1:05
ただいまから、議員運営委員会を再開いたします。まず、参考人の出席要件に関する件についてお諮りいたします。人事官の任命同意に関する件のため、本日の委員会に参考人として、人事官候補者、元内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局長、羽生英二君の出席を求め、所信を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、裁を決定いたします。次に、人事官の任命同意に関する件を議題といたします。
1:41
候補者から所信を聴取いたします。羽生英二君。
1:46
羽生英二でございます。本日は、所信を述べる機会を与えていただき誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。国家公務員制度は、我が国の行政への円滑な運営を確保するための重要な基盤であります。また、国家公務員法は、国民に対し、公務の民主的かつ能力的な運営を保障することを基本理念としております。人事院は、この基本理念の下、国民全体の奉仕者である国家公務員の人事行政の公正を確保するため、また、労働基本権制約の代償機能を果たすため、中立第三者機関として設置されており、その公正院の人事官には、強い責任感と高い倫理感が求められるものと認識しております。私は、昭和61年に厚生省に入省以来、厚生省、厚生労働省、内閣官房等において、長い期間国家公務員として働いてまいりました。仮に人事官に任せられた場合には、このような経験を生かしつつ、誠実かつ公正に職務の執行に当たりたいと考えております。近年、少子高齢化、グローバル化やデジタル化の進展等、社会経済等の情勢は大きく変化しており、行政を取り巻く環境もますます複雑多様化してきております。こうした状況において、公務や公務員が国民から求められる期待や、国民に対して果たすべき役割の重要性は、一層大きなものとなってきております。そして、公務や公務員に対する国民の目には、引き続き厳しいものがあると承知しております。国家公務員は、公務の遂行にあたり、規律を厳正に保ち、自らの役割と使命を深く自覚しつつ、高い専門性を発揮することで、国民全体の奉仕者として信頼を得ていくことが重要と考えます。人事院は、国家公務員の採用から退職に至るまでの人事管理全般の諸課題に取り組んでおり、行政組織運営の要として重責を担っていると認識しています。行政に求められる役割が一層大きくなる中で、行政実務を担う国家公務員として、多様で有意な人材を確保することが重要ですが、その現状には厳しいものがあると承知しております。国家国民のために働きたいと希望する若者、自らの専門性、知識、経験を社会全体のために国家公務員として役立てたいと考える人たち、こうした多様な人材が自らの能力を最大限に発揮し、生き生きと働き続けることができる環境整備をさらに進めていくことが極めて重要であり、公務における人材確保、さらに組織全体のパフォーマンスの向上につながるものと考えます。このため、採用試験の見直しや、民間人材の積極的誘致、社会や公務の変化に合わせた給与制度の整備を通じた適切な処遇の確保、超過勤務の縮減や柔軟な働き方の推進等の取組をさらに進めていく必要があると考えております。仮に私が人事官に任命された場合には、人事院会議の構成員としての自覚と責任感を持ち、これまでの行政官としての実務や人事管理の経験・知見を生かし、全力を尽くす所存です。そして、国民の代表である国会での御議論をはじめ、様々な御意見に真摯に耳を傾けながら、専任のお二人の人事官と協力して、充実を果たしてまいりたいと考えております。以上、簡単でございますが、私の所信を述べさせていただきました。本日はこのような機会を与えていただき、ありがとうございました。
5:51
以上で、候補者からの所信の聴取は終了いたしました。これより、候補者に対する質疑を行います。質疑を希望される方は、挙手の上、委員長の指名を受けてから、御発言をいただきますようお願いいたします。なお、質疑及び答弁の際は、着席のままで結構でございます。それでは、質疑のある方は順次、御発言願います。立憲民主社民の勝部健次でございます。HAB参考人、どうぞよろしくお願いいたします。ただいま、所信を伺いましたけれども、HABエイジ参考人は、長らく厚生省、厚労省、そして後には内閣官房で放職をされ、能力が高く、温厚なお人柄というふうに聞いております。本当に、今の御発言でも、その誠実さが伺えたところですけれども、人事官3名の中で、公務員出身というのは唯一ということでありますので、これまでの現場での経験を生かし、人事官としてさらに邁進される、そんな意欲も感じ取らせていただきました。早速、いくつかお伺いをしてまいりたいというふうに思いますけれども、まずはじめに、人材の安定的な確保という観点でお聞きをしたいと思います。昨今、人口減少、特に若い人たちの人口がですね、少なくなってきておりますし、働き手が不足しているというのが 、非常に深刻な課題となっています。私は出身が教職員ということで、その職場もですね、今、民間との厳しい競争の中で、少ない有意な人材を確保することが、大変厳しい状況になっています。国家公務員も教職もですね、労働条件とか労働環境、あるいは処遇などの面で、必ずしも民間企業に比べて、有意な状況にはないというふうに思っています。そういう課題がある中でですね、これからの、先ほどもご所見の中で触れられておられましたけれども、人材をですね、安定的にしっかり確保していく、そのためにですね、やはり、労働条件だとか職場環境、あるいは処遇などの改善がですね、私は必要だというふうに考えていますが、ハブ参考人は、これまでご自身の経験などを踏まえて、特に今後重要だと考えるポイント、あるいは優先的に取り組まなければいけないとお考えになっている点などがありましたら、お答えをいただきたいと思います。
8:42
お答えいたします。ご指摘いただきましたとおり、日本の人口全体の少子高齢化という状況の中で、特に公務員におきましては、さらに社会経済情勢の変化、これもありまして、 国民から求められる期待というものは、ますます拡大しているというふうに考えております。そうした中におきまして、人材確保、所信でも申し述べましたとおり、厳しい状況にあるものと認識をしておりまして、様々な対策を講じていく必要があるというふうに考えております。ご指摘ございましたとおり、労働環境、職場環境、あるいは処遇の改善、これはいずれも重要な事項だというふうに考えておりますので、あえて優先事項ということはなかなか難しいわけでございますけれども、総合職試験等からの新規採用職員に対するアンケート調査、これはやはり職員の方の直接の声というものを聞きますと、順位としましては給与水準の引き上げということが最も多く、次いで聴覚勤務、深夜勤務の縮減、さらにフレックス性やテレワークの活用、推進業務効率化と、こういった順序になっているわけでございます。いずれの取組も大変重要でございますけれども、やはりこうした職員の方々の声というものに応えていく必要があると思っておりますし、その中でも、やはり健康に影響及ぼしかねないような聴覚勤務、これはあってはならないことでございます。喫緊の課題として改善すべき事項ではないかというふうに思っております。はい、ありがとうございました。今最後に触れられましたけれども、聴覚勤務などは、本当に今働き方改革ということで、そのことが非常に世間的にも関心の高い事項でありますので、ぜひ留意をした人事政 策を進めていただきたいというふうに思います。それから、そういう中にあってですね、制度改革が必要なことも、この時代の流れの中で、かなりあるというふうに実は私自身も思っています。例えばですけれども、育児休業制度の拡充ですとか、あるいは定年制度の見直し、あるいは臨時非常勤職員の問題、それから、完成ワーキングプアなどという言葉もありますし、また、女性や障害をお持ちの方々がですね、より今まで以上に、その能力が発揮できるような働き方ということも求められていると思いますけれども、HAB参考人がまずは取り組んでいきたいと思っておられる課題について、ご所見をお伺いをできたらというふうに思います。例えば非常勤職員の給与問題にいたしましても、近年対応は進んできていると思います。平成20年に人事院から指針が出されまして、その改善も累次行われてきているということでございますけれども、こうした取り組みを進めていくこと、さらに、育児休業という点につきましても、制度が利用しやすいような改善というのは行われてきているわけでございます。やはり職場の意識、これをきちんと改革をしてですね、男性も含めて、育児休業が当然取れるような職場環境づくりということをやっていく必要があるというふうに思います。さらには女性活躍の推進、これはかなり政府の中でも優先順位の高い事項として取り組みが進んできておると思いますし、私も障害不思議要請の経験がございます。障害者雇用ということも大変重要だというふうに思っております。これもかつてご迷惑かけたような事案がございましたけれども、かなり改善をされましてですね、さらに取り組んできているというふうに思います。定年制度の見直し、これは高年齢者の活用ということで進められているわけでございますので、円滑な推進、これも重要でございます。従いまして、これはそれぞれ対象となる職員の方もいらっしゃる話でございますので、なかなか優先事項ということではなくてですね、同時平行的に進めていくということが必要ではないかというふうに考えております。はい、そして今の職場環境などもいろいろ影響があってですね、最近は早期に退職をする、あるいは就職をしたばかり2、3年のうちに離職、退職をするという方々も増えてきているというふうに思っておりますが、株産公認も現場で、例えば後輩の方々からそういうご相談をですね、お受けになったこともあるのではないかと思いますけれども、非常に私は大きな課題だと思っていて、株産公認はこれらの要因とか、あるいは対策といったようなことがあれば、対策などについてどのようなお考えをお持ちなのかお聞かせをいただきたいと思います。株産公認。お答えいたします。私も長年日々仕事をしていく中でですね、かつては私も若い職員であったわけでございますけれども、ベテランになってですね、若い職員とともに仕事をしてきたということでございます。公務員離れという話もございますけれども、私は毎年採用される職員、よくそういう中で役所に入ってきてくれたというふうに信頼しておりましたし、やりがいを持ってですね、高い能力を有用に使っている職員、まだまだですね、多数いらっしゃるというふうに思っております。他方で今先生からご指摘ございました通り、なかなかそれが持続可能なふうにならないということで離職をされるというケースもですね、増えてきているものと承知をいたしております。その要因にはまあ多様なものがあるわけでございますけれども、やはり先ほどもお話しございましたけれども、適正な給与の実現でございますとか長時間労働の抑制、そのほか勤務条件の整備、柔軟な働き方の推進、あるいは年功序列ではない実力に応じたメリハリのある人事を行っていくこと、さらにはですね、若者を中心にキャリア形成志向というものは高まっておりますので、こういうものに目に見えて応えていくということが必要ではないかというふうに考えております。
15:40
あのまだまだお聞きしたいことはあるんですけど、あのほぼ時間が来たようなんですが、今国会はご存じの通り自民党の裏金問題が非常に大きな課題となっていて、政治改革が求められています。一方で公務員の改革もですね、非常に重要であり、人事のブラックボックス化などもですね、私は非常に課題大きいなというふうに思っています。そういった課題に対してもですね、あの人事官になられました暁にはですね、そういう課題にもしっかり取り組んでいただけたらということを申し上げて質問を終わらせていただきます。
16:30
はい、日本新の会、教育無償化を実現する会の柴田拓実です。よろしくお願いをします。参考人はですね、長らく行政の中におられて、かすみません、おられてですね、その経験、実務やその人事管理の経験や知見が期待をされていることだと認識をしておりますが、今ほどもお話がありましたように、国家公務員をめぐる問題は大変厳しい田田中にあります。いわゆるキャリアと言われる人たちのこの試験の申し込みもどんどんどんどん下がって、ピークと比べて随分下がってきました。また今ほどありましたように、この若手職員の早期離職も非常に増えているということであります。こういう状況が続くとですね、国としても非常にこの業務に支障を来すというか、大変なことになる、国力そのものを起損するというふうに心配をするわけでありますが、そこで、重なる部分もあるかと思いますけれども、ご容赦をいただいて、まずはこういう状況にあることを、どのようにこのかすみません、いないことをいらっしゃった参考人としては受け止めていらっしゃるのか、まず基本的なご認識をお聞きをしたいと思います。
17:52
お答えいたします。ただいまご指摘ございましたとおり、また所信でも申し述べさせていただきましたとおり、公務に関する人材確保をめぐる状況、大変厳しいものがあるというふうに考えております。国公務員採用試験の申込者数の減少を一つとりましても、これは試験の改革でございますとか、あるいは公務の職場の改善、またそういうものをですね、総合的に情報発信していく、重層的な取り組みが必要ではないかというふうに考えております。まあそういう中でですね、様々な面で公務が持続可能なようなですね、人材確保が維持できるような改革、これを進めるためには、もちろん新規学卒者の採用、計画的な育成ということ、これは基本になるわけでございますけれども、やはり行政の高度化に合わせて民間企業等での実務経験をお持ちの方も、公務にしっかりと誘致していくと、まあそうした両面の取り組みが必要ではないかというふうに考えております。
19:03
ありがとうございました。今おっしゃったようにですね、やはりこれから公務の社会に民間の経験であるとか、あるいは専門性が、この行政のニーズの多様化、複雑化に対応するためにもですね、必要になってきたというふうに思っております。したがって、例えば官民の人事交流の活発化であったり、いわゆるこの回転ドアと言われているこの方式をさらに拡大をしていく、さらに導入をしていく、あるいは人気付き採用を増やしていくということなどなど、そういったところがですね、官と民の地の融合というのか、こういったことをこれから求められる、一層求められるというふうに思 っていますが、これまでの取り組みとですね、今申し上げたが、そして今後どうこれをさらに進めていけばいいか、あるべき姿と言いますか、こういったことはどういうふうに考えていらっしゃるかお聞きをしたいと思います。
20:05
お答えいたします。ただいまご指摘いただきましたとおり、官民の人事交流、これは極めて重要であるというふうに考えております。先ほど申し上げましたとおり、新規学卒者等の確保育成だけでは組織を維持することは難しく、民間企業等における多様な経験、高度な専門性を有する方、これを一層公務に誘致していく取り組みが重要であろうというふうに考えております。人事院におかれましては、これまでも人事交流のさらなる活用を促進するという観点から、交流基準の見直しですとか、審査事務の合理化等、様々取り組まれているものと聞いております。また、ご指摘ございました任期付き職員の採用ということにつきましても、手続面の見直しということに加えまして、今後の検討も含めて、やはり適切な処遇を確保していくということが重要であるわけでございます。もちろん、公務の公正性の確保ということが前提になるわけでございますけれども、こうした取り組みをさらに総合的に進めていく必要があるのではないかと考えております。
21:14
ありがとうございました。次にお聞きをしたいのは、先ほどもありましたが、他の人事官、専任の人事官のお二人はいわゆる民間出身の女性の方でありまして、川本総裁は大学の先生もしていらっしゃいましたが、いわゆる日本マーキンゼの執行役員ですかね。あるいは伊藤和良人事官は日本マイクロソフトの執行役員などをされていて、どちらも外資系で民間出身といったところがあるのですが、参考人はずっとこの世界にいらっしゃったので、いわば対照的な組み合わせということになると思いますけれども、そこでお聞きをしたいのは、これからそのお二人と一緒にお仕事をされていくわけでありますが、派部参考人からは、そういう全く経路の違うというか、これまでの世界と違う人たちと一緒にこの仕事をしていく楽しみであったり、期待であったり、逆にやりにくさ、難しさというのはどこにあると思っていらっしゃるか、率直なところをお聞きをでき ればと思います。お答えいたします。人事院は3人の人事官で構成される合意性の機関ということでございますので、各人事官それぞれの分野で蓄積した知識経験を生かして職務に当たるということが期待されているものと認識いたしております。ご指摘ございました通り、1000人の人事官のお二人は、それぞれ学会ですとか民間経済界において経営や人事の豊富な経験、知見をお持ちの方々であるというふうに承知をいたしております。私は他方で行政実務というところの経験をしてきたわけでございますけれども、まずは1000人のお二人のご意見お話をよく伺うと、これを楽しみにしているということでございます。その上で自分の経験を生かして改革をさらに進めるためにどういう貢献ができるかということをよく考えて全力で職務に当たりたいと思っております。やりにくさというご指摘もございましたけれども、私は職場の中では、より広く職員と議論をして判断をしていくということを重視をしてきてつもりでございますので、あまりやりにくさというところは今のところは思い当たらないと思っております。
23:46
ありがとうございました。次に、先ほども申し上げましたが、この若手の早期の離職というのは大変組織としては大きな問題、課題だと思います。やはり中継になっていこうとする方々が抜けていくというのは、本当に組織にとって見立てだというふうに考えるわけですが、それを防いでいくためにも、若手職員の職務の満足度を上げていく、あるいは働く意欲を高めていくということが大事だと考えます。いろんな手立てがあろうかと思いますが、例えば、人事評価も実績や能力重視であるべきではないかと思いますし、いわゆる原点主義だと役人の世界は一般に言われたりしますが、そうではなくて、例えば、加点主義という評価も、もっともっとあっていいのではないかと思われますが、ご自身の経験をもとに、国家公務員のより良い評価制度、中継、この若手職員の満足度を高めていく、意欲を高めていくための評価制度はどうあるべきかということを聞きをしたいと思います。
24:59
お 答えいたします。人事評価、これは職員の主体的な成長活躍を支援するということと併せまして、成長を組織として、課題解決能力の向上につなげていくために、きめ細かい制度が必要だと考えております。順次、改善もなされてきていると考えております。私は途中でその人事評価制度が導入された世代ということでございますけれども、新しいものには最初は一定の違和感というものはもちろんあったわけでございますけれども、割と早い時期に人事評価をかなり重要視する上司にお使いしたという経験もございまして、やはり定期的に組織全体が置かれている状況の中で、組織目標、自分の目標を設定しまして、それについて評価、フィードバックを行うということ、それから普段そういうものを理解しておればコミュニケーションということの基盤になるわけでございますので、そうしたきめ細かい適切な運用を図りながら、その結果としてどういう積極的な取組をしたのかということも含めまして、任意を給与に適切に反映していくと、こうしたことが求められているのではないかというふうに考えております。ありがとうございました。時間が来ましたので終わります。
26:32
国民民主党の濵野善文でございます。長年にわたる公務員生活を振り返りつつ、お答えをいただければありがたいなというふうに思います。私は公務員、とりわけ国家公務員は国民からリスペクトされる存在であるべきというふうに考えております。派部参考人はどのようにお考えかということ。さらには現状はリスペクトされる存在と言えるかどうかについてもお伺いしたいと思います。また、国民の公務員に対する見方は変化をしてきているというふうにご認識をされているのかどうかお伺いしたいと思います。こういうご質問をさせていただくことに至った理由といいますか、なんですけれども、実は昨年、ある幹部の方が、ある役所の幹部の方が退任の挨拶に私の事務所に訪れてくださいました。その際に国家公務員の人材確保について懇談になりまして、私はやはり労働条件の維持・向上をしっかりやるべきだということを申し上げたんですけれども、その幹部の方は、もちろんそれも大事なんだけれども、社会からそして国民から国家公務員がリスペクトされる存在であるのかどうか、これがやはり大きなポイントであって、そういう存在であり続ければ、おのずと人は集まってくると、そんなことをおっしゃって、非常に印象に残ったんですね。なるほど、そういうことかというふうに思いましたので、そんな経験も踏まえて、ご質問をさせていただいているところでございます。よろしくお願いします。
28:31
お答えいたします。リスペクトという言葉の意味を、昨夜から考えさせていただいているところでございますけれども、私なりの整理としましては、やはり、初心でも申し上げました通り、公務員に対する期待、これは依然と強いどころか、かなり、さらに大きくなってきているということでございます。そういう意味で、しっかり仕事をしてほしいという期待がある、あるいはそれが拡大しているということは、間違いないわけでございますので、そういう意味にお いて、リスペクトされているし、そうあり続けることが必要であるというふうに考えます。その裏返しと言いますか、ということで、時に不祥事等は論外といたしましても、普段の行政についても批判、あるいは叱責をいただくことにもあるわけでございますけれども、その点は、やはり謙虚に受け止めるべきではないかというふうに思います。この間の変化ということで申し上げますと、これは公務に限ったことではございませんが、従前は、マスメディアを通じて様々なご指摘を受けるという機会が多かったかと思いますけれども、最近はやはりデジタル技術の発展ということもございまして、直接様々なご指摘をいただく、あるいは情報が広がるスピードも格段に速くなってきているということが、様々影響している面はあると思いますけれども、そうした環境の変化はあると思いますけれども、基本的にですね、公務員、公務に対する期待ということは、私は変わっておりませんし、それに応えてしっかりと仕事をする、そしてその前提として、規律を厳正に保つということが求められているものと考えております。
30:32
ありがとうございます。参考人からのお話では、リスペクトと表現するのかどうかは別として、やはり期待は引き続き、国民、そして社会からの期待はあるし、それは高まってきているというご説明でございました。それはそれで私も否定しないんですけれども、やはりどう表現するかは別として、社会、国民から、あえてこのリスペクトという表現を重ねて使わせていただきますけれども、そういう存在であることが、やはり私は大きいんじゃないかなというふうに思います。その上で、参考に申し上げましたけれども、これはとうとうマイナスイメージが留守される機会が非常に多いのかなというふうにも思いますので、やはり経験された方から、広く社会に対して、またとりわけ若者に対して、公務に従事することの誇らしさを、国家公務員長年お勤めいただいた方々が発信をしていくということが、私は極めて大事ではないかなというふうに思いますので、これで最後の質問にいたしますので、残り時間を思う存分、社会に対して若者に向けて、国家公務員というのは誇らしい仕事なんだということを、ぜひアピールをしていただければありがたいなと思います。私の質問は以上で終わります。
32:11
お答えいたします。初心でも申し上げましたとおり、私は昭和61年に厚生省に入省以来、厚生労働省内閣官房等において、長い期間国家公務員として働いてまいりました。せっかくご時間いただきましたので、申し上げますけれども、政策面では、医療・介護、あるいは福祉、障害者福祉も含めまして、そうした分野に携わらせていただいたことが多かったと思いますし、またその他も重要な分野をたくさん担当させていただきまして、私としては自分なりに精一杯の仕事をしてきたつもりでございます。一定程度はより安心して暮らすことができる社会づくりに貢献できたものと、自負もさせていただいております。多くの国家公務員は、同様に様々な分野で国家社会のために尽くすやりがいというものを感じながら、誇りを持って仕事をしていると思います。もちろん苦労も多く批判もいただくこともあるわけですけれども、期待ややりがいと一体のものというふうに受け止めております。ご指摘ございましたとおり、最近特に若手職員の仕事の大変さということが、情報としてかなり行き渡っているということがございます。もちろんそれに対して理解と対応が進むということは、ありがたいわけでございますけれども、他方でやはり若者から敬遠されるですね、一員にもなっているのではないかというふうに危惧をしているということでございます。先生からせっかくご指摘いただきましたので、私も機会があればですね、今申し上げたようなことをきちんと発信していきたいと思いますし、何よりもですね、今各府省は危機感を持って働き方の改革に取り組んでおりますので、人事院もそれをしっかりとですね、給与制度の整備を進めるなど、後押しをしていくということ、この取り組みをですね、まずはしっかりと進めながら、その成果をきちんとですね、若者の皆さんにも含めてアピールしていくこと、大変重要であるというふうに考えております。終わります。ありがとうございました。
34:27
日本共産党の岩渕智です。派部参考によろしくお願いいたします。早速質問をしていきます。国家公務員の初任給の時給は、都市部では最低賃金を下回っているところもあって、地域手当が支給されない地域では、大卒高卒とも民間より低いままです。賃上げもわずかで不十分な状況です。今、物価高を上回る賃上げということが大きな課題となっていて、政府を挙げて取り組んでいるということで、民間の賃上げの足を引っ張りかねない状況だと思います。公務から率先して賃上げを実現することが重要だと考えます。まさに物価高を上回る賃上げを行うことこそ、人事院の役割ではないかと思うんですけれども、参考人のご所見を伺います。
35:32
お答えいたします。確かに、ご指摘ございましたとおり、東京、神奈川等の一部の地域ということで、高卒初任給が最低賃金を下回るケースもあると伺っております。昨年の給与勧告で一部解消されたと聞いておりますけれども、この点については、やはり今後も、さらなる初任給水準の見直しでございますとか、あるいは 地域手当の見直しということかもしれませんけれども、そういうことも含めた解消に向けた検討が求められているものと考えております。物価上昇に負けない給与の引き上げというご指摘でございますけれども、政府全体で現在賃金の引き上げを推進しているわけでございまして、春冬でもですね、それに向こうする動きも広がっているというふうに承知をいたしております。国家公務員法28条は、ご案内のとおり、情勢適用の原則ということで、民間との均衡を基本に改定するということでございますので、私といたしましては、今後民間企業の賃金が広く広がることによりまして、国家公務員の給与水準の引き上げにもつながるということを強く期待しているところでございます。
36:58
公務での賃上げを行うことが、民間にもつながるということかなというふうにも思います。次にですね、日本の国家公務員数ですけれども、2001年の中央省庁再編時から3分の1に減少していて、人口1000人あたりの職員数の国際比較では、日本は圧倒的に少ない水準になっています。こうした状況を受けて、職員の長時間労働、そして健康被害、若者の公務員離れが深刻化しているというふうにも言われています。今年の1月2日に羽田空港で航空機の衝突事故が発生をしました。航空幹線間の定員数が減らされてきている。1人あたりの負荷が増えているということは、非常に重大だと思います。加えてですね、新型コロナウイルスであるとか、のと半島地震をはじめとして災害が相次いでいて、公務員の重要性、災害から国民を守り、地域住民が安心して暮らすことができる公共サービスの重要性がますます明らかになっています。災害時に公務員の皆さんが、例えば連続22時間現場対応など、過酷な実態があるというふうに聞いています。働くルールを守ること、命に直結をする災害対応という点からも、今の定員では十分とは言えないというふうに思います。