1:10
ただいまから財政金融委員会を開会いたします。委員の異動につきまして、ご報告をいたします。昨日までに、浅田ひとし君、内俊幸君及び松山雅治君が委員を辞任され、その補欠として、藤巻武志君、桜井光君及び藤木信也君が遷臨されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りをいたします。委嘱審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房健康医療戦略室次長、高谷裕樹君ほか11名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに、ご異議ないと認め、採用決定をいたします。参考人の出席要求に関する件につきましてお諮りをいたします。委嘱審査のため、本日の委員会に株式会社日本政策金融高校代表取締役総裁 田中和夫君、株式会社国際協力銀行代表取締役総裁林信光君及び日本銀行総裁上田和夫君を参考人として出席を求め、その意見を聴取することに、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用決定をいたします。去る15日、予算委員会から本日1日間、令和6年度一般会計予算、同特別会計予算、同政府関係機関予算中、内閣府所管のうち金融庁、財務省所管、株式会社日本政策金融高校及び株式会社国際協力銀行について審査の委嘱がありました。この際、本件を議題といたします。審査を委嘱されました予算について、政府から説明を聴取いたします。
3:18
令和6年度一般会計歳入予算、並びに財務省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算、及び各政府関係機関収入支出予算についてご説明申し上げます。まず一般会計歳入予算額は112兆5,716億円余となっております。この内訳について申し上げますと 、租税及び印支収入は69兆6,080億円、その他収入は7兆5,146億円余、交際金は35兆4,490億円となっております。次に当省所管一般会計歳出予算額は30兆2,777億円余となっております。このうち主な事項について申し上げますと、国債費は27兆90億円余、原油価格物価高騰対策及び賃上げ促進環境整備対応予備費は1兆円となっております。次に当省所管の各特別会計の歳入歳出予算について申し上げます。国債整理基金特別会計においては、歳入歳出いずれも225兆1,389億円余となっております。このほか、地震・再保険等の各特別会計の歳入歳出予算については、予算書等をご覧いただきたいと存じます。最後に当省関係の各政府関係機関の収入歳出予算について申し上げます。株式会社日本政策金融広報国民一般向け業務におきましては、収入2,242億円余、歳出1,359億円余となっております。このほか、同高校の農林水産業者向け業務等の各業務及び株式会社国際協力銀行の収入歳出予算については、予算書等をご覧いただきたいと存じます。以上、財務省関係の予算についてその概要を御説明申し上げた次第でございます。なお、時間の関係もございまして、既に配付しております資料を持ちまして、詳しい説明に介させていただきますので、記録にとどめてくださるようお願いいたします。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。引き続きまして、令和6年度における内閣府所管金融庁の歳出予算について御説明申し上げます。金融庁の令和6年度における歳出予算額は、233億円余となっております。このうち主な事項について申し上げますと、金融庁の一般行政に必要な経費として213億円余、国際会議等に必要な経費として6億円余、金融政策の推進に必要な経費として4億円余となっております。以上、内閣府所管金融庁の歳出予算につきまして、その概要を御説明申し上げた次第でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。以上で予算の説明の聴取は終わりました。なお、財務省関係の予算の説明につきましては、お手元に配付しております詳細な説明書を、本日の会議録の末日に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。御異議ないと認め、作用を取り図られます。これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言をお願いいたします。
7:26
自由民主党の白坂昭でございます。本日はよろしくお願いいたします。早速質問に入らせていただきます。令和4年度の我が国の税収は約71兆円と、過去最高額を更新しております。しかし、歳出に見合う十分な税収が確保できているとは言えず、令和6年度予算でも歳出の約3割を公債で賄っております。昨年6月に、政府税制調査会の中期答申が公表され、従来の租税制度の3原則、公平、中立、簡素と並んで、租税の十分性について重要であるとの指摘がありました。答申には、租税の十分性に配慮することは、次の世代に、自らの税金をどう使うかの選択肢をつなぐことでもあると記載されております。我々の世代が、租税の十分性を確保することで、将来世代が使える税を増やし、結果として国として取り得る政策などの選択肢を増やすことにつながることと思います。一方、財政健全化を急ぐあまり、今現在必要な政策に十分な予算が回らないという状況は避ける必要があります。政策の優先順位を考えつつ、これまで以上に、租税の十分性に配慮することが必要と思われます。交済が税収の3割となった国の財政が、将来世代の負担を先送りしないため の大臣の御決意をお伺いいたします。
9:05
白鷺先生御指摘のとおりに、昨年6月の政府税制調査会の答申におきまして、現在世代と将来世代の間の負担のバランス確保等の観点から、租税の十分性への配慮の重要性が指摘されております。政府税制調査会の答申にあるように、人口減少・少子高齢化が急速に進展する中にあって、数が少なくなっていく将来世代の一人ひとりの負担の重さに従来以上の配慮が求められる中にあっては、現在の税制が私たち現在世代と将来世代の間のバランスを取れたものになっているか、言い換えれば現在世代が負担すべき税負担を安易に将来世代に先送りしていないか、といった租税の十分性の観点は、税制に限らず財政や社会保障制度などあらゆる政策を考えるにあたって大変に重要な視点であると認識をしているところであります。
10:23
ありがとうございました。次に、低額減税についてお尋ねをします。所得税法一部改正案では、所得税の低額減税を実施することとしており、納税者及び配偶者を含めた扶養家族一人につき、所得税3万円の税額控除を行うということになっております。低額減税は岸田総理が昨年9月に、ぶっかたかに苦しむ国民への経済成長の成果の適切な還元を掲げたことが始まりです。現在は、あまり還元という言葉では、低額減税の狙いが説明されていないように見受けられます。低額減税の実施は、国民にお金をお配り、手元の資金を増やすことが目的であるのか、それとも消費に回してもらいたいと考えているのか、貯蓄にしてもらいたいのか、消費にしてもらいたいかの、についてのお考えを政府参考人にお尋ねいたします。
11:27
お答えします。30年来続いてまいりました、デフレを脱却する、潜在一軍のチャンスを迎える中で、デフレ脱却のための一時的な措置として講ずるものでございます。賃 金上昇がぶっかたかに追いついていないことによる国民の負担を緩和するため、過所分所得を直接的に下支えし、もって長年染み付いたデフレマインドを払拭することを目的としております。賃上げ促進税制の思い切った強化など、各種の施策を併せて講ずることによりまして、今年の賃上げや所得増を来年以降にもつなげ、引いては更なる消費や投資が生まれるという経済の好循環を実現していきたいというふうに考えております。
12:13
ありがとうございます。総理が当初掲げた国民への還元とは具体的にどういった形で行うのか、何を想定しているのかということが明確ではなかったため、様々な議論を生むこととなりました。その中の一つに、減税よりも給付を行うべきだという主張もあります。給付の方が素早く現金を配付することができます。一方、減税は遅いといった点を考慮したものと考えます。給付ではなく、低額減税という形式を取ることとなった理由をお聞かせください。
12:52
お答えします。コロナ禍や物価高騰という苦しい中において納税していただいた方々に、所得の上昇をより強く実感していただくことが重要と考えておりまして、令和2年度から令和4年度への所得税・住民税の税収増に相当する規模での減税という形で、分かりやすくお返しする方法が望ましいと判断されたものでございます。その上で、物価高に最も切実に苦しんでおられる低所得者の方々には、住民税非課税世帯などには、異世帯あたり合計10万円、さらに子ども1人あたりにつき5万円加算するなど、給付で迅速に対応しております。
13:39
ありがとうございました。給与所得者の場合、低額減税は給与から減選徴収されている金額が減る、すなわち手取りが3万円増えていることとなります。減税額が給与に溶け込んでいて、明確に3万円が減税されているということを実感しにくい面があると思われます。他方、給付金の場合には、銀行口座に給付金として3万円が振り込まれることとなるため、判別しやすくなります。この分かりやすさの違いが、貯蓄や消費に影響することがあるのではないでしょうか。政府参考人にお尋ねいたします。
14:25
ご指摘のとおり、低額減税の効果を国民の皆様に実感していただくことが重要だというふうに考えております。具体的には、ボーナスを受ける方が多い6月から開始するとしているとともに、給与明細に減税額を明記していただくことによりまして、賃上げと所得減税の双方の効果を実感できるようにするといった工夫を行うこととしております。こうした工夫を通じまして、低額減税の効果を実感していただき、デフレマインドの払拭につなげてまいりたいというふうに考えております。
15:04
ありがとうございます。低額減税の金額は所得税で3万円、住民税で1万円、合わせて4万円とされております。この4万円という金額には具体的な算出根拠があるのか、政府参考人にお尋ねいたします。
15:26
お答えします。今回の所得税と住民税の低額減税は、この令和2年から令和4年度にかけてのこの2年間で所得税と個人住民税の税収が約3.5兆円増加しておる。そういった中で、この税収増に見合う規模で国民の皆様に直接還元することとしたものでございます。この減税規模と、納税者数、それから扶養親族の数、これ合わせますと大体約9400万人になるんですが、これを勘案しまして、1人当たり4万円という数字にしております。
16:06
低額減税による住民税の減収については、国費で補填するとあります。そうであれば、所得税と住民税で別々に実施するのではなく、所得税だけで4万円の低額減税、低額減税とすることは考えられなかったのでしょうか。住民税においても実施するとしたことは、どういった理由かお聞かせください。
16:36
お答えします。今回の低額減税でございますが、繰り返しで恐縮ですが、コロナ禍や物価高騰という苦しい中において納税をしていただいた方々に、所得の上昇をより強く実感していただくことが重要と考えまして、減税というわかりやすい方法が望ましいということで判断されたものでございます。その上で、個人住民税のみを負担していただいている方も一定程度いらっしゃいます。そうした方々にも、令和6年から減税の効果をお届けするといった観点から、所得税を中心としつつ、個人住民税も組み合わせることとしたところでございます。
17:19
ありがとうございました。すみません、質問はここまでしか用意しておりません。令和6年度、税制改正において、交渉費課税の特例が拡充され、経費として損金算入できる飲食費が、1人当たり5000円から1万円に引き上げられました。20年ぶりの引き上げということで、日本中の飲食店経営者から喜びの声を続々といただいております。私は36年間飲食業経営をしてまいりましたが、日本人のビジネスにとって交渉費は必要不可欠なことと感じております。お酒を飲んで行勤を開いて、そのことによって新しいアイデアが浮かんだり、さらに新しいビジネスが生まれることも現場で見てまいりました。これまでは経費で処理できるのが5000円であったために、お客様から今日は1人5000円でやってくれと言われることが多かったのですが、銀座では無理ですが、それがこのたび1万円となったことで、コロナで、この中で至れを負った飲食業界が大いに活気づいております。また飲食業が活気づくこと によって、仕入れとしての農作物、海産物の売り上げも伸びてまいります。近年は和牛ブームと言われていますが、実際には和牛の売り上げは低迷し、肉の価格は下がっております。畜産農家は子牛の値が下がっている上に、飼料代、燃料代の高騰で大変苦しんでおります。そんな畜産農家さんを救うことにもなります。日本の都市部は世界的に見ても飲食店が多くて、飲食業界が活性化することは他の産業への波及効果も期待でき、日本経済全体の好循環にもつながっていくのではないでしょうか。高歳比を経費処理することとなれば、今しばしば議論になっている大企業の内部流布の活用にもつながってまいります。日本経済の活性化にとって高歳比は良いこと尽くしではないかと思いますので、さらなる拡充を強く強く財務省、財務大臣にお願いして質問を終わらせていただきます。本日はありがとうございました。
20:10
おはようございます。立憲民主社民の勝部賢治でございます。はじめに財務省広報士ファイナンス に関わる件についてお伺いをしたいと思います。3月15日に予算委員会で山本太郎議員が財務省の広報士ファイナンスの市場企画で成田雄介氏を登用した問題について質問をされました。成田氏は米イエール大学女教授で企業家でもあり、メディアの露出にも精を出しておられるようですけれども、かつて日本の高齢化に関し、このような発言をされています。唯一の解決策は、はっきりしている高齢者の集団自決、集団切腹みたいなものしかないんじゃないか、人間引き際が重要との持論を展開。米紙ニューヨークタイムスなどで海外メディアでも問題視された人物であります。その後も同様の発言を繰り返して、言っていけないこととされていることはだいたい正しいとか、メタファー、隠喻に過ぎない、などと主張してきましたが、何をどう間違ったのかですね。大手ビール会社が最近になって、どうしようコマーシャルに投与したところ、案の定、抗議や不売運動が巻き起こって、つい先日ですね、そのコマーシャルの中止が報じられたところであります。改めて世間の字幕を集めたという経緯があります。予算委員会でその発言を問われた岸田総理は、全くそんなことを考えるべきではない不適切と答弁をされました。しかし、人選理由及び責任について問われた財務省の政府参考人は、様々な発信力を有する経済学者だ。有名大学で研究、多数の受賞歴を有している。見識と実績を持つ。指摘の発言に賛同したものではなく、記事中でも財務省の職員からその旨明確に述べている。といった、人選にも経済にも全く問題がないかのような内容の答弁がなされました。時間が限られていますから、あまり詳しく話しませんけれども、似たような話が以前、実は金融庁の新井佐特設ウェブサイト「金融庁ちょっと教えて」シリーズでの、広行市の投票問題でもありました。刑事版2チャンネルの管理人として、名誉毀損、管理者責任を問われ、50件以上の民事訴訟を受けて、ほぼ全て廃訴しているという状況で、数々の方言とか、ヘイトスピーチにも該当するような言動を繰り返す人物であるのは、皆さんもご案内のとおりであります。そのような人物を金融庁が自身のホームページに投与して、それも金融教育資材として掲げるという、到底理解不能なことがありました。内外のマスコミでもこの件が取り上げられて、結局金融庁はすぐさま当該ページを全て閉鎖するといった事態に陥りました。両市はいわゆる炎上商法をよろしく、注目を浴びることが、彼ら の商売につながればそれで良いのかもしれません。そのような人物を適当に登場させて話題を稼ぐメディアもいるのも事実だし、それも商売といえば仕方がない部分もあるのかもしれません。けれども、やはり国の機関が、政府がこれを投与するというのは、いかがなものかというふうに考えます。見方を変えれば、旧統一協会の活動に議員が関与し、結果として社会的なお住みつけを与えたというようなことがありましたけれども、これと似たような事案だというふうに私は思います。以前から、私はこれらの投与について問題意識を持っていて、この場でも質問しようと思っていて、なかなか時間が足りずにできなかったんですけれども、こういうことが予算委員会で取り上げられましたので、そして答弁にも私はこういう答弁でいいのかという思いがありましたものですから、改めて今聞かせていただきたいと思いますけれども、鈴木大臣は成田市の発言をどのようにお考えなのか、さっき岸田総理が答弁した中身は触れましたけれども、同じような考えでよろしいのか、ご答弁をいただきたいと思います。
25:10
御指摘の成田市の発言でありますが、常識的に考えても全く不適切であると思います。総理と同じ感覚でいるところであります。
25:26
2013年に前任の麻生財務大臣、前財務大臣が、社会保障制度改革国民会議の席上で、週末期医療費高等について発言をされたときに、「死にたいと思っても生きられる。政府の金でやっていると思うと、目覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろ考えないと解決しない」と御発言されました。これが問題視されて、次の日すぐさま、私の個人的な人生観を述べたものだということで、発言については撤回をされました。そもそも、人の命を尊徳感情や財政問題に絡めて語るというのは、主義主張ではなく、倫理的に許されるものではないと思っています。それが、先ほど大臣も触れておられましたが、社会や世界の常識ではないかと思っています。そのような観点から考えますと、先ほど御紹介をした政府参考人の答弁は、私は全く問題がないかのような答弁は、私はいかがなものかなと思いますので、要するに、発言等をしたその人物よりも、例えば、いい大学を卒業しているとか、経済学者だとか、割と人気があるとか、そういうことで投票をして、それが問題ないんだというような答弁ですから、私は適切はないと思いますので、改めて、常識人として、私も尊敬をする鈴木大臣には、ぜひこの点について、どのようにお考えか、お聞かせをいただきたいと思います。
27:28
先日3月15日に参議院予算委員会が開かれたわけでありますが、財務省の広報室の対談記事に成田氏を起用した理由について、答弁を求められた際の政府参考人の発言であると思います。その際のやりとりでは、政府参考人に対して成田氏を起用した理由を説明するよう求められたことから、政府参考人からは、対談記事の人選を行った時点における人選理由を御説明申し上げたものであります。従いまして、政府参考人には、人選等に何ら問題がないなどと、当時の人選を正当化しようとする趣旨は全くなく、むしろ財務省として成田氏の発言に賛同していない旨も明確に申し上げていたと認識をいたしてございます。先ほども申し 述べましたけれども、成田氏の御指摘された発言というのは、極めて不適切な発言であると、私自身考えておりまして、財務省といたしましても、この発言に全く賛同していない旨を、改めてこの場で明確にさせていただきたいと思います。その上で、この私どもの広報、これは公の組織の広報であるということを自覚をして、様々な御意見があること、それを一つ一つ真摯に受け止めて、今後改善すべき点は改善をしていくことが重要だと思っております。なお、先般の予算委員会を受けまして、18日の日に内閣広報室より各省庁の広報担当に対して、広報活動における人選等については、慎重に検討するようにとの周知が改めてなされたと承知をしております。こうした内閣広報室による周知も踏まえまして、人選にもより慎重記し、より良い広報ができるよう、不断の努力をしてまいりたいと考えております。
29:46
詳しくお話をいただいて、これからの対応についても触れていただきましたので、ぜひそのような形で進めていただきたいと思います。次に、復興特別所得税について伺います。東日本大震災発災から13年が経ちました。発災の年に生まれた子どもたちが、この4月からは中学生ということでありまして、まさに後院屋のごとしというところです。当時、鈴木大臣のご地元を含め、私も各地に出向かせていただきましたが、本当に大変な状況で生活基盤や産業基盤、復旧・復興・再生・再建は本当に大変だと、そして膨大な資源が必要になるということを感じながら、私自身呆然実質となる、そんな思いをしたことを今思い出しています。そこで、復興のために、ということで、講じられたのが、復興特別所得税なわけであります。発災後13年が経過をいたします。鈴木大臣のご地元の復興の進捗はいかがでしょうか。復興財源の話に移る前に、全般的な観点から、あるいは地域の歴史、文化、コミュニティを含めた再生・再建といった観点から、ご地元の状況をどのように感じておられるのか、ご所見をお伺いできればと思います。
31:18
先般、東日本大震災の発災から13年が経過をいたしました。この間、国、県、市町村、そし て何よりも、被災された方々自身が歯を食いしばるような努力をされてまいりまして、私の地元岩手県でございますが、岩手県のような地震・津波被災地域におきましては、ハード面の復旧・復興というものは、だいぶ進んでまいりました。実質、完了をしたところでございます。形のあるものは、時間とお金をかければ戻るかもしれませんが、むしろ形のないもの、失われたにぎわいでありますとか、コミュニティでありますとか、そしてそれによって支えられておりました様々なお祭りなどの伝統、そうしたものが、やはり時間が経過しても、震災前の状況には戻っていない。避難した人も、そこに根が入ってしまって、元の町に帰ってこないということで、人口減少もございます。ハード面の整備は、我々の地域においては福島は別でありますけれども、一段落はしたわけでありますが、むしろソフトの面、形のない面の復興はまだ成し遂げられていない。復興の完成に向けて、さらに頑張らなければいけないと、そういうふうに感じております。
32:53
まさに同じような思いをですね、多くの方が今もされていると いうふうに思います。そういう意味では、復興特別所得税というのはですね、多くの国民の皆さんの理解を得て、大変必要な財源としてですね、今も活用をされているし、これからもされるべきだというふうに思っています。しかしそんな中ですね、昨年のちょうど今頃なんですけれども、国会ではこの防衛財源論がですね、火花を散らしていました。その中でも、この復興特別所得税をですね、取り扱うというか、復興特別所得税から防衛財源へというような話があってですね、被災地現地での公聴会も含めて、激論が交わされました。国会内外でですね、反対の声も多くあったわけですけれども、結果それを仕切ってですね、結果的には予算ともども可決成立をされたところです。そこでお伺いをしたいと思いますけれど、昨年定められた復興特別所得税の取扱い制度と期間でありますけれど、これを簡単にご説明をいただくとともに、併せて審議中のですね、所得税法等改正案、附則第74条、これについてご説明をいただき、復興特別所得税は一体その防衛財源の中ではどのようになっていくのかということを、簡潔にお答えをいただきたいというふうに思います。
34:33
お答えします。復興特別税に関しましては、令和5年度の税制改正大綱におきまして、防衛力強化に係る財源確保のための税制措置を令和9年度に向けて複数年かけて段階的に実施する中にあって、所得税に税率1%の付加税を新たに課すとともに、復興特別所得税の税率を1%引き下げる。課税期間を延長することで、復興財源の総額を確実に確保する旨の方針が示されております。本年、令和6年度税制改正大綱及び、それを踏まえた、御指摘のありました所得税法と改正法案の附則におきましても、令和5年度税制改正大綱等に基づきまして検討を加えることとしております。従いまして、復興特別所得税につきましては、引き続き、防衛力強化に係る税制措置を令和9年度に向けて、複数年かけて段階的に実施する中にあって、税率を引き下げるとともに、課税期間を延長することで、復興財源の総額を確実に確保するという先ほどの方針を踏まえて、今後与党の税制調査会において議論されるものと承知しております。
35:48
簡単に言うと、始める時期を先送りをしたというふうに理解をすればいいということだと思うんですけれども、この復興特別所得税についてはですね、先ほども申し上げましたが、国民的な理解、あるいは賛成度合いというんでしょうか、それはもう極めて高いというふうに実は思っています。ですから、その所得税をですね、防衛財源に使うということが、本当に多くの国民の皆さんに理解されているのかという点でいうと、私はそうではないと実は思っているので、要は先ほどの不足もですね、先送りと、これからさらに検討するということであればですね、ぜひこの、いわゆる防衛財源にこれを使うという考え方をですね、考え方自体を改める必要があるのではないかというふうに思っています。過ちは改むるにしくはなしと、これはかつて細川首相のですね、唐突な国民福祉税表明の時に、竹村当時の官房長官が言った言葉であります。先ほど何度か申し上げてますように、この国民をですね、分断したり、あるいは疑念を持たしたり、あるいは理解の高かった復興特別所得税に対する問題意識を多く持たせるようなですね、防衛財源かということについては、見直すべきだというふうに考えますけれども、大臣のご所見をお伺いをいたします。
37:35
我が国を取り巻く安全保障環境、これはもうかつてなく厳しい、また複雑なものであると思っております。そうした中で防衛力を抜本的に強化するとともに、抜本的に強化された防衛力を将来にわたって維持していくための安定的な財源を確保することが必要でございます。そのために徹底した歳出改革や税外収入の活用等によっても、なお足りない約4分の1は、税制措置でご協力をお願いをすることとしているところでございまして、この復興特別所得税に関わる税制措置につきましても、ぜひご理解を賜りたいと思っているところであります。
38:23
よく、租税の基本は公平、中立、簡素ということで、この簡素という点でいうと、今政府が検討している所得税の減税も非常に評判が悪いですし、それから今お話をしてきた、復興特別所得税をですね、防衛財源に流用していくということについても、十分な理解が得られない、極めてわかりづらい。そして、異次元の少子化対策の財源 ということで、実質的には負担は生じさせないと、何度も説明をされていますが、何度聞いてもですね、それがわかりづらい。どういう負担がないのかと、負担はあるじゃないかというようなことで、国民一人一人からですね、医療保険と合わせて集める支援金についても、決して簡素とは言えない、全く逆というかですね、極めてわかりにくい状況になっていると。こういうことはですね、やっぱりこの税を基本として、さまざまな施策を進めていく上でですね、非常にマイナスになる点だと思っています。その点は強く指摘をさせていただきます。時間が残りわずかになりましたので、最後の質問ですけれども、税のですね、公平の原則と政治家に対する課税の問題について触れたいと思います。まさに今、裏金事件に関わるですね、さまざまな全容解明と対応策、そういったことが、この今国会のですね、非常に重要な課題となって、連日のようにされているわけですけれども、ちょっと思い起こすとですね、半年前に、税務副大臣、神田当時の副大臣がですね、退納をして、差し押さえを4回も受けていたというようなことがあり、この委員会でも厳しく質疑をさせていただきました。やはり、そういうことが起こるとですね、税に対する危機感というかですね、あるいは税を納めるということに対する、何て言うんでしょうか、バカバカしさみたいなものがですね 、本当に国民の皆さんに多く起きていると。先ほど申し上げた公平中立簡素の中でもですね、国民の皆さんが一番敏感に感じるのは、公平か不公平かということなんです。やっぱりこの今回の事件などを通じてですね、使い道を明らかにできないような政治資金、これは政治資金は非課税だと言うけれども、本当に政治活動に使ったのかということが証明できないようなものまで、政治資金として認められてしまうと、それは非課税だと。これはですね、やっぱり国民の皆さんにとっては、どう考えても理解できないということなんですね。だから、こういうことに対してですね、非常に公平感を失っている、失わせてしまっている今の事態について、大臣は税を所管をする最高責任者としてですね、どのように感じておられるのか、お聞きをしたいと思います。
41:46
あの、租税原則のこの公平、中立、簡素の中でも、公平というものは、税制に対する国民の信頼の基礎として、最も重要なものではないかと考えます。税制の企画立案の面でも執行の面でも、国民の公平感を損なうことがないようにしなければならないと思います。今般の政治資金をめぐる問題に関しては、関して国民の皆様から厳しい御指摘があることは、私も強く感じております。今申し上げた国民の公平感が損なわれることがないように、一般国民であれ、政治家であれ、法令等にのっとり、公平、同等に取り扱われる必要があると、そのように思っているところであります。
42:44
かつてですね、黒四という言葉が新聞史上に踊っていたことがあります。ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますけど、これは要するに課税所得補足率に関するですね、業種間の不公平感を表した言葉で、給与所得者は9割、自営業者は6割、農林水産業者は4割、9と6と4で黒四と、つまり補足率が非常にだんだん低くなっていくと、業種間でその所得を補足するのの、ある意味難しさもあるとは思いますが、そういうことが言われました。最近というか、それ以降ですね、この黒四が統合産品と言われるようになって、これはどういう意味かというと、給与所得者は10割、自営業者は5割、農林水産業者は3割、そして品というのは1ですけど、これは政治家だと。そしてその後ですね、ゼロとも言われるようになって、このゼロはヤクザというかですね、そういう人たちは結局所得の補足は全くできないというようなことで、そういう不公平感を表す言葉というのは過去からあるわけですね。これ自体をどうするかという問題はもちろんありますけれども、こういう補足率、政府からの補足率は仮に低くてもですね、低くても、例えば自営業者とか農業者とかは、自ら申告をして、その所得を確定をし、必要な税金を納めているわけです。これの基礎になっているのは何かというと、信頼なんですよ。自分がしっかりと納めて、その税金を正しく使ってくれると。そしてそれがみんな公平に納める約束になっているから、それを守ることが大事だと思って、真面目に納税をするわけですね。だけれども、そのピンと言われる政治家がですね、やっぱり真面目に納めていないじゃないかということになれば、これまた当然不公平感が出てくるわけで、先ほど私が申し上げた、今回の事件でその信頼感を既存したことは、その税にまつわる様々な取組をですね、大きく後退させる、不信感を持たせることにつながるということだと思いますので、最後に大臣のですね、今後の、その税を取り巻く対応について、どのようにお考えか、最後お聞きをして質問を終わりたいと思います。時間が来ておりますので、簡潔にお願いします。今回の事柄で、その国民の皆さんの怒りは、やはり公平じゃないのではないか。何か政治家は特別で、一般の納税者の方々と違うことにあるのではないかというのが、一番革新的なこの怒りのものではないかと、私はそう思います。先ほどの、お話の答弁になりますが、こうした不公平感というものを持たれることがないように、これからもこの税務当局として、公平にですね、効率に則って、きちんと対応するということを徹底したいと思います。
46:33
公明党の武内信治です。本日は質問の機会をいただきありがとうございます。はじめに、e-Taxをさらに使いやすく、という観点から質問をさせていただきます。所得税などの確定申告が、先週15日に終了いたしました。ここにおら れる委員の皆さん方の中にも、このオンラインでのe-Taxで申告された方がいらっしゃると思います。このe-Taxは2004年から始まりました。当時は、事前に税務署に、返し届出書等、住民票の写しなどの本人確認書類を提出し、市役所などで発行される電子証明書、あるいは読み取り機器、こうしたものを揃える、そういう利用をするにはかなりの手間をかけて行わなければなりませんでした。そういうこともあって、スタート当初は、累計の利用数は1年間で11万4000件程度にとどまったと聞いております。それから20年という月々がたったわけですけれども、まず所得税について言えば、申告におけるe-Taxの利用率、利用件数というのは、今どのぐらいに増えてきているのか、教えていただけますでしょうか。
47:52
お答え申し上げます。国勢庁は、デジタル社会の実現という政府全体の方針を踏まえまして、中期的なオンライン利用率の目標を設定しながら、納税者利便の向上等、税務行政の効率化等を図る観点から、e-Taxの利用拡大に取り組んでおります。20年度の実績を申し上げますと、所得税の申告につきましては、e-Taxの利用率は65.7%、利用件数は1692万件となっておりまして、順調にe-Taxの利用が拡大しているものと認識しております。国勢庁でいたしましたが、今後とも納税者目線に立って利便性の向上を図りつつ、e-Taxの利用拡大に取り組んでまいりたいと考えてございます。
48:36
ありがとうございます。今や所得税の申告の3人に2人がe-Taxを利用して申告していると、非常に件数も多いという形になっております。ただ、2019年度のe-Taxの利用率というのは、まだ47.5%と半数を切っていた、こういう実態もありました。その意味では、この数年で着実に増えてきておりまして、今65%程度になっていると。これは国勢庁として利便性の向上に着実に取り組まれてきた成果だと私も思います。例えば、どういう取り組みがあったかといいますと、やはりマイナンバーカードの読み取りについて、一度利用したことがあれば読み取りが3回から1回に減っている。あるいは、ICカードリーダーというものをなくすために、使わなくてもいいように、QRコードの認証の導入、こう いったものも行ってきましたし、あるいは受付時間というものも拡充していただいております。本当に、一昔前に比べればかなり使いやすくなっておりますし、申告書作成時間というものも随分短縮されたと思います。これは国勢庁のホームページ、確定申告書等作成コーナーで実施をしておりますアンケート調査。これ、期間は令和5年1月から3月の間、このときの結果にも現れております。この作成コーナーの利用について、当然、申告書の作成においてという意味ですけれども、満足しているとの回答が約9割を占め、非常に満足度が高いわけです。しかしなんですけれども、残念ながらデータの入力そのもの、作成そのものに関する質問になりますと、いまだに3人に1人が手間取ったと回答をしております。これは決して少なくない割合だと考えております。そこで、オンライン申告の入力や作成などにおける改善に関して、国勢庁にはどのような要望、意見等が寄せられているのかお伺いしたいと思います。国勢庁保史庁。お答え申し上げます。委員御指摘の国勢庁が令和5年10月に公布いたしました、e-TACSの利用に関するアンケートの実施結果についてのうち、操作のしやすさに関する質問に寄せられた改善意見といたしましては、例えば、操作方法の改正図画面をもっと増やしてほしい。それから専門用語が多く理解しにくいので、分かりやすいマニュアルが欲しい。あるいは、表示される文字のサイズを大きくしてほしい。といった意見要望が寄せられているところでございます。
51:35
私も今御答弁いただいた利用者の声を直接受けたことがありますが、確かに高齢の方からは、もっと文字を大きくしてほしいという声を聞きましたし、いずれも大事なお指摘だったと思います。それで、eTACSによる申告書の入力作成というのは、ある意味で若い方々がスマートフォンを使って、スムーズにあっという間に入力が済んで申告書を作成できましたと、こういう声は聞かれております。しかし、初めてeTACSを使った、しかもパソコンで作成したという年配の利用者の方からは、これ実際私も聞いたんですけれども、データが自動的には保存されないんですね。操作ミスで入力データが全て消えてしまったといった声も聞こえてきます。確かに実際やられた方はわかると思うんですけれども、入力作業の各段階でデータの保存画面の表示は出てくるんですけれ ども、この保存の操作を忘れて、例えば途中で作業を中断したりすると当然ですけれども、それまで一生懸命入力したデータがパーになっていると。それは自己責任だろうという考えもあるわけですけれども、こうした不慣れな利用者の利便性向上にも、やはりここはしっかり配慮していくことも重要だと考えております。そこで例えばスマホとパソコンのどちらを使ってもスムーズにe-TACSの申告書の作成ができるようにするといった利用者ニーズを踏まえた改善というものをさらに行っていくべきだと考えますけれども、国勢庁の見解をお伺いします。
53:19
お答え申し上げます。納税者の利便性向上のため、先ほど申し上げましたアンケート結果といった利用者のご意見も踏まえまして、初めて確定申告書等を作成コーナーを利用する方にも、使い勝手の良いシステムを提供していくことが重要と考えております。このため国勢庁におきましては、これまでも各種リーフレットや操作マニュアルを作成し、ホームページに掲載しているほか、納税者の申告内容等に合わせたYouTube画面を公表するなど、利用者自らが疑問点を 解決できるよう、各種コンテンツの提供に努めてきたところでございます。また、令和7年1月には、所得税の全ての画面を対象として、パソコンで表示される画面とスマートフォンで表示される画面を統一する予定でございまして、利用者のご意見も踏まえながら、操作性等の改善に取り組むこととしております。引き続き、オンライン利用率の向上及び納税者の申告の環境改善に向けまして、システムの利便性向上に取り組んでまいりたいと考えてございます。今答弁で、パソコンでの申請者作成もきちんとやりやすくなるというふうに受け止めましたけれども、ぜひよろしくお願いします。政府としても、2026年に所得税のオンライン申告の割合を80%にするという目標を掲げておられます。その目標達成のためにも、利便性の向上に力を入れていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。次に、サステナブルファイナンスについて質問いたします。サステナブルファイナンスという言葉が最近よく使われるようになってまいりましたが、持続可能な環境や社会をつくるための金融というような意味合いだと思いますけれども、環境、社会、ガバナンスといった課題の解決を目指すESG投資などを含んだかなり広い考え方とも言われております。少し噛み砕いて言えば、投資する際にどう したら利益を上げられるかというお金のリターンということだけを考えるのではなくて、環境や社会がよくなるというリターンも重視するというのが、私はこのサステナブルファイナンスだと言ってもいいと思います。そこでまず、日本におけるサステナブルファイナンスに関する現状認識とともに、今後さらに浸透させていくための取組について、金融庁の見解をお伺いしたいと思います。
55:48
金融庁総合政策局政策立案 堀本政策立案総括審議官
55:57
お答え申し上げます。先ほどご質問の、我が国のESG投資ですが、投資残高で見ますと、国際的な団体の報告によりますと、2016年に0.5兆ドル、それから2022年時点、6年後ですね、4.3兆ドルということになっておりますので、この6年間で8.6倍というふうに、数値的には増加しているということでございます。例えばですね、脱炭素、社会の実現、そういったものについては、今後10年で150兆円の資金が必要だというふうに考えられておりますので、こうしたことに見られますように、さまざまな社会課題の解決に向けたサステナブルファイナンスの促進というのは、これはますます重要性が高まっているということでございます。そうした中で、他方でサステナブルファイナンスに関しての取引、これを今後質量ともに増加をさせて、一般に取引が普及するというためには、いくつかの課題があると考えております。まず、投資先を行う企業のESG等の取組に関して、比較可能な情報が不足しているということがございます。あるいは、投資家が取組を評価する目線が十分確立されていない。あるいは、その投資家と企業が対話をする共通理解の情勢がまだ十分でない。こういったような課題があると考えております。こうしたことから、金融庁はサステナブルファイナンス有識者会議を設立いたしまして、企業のサステナビティ開示の充実、あるいはESGの投資商品の基準作り、さらには、投資家が顧客支援と対話を行う際の考え方、あるいは手法、そういったものを施策として検討してまいっているところでございます。竹内審議君。ありがとうございます。今、御答弁にもありましたように、脱炭素化ということだけでも、世界で非常に巨額な資金が支障とされておりまして、先ほど言ったように有識者会議をつくって、ずっとこの課題について議論をされて取り組まれているということですけれども、その中で、これから有識者会議でも一つのテーマとして議論をさらに深掘りしていくものとして、地域の脱炭素化というものをどうしていくか、こういうことも今考え られていると思うんですね。これ、大企業でサステナブル経営の浸透というのが今ようやく見え始めているところですけれども、一方で中小企業というのはまだまだこの浸透が遅れております。今後、さらに中小企業への浸透に力を入れるべきと考えますけれども、この点についても見解をお伺いいたします。
59:01
金融庁総合政策局堀本政策立案総括審議官。
59:07
お答え申し上げます。中小企業におけるサステナブル経営、そのうち脱炭素への対応について、商工中金が2023年7月に調査を行っております。これによりますと、カーボンニュートラルの影響を受けていると実感する中小企業では76.1%でございますが、一方で、方策を実際に実施している企業は17.3%になっております。実際のこうしたものの取組に当たっては、どうやって対応するかという情報が不足している、あるいは対応にコストがかかる、そういったような課題が中小企業の方から聞かれているということでございます。こうした状況を踏まえまして、金融庁としては、金融機関向けガイドラインなどを作成い たしまして、地域の金融界に対して積極的に地域における顧客支援の考え方や方法を発信いたしまして、その中小企業に向けた地域金融界の支援を促すということとともに、関係省庁と連携をいたしまして、政府として整備をしてきている様々な補助事業などがございます。そういったものや、あるいは取組事例について、地域金融界経由で情報を中小企業に提供すると、こういったようなことを行っております。さらに特に大企業のサプライチェーン内の地域企業においては、出す炭素化の遅れが経営に与える影響は大きいことが想定されるケースも多いので、中核メーカーの対応を含めました戦略検討が重要と考えられております。例えば、そういった場合に、排出産業が集積する地方自治体と連携をいたしまして、地域のサプライ企業に対する支援を促していく。こういったことが重要だと考えておりますので、今後取組を進めてまいりたいと思います。最後1問残っているんですけれども、これ最後こそ私今日一番言いたかったことでもありますので、もう時間が参りましたので、これ次の機会、質問の機会に回させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。以上で終わります。
1:01:59
今日は全部、上田総裁にご答弁をお願いしたいと思っております。まずですね、19日に発表されました日銀政策決定会合の結論をですね、マスコミは大規模緩和解除とかですね、金融政策の第一歩というようなヘッドラインとかつけてましたし、ところもありましたし、それから記者も同じようなコメントをしている方が多かったと思うんですが、総裁も同じように考えているかどうかということについてお聞きしたいと思っています。異次元の量的緩和と、質的量的緩和というのは、基本的にはですね、一番幹となる部分は世の中にお金をばらまくということであって、YCCとかですね、マイナス金利というのは、その幹から出たトゲのようなものであってね、だと思うんですよね。要はその、異次元の量的緩和というのは、日銀が、一番重要なところは日銀が国債を買い取って紙幣をすりまくって、実際には日銀当財金を増やすわけですけれども、お金を支柱に供給することだと思うわけですけれども、これをどう判断するかというのは、日銀のバランスシートを見ればいいわけですよね。日銀のバランスシートというのは、大部分が発行銀行券と日銀当財金ですから、その残高を見ていけばですね、お金をばらまいているかどうか、すなわち異次元の量的緩和を進めているか就職しているかというのがわかるわけです。要するにバランスシートが膨れ上がっているということは、異次元の量的緩和を加速しているわけですし、バランスシートが大きくならなければ、拡大しなければ、そこでも量的緩和はそれ以上のことをしていない。それからバランスシートが縮小しているということは、量的緩和を縮小に向かっているということであり、昔のレベルに戻れば量的緩和から脱却したという話だと思うわけですよね。山登りで言えば山を登っているのか、頂上で佇んでいるのか、山を下っているのか、それもふもとに戻ってきたのかという判断だと思うんですけれども。今回の決定で、YCCはやめるけれども、毎月6兆円の国債購入を続けると決めたわけですけれども、これは年間で72兆円なわけですよ。先日私、予算委員会でお聞きしたんですけれども、平成24年、2024年に日銀が保有している国債の満期どのくらいあるのか、67.1兆円とした回答を得たわけですけれども、72兆円買って67.1兆円。国債が大部分の日銀の支障の大部分ですから、これ純増ですよね。バランスシートはどんどん膨らんでいくというふうに考えられる。実際にずっと今まで多少のぶれはありましたけれども、異次元の両的緩和をかけてから、どんどんどんどんバランスシートは膨れ上がっていて、上田総裁が総裁になってからも膨れ上がっているわけです。今後と も膨れ上がっていくのであるならば、これは異次元の両的緩和を縮小しているとも、方向を転換しているともいうわけではなくて、見きたる部分は両的緩和をさらに続けているということだと私は思うんですが、そういう意味でいうと政策変更なんて全くしていないわけで、どんどんどんどんさらにお金を世の中にばらまいているというのが現状だと思うんですが、その辺については上田総裁はどう考えるかということなんですね。それに関連して、今日日経新聞一面のトップ記事が、世界緩和マネー圧縮途上と書いて、トップ記事だったんですね。圧縮途上ということは、さっき言いました山を下っているわけですけど、お金をばらまいたのを回収し続けているわけです。ところが日銀はまだまだ山を登り続ける、要するにお金をばらまき続けるのであるならば、それはお金も物とかサービスと同じように、その存在、その気象化資の問題でね、他の国々がお金を回収しているのに、日銀をばらまいていたら、それは円の価値が他の通貨に比べてどんどんどんどん安くなっちゃうんじゃないか。まさにインフルが大幅に加速していっちゃうんじゃないかという懸念があるんですが、その辺についてお答えいただければと思います。
1:06:18
私どもが先日まで行っておりました大規模緩和ですけれども、少し長くなるかもしれませんが、2013年以降、黒田前総裁の下で両的執政機関は法事をして、委員御指摘のように長期国債の購入等を通じてバランスシートの拡大を行ってまいりました。ただ私の理解では、2016年くらいから重点がバランスシートの大規模な拡大というところから、マイナス金利あるいは長期金利のコントロール、いったイールドカーブを定位に保すという政策の下で経済を刺激するという種類の意味での大規模緩和政策にシフトしたというふうに考えております。その上で先日の決定では、イールドカーブコントロールの枠組みやマイナス金利政策を含めて、大規模な金融緩和を役割を果たしたものとして終了させたというふうに理解をしております。また付け加えますと、日記のバランスシートに関連いたしまして、当面はこれまでと同じペースで長期国債約6兆円ですが、買入れを続けるということを発表いたしました。それではバランスシートが拡大するかと考えていますと、これは新規の国債を6兆円のペースで買うということであります。一方で私どもが保有している国債は、次々に満期が来 て、バランスシートから落ちていきます。両方を引き算しますと、ネットでは国債の残高は大体現在の水準でしばらく推移するというふうに考えてございます。以上です。
1:08:26
現在と同じとおっしゃいましたけれども、6兆円毎月買っていって12ヶ月72兆円、満期が来るの67.1兆円、最低限5兆円増えていくんですけれども、これは明らかに私はバランスシートは膨らんでいる。少なくとも金融緩和化の逆方向に政策が変化をしていない、一番重要なポイントを見切りですよ。これはまさに今後とも日銀は一元化を継続していくということをコンファームした会合であるというふうに私は理解いたしました。本当にそれで6兆円から減額できるかというと、本当に減額を始めた上、ランドオフを始めちゃった場合、どんなことが起こるか大変なことが起こると思うんですよね。財政があってどうなるか分からないですよね。日銀や国債が減らしていったらね。それは今日は質問通告もしていませんので、これは他の機会にしたい と思います。次の質問に入りますけど、2番3番。時間がないんでまとめて質問しちゃいますけれども、政策機能についてなんですけれども、アメリカの中央銀行FRBはオーバーナイトフェットファンドレートとは違う何か特別な政策機能っていないわけですよ。オーバーナイトフェットファンドレートを政策金で昇して、それをターゲットに何かやってる。昔の日銀も無担保コールレート、オーバーナイトコールレートを政策目標としてそれをやっている。ということだったんですが、今までの日銀、保管当座預金制度適用レート、金利。これ510兆円の日銀当座のうちのたった28兆円にすかすぎないところにペナルティ金利があって、これを政策金利とおっしゃっていた、主張されたわけです。これ何じゃないかと思っていたわけですよね。なぜかというと、政策金利というのは、それを動かすことによって支柱金利を動かすのが政策金利であってね。何考えても政策金利を動かしてもちっとも何も動かないじゃないか。ということで、何でこれを政策金利というのかというのは非常に極めて不思議だったんですけれども、政策金利というよりも市場金利は一部用なわけですよ。なぜかというと、貸し出しローンとか住宅ローンとか、それをみんな市場金利に影響されるの で市場金利をどう動かすか、動くかが一番重要なポイントだと思うわけです。実はこの前の会合で、日銀のおっしゃる政策金利、すなわち補完当財金制度適用金利はマイナス0.1からプラス0.1に変わりました。要するに政策金利は0.2%あったわけですよ。しかし動かしたいターゲットである支柱金利、前日政策決定会合の前の支柱金利の一番元になるオーバーナイトブータンポール、0.003%ですよ。0.1%じゃない、0.003%。これが一番住宅ローンとか有識とかを決定する一番重要なポイント。これが0.003%。既にマイナス金利だって、政策金利でマイナスなんとかって言っても、重要なターゲットである支柱金利はほぼゼロあったわけですよ。それをもって、今回の日銀、私はマイナス金利政策解除だけで終わるかと思ったら、プラス0.1まで持っていった、プラス金利まで踏み込んだわけですけれども、その結果、無担保オーバーナイトコールレートは0.003%から、昨日の平均レートを見ましたら、0.074%ですよ。たった0.077%しか上がってないです。一番重要な支柱金利がね。住宅ローンとかローンとか。これをもって、切り上げっていうふうに考えてらっしゃるから、それを起こしたいんです。私にとってみると、何も今回は金利を上げなかった。 それに等しいと思うんですよね。それを総裁はですね、利上げだ利上げだというふうに、マーケット騒いでますけど、総裁もこれを利上げと称するのか。要するに、欧米とかECBとかヨーロッパ中央銀行とかいうのの利上げっていうのは、支柱金利をオーバーナイトコールレートとかフェットファンドレートとか、0.25%とか0.5%とかを上げるのを利上げって言うんですよ。今回は0.077%しか上がってない。これを利上げというのはですね、あまりにも大騒ぎして、何だこれ、何も変わってないじゃないの、という話だろうと思うんですよね。昨日の財政金融委員会でね、総裁は住宅ローンの変動金利、大幅に上昇するとは見ていないと回答されたそうですけど、当たり前ですよね。ただ、使用金利が動いては0.007%しか動いてないんだから、当然、住宅ローンも上がるわけないわけです。もう一つ申し上げちゃうと、今日の新聞で、預金金利が20倍になったって大騒ぎしてるわけですよ。0.001%が0.02%になったということで、0.019%上がったって大騒ぎしてるわけですよ。20倍って言えば大変ですけど、100万円で10円しか利息がもらえなかったのは200円になったということで、これを大騒ぎしてるわけですよね。0.019%上がった。支柱金利はそれしか上がってないわけですよ、預金金利は 。政策金利を0.2%上げて、それから無担保コール0.077%上げて、預金金利は0.019%しか上がってない。これ何にも変わってないんですよね、世の中。それをもって今回の決定会合は、何かとんでもないこと大きいことをやったとおっしゃるのが、私にとって実態が何も変わってないんですけど、それをどういうふうに総裁が認識してるかということをお聞きしたいと思います。
1:14:26
まず一つ、やや技術的な点でございますけれども、政策金利の意味ですけれども、今回の決定、前は委員おっしゃいましたように、私どもの当財預金の一部、政策金利残高と呼んでいましたけれども、これに払われる金利、マイナス0.1%を短期の政策金利というふうに呼んでおりました。今回の決定では、その金利ではなくて、これも委員おっしゃいましたように、無担保コールレート、オーバーナイトモノ、これを政策金利と呼ぶというふうに微妙に政策金利の意味を変更してございます。その上で、当財預金についていた金利は、前回まで、一部ですが、政策金利 残高の部分についてはマイナス0.1%であったのを、所要準備の部分を除いた残り全部についてプラス0.1%に引き上げるという措置をして、そのことによって、今回の政策金利、無担保コールレート、オーバーナイトモノ、これを0から0.1%の間に誘導しようというのが、今回の調節に関わる決定でございます。この結果といたしまして、その無担保コールレート、オーバーナイトモノは、やや長い範囲で見ますと、0%からマイナス0.1%の間で推移してきたわけですが、これも委員おっしゃいましたように、昨日0.074%まで上昇したところでございます。これは、幅についての意見は、いろいろおありかとは思いますが、利上げは利上げであると思っております。
1:16:31
利上げは利上げと言っても、それは口頭ばかりは確かにそうかもしれませんけど、どうですかね、実は何も変わっていないということだけは、再確認したいと思っています。かつ今お聞きしていますと、なんとなく日銀は、自分の都合のいいように政策金利の定義を変えていくということですよね。世の中が自分の思ったように動くよ うに政策金利の定義を変えていくと、いずれ藤間敷太景君に貸し出すローンが政策金利なんて言い出すんじゃないかと思って、心配しますけれども。それは別として次の質問。時間があまりないので次の質問に入りますけれども。今までのことは別として、今後どうするのか。マイナス金利からゼロになったのはいいんですけど、今後プラス金利にするときは大変なことになるんじゃないかなと私は思っているんですよね。というのは、今後利上げするときには日銀当財金に不利していくことしかないわけですけれども。今日銀当財金530兆円ぐらいあると思いますけど、0.1%上げる。今回の決定では準備預金と、それから調査準備、両方ともに0.1%をかけるということだったんですから、530兆あるとすると、0.1%上げると5000億支払金が増えるわけですよ。日銀、財務省においてとんでもないところから利益が、要するに株から利益を上げている中央銀行なんて他にない。昔の総裁が見たら驚いちゃうと思うんですよね。株なんか持っちゃいけないんで普通。日銀、日本銀行というのは通貨の安定のために、株なんか持っちゃいけない。そこから3分の1ぐらいの支払金を上げているというのはとんでもない話なんですが、何はともに正々堂々たる中央銀行の利益である国債債券から上がる利益というのは、利息 というのは1.5兆円とかそんなもんだと思うんですよね。去年は1.1兆円とかそういうもんだと思うんですけど。それで0.1%上げると5,000億以上の支払金に増えたらすぐに赤字。これちょっとそうなっちゃうわけですよ。たった0.1%上げると5,000億ですよ。1兆何千億ぐらいですか1兆53億しか利息収入ないから大変なことになっちゃう。例えばお配りした表を見ていただくと、アメリカの中央銀行は1,700億ドル、26兆円も収入あるんですよ。これ受け取る利息だけ。日銀の1.5兆円じゃない。26兆円もある。だから誘導金利、フェットファウンドレート5.25から5.5%上げられるわけですよ。日銀1.5兆円しか収入ないんですから、これ大丈夫なの?こういう懸念がものすごくあるんですけど、本当に今後日銀は金利を上げていけるのか。マイナス金利から上げるんだったら、それは何もかんないがいいですけど、これから日銀の収益も大変なことになりますので、どう思われるかお答えください。(質問者がわからない)もう一度質問お願いします。
1:19:52
委員おっしゃいましたように、今後仮に経済情勢次第で日本銀行が東西貨に対する不利金利を引き上げれば、その度合いに応じて支払い利息は増加していきます。これは収益に対する下押し圧力として働きますけれども、そういう場合には長期金利も上昇すると考えられます。それに伴いまして、日本銀行の保有国債が利回りの高い国債に入れ替わっていくことで、受け取り利息も増加していくと思います。こうした様々な条件次第で日本銀行の収益が将来どうなっていくかは変わっていくものと考えております。(質問者がわからない)無茶苦茶に今のは反論があるんですけど、時間が来ましたので終わりにいたします。
1:20:52
国民民主党新緑部会の大塚光平です。今日は資料3枚お配りしていますけれども、3枚目に、昨日口頭で申し上げました日銀の政策手段のバリエーションを整理した紙です。こういう整理をしてほしいということを日銀にお願いをして、これは日銀が最終的に政策をしてくださったものですが、今の藤巻さんとのやりとりもお伺いしていましたので、昨日の延長線上でちょっと総裁確認させてほしいんですが、この3枚目のこの資料のうち、マイナス金利とイールドカーブコントロールはやめました。量的支出的金融緩和という呼び方はもうしませんと、ここまでおっしゃいました。昨日聞き忘れたんですが、リスク性資産の買入もやめるとおっしゃったということでよろしいですね。
1:21:49
おっしゃるとおりでありますが、細かいことを付け加えますと、謝罪等については新規の買入をやめる方針ですが、少し時間をかけてやめるということになるということでございます。
1:22:06
わかりました。それに加えて今の藤巻さんのご議論と関係があるんですが、この大規模な彫刻の買入は、 長めの金利の引き下げのこのゾーンのところに入れているわけですが、最終的にはこれは日銀が作成した資料ですので、今後も彫刻を買い入れるのは、それは量的緩和を続けるという意味なのか、長めの金利をコントロールすることを意図しているのか、これはどちらですか。
1:22:39
長期金利の形成については基本的に市場に任せようというのが、今回の措置の考え方でございます。ただし長年、小記載市場にかなりの買入をしてきたという経緯がありますので、将来的にはもう少し買入額を減らしていきたいというふうに考えておりますが、とりあえず現在の政策変更が昇華される様子を見てからというふうに考えているところでございます。
1:23:18
この資料は非常によく整理されている資料だと思いますので、今ご覧いただいているも のに今回の決定の2024年3月以降を付け加えて、何らかの日銀の広報物にきちっと掲載をして、ここの国会で御発言になった答弁と整合的な最新版を作っていただきたいと思いますが、よろしいですか、総裁。
1:23:51
自分からたと相談して作成の方向で考えたいと思います。
1:23:59
どうしてください。前総裁の時代はですね、大変発言量は多くて、ジャーゴンを駆使してですね、一体何を言っているんだか分からないような金融政策の説明が長く続きましたので、ぜひ上田総裁の下ではですね、コミュニケーションが十分に取れる国会での御発言や日銀としての説明にお務めいただきたいと思います。さて、その1枚目、2枚目にはですね、何度かこの委員会でもお示ししているグラフです。この1枚目はですね、赤や黒は金利の線でありまして、青はマネタリーベースでありますが、90年代の後半に事実上のゼロ金利に入っていって、金利操作から量的コントロールに変えていったという、そのプロセスであります。2枚目は、その結果として、マネタリーベースだけに反応したわけではありませんが、株価が今ご承知のような状況になっているという、こういうグラフであります。もちろん、この失われた30年と言われる、この状況を生み出した理由はいろいろあってですね、総裁がいらっしゃらないところで、前々回あたりは、産業政策や通商交渉や、あるいはその、VIS規制とかですね、国際会計基準とか、いろんな過去の日本の経済の貸取における、戦略的、結果としては、戦略的失敗、あるいは判断ミス、いろんなことも作用しているということを申し上げたんですが、金融政策だけが理由とは思いませんが、金融政策もこの間の30年に、当然一定の影響を与えたと思います。今から今日の質問、3つとも簡単に申し上げますので、私の持ち時間は32分までですので、端的に質問しますので、残された時間で御回答ください。要は1枚目のこのグラフを見ていただくと、バブル崩壊に起因する、三重の総裁のときの利上げの総括、あれが何だったかというのは、また改めてここは検証しなくてはいけないと思います。私もその時点は、まさしく現場にいましたので、あの局面ではやむを得なかったなという判断もあります。ただ今日お伺いしたいのは3点です。まず、90年代後半から2000年代前半にかけて、不良債権処理との関係もあって、超低金利政策、ゼロ金利政策、マネタリーベースを、捜査目標にどんどんしていったこと、このことの適否についての所見をお伺いしたいというのが1点。それから、リマンショックの潜在的要因になったのではないかと、一部の経済学者の中では言われている、第一次安倍政権、福井総裁の最終局面での利上げ、つまり今回が17年ぶりと言われている、その17年前の利上げですね。マネタリーベースが少し2006年のところで下がっているのでお分かりいただけると思いますが、この判断についての適否に関する所見、そして第二次安倍政権、黒田総裁時代にご覧のようにマネタリーベースを2年で2倍と言っていたのが10年で約5倍ぐらいになった、このオペレーションについての適否についての所見、以上の3点について、総裁のお考えをお伺いしたいと思います。
1:27:47
それではまとめて、第一点目の90年代後半から2000年代前半の金融政策に関する意見ということでございますが、端的に申し上げれば、90年代後半、半ば以降、バブル崩壊に伴いまして金融システム不安が非常 に高まった時期でございます。この中で金融機関等を中心に資金に対する需要が非常に高まりまして、これを放置すると金融市場、資本市場に非常に不安定な動きが起こるということに対応いたしまして、日本銀行は資金の供給を様々な形で大規模に増やしていった。それの現れがゼロ金利政策であったり、マネタリベースを増やすという政策であったというふうに考えております。それは少なくとも金融不安の一層の拡大を賃清化するという役割は果たしましたし、低金利が続くということで、総需要にもいくばかりプラスの効果があったというふうに考えております。2番目に福井総裁時代の利上げについての評価というご質問だったと思いますが、このときは私は日本銀行におりませんでしたけれども、2006年まで続いた両的緩和政策のもとで経済物価情勢が着実に改善し、その後も改善が続くだろうというご判断のもとに利上げに踏み切っていかれたんだと思います。ただ、残念ながらその直後にリーマンショックが起こって経済は悪い方向にいってしまったということが不幸であったかなというふうに思っております。最後に黒田総裁の2013年以降の異次元の緩和についての評価ということでございますが、これは細かいところは抜きにいたしまして、当時非常に2011年、12年と大幅な円高が進行しておりまして、その中で諸外国の金融政策非でも大規模な金融緩和を実現するということで、そうした円高を沈め経済への下押し圧力を緩和し、その後の大幅な雇用の増加と企業収益の改善につながったというふうに評価しております。
1:30:30
ありがとうございます。最後の黒田総裁時代のところで、為替との関係をおっしゃったんですけれども、購買力併価とかいろんな判断基準で為替の適正水準というのは議論せざるを得ないんですが、結果今150円ぐらいになっていますけれども、100円の頃からしたら120円台ぐらいになればかなりの円安で、そうであれば輸出もそれなりに増える。そして今GDPが3位に落ちていずれ4位に落ちると言われていますが、ドルベースのGDP比較でもこういう状況にはならなかったかもしれないと思うと、その為替の観点から言っても、やっぱりこの黒田総裁時代の金融緩和はちょっとやりすぎたというふうにも私は思えるんですが、そこは総裁はどんなご印象でしょうか。
1:31:34
足元の為替の動向についてのコメントは差し控えたいと思いますけれども、繰り返しになりますが、過去10年の大幅な雇用の増加と企業主義への改善の下に、昨今のインフレ率、特に基調的なインフレ率の上昇が現在生じてきているというふうに考えております。
1:31:59
午後は財務大臣と議論させていただきたいと思いますけれども、今の経済の状況、ようやく不都合な真実をみんなが共有して賃金を上げようとか競争力を高めようという気運は盛り上がってきているので、これを失速させないようにどうするかというのが、この局面での各界のリーダーの重要な責務であります。そのためには、なぜこの状況になったのかということに対する、やはり80年代ぐらいからのきちっとした整理と分析とそれについての認識の共有。さらには、昨日も申し上げましたが、残念ながら一気に今の状況を適正というか、ちょっと違う状態に持っていくのは難しい状況を残し て全総裁が去っていかれましたので、さあ、ここからどうするかということは、十分に国会でも議論をして、総裁も国会での議論も参考にしていただきながら、誤りなき対応を4年間まだ任期がありますので、していただきたいということをお願い申し上げて終わりにします。
1:33:49
日本共産党の小池晃です。未利用の国有地活用についてお聞きをします。東京都新宿区に旧公務員住宅、若松住宅、あとの国有地ありますが、これ13年間利用されておりません。敷地面積6400平米、87戸が入る12階建ての建物、そして土地。国有財産代帳上の価値だけで約30億円で、実正価格はさらに高くなるだろうと言われています。この国有地の活用の問題、私も国会で取り上げてきまして、2010年、待機児童問題が進行したときに、特に都市部で国有地を活用する必要があるんじゃないかと。これは厚労委員会で質問したんですが、財務省も前向きに答弁して、その後政府も保育所やあるいは介護施設のための定期借地を推進してこられた。2019年の6月には財政審の国有財産分科会から、今後の国有財産の管理処分のなり方について、国有財産の最適利用に向けてと題する答申が出されております。答申では未利用の国有地に関して、留保財産という仕組みが新たに導入されましたので、この仕組みについて導入の理由も含めてご説明ください。
1:35:12
お答えを申し上げます。お尋ねの留保財産でございますが、人口減少、少子高齢化などの社会経済環境の変化や国有財産のストックの減少など、国有財産業種をめぐる状況の変化を受けまして、財政制度答申議会において議論が行われ、令和元年6月に御指摘のような財政制度答申議会から関連の答申をいただいたものでございます。同答申におきまして、留保財産とは、有用性が高く希少な国有地については、将来世代における行政需要に備えつつ、地域のニーズに対応するため、国が所有権を留保し、売却せずに定期借地権による貸し付けを行うこととした国有地のことであるとされております。
1:35:58
できる限り国として、所有権は保持しつつ、地域などで有効活用するために定期借地による貸し付けを促進するということだと思うんですが、この若松住宅は、先ほど言ったように2011年の12月に廃止されながら、留保財産には選定されていない13年経つわけですね。ゴーストタウン化しつつあって、雑草などが生い茂っていて、我が党の地元の議員が要望して草刈りなども行われていると聞いております。地元では町会の方々からは、広場にしてほしい、公園にしてほしいという要望もあります。それから、近隣の障害者施設が老朽化しておりまして、この地域というのは、その隣に富山サンライズという、全国障害相互福祉センター、障害者の皆さんが宿泊もできるような、私も障害者の皆さんの集会でよく行くんですが、それがある。それからその隣には新宿区の障害者施設もあって、やっぱりここに障害者施設を作ってほしいという要望は非常に強くあるんですね。今の施設でやっぱり障害者の生活介護、ニーズ増えているので足りないんじゃないかという声もあります。そこで局長にお伺いしますが、この有効活用の検討状況、今どうなっているのか。13年間放置されているという、何で時間がこれほどかかっているのかお答えください。
1:37:27
お答え申し上げます。ご指摘の合同宿舎若松住宅でございますが、平成23年12月に公表されました国家公務員宿舎の削減計画に基づきまして廃止がなされたところでございます。国有財産の有効活用のためには、境界確定の協議や土壌汚染の調査などの手続きを行う必要がございます。本宿舎につきましては、その廃止以降、まず平成23年12月から平成24年8月にかけまして、埋蔵分化材等の発掘調査、その後平成26年6月から平成29年3月にかけての土壌汚染調査、令和2年7月に一部省庁から本地における施設整備について紹介がございまして、令和4年10月にその整備を断念する旨を私どもで聴取いたしました。そういった経緯を経まして、令和5年5月から普通財産として管理を行ってきたところでございますが、その後昨年秋に、先に申し上げました省庁とは別の省庁から当該土地の利用につきまして検討したいとのご要望がございまして、改めて国での利用について検討 をいたしておりますことから一定の時間を要しているものでございます。国有財産の管理職務に当たりましては、公用、公共用の利用を優先する考え方を基本とした有効活用を進めているところでございまして、本財産につきましても有効活用の実現に向けまして、引き続き関係各省と協議を行いつつ適切な財産管理を行ってまいりたいと考えております。
1:39:03
今答弁の中で別の省庁から利用の要望があったというんですけれど、どこですか。
1:39:14
現在その当該省庁におきまして、国としての利用を検討しているところでございまして、まだ方針が確定されたわけではないというふうに伺っておりますので、現時点ではその省庁の名称につきましてお答えすることは差し控えさせていただきたいと存じます。
1:39:35
2017年12月から2019年6月までは森友問題契機にして、国有地の活用のやり方については国有財産分科会で議論が行われていたということで、その間にやはり活用の手続きが止まっていたという、そういう事情もあるんでしょうか。
1:40:01
平成29年12月に財政制度答申議会に今後の国有財産の管理処分のあり方について諮問いたしまして、令和元年6月に先の申し上げました答申を受けたところでございます。この間、旧若松住宅本県を含む一定規模以上の未利用地、未利用国有地につきましては、ただいま述べました答申で示された、留保財産制度の導入を経て、具体的な活用を進めることとしていたという経緯がございます。
1:40:36
いずれにしてもちょっと、あまりにも時間がかかりすぎているのではないかというふうに言わざるを得ないと思うんですね。地元からは強い要望があるので、やはりきちっとご説明をいただきたいというふうに思いますし、やっぱりそれに応えた検討を求めたいと思います。その点でですね、これはここに限らずの問題なんですが、社会福祉施設について定期借取権によって、自家による貸し付けを行われているんですが、ただしこれは介護施設だけ例外的に、今貸し付けの条件が優遇されているんですね。自家からの減額をして、それで貸し付けをやっていると。これはもう2015年に安倍政権の下で、介護施設の問題、不足が問題になって優遇を認められた。一方、導入当初から介護施設に限定していることには疑問の声が上がっていて、これ国会でも与党の議員が保育施設などに拡大すべきでないかと要望しています。都市部の知事、市長からは国への要望も出されております。今日配付資料に、旧都県市の首脳会議の、これは平成30年の要望ですが、配らせていただきました。定期借取権による貸し付けについて、保育所及び養護連携型認定子ども園、障害児通所支援事業所並びに、障害福祉サービス事業所等の施設整備においても、介護施設と同様に貸し付け料、減額の優遇措置を適用することということを求めているんですね。これは私、当然の要望ではないか。それから東京の特別区長会などからは、継続的に要望が出てまして、これは国有地の無償対応ということも含めた要望が出ております。これは昨年6月の関東財務局の国有財産関東地方審議会でも、審議員の1人の方が、介護施設に減額優遇するなら障害者施設にも適用してはどうかという要望が出されているんですね。出席していた財務局の担当者は、本省に伝えるというふうにそのとき答えております。介護や保育でも国有地の活用が進んできましたけど、保育でもまだまだ都市部での用地確保の課題はあります。障害者施設も同様だというふうに思うんですね。私は財政審議の審議を踏まえて国有地活用については、地域のニーズを踏まえた利用を強化するという新しい方針、先ほどもご紹介ありました。出されているわけで、この定期借地権による貸し付けについては、介護だけに限定するんじゃなくて、保育や障害者施設など社会福祉施設にも広く優遇を拡大すべきではないかと思いますが、大臣の答弁を求めます。
1:43:20
小池先生の今のご質問は、賃料減額措置を拡大するということだと受けたまいりました。財務省では、保育・介護等の社会福祉分野での国有地の積極的な活用を図るために、平成22年から定期借地権による貸し付けを導入いたしまして、介護施設のみならず、保育施設や障害者施設など社会福祉施設の整備を支援してきたところであります。そうした中で、介護施設については、他の施設に比べて広い用地を確保する必要があり、初期投資負担が大きいことから、政策的に必要な基幹・地域・対象施設を限って賃料減額措置を講じているものであります。こうした趣旨を踏まえますと、財政法に基づき、地下による貸し付けが原則である中で、保育施設や障害者施設など他の社会福祉施設に対象を広げていくことは、適当ではないのではないかと考えております。いずれにいたしましても、今後とも地域社会のニーズを踏まえまして、国有地が有効に活用されるよう、地方公共団体への情報提供などを引き続き、しっかりと進めてまいりたいと思っております。
1:44:44
介護施設は広いけど、障害者施設はそうではないって、そんなことないと思うんですね。やっぱり広さだけで言うんであれば、これは同様にやっぱり、減額の対象にするべきではないかというふうに思うんです。実際、現にこれだけ、自民党が与党の自治体の首長さんからもですね、都市部では強い要望として出されているわけですから、大臣ね、ちょっとそんなふうにこう、釈志定義にしないで、やっぱりこれは介護施設だけじゃなくて、保育や障害者施設にも広げるという、検討するということをぜひ求めたいというふうに思いますが、今の答弁しか出ないのであればもう聞きませんけど、出ないんですか。
1:45:30
非常に不満であるということ申し上げて終わります。
1:45:58
賛成党の上谷総平です。新型コロナウイルス予防接種健康被害負担金に関連してお聞きしたいと思います。この費用をですね、予防接種法第十五条に基づき、新型コロナウイルスに係る予防接種を受けた者が、病気や障害の状態となるか、死亡した場合にその等が予防接種を受けたことによる、それがですね、等が予防接種に受けたことによるものであると、厚生労働大臣が認定したときに給付されるというものです。この負担金なんですが、令和5年度の投資予算額は3.6億円と含まれていましたが、これ補正予算によって394.1億円へと大幅に増額をされました。投資予算の110倍に当たります。これは新型コロナワクチンによる健康被害を過小評価していたということを示していると思います。また、これまでのコロナワクチンの副反応疑い報告制度で、死亡報告された件数は2168名です。そのうち2名はワクチンとの因果関係が否定できないとされています。そして11名が因果関係が認められないと判断されていますが、なんと残りの99.4%が評価ができないという扱いになっています。さらに別の制度で予防接種健康被害救済制度というものがありますが、この制度ではこれまで495件の死亡認定があります。この数字は私が生まれた1977年以降に使用されたコロナワクチン以外のすべてのワクチンによる死亡者数が158件であるのに対して3倍以上の数になっています。しかもこの495件の事例は先ほど申しました副反応疑い報告制度の2168件にほとんど含まれていません。制度が異なるために対比分析は行われていないようです。たった3年ほどの接種期間で他のワクチンの45年分の3倍もの人が亡くなっているというのはおかしいというふうに世間から指摘があると、ワクチンの種類が異なるため比較できないというような回答があったようです。そこで他のワクチンと比較をしなければいけないということで、既設性インフルエンザのワクチンと新型コロナワクチンのそれぞれ65歳以上の方の接種回数と救済制度での死亡認定数を比較する分析を行った賛成党員がいます。その結果インフルエンザワクチンの方は2012年から2021年の9年間で約1億8000万回の接種に対し死亡者は4人です。コロナワクチンの方はたった3年間1億9000万回の接種に対して354人の死亡が認定されていました。この差は90倍です。同じ数で90倍の方が亡くなっているということですね。賛成党は以前から知見段階のコロナワクチンが健康被害を引き起こす可能性があるというふうに警鐘を鳴らしておりましたが、こういったデータがなかったためですね、陰謀論だと、反ワクチンだというふうに批判を受けてきました。しかし3年以上が経過し、こういったデータがですね、出てきたわけですね。そして救済のための予算も想定の110倍に広がっているという状況です。こういったことからですね、コロナワクチンは安全だというふうに政府はずっと言ってきましたけども、それは少し認識に間違いがあったというふうに、そろそろ認めるべきではないかというふうに思いますが、この点の見解を求めます。
1:49:17
厚生労働省健康生活衛生局佐々木感染症対策部長。
1:49:23
お答えいたします。まず新型コロナワクチンの安全性等の評価についてですけれども、ワクチンには不可否的に生じ得るリスクはあるものの、新型コロナワクチンの接種については、審議会において感染症の疫学的な状況や国内外の科学的知見に基づき、ワクチンによる重症化予防効果等が認められていることに加えて、ワクチン接種後の副反応が疑われる症状の報告等のリスクに関する評 価を踏まえ、接種を継続すべきと判断されております。今後とも、科学的な知見の収集に努めるとともに、専門家に評価いただき、ワクチンの有効性と安全性の評価を適切に行ってまいりたいと考えております。あと110倍のところにつきましては、5日の予算委員会で総理から答弁いただいた積算根拠によるものでございます。
1:50:13
はい、こういった数字を出しても、認識の変更はしていただけないということなんですけども、先ほど挙げた数字も本当一部なんですね。これお医者様が全部データを持って報告してくださらないと上がってこないので、潜在的にはもっと健康被害があるということです。亡くなった方だけじゃなくて、歩けなくなった方もいらっしゃいますし、もう寝たきりになってしまったような方もいらっしゃいます。全国にいらっしゃいます。これね、お金の話をしてますけども、お金だけの問題じゃなくてですね、本当にお金では取り返せないようなことが起きているということで、さっき大臣から震災の話もありましたけども、これも一つの薬害のような問題になってきていると私たちは考えています。こういったことを受けてですね、事実を受けて、海外ではもうコロナワクチンの接種というのはほとんど伸びてないんですね。でも日本では依然として接種が続けられている。そしてそこに何兆円もの、あ、すみません、続けられていますし、もうこれまでですね、何兆円もの予算がこのワクチン接種に投じられているのに、感染者数減ってないんですよね。健康被害も増えている。給付金も積み上がっている。保証のね。で、今年度の補正予算だけでも400億円。で、このまま続ければまた次年度も補正予算何百億かかけないんじゃない、つけないといけないんじゃないかなという状態です。これ予算の使い方として本当におかしいと思います。異常だと思います。でも先ほど申されたように、審議会の方ではですね、ワクチン接種体制に影響を与える重大な懸念を認められないと評価しているということなんですね。我々の立場からすると、信じられない判断なわけですよ。評価おかしいんじゃないのと。それでこの審議会のですね、構成員のどういう動機でこういう判断をしているんだと いうことでですね、過去3年度におけるですね、ワクチンの関連企業からの特許検証料や公園にかかる報酬、研究契約金などの受取状況というものを確認すると、お配りしたこういう図のような状態になるわけですね。これを見ると、参考にも含めた21人のうち12人がですね、金額の代償はありますが、ワクチン関連会社から金銭を受け取っています。これ一定金額を受けると発言権が制限されたり、審議会の中で。それから審議会に参加できなくなるということが決められているのはわかっています。けれども、これ奨学であれば問題ないということでもないと思うんですよね。我々は国会議員がですよ。何か企業に有利な法案を通すためにお金をもらっていたというふうになったら、我々常に最大で長期5年の刑を課せられますから、なぜですね、この審議会のメンバーはワクチン関連企業から資金提供を受けても認められているのか。さらにですね、この審議会のメンバーの方々は就任前や退任後にですね、ワクチン関連企業で就業してはいけないといったような制限などはあるのかどうか、そういった規定があるのかどうか、併せていきたいと思います。
1:52:56
厚生労働省健康生活衛生局佐々木感染症対 策部長。
1:53:02
はい、お願いいたします。審議会における審議の中立性、公平性の確保が必要であることから、厚生科学審議会予防接種ワクチン分科会副反応検討部会及び薬事・食品衛生審議会薬人分科会薬品等安全対策部会安全対策調査会においては、それぞれの審議会の規定としてワクチンの関連企業からの寄附金、契約金を受け取っている委員に係る審議の参加規定を定めております。この審議会への参加規定は、弁護士等の外部委員から構成される審議参加に関する准許事項の検証検討委員会というのがございますが、ここにおいて従来の准許事項の運用状況や、我が国や海外状況、特に米国FDAにおける規定状況等を踏まえて検討されたものでございます。審議会の都度、ルールに沿って企業と委員の利益相反を確認し公表しており、議論の公平性や透明性は確保されているものと考えられることから、奨学であっても企業から金銭を受け取っていることをもって、直ちに不適当であるとは言えないと考えております。審議会への参加にあたっては、企業等との間で審議の公平さに疑念を生じさせる特別の利害関係を有していないことを確認することを参加規定に定めており、委員就任時にもこの参加規定に基づき同様の確認をしております。このため、委員就任時及び参加時とも、利害関係に疑義がないことを確認しており、引き続きこうした運用を適切に行い、審議会における議論の公平性、また透明性の確保に努めてまいりたいと考えております。
1:54:46
はい、ちょっとこれ通告ないですけども、聞きたいのは、どうやって選んでるんですか、ということですね。公平性、忠実性を人選の段階でかなり偏っているんじゃないかということを我々言っているんですけども、どうやってこの審議に選んでいるか、簡潔にお答えください。
1:55:01
はい、厚生労働省健康生活衛生局佐々木感染症対策部長
1:55:08
はい、それぞれ、健康部会もそうですし、安全対策部会もそうですけれども、それぞれの審議会に求められている役割がございます。それに対して専門的見地から審査をいただくわけですから、その専門性が有しているか否か、まずこれを基本的には検討しております。その上で、その中人事、また審議の都度、透明性、公平性についての確認を行っていると、こういう考え方でございます。
1:55:40
はい、ありがとうございます。これね、議員の皆さんが聞いていただいた数字、異常な数字なわけですよ。この数字を見て、普通の国民は絶対おかしいと思うと思うんです。おかしくないですか。はい、これは、いらっしゃる場所がないんで。はい。まあ時間ありますんで。やはりね、過去の事例と比べて数おかしいと。これ普通の国民は思っています。ほとんどの国民。これ世論調査してください。もしそれでしたら、世論調査していただいて、普通の一般国民がおかしいと思うかどうかです。私はおかしいと思っていると思います。だから、これをおかしくないという人たちがどう選ばれているのか、なぜ外されないのかということがですね、すごく国民は不満なわけですね。だから、その声をしっかりと聞いていただいて、もう一度人選から考え直していただかないと、これずっと続きますから。そして、もう今日時間ないんで言いませんけど、さらに ですね、レプリコンワクチンも開発費出して作って、試験をやろうとしています。これもですね、他の国でも一部例があると聞いてますけども、日本は特にそれに対して前向きだというふうにですね、これだけの被害が出ているから、やはりもう一回その点も含めてですね、見直しをしていただきたいと、要望して終わりたいと思います。
1:57:15
はい、東京都の道後美真彦です。本日はまず地域金融機関の経営改革の取り組み、今後の役割についてお伺いしていきたいというふうに思います。地域金融機関に対して、金融庁も様々な支援策を講じつつ、経営基盤の強化、また地域に根差したビジネスモデルの構築を促してきたというふうに思います。私の地元の茨城県内においても、金融機関においても、多業主との連携、また人材マッチングの実施、本当に様々な取組を進められています。3月1日にはですね、常用銀行、また筑波銀行、水戸信用金庫、有機信用金庫、また茨城県信用組合、この5つの機関が取引、事業者の事業承継支援を連携協定を提供されています。本当にポスト コロナ、また近慄ある世界への回帰ということで、本当に環境的にも大撃変の年になるかというふうに思いますが、この金融機関にとって資金調達、また運用の環境の撃変を見込まれる中で、地域金融機関にどのような役割が求められるかと。また、取組ですね、今後の取組について改めて金融庁の方からお伺いしたいと思います。
1:58:27
お答え申し上げます。地域金融機関におきましては、地域経済を支える要として、自らの金融仲介機能を強化し、資金供給にとどまらない支援を通じた地域企業の企業価値向上等を図ることにより、地域経済の回復、成長に一層貢献する役割を担うことが期待されていると考えております。こうした役割は、コロナ禍の前後や金利環境の変化等で変わるものではありませんが、経営環境が激変する中で、金融機関が変わらずその役割を適切に果たすためには、これまで以上に時間軸を意識しながら経営改革を進めることや、厳しい事業環境に直面している事業者も存在することを十分に踏まえつつ、事業者の実情に応じたきめ細かい支援を徹底することが重要であると考えております。金融庁といたしましては、引き続き地域金融機関がその担うべき役割を適切に果たすよう促してまいりたいと考えております。
1:59:30
ありがとうございます。時間もありませんので、次々行きたいと思いますが、次にサスティナブルファイナンスの更なる推進に向けた課題ということで、先ほども竹内議員の方から取り上げていただいておりました。内容についてはあえて触れませんけれども、本当に広範囲の取組が内容には含まれているというふうに思います。昨年の質疑にも私取り上げましたが、トランジッションファイナンス、また政府が取り組むグリーントランスファイナンションも、こちらも強い関わりがあるというふうに思いますが、日本における今後のサスティナブルファイナンスの推進、こちらに向けて具体的にどのような点に重点を置いて取り組むのかというところを大臣の方からお伺いできればと思います。
2:00:12
気候変動、少子高齢化、災害など様々な社会課題に対しまして、より迅速に対応する必要性が高まる中で、新たな産業や社会構造への転換を促し、持続可能な社会を実現するため、サスティナブルファイナンスの推進の重要性が高まっていると認識をしております。こうした中、金融庁では、2020年12月にサスティナブルファイナンス有識者会議を設置いたしました。そこにおける議論も踏まえまして、サスティナビリティ開示の充実、金融機関によるトランジッションファイナンスを含む脱炭素化社会への移行に向けた企業支援の促進、社会環境的効果と事業の成長の実現を目指すインパクト投資に関する共通理解の醸成・浸透などの施策に重点的に取り組んでおります。金融庁として、これらの取組を通じまして、サスティナブルファイナンスをしっかりと推進してまいりたいと考えております。
2:01:26
続きまして、ビジネスと人権への企業の取組、情報開示の取組について、枠組みについて伺えればと思います。国際連合を2011年に採択しているビジネスと人権に関する指導原則、またその後に日本にお いても遅ればせながらだと思いますが、政府の行動計画の下、2022年9月には、責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン策定をいただいております。ここから国内企業においても、人権奉仕の策定、また人権リーディンス、実施など取組が拡大しつつあるというところでございます。このビジネスと人権というところは、近年の日本でも重視されている人的資本経営の観点のもとに密接に関連しているというふうに考えられますが、連合においても人権が尊重された働き甲斐のある職場づくり、また建設的な労使関係の構築、これをさらに進める観点から、昨年の8月にビジネスと人権に関する連合の考え方を策定しております。このビジネスと人権、この取組、情報開示に関する望ましいやり方について、金融庁、また経済産業省、厚生労働省からお伺いしたいのと、また加えて金融庁には、国内でのサスティナビリティ基準策定、審議状況についてお伺いできればと思います。