2:45
外交防衛委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに三浦信弘君及び金子道彦君が委員を辞任され、その補欠として山口夏男君及び松田和重文君が選任されました。理事の辞任についてお諮りいたします。小西博之君から文書を持って、都合により理事を辞任したい旨の申出がございました。これを許可することにご異議ございませんか。
3:14
ご異議ないと認め、裁を決定いたします。この際、理事の補欠辞任を行いたいと思います。理事の辞 任につきましては、選例により委員長の指名にご一人願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認めます。それでは、理事に水野本子君を指名いたします。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。移植審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、
3:40
外務省大臣官房清水文夫君ほか15名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、裁を決定いたします。去る15日、予算委員会から3月22日の1日間、令和6年度一般会計予算、同特別会計予算、同政府関係機関予算中、外務省所管、防衛省所管、及び独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門について
4:09
審査の移植がありました。この際、本件を議題といたします。審査 を移植されました予算について、順次、政府から説明を聴取いたします。
4:19
令和6年度外務省所管予算案について、その概要を説明いたします。令和6年度一般会計予算案において、外務省予算は
4:33
7257億1559万3000円を計上しております。また、そのうち4382億6421万円が外務省所管のODA予算となります。なお、そのほか、外務省関連のシステム予算については、デジタル庁所管分として159億6493万4000円が計上されています。
5:00
現在、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序は、重大な調整にさらされています。引き続き、日本の国益をしっかりと守る、日本の存在感を高めていく、国民の皆様からの声に耳を傾け、国民に理解され、支持される外交を展開するという3点を基本方針として日本外交を展開していきます。予算作成に当たっては、古本の柱を掲げ、メリハリをつけて必要な予算を計上しました。
5:29
また、対ウクライナ支援や中東情勢への対応などの喫緊の課題には、令和5年度補正予算も活用し、早急に対処しているところです。第一の柱は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化、人間の尊厳の確保です。自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた取組、厳しい安全保障・経済環境への対応を強化します。
5:55
また、女性平和安全保障(WPS)も力強く推進します。第二の柱は、情報力の抜本的強化です。情報セキュリティ基盤の構築・強化に取り組むとともに、偽情報を含む外国からの情報操作への対応を含めた情報戦をしっかりと戦っていきます。第三の柱は、国際経済秩序の維持・強化、日本の経済成長の促進です。
6:22
ルールに基づく自由で公正な国際経済秩序の維持・拡大に取り組みます。また、日本の強みを生かしたオファ型協力等のODAを通じて、途上国の質の高い成長を実現するとともに、我が国の成長にもつなげていきます。第四の柱は、人間の安全保障の推進、地球規模課題への取組の強化です。気候変動・環境を含む地球規模課題への対応や
6:50
地域事実の達成に向けた取組を主導します。第五の柱は、外交領事実施体制の抜本的強化です。在外交換の強靱化を進めるとともに、勤務環境整備を含め、機動的・積極的な外交実施体制を推進します。また、在外交換の新設や外務省定員の70名純増に必要な経費も計上しています。
7:16
以上が、令和6年度国外務省所管予算案の概要です。小野田委員長はじめ、理事、委員各位のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。なお、時間の関係もございますので、委員長におかれましては、お手元に配布してあります印刷物を会議録に掲載されますようお願い申し上げます。
7:44
令和6年度の防衛省関係予算について、その概要をご説明申し上げます。令和6年度予算においては、防衛力整備計画機関内の防衛力抜本的強化実現に向け、必要かす十分な予算を確保するという考えで計上しております。
8:04
令和6年度予算においては、スタンドオフ防衛能力や統合防空ミサイル防衛能力等の防衛力の中核となる分野の抜本的強化、稼働数向上、弾薬確保、防衛施設の強靱化に取り組むなど、防衛力抜本的強化の7つの分野について引き続き推進することとしています。また、人的基盤の強化、衛生機能の強化等、防衛生産技術基盤の維持強化にも取り組みます。
8:31
この足元の物価高・円安の中、防衛力整備の一層の効率化・合理化を徹底するとともに、まとめ買い・長期契約等による装備品の効率的な取得を一層推進する考えです。防衛省所管の一般会計歳出予算額は、7兆9,171億7,700万円となり、
8:54
前年度の当初予算額に比べ1兆1,292億1,100万円の増となっております。継続費の総額は、護衛艦建造費で5,168億4,900万円、潜水艦建造費で1,093億4,800万円となっております。また、国庫債務負担行為の限度額は、装備品等の購入、武器・車両等の整備、
9:22
提供施設・移設整備等で7兆6,306億5,400万円となっております。次に、特に重点を置いた施策について、御説明申し上げます。第一に、我が国の防衛力の抜本的な強化です。昨年度に引き続き、射程や速度、飛翔の対応、対処目標、発射プラットフォームといった点で、
9:46
特徴が異なる様々なスタンドオフミサイルの研究開発、量産、取得を行います。また、高度化する弾道ミサイル等の脅威から、我が国を防護することを主眼として、AEGISシステム搭載艦の建造に着手します。第二に、同盟国・同志国等との協力です。我が国の安全保障を確保する観点から、米国との同盟関係はその基軸であるとともに、
10:12
各国でも多くの国々との連携強化が極めて重要です。このため、日米同盟による共同抑止、対処を強化するとともに、自由で開かれたインド太平洋というビジョンを踏まえつつ、同志国等との連携を推進してまいります。第三に、防衛生産技術基盤の維持強化です。装備品の安定的な調達を確保するため、防衛生産技術基盤を国内において維持強化していきます。
10:40
防衛生産基盤強化法の着実な執行等による、力強く持続可能な防衛産業の構築、様々なリスクへの対処、防衛装備店の円滑な実施や、画期的な装備品等を他国に先駆けて実現する研究開発、民生の先端技術の積極的な活用に取り組んでまいります。第四に、防衛力の中核である自衛隊員の能力を発揮するための基盤の強化です。
11:09
必要な人材を確保し、全ての隊員が高い意識と誇りを持って働ける環境を整備するため、自衛隊員の手当を引き上げ、救援の処遇の向上を図ります。また、これまで自衛官の予算上の人員数の上限とされてきた実員を廃止し、本来の自衛隊の任務の遂行に必要な人員の確保に取り組んでまいります。
11:33
以上の防衛省所管予算のほかに、デジタル庁所管予算324億2,800万円が、防衛省関係の一般会計歳出予算額として計上されております。これをもちまして、令和6年度の防衛省関係予算 の概要の説明を終わります。尾野代委員長をはじめ、理事、委員各位のご支援とご協力を心からお願い申し上げます。
11:58
時間の関係もございますので、委員長におかれましては、お手元に配布してあります資料を会議録に掲載されますようお願い申し上げます。以上で予算の説明の聴取は終わりました。この際、お諮りいたします。外務省及び防衛省関係予算の対応説明につきましては、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末日に掲載することといたしたいと存じますが、ご異議ございませんでしょうか。ご異議ないと認め、採用を取り図ります。
12:27
では、一人一人質疑に入ります。質疑のある方は順次ご発言願います。
12:38
皆様おはようございます。静岡県選出 の若林でございます。本日は質疑のお聞きをいただきましてありがとうございます。それでは早速質疑に入らせていただきます。
12:52
先ほど、野党半島地震でお亡くなりになりました方々に哀悼の誠を捧げるとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げるところでございます。また、発災以来、復旧・復興に携われていらっしゃる全ての方々に心から敬意と感謝を申し上げるところでございます。そんな中、政府の所動についていろいろとおっしゃられている方がおりますが、私としては、半島特有の地形や発災直後のインフラの状況等を考えれば、迅速な対応だったと認識をしているところでございます。改めて、所動の対応内容とその評価につきまして、また、人命救助をはじめ道路の警戒など、昨日までの様々な実績を含めた、退院をはじめ、携わる方々への大臣の思いをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。
13:45
自衛隊は、発災後、直ちに航空機を発進させ、被害状況を把握するとともに、和島市に所在する部隊は、発災後1時間で被災者約1,000名を基地内に保護をしました。その後、東海科学から生存者の救助を行いました。自衛隊は、発災当初から捜索・救援活動等を開始しており、
14:09
発災日の翌日2日には、陸海空各自衛隊による統合任務部隊を編成し、約1万人体制を確立し、対応しております。特に、一刻の猶予もない捜索・救助では、発災直後から全力で活動しており、これまで約1,040名の方々を救助し、
14:31
さらに、自衛隊航空機等による警察・消防・Dマットの要員等の輸送、不眠不休で道路を通行するための作業等、迅速に力強く活動を実施してきたと考えております。防衛省自衛隊としては、半島における道路網が寸断された地理的な制約の中でも、全力で災害対応に取り組んできたところであり、現在も災害派遣中ではありまして、
14:59
今も現場で全力を尽くしている隊員たちを誇りに思っております。以上です。
15:07
丁寧な御回答をありがとうございました。最後の大臣の言葉は、現場で御尽力いただいている隊員をはじめ、全ての方々の励みになったのではないかなというふうに思います。次に、今回の地震は半島特有の地形状況や、大規模な海岸の流域等、
15:26
今までにない対応に追われることとなりましたが、私の地元静岡にも伊豆半島があり、同様、またそれ以上の災害も想定し備えなければなりません。これは全国でも同じことが言えると思いま す。この度の経験を生かすためにも、防衛省としては、この地震の対応の中でどのような装備が有用であったのか、またあるのか、また今後はどのような装備が有用で必要となると考えていらっしゃるのか、政府官を公認の方にお聞きいたします。
16:01
はい、ご答えいたします。今般の災害派遣活動の特徴でございますが、ご指摘いただきましたように、道路網が寸断された半島部という状況で、陸上からのアクセスが極めて困難な状況にございました。自衛隊といたしましては、陸海空自衛隊の航空機の集中運用、
16:21
また艦艇を用場の拠点として活用する統合運用能力の結集ということで対応してまいりました。こうした状況におきまして、私どもとしましては、用いる装備、それから様々な技術を活用しまして対応いたしております。具体的には、エアクッション艇による重機や人員、救援物資等の輸送、それからドローンによる被害情報収集でございますとか、
16:50
それから物資輸送、スターリンクを活用した通信の確保、さらにはJAXA、内閣衛生情報センターの衛生画像を用いた被害情報の収集、こういったものを活用しながら災害対応に当たっております。今後、この災害につきまして、対応についての教訓につきましては、政府として、のと半島地震対応検証チームというものが立ち上がっております。
17:19
こうした中で、今回の対応について詳細に検討した上で、さらに適切に対応できるよう努めてまいりたいと考えております。
17:29
はい、ご答弁ありがとうございました。いずれにしても、今後もさらに検証を重ねていただき、新しい技術や装備の利用も含めて、でき得る限りの備えをお願いしたいと思います。次に防衛装備品の移転についてお聞きをいたしたいと思います。外交上の上でも重要な案件であり、上川外務大臣にもお聞きしたいところではございますけれども、限られた時間ということで、今回は防衛の観点から質問をさせていただきます。私は防衛産業の維持・向上こそが、我が国の防衛力、維持・向上そのものだと認識をしております。それゆえ、設けるとかそういう問題ではなく、装備品の他国との共同開発と、
18:15
その完成品の第三国への移転というのは、我が国の防衛産業の維持・発展と、また自力での抑止力、この向上のために非常に重要な決断というふうに考えますが、防衛大臣のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
18:42
実機戦闘機につきましては、我が国防衛に必要な性能を有する機体を実現するためにも、第三国への直接移転を行うような仕組みを持つことが、国際共同開発の成功に必要と考えております。その上で、防衛生産技術基盤の面から申し上げれば、防衛省は、そういった実機戦闘機の共同開発を通じて国際的に活躍する次世代エンジニアの育成や、
19:07
サプライチェーンの強化等を図ることで、我が国の防衛力そのものである防衛生産技術基盤の維持強化につながるものと考えております。他方で、国際共同開発生産による完成品である実機戦闘機において、その我が国が直接移転を行う仕組みを持たないこととなれば、我が国は国際共同開発生産のパートナー国としてふさわしくないと国際的に認識さ れてしまいます。
19:34
今後、そういった国際共同開発生産への参加が困難となってくれば、我が国が求める性能を有する装備品の取得維持が困難となり、我が国の防衛に支障を来すとともに、先ほど申し上げたような防衛生産技術基盤の維持強化についても困難となると考えております。
20:01
引き続き、国民の皆様にこの事業の重要性と必要性を理解いただけるよう、真意をお伝え続けていただきますようよろしくお願いいたします。その上で、将来海外移転が現実的になったときに、移転先で修理や部品の供給等ができないと、移転そのものになかなかつながっていけないと考えますが、
20:26
この部品を置くなど、どのように展開していくのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。政府参考人の方、お願いいたします。
20:37
お答えを申し上げます。国家安全保障戦略でありますとか、防衛装備移転三原則、ここにも記載してございますが、
20:49
防衛装備品の海外への移転は、特にインド太平洋地域における平和と安定のために、力による一方的な現状変更を抑止し、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出等のための重要な政策的な手段であると考えてございます。また、適切な防衛装備移転は、同盟国である米国をはじめ、同志国等との安全保障防衛分野による協力の強化、引いては地域における抑止力の向上に資するものでございます。その上で、実際の防衛装備移転に当たりましては、ただいま委員から御指摘のあったとおりでございますけれども、相手国と緊密に連携をすると、単に打って終わりということではなくて、移転後の要因の教育でございますとか、あるいは当該装備の維持整備等を含めて、様々な段階で、相手国の民間企業、相手国の現地企業を含めた民間企業ともしっかりと協力をしながら実施することによって、相手国とのより長期的かつ強固な関係を構築することが可能になると、このように考えてございます。
21:57
御答弁ありがとうございました。現実的に将来を見据えた上で、計画とその実行をお願いしたいというふうに思います。次に処遇改善についての質問をさせていただきます。
22:11
大臣の所信、また先ほどの予算の説明の中でも、退院の処遇改善について明確に記していただきましたことを敬意と感謝を申し上げます。中でも、指揮という文言が、これもまた所信、また予算の説明両方に含まれており、大臣の強い思いに感激をしているところでございます。
22:31
この退院の指揮につきまして、それを保ち向上させるために、平時と有事の際、これまた別だとは思いますけれども、何を一番大切にすべきとお考えなのか、大臣の思いとまた厚い決意をお聞かせいただけたらありがたいと思います。よろしくお願いします。
22:49
着任以来、様々な基地や中途の地を視察して、舞台を激励に回っておりますが、そのたびに防衛省自衛隊はまさに人の組織であり、防衛力の中核は自衛隊員であると、そのように強く感じております。
23:10
隊員一人ひとりが働きやすい環境をつくるということ、そしてこれからの国防による優秀な人材を確保すること、これが防衛団地として私の使命であると考えております。
23:23
そのため、例えば令和6年度予算においては、官邸やレーダーサイト、水陸機動団やレンジャー部隊といった厳しい任務に従事する隊員の手当の引上げなどの給与面での処遇の向上や生活勤務環境の改善に必要な経費等を盛り込んでおります。
23:42
また、先ほど本島自身の話も申し上げましたが、災害派遣や緊急事態においても高い指揮を持って任務に当たるためには、自衛隊員がその能力を発揮できるよう、人的基盤の強化が必要となってきます。
23:57
そして、全ての隊員が組織に守られているという実感できる環境を構築することは特に重要であり、ハラスメント防止対策を強化しているところであります。初心でも述べさせていただきましたが、全ての隊員が高い意識と誇りを持って働ける環境を整備するため、防衛省自衛隊の先頭に立って人的基盤の強化を進めてまいります。
24:27
本当に大臣の熱くも優しくも本当に熱のこもった御答弁、本当にありがとうございました。
24:40
皆様の心にも刺さったかと思います。やはり最終的には指揮というのは非常に重要であると思いますし、装備もさることながら、人員の今後の確保も含めて、やはりそういった意味で守ってもらっているんだ、我々はしっかりと任務を遂行できる、そういう環境というのが本当に大事になっていくかと思います。
25:05
最後に隊員の処遇改善につきまして、前回11月に質問させていただいた中で、具体的に要望させていただいた部分がございます。特に被覆、先頭靴、手袋や靴下などの改善につきまして、もし進捗状況がございましたら教えていただきたいと思います。政府参考人の方の答弁をお願いいたします。
25:31
お答えいたします。隊員の生活、勤務環境の改善、重要であると認識しており、隊員が日常的に使用する被覆等につきましては、品質の改善や必要なスリを見直す、様々なご指摘いただいているところでございます。長袖のシャツ、半袖のシャツ等に係る費用、これを令和6年度に予算案に計上させていただいております。
25:50
委員ご指摘のその後の状況でございますけれども、令和5年度において、被覆等の使用状況についてのアンケート調査を実施しました。現在その結果を踏まえまして、ご指摘のあった品目につきましても、勤務実態、職種、あるいは地域ごとの特性に適した品質や必要なスリの見直しに向けた検討を現在今進めているところでございます。
26:13
また、会員が日常的に使用する被覆等について、所要数確保することは重要と考えております。引き続き、会員の生活勤務環境の完全に努めてまいりたいと思っております。
26:24
これは資金に関わることでもありますし、特に食べ物については、やはり満足をする。それが明日の仕事にもつながるということになると思いますので、ぜひそういったところでは寂しい思いをさせないように、また引き続きの食具改善をお願いしたいと思います。それをお伝え申し上げまして、質疑を終わらせていただきます。ありがとうございました。
27:06
おはようございます。立憲民主党の福山でございます。今日は予算の移植審査ということで、よろしくお願い申し上げます。
27:16
まず、我が国は先ほど外務大臣が言われたとおり、人間の尊厳の確保とか、人間の安全保障をずっと標榜してきて、外交政策の中心に据えてきました。
27:34
国際機関への拠出、並びにODA等は、やはり日本の国際社会での長年にわたる信頼につながっていると思っておりまし て、外務省や自衛課の職員、本当に現場で頑張っている方々に心から敬意を表したいと思いますし、
27:52
その70数年にわたる戦後の日本の国際協力についての信頼というのは、私も与党のときに、政府のときにも感じましたし、大切なことだと思っております。当時から私が思っている予算に対する問題意識がありまして、今日はそのことをちょっと大臣とお話しさせていただければと思います。
28:16
外務省から丁寧にこうやって各国際機関、令和4年、5年で来年度予算、拠出金の相手先と額を丁寧にお示しいただきました。ありがとうございます。
28:32
ざくっと委員の皆さんのお手元にお示ししたのが、国際機関への分担金拠出金の状況でございまして、令和4年度が当初予算約1350億円、補正で1691億円でトータル3041億円、129期間に対する拠出でございます。
28:54
令和5年度が1333億円で補正が1436億円で2769億円で134期間に 対する拠出でございます。
29:05
何が言いたいかというと、今日別に指摘をしたいとか、こうじゃないかって詰め寄りたいのではなくて、僕が政府にいたときもすごく疑問だったんですけど、この拠出はですね、プレッジをしても年度約束している、今年は日本はこれだけ払うよと約束しているものも含まれているというふうに思っていて、補正で実は当初予算より多く積んでいるんですね。
29:33
補正で多く積んでいるということはですね、補正予算というのは給与用して必要なものですから、補正が組まれるかどうか、ほとんど組まれてきているんですけど、補正が組まれるのかどうかわからないんですね、実態は。
29:49
実はこの補正は、例えば補正を組むときに経済対策ですと、それから例えばコロナ対策ですと言って補正を組むんだけど、実は国際機会の拠出金がこういう形で入ってきているんですね。
30:04
それは純箱の隅を突くと、なんでコロナ対策だ、経済対策なのに国際機会の拠出金が入るんだという議論がよくなされます。私ずっと言ってきたんですけど、もともとプレッジしているもの、国際機会に日本として拠出金として決まっているものについては、当初予算に入れるべきじゃないかと、ずっと言ってきました。
30:30
そして財務省がうるさいのがよくわかるんです。なぜならシーリングをかけるから、外産要求から予算編成のときにシーリングをかけて、各省庁を横並びにシーリングをかけるので、例えばどこかの時点予算を書き換えて、当初予算で拠出金額を載せようと思うと、外務省だけ突出してその年増えることになるから、それは多分各省庁との関係で難しいんだと僕は思うし、
30:58
財務省もなかなかうんと言わないのも、僕は事情はわかっているつもりなんです。しかし、やっぱり補正で必ずこれをオンしなきゃいけないというのは、ちょっと健全じゃなくてですね、
31:11
どこかの時点で、どこかの政権が腹を据えて、日本が拠出額として年間だいたいプレッジしているも のについては、もう外務省の当初予算に入れるんだと。もちろん国際情勢の変化によって補正でオンしなきゃいけない部分が出てくるかもしれないんですけど、
31:31
それをするべきではないかと。これを見ていただくと、令和4年も令和5年も、さっき申し上げましたけど、当初予算より補正予算が多いんですね。やっぱりここは少し僕は、予算の組み方として改良の余地があるのではないかと思っておりまして、
31:53
これは実は外務省に対する応援なんですけれども、どのようにお考えか、別に大臣ではなくても官房長でも結構ですので、お答えいただければと思います。
32:10
資料にも書かれています国際機関への分担金、それから居 室金というものにつきまして、基本的に当初予算におきましては、まずは分担金であるとか、義務的な居室金、これは必ず払わなければならないというものでありまして、これを当初予算に計上するというのは原則かと存じます。
32:38
その上で任意居室金といわれるものにつきまして、プレッジするもの、それがその時点で分かっているもの、分かっていないもの、いろいろとあるかと思いますけれども、その中で当初予算に計上できるものは当初予算に計上していくということかと思いますけれども、
32:54
残念ながら補正予算というものが年度当初にどうなるかというのは分からないということでございますので、もし補正予算がありましたら、その時に補正事由、それから国勢情勢などを踏まえて要求させていただくということになるかと思いますけれども、
33:14
そうなるかどうかという分からない時点におきまして、できる限りその時の財政事情なども勘案しながら当初予算で計上させていただくということかと存じます。
33:31
今の官房長の答弁は原則論を言っているのか実態を言っているのか、僕ちょっと分からなかったんですけれども、実際ではこの令和4年とか令和5年の1691億円とか1136億円というのは、全部任意で、全部その場での判断で入れているお拠出金ですか。
33:53
払い込む時期によって、当初予算じゃなくてもいいというものは後に回しているんだということも僕は理解はしているつもりなんですが、全部が全部補正で組むのが任意であったり突然出てきている必要額とは限らないんじゃないでしょうか。
34:16
お答え申し上げます。福山委員おっしゃるとおりということでありますけれども、この当初予算に入っているものにつきましては、これは基本的に分担金、それから義務的拠出金ございますが、これも年度当初にその分担金、義務的拠出金の額、全額が分からない時もありますので、必ずしもその年度に必要なもの全額が入っていない場合もございます。他方、当初予算におきまして、 任意的な拠出金につきましても分かっているものを可能な限り計上しているということでございますけれども、年度途中におきまして補正予算がある場合には、今申し上げた分担金で当初に計上できなかったもの、ないしはそのときの国債事情に鑑みて、これは払わなければいけないと考えられるので、これを考えられる任意的な拠出金などなどについても補正予算において計上させていただいているというのが現状でございます。
35:25
ありがとうございます。本当にそうなんですよね。例えばですが、私これ責めているんじゃないんです。昨日外務省の会計課にお伺いしたんですね。そしたらこう答えられるんです。来年度予算に拠出予定であるも当初予算案に計上されていないものは現時点では想定しておりませんと答えられているんです。それはその通りなんです。それは当初予算こうやって審議しているのに、将来的な補正予算の金額がありますなんて言ったら、この予算を出し直せと野党に言われるかもしれないから、そんなのは言えないんです。だから会計課としては、現時点ではこれ以外は想定しておりませんと答え るんだけど、そんなのはあまりリアリティがないんです。現実にはね。僕ダメだと言っているんじゃないですよ。その答えがダメで決していかないと言っているんじゃないです。こう答えるより仕方がないんです。だけど少し予算の立て方としては、あんまり健全じゃないんじゃないかと。ひょっとしてですね、景気が良くなって経済が良くなって税収がバーっと上がるようになって補正組みませんと言った瞬間にですね、約束しているものの拠出出せなくなるんですね。僕はずっとこれ、実は僕が与党の時からそう思う、政権の時からそう思っていたんですけど、いやいやそこはちゃんと計上できるものをしとこうよと、投資予算でと。いうふうに思っていたので、大臣何か改善の余地ないですかね。僕らの時はなるべく投資予算にどうしても毎年やらなきゃいけないことはぶち込んだんですけど、結構財務省ハードル高かったんです。その気持ちも僕も分からなくはないんですが、できればこういうことを改善をしていった方が予算案としてはより適切になるような気がするんですけど、大臣どうでしょうか。
37:34
国際的な公約というかプレッジしている拠資金なり分担金そのものは外からも見られている状況でありますし、それに基づいて全てのステークホルダーという関係者が動くということになりますので、その予算の立て方そのものは極めて大事なメッセージにもなり得るというふうなものだと考えております。その意味で実態にできるだけマッチングすることができるようにしていくというのは、これは極めて重要なポイントだと思っています。特に日本は4月からフィスカルイヤーということで3月までの予算を組んでいるわけでありますが、大概的には1月からの予算になっておりますし、また分担金の払い日、支払い日、納入日ということについても、これも一括だけではなく複数に分けてということもありますので、その年度の年度年のうまく調整しながらやらなければいけないというちょっと難しさもある中を必死に今、外務省でも予算を立てている状況であります。できるだけ実態に合わせる形で、しかも大概的にもそれに対してしっかりと信用していただけるような形になるように、できるだけ工夫を進めくまた努力をしてまいりたいというふうに思います。岡山君 大臣から前向きなご答弁いただいたと思うのでありがたいと思いますが、例えば秋口になるとですね、うちのところの教室金がまだ入ってきてないんだけど、何とかしてほしいなんて国際機関からいろいろ言われたりするわけですが、その時にいやいや補正が組まれると思いますって、補正が組まれるかどうかって本当に分からないので、そこが大臣おっしゃるように国際社会からの見られ方、それから信頼度も含めて、もう払うことが決まっているというか、そういう意味で、国際社会の中での補正ができるような形になるように、それから、国際社会の中での補正ができるような形になるように、それから、国際社会の中での補正ができるような形になるように、そういう意味で、国際社会の中での補正ができるような形になるように、それから、国際社会の中での補正ができるような形になるように、ODAは正直申し上げると97年がピークですけど、ちょうど半減です、今。半分です。半分に加えて円安なので、国際社会から見られる金額は見かけ上相当落ちています。国内には景気が悪かった時も含めて、海外にお金を、ODAを出す余裕があるのかという議論があるのも承知はしておりますが、冒頭申し上げたように、日本のODAというのは非常に信頼が高いし、やっていることも評価が高いと思います。保険衛生分野、道路、鉄道などのインフラ、農業基盤の構築、気候変動、そして人材キャパビル、本当に日本のODAは評価が高いので、そこが、いろんな財政事情があるとは言いながら、また、途上国がみんな成長しているから、ODAをもらわなくて済むような国が増えてきていることも含めて減っているのは理解をし ておりますけれども、それでも半減です。先ほど申し上げたように、円安の分だけ見かけ上はむちゃくちゃ減っているということも含めて、今国際目標としては、国民総所得のGNIの0.7%というのが、一応SDD図での各国の目標になっていますが、令和6年度の日本の国民総所得に対するODAの比率は、官房長、答えられます? 答えられなかったら僕答えます。分かりました。0.39%なんですね。0.7%は届いていないんですよ。やっぱりここは届かせてほしいと思うんです、僕は。防衛費2%、GDP費2%ということで、薬器となって政府与党は防衛費の増強に努めて、かなりの金額を積んだと。SED図の目標については、0.7%に対して0.39%で、ここは目標が届いていないと。極めてここはバランスが欠けていると思っていて、日本のこれまでにやってきたことの信頼を、一方では継続しなければいけないと思うんですよ。そのためには自民党与党さんも頑張って、いやいや防衛費をこれだけ上げるんだけど、そこは0.7%にしとかなきゃいけないみたいな議論を、ぜひ政府与党の中でもしていただきたいと僕は正直思うんですね。だから、今日は予算の移植なので予算のことを申し上げているんですけど、すごく僕は残念に思っていて、もし大臣に何かお言葉があればお願いします。
43:25
今、全体のこれまでのODAの予算が極めて推移が見ていますと、ピークから比べて半減しているという、この長い年月の中で、ある意味では日本の存在が小さくなっているという、一つのシンボルのような形で、このODA予算の数字が動いているなという実感をしながら、外交にも関わってきているところであります。まさに、大概的には0.7%、GNIの0.7%ということで、それを目指してとにかく努力をするということでありますが、現実は非常に厳しい中を毎年の中でやっている状況であります。その意味で予算の立て方については、今回非常に厳しい状況ではありますが、まさに人権費とか地方セキュリティの強化と在外交換の強化と、こちらの方の外交の本体の体制が、今のエンアス等も含めまして厳しい状況にあるので、そちらの方にしっかりとしながら、さらに当該国との関係性を強化することによって、なるべく質の高い、そして持続可能な形でのODA予算の使い方、こういったことに工夫をしていく、そういう意味でのチャンスとは言いませんが、大変大事な機会ではないかと、こんなふうに思っております。今までの長いODAの予算が、本当に信頼という形で受け止められているということ、これは財産でありますので、これをしっかりと持って、しかもさらに一段また工夫をしながら進めていく、そういう切り替えの時期に今あるのではないかと、こういう認識の中でできるだけ前向きに進めていきたいと思っております。
45:32
大臣が存在感がだんだん小さくなっていることを実感しているみたいなことを正直に言われたので、私もこれ以上は申し上げませんが、本当にそこは大事だと僕は思っているんですね。本当に日本のこの70年間の信頼というのはかけがえのないものだと思っていまして、先人がずっと積み上げてきたものでございますから、そこはぜひ外務省としても胸を張って財務省と折衝していただきたいと思いますので、あえて僕は実は財務省を呼ばなかったんです。呼んで話を聞いてもなと思ったので呼ばなかったんですが、そこは頑張っていただければなというふうに思いますので、よろしくお願いします。その延長線でいうと、僕はこの間から何度も同じことを申し上げているんですけど、アンルワへの拠出が止まっています。あまり良い状況が続いていません。イスラエルの首相がラファの地上侵攻不可避と言い出しているし、今日の新聞でもガザ市民の拷問の話が出ています。どうもですね、あまり良い状況が続いていないと思っていますし、私この間もこの委員会で申し上げましたけど、ラマダン前の定戦はできなかった。戦闘は続いている。つい先日、ラハの食料配給所が攻撃をされて、アンルワの職員を含む5人が死亡したと。今、飢饉の状態にも関わらず食料配給所が攻撃されたというのは非常に人道的に問題だと思いますし、そうは言ってもアメリカのブリンケン国務長官も、イスラエルに対して人道支援に関わる人たちを守る責務と義務があると述べて、食料の搬入路をより多く開くよう求めていますし、バイデン大統領もいささか人道的なものについてイスラエルに対して発言をしだしました。戦闘開始以来、市民の死亡は3万人を超えました。その4割の1万2千人以上が子どもの死亡です。5歳未満で栄養状態が悪い子どもは33万5千人。学校に行っていない子どもは100%ガザから逃げられません。子どもは本当に今厳しい状況になっています。女性もです。もちろん、ハマスのこの戦闘のきっかけになったテロ行為は許しがたいものでありますが、イスラエルの市民に対する虐殺行為や拷問も緩和できるものではないと思います。これは国会でどこでもやられていますけれども、ICJが暫定措置命令を出したのはやはり大きなことだと僕は思いま す。非常に国際的には画期的なことだと思います。そしてこの暫定措置命令は、国際法上、御案内上、立法義務が生じています。その暫定措置命令にイスラエルは従わず、ガザへの軍事攻撃を続けている状況です。もちろん、ハマスのテロ行為にアンルワの職員が12人関与していたという話がイスラエル政府から発表されて、国連も12人のうち9人が特定して解雇ということで、今調査も進めていると聞いていますけれども、欧米諸国は当初、米国、カナダ、ドイツ、英国、イタリア、オーストラリア、一時停止しました。日本は実はこの国の後でした。最後に追いかけました。一時停止が続いていますが、今の人道状況、危機も含めた人道状況も踏まえ、カナダ、EU、スウェーデン、オーストラリアが資金拠出の再開を決めたのです。もとへ戻し出しています。法の支配を日本は国際社会に強く訴えています。ICJの暫定措置命令に従わないイスラエルに対しても、日本は強くメッセージを発するべきだと僕は思います。一方で、この間この委員会でも言いましたけれども、上位概念としての人道支援を日本は大切にするんだと、先ほどから申し上げています人間の安全保障も含めて、だからここで再開は一旦もう一回始めると。一時停止したものは始めると。各国も始め出しているわけですから、その決意を日本政府に求めたいと思います。もしかしたら27日にアンルワの事務局長が何か来られるみたいなので、その時に発表されるのかもしれません。その準備をされているのかもしれませんけど、アンルワの事務局長が来た時に何もこちら決めないで返すというのも私課題だと思うし、受け入れるということは多分発表があるのかなと期待していますが、うすうす。しかし、やっぱりそういう動きがなくても日本は人道上、上位の概念で、日本は資金を再拠出するんだと決めるんだということを、ぜひ大臣には強くメッセージとして出していただいて、ご決意をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
51:35
この運ルワでございますが、パレスタ難民支援におきまして不可欠な役割を果たしているということについては、国際社会でも広く認識をされているところであります。まさに一時も早く、アンルワ地震信頼を取り戻してその役割を果たせるような取り組み、これをアンルワ地震が進めるということが必要であると考えております。この間、国連やアンルワ地震、あるいは関係国との間におきまして、さまざまなチャネルを使って意思疎通を続けてまいりました。そして今まさに国連による調 査、そして第三者の検証の進捗、アンルワ地震が具体的な取り組みをするということで注視をしているところでありまして、そうした積極的なプロセスに協力もしてきたところであります。私自身、第三者検証グループのコロンナ議長、またグテーレス国連事務総長と先般会談をいたしまして、アンルワのガバナンス強化の必要性等、日本の立場を改めて伝達をしたところであります。ご指摘のとおり、来週にはザリーニアンルワ事務局長が本日する報告で調整中でございまして、説明をしっかり受けたいというふうに考えております。そして今後の第三者検証によります中間報告、アンルワ地震のガバナンス強化に対する取組等に対しまして、我が国の対応の検討、これをスピード感を持って進めてまいりたいというふうに思っております。一日も早くという思いは限りなく同じでございます。私自身その意味で今のすべてをこの教室再開に向けまして、総力を挙げて対応してまいりたいというふうに思っているところでございます。
53:24
前向きにお答えいただいたと思いますし、事務局長が来るので一定の準備を今されているの かなと推察をいたしますが、ぜひ早く決めていただきたいと。できれば来る前に決めたら向こう喜んで来るじゃないですか。来て説明しろと、説明を受けたから出すぞってちょっとね。それは早く決めて事務局長を迎えた方が僕は実はいいなと、日本の国際社会に対する姿勢としてはいいんじゃないかなと思っているので、これまでの答弁よりかは半歩ぐらい前向きな答弁をしていただいたと受け止めますが、できれば教室の再開に向けてもう一段の決断をお願いしたいと思います。もう十分にお分かりいただいておりますが、日本は他の国際機関にもちろんWFPなどに出しているのも分かっているんですけど、アンルアには70年の歴史があって、2万4千人のスタッフを抱えていて、やっぱりそこに保健所、学校、医療機関、それを全部ある種のマネジメントをしているところなので、やっぱり教室をすることの効果は、今の基金を目の前にしている子どもや女性のことを考えると、日本としての国際社会のメッセージとして出していきたいし、イスラエルに対しても一定の強いメッセージで、法の支配を守れということを言っていただきたいと改めてお願いをします。大臣いかがですか。
55:12
中東ガザーの情勢については、本当に油断を許さない状況が続いているということ、特にガザー地区におきましての人道的な危機につきましては、大変重要な状況が毎日、激化しているということについては、大変深刻に受け止めているところであります。安老は教室金でございますが、国民の皆様から税金を原資としている大変貴重なものでございます。テロ攻撃への関与の疑惑という事態の重要性に鑑みまして、教室の一時停止をせざるを得なかった。その上で、今のような状況の中で、安老は自身もガバナンスの強化を含めまして、今、ラザリニジの所長も中で相当な努力をしていただいていると、そこのところもしっかりと伺って、そして今回の対応をしてまいりたいと思っております。時間の非常に限りはある中ということを十分承知をしているところでございますので、その意味で本当に迅速にスピード感を持って対応してまいりたいと思っております。
56:27
本当にこれまでよりかは前向きですし、最低限、事務局長がきっちり説明を受けたら、用意があるというような雰囲気でお話をいただいたなと僕は受け止めて、できれば早いほうがいいと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。次の話題に行きたいと思います。今、法務委員会では共同申権、単独式権権、民法改正の議論が出ております。少し国際的な状況と誤解がある部分があるので、そのことについて外務省にお尋ねをしたいと思います。ハグ条約、今年の4月1日で、日本でハグ条約が発行して10年となります。実はハグ条約、私、官房副長官のときにハグ条約をまとめるのに、随分関係省庁を集めてやりました。方向性をある程度出した後、世間が変わりました。実は2009年の政権交代の前から、欧米からは、日本のハグ条約を何とかしろという声がすごくあって、政権が変わった後、アメリカ、欧米諸国から、日本のハグ条約を何とかしてくれという声がすごくありました。その声を受けて、私、外務省や各厚労省、警察、総務省とずっと調整をして一定のスキームを作った上で、この状況になりました。ですから、今、外務省がこのハグ条約に関して 、領事局の中にハグ条約室を作って御奮闘いただいていることについては、心から敬意と感謝を申し上げたいと思っております。ちなみに、現在ハグ条約の定額国は何カ国になりましたか。
58:32
現在、日本を含めまして、103カ国でございます。
58:39
外務省はどのような体制でハグ条約関係の業務に当たっているのか、ハグ条約の実施に関わって役割としてどう果たしていただいているのかお答えください。
58:53
先ほど委員が御紹介いただきました、現在、領事局にハグ条約室というものがございます。そして条約では各国で中央当局を定めることになっておりまして、まさに日本の場合には外務大臣が中央当局、そしてその実務を領事局、ハグ条約室が担当しております。このハグ条約室には現在、放送関係者、児童心理専門家、DV対応専門家等を含む21人の職員が勤務しております。そしてこの体制の下で、ハグ条約に基づく援助申請の受付審査、この所在特定、当事者間の連絡の仲介、裁判外の紛争解決手続き機関やハグ条約案件に対応可能な弁護士の紹介、さらには面会交流支援機関の利用に関する費用負担等を行っております。
59:51
これですね、当初なかなか進めにくかったのはですね、海外で結婚されて、例えば日本人の女性が子供と一緒に日本に帰ってきた。相手の男性が、例えば海外の男性がDVであったりした時に、日本人女性が子供と一緒に日本へ連れて帰ってきた時に、欧米からするとそれは連れ去りだと。ハグ条約は一旦戻すことになっているんです。必ず戻して、その結婚して子供を育てたところで対応するべきだと、裁判を受けるべきだという状況だから必ず戻せという話になるんです。この戻すのが、例えば僕は男性か女性がどっちがいいか悪いかは別にして、子供と一緒にそこへ戻ったら本当に危険だと、そういう方に自動的に戻すのかとハグ条約を締結すればということで、日本国内の日本人の女性で子供と一緒に帰ってきた人たちからすごい不安の声がありました。逆もありました。日本から子供を連れて海外に行ってしまっている人に対してどうするんだという声もありました。当時日本は条約を批准していなかったので戻すことができなかった。だけど戻すことが前提だと本当に危険なことも危ないこともあるので、実はそういったいろんな女性や男性も含めて子供と一緒に帰ってきたような方々を救済するような機関、NGOとも話し合いをしながら、実はこのハグ条約の批准にこぎつけました。その時に今領事局長が言われたように、本当に日本の外務省が人も含めて集めていただいて対応いただいています。これは別に返す返さないを決めるんじゃなくて、返還の援助の申請とかそれに対する援助をちゃんと窓口を作るというのが基本的に外務省の役割だったんです。正直言うと各省庁でこの条約室を誰が持つのかで、各省庁全部嫌がった中で外務省にお願いをして引き受けていただきました。今このハグ条約の運用に関して日本のこの条約室を含めて、当時は日本に作れ作れって10年前は散々批判的だったんですけど、今国際社会からどういう評価をいただいているかお答えいただいていいですか。
1:02:48
委員から今ご説明いただきましたけれども、外務省中心に今このハグ条約を運営しておりますが、その結果この条約にのっとった対応が日本政府全体としてもできているということで、関係各国からは基本的に高い評価を得ているという具合に考えております。
1:03:15
局長にイエスかノーでお答えいただきたいんですけど、さっき僕も申し上げましたけど、これは返還援助申請を受けて外務省窓口になってやったり、面会交流援助を受けて対応したりする業務であって、新権を決めたりですね、新権のあり方を議論する条約ではありませんよね。
1:03:40
そもそもこのハグ条約ですが、看護権または新権をどちらの親が持つのかといったこと、また子がどちらの親と暮らすのかなど、看護に関する事項について決定することを目的とはしておりません。この条約はですね、看護に関する事項について決定するための手続は、子が慣れ親しんできた生活環境がある国で行われるのがその子にとって最善である、こういう考え方に立ちまして、あくまでもその子を子がもともと居住していた国に戻すための手続等について定めるものでございます。従いまして、ご指摘のとおり、このハグ条約の仕組みと、単独新権か共同新権かといった、そういった新権に関する議論とは全く別のものでございます。
1:04:35
もうはっきりお答えいただいてありがとうございます。もう一点、その子が慣れ親しんだ、生まれて居住してきた当該国の制度が共同新権であるか単独新権であるかということも、このハグ条約においては全く別の話だということでよろしいです。
1:05:00
いや今回共同新権単独新権の議論が法務委員会法務省でやられるときに、よくこのハグ条約を日本が批准しているんだから、やるべきだとかやらないべきだとかいう少しミスリードな議論があるので、今日はちょっと外務委員会の場をお借りをして、外務省から本当に今ご苦労いただいているので、そのことの実態も含めてお話を伺わさせていただきました。実際に返還されている例、それから返還しないでいいというのは、改めて当該国の裁判とかで行われるわけですけど、返還事例や不返還の事例って何か具体的にありますか。
1:05:48
例えばでございますけれども、日本から外国への子どもの返還が求められた事案のうち130件について、これまでこの返還または不返還の結論に至っております。このうち返還との結論に至ったものは、約6割に当たる77件ということになっております。
1:06:14
約4割の53件が不返還ですから、それぞれにおいて状況に応じて判断をしてくれるということだと思っております。国際社会では日本の把握条約の運用については、先ほどの話の評価を受けていて、そして今回の日本国内における民放改正の共同申請と単独申請の問題は全くこの把握条約とは別物だということは、今ご答弁ではっきりいただいたので、とてもありがたいと思います。その前提に従って、今回の共同申請の民放改正については、何が子どもの幸せのために大事なのかという観点で徹底的に議論をしていきたいと思いますし、慎重に議論をしていただきたいなと思っておりますが、それ は本部委員会のことなので、これで今日は把握条約の件については終わらせていただきたいと思います。本当に丁寧にご答弁いただいてありがとうございます。また、外務大臣、本当に実は条約室、頑張ってくれていて、大変丁寧にいろんなことをやっていただいています。本当に海外からお子さんを連れて帰ってこられた方を、例えば探して相手と連絡を取って面会の話とかっていうのは、外務省の仕事かって当時相当言われたんですけど、他やれるところがないというので、本当に引き受けていただいたという経緯があるので、そこについては大臣におかれましても、ぜひ目をかけていただければありがたいなというふうに思っております。他やりたいこともあるんですが、時間がなくなりそうなので、ちょっと早いですが、これで今日の質問を終わります。ありがとうございました。
1:08:26
【礼和6年度外務省予算及び明示施策】公明党の上田勲でございます。本日は、礼和6年度外務省予算及び明示施策について質問させていただきます。なお、防衛省関連施策につきましては、午後の公安審査の際に取り上げさせていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。まず、礼和6年度予算では、政 府安全保障能力強化支援、OSAの予算5兆円が計上されておりますが、これは前年度比でいうと2.5倍に当たります。礼和5年度は、フィリピン、マレーシア、バングラデシア、フィジの4カ国に対して、警備艇や沿岸監視レーダーシステムなどを共有しております。これによって、それぞれの国との関係が強化されるとともに、インド太平洋地域における海洋安全保障が強化され、我が国の安全保障にも寄与しているものだというふうに受け止めております。こうした実績を踏まえて、礼和6年度では予算も2.5倍になっておりますので、どのような事業を考えられているのか、実施方針についてお伺いをいたします。お答え申し上げます。厳しさを増す国際情勢の中で、OSAの重要性はますます増しており、外務省としては、OSAをさらに戦略的に強化していく考えでございます。その観点から、先ほど御指摘のとおり、礼和6年度予算案には、礼和5年度の約2.5倍となる約50億円をお願いしてございます。その上で、礼和6年度案件につきましては、OSAの目的に照らした支援の実施の意義や、日本として把握している各国のニーズ、各国の経済社会状況等を総合的に勘案して検討しているところでございます。現在、ベトナム、ジブチ、フィリピン及びモンゴルに対するOSAの実施の検討を行うための事前の調査、またはその準備を進めているところでござ います。今後、相手国との更なる調整や、関係省庁との協議を行い、最終的に案件実施の可否を判断することとなると考えております。いずれにせよ、我が国にとって望ましい安全保障環境を創出する、このような観点から支援の意義のある国を対象として、案件形成を進めていきたいと考えております。
1:11:06
今、対象となる国について調査を行っているけれども、具体的にはこれから決めていくということでございました。防衛装備品を無償で供与するわけでありますから、その国のガバナンスが適正に行われていることが重要でありますし、我が国との外交や安全保障上の関係、その重要性というのも重要だと思っておりますので、そうしたことをよく検討していただく上で、実施をしていただきたいと思います。次に、3月11日の外務大臣の上川大臣の経団連合団会での講演についてお伺いをしたいと思います。外交を通じて日本の経済力を強化する方針を打ち出した点、これはとても重要な内容であったというふうに受け止めております。講演の中で大臣は、経済的威圧に対抗していくことを強調していることは、とても重要な点だと思っております。中国などが、やはり経済的な依存を利用して不合理な要求であるとか、あるいは不当に貿易や投資を制限する動きというのは、我が国の企業にとって深刻な問題となっております。これまでもこうした様々な問題があったということは事実なんですけれども、特に最近やはり深刻さが増しているのではないかというふうに感じられます。企業が安心して経済活動を行っていくためには、やはり自由・公正・安定したルールに基づいた、そうした環境が必要であります。こうした経済的行為は許されるべきではありませんし、そのために外務省としてどのように取り組んでおられるのか、お伺いをいたします。ルールに基づく自由で公正な経済秩序を維持・拡大していくことは、我が国にとって、委員御指摘のとおり不可欠でございます。近年、経済的依存関係を政治目的のために向き換えた経済的威圧、これへの対応が大きなチャレンジとなっておりまして、G7を始めていたしました同志国の枠組みや、2国間での取り組みも有効に活用しながら、同盟国、同志国などとの連携を積極的に推し進めているところでございます。また、経済的威圧への対応を強化するにあたりましては、企業との緊密な連携が極 めて重要である、こうした問題意識から、今般、我が国の在外交換に設置されております日本企業の支援窓口、ここにおきまして、経済的威圧に関する企業などからの相談を追加的に行うこととしたわけでございます。この窓口も活用しながら、スタートアップを含みます日本企業の海外ビジネス展開を強力にサポートしていきたいと考えております。今、答弁にもあったんですけれども、そういう経済的威圧を行う国で活動している日本の企業だけではなくて、やっぱりこれはもう世界的な問題だというふうに思っております。こうした経済的な威圧行為を行えば、相手の国だけじゃなくて、行った自分の国がもっと不利益になるんだと、そういった結果をもたらすような取り組みが必要なんだというふうに思います。そのことをやっぱり広く理解させていくことが重要だというふうに思っております。官民が今答弁にもありましたけれども、しっかりと協力して対応していただきたいというふうにお願いいたします。また、先ほどの答弁にもありましたけれども、これはもう日本だけの問題じゃなくて、外国、とりわけ依存度が高くて、交渉力が弱い国々にとってはもっともっと深刻な問題でございまして、関係国がやっぱり協力 をして、政府と民間も協力をして対抗していく必要がありますので、ぜひ外務大臣が国際的なリーダーシップを発揮していただきたいというふうに期待をいたしております。また、講演の中で、現在の官民連携においては、縦割りの打破が最大の課題だと述べられております。大臣というお立場で、この縦割りの弊害について言及するというのは、あまり聞くことではないんですけれども、あえてここで大臣が言及されたということは、強い思いがあったものだというふうに受け止めております。そこで、大臣にこれはどのような縦割りの弊害、それを感じられているのか、実感されているのか、お考えを伺います。
1:16:19
私は、外国出張に際しまして、現地の日本の企業の方々と意見交換をしております。この省庁の、また、機関の垣根を越えて、政府の支援ツールに関しまして、在外交換への情報集約、また、日本企業に対する一元的な情報発信、これを強化する必要があるということを、そうした中で強く感じている 状況であります。スタートアップや、また、中小企業を含めます日本企業の海外展開支援でございますが、これは、政府全体の極めて高い優先課題の一つと考えておりまして、外務省の所管するJICAによります支援に加えまして、財務省が所管するJBICによる投資金融、また、経済産業省の所管をするJEDROによる支援、また、NEXIによります貿易保険など、各省庁、機関が様々な支援ツールを有している状況でございます。私自身、先般の講演で、今、ご紹介いただきました、経済外交強化のための競争ともにつくるという競争のプラットフォーム、このことをテーマにお話をさせていただきましたけれども、この競争プラットフォームの概念も、こうした様々な支援のツール、これをしっかりと一元化していく必要があるのではないかという問題意識に基づいて打ち出したものでございます。具体的に申し上げますと、本省と在外交換がそれぞれ有している日本企業や関係省庁、機関とのネットワーク、これを強化した上で、有機的に結びつけることによりまして、関係するステークホルダーが緊密に情報交換を行い、オールジャパンとしてより効果的に連携ができる、そうした体制を目指すものでございます。新しい形の官民連携を通じまして、各国が抱える社会課題に関しましての解決策、これも官民一体となって提示をしていくことによりまして、国際社会におきまして持続可能な社会環境の実現と、また安定的な日本の経済成長、この両立を図っていくということを目指しているところでございます。
1:18:45
ありがとうございます。確かに海外で企業活動、経済活動を行おうとすると、所感がいろいろ分かれていて、どこにどういうふうに聞いたらいいのか分からないというのは、私たちもよく聞きますし、現実に私たちも、例えば、委員会の質問を通告するときに、これを聞くと、いやいやこれは内閣府です、これは経済産業省です、そういったことはしょっちゅうあるんですね。だからそれがやっぱり、多分企業の方が聞くともっとそういうことが実感されるんだと思うので、その辺は大臣の問題意識が大変重要だと思いますので、是非そこは縦割りの弊害を打破するために、全力で取り組んでいただきたいと思います。時間の関係もありますので、まとめて聞かせていただきますけれども、後援で大臣は対日直接投資の拡大に向けた企業との協業も進めると述べられております。この点も極めて重要だというふうに考えております。この日本経済の競争力を高めていく、そのためには海外から資金、人材、技術を積極的に手にいくことは重要でありますので、この点、やっぱりこれまでちょっと遅れてきた点があるというふうに思っております。外務省としてこれからどういうふうな取組を行ってきたのか、また今後の方針についても伺いたいというふうに思います。そしてもう一点、まとめて恐縮なんですけれども、後援の中で大臣が経済広域担当課の設置を検討するというふうに述べられております。非常にこれは報道もそれに注目を集めたことでもありますけれども、どのようなクラスの人材、能力の人材を充てるのか、また職務の内容、これから具体的には決めていくんでしょうけれども、そういった構想についてもお考えを伺えればというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
1:20:49
まず、これまでどのようなということのご質問でございますが、2016年4月に126の在外公開におけまして、担当窓口を設置いたしまして、対日直接投資の促進に関しましての関連イベントの開催、また投資の呼びかけを行ってきたところでございます。また、2023年6月におきましては、推進重点国におきまして働きかけを強化する観点から、ニューヨーク、ロンドン、デュセルドルフ、パリ及びシドニー、この5都市におきまして、新たにFDI、タスクフォースという形で設置をいたしまして、在外公開庁及びジェトロの海外事務所長レベルで緊密に連携する体制を新設をしたところでございます。こうした5つの都市におきましての現時主要企業や、また政府機関幹部への働きかけを強化するとともに、日本進出を目指す外国企業へのきめ細やかな支援、これを通じて外国企業からも誘致を図っていくということにつきましては、まさに対日直接投資促進戦略という形の中で、強力に進めてまいっている状況であります。さらに、経済広域担当課の設置についてということで、御言及いただきましたけれども、私も先ほど申し上げたとおり、外国出張の際しては、できるだけ現地の方々と意見交換をするようにしてきておりますが、この中で印象深いことがございまして、特に日本企業が海外拠点から第三国向けの輸出に取り組んでいる事例でありますとか、あるいは、現地企業と第三国市場での連携を進めている事例、こういったことに接する機会が結構印象深い事例でございます。日本企業の海外展開のある意味では、高齢ではないかと、良いグッドプラクティスではないかというふうにも考えているところであります。こうした事例も念頭に、日本企業における第三国輸出に向けましたハブ拠点の設置等の取り組みを支援するとともに、在外交換を通じて日本企業と現地企業とのネットワーキング、あるいはマッチング機会を積極的に提供していくという考えでございます。その際、多くの日本企業でありますが、非常に広域的な視点を持って、戦略的に海外拠点を設置しているということも踏まえまして、在外交換が、この企業がこうした事情ニーズ、柔軟に対応することができるように、今般、新たに個別の在外交換の担当地域、これを超えた経済広域の担当官の設置を設置することといたしたところであります。人事宣言等を含めまして、具体的な制度設計につきましては、今後検討を進めてまいりたいと思っておりまして、我が国経済外交の戦略と企業側のニーズの連動、さらに政府として、まさにスタートアップを含めまして、グローバルな活動を展開する日本企業、これを効果的にサポートすることができるように、できるだけ速やかに、まずは地域ごとにこれを設置する方向で検討作業を進めまして、在外交換そのものの機能強化にも取り組んでまいりたいと考えております。
1:24:26
ありがとうございました。ぜひよろしくお願いを申し上げまして、質問を終わらせていただきます。
1:24:48
日本維新の会、教育の無償化を進める会の松沢重文でございます。まずはじめにですね、昨今行われましたロシアの大統領選挙の評価について、外務大臣の見解を加えたいんですが、ロシアの大統領選挙はブーチン 大統領の圧勝で再選をされたわけであります。これに対して欧米諸国はですね、自由でも公正でもないひどい内容だとして、無効であると反発しているんですね。私から見れば、これはブーチン大統領の圧倒的信任だけを目的に行われた、選挙独裁のためのイベントぐらいにしか思えません。しかしこれに対してですね、日本政府の対応が何かはっきりしない。岸田総理は、他国の選挙結果について具体的に申し上げることは控えると言いながらですね、今度林官房長官は、ロシアの魯軍が占領した地域での投票は国際法違反であり認められないと非難しています。そしてですね、この国連の方では、日本の国連大使を含む50カ国以上の国連加盟国が、やはりロシアがウクライナの占領地域で大統領選挙を実施したことを国際法上無効であると共同声明で強く非難しています。そこで外務大臣に改めてお伺いしたいんですが、日本政府としての統一見解をお伺いしたい。私は今回のロシア大統領選挙は、自由で公正な選挙ではなく、占領地域での選挙は国際法違反で認められないので無効である。というのが日本政府の見解でよろしいんですか。
1:26:53
ロシアにおきまして、今般3月15日から17日でありますが、ロシア大統領選挙が行われまして、プジン大統領が処理宣言を行ったことは承知をしておりますが、我が国としてロシア国内において実施された大統領選挙についてコメントすることにつきましては差し控えたいと思います。その上で、ロシアは違法に併合したウクライナ国内の地域においても、いわゆる大統領選挙を実施したとしているところであります。ロシアによるこれらの地域の自国領への併合は、ウクライナの主権と領土一体性を侵害する明らかな国際法違反であり、かつ関連の国連総会決議とも相入れないものであり、決して認めることができない。したがいまして、ロシアがこれらの地域でいわゆる大統領選挙を実施することも、同様の理由により決して認められないと考えております。この点につきましては、先月のG7の首脳テレビ会議の際のG7の首脳声明、また大統領選挙に発出した大臣談話でもこの旨を確認したところでございます。
1:28:07
何か聞いていると、ロシアが占領した地域でやったことは国際法違反だから認められないと。ただ他国の大統領選挙についてコメントをするのは控えるとあるんですが、ロシアはですね、ウクライナの占領地域も含めて大統領選挙を行っている。自分の国だとして。だからこれは容認できない無効であると。この大統領選挙自体無効であるということをはっきりと私は言うべきだと思います。それから岸田総理はですね、そのことを報道機関に聞かれて、同時に日露関係についてこう答えているんですね。北方領土問題を解決して平和条約を締結する方針に変わりはないというふうに強調をしています。しかしながらですね、プーチン大統領は、彼が主導した2020年の憲法改正の国民投票で、ロシア憲法に新たに領土割上禁止条例というのが明記されました。この条項には 確かに国境線確定の例外規定というものがついておりますが、これは国境線が確定していない領土の問題があるところという意味なんですが、プーチン政権はこの北方領土をですね、第二次大戦の戦利品だと主張しておりまして、この対象外だということなんですね。これに該当するとは私は考えられません。このような中で大臣、ロシアと北方領土交渉をどうやって進めるんですか。私はですね、この今の硬直した状況を打破する方法は、はっきり申し上げますが、プーチン政権の失脚、交代以外に道はないと思っています。今のプーチン政権が続く限り、100%北方領土問題の交渉にもなりません。私はそのためにもプーチン大統領の独裁政治を厳しく批判して、政権交代を実現させることが日本の国益につながると考えますけれども、大臣の見解を伺いたい。
1:30:22
ロシアでありますが、ウクライナ侵略開始の1ヶ月後 の2022年の3月に、日本の大陸制裁等を理由に、日本との平和条約に関する交渉を継続するつもりはないと、一方的に発表したところであります。しかし、現下の事態は、全てロシアによるウクライナ侵略に起因して発生しているものでありまして、日本側にその責任を転嫁しようとするロシア側の対応は、極めて不当であり、断じて受け入れられないと考えております。ロシアによりますと、ウクライナ侵略によりまして、日ロ関係、これは厳しい状況にあり、残念ながら、現在、平和条約交渉について何か具体的に申し上げられる状況にはございませんが、政府といたしましては、北方領土問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持してまいります。また、ロシアが国際法違反の侵略を行っているということに対しましては、我が国として大陸制裁を大きく転換し、各国と連携して厳しい大陸制裁を実施してきているところでございます。今後とも、ウクライナへの侵略を一日も早くやめさせるべく努力を継続してまいりたいと考えております。
1:31:48
プチ政権が継ぐ限り、独裁政治家というのは、もう権力の維持が史上名台ですから、これ、ウクライナの戦争もいい形の終結は私はあり得ないと思っていますし、同時に、日本が様々なロシアとの問題を抱えていますが、北方領土の返還、あるいは平和条約の締結、プチ政権が継ぐ限り、私は不可能だと断じざるを得ませんので、ぜひともプチ政権の政権交代をどうにか日本も外交的に実現するぐらいの作戦を練っていただきたいというふうに思います。次の問題です。この度、ICCですね、国際政治裁判所の所長に、日本人として初めて、赤根智子裁判官が選出されました。素晴らしいことだと思います。大臣もWPS、Women, Peace and Securityですが、これを推進しておりますけれども、今回また女性としての優れたロールモデルの誕生だというふうに思われますが、大臣はこの赤根所長をどうサポートしていくお考えでしょうか。
1:33:11
今回の赤根智子ICC判事が、日本人として初めて裁判所長に選出されたことは、同判事への高い評価の表れでありまして、大きな意義があると考えております。今後の赤根所長のさらなる活躍を期待するとともに、まさにこのICCやまた裁判官の独立性、これを尊重しつつ、これまでのICCの所長同様、赤根所長の下でICCの果たす役割を引き続き支持してまいりたいと考えております。赤根所長でありますが、実はロシアの使命手配リストに不当に掲載をされていることから、我が国といたしましては、ICCやオランド当局に対しまして万全な警備を改めて要請をしたところでございます。赤根所長の安全が確保され、私、所長としての役割を従前に果たすことができるよう、ICCとの連携を密に対応してまいりたいと思っております。また先ほどWPSとの関連でということで、委員からご指摘いただきましたけれども、まさにこの我が国はICCの支援の一環といたしまして、ICCが設置をいたしました被害者信託基金への拠出を通じまして、紛争化の性的暴力被害者支 援を行っている状況でございます。性暴力被害者の支援、私が国に勤めておりますこのWPSの重要なアジェンダの一つでございまして、まさにWPSの視点を活かして、ICCと引き続き連携してまいりたいと考えております。
1:35:01
赤根所長は、やはり報道機関のインタビューに答えて、こう言っています。世界を巻き込む大きな紛争が増え、ICCを取り巻く環境は激変したと、政治的圧力や威嚇を受け続けることになるであろうと、政治的な支援が必要ですと、ぜひ日本の力を借りたいと訴えています。大臣が今ご説明いただいたように、しっかりとサポートしていく。特にこれロシアから締め手配されていますからね。ICCもプーチン大統領を戦争犯罪人だと言って、締め手配をしている。私は新編傾向についても、日本が気を使ってしっかりサポートしていく。ぜひとも守ってあげていただきたいと、支えていただきたいと希望し ます。ここからが重要なんですけれども、続けて、赤根所長はこう言っているんです。ジェノサイド条約の批准に向けて、早く国内法整備に取り掛かってもらいたい。日本が加盟していないことは、世界的に見て恥ずかしいことだと言っているんですね。この集団的殺人犯罪の防止と処罰を目的としたジェノサイド条約を、日本が批准するには、条約が定める集団殺害の行為、つまり共同防御や煽動を国内法で犯罪化しなければならないわけです。ですから刑法をはじめ関連法令との整備がすごく難しいわけですね。こうした国内法の整備は、法務省など関係省庁との協議が必要で、これが本当に難しいということで、私も理解をしています。しかし、もうこれ何年も前から協議しているんですね。国会でも、もう5年6年前からジェノサイド条約に加盟すべきだ、でもそれには法務省との承請が必要だ、すごく難しい検討をしていく、こればっかりなんですよ、ずっと。一体これ何年かかるんでしょうか。朱根省長は、もうジェノサイド条約を取り扱うICCのトップになって、もう日本早く入ってほしいと、こう訴えているんですよね。これが続くと私は国際社会からも日本は見放されてしまうんじゃないかというふうに思いますが、大臣の見解は何ですか。
1:37:43
御指摘の報道につきましては承知をしております。我が国は、この手段殺害犯罪、ジェノサイドのように、国際社会全体の関心事でもあります。最も重大な犯罪を犯した者が、処罰されずに済まされではならないと考えております。こうした犯罪の撲滅と予防に貢献するとの考えのもと、ICCによるジェノサイドの訴追、処罰については、ICCローマ規定に規定している協力義務に基づき、加盟国としての義務を誠実に履行することとしているところであります。一方、ジェノサイド条約は、定額国に対しまして、手段殺害の行為等を国内法により犯罪化する義務を課しております。ジェノサイド条約締結のためには、条約上の義務と国内法制の関係を整理する必要がございまして、同条約の締結に向けて真剣な検討を進めるべく、引き続き関係省庁との協議を深めてまいりたいと考えております。
1:38:59
引き続き関係省庁との協議を深めるといって、もう5年10年経っちゃいますよ。何やってるんですか。そこでね、提案があるんですけど、私は、上川大臣こそが、この問題を解決するのに最もふさわしい政治家だと思っているんです。というのは、大臣は以前に法務大臣を2度も勤めております。この問題、法務省側の問題も熟知していると思います。そこで、大臣は今、外務大臣として、このジェノサイド条約をどうにか批准しなきゃいけないというお立場もあると思います。金正常からも、説謀されているわけですからね。さあ、そこで、今年中にですね、外務省、法務省との協議、これをぐっと進めてください。プロジェクトチームをつくって。それで、それを法制審議会、もし諮問機関にかける必要があるのであれば、法制審議会に諮問して、必要な手続きをとっていただきたい。それで、法案を整備して、刑法をはじめ、さまざまな法案もあり ます。あるいは、条約案もあります。それを、来年の通常国会に、法案を提出していただきたいというふうに思います。これは、赤根省庁の、大きな要望であります。これをやるには、確かに利害関係者も多いし、関係省庁も多いから、相当複雑なんですよ。でも、やるには、政治家の強力な主導力をもって、迅速に解決していかなければいけない。そうしなければ、国際社会の激変に対応できないんです。赤根省庁も言っているように。この改革を推進するための最適任者は、現在、外務大臣、法務大臣も2回も経験している、上川大臣以外にいないと思います。大臣の私の提案に対する決意を伺いたいと思います。
1:41:04
我が国は、先ほど申し上げたとおり、集団殺害犯罪、ジェヌサイドのように、国際社会全体の関心事でもある、最も重大な犯罪を犯した者が、処罰されてはならないと考えております。委員から御指摘がございました、ジェヌサイド条約の異議につきましては、私自身も認識をしているところでございますが、同条約の締結のためには、条約上の義務と国内法制との関係、この整理をする必要があると考えております。同条約の締結に向けまして、真剣な検討を進めるべく、関係省庁との協議、これをさらに深めるべく、事務方に指示をしてまいります。
1:41:53
事務方にしっかり指示していただいて、迅速にプロジェクト事務を作って、法制審議会だか分かりませんが、そういう審議会にも全員をいただいた上で、法案提出、待っておりますので、来年の通常公開、よろしくお願いをしたいと思います。それでちょっと次の質問、時間がなくなっちゃったんで、すいません、防衛大臣、防衛大臣用の質問は来週の火曜日やらせていただきますので、ごめんなさい、せっかく座っていただいた。それでちょっと最後の質問に移りたいと思いますけれども、中国の経済的威圧のWTO、CPTTPについて伺いたいと思います。中国が日本産の水産物の一方的な金融措置を開始してから、半年以上が経過いたしますが、日中間の外交協議は全く進展していません。このままでは日本の漁業者をはじめ、水産関連事業者の破壊的な被害は拡大する一方であります。そこでもし1年間、これは去年の8月ですから、中国が金融を始めたのが、1年間、今年の8月まで協議しても、中国が態度を変えなければ、私は正式にWTOに提訴して、紛争解決のためのパネルの設置を要求して、そこで良い結果を得られなければ、今現在機能停止していますが、このWTOの上級委員会の代替的な枠組みである、多数国間暫定上層仲裁アレンジメントというのがあるそうですが、これを活用して解決を図るべきだと考えますが、外務大臣の見解を伺います。
1:43:52
この日本産の食品の安全性、これにつきましては、科学的に証明をされており、政府といたしましては、以前から首脳や外傷レベルにおきましても、科学的根拠に基づき、日本産の食品に対しましての輸入規制を早期に撤廃するよう、中国側に求めてきております。WTOにおきましては、衛生食物検疫措置に関する委員会等の場におきまして、措置の撤廃を求めてまいりました。今後の対応について、予断を持ってお答えすることにつきましては、差し控えさせていただきますが、引き続きこのWTO、その他の関連協定の枠組み等の下で、何が最も効果的かとの観点から、中国側の対応も見つつ、様々な選択肢を不断に検討してまいりたいと考えております。また、多数国間暫定上層中層アレンジメント、NPIAということでございますが、今後の対応について、予断を持ってお答えすることにつきましては、差し控えさせていただきますが、先ほど申し上げたとおり、様々な選択肢を不断に検討してまいりたいと考えております。
1:45:12
WTOやあるいは中国も入っているRCEPですね。こういう国際的な自由貿易を目指す機関もあるわけですから、ぜひともそういう機関も使って、逆に中国にしっかりと対応せよと、圧力をかけていかないと動かないと思いますので、よろしくお願いします。最後に2問まとめていきますが、日本のリーダーシップでCPTTPがDPPとして再スタートしました。そこに現在、中国と台湾が加盟申請をしております。さあ、この両国についてどうするのか。中国については、日本の みならず、フィリピンやオーストラリアに対しても、自由貿易に逆行する経済的威圧を行使して、CPTTPの理念に相反する行為を繰り返し強行しているので、CPTTP加入の資格は全くないと考えますが、日本政府の大臣の見解はいかがでしょうか。そして台湾については、自由民主主義、人権の尊重、自由貿易の推進という、これは国家理念といってはいけないですね、台湾の理念。こういう理念を、他のTPPの国々とも共有をしておりまして、また、アジア太平洋地域のある意味で経済的サプライチェーンの構築の中核となって発展をしています。私は台湾こそがCPTTP加盟の有資格者であり、加盟交渉を進めるべきと考えますが、政府はこの中国と台湾、加盟についてどう考えるでしょうか。
1:46:51
このCPTPPでありますが、ハイスタンダードでバランスと取れた21世紀型の新たな共通ルールを、その持続可能性を維持しつつ、世界に広めていくと、こうした意義を要しているものであります。CPTPの加入手続でありますが、3カ国のコンセンサスで意思決定がなされることになっておりまして、現時点で具体的な評価を明らかにすることにつきましては、今後のプロセスに影響を及ぼす恐れがあるため、差し控えさせていただきたいと思います。その上で、中国でございますが、貿易観光に関しては様々な意見があると理解しておりまして、中国がCPTPPの高いレベルを完全に満たすことができ、加入後の利向におきましても、満たし続けていくという意図及び能力があるかにつきまして、まずはしっかりと見極める必要があるということでございます。加入要請を提出したエコノミーの扱いにつきましては、他の3カ国ともよく相談する必要がございまして、我が国といたしましては、戦略的観点、また国民の皆様からのご理解、こういったことを踏まえながら対応してまいりたいというふうに考えております。台湾ということでございますが、台湾は自由民主主義、基本的人権法の支配といった基本的価値を共有し、また緊密な経済関係を有する極めて重要なパートナーでございます。かねてからCPTPPへの加入要請に向けた様々な取組を公に指摘していると承知をしております。その上で、先ほど申し上げたとおり、CPTPPの新規加入につきましては、加入要請を提出したエコノミーがCPTPPの高いレベルを完全に満たすことができ、また今後も満たし続けていくという意図及び能力があるかどうかを、まずはしっかりと見極める必要があると考えているところであります。そして、加入要請を提出したエコノミーの扱いにつきましては、他の参加国ともよく相談する必要がございます。我が国としては、戦略的観点、国民の理解も踏まえながら、対応してまいりたいと考えております。時間ですので、ありがとうございました。
1:49:25
国民民主党新緑風会の新馬和也でございます。昨日、キサラズ中東地でオスプレイが飛行再開をされました。陸上のオスプレイは、キサラズと佐賀のメタバルと熊本のタカユーバル、いずれ佐賀にも配備されるということでございます。私は、森下陸上爆量町がおっしゃるように、高高度で高速で移動できるオスプレイというのは、極めて有能で、特に南西方面の守りにはなくてはならない重要なトゥールだと思っていますが、一番大事なのは、国民の皆様の理解と納得。これはとても国防にとって大事だと思っています。今言った基地を有する自治体のみならず、近隣の皆様にもぜひご理解を賜りたいと思っています。自衛隊は、市街の仲間も頑張っていますし、各爆の中東地や基地でも本当に頑張っていますが、全国8カ所に地方協力国がありまして、ここの仲間が陰陽になって、本当に縁の下の 力持ちで、地元の皆さんとの連携や地方の整備、調整に当たってくれているわけですが、特に九州防衛局は、マゲ島や八木島の墜落事故、佐賀の新中東地、米海軍の佐世保基地、前旗の弾薬庫など、本当に問題三石で、茨城や九州防衛局長を中心に、本当に皆頑張ってくれていることを、心から敬意を表したいと思います。そこで、今の大きなテーマになっている、佐賀空港と隣接する新佐賀中東地、この佐賀市長さんたちも、本当にこの問題に注視をしていると思います。実は昨年12月6日付で、堺秀貴佐賀市長から、茨城九州防衛局長宛てに、オスプレイの安全性確保について、という3項目の要請がなされていると承知をしておりますが、その中身と、それに対する返事というか、回答はどうなっているでしょうか。
1:51:51
全国の防衛局に対しての激励をいただきました。ありがとうございます。米軍オスプレイの墜落事故に関しましては、昨年12月6日、ご指摘のように、佐賀市長から、3項目の要請が九州防衛局長宛てに行われております。1つ目は、今回の事故の経緯を明らかにするとともに、原因究明を行い、再発防止を図ること。2つ目は、今回の事故の経緯、原因、再発防止策等に関する情報を、速やかに佐賀市に提供すること。3つ目は、オスプレイについて、安全対策を徹底するとともに、事故防止に万全の措置を講ずること。以上3項目でございました。これを踏まえて、佐賀市に対しましては、今回の事故原因は特定されましたので、各種の安全対策措置を講じることで、安全に運用を再開できるといった点について、3月11日と13日、九州防衛局長が佐賀市を直接訪問し、ご説明をさせていただいたところです。その際に、また佐賀市さんから、日本国内 のオスプレイの運用再開にあたっては、改めて、オスプレイの安全対策を徹底するとともに、万全の再発防止策を講じることや、新たな情報について、佐賀市に対して、前もって速やかに情報提供することを求める、そういった新たに要望をいただいたところです。防衛省としては、引き続き、丁寧な説明や適切な情報提供を行って、佐賀市を含めた地元の方々のご不安やご懸念の払拭、努めなければいけないと思っております。平成26年に、防衛省が佐賀空港の自衛隊収容を要請してから、令和5年に佐賀市様が受入れを判断してくださるまで、およそ10年、いろんなことがあったと思いますが、先日、この外交防衛委員会の委員長をはじめ、理事の仲間で、佐賀市も訪れました。いろんな問題があるけれど、国防のために、国の守りのために、佐賀空港の利用を決断しました。という大変重いお言葉をいただきました。江原局長さんは、誠実と真面目なスーツを着たような方ですから、本当に丁寧に説明をしてくださったんだろうと思いますが、多くの関係者の、ご地元の関係者のご理解とご尽力で、ここまで来たと思っています。先日来、大臣がおっしゃるように、アメリカの国内法の関係で、詳細はつまみやかにできない。これはせんないことかもしれませんが、佐賀市のように、さまざまな苦難を乗り越えながらも、前向きに、この基地の利用を、空港の利用を受け入れてくださった、こういう地域の皆さんには、ぜひ信頼関係を損ねないように、くれぐれも丁寧に、そして信頼関係を構築するための、説明責任をできる限り果たしていただきたいと思いますが、大臣の言葉を賜りたいと思います。やはりそれぞれ、基地中遁地でございますが、地元の皆様方のご理解があっての、私ども自衛隊だと思っておりますから、その地元の皆様、自治体の方々、丁寧に説明を尽くしながら、防衛力の抜群の適用化に対する理解を深めていきたいと思います。
1:55:32
ありがとうございます。堺市長さんと話をしまして、市からいくつかの要望もいただいたのですが、その中で最も私自身が重いなと思ったのは、中遁地の設置又は運用に伴う生活環境等の整備という問題を議論した際に、堺市さんから、新中遁地が完成した際には、ぜひ堺市を特定防衛施設関連市町村に指定をしてほしいということなんですね。いわゆる救助交付金を使えるようにしてほしいということでありますが、今後の見通しはどうなんでしょうか。
1:56:12
お答え申し上げます。特定防衛施設及び特定防衛施設関連市町村は、環境整備法、防衛施設周辺の生活環境の整備等に 関する法律第9条第1項の規定に基づき、防衛施設の設置又は運用が周辺地域の生活環境又は開発に及ぼす影響の程度及び範囲等を考慮し、指定しているものであります。この法律に基づきまして、例えば、回転翼航空機の離陸又は着陸が頻繁に実施される防衛施設たる飛行場では、一定の要件を満たす場合に特定防衛施設として指定することができます。他方、佐賀中遁地、これは過小でございますが、ここに配備される予定の航空機は、佐賀県が管理する佐賀空港を利用し、離着陸をすることとしております。したがって、佐賀中遁地は防衛施設たる飛行場ではなく、こういった点等を踏まえると、現行制度上では、この法律、それから同法の施行例に定めるいずれの防衛施設にも該当せず、指定することは困難と認識しております。その上で申しますが、佐賀市からいただいたご要望を踏まえ、防衛省において、他の特定防衛施設における取扱いも踏まえつつ、どのような対応が可能か検討しているところでございます。ぜひ柔軟な運営をしていただいて、ご人事の皆様のご理解を得るようなご配慮も賜りたいと思います。次に、加賀大島の曲島についてお伺い したいと思いますが、今の曲島の基地建設工事によって、西表市をはじめとする田辺ヶ島の暮らしが大きく変わってきておりますが、曲島建設工事・整備工事の関係者は、一体何人くらいで、田辺ヶ島の外からどれくらいの方々が入っているのでしょうか。
1:58:11
曲島における自衛隊施設の整備にあたりまして、本年の2月29日の時点で、田辺ヶ島に約1,800名、曲島に約1,480名、それぞれが滞在しておりまして、合計で約3,280名の工事関係者が施設整備に従事しております。このうち、曲島に滞在する工事関係者については、全員が曲島島内の仮設宿舎を利用しております。また、田辺ヶ島に滞在する工事関係者については、宿泊施設は約140名、賃貸物件は約520名、仮設宿舎は約1,050名、自宅等を利用されている方が約90名おります。工事関係者、この3,280名のうち、何名が当該から来ているかについては、同白していないところでございます。
1:59:07
実は私の同級生が今、曲島に行って建設工事をやっているんですね。ある意味、ものすごいバブルだと言っていましたが、一方で、やはり地元の皆さんからすると、田辺ヶ島には1市2町ありまして、島の人口は約2万6千ですから、これだけ多くの皆さんが入ると、当然いろいろなことに変化が起こってまいります。例えば、アパートの家賃の賃料が上がったり、ホテルが満室になって、旅行者がなかなか逆に泊まれなかったり、私の友人も言っていたんですけれども、曲島求人でサイトを探すと、いっぱい出てくると。平均日頓が大体2万円くらいで、月収が40万から45万円で、重機オペレーターの専門士になると60万以上の給料が出るということで、彼は言っているわけでございますが、地元の皆さんからすると、やはり地価や賃料が上がったり、もっと大変なのは、あそこは安毛芋とか、佐藤君の産地なんですけれども、農業に従事する人がみんな日当に人口で、それは日当が圧倒的に高いので、もしくは地元の土木作業員が、地元の工事よりも曲島の方が圧倒的に給料がいいので、2倍以上変わるそうです。島の中で働く人の働き方も変わってきているという話もお伺いいたしました。こういった問題に対する対応策というのは、何か防災省が考えていらっしゃるんでしょうか。
2:00:44
お答え申し上げます。マゲ島電話施設整備を進めるにあたりましては、地元の皆様から様々な御意見をいただいております。いただいた御意見に対しては、可能な限り速やかに対応し、その内容を地元自治体の皆様に説明するなど、取り組んできているところでございます。その上で申しますが、御指摘のありました、例えば住宅の賃料については、種ヶ島の住宅状況に与える影響などを最小限とするよう、マゲ島において、工事関係者が宿泊する仮設宿舎を引き続き建設するとともに、種ヶ島に滞在する工事関係者に関しては、種ヶ島等内の仮設宿舎の利用を促進する、宿泊施設、それから賃貸物件の使用をなるべく控えるといった働きかけを工事従事者にしているところであります。また、働き手不足については、必ずしもマゲ島の施設整備のみに起因するものではなく、様々な要因によるものと考えられますが、工事従事者におい ては、種ヶ島に限らず、幅広く作業員を募っているものと承知しております。今後とも、地元自治体とより一層に緊密に連携し、施設整備を進めてまいります。実は、九州防衛局の皆さんは、一件防衛とは関係ないと思える様々な地元ニーズやご意見に耳を傾け、またご配慮してくださっている。私も農家の端くれですけれども、一時産業に従事する方は、一旦離れるとなかなか戻らなくなって、そういう傾向があるので、やはり島の文化もしっかりと守っていかなければならないと思いますし、確かに潤っている方もいます。しかし、分断されて、自衛隊に対してネガティブな感情を持つことだけは私は避けたいと思っているので、引き続き様々な問題があると思いますけれども、地方防衛局の方々を中心にご配慮賜りますようにお願い申し上げます。質問を終わりたいと思います。
2:03:02
日本共産党の山添拓です。来年度予算案は、安保産分所に基づく空前の大群角を一層進めるものです 。問題が多々ありますが、きょうは、弾薬庫について伺いたいと思います。来年度は沖縄をはじめ九州、北海道、京都など計14箇所、建設費など222億円を計上しています。58億円だった昨年の4倍近くです。京都府前鶴市の海上自衛隊前鶴基地と、青果町の陸上自衛隊宝僧の分敦地周辺で住民の皆さんにお話を伺いました。共通して出されたのは、全体像が見えないという声であります。防衛省に伺います。前鶴・宝僧のそれぞれ現状で弾薬庫はいくつあり、いくつ増やす計画でしょうか。
2:03:57
お答え申し上げます。個々の自衛隊施設に設置されております火薬庫の総当数につきましては、自衛隊の能力が明らかになる恐れがあるため、お答えすることは差し控えます。その上で防衛力整備計画等に基づき、自衛隊の十分な形成能力の確保・維持を図る必要があることから、弾薬の生産能力の向上及び製造量に見合う火薬庫の確保を進めることとしております。これを踏まえまして、宝僧の分敦地におきましては、現時点で8棟の火薬庫の新設を計画しておりまして、また、舞鶴基地におきましては、新たに3棟の火薬庫の新設が可能かどうか、令和6年度に調査・検討を行うこととしております。原状は言えないけれども、新しく作るのは言えるということでありました。ただですね、防衛省は4年前に、必要な保安距離が確保されていない事案があったとして、弾薬庫の特別検査を行っています。その際に、全国の火薬庫は総数1401棟と発表しているんですね。ですから能力は自ら明らかにしているはずだと思います。全体像に関わってもう一点伺います。舞鶴はトマホークを搭載可能にするというイージス管2隻が配備されています。新設する弾薬庫にはトマホークを置くのでしょうか。また、放送の場、海上自衛隊との共同使用を表明していますが、放送のにもトマホークを置くのでしょうか。
2:05:32
お答えいたします。トマホークにつきましては、イージス管に搭載する計画としてございます。イージス管に搭載しないトマホークは火薬庫に保管することになりますが、個々の火薬庫に保管する弾薬の種類につきましては、詳細を示すことにより自衛隊の能力が明らかになる恐れがあるため、お答えすることは差し控えさせていただきたいと思います。
2:05:56
お答えにならないわけです。ただ、宮古島中途市では、当初、小銃などの保管庫と説明していたのが、実際は弾薬庫で、中距離多目的誘導弾や迫撃砲を置くものだったことが明らかになり、江大臣が謝罪する事態になったことがありました。住民を欺くような大問題まで起こしてきたわけですが、今度は初めからひとくし、住民は黙って従えということになるのでしょうか。いかがですか。
2:06:29
石垣や宮古の場合には、地帯区誘導弾、内市は地帯区誘導弾、保管されていると言えるのに、なぜ、砲銃などは言えないのかというご質問かと思いますけれども、防衛省といたしましては、火薬庫に保管する弾薬の種類や数量につきまして、その詳細をお示しすることで、防衛能力が明らかになる恐れがあるため、具体的にお示しすることは差し控えるとの考えに変わりはございません。その上で、離島に所在する中東地であるという地理的な要因でございますとか、さらには地元自治体等との関係、内市は所在する部隊の特性などを総合的に判断いたしまして、部隊の能力が明らかになる恐れのない範囲内で、例外的にお示しすることはございます。
2:07:14
要するに、地元との関係ということですから、地元が反対運動などが広がって、声が大きいところについては説明をするけれども、静かなところは黙って言おうと、こういうことかと思うんですね。だいたい建設費というのは総額いくらと見込んでいるんですか。前鶴と宝園のそれぞれ、今、お示しいただけますか。どなたがお答えになりますか。防衛省大宮施設課。はい。法曽野につきましては、令和5年度予算では、火薬庫整備の調査及び、総額です。総額については、今、設計中でございますので、分かりません。前鶴も同様でございます。
2:07:59
要するに、何も説明いただいていない、全体像が見えないという地元の声は、その通りだと思うんですよ。法曽野弾薬庫は1939年に建設され、戦前東洋一と呼ばれました。戦後、米軍が接種し、朝鮮戦争でも使われ、核兵器の貯蔵能力まであったとされます。住民、町、議会が一体となり、撤去と土地の返還を求める大運動が繰り広げられた末、1960年に自衛隊に移管されています。資料の2をご覧ください。これは当時の生活庁庁長と防衛庁大阪建設部長、陸上自衛隊中部方面幕僚庁との間で交わされた23項目に及ぶ確認書です。2-1から始まりますが、第1項、要望。核兵器は将来にわたり絶対に貯蔵しないことを確認されたい。回答、了承する核兵器の貯蔵は考えられない。第2項、要望。現在以上施設の拡張しないことを確約されたい。回答、現在以上用地買収及び貯蔵施設の拡張はしない。などとあります。大臣に伺います。この確認書は防衛省としても存在を認めるものですね。また、これ以降変更されたり、破棄されたりしたことはあったでしょうか。
2:09:21
御指摘のこの確認書は1960年ですから、昭和35年の2月26日に京都府の政科庁と防衛庁が取り交わした確認書でございます。当時在日米軍から返還された旧放送の弾薬を防衛庁が所管買いを受けまして使用するにあたって、その政科庁からの要望とそれに対する回答というものを確認という形で確認書という形で記録したものと認識しております。この確認書ですけれども、防衛省の行政文書として保存をしておりまして、1960年2月26日以降にその内容の変更や破棄を行った事実はございません。
2:10:09
要するに書面で残された確認書ですから、当時の防衛庁と町との間の正式な合意文書ということですね。
2:10:22
今大臣からお話ししたとおり、この確認書につきましては、政科庁と防衛庁が政科庁からの要望とそれに対する回答を確認し記録したものであり、いわゆる契約的な意味合いを持つものではないと認識しております。この点については政科庁とも一致しているところでございます。
2:10:44
要望が出され回答して合意したもの、回答の内容について双方が確認したもの、だから応印もあるということではないのですか。合意文書としての正確も否定されますか。それはそうはならないだろうと思うんですよ。4枚目、2-4という資料をご覧ください。22項という項目があります。要望、取決め事項はできるだけ細分化した書類を作成し、各一通を両者側に保管し、前任者は後任者に責任を持って引き継ぎ、申し送り確実なる履行 の確約をされたい。回答、ご要望に沿うごとく実施するとあります。こういう合意をしたからこそ、62年以上にわたって文遁地でも引き継がれて、今こうして文書が残っているということではないのですか。
2:11:39
繰り返しになって恐縮でございますが、この確認書については、政科庁と防衛庁が、政科庁からの要望とそれに対する回答を確認し記録したものでありまして、いわゆる契約的な意味合いを持つものではないと認識しております。この点においては、政科庁とも一致しているところであります。その上で申しますが、陸上自衛隊放送の文遁地における施設整備等については、これまでも必要に応じて、防衛省から政科庁に対し、適切に情報を提供し、ご説明をさせていただいたところであります。
2:12:13
契約かどうかということを、例えば、江戸、大塚が結んだ文書のようになっていないと、それはそうかもしれませんけれども、文書に残して応印までして意思を合致させていると、要望、回答、確認、これは普通は合意文書と呼ぶべきものだと思うんですね。だいたいこの地方自治体と合意の上で確認した文書について、いや、あれは契約的な内容じゃありませんでした、拘束されません、こういうふうに簡単にその効力を否定するんですか。防衛省が自治体と行う合意というのは、いつもそういうものなんですか。
2:12:52
また、繰り返しになっておきましたが、この確認書につきましては、いわゆる契約的な意味合いを持つものではないというふうに認識しておりまして、この点につ いては、政科庁とも共有しているところであります。
2:13:05
政科庁の議会でも大きな問題になっておりますけれども、これはやはり効力を簡単に否定できるようなものではないと思うんですね。資料の2の2に戻っていただきたいと思います。確認書の第4項は、要望、弾薬の貯蔵量の基準を定め、増加する場合は事前に庁側と協議の上決定することを確約されたい。回答、現施設による貯蔵能力以上は貯蔵しない。増加する場合は事前に庁側と協議するという条項です。大臣に伺います。確認書に基づいて、政科庁と事前協議をするべきではありませんか。
2:13:47
まず、この委員が配られた資料の2の4で、この確認書の当事者がこの3名記載されてあると思いますが、1人は当時の政科庁長、そして当時の防衛庁の大阪建設部長、そして陸上自衛隊の中部方面幕僚長と、この3人の確認文書であります。そして、現在について、政科庁と一致していると、今、参考に言っておりますが、現在の政科庁、そして私どもとの間で、今は一致しているということで、立ちつけという、それで今言ったように一致しているということを申し上げたところでございまして、確認書については、政科庁と当時の防衛庁が、政科庁からの要望とそれに対する回答書を確認し、当時のものを記録したと、いわゆる、何度も言いますが、契約的な意味は持つではないというものでございますから、弾薬の注文量の変更等に際して、必ずしも本確認書に基づく事前協議が必要なものではないと、そのように認識をしております。
2:15:00
当時確認したものだと言って、今は何の拘束もされないんですと、それは文書の正確上、通らないと思いますよ。将来も見据えて、この文書は作られているわけです。資料の最後のページをご覧ください。今の第4項についての付随文書も防衛省から提出をいただきました。ここには貯蔵能力、黒塗りにしていますが、ここには約7000トンと書いてあるのではありませんか。7000トン、黒塗りに。
2:15:35
私たちの方からお出しした文書について、黒塗りをしたとあったと思いますので、黒塗りをした状態で読んでいただければと思います。
2:15:49
当時は貯蔵能力を示しているんですよ。ですから今隠す理由はないと思うんですが、私は当時、町の側と確認した文書が他にもあるのではないかと思います。委員会に全て提出いただきたいと思います。
2:16:01
後刻理事会で協議いたします。山添君。
2:16:04
私はそもそも住民への説明が乏しすぎると思います。放送の分敦地は町の面積の6分の1を占めて広大ですが、正規の出入口は1カ所だけです。全体が霧で覆われて、周囲から見ても弾薬庫があるとは気づきません。敷地の隣には京都不律大学の生化キャンパスがありますが、弾薬庫を知らない学生も多いです。弾薬庫の存在を知っている人でも、大きく増強されることはあまり知られていません。しかし、この弾薬庫が万一攻撃対象となれば、そうでなくても事故やトラブルで暴発をするようなことがあれば、大変な事 態になりかねないわけです。少なくとも、防衛省として住民に対して説明する機会、防衛省として設けるべきだと思いますが、これは大臣いかがですか。
2:16:58
これは確認書でございますが、これはあくまでも当時の生化庁と防衛庁が、生化庁からの当時の要望、それに対する回答を確認するために記したものであり、確認する当事者の名記がしっかりとされています。現在の状況でいうと、現在の生化庁と私ども防衛省が、確認書という形ではないですが、認識というのは一致しているという状況の中で、これは契約的な意味を持つのではないということが、今の当事者同士ではお互いに合意をできているということからすると、これから私どもが説明を尽くしていくとすれば、生化庁に対しては様々な形で適切に情報提供を行っていく、それに尽きると思っております。
2:17:56
そうは言っても60年ですから、日米安保改定のときですよ、この当時大運動があって、こうした合意文書が結ばれた、それ自体は重いことですよね。大臣その点は認識、示していただけませんか。
2:18:10
木原大臣、時間が過ぎておりますので、簡潔にお願いします。1960年、昭和35年に一旦はこれは確認書という形で、これは確認が取れたものでありますから、それは今時代が変わったとはいえ、その当時のことはそこはしっかりと、今も私どもも行政文書として保存させていただきながら、当時のことは当時のこととしてしっかりと認識をしていかなければいけないと思っております。
2:18:37
私と議会と住民が必死に行動して作り上げた確認書ですから、これを簡単に保護にして、まともな説明も なく危険な弾薬庫の新造説に走るというのは私は許されないと思います。そのことを指摘して質問を終わります。
2:19:08
ハイサイ沖縄の風の伊藩陽一です。予算の移植審査にあたり、沖縄県鵜馬市石川における陸地訓練場計画について伺います。家具決定された来年度予算案には、陸地訓練場として鵜馬市石川のゴルフ場跡地の土地取得費が盛り込まれていることが報道され、頭越しに決定された地元からは、強い勢いと抗議の声が上がっています。近傍には住宅地が広がり、住民からはあまりにも近すぎると不安視する声が広がっています。さらに予定地に隣接して、県立石川青少年の家があります。石川青少年の家は、小学生など年間4万人以上の利用者が訪れる宿泊体験や環境学習の施設です。少しでも事前に地元の意見を聞いていれば、陸地訓練場として不適切なことは明らかだったと思うのです。現在、地元鵜馬市の市内全63自治会長連絡協議会が反対決議を挙げ、玉木デニー沖縄県知事、中村鵜馬市長、自民党沖縄県連が土地取得断念を求め、沖縄県議会鵜馬市議会も全会一致で白紙撤回を求める意見書を採択しています。3月20日には、配付資料123のように、鵜馬市長や私たち県選室国会議員も参加して、住宅地への自衛隊訓練場計画の断念を求める鵜馬市民集会が、旧石川市民会館に会場からあふれる約1,200名が参加して開催されました。集会では、青年代表や高校生代表、四郎連代表、また近接する浅彦区民代表、鵜馬市自治会連絡協議会会長に加えて、近接する区長会会長など多くの皆さんが参加し、断上に上がり計画断念を訴えました。そして、市民集会は、最後に資料4のように、昨年12月、鵜馬市石川の浅彦という一自治会から始まった今般の自衛隊訓練場建設反対の声は、隠して鵜馬市全体に、さらに沖縄県全体へと広がり、大きなうねりとなって県民の総意となった。このことは、政府防衛省が一方的に進めてきた、住宅地に建設した自衛隊訓練場の建設計画に対する、県民の怒りがいかに大きなものであるかを如実に示している。この後に及んで、政府防衛省がなおも白紙撤回しないと固くなな姿勢をとり続けるならば、県民の政治不信は取り返しのつかない事態になる格好として、鵜馬市石川のゴルフ場跡地への自衛隊訓練場設置計画を正しに断念することとする決議を採択しました。この質疑文は、来週にも防衛省に提出される予定です。大臣は、初心で沖縄をはじめ、地元の負担軽減に取り組むと述べているのですから、鵜馬市石川の陸地訓練場計画については、土地取得自体を断念すべきです。木原防衛大臣のこの集会と集会決議をどのように受け止めていますか。
2:22:53
沖縄県鵜馬市における陸上自衛隊訓練場整備については、3月20日に集会が開催されて、決議が採択されたことは承知しております。本事業については、現在は地元から厳しいご意見をいただいているものと認識しており、防衛省としてしっかりと受け止めなければならないと考えております。その上で、現時点において計画を白心するとの考えはありませんが、現 在、住民生活との関係を重視するとの観点から、取得後の土地の利用の在り方について、前回は2月11日に再提案させていただいておりますが、さらに改めて今、検討を行っているところでございます。引き続き、しっかりと幅広く検討を進める中で、結論を得られた段階で、地元の皆様に対して丁寧に説明していく必要があると考えております。土地を取得してから利用の在り方について検討すると繰り返してきました。しかし、土地取得の費用は、来年度予算の防衛力基盤強化施設整備費のうち、不動産購入費の約132億円のうち数です。財務省にも確認をしましたが、防衛力基盤強化施設整備費の不動産購入費で取得した土地は、当然防衛施設の整備に充てることになります。それ以外の目的には支出できません。取得後の土地の利用の在り方について検討すると防衛省は言いますが、基本的には訓練場が足りなくなるから不動産を購入するということであって、土地取得後の利用の在り方について検討する。その検討の範囲は訓練場としての利用しないという選択肢はないのではありませんか。つまり防衛省の答弁は、土地を取得すれば必ず陸地の訓練場などの施設整備に利用するが、その上でその他の目的での利用もあり得るとおっしゃっていると理解してよろしいですね。
2:25:07
防衛整備計画においては、南西地域の防衛体制を強化するために、令和9年度までに沖縄に所在しております陸上自衛隊の第15旅団を四段に改編し、その一環として2個目の普通科連隊を新編する計画です。隊員の増加に伴って当然ながら訓練場が不足するということになりますから、また物資の収穫等も含めて様々な土地利用の所要が発生することから、防衛省としてはそのための用地を取得したいと考えております。そのための不動産購入費ということになります。その上で現在、住民生活との関係を重視するとの観点から、取得後の土地の利用の在り方について改めて検討を行っているところであり、今の段階によってこうした 検討条項の結果を踏まえて出すことである結論というのは、今のこの時点では申し上げることはできませんが、いずれにしましても結論が整い次第、また、うるま市、あるいは住民の皆様方に説明する機会を設けたいと思っております。防衛省はこれまでも沖縄県内に自衛隊基地建設を強行する際に、地元住民にはオスプレーは来ませんとか、ミサイルは配備しませんとか、弾薬は持ち込みませんとか、米軍は来ませんと口約束をしてきて、すべて後でひっくり返してきました。防衛省が土地を取得すれば必ず防衛施設を整備することになります。このように昨日参加した多くの皆さん、そしてまた周辺も考えています。防衛大臣、土地自体の取得を断念してください。再度大臣お答えください。訓練の所要が出てくるわけですから、当然それに見合うような土地の取得というのは必ず必要なものになってきます。それが、南西諸島の防衛を引いては沖縄県の守りにつながるということでございます。繰り返しになりますが、本事業については、現時点においては、土地の取得を含めて計画を白 紙にするという考えはありませんが、しかし、宇留間氏さんへの説明、あるいは住民の皆さん方への説明、そして私も沖縄本島を訪問した際にも、自民党沖縄県連をはじめとする、あるいは玉城知事からのご要望など、そういった諸々のご要望なども踏まえて、現在、住民生活の関係を重視するという観点から、取得後の土地の利用の在り方については、改めて幅広く検討を行っているところですから、その結論をまたしっかりとお伝え、丁寧に説明していきたいと思っております。
2:28:10
私もこれまで防衛省の担当者などを呼んで、しっかり確認をしてきましたが、どうもこの建設、幼稚園特区にあたって、必ずしも他の地区を検討したり、そういう事前の計画がされていないというふうに理解をしました。先ほども申し上げたように、4万人もの小学生が年間に利用し、稼働率は98%ぐらい だというんですね。まさにそういう子どもたちにも必要な施設、幼稚園の保育所の散歩コースとか、そういったのもすぐ近くにあるわけです。そういったことを受け止めて、このような今の状況になっています。これまでの防衛省の答弁は、全く県民に対して繰り返しできたのは、本当に典型的な2枚舌なんですよ。それをやはり今回は自民党県でも含めて、地元県内は深くを超えて一致して反対していることを、強く受け止めるべきだと思います。こうした沖縄県内の軍事拡張は、岸田政権が22年12月の閣議決定をした安保三分衆に基づく軍閣政策に基づくものです。防衛省は陸自第15連隊が主弾化するために訓練所が必要だと述べていますが、沖縄戦場に想定するような南西諸島の軍事要塞化自体を再検討すべきではないでしょうか。防衛省は当面、浦間市石川の旧ゴルフ場購入を見送って、沖縄本島に訓練所を確保する他の場所を探す方針と報道されています。しかし、県内に空いた土地があれば、軍用地にされてしまうことを心配しなければならない状況 が、まさに異常という意外ありません。県内での訓練所の確保自体、断念すべきです。防衛大臣、お答えください。
2:30:01
沖縄に所在する陸上自衛隊の15旅団を新編して、15支団にするということでございます。まさしくこれは、沖縄を含めた南西諸島防衛を担う自衛隊の部隊の増強ということになります。15旅団は、現在も沖縄において、例えば、不発弾処理を行っていたり、あるいは離島から急艦輸送を行ったり、先般、急艦輸送の数が1万人を超えたということで、玉城知事から旅団長が表彰を受けております。大変ありがたいことだと思っております。そういった南西諸島の防衛、あるいは離島を含めた沖縄の災害対策、あるいは急艦輸送、そういったことになっている今回15旅団を手段化するということは、これは沖縄のためでもあるということから、沖縄で訓練の所要をぜひ増やさせていただきたいと、そのように思っているところでございます。何とか沖縄の土地を取得をさせていただき、その取得後の土地の在り方については検討させていただきますが、ぜひその点はご理解を賜りたいと思っております。大臣には沖縄の県民の思いが本当に理解されていらっしゃらないと思います。80年前の沖縄戦があって、20万人余の人たちが亡くなったんです。それはまさに基地があったからだめなんです。だから私たち今回の南西シフトも、まさに戦争をするためのシフトだと、このように理解をしています。基地があるからこそそこに戦争が起きる。これが沖縄県民が今持っている80年前の戦争の教訓なんです。そのことをしっかり受け止めていただきたいと、このように思います。やはり沖縄の意見を聞く耳を持たない土地取得の強硬は、沖縄差別です。鵜巻石川の陸地訓練場を白紙撤回して土地取得自体を断念すること、さらには沖縄本島内の陸地訓練施設整備計画自体を白紙撤回することを強く求めて、次の質問に進んでまいりたいと思います。次にMV22オスプレイの飛行災害について伺います。3月8日に飛行再開の方針が示されて、3月14日には米海兵隊普天間飛行場所属のMV22オスプレイが飛行を再開しました。また3月21日には陸上自衛隊の木更津中屯地でオスプレイが飛行を再開しています。事故原因の詳細が説明されないまま、飛行を再開した米軍と、それを追認した日本政府防衛省の対応に沖縄県民として強く抗議をします。3月14日の普天間飛行場では、資料5のように午前8時51分にホバリングを開始して、その後次々とオスプレイが離陸したことが確認されています。沖縄では飛行停止以前と同様、住宅地上空の低空飛行が繰り返されました。当時多くの学校が授業中であり、地域によっては学校の卒業式の最中に低空飛行をしており、沖縄県民は沖縄差別ではないかと強く意気通っています。翌15日には資料6のように家島や高山でも飛行し、同日午後1時から開催された普天間飛行場に隣接する沖縄国際大学卒業式では、オスプレイ飛行で学長代行の挨拶が消されたと関係者が語っています。3月13日の防衛大臣の会見、あるいは3月14日の林官房大臣官房長官の会見でも、一部の自治体から厳しい声をいただいていると発言しています。沖縄県内でオスプレイ飛行再開の恐慌について、沖縄県知事、岐野安市長、沖縄市長、車担当長を はじめ、県内全ての自治体が極めて深刻な問題として強い意気通りと抗議を表明していました。一部の自治体という政府の認識は、事実と異なるのではないでしょうか。一部という政府の認識に根拠があるのでしょうか。飛行の再開を容認、理解するような意見がありましたか。再開を容認、理解する県内の自治体があったのか、具体的に自治体名を明らかにしてください。
2:34:32
日本国内のオスプレイの運用再開に関しましては、3月14日以降、必要な安全対策を講じた上で飛行の安全を確認したものから、順次飛行を再開することについて、3月13日に防衛省と在日米軍司令部の間で確認をいたしました。その上で、こうした情報につきましては、13日から14日にかけて、普天間飛行場に関係する宜野湾市であるとか、あるいは横田飛行場に関係する福生市など、30以上の自治体に対しては、直接訪問して御説明をさせていただいております。その際、関係自治体からは、自己原因とされる部品の名称が明らかになっていない点について納得できないといった声や、市民の安全が第一であるといった反応が確かにあったところであります。一方で、3月19日には、木更津市が陸自衛隊の運用再開を容認するとともに、改めて陸自衛隊の安全な飛行の確保を求める旨の主張コメントが発出されているところであります。関係自治体の皆様に対しては、今回の事故原因は特定されておりますので、各種の安全対策措置を講じることで安全に運用を再開できるといった点について、丁寧な説明や適切な情報提供を行い、地元の方々の不安や懸念の払拭にこれからも努めてまいります。その上で、事故の状況や原因については、事故調査報告書が公表された際に、また丁寧に説明をいたしたいと考えております。
2:36:18
防衛省は一部自治体といって問題を和尚化しようとしていますが、県内全ての自治体は強く意気通っています。政府自身がこんなフェイクニュースのような発信をすることは許されるものではありません。3月13日のNHKニュースでは、沖縄防衛局は3月11日に沖縄県や城の橋など、アメリカ軍の考え方を伝える中で、火兵隊は資料7のように、第1段階で必要な基礎飛行要件の回復と基本技能訓練の熟練度強化を行うと、第2段階でマニュアルに沿って任務を習熟させ、遂行する能力を実証する、第3段階で配備前の訓練と前転後に備えた訓練を実施すると、3段階に分けて段階的に飛行を再開すると説明したと報道されています。今回の飛行場での飛行再開は、これらの第1段階なしで第3段階のどの段階にあたるのでしょうか。お答えください。
2:37:25
お答え申し上げます。米海兵隊と米空軍は運用停止措置の解除を受け、3段階アプローチをとると発表しておりまして、これは各部隊が求められる任務に対応する能力を回復するために、基本的な技能の練度を回復した部隊から順次、基本的な任務やより高度な訓練を経ていくという段階的なアプローチを示したものであると認識しております。その上で申しますが、どの段階にあるかにつ いては、個別の部隊や機体、要員によりそれぞれ異なるものでありまして、一概にお答えできるものでありませんが、米海兵隊は第1段階において基本的な飛行能力を回復するとしておりまして、これにはお尋ねの飛行、例えば3月14日の飛行なども含まれるものというふうに認識をしているところであります。
2:38:18
防衛省は3月14日の普天間の再開について、具体的に何時に何機が離陸し、どのようなルートで飛行したか把握していますか。
2:38:34
普天間飛行場においては、防衛省による目視調査や鉱石調査を通じて、航空機の離発着等や鉱石の把握に努めているところであり、委員お尋ねの3月14日におけるMV-22オスプレイの飛行再開についても、これらの調査を通じ把握に努めているところであります。具体的に申し上げれば、3月14日においては、8時50分ごろに1機、9時10分ごろに1機、10時50分ごろに1機、11時11時ごろに1機、11時10分ごろに1機、12時30分ごろに1機、14時10分ごろに1機、14時20分ごろに1機、14時30分ごろに1機、15時10分ごろに1機、16時16時ごろに1機、17時17時ごろに1機、17時20分ごろに1機が離陸しておりました。延べ13機が離陸したことを確認しております。複数回離陸した機体もありますので、超幅の続と合計7機が離陸したものであります。これらの飛行に係る功績につきましては、米軍の運用に関することでありまして、具体的にお示しできないものであることをご理解いただければと思います。
2:39:50
段階的に飛行を展開していますが、普天間で午前8時51分にホバリングを開始した最初の1機は、8時53分には基地の外に飛び立って住宅地上空を飛んでいます。14日には那覇市や浦添市の上空でもオスプレイが目撃されています。防衛大臣、これが慎重な飛行再開と言えるの でしょうか。
2:40:18
3月14日、普天間飛行場において、オスプレイが基地内のホバリングを行った上で同飛行場を離陸し、飛行再開していることを防衛省の目視情報で確認しております。これらの機体については、今般の事故の再発防止策として示された整備や教育を行った上で、技能の年度を回復させるための基本的な飛行を行ったものと認識しております。日本国内におけるオスプレイの運用を段階的かつ慎重に進めていくということについては、米軍のオスプレイが今後求められる任務に対応するために、基本的な技能の年度を回復した上で、順次、基本的な任務やより高度な訓練を経ていくという趣旨でご説明させていただいているところであります。14日に普天間飛行場周辺で飛行したオスプレイにつきましても、こういった運用能力を回復するための一連の段階的かつ慎重なプロセスの一環として、基本的な飛行を行ったものと認識しております。飛行の安全確保が日米共通の最優先事項であることは、先日、木原大臣がオースティン長官と行った電話会談においても、改めて両閣僚の間で確認しているところであります 。引き続き日米で緊密に連携し、安全の確保に万全を尽くしてまいります。
2:41:44
普天間飛行場から飛行するオスプレイが何時に何機離陸したかは、今先ほどもとお答弁にもありましたように、那覇防衛局がこれまで実施している普天間飛行場における航空機運用実態を目視調査で確認することが可能なはずです。委員長防衛省に3月14日以降の普天間飛行場におけるオスプレイの離発着の実態について、飛行功績を含めて委員会に報告させるようお取り計らいをください。後刻理事会で協議いたします。
2:42:15
時間が過ぎております。おまとめください。それはですね、また引き続き午後もありますので、今の続きを午後、そこからスタートさせていただきたいと思います。以上です。以上をもちまして、令和6年度一般会計予算、同特別会計予算、同政府関係機関予算中、外務省所管、防衛省所管、及び独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門についての移植審査は終了いたしました。なお、移植審査報告書の作成につきましては、これを委員長にご一理願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用を決定いたします。午後1時40分に再開することとし、休憩いたします。
2:45:05
ただいまから、外交防衛委員会を再開いたします。委員の異動についてご報告いたします。本日、福山哲郎君及び山口夏夫君が委員を辞任され、その補欠として川田隆平君及び宮崎雅留君が占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
2:45:27
特定防衛調達に係る国庫債務負担行為により出資すべき年限に関する特別措置法の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣法制局第一部長木村陽一君のほか15名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございません か。ご異議ないと認め、さえお決定いたします。
2:45:51
特定防衛調達に係る国庫債務負担行為により出資すべき年限に関する特別措置法の一部を改正する法律案を議題といたします。本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。質疑のある方は順次ご発言を願います。
2:46:08
委員長、ありがとうございます。自民党の松川でございます。では、まずですね、この本議題になっております長期契約法高級化の意義についてお伺いいたします。
2:46:23
お答えいたします。長期契約法高級化の意義でございますが、現下の一層厳しさを増す財政状況の下で防衛力整備計画で定められた我が国の防衛力整備を確実に実施していくためには、自衛隊の装備品等や駅務の調達コストを縮減するとともに、調達を安定的に実施していくことが不可欠でございます。
2:46:46
また、本法が次元法とされていたのは、そもそも平成27年の制定当初や平成31年の期限延長時におきましては、長期契約による縮減効果、調達安定化効果を確定的に確認できていなかったためでございますが、今般、令和5年度までの長期契約を活用した調達においては、いずれもコスト縮減効果、調達安定化効果を確定できていなかったためでございますが、今後も長期契約を活用し得るよう長期契約法を公共化する法律案を提出させていただきました。改正法を認めいただいた暁には、引き続き、長期契約を公共化する法律案を提出させていただきました。これにより、長期契約を公共化する法律案を提出させていただきました。
2:47:35
改正法を 認めいただいた暁には、引き続き、長期契約を活用しながら、防衛力整備の一層の効率化・合理化に努めてまいる考えでございます。ありがとうございます。防衛装備品は製造できる企業も限られていますし、だいたい作るのに船なら5年かかるとか、時間がかかる。そしてまた、企業の視点からしても10年間の製造費用がかかるというのは、
2:48:01
時間がかかる。そしてまた、企業の視点からしても10年間の契約が可能になれば、より効率的な生産体制や適切な投資が行うことが可能になりますので、例えば、英国では最長30年まで可能ということだそうですけれども、公共化は政府にとっても企業にとっても国民にとっても有益なウィンウィンの改正であり、大いに賛同いたします。次に、Gキャップについてお伺いしたいと思います。
2:48:27
Gキャップのおかげで私、防衛装備品、私自身はこの委員会でもう4回目ぐらいに取り上げることになるんですけれども、本当に防衛装備品の輸出ということについて国民的に考える機会ができたということを歓迎しております。総理や大臣が国会などで説明を尽くした結果、世論調査でも第3国直接移転の6割が賛成というふうに変わったことも承知しています。
2:48:52
ただですね、私、これまでの政府の説明は大変ちょっともどかしいというか、物足りないというか、もったいないと感じております。何かというと、今朝若林委員が引き出してくださったのでよかったと思うんですけど、政府の説明というのは、第3国移転ができないと交渉上日本はイタリアとイギリスに比べて不利になる。なので日本の要求性能が満たせない。なので日本が困る。つまり直接の第3国移転ができないと日本が困るからということなんですね。
2:49:20
でも本来は国間法戦略でも明記されたように、防衛装備費の移転輸出は移転先国との防衛協力の進化のための極めて有効な手段でありまして、本来もっと本質的な積極的な意義が語られるべきだと思います。はい、この委員会で私、散々この件について取り上げましたし、2年前に自民党で防衛装備移転推進議例も仲間と 共に立ち上げて、さまざまな提言もさせていただきました。
2:49:46
G-CAPは確かに日英3国の共同プロジェクトですけど、例えば日本が重視するインド太平洋のパートナーでフィリピンだインドネシアだというところに、イギリスからG-CAPが行くんじゃなくて、日本からフィリピンに、日本からインドネシアに移転がされれば、整備とかいろんなものを含めて中長期的にですね、当該国との切っても切れない防衛協力関係ができるわけでありまして、
2:50:10
そういう意味でもっと積極的な意義がある。しかもまたアメリカではなくて、依存しないその欧州と日本との完全なる装備体系ということで、日本の防衛装備生産のですね、多様化にもつながっているわけであります。
2:50:26
木原大臣ですね、今後ですね、G-CAPの第三国移転の説明を行うときに、最初から防衛協力の進化、抑止力向上による平和な地域づくりへの貢献という積極的意義も合わせて最初から国民の皆さんに語っていただけないでしょうか。
2:50:44
委員におかれては、このG-CAPあるいはその第三国移転についての積極的な議論を展開していただいていることに感謝いたします。
2:50:54
まず、磁気戦闘機につきましては、我が国防衛に必要な性能を有する機体を実現するということが大事であります。そのためにも、第三国への直接移転を行う仕組みを持つことが国際共同開発の成功に必要と、そのように考えております。
2:51:13
その上で、防衛生産技術基盤の面から申し上げれば、防衛省は、磁気戦闘機の国際共同開発を通じて国際的に活躍する次世代のエンジニアの育成、またサプライチェーンの強化などを図ることで、我が国の防衛力そのものという三文書には表現をしましたが、そういった防衛生産技術基盤の維持強化につながるものと考えております。
2:51:40
次に、航空機産業ですね。この点でいうと、高度な技術力と部品、あるいは素材に至る非常に幅広い裾野を有する、これは民間防衛、両部門共通の産業基盤であります。
2:51:58
これにより、磁気戦闘機の開発において、さまざまな先端技術に投資するとともに、優秀な人材が育成されることで、防衛産業はもとより、産業界全般への幅広い波及効果が期待できると思います。
2:52:12
また、地域の平和と安定という面から申し上げれば、戦闘機は侵略を抑止し、我が国を守る重要な防衛装備であり、戦闘機の有する抑止力というものは、移転三原則に示された地域における抑止力の向上に資するものであると考えております。
2:52:30
磁気戦闘機の移転に当たっては、これはもう総理も私も予算委員会等で申し上げておりますが、3つの限定と二重の閣議決定という厳格な決定プロセスを経ることで、国連憲章を遵守するとの平和国家としての基本理念を堅持する。より明確な形で示すことができると考えております。松川君、ありがとうございます。
2:52:55
今、平和国家としてのという話がありました。大臣の考える平和主義とか、平和国家たることというのはどういうことなんでしょうか。つまりですね、私はこの委員会での議論でもいつも本当に不思議に思うんですけど、今日、共同開発の例とかですね、それから3ページ目と4ページ目に防衛装備品の例というのもつけておきました。実は、世論調査をしたときに殺傷能力、人を殺す殺傷能力のある防衛装備品を移転することにあなたは賛成ですかという聞き方をすると、50%弱になってしまって、そうじゃなくてフラットにですね、他国と共同開発する直戦闘機を第三国に輸出することを認めるかというと6割が賛成になるんですね。でも、防衛装備品というのは色々ございまして、ここに例をつけたように、その輸送機、障害機、レーダーとか、確かに身を守るための装備品というか武器はついてるけど、別にそれが主目的じゃないよねという装備品たくさんあります。で、私がここで問いたいのは、じゃあ平和国家とか平和主義っていうのは、武器がついてたら、それを出したら平和国家じゃなくて、ついてないものだったらいいのか、そういう話じゃないと思うんですね。そういう手段の形式が平和主義や平和国家を決めるメルクマールではなくて、例えば東南アジアの国も日本の装備品、積極的に関与することを歓迎してますし、それはなぜかというと日本が侵略の意図のない、そういう信頼できる国だと考えてるからでありまして、平和国家とか平和主義っていうのは、むしろ変化してるこの厳しい安全保障環境の中では、積極的に、能動的に平和な地域を作るために役立つことをするのが平和国家、平和主義の役割だと私は思っております。その観点から、こうした様々な装備品を日本のパートナーとすべき国、特にインド太平洋の諸国に移転を、輸出を積極的にしていくことは、平和国家として推進すべきことだと私は固く考えております。大臣の考える平和主義とはどういうものでしょうか。
2:54:56
防衛装備品三原則にも記載してあるとおり、我が国は平和国家としての歩みを引き続き堅持し、また国際社会の主要プレイヤーとして、同盟国、同志国と連携し、国際協調を旨とする積極的平和主義の立場から、我が国の安全及び地域の平和と安定を実現しつつ、一方的な現状変更を容易に行える状況の出現を防ぎ、安定的で予見可能性が高く、法の支配に基づく自 由で開かれた国際地図を強化することとしております。こうした安全保障上の目標を達成する上で、防衛装備移転は重要な政策手段であると考えております。また、防衛装備の移転にあたっては、個別の案件ごとに移転先を厳格に審査し、移転後も適正管理を確保することとしておりまして、平和国家としての基本理念には反するものではないと考えております。
2:56:01
答えていただいたような、いただいていないようなところもちょっとあるんですけど、でもですね、変化する安全保障環境の中にあって、様々な手段を総合的に使用していくことが必要だということについて、それは国連憲章をはじめとする憲法を定める平和主義に反するものではないということをご答弁されたものと理解をいたします。防衛装備は軍の命を預けるものなんで、信頼できる国からしか導入できないですよね。日本というのは東南アジア諸国をはじめ、インド太平洋の多くの国、ナトウも含めた欧州の多くの国でですね、本当に高い信頼を得ている国でありまして、これまでやってこなかったので、よちよち歩きではあるんですけど、私は防衛装備移転は非常に日本が貢献できる分野であるというふうに考えております。その観点から今後まだ継続協議になっている五類型とかを含めたですね、運用指針の改定の残っている部分については、是非ポジティブリストじゃなくてネガティブリストを施行するべきだと考えているということも申し上げたいと存じます。ここで一つご提案がございます。装備移転といってもですね、輸出だけできない。産業、十分にその生産能力がなかったら他の国に出す余地もないわけで、ある意味その防衛産業政策、生産能力をどれくらい上げるんだとかですね、どうやって移転するんだ、そのときの司令塔機能は政府のどこに置くのか、官民連携どうするのか、それから新しい戦い方をする、この時代においてどういう技術、民間の方が進んでいるわけですから、どうやって導入するのか、こうした総合的な戦略が必要となります。私、最近ですね、にありまして、アメリカも、それからEUの執行部門にあたります、欧州委員会も、産業、防衛産業戦略という文書を発表しております。日本もですね、今申し上げたような様々な所点を、総合的に戦略として中長期的に考えていく上で、日本としての防衛産業戦略を作ってはどうかと考えますが、いかがでしょうか。