1:10
ただいまから、文教科学委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに、山本紗司子君及び斉藤義隆君が委員を辞任され、その補欠として宮口春子君及び薄井昭一君が占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。教育文化・スポーツ学術及び科学技術に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、警察庁長官官房審議官和田香織君ほか11名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと見た目、作用を決定いたします。教育文化・スポーツ学術及び科学技術に関する調査のうち、文部科学行政の基本施策に関する件を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は、順次、御発言を願います。
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自由民主党全国比例赤松健でございます。質問の機会をいただきありがとうございます。まずは、クリエイター・アーティスト育成支援の基金についてお聞きいたします。文科大臣の所信でもありました、次世代のクリエイター・アーティストの育成やその活躍、発信の場でもある文化施設での次世代型の機能強化に関する複数年度の基金事業について、これを実効性あるものにするために、どのような内容を考えているのか。これまでの支援と比較して、特徴を踏まえて教えてください。今回の基金事業によって、どのような結果を目標としているのかも教えてください。
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我が国の漫画やアニメ、音楽、現代アート、伝統芸能などのコンテンツは海外でも高く評価されており、国内市場にとどまらず世界に発信することにより、 我が国の成長力の強化にも進むことを考えております。これまで、文化庁において、各年度において若手芸術家の表現活動を支援してまいりましたが、その中でも特に才能があり、今後国内外で活躍が期待されるクリエイター・アーティストについては、戦略的に選抜し、公演の企画・制作から海外展開まで、複数年度にわたって支援することが重要と考えております。このため、令和5年度補正予算において、時代を担うクリエイター・アーティストの育成支援のための基金を設置し、現在、公募に向けた準備を進めているところです。この基金の執行に当たりましては、既存の事業に比べて、グローバルに活躍する人材の育成・海外展開に重点をいたし、審査を行う予定としているとともに、国立行政法人日本芸術文化振興会に新たに専門の委員会を設置して、専門的見地から複数年度にわたって事業の進捗状況の把握や助言、成果の検証を行う体制を整備することとしております。この基金による支援を通じて、時代を担うクリエイター・アーティストの活動をしっかりと後押しをして、我が国の文化芸術の国際的なプレゼンスの向上、コンテンツ市場の拡大、海外との文化交流を通じた総合理解の促進につなげてまいりたいと考えております。