエスクロー口座、秘密の専用口座みたいなものがあるのではないのか、そこにある程度現金を積ませておいて、いざとなったらそれを引き出すというようなことで、現金預金を担保にするようなやり口があるのではないのか、そうすると再建者の平等原則が崩されてしまうということになりはしないという指摘もあったわけなんです。そこでちょっとお尋ねをしたいんですけれども、ちゃんとそういった再建者の平等原則が守られるようなこと、このモニタリングの仕組みも含めてできあがっているのかどうなのか、また最終合意はいつごろになりそうなのか教えていただけますでしょうか。
1:52:05
まず現状の事実関係から申し上げますと、委員に御指摘をいただいたとおりでございまして、昨年の11月の末に私ども議長も共同議長としております再建国会合同推論会の間で、この債務の再編の条件についての基本合意というものにはいたってございまして、他方足元はまだこの基本合意に沿った債務再編の詳細を規定するいわゆるMOUを覚え書き、これ自体はまだ正式な締結には至っていないというのが、今日この時点での現状、これは御指摘のとおりでございます。その上で、ルール御指摘もいただきました、中国がオバザーバー参加になっている中で、中国のスリランカと仮に結ぶ債務再編の条件との間での公平性、コンパラビリティが確保されているのかどうか、あるいは中国が裏でエスクロール口座ですとか、あるいは何か担保を取ったりですとか、そういったようなことがないのかというところは、当然のことながらこの再建者委員会の中でも、ルル議論をしているところでございます。まさしくスリランカ側と、申し訳ございません、基本合意のこの覚書の交渉の的長ということでございますので、なかなか詳細つまめらかに今の時点で申し上げることはできないのですが、まさにおっしゃったような、中国が、あるいはその他の再建者委員会の外の再建者とスリランカがどういう合意を結んでいるのか、そこに当たって何か、我々再建者委員会の中の再建国との関係で、まさに公平な取扱いを損なうようなものが、エスクロール口座等も含めてないのか、そういった情報をどういう形でスリランカからもらい、またそういうことがないようにスリラ ンカに対して歯止めをかけられるか、そういったことも、再建者委員会として共通認識として念頭に置きながら、今大詰めの覚書の交渉をしているところでございまして、具体的にいつまでの覚書の署名、これは相手もあることでございますので、具体的には申し上げられませんけれども、当然スリランカ今後も、ああいうふうなプログラムのレビューなどもやっていかなければいけませんので、そういった日程感も頭に置きながら、今大詰めの交渉をまさにやっている、まさに最中でございます。
1:54:01
このスリランカの歳無再編は非常に今後の重要なモデルにもなると思いますので、ぜひうまく取りまとめていただきたいと思います。ルル開発金をめぐる情勢を申し上げてまいりましたけれども、最初の法案の原点に立ちかえって、今回増資をすると、IMF増資をするということなんですが、そもそもIMFのミッションは何かというふうに申し上げますと、これはTo achieve sustainable growthということで、そのためにはpromote financial stability and monetary cooperationということがIMFのミッションとして掲げられているところです。これに対して、このIMFのミッションに対して、やはり大口の出資国たるものを、それなりの責任、役割を果たしていくべきではないのかということだと思うんです。日本はまさにこのスリランカのケースにおいても、大口の出資国だからということだけでなく、やはりこれまでの経緯もあって、しっかりとした共同議長として責任を果たしてきた。また振り返ってみれば、25年前、アジア通貨機ありました。このときにも各国に対してIMFと協調して融資をするとか、いろいろなことを取りまとめるようなこともやってまいりました。日本は大きな役割を果たしてきた。まさに世界第2位の、IMFの中の第2位の出資国として、大きな役割を果たしてきたと思うんです。ですから、単に経済規模であったら、日本も第4位に転落するかもしれませんけれども、しかし単に、今日、稲津議員からも質問がありましたし、中西議員からも質問がありましたけれども、この出資割合、今後どうなっていくのかということを考えたときに、まさに日本がこれまで果たしてきた役割、そして今後もしっかり日本は果たしていきますよ、もしかして、第2位を伺う国、本当にちゃんとこれまでやってきましたか、第2位にふさわしい仕事をしてきましたか、責任を果たしてきましたか、ということが重要なポイントだと思います。この点について、これから第17次の増資に向けて、フォーミュラ、出資の計算式をつくっていくという過程の中で、こういう、ある種、定量的にはなかなか表現しにくい部分は、どうフォーミュラの中にねじ込んでいくかということも大事だと思うんですが、この点について政府の考えをお聞かせください。
1:56:41
お答え申し上げます。まず今後のプロセスは、もう先ほど以来出てございますけれども、今後、後端の計算式の改革につきましては、今後の更なるクオータシアの調整を向けた進みとなり得る複数のアプローチ、これは来年6月までに策定することに合意をしたということでございます。この中で具体的にどういう議論になっていくかは、まさしくこれからでございますけれども、まさに委員御指摘になられましたように、主たるこの出資国というのは、単にお金を出していればいいというものではございませんで、当然に国際的な共通する価値観でございますとか、法の支配ですとか、自由主義経済ですとか、あるいは債務問題のような責任ある取組、こういった責任ある取組を果たすということも当然に重要でございますし、またもちろん世界におけるGDPのような経済的な相対的な一致、これも一つの要素でありますけれども、他方で、これまでに鋭意、私どもが積み上げてきましたIMFならIMFに対する累計の支援の規模、そういったものもございますし、クオータの外側でも、例えばいろんなやり方でのIMFの貢献というものを、私どもは、これは人的なものであり資金面でありやってございます。こういったものをどう緩和するのかしないのか、いろんな要素がございますので、当然私どもとしては、他の国に対しましても金だけではない責任を求めたいと思ってございますし、私どもは金だけではない貢献を日本もやっているし、今後もやるというところを念頭に置きながら、しっかりと主張しながらの議論を今後とも続けたいと考えてございます。
1:58:08
局長から御答弁いただきましたけれども、大臣もぜひよろしくお願いいたします。さらい週、IMF責任総会があって、出席をされる方向で調整されているというふうに聞いておりますけれども、そこではG7、それからG20の財務大臣会合もあるでしょうから、ぜひそこで今局長が言われたことをしっかりやっていただければというふうに思います。最後にちょっと時間が迫っておりますので、日本人職員の増員に向けての取組ということでお尋ねをさせていただきます。これも先ほど稲津委員、それから、党からも質問がありましたが、ただこの質問に対して大体いつもリクルートミッションを送ってもらっていますとか 、大学で講演をやっていますとか、ワークショップを開いていますとか、大体いつも同じ答弁なんですよね。確かにそれで少しずつは職員数が増えてきているので、効果があるとは言えばあるわけなんですが、ただ目標とするところには全然届いていないというところもございます。それで前回、2年前の質問のときに私質問させていただいて、岡本当時の副大臣から御答弁いただいております。日本人職員間のネットワーキングの構築の取組を一層支援していきたいという、こういう御答弁もいただいております。これはすなわち日本以外の他の国、あまり国名を言うとなんですけれども、南アジアの国々の方々とか、同居意識が非常に強くて、しっかりお互いつながっていって、ネットワーキングしていて、世界銀行も、IMFもコンペティティブな職場ですから、万が一クビになってもお互い様で助け合いみたいな、拾い合うみたいな、何か職を紹介するみたいな、ポストを紹介するみたいなことで、いろいろ助け合っているように聞くんですが、そういった動きが日本人間では非常に弱いということから、この副大臣の御答弁になったわけなんです。進めていきたいと、支援していきたいという答えだったんですが、その 後どのように進んでいるのか、教えていただけますでしょうか。
2:00:18
ご質問ありがとうございます。その後、まさしくこういった日本人の職員の方々のネットワーキングの取組を進めてございます。世界銀行にもIMFにも、まさに日本人の職員の方がおられるわけでございますので、これは特に私どもが派遣した理事などが、声掛けをしていただきまして、さらにはそれぞれの日本人職員の方でも、比較的ハイランクにおられる方にもお願いをしまして、まさにこういった日本人の方々に集まっていただいて、場合によっては理事室の人形を交えて、いろんなやり取りをするということをやってございます。参加される職員の方からも、意外に横のつながりがそれまでなかったりもしたので、こういう機会がありがたいというお声も頂戴してございますし、これはぜひ私ども、せっかく現地の理事室もおりますので、これが良い職場合とな りながら、こういったネットワーキングの支援、今後ともぜひ引き続きやってもらいたいと考えております。
2:01:05
質問時間が最後になりましたので、最後に要望を申し上げますけれども、リクルートミッションとか送っていただくのもそうなんですけれども、やはり国際機関は基本は経験者を採用するということがございますから、それまでどういう経験を積むかということかと思います。IMF、世界銀行で類似の業務をやっているところというのは、日本で言えば財務省国際局であるとか、在家であるとか、JVICであるとか、そういったところかと思います。例えば、前回の世界銀行の間増資のときの担当の副総裁西尾昭子さんは、もともと海外経済協力基金、現在の在家の出身でいるということで、私も総務部、総務課、振出組の大先輩がこのように世界で活躍されていることは嬉しく思っておりますけれども、そういったことがあってのことだと思います。ぜひ、今、計らずも円安額で150円と水準になると、給与面でも遜色ないと言いますか、むしろ魅力的な職場になっているかと思いますので、ぜひ、財務省国際局からも世界に羽ばたいていく人材を送り出していただければというふうにお願い申し上げて、質問を終わります。ありがとうございました。
2:02:22
これにて櫻井君の質疑は終了いたしました。
2:02:37
日本維新の会、教育無償化を実現する会の藤巻健太です。本日もどうぞよろしくお願いいたします。それでは、早速質問の方に入らせていただきます。先ほどからいろいろ質問をかぶってしまう部分もあるんですけれども、改めてという形でさせていただきます。まず、出資比率についてお尋ねいたします。現在、IMF に対する出資金額の、我が国の比率は6.5%で2位となっております。経済規模を出資比率のベースと考えるならば、名目GDP世界4位の日本は、もう少し出資比率は低くなるはずでございます。そういった現状について、どのようにお考えになっていますでしょうか。
2:03:23
クォータでありますが、これはIMFにおける各国の投票権の基礎になるものでありまして、ご指摘のとおり、日本のクォータシェアは、近年GDPの視野に比して大きくなっております。一般論になりますが、一定のシェアを確保することで、IMFにおける日本の発言権を確保し、政策課題の議論を積極的にリードするということは、これは日本の国際社会におけるプレゼンスを高めるとともに、グローバルな課題解決を通じて、日本の国益にも資するものと考えております。こうした考え方の重要性を踏まえつつ、今般のクォータ目指しにあたっても、各国間で様々な意見 がある中で、粘り強く交渉を進めてまいりました。具体的には、昨年末の見直しの期限が迫る中で、日本から唯一の現実的な選択肢として、シェア調整を伴わない比率増しを主張し、厳しい交渉を経て最終的に比例増しで合意が得られ、6.5%の出資比率を維持したところでございます。
2:04:39
今後の方向性なんですけれども、この出資比率6.5%になると思うんですけれども、現状維持を目指していくのか、それとも少し落としていくのか、減らしていくのか、それとも今後もっともっと増やしていくべきなのか、どのようにお考えになっているのでしょうか。
2:05:03
今回の見直しでは、 高他のシェア調整をめぐりまして、先ほど申し上げましたとおり、各国間でさまざまな意見が出されました。その中で、経産式改革を含め、今後のさらなる高他シェアの調整に向けた指針となり得る複数のアプローチを、来年の6月までに策定することに合意をしたところであります。そして、先生からは、今後の方向性ということでございましたが、これから議論が始まらんとするところでありまして、現時点で確たることを申し上げることはできませんが、日本としては積極的に議論に貢献しつつ、グローバル金融セーフティネットの中心を担う重要な機関であります、IMFにおいて発言権をしっかり確保できる、それを目指して頑張ってまいりたいと思います。
2:06:02
私自身の考えではあるんですけれども、名目GDPベース以上の出資割合の現状、これをゼトすべきか、ちょっと疑問は持っております。日本の累積債務、1000兆円を超える中、今回の見直しによりIMFの出資は 約9兆円となります。プライバリーバランスの黒字化も全く見通せない現在、我が国に9兆円も拒否する余裕があるのでしょうか。本件は、外貯め特価の運営の一部として、歳入歳出外で行われるため、一般会計及び外貯め特価予算上の措置を必要としないというふうにされていますが、予算措置云々以前に、そういった話以前に、財政状況がこれだけ厳しい中で、出資額を3兆円も増やすということについて、国民の理解が十分に得られるとお考えでしょうか。
2:07:03
御指摘のとおり、今回の増資が発行をいたしますと、日本のIMFに対する出資額は約3兆円増額されます。しかし、このうち外貨またはSDRによる貢献部分は、IMFに対する債権として、引き続き我が国の外貨準備として計上されます。また、円によります貢献部分については、その大部分は基金通貨代用証券の発行により行いますが、