1:09
総務委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに、濱道さん及び中西雄介さんが委員を辞任され、その補欠として田村真美さん及び白坂昭さんが占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。地方税法等の一部を改正する法律案、ほか一案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房、令和5年経済対策物価対応支援、令和4年物価賃金生活総合対策世帯給付金及び、令和3年経済対策世帯給付金等事業企画室事長、坂本基さんほか6名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、裁を決定いたします。行政制度、地方業財政、選挙、消防、情報通信及び、郵政事業等に関する調査のうち、令和6年度地方財政計画に関する件を議題といたします。政府から説明を聴取いたします。
2:31
はい。令和6年度地方財政計画の概要について、ご説明申し上げます。本計画の策定に際しては、通常収支分については、子ども子育て政策の強化等に対応するために、必要な経費を充実して計上するとともに、地方団体が住民のニーズに的確に応えつつ、行政サービスを安定的に提供できるよう、社会保障関係費や民間における賃上げ等を踏まえた、人件費の増加を適切に反映した計上等を行う一方、国の取組と基調を合わせた歳出改革を行うこととしております。合わせて引き続き生じる財源不足については、適切な補填措置を講じることとして、地方の一般財源総額について、交付団体ベースで令和5年度の地方財政計画を上回る額を確保するとともに、地方交付税総額を増額して確保しつつ、臨時財政対策債を抑制することとしております。また、東日本大震災分については、復旧・復興事業について、補助事業に係る地方負担分等を設置する、震災復興特別交付税を確保することとしております。以上の方針のもとに、令和6年度の地方財政計画を策定いたしました結果、歳入歳出総額の規模は、通常収支分については、令和5年度に比べ、1兆6,038億円増の93兆6,388億円、東日本大震災分については、復旧・復興事業が2,631億円等となっております。以上が、令和6年度地方財政計画の概要でございます。次に、補足説明を聴取いたします。
4:20
令和6年度地方財政計画につきまして、ただいま総務大臣からご説明いたしましたとおりでありますが、なお若干の点につきまして補足説明いたします。まず、通常収支分についてであります。主な歳入のうち、地方税、地方常用税の収入見込み額につきましては、総額45兆4,622億円で、前年度に対し130億円の減少となっております。地方特例交付金等につきましては、定額減税、減収補填、特例交付金 の創設等により、総額1兆1,320億円で、前年度に対し9,151億円の増加となっております。地方交付税につきましては、総額18兆6,671億円で、前年度に対し3,060億円の増加となっております。国庫出金につきましては、総額15兆8,042億円で、前年度に対し7,957億円の増加となっております。地方債につきましては、総額6兆3,103億円で、前年度に対し5,060億円の減少となっております。このうち、臨時財政対策債につきましては、4,544億円で、前年度に対し5,402億円の減少となっております。次に主な歳出のうち、給与関係経費につきましては、地方団体における定員管理の取組を勘案するとともに、定年引上げに伴う一時的な職員数の増等を見込んだ上で、人事委員会勧告を反映させること等により、総額20兆2,292億円で、前年度に対し3,239億円の増加となっております。一般行政経費につきましては、子ども子育て政策の強化等による社会保障関係費の 増加等により、総額43兆6,893億円で、前年度に対し1兆6,052億円の増加となっております。このうち、デジタル田園都市国家構想事業費及び、地域社会再生事業費について、前年度と同額を計上しております。公債費につきましては、総額10兆8,961億円で、前年度に対し3,653億円の減少となっております。投資的経費につきましては、総額11兆9,896億円で、前年度に対し165億円の増加となっております。このうち、直轄事業負担金及び補助事業につきましては、5兆6,259億円で、前年度に対し335億円の減少となっており、地方単独事業につきましては、子ども子育て支援事業費500億円を含め、6兆3,637億円で、前年度に対し500億円の増加となっております。次に、東日本大震災分につきましてご説明いたします。復旧・復興事業に係る地方負担分等を措置する震災復興特別交付税につきましては、総額904億円で、前年度に対し31億円の減少となっております。以上をもちまして、令和6年度地方財政計画 の補足説明を終わらせていただきます。以上で説明の聴取は終わりました。地方税法等の一部を改正する法治案、法律案及び地方交付税法等の一部を改正する法律案の両案を一括して議題といたします。まず政府から順次趣旨説明を聴取いたします。
8:09
はい。地方税法等の一部を改正する法律案、及び地方交付税法等の一部を改正する法律案につきまして、ご説明申し上げます。まず地方税法等の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要をご説明申し上げます。現下の経済情勢等を踏まえ、地方税に関し所要の施策を講ずるため、本法律案を提出次第です。以下、法律案の内容についてその概要をご説明申し上げます。第一に、個人住民税の改正です。令和6年度分の個人住民税について、定額減税を実施することとしております。第二に、法人事業税の改正です。原子等により外形標準課税の対象法人が減少していること等の課題に対応するため、その適用対象法人の見直しを行うこととしております。第三に、固定負担税及び都市計画税の改正です。令和6年度の評価外にあたり、現行の土地に係る負担調整措置等を継続することとしております。第四に、森林環境常用税の改正です。常用基準の見直しを行うこととしております。その他、税負担軽減措置等の整理合理化等を行うこととしております。以上がこの法律案の提案理由及び内容の概要でございます。次に、地方交付税法等の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要をご説明申し上げます。地方財政の収支が引き続き一時的不均衡な状況にあること等に鑑み、地方交付税の総額の特例等の措置を講ずるため、本法律案を提出した次第です。以下、法律案の内容について、その概要をご説明申し上げます。第一に、地方交付税の総額の特例です。令和6年度分の通常収支に係る地方交付税の総額は、地方交付税の法定率分に法定加算額、及び地方公共団体金融機構の広告債券金利返同準備金の活用等による加算額を加え、交付税特別会計借入金償還額及び同特別会計における借入金利支支払額等を控除した額、18兆6671億円とすることとしております。第二に、地方交付税の基準財政需要額の算定方法の改正です。子ども子育て施策に要する経費の財源を充実することとし、新たに子ども子育て費を設けるとともに、各種の制度改正等に伴って必要となる行政経費の財源を措置するため、令和6年度分の普通交付税の算定に用いる単位費用を改正するほか、臨時財政対策債、不利解額に相当する額を控除した額を基準財政需要額とすることとしております。第三に、東日本大震災の復旧復興のための財源となる震災復興特別交付税の確保です。令和6年度分の震災復興特別交付税については、新たに611億円を確保することとし、総額904億円としております。第四に、地方特例交付金の拡充です。個人住民税の定額減税による地方公共団体の減収額を埋めるため、定額減税減収補填特例交付金を創設することとしております。以上がこの法律案の提案理由及び内容の概要でございます。何卒御審議の上、速やかに御賛同賜りますようお願い申し上げます。以上で両案の趣旨説明の聴取は終わりました。なお、地方税法等の一部を改正する法律案に対する補足説明につきましては、理事会で協議いたしました結果、説明の聴取は行わず、本日の会議録の末尾に掲載することといたしました。これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言願います。
12:14
自由民主党の藤井和弘です。どうぞよろしくお願いをいたします。早速質問に入らせていただきます。まずはじめに森林政策の推進についてお伺いをいたします。森林の持つ多様な公営機的機能である水資源の管用、産地災害などの防止、生物多様性の確保など、従来から言われてきた機能は当然でありますけれども、近年は森林吸収源対策が一層重要となってきております。このような時期に森林環境常用税の見直しが行われますことは、財源確保はもとより国民の環境意識の醸成にとっても大きな意義があるものと評価をしております。森林環境常用税については、今回の税制改正において、この常用基準において、支有林人口林面積を5.5割に引き上げ、人口を2.5割と引き下げるものとなっており、山側への常用がより強化されるものといえます。このため、特に私のふるさとの鳥取県のように、県土の約7割を審理が占めるような、そういった自治体においては、木材等の生産のみならず、県土の保全など多様な機能を有しており、歓迎すべき改正であると認識をしております。そこで今回、この常用基準が見直された後の、今後の森林整備の進め方について、どのようにお考えになっていらっしゃるのか、農林水産省の御見解をお伺いいたします。委員長の答えです。
13:54
お答えいたします。今回の常用基準の見直しによりまして、令和6年度から、私有林人口林面積による常用の割合が50%から55%になりますと、3間分の地方自治体におきましては、再造林等の森林整備に向けた安定財源が確保されることになります。これによりまして、2050年カーボンニュートラルの実現や、花粉症対策のための杉人口林の植え替えの加速化への効果を期待しているところでございます。農林水産省といたしましては、今回の常用基準の見直しが、常用税の有効な活用につながり、より一層森林整備が進むこととなるよう、常用税の首都のポジティブリストの周知、全国の有料事例の収集・共有、また地域臨水アドバイザー制度の活用促進や研修等による体制強化などによりまして、市町村の支援に取り組んでまいります。
14:51
ご答弁をいただきました。先ほども申し上げましたけれども、やはり今回の改正、山川への配慮がなされている意味では、非常に評価をするところでございます。ただやはりこの森林国家日本におきまして、やはり森林にしっかり手を入れて、産業としてしっかり活用していくという意味では、現場からはまだまだ足りないというような声も出ているところでございます。いただいたご意見ですけれども、