10:30
おはようございます。ただいまから、予算委員会を開会いたします。校長会の開会承認要求に関する件について、お諮りいたします。令和5年度総予算3月審査のため、来る3月9日午前9時に校長会を開会いたしたいと存じますが、ご異議ないと認めます。つきましては、後述人の数及び選定等は、これを委員長にご一人願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用を決定いたします。参考人の出席要求に関する件について、お諮りいたします。令和5年度総予算3案審査のため、本日の委員会に、日本放送協会会長稲葉信夫君を参考人として出席を求めたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用を決定いたします。令和5年度総予算3案に関する理事会決定事項について、ご報告いたします。本日は、一般質疑を120分行うこととし、各会派への割当時間は、自由民主党33分、立憲民主社民32分、公明党15分、日本維新の会16分、国民民主党新緑風会8分、日本共産党8分、令和新選組4分、NHK党4分、質疑順位につきましては、お手元の質疑通告表のとおりでございます。令和5年度一般会計予算、令和5年度特別会計予算、令和5年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題といたします。これより一般質疑に入ります。
12:30
おはようございます。聞きたいことがいっぱいありますので、早速質問に入らせていただきたいと思います。今日はまず、我が国経済の基盤であります中小企業、小規模事業者についてであります。我が国経済の発展と国民生活の向上のために、現在賃上げが求められており、総理も注力しておられます。その課題として、企業数の99%、従業員数の7割を占める中小企業の価格転嫁が進んでいないということが挙げられます。昨日までの本委員会においても、既に議論がなされていましたから、私も議論を聞いておりましたけれども、今日はその中身をぜひ共有してまいりたいと思います。全国の4216事業者を対象にして、全国商工会連合会が昨年10月から11月に調査をしました、商工会会員事業者の価格転嫁状況等についての資料をお手元にお届けをしていますので、ぜひこの後、ご一緒にめくっていっていただければと思います。資料1をご覧いただきたいと思いますけれども、最も売上や利益に影響を及ぼしたものを聞いた結果であります。原油、原材料費、高騰のコスト増の影響というふうに答えた事業者が52.9%を占めています。この円グラフでいうところの赤々としている部分ですね。前回調査で は新型コロナウイルスの影響が最も高かったわけでありますけれども、最新の調査では明らかに原油、原材料高の高騰、これが大きな割合を占めているわけです。2枚目ご覧ください。売上総利益の昨年度との比較において、増加減少に関わらず原油、原材料費、高騰のコスト増の影響があった。これが50%過半を超えております。過半であります。3枚目の資料を見ていただくと、価格転嫁できていないが2020年、21年、22年で13.2%、17.1%、48.3%、これ昨年急増しているのがお分かりいただけると思います。そして4枚目。企業規模が小さくなるほど価格転嫁が進んでいません。課税売上高1000万円未満の事業者では57.9%がほとんど価格転嫁できていないとなっています。次に5枚目。価格転嫁ができていない理由ですけれども、B2Bにおいては需要の減少、他社との競合に続いて取引先からの価格維持の要請、これが3番目となっていることに注目をすべきでありまして、この対策については、昨日までの予算委員会でも議論になって総理から答弁が既にありました。6枚目。B2Cにおいては消費者の低価格、節約志向が1番となっています。これは賃上げ、このことが 問われます。7枚目の資料は中小企業事業者の生の声でありますけれども、これ以上の材料価格上昇はさすがに経営上厳しい。価格転嫁は難航しており、業況は悪化しているなど切実な多数の声が寄せられております。この調査、今ざっと見ていただいたんですけれども、まず岸田総理の率直な御見解を伺いたいと思います。併せて中小企業がエネルギー、原材料等の価格上昇分を製造、流通、販売コストに適切に転嫁をできるように、適正な取引に向けた監視機能の強化、これを強く求めていきたいと思いますが、その対応、改めてお伺いしたいと思います。
16:28
委員の方から様々な資料をご指摘を示していただきました。それを見て思うことは、やはり中小企業にとってエネルギー、原材料の価格高騰、これは大変大きいということ。そのために政府としては、中小企業の生産性を高めることと併せて、それぞれのサプライチェーンの中で、この成長の果実を適正に配分してもらう、要は価格転嫁をしっかり進めてもらう、こういったことが大事だという認識に 基づいて、様々な取組を進めています。そして、価格転嫁ということで申し上げるならば、毎年9月と3月を価格交渉促進月間とし、交渉と転嫁、このサイクルの確立に向けて取り組まなければならない、こうした考えに基づいて取組を進めていきました。昨年9月の価格交渉促進月間では、価格転嫁率が5割弱に高転したという指摘がありますが、ただ内容を見ておりますと、業界ごとにばらつきがある、こうした点もしっかり念頭においておかなければなりません。引き続き、価格転嫁対策の充実が不可欠であるということで、昨年末、厚生取引委員会が多数の取引先に対して協議をすることなく、取引価格を背負う行為が確認された13社の社名を公表した。また、2月には中小企業庁において、八中川企業約150社の価格交渉と価格転嫁の状況について公表をする。こうしたことは、今までやったことがない、前例のない価格転嫁に向けての取組であると考えています。そして、今月3月、価格交渉促進月間、これが重要な正念場だと政府としても認識をしています。中小企業庁や厚生取引委員会を中心に、政府全体で価格転嫁の促進に向けて、全力で取り組んでいきたいと考えています。
19:00
物価高について、岸田総理は、2月24日の第7回物価賃金生活総合対策本部で、総合経済対策補正予算の執行をさらに加速しつつ、電気料金の抑制に向けた取組や価格転嫁対策の強化などを指示しました。そこで、総合経済対策の効果、これ今のところどういうふうに認識をしておられますか。また、総理が追加支援の検討を指示された電気料金などの更なる支援策、これについては今後どのように検討を進めていくのか、ということについてお伺いします。
19:39
まず、政府の用意したこの総合経済対策の効果という部分についてお答えさせていただきますならば、令和4年度第2次補正予算で措置された中小企業関連予算のうち、例えば、ものづくり補助金、これ既に1月から公募しております。小規模事業者持続化補助金は本日公募を開始いたします。そし て、事業再構築補助金やIT導入補助金について、今月中に公募を開始する予定にしております。中小企業の生産性向上や賃上げの効果、これが一刻も早く現れるように、今申し上げました早期執行に努めなければならないと思っています。そして、もう一つのご質問、電力料金、高騰に対する支援ということですが、御案内のとおり、従来も年有費等の激変緩和措置と合わせて、電気料金の様々な支援策を用意してきたわけですが、それに加えて、先週、電気料金高騰については、電気の規制料金の改定申請に対して、4月という日程ありきではなく、厳格かつ丁寧な査定による審査を行うなど、電気料金の抑制に向けて取り組むこと、これを新たに担当大臣に指示をいたしました。また、エネルギー価格等の動向、また国民生活、事業者への影響、これは引き続き注視をしつつ、今後とも必要に応じては、躊躇なく、また機動的に、こうした支援策についても考えていきたいと思っております。
21:57
ぜひ、政府にはこれらの 対応を急いで進めてもらいたいと思うわけでありますが、一方では、中小企業自らも生産性の向上に向けた不断の努力が求められます。そこで、第2次補正予算に盛り込まれた事業再構築補助金の執行状況、その効果について西村大臣にお伺いします。
22:21
中田議員、御指摘のとおり、中小企業自身が生産性向上のため、様々な新しいチャレンジ、取組、事業再構築に向けた取組などを進めていくことは大事だと思います。その後押しをするために様々な予算を用意しておりますが、まさに中小企業の新分野展開や業態展開などを支援する事業再構築補助金でありますが、令和4年度2次補正におきまして、5,800億円の積み増しを行っております。これまで累計で約2.4兆円の予算措置をしておりまして、7回の公募で合計6万社以上を採択しております。まだ全体予算4割ほど残っておりますので、第8回の公募を今審査中でありますし、第9回公募も実施をしているところであります。現在多くの事業者が補助事業を完了したばかり、あるいはまだ実施中でありますので、全体の効果検証については今後しっかり取り組んでいきたいというふうに思いますが、例えば、飲食店向けに、事業者向けに調味料を販売していた食品メーカーが、消費者向けに市場に進出して売上げを伸ばすとか、あるいは航空機部品加工を行っていた金属加工業者が、半導体製造装置用に新たに部品加工に取り組むと、そうしたことなど着実に一応効果が出ているものと思います。また、御指摘の事業再構築補助金と併せて中小企業の生産性向上支援をしてまいります、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金と併せて、これまで合計で約61万社を支援してきております。こうした支援策を活用しながら、今後も中小企業の生産性向上を促してまいりたいと思いますし、先ほどのように御指摘のように、事業を継続していくためにも、賃上げを進めていくためにも、物価上昇分と賃上げ分も含めて価格転嫁できるように取り組んでいきたいと思います。
24:15
ここまでの質問、経済、中小企業でありましたけれども、先ほど総理から、とにかく少年場という答えもいただきましたけれども、価格転嫁は進めなければいけないけれども、価格転嫁だけが進んで、賃上げがなければ今度は消費者、消費意欲が減るということにもつながるので、ぜひここは両方セットでありますので、引き続き強力に推進をお願いしたいというふうに思います。さて次に、昨年9月に施行された重要土地等調査法について伺ってまいります。先週来も、中国人女性が沖縄本島に近い無人島、柳原島を購入したということが、SNS上では中国人とお母式人が中国の領土が増えたなどの書き込みをしたり、我が国でもSNSやメディアでも大きな話題議論になっておりました。安全保障上、外国人や外国資本による我が国の土地買収に対しては、国民の多くもやはり不安心をいたしております。実は私は衆議院議員 だった平成25年、2013年の11月でありますけれども、当時の同僚議員とともに、我が国の平和及び安全を維持する上で、重要な土地等に係る取引等の規制等に関する法律案を提出をいたしました。その頃も高市大臣とは同じ問題意識でずいぶん議論をさせてもらいました。あれから10年、10年ですね、一歩前進して重要土地等調査法が令和3年に成立をいたしました。これによって先月2月に58箇所を対象とする初回の区域指定がなされて調査が解消されました。そこで今後、第2回の区域指定はいつになるのか、高市経済安保担当大臣にお伺いをしたいと思います。
26:09
重要土地等調査法ですが、昨年9月20日に全面施行されて、今年の2月1日に第1回目の区域指定として、中止区域、特別中止区域計58箇所の指定が施行されたということで、ようやく本格的な運用を開始したばかりです。次回の区域指定でございますが、現在、内閣府で準備を進めております。現時点で具体的な日程をお示しするということはできませんけれども、速やかに検討を行って対応を進めてまいります。
26:46
現時点では準備中ということで、具体的な日程は出てきませんでしたけれども、安全保障をめぐる環境変化への対応、これ待ったなしというふうに思います。速やかに区域指定をしていかなければならないと考えるんですね。というのも、内閣官房から出された、中止、特別中止区域の候補という文書、これに基づいて私数えてみますと、防衛関係施設だけで法定要件を満たすものは500箇所以上あります。さらに海上保安庁の施設や国境離島などを合わせると、およそ600箇所程度に上ると考えられるわけです。このおよそ600にもなるであろう候補中を、土地等利用状況審議会で審議してもらった上で区域を指定するという段取りを踏んでいくわけですね。初回は58ですよ。それに対して今言っている600程度ということに なればですね、第2回どころか3回、4回、5回、6回、7回という、それ以上続いていくのかとも考えられてしまいます。当然ですけれども、指定された順に調査を開始していくわけですけれども、一体いつごろまでに区域指定及び土地等の利用状況の調査が完了するのか、法執行の今後の見通しについて、これも高市大臣にお伺いしたいと思います。
28:04
第2回目以降の区域指定についても、準備が整ったものからですね、順次行っていきます。ですから、現時点で法執行の今後の見通し全体について、余談をもっとお答えするということは困難でございますけれども、法律の不足第2条におきましても、これ法執行後5年後の見直し規定まで置かれておりますので、できる限り速やかな対応というものを進めてまいります。
28:35
この件最後に総理にお伺いしたいと思いますけど、重要土地調査法については、土地利用の実態把握を努めて、調査結果を踏まえて実効性のある取組について進化させていくということが、これは前提だと思うんですね。すなわち調査のための調査をやっていてもしょうがないわけであって、そういう意味ではですね、あそこは誰々さんの土地ですよ、ということで、分かりました、終わりです、では済まない。私が知る限り、一国の安全保障にとって重要な土地や施設の周囲を、外国人が自由に売買できる国、これ日本ぐらいですよ。重要土地等、調査法による調査等の執行状況を踏まえて、今後、我が国の安全保障に係る土地をしっかり守っていくための、次の一歩に向けた総理の決意をお伺いしたいと思います。
29:20
安全保障の観点から、土地等の利用をどのように管理すべきかという課題は、国会や地方議会等でも長年にわたって議論されてきたところです。委員御自身も関わってこられたという話を先ほど聞きました。重要土地等調査法は、その課題の解決に資するものであると考えています。そこで、まずは、本法の対象となる区域内の土地等の所有利用状況の実態把握を着実に進め、今後の法執行の状況、そして、併せて安全保障をめぐる内外の情勢、これも見極めなければなりません。そういったものをしっかり見極めた上で、さらなる政策対応の在り方について検討を進めていくことは、政府としても考えていきたいと思っています。要は、ようやく法律ができました。この執行状況、まずはしっかり確認をした上で、さらなる政策対応についても考える。これが政府の基本的な考え方であります。
30:41
日本の国土が変われるということが、感情的な議論になってはもちろんいかんわけでありまして、私、冷静に議論して、そして、しっかりと方針を示していくことが必要だと思うんですね。商業地や住宅地は経済取引です。しかし、安全保障上、我が国の重要な土地については、これはしっかりと国として守っていく必要があると思います。この件、引き続きまた議論関係をしていきます。次に、今後の我が国の感染症対策についてお伺いをしていきたいと思いますが、2019年12月に中国の武漢市で発生した新型コロナは、いまだに苦しんでいますが、ようやく五類に移行する段階となって、この3年余りの教訓を今後の感染症対策にいかに生かしていくかということが問われます。今国会で審議が予定されている、今後の我が国の感染症対策の司令塔となる内閣感染症危機管理統括庁、それから日本版CDCとも言われる、過小の国立健康危機管理研究機構、これらにはまさに新型コロナ過往、経ての新組織設 立ですから、大きな期待を寄せるところでありますが、反面、両組織、その設立は良いとしても、その役割を果たしてもらうために、新型コロナの教訓が十分に生かされて、そして役割が果たされるということが必要であります。それぞれの組織の役割と機能についてお伺いをしたいと思います。
32:14
お答えを申し上げます。昨年5月から6月にかけて開催されました、新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議の報告書におきまして、今般のコロナ対応の振り返りとして、感染症危機に迅速かつ的確に対応するためには、行政の縦割りを背して、各省庁が一体的に取り組むための司令塔組織を整備すること、その際、有事への備えを総合的に行い、それが有事の際にきちんと機能するものとなっているかをチェックし、改善するPDCAサイクルを構築すること、科学的知見に基づく政策判断に資するため、専門家組織を強化することなどが課題であると指摘されたところです。今回の法改正で設置される内閣感染症危機管理統括庁は、このような課題を踏まえまして、感染症危機対応における司令塔機能を担うものとして、設置することとしておりまして、平時の準備、感染症危機発生時の初動対応、政府対策本部の事務を一貫して統括庁に集約し、各省庁の対応を強力に統括しつつ、政府全体の対応に係る意思決定を一元化・迅速化することや、感染症対応の中核を担う厚生労働省との一体的な対応を確保しつつ、新たな専門家組織、いわゆる日本版CDCの質の高い科学的基源を踏まえて、政策立案や意思決定を行い、感染初期に対応することとしております。統括庁としては、このように司令塔機能を発揮することを通じまして、国民の生命、健康の保護と社会経済活動の両立を図りながら、感染初期に迅速、的確に対応することが可能となるものと考えておりまして、しっかりと準備に取り組んでまいりたいと考えております。昨年6月の有識者会議の提言で、次の感染症危機に対する政府の体制づくりとして、科学的知見と根拠に基づく政策判断に資するため、政府における専門家組織を強化すると指摘を受け、それらも踏まえて、昨年9月の政府対策本部で、感染症等に関する科学的知見の基盤、拠点となる新たな専門家組織、いわゆる日本版CDCを創設することを決定し、現在、関連法案を国会に提出するべく準備を進めております。具体的には、統括庁や厚労省の求めに応じ、政策決定に必要な科学的知見についての調査研究を行うこと、また、平時から質の高い科学的知見を統括庁や厚労省に迅速に提供する、パンデミック時に政府対策本部長の招集を受けて、政府対策本部で意見を述べることにより、統括庁との政策決定につなげること、こうしたことをしております。そのために必要な規定を法案に盛り込んでいるところでございます。こうした中で、日本版CDCに期待されている役割、それをしっかりと担っていけるように、さらに準備を進めていきたいと考えています。
35:59
新型コロナはコウモリ、エボラ出血熱はサル、ペストはネズミなど、感染症の多くが動物由来ということに鑑みると、私は人獣共通感染症対策、いわゆるワンヘルスという考え方は、極めて重要だと思うんですね。実はマダニに刺されて発症する、重症熱性血小板減少症候群、SFTSという感染病で、人が亡くなっているという現実があります。2013年の集計開始から昨年2022年7月末までの10年足らずの間に、感染者は763人、死亡者は92人いる。これ日本のことです。92人死んでいるんです。マダニから人間の感染もあるわけですけれども、国立感染症研究所によれば、犬、猫、鹿、猪、猪が感染するということがわかっていて、犬や猫が人を噛んで発症したというのは、これ実例として、もう日本国内で起きています。そうならないようにしていくには、ワンヘルスの考え方で対策を講じていくということは不可欠だと思うわけですが、人間に感染してからそれが大流行ともなれば、こちらは今後、内閣感染症危機管理統括庁が指揮するということになるわけですね。いかに予防していくかということについては、先ほどの過小国立健康危機管理研究機構の役割になると考えられるわけです。現在の組織再、組織編成議論などで、これ十分にワンヘルス、その考え方、検討されているのか、加藤大臣にお伺いします。
37:33
中田委員、御指摘のように、感染症対策については、人と動物相互に密接な関係もあります。まさにワンヘルスの考え方に基づいて、相互的に対応していくことが重要であります。これまでも、例えば国立感染症研究所の中には、獣医科学部とか昆虫医科学部、こうした部門を設けながら、人獣、鳥インフルエンザ等の人獣共通感染症対策、あるいは各種の愛顔動物、野生動物の感染症の調査研究、これに取り組んできているところであります。今後、感染症に関する新たな専門家組織を立ち上げていくわけでありますが、そこにおいてもワンヘルスの考え方に基づき、関係省庁、また関係研究機関とも連携を図りながら、人類共通感染症への対策や研究をしっかりと進めていきたいと考えております。
38:29
例えば、2002年11月に中国の関東省で発生したSARSは、薄微塵が由来とされて、今回の新型コロナの由来の1説はコウモリからとも言われ、また最近ではカンボジアで、2月22日にトリインフルエンザに感染した11歳の少女が亡くなったというショッキングな一報も聞きました。そういう意味では、最近の動物由来の感染症の多くが、アジアを発生源としています。その意味で、今年8月にアジア獣医師会連合のワンヘルス福岡オフィスが開設される予定であることは、時期にかなったものだと考えますが、政府として連携支援をしていくことは効果的だと考えますが、いかがでしょうか。今の委員、お指摘のように、世界で確認している多くの新型感染 症、まさに人種共通の感染症でもあります。また、アジアを含む国内外における人数共通感染症の発生状況について、WHOや各国政府と連携して迅速かつ的確な情報把握を行い、国際的な監視を続け、また国内的にも、そうした情報を踏まえて迅速な対応をしていくことが求められております。我が国において、先ほど申し上げましたが、ワンヘルスの考え方に基づく感染症対策を進めていくにあたって、海外のワンヘルスを推進する関係機関との連携は大変重要であります。特に今回、アジア地域ということで発足されるアジア重視海連合の福岡分室、そうした意味でも必要な連携を図らせていただきたいと思っております。
40:04
これから新たなウイルス感がないということを願うわけですけれども、しかしその可能性というのは、おそらくは長い人類のこれからの歴史の中ではあり得る、その可能性の方が高いと思いますね。そういう意味では、今回の新 型コロナの教訓が生きる国になっていることが重要でありますから、引き続きよろしく取り組みをお願いしたいと思います。さて次に子どもたちが学ぶ学校の教科書についてお聞きをします。教科書発行最大手の東京書籍が発行した高校の教科書新高等地図で、1200箇所の訂正申請がありました。このうち、地名変更など社会情勢の変化に伴うものが150箇所あります。例えば、ウクライナの首都をキエフと呼称していたのをキーウというふうに変更したものなどが含まれていまして、これは致し方ないものだと思いますね。しかしそうしたものを除いたとしても、1000箇所以上の訂正、すなわち誤りが教科書にあったわけであります。資料8、皆さんご覧いただきたいと思いますが、これ私がその1200の整語表の中から見つけたものですけれども、例えばですね、そこにあるように石川県のマットウという地名土地がありますが、これ富山県になっていたり、南米チリの首都のサンティアゴがアルゼンチンになっていた、首都が違うということなどですね、これ教科書ですよ。開いた1ページ目、これ私しか持っていませんが、ここに東京書籍の教科書ありますけれども、この開いた1ページ目にですね、ドレーク海峡というのがあるんですが、いやそれがドレーク海峡ではなくマゼラン海峡に、これ1ページ目からもうなっているんですね。ちなみに1ページ目だけで付箋が貼ってある4箇所の間違いがこの中に発生をしているわけであります。電話帳の電話番号が間違っていたら間違い電話になりますよ。鉄道時刻表が間違っていたら列車に乗り遅れますよ。この教科書で勉強していたらどうなりますか、子どもたち。これらの間違いは誤字脱字のレベルではない、そもそも間違ってはいけない教科書の本質的な内容、その間違いが50箇所もあるということになるわけです。さらに地図と作品の表記の違いがおよそ600箇所。要するに検索でそのページ開いても、地図上で確認しようとしてもできないということですね。この教科書で実際に3万人以上の高校生が勉強しているということになるわけでありますけれども、そこで文科省にも聞きたいわけですが、誤字、誤触について教科書検定の基準、すなわち教科用図書検定基準の関連条文、これどうなっていますか。
42:48
お答えいたします。お尋ねの教科用図書検定基準におきましては、図書の内容に客観的に明確な誤記、誤触、または脱字がないこととする基準を定めているところでございます。また、ただいまご指摘ありました東京書籍の高等学校の地図でございますけれども、1200件の訂正がなされたところでございます。訂正箇所につきましては、作品の構成に関する訂正が約640件、検定後の事情変更による記述の更新や一層適切な記述に向けた修正等が約530件、そして誤記等の誤りが20検定であるというふうに考えているところでございます。
43:25
55色も検定の対象だというのが今の答えなんですけれども、東京書籍の教科書、これで検 定意見がついたのは一体いくつですか。
43:41
お答えいたします。令和2年度にこの教科書検定を行ったわけでございますけれども、その際に検定意見を付した件数は20件ということでございます。
43:54
実は令和元年度の中学校の教科書検定で自由者の教科書が不合格になっていますが、このとき405件の検定意見がついて一発不合格になっているんですね。この一発不合格の基準は何ですか。
44:16
お答えいたします。教科書検定では申請当初について審査した結果、教科書として欠陥と判断された箇所があれば、申請者に検定意見を通じて修正を求めるわけでございます。一方、小学校用及び中学校用教科書の場合、欠陥が100ページあたり120箇所を超える場合は検定不合格となるとともに、検定申請を行った年度中に再申請を行うことができないこととなるわけでございます。この検定不合格が一発不合格と呼ばれるものでございます。
44:54
今回の東京書籍の場合、192ページですから、1.2×2=230.4となるわけでありまして、それに対して間違い1200箇所ということで検定も20件しかついていない、検定意見も20件しかついていない、これも検定の意味が問われる、信頼が問われる。長岡文科大臣いかがですか。
45:19
お答え申し上げます。今回の訂正の多くは、作員の修正など、検定後の図書の構成として、供給前に発行者が適切に行うべき訂正ですとか、また検定合格後の辞典修正、先ほどの寄附の話がございました。そういうものと象徴しているところでございます。今回発行者におきまして、検定後の構成が適切になされずに、このような事態になったこと、また検定手続の過程で一部の誤記等を指摘しきれなかったことは、これは大変遺憾であると思っております。我が国の学校教育制度の中で、主たる教材としての教科書の果たす役割は、大変非常に大きいものでございます。教科書に対します必須の信頼確保に向けまして、審査体制をはじめといたしまして、検定制度につきましても、普段に改善を図りながら、適切な検定審査に努めてまいりたいと考えて おります。
46:34
この教科書、3万6千冊が学校で利用されている、それだけの子どもが学んでいるということです。総理、ぜひ今後の見直し、検定の見直し、これをご所見いただいたら、これで終わりにしたいと思います。
46:50
文部科学大臣から答弁がありましたとおり、我が国の学校教育制度の中で、主たる教材としての教科書の果たす役割が大きく、その信頼確保のため、審査体制をはじめとして、制度の普段の改善を図りながら、適切に検定が運用されること、これは非常に重要であると認識をしています。文部科学大臣の下、教科書の質の確保、そして教科書に対する一層の信頼確保に向けて、普段の改善を図りながら取り組みを進めること、これは重要であると認識をいたします。終わります。以上で中田博士君の質疑は終了いたしました。
48:08
自由民主党の朝日健太郎です。本日は質問の機会をいただきありがとうございます。岸田総理、はじめ、閣僚の皆様、本日はよろしくお願いいたします。ここまで予算委員会でも、さまざまな諸課題に対して議論が深まってきたと思います。その中でも、国防、防衛装備品、防衛費の問題、国を守る課題が非常に議論が深まってきたと思っておりますけれども、それと同様に、自然災害への備え、この対策も不可欠だと思っております。本年は、関東大震災からちょうど100年を迎えます。1923年、当時の大震災では、10万人を超える方がお亡くなりになり、大変大きな被害となっています。我々令和に入りまし て、今後30年で、南関東付近でマグニチュード7クラスの地震が、70%の確率で発生すると想定をされております。また、近年では、気候変動、また温暖化によりまして、豪雨災害、この後は絶ちません。加えて、関東圏では、富士山の噴火というものも、想定をしておけなければならないと思っています。調べると、富士山というのは、比較的若い葛飾山らしくて、これまで30年ごとに噴火を繰り返してきたというデータがございます。ちなみに、この富士山は、最後に噴火をしてから、すでに300年が経っているということで、こうしたリスクも、我々は想定をしておかなければならないと思います。まず、総理にお聞きをいたします。こうした大規模地震や火山の噴火等、災害のリスクの高い我が国において、こうした大規模自然災害に対するシナリオを、こうしたものをどのように想定されているのか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。
49:53
政府においては、南海トラフ地震、首都直下地震、日本海溝、千島海溝沿いの巨大地震、こうした最大規模の地震、津波による被害を想定し、関係者が一丸となって、ハードソフトの両面から防災対策に取り組んでいるところです。そして、委員の方からもご指摘がありましたが、富士山の大規模噴火に備え、江戸時代に発生した放映噴火を踏まえて、広域的な広廃による交通やライフラインへの影響を想定し、対策の検討を進めているところです。そして、これらに限らず、風水害や雪害など、我が国は災害が発生しやすい国土であることを踏まえて、国民の生命と身体財産を守るための防災・減災対策、万全を期してまいりたいと考えています。なかなか関東圏で火山による交配のリスクは想定しづらいのですが、引き続きしっかりと備えをいただきたいと思います。次に、首都直下地震について伺っていきます。東京都では昨年、首都直下地震の被害想定を発表いたしました。都内で6,200名近い死者、また建物については19万棟の被害、帰宅困難者においては450万人の方が発生するという数字を示しています。言うまでもなく甚大な被害想定であります。10年前のこの被害想定から、実は3割程度被害想定が減少をしています。これは建物の耐震化や不燃化 が進みまして、都内では耐震化が以前の80%から92%まで上昇し、こういった影響で被害想定が少し減少しているという現状があります。一方でこれはあくまでも東京都内の被害想定でありまして、我々東京に限らず首都圏で社会活動が営まれているわけであって、こうした人の動き、物の動き、こういったことを考えていくと、やはり広域で首都直下地震に対する備えというものが必要だと思っています。加えて、ここ国会周辺は官邸や首都機能が集積をしておりますので、この司令機能、司令塔機能を途絶させることなく、こうした大規模地震の発災時にも業務継続をして備えておくのが大変重要だと考えておりますので、その上でお聞きをしたいと思います。首都直下地震発災時に緊急対応をどのように計画をされているのか、加えて政府地方省庁のBCPの状況に合わせてご説明をお願いいたします。
53:04
国では、首都直下地震が発生した場合に備え、警察・消防・自衛隊の救助部隊の活動拠点や進出ルートなどをあらかじめ明確にし、人命救助のために重要な72時間を意識したタイムライン を明示した、具体的な応急対策活動に関する計画を定めているところであります。この計画の基づき、災害発生時には最大約15万人規模の広域応援部隊を活用するとともに、自治体や民間事業者と緊密に連携し、迅速に対応することとしているところであります。また、地震に伴い発生する大量の帰宅困難者が一斉に帰宅を開始した場合、救命救助などの応急活動に支障をきたす恐れがあります。そういうことから、3日間の一斉帰宅抑制を基本原則とし、関係機関と連携して待機場所の確保等の対策に取り組んでいるところであります。さらに、官邸等の中枢機能の話でございますが、国では、首都中枢機能の維持を図り、国民生活及び国民経済に及ぼす影響を最小化することを目的とした政府業務継続計画などを策定しております。この中では、首都直下地震発生時において、政府として維持すべき必須の機能でございます。内閣機能、被災地域への対応、金融経済の安定、国民の生活基盤の維持、防衛及び公共の福祉と秩序の維持、並びに外交関係の処理を非常時、優先業務として位置づけて、首都中枢機能の維持を図ることとしているところであります。いずれにいたしましても、首都直下地震が発生した際には、政府は最悪の事態をも想定しながら、様々な仕組み、制度を最大限活用して対処してまいりたいと思います。
55:40
防災について、最後に総理にお聞きをしたいと思います。災害に備えるところを想定すると大変な負荷というか、自分が被害に遭ったらどうなるのかなとか、考えると結構ストレスがかかると思います。ただ、一方で常にそういった意識、備えというものがしっかりできていると、被害を最小化できるというのは言うまでもないと思いますので、やはり国民の皆さんの事情、また地方公共団体の控除、こうした観点から国民の皆さんにどういった備えであるとか、そういったメッセージをいただきたいと思います。
56:18
近年、災害が激甚化、そして頻発化する中で、行政による控除はもとより、国民一人一人が自ら取り組む事情、そして地域、企業、学校、ボランティアなどが互いに助け合う協助、これらを組み合わせて国全体で防災意識の向上に取り組む、こうした考え方が重要であ ると認識をしています。災害への備えの呼びかけについては、防災推進国民会議、毎年開催しています。産学官民の各界各層と連携を図りながら、国民の防災意識の向上を図っているほか、出水期や降積節期を迎える前に、地方自治体に対して通知を発出し、万全な防災体制の確保を図るよう要請をしているところです。そして委員もご指摘になられましたが、本年は関東大震災の発生から100年目の節目の年にあたるところ、これをまた一つの契機として、国民や地方自治体が改めて防災対策を点検し、災害に備える取組を推進していただけるよう、しっかり働きかけしてまいりたいと考えます。
57:53
ありがとうございました。しっかりとメッセージを届けたいと思います。続きまして、コロナ後の観光振興策について伺ってまいります。ようやく観光需要が戻ってきたなという実感がございます。皆さんも肌で感じていただいているかと思います。一昨日は、外国選手のクールズ船が静岡の清水港に3年ぶりに帰港したという大変明るいニュースがございました。また、昨日も東京港に新しいターミナルにクールズ船が帰港されたということで、全国つつ裏裏、観光のにぎわいが戻ってきたなと思います。国内旅行でも全国旅行支援の後押しもおって、国内観光需要も高まってきた。大変、観光事業者の皆さんから歓迎の言葉をいただいております。コロナ前は2019年、訪日外国人旅行者3200万人来ていただいておりましたので、ぜひそれを目標に回復を目指していきたいなと思います。加えて、全国には観光に従事される方800万人から900万人いらっしゃいます。ここで一問、総理にお聞きをしたいのですけれども、我が国の観光産業、担う役割であるとか、期待する点であるとか、お聞かせいただきたいと思います。
59:08
観光は我が国の成長戦略の柱であり、また地域活性化の切り札であるほか、国民生活の安定向上や国際相互理解の増進にも寄与するものであると考えています。また、観光産業は宿泊業、旅行業、交通業、そして飲食業など多岐にわたっており、地域において広範な産業に対して経済波及効果をもたらすことから、地域経済の重要な担い手となっていると考えます。こうした役割を踏まえて、政府として観光立国の復活に向けた取組、強力に 推進していきたいと考えています。3年にわたって、コロナ禍の中で観光産業は大きなダメージを受けたというのは言うまでもありません。一昨日の我が党の小泉議員からも、団体バス事業者さんへのご質問もあったかと思います。特に影響が大きいのが、やはり聞こえてくるのが、人手不足だと伺っております。これが需要回復の足枷になっています。宿泊業では人手が足りずに客室を全て開けることができないであるとか、飲食業の皆さんでもお客さんを十分に迎え入れることができないであるとか、どの産業も人手不足は同様の課題ではあると思いますけれども、特に落ち込んだ観光については、さらなる手当てが必要だと思います。これまでもいくつものメニューでの支援策はあったと思いますけれども、ようやくコロナの出口が見えてきたタイミングで、ダメージを受けた観光産業全般に対して、強力な回復策が必要だと考えますけれども、政府の取組をお聞かせいただきたいと思います。コロナ禍前の2019年には、約28兆円の旅行消費がございました。しかし、2021年には約9兆円となるなど、3分の1に減少するということで、観光産業はコロナ禍により極めて大きな影響を受けたところでございます。これに伴い、従来から指摘されていた収益性の低さ、生産性の低さ、そして今、朝日委員から御指摘のございました人手不足といった構造的課題が顕在化しているところでございます。このため、成長戦略の柱、地域活性化の切り札である観光産業を持続可能な形で復活させていくためには、国内外の観光需要の回復とともに、稼げる産業への変革に取り組むことが重要であると考えております。人手不足も稼げる産業になれば、人手不足も回復してくるとこのように思います。国土交通省としては、観光地・観光産業の再生、交付化・価値化、観光DXの推進など、さまざまな施策を総合的に講ずることにより、観光を非常に魅力ある産業に、そして観光地を稼げる産業に、これにより、収益性や生産性の向上、従業員の方々の待遇改善等による人材確保が図られるよう、しっかり取り組んでまいりたいと決意しております。佐藤大臣、ありがとうございました。観光産業もどのように変革できるのか、これが鍵だと理解をいたしました。一方で、コロナで我々社会活動自体の変革も余儀なくされました。働き方やライフスタイルなどに変化をしています。観光産業においても、今、大臣からおっしゃった通り、どのように収益性を上げていくのか、こういったことがご言及がありましたけれども、一方で、コロナがすごく伸びているときには、オーバーツーリズムというような言葉もあって、社会問題化をしておりました。いわゆる爆買いとかもあって、中国からのお客様に対する過度に依存したサービスに偏ったり、東京、京都、大阪、いわゆるゴールデンルートに観光需要が集中したり、ある意味、観光が急速に伸びた弊害があらわになりました。ここでコロナで一旦、観光産業は足踏みをしたわけですけれども、今一度、この観光サービスのメニューを抜本的に見直す時間であったということも私は思っています。まだまだ成長が期待できる観光産業でありますけれども、政府の方で新しい観光政策の方針というものが示されたと伺っておりますけれども、その点についてお聞かせいただきたいと思います。稼げる観光、魅力ある観光地にしていくということが、まさにポイントだと思います。今後の観光政策につきましては、コロナ禍による旅行者の意識の変化や、これまでの課題も踏まえまして、次の3つのキーワード「持続可能な観光」、「消費額拡大」、「地方遊客促進」、この3つのキーワードに特に留意し、必要な取組を総合的かつ強力に推進してまいります。具体的には、観光地や宿の再生、交付化価値化の計画的継続的支援や、自然・文化の保全と観光の両立などによる持続可能な観光地域づくり、それから、全国各地での特別な体験の提供や、観光消費の旺盛な交付化価値・旅行者の誘致などによるインバウンドの回復、そして、国内需要喚起や第2のふるさとづくり等による国内交流の拡大に取り組んでまいりたいと思っております。国土交通省としては、今月末までに策定する新たな観光立国推進基本計画に、こうした要素を盛り込みながら、総理が施政方針演説で掲げられた「外国人旅行者の国内需要5兆円、国内旅行需要20兆円」という目標の早期達成を目指して、しっかりと取組を進めてまいりたいと思っております。やはり、外国の方に日本を選んでもらえる、また加えて交付化・価値化していくことで、しっかりと収益性を高めていく、こういったことを皆さんと協力して前に進めていきたいと思っております。ありがとうございました。続きまして、学校における生徒たちのスポーツを取り巻く環境について伺っていきます。コロナの影響で子どもたちの体力や運動能力に影響が出始めています。屋外の活動が制限されましたし、体育の授業も非常に制限されていたわけですけれども、子どもの頃の運動体験というのは、本人の成長過程において、その後、運動やスポーツを好んで実践をする習慣に大きく影響するというデータがあります。つまり、子どものうちからいろいろな運動体験をしていくことが、大人になってもそういった習慣が続くということでありますけれども、長い人生において健康を維持していく上では、体を動かすであるとか、スポーツを楽しむであるとか、こういったことを継続的に行っていくことが健康増進に有効であるというのは、自明であると思います。その点において、学校での運動部活動というのは、教育的側面の効果というものは大変高いものがありますし、そういった意味で、この部活動問題というのが今、大変注目をされています。現在、部活動というのは、中学生、現在320万人ぐらい中学生いらっしゃるそうなんですけれども、そのうち190万人が中退連に加盟、いわゆる部活動に属しています。高校生は300万人いらっしゃって、114万人が部活動に、何かしらの部活動に席を置いているというふうに言われています。部活動は、これまで学校の中で運営をされてきましたけれども、少子化に伴って部活動の維持というものが今、問題視されています。政府は、ここで方針を転換いたしまして、生徒たちの運動部活動を地域に出していく、加えて、子供になる先生方の負担軽減、こういったことを目的にしながら地域連携というものを図る、こういったことが決定をしていますけれども、まず、総理にお聞きをしたいと思うんですけれども、総理自身も部活動を経験されたと思いますけれども、今後の運動部活動ですけれども、地域移行、連携が進んでいきますけれども、総理の見解をまずお聞きしたいと思います。
1:07:42
今、現代社会において少子化が進んでいる。また、今、教師の働き方改革、これを進めていかなければならない。こうした中でも、生徒がスポーツ活動に継続して親しむ機会を確保するため、部活動改革を進めていく。こうしたことは重要であると考えています。このため、休日の部活動について、教師に代わって指導を行う人材確保などによる地域連携や地域スポーツクラブ活動への移行に向けて、一体的な環境整備を進めているところです。政府としては、地域のスポーツ資源を活用し、子どもの多様な活動の実現や、地域住民にとってもより良いスポーツ環境の整備、こうしたものを目指してまいりたいと考えています。
1:08:50
ありがとうございます。そうした方針、私も賛同いたします。一方で、部活動をこれまで熱心に指導されていた教員の先生方からは、今まさに移行期間にあたって、大変不安や心配な声が届いています。意見は様々あるのですけれども、子どもたちを中心に考えたときに、公平な運動機会の創出であるとか、先ほどご言及があった先生方の負担の軽減、こうしたものを達成する意味では重要だと考えています。ただ、部活動というのがどうしてもまだ教育的側面が強い、こういった考え方というのが残っています。一方で、先ほどおっしゃったように、地域スポーツというのは様々な活動を提供する場であって、また教育の部分とスポーツを楽しむ部分、こういったものをしっかりと整理をして 、定義づけというものは改めていかない限り、部活動というものが地域で担っていただくというのが、どうしてもそこがうまくバランスが取れないのではないかな、スムーズに進まないのではないかなというふうに思いますけれども、その上でお尋ねをしていきたいと思います。これから部活動が地域と連携、また移行していくわけですけれども、こうしたそれぞれの意義であるとか定義であるとか、こうしたものをしっかりと、私はもう一度再定義をして、皆さんに御理解いただくべきだと思っておりますけれども、その点について政府の見解を聞かせていただきたいと思います。
1:10:13
朝日にお答え申し上げます。部活動というのは、やはり学校教育の一環といたしまして、生徒の自主的な、主体的な参加による活動を通じて、責任感、連帯感の寛容などに寄与してきたと考えております。一方、地域スポーツクラブ活動は、社会教育の一環として捉えることができ、また、スポーツ基本法のスポーツとしての位 置づけということも言えるものでございます。このため、地域スポーツクラブ活動におきましても、部活動の教育的意義を継承・発展させ、地域での多様な経験や、さまざまな世代との豊かな交流などを通じた学びの新しい価値を創出することが重要だと考えております。もう部科学省といたしましては、将来にわたり、子どもたちがスポーツ活動に継続して親しむ機会を確保するべく、休日の部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行に向けた環境の一体的な整備、これを進めてまいりたいと考えております。
1:11:33
学校の先生のご理解とともに、地域の皆さんのご協力も不可欠だと思いますので、私もしっかりと推進をお手伝いしたいと思います。続いて、1点、スポーツ現場における逮罰問題にお聞きしたいと思います。先日、部活の共合校の教員が逮罰・暴力によって逮捕されるという事件が発生しました。スポーツを応援する私としては大変痛ましいニュースで、悔しい思いもあるのですけれども、部活動をはじめ、特に部活動の現場で逮罰問題というのが後を絶ちません。競技団体をはじめ、スポーツ長にもそうした問題が届いているかと思います。ただ、問題解決、いろいろ策があると思うの ですけれども、そこの根底にあるのは勝利市場主義であるとか、部活動というのは例えば閉鎖的な空間で行われることで、どうしてもそういったことが暴力が横行してしまうとか、また、例えばスポーツ指導に当たる方々への研修が足りていないとか、いろいろな課題があると思いますけれども、現時点において、政府としてこうした逮罰問題について、スポーツにおける逮罰問題について、どのように取り組まれているのかお聞かせください。
1:12:43
学校教育の一環である部活動において、指導者が逮罰を行うということは、決して許されることではありません。文部科学省では、平成25年に運動部活動での指導のガイドラインを作成いたしまして、逮罰等の許されない指導の具体例を示しました。そして、昨年12月に策定をいたしました、学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドラインでも、改めて逮罰、ハラスメントの根絶について明示をするとともに、去る2月13日付けて改めて、逮罰、ハラスメントの根絶を求める事務連絡を発出するなど、逮罰だけではなくて、あらゆる暴力行為の根絶に向けた取組というものを要請いたしまして、その徹底を求めているところでございます。また、日本スポーツ協会が行います公認スポーツ指導者資格におきましても、暴力、ハラスメントの根絶が講習会のカリキュラムの1つとして扱われるなど、関係団体におきましても、逮罰や暴力の根絶に向けた取組が行われているところでございます。引き続きまして、関係団体とも連携をし、部活動におけます逮罰、暴力などを根絶するための取組、これを徹底してまいります。
1:14:20
大臣、ありがとうございます。これは、逮罰、暴力はゼロでないと意味がないと思います。私自身は、練習は厳しかったなと思いますけれども、逮罰、暴力を受けてこなかった立場だったものですから、なかなかそういった意味ではまだよかったのかなと思っていますけれども、そういった意味において、スポーツの環境の整備に不可欠なのが指導者、コーチと言われています。先ほどおっしゃったように、しっかりとしたキャリア研修を受けるような、そういっ た競技経験者が、もし仮にスポーツ指導者として活躍できる場があれば、こうした逮罰問題をはじめ、質の高い指導につながっていくのではないかなと思っています。私の周りにもアスリートの仲間が多いんですけれども、こうした競技経験を生かしながら指導の現場につきたい、こういった声も多数届いておりますけれども、こうした競技経験のある人材の活用、地域スポーツでのコーチであるとか指導者であるとか、こういった活用について、政府はどのように取り組まれているのか、見解をお聞かせいただきたいと思います。アスリートでございました、朝日委員にお答え申し上げます。アスリートが競技生活中のみならず、引退後も競技を通じて培いました能力、そして経験を生かして社会で活躍することは、アスリート個人の人生の充実のみだけではなくて、やはりアスリートが持っております価値、これを社会に還元するという点におきましても、大変重要であると考えているところでございます。こうした考えのもとに、令和5年度予算に5200万円を計上いたしまして、企業やスポーツ団体などが参画いたしますスポーツキャリアサポートコンソーシアムや、また相談窓口の運営、キャリアに関する情報提供を行います。これはアスリートと学校の接点をコーディネートするコーディネーターの育成などによりまして、アスリートのキャリア育成をサポートすることとしているところでございます。また、1億2000万円を計上いたしまして、希望する学校へアスリートを派遣をし、体育指導等を行う取組も、新たに始めることとしているところでございます。さらに、アスリート人材を含め、外部人材が特別免許状等によりまして、学校現場に円滑に参画できる仕組みづくりというのも、モデル事業も実施をしております。今後とも、アスリートが引退後もその能力を十分に活かせるような体制、しっかりと支援をしてまいり所存でございます。まさに学校であるとか、地域スポーツにスポーツを通じて関わる人材というものを広く獲得をしていきたいなというふうに思います。続いて、持続可能な社会の実現に向けてお聞きをしていきます。残りにもお聞きをしたいと思います。昨今、サーキュラーエコノミーといわれる循環経済の取組が加速をしています。経済成長はある意味、これまで支えてきた大量生産、大量消費、大量廃棄のような経済モデルを改めて、有限である資源の再利用を促進することで環境負荷を抑え、脱炭素や地球の資源制約の課題解決を目指していく、そんな時代になっているかと思います。今後、世界では人口増加がまだ続きますし、廃棄物量の増加も見込まれており、持続可能な社会の実現に向けてしっかりと努力を続けなければならないと思います。日本はこれまで製品利用後の資源回収、どちらかというと縄脈産業というのでしょうか、こちらの方に重点を置いてきました。今後は環境に配慮した設計や製造、いわゆる供給サイド、縄脈産業側にも、縄脈産業を含めたライフサイクル全体で資源に関わる取り組みを進めていかなければならないと思います。日本はペットボトルの回収率というのが90%以上という大変高い数字を示しています。これは回収の手段というか回収の方策のレベルの高さであるとか、またこれをリサイクルするこうした技術であるとか、こうした高い競争力を持ち合わせているというふうに考えています。ここで西村大臣にお聞きしたいんですけれども、経済産業省では資源自立経済、これを今進めているというふうに私は認識をしています。日本のリサイクル技術はこうした競争リスクも高いという点においても、こうした新しい経済モデルをさらに進めていくべきだと考えておりますけれども、現在の取り組みをお聞かせいただきたいと思います。
1:19:12
御指摘のように、サーキュラーエコノミー循環型の経済をつくっていくことは非常に重要であります。日本が直面しております資源制約あるいは環境制約に対応するため、このサーキュラーエコノミーへの移行による資源自立経済の確立は喫緊の課題となっております。実は私自身は経産省の職員過剰補佐の頃に再生資源の利用の促進に関する法律という最初のリサイクル法に制定されたこともあり、強い思いを持っておりますし、御指摘のようにその後リサイクル率などかなり進展をしてきております。ただ、例えば国内で焼却埋め立てされる衣服、医療の送料は1日当たり大型トラック130台分、1,300万トンあると言われておりまして、まだまだリユース、リサイクルやれるところがたくさんあるわけであります。このサーキュラーエコノミーの移行のためには、御指摘のように動脈、縄脈、それぞれの産業の連携、新しい産業、スタートアップも出てきております。こうしたことが重要であります。経産省として、サーキュラーエコノミーに関する総合的な政策パッケージの検討を進めているところであります。朝日、自民党のPTの中心的な役割を果たしておられます。御指摘の論点も踏まえつつ、今年度中に日本が目指すサーキュラーエコノミーの 方向性を戦略として具体化していきたいと考えております。また、G7の議長国でもありますし、大阪、関西万博の場もあります。日本がグローバルリーダーとして、ぜひ国際的な議論、あるいは取組をリードしていきたいと考えております。
1:20:48
大臣、ありがとうございました。まさにサーキュラー的な、持続可能な社会というものは、特に若者には大変関心が高いというような数字もありますので、組み分けて取り組んでいただきたいなと思います。それでは、最後の質問に移ってまいります。持続可能なエネルギーの安定供給には、この委員会でも様々な議論がされてまいりました。再生可能エネルギーの養生風力発電について、最後、一問お聞きをしたいと思います。先日、秋田港、野代港へ視察を行き、現場を見てまいりました。地元では、新しい企業誘致が進むなど、養生風力発電を通じて、地域が非常に元気になる、そんな姿を拝見をしてまいりました。国内でも、これから養生風力を進めていく方向というのは、決定をしているわけですけれども、先日の報道でも、公安区域、一般区域に加えて、EZでも、この養生風力発電を進めていこう、そんな方針も示されたかというふうに思っています。着実な、この養生風力の導入促進をする意味で、起点となるのは、やはり公安の整備、これが大変重要だというふうに考えております。今、大臣お越しですので、養生風力の導入促進について、国交省の取組をお聞かせをいただきたいと思います。
1:22:06
麻木委員、おっしゃるとおりでございまして、養生風力発電は、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた切り札であると思っております。国土交通省では、経済産業省と連携しながら、積極的に取組を推進しております。具体的には、養生風力発電の導入促進に向けて、発電地業者が港湾区域、これは港の区域、いや、一般の海域、その海面を長期間にわたって専用できる制度を創設をいたしました。まず、最初の港湾区域でございますけれども、この港、港湾区域においては 、6つの港で発電事業者を選定し、このうち、ご視察に行っていただきました秋田港及び野代港においては、本年1月に我が国初の商業ベースでの大型養生風力発電事業として運転が開始されております。また、港の外へ出まして、一般海域、この一般海域におきましても、9つの区域において発電事業者の選定や公募を行っているところでございます。このほか、養生風力発電設備の設置や維持管理に不可欠となる港湾基地の、基地港湾の整備を進めているところでございます。国土交通省といたしましては、今後とも、海洋における再生可能エネルギーのポテンシャルを最大限生かせるよう、養生風力発電の導入促進に積極的に取り組んでまいります。
1:23:42
大臣、ありがとうございました。まさに秋田港、野代港で運転開始をされたということで、今後とも様々な海域で運転が開始されてくると思いますけれども、それがやはり前倒しして速やかに開始されることが重要だと思いますし、EZでどの程度視野に入れていくのか、こういった計画、道筋、こうしたものも重要かというふうに考えておりますので、ぜひともよろしくお願いします。終わります。ありがとうございました。以上で、麻生健太郎君の質疑は終了いたしました。ありがとうございました。
1:24:49
次に小西博之君の質疑を行います。小西博之君。
1:24:55
はい、立憲民主社民の小西博之でございます。質疑の冒頭にあたり、委員長にお願いさせていただきたいことがございます。本日の私の質疑は、2015年の5月に高市総務大臣が突如行った放送法の解釈、それが実は首相官邸の安倍総理以下の限られた政治家によって不正な行為によって作られた、その内部文書をですね、それを示す、証拠を示す、内部文書を総務省の職員の方から提供を受けて、質疑を行う。そしてそのためにその配付資料を準備しておりました。しかしその今配付資料が、与党の理事と私どもの立憲の理事の間で協議事項になっております。与党の理 事の御主張は、総務省はこうした文書が総務省の中にあることは認めているんだけれども、その文書が正確なものであるかわからないので、それを総務省に確認させるというふうに与党は言っております。行政が作り、行政の中にあることがわかっている文書について、そこに書いてあることが正確であるか、誰が判断するんでしょうか。これ7年8年前の文書なんですが、そんな理由でですね、この予算委員会の資料を止めたということは、私も13年間予算委員会にほぼ在籍していますが、一度もないと思います。ですので委員長にお願いいたしますが、私の文書の取扱いについて、理事会協議をしていただきたいと思います。ただいま、小西委員から資料につきましてのご発言がございました。この委員会における資料の配付につきましては、全会一致というのが基本にはなっております。朝からもいろいろな協議をいたしました。今、質問を始められますけれども、この資料のことにつきましては、理事会でですね、改めて筆頭間でまず協議をいただいて、ここで協議が整わないわけでありますから、この ことにつきましてですね、現状においては全会一致ということになっておりましたら、その資料というものをここにですね、配付することが認められないというように考えております。今のところは。
1:26:54
私のお願いは、理事会で、朝の理事会で、言われていなかった理由だと思います。行政文書があるんだけども、総務省の中にある文書であることは、総務省も認めているんだけど、与党も確認していないけど、そこに書かれてあることが正確であるかどうか、行政文書であって、その中身の正確性などということを、じゃあどこの部分の何について正確性を誰が判断するんだということですから、そんな理由で、文書を止めたことはないんです。行政が作ったもので、行政にあった文書であれば、その中身の真実性、そうしたことも含めて、国権の最高機関で審議をするのが、議員内閣制の定めでございますので、筆頭間協議ではなくて、委員長の下の理事会で、私の文書の取扱いを協議願います。
1:27:43
ちょっと両方でお聞きたいと思います。
1:28:19
はい、小西委員に申し上げます。今、両筆頭理事、こちらに来られまして、ただいまの件につきましては、その取扱いを後ほど、理事会で協議をいたしますので、質疑を続行願います。小西秀之君。
1:28:35
政末委員長の採点に心から敬意を表させていただきます。本当にありがとうございます。その上で、岸田総理に御質問をさせていただきます。この文書なんですが、総務省には私、10日前に渡して、先週のうちに総理にも官房長官のお手元にも渡っているというふうに、私は承知をしております。この文書の位置づけについて、2月28日の2時30分、参議院の第一議員会議室という場所で、総務省の文書責任者である今川官房長から、この文書を行政文書としないということはしないつもりです。ただ、行政になる文書だけじゃなくて、もう行政 が組織的に作り、組織的な行為のため、業務のために作った、行政課の私的名簿とかではない、本当の行政文書として認めるつもりなんだけれども、ちょっといろんな事情があり、今は整理中というところで、申し上げさせていただきたいというようなことも、まだおっしゃっていただいておりますので、そうしたことを総理に申し上げた上で、総理よろしいですか。この後、理事会が開かれますので、総理の方から、ぜひ政府に御指示をしていただきたいんですね。行政が作って、行政の中に保存されていることがわかっている文書、その中身の正確性で国会の審議を止めるようなことは、岸田政権の在り方としてあってはならない。そうした指導を総務省にしていただくように、総理、お願いいたします。
1:30:01
まず、小西委員が公表され、御提出された文書につきまして、私ども当該文書に示された関係者について、その事実関係等について、事情を伺いました。これにつきましては、発言者の方々、発言内容の確認を取られたことはないというお話がありました。また、文書中の発言内容や表現 について、かなりの方々が認識が異なっているというお話もございま、判明いたしました。さらに、形式的な作成者が明確でないもの、作成された経緯がわからないものもあることが明らかとなりました。事実に基づいての記録であるかが確認できず、文書の正確性を確認できないというふうに認識をいたしております。その上で、静粛にしてください。((( 記者 発表会の間 )))
1:31:32
はい、その意味でこれが行政総務省の文書であるかについては、精査中でございます。私としては、公の文書というのは、正確性が重要であるということで考えており、その内容についての精査が必要であるというふうに考えているところでございます。
1:31:56
はい、今の総務大臣の発言、私もかつて総務省の官僚だったんですけれども、先生方も総理も含めですね、 ご認識のとおり森友学園、あるいは一昨年私がやらさせていただいた東北新社の外資規制違反の質疑、すべてこの行政文書、こういうやりとりのもの、今回私のものと同じような内容のものが委員会の配付書として使われております。まさにそれの内容が事実なのかどうかを審議するのが国会の場であり、別にそれを総務省の大臣が真実かどうか分からないというそういう見解で国会の審議を止めるのは議員内閣制の否定だと思います。どういう文書かだけ申し上げさせていただきますが、もう言いますけれども、放送政策課の放送文部局の筆頭課なんですが、そこの統括課長、一番偉い課長課長です。その自責の課長課長をかつてやっておりました。その課長課長さんが作ったり、あるいはその上司の一番偉い局長さんが作ったりした文書であり、その文書、よろしいですか。旧郵政の事務次官級の総務審議官、官房長、そして技術統括審議官、放送担当の局長、審議官、総務課長、地上放送課長、こうした最高幹部で共有している配付先で書いてあるんですね。こうした文書を国会で審議できない、審議不明の文書で審議できないのでは、もう政治家、議会性民主主義は成り立ちませんので、総務大臣が先ほど質問しておりませんので、もうこれ以上やりませんが、これでは国民のための質疑はできないし、結集の思いで、懸命の思いで、放送法を国民の手に取り戻してくださ いという、そういう思いで私に文書を託してくださった総務省職員の思いを答えることもできませんので、私の質疑は一旦ここで止めさせていただいて、関連質疑の石垣さんの方に関連質疑を譲りたいと思います。
1:33:39
関連質疑を許します。石垣 範子さん。
1:33:43
立憲民主社民の石垣範子です。検査は、何事も100%はありませんが、PCR検査をして陰性を確認しておりますので、マスクを外して質疑をさせていただきます。さて、まず端的に申し上げたいと思います。総理、同性婚の話でございます。同性婚、これ認められていないのは私、差別だと思います。総理、差別、やめませんか。
1:34:19
同 性婚が差別に当たらないかということにつきましては、既に国会の議論の中で、私に発言をさせていただいております。憲法24条第1項は、婚姻は両性の合意のみに基づいて成立すると規定しており、同性婚制度を認めることは想定されていない。このことから、少なくとも同性婚を認めないことは、国による不当な差別だとは考えていない。このように発言をさせていただいています。今までの議論、憲法等の関係で、そうした議論をさせていただいたということであります。
1:35:12
総理ね、そのように説明されるんですけれども、性的マイノリティの方たちは、既に今一緒にこの社会の中で生きている一員ですよね。その方たちが、何らかの理由で、なぜかわからないけれども、他の人に認められている権利が侵害されているわけです。それを差別と言わずに、何を差別と言うんですか。もう既に一緒に生きている一員なんですよ、仲間なんですよ。もうシンプルな話です。この同性婚が認められていないことは差別なんです。御見解、改めて伺います。
1:35:56
今申し上げたように、今までのこの同性婚の議論で、憲法の関係について発言させていただきました。そして、この同性婚について、私は反対するということは一度も申し上げておりません。議論することが大事だということを再三申し上げております。国民生活の基本に関わる、国民一人一人の家族間に関わる、広く国民に関わるものであるからして、議論が大事だということを再三申し上げています。こうした議論を進めることが大事である、国民各層の意見、国会での議論、さらには同性婚をめぐる様々な裁判の結果、さらには既に自治体において、この行われているパートナーシップ制度の導入や運用について、中止をして議論を進めていくことが大 事である、このように申し上げております。
1:37:02
議論が大事、理解を進めていくことが大事なことを否定しているわけではありません。ただ、現状のこの構造が差別であるということを認めるところからしか始まらないと私は申し上げているんです。世界人権宣言にはこうございます。全ての人は法の下において平等であり、またいかなる差別もなしに法の平等な保護を受ける権利を有する。全ての人はこの宣言に違反するいかなる差別に対しても、またそのような差別をそそのかすいかなる行為に対しても平等な保護を受ける権利を有する。とございます。総理、優しい言葉とか丁寧な言葉とか、相手を傷つけるか否か汚い言葉だとか、そういうことが差別の基準なのではなくて、構造上の不当な権利の侵害を放置している、そのこと自体が差別なんじゃないんですか。
1:38:03
同性婚を求めておられる方も大勢おられるということ、これは承知をしています。しかし、この課題について、国民の中に様々な考え方があるというのも事実であります。だから、こうした問題について議論を行うことが大事だと再三申し上げています。私自身、こうした、この同性婚について反対と申し上げたこともありませんし、議論を否定するというようなことも申し上げておりません。ぜひ議論を進めることが大事だと申し上げております。
1:38:49
議論じゃなくて、今この状態が構造上の差別になっていますよね、ということを申し上げているんです。その理解を進めるとか進めないとかの話ではないんです。まずは、今のこの状態が差別を放置していると いう、そのことをお認めにならないんですかと申し上げているんです。
1:39:10
差別なのかどうかというこの議論の中で、一つのこの考え方として、憲法24条との関係においてどうかという議論を行い、少なくともその憲法との関係において、同性婚を認めないということは不当な差別ではない、こうした説明をさせていただいています。これ、憲法においては、この同性婚を認めることを想定していないというのが政府の考え方であり、それとの関係で今申し上げたようなこの発言をさせていただいております。
1:39:51
24条で想定していないということを盾に、法の下の平等がこれは保護されていないわけですよ。その点において、これはやはり差別を残置しているということにならないんですかというふうに申し上げております。
1:40:11
政府の考え方を申し上げております。憲法24条との関係において、この憲法が同性婚制度を想定しないという考え方を政府としてとっており、それとの関係において不当な差別ではないと申し上げています。政府の判断を申し上げた次第です。しかしながら、これに対して同性婚を求められる方がおられる、これはそこに御指摘のとおりであります。だからこれについて、国民に広く関わる問題であるからして議論を進める必要がある、こうした認識を申し上げております。
1:41:00
御説明されているようで、ただただ差別を残置するための釈明をされているようにしか私には聞こえません。不当な権利の抑制、この権利の抑制を不当に受けているのであれば、それはやはり差別としか言いようがないんです。一緒に今生きているこの社会の一員が、何らかの理由で、分からないけれども、その権利を侵害されているわけですよ。何度も申し上げますけど、これが差別と言わずして何を差別というのか。まずその認識から私は始めなければ、理解の増進とか、それは同時進行をしてはいいと思いますけれども、そのことが問題なのではないと私は考えます。総理、改めて伺います。差別、やめませんか。
1:41:50
同性婚制度の導入については、国民生活の基本に関わる問題であり、一人一人の国民の家族間にも関わる問題であるからして、こうした広く国民に関わる問題については議論を進めることが大事だ。このように申し 上げております。政府の考え方を申し上げている次第です。ぜひ議論を進めたいと思っています。
1:42:22
個人の問題なんです。その人が別に相手が女性であろうが男性であろうが、好きになった人と結婚ができない、この権利が侵害されているということなんです。もうシンプルな話です。人権意識に暗い国がG7サミットの議長国で世界をリードするなんてことは、もうちゃんちゃらおかしいですよ。性的マイノリティの皆さんの話に関しては、また同僚議員が今後質疑をしていくと思いますので、私の質疑はここまでにさせていただきたいと思います。次行きます。やめていただきたいこと。続いてはインボイス。総理、インボイスやめませんか。
1:43:08
インボイスにつきましては、さまざまな中小、小規模事業者の方々からのご心配があり、それを受けてインボイスをやめるべきではないかという、そういうお立場からの質問も度々いただいているところでございますが、インボイス制度、これは複数税率の下で適正な課税を確保するために必要なものでありまして、4年間の準備期間を経て、本年10月から始まることになっております。先ほど申し上げましたとおり、さまざまな方々からのご心配があること、これは財務省としても真剣に受け止めておりまして、政府一体で連携してきめ細かく対応することといたしております。具体的に申し上げますと、免税事業者をはじめとした中小、小規模事業者の取引について、独近法、下請法等のQ&Aを公表し、各事業者団体への法令遵守要請、書面調査や下請辞免といった取組を通じまして、取引環境の整備に政府を挙げて取り組んでいるところであります。また、令和4年度補正予算においては、IT導入補助金について、インボイス対応のため、より安価な会計ソフトも購入できるよう補助対象を拡大。持続化補助金について、インボイス発行事業者に転換した場合の補助金額の50万円一律引上げなど、さまざまな支援策の充実を盛り込んでいるところであります。さらに、制度移行後も6年間は、免税事業者からの仕入れであっても一定の割合を控除できる経過措置を設けているほか、令和5年度税制改正においては、免税事業者がインボイス発行事業者になった場合の納税額を売上税額の2割に軽減する3年間の負担軽減措置。また、一定規模以下の事業者の行う奨学の取引についてインボイスの保存がなくとも、長期保存のみで仕入れ税額控除を可能とする6年間の事務負担軽減措置などを講じることとしておりまして、きめ細かく対応しているところでございます。引き続きまして、私どもとしてインボイスをやめるという考えはございません。その円滑な実施に向けまして、関係省庁で連携しながら万全の対応を図っていきたいと考えております。
1:45:47
これ実績な増税ですよね。それもフリーターの方ですとか、小規模事業者の方ですとか、より生活が大変な人に多くの負担ののおしかかる、これは悪税です。それは消費税の関係の税ですから、そうなると思うんですけれども。超税手続、民間企業の納税手続の破綻を招く、これもう本当にやめるべき制度だと思うんですけれども、総理の御見解を伺います。
1:46:18
今、財務大臣からも答弁させていただきましたが、インボイス制度、これは複数税率において適正な課税を確保するために必要なものであると考え、そして今まで政府としましても、様々な支援策、先日の総合経済対策の中にも様々な支援策を用意しましたし、それまでも様々な支援策を用意してきました。併せて、昨年末の税制改正の議論の中で様々な経過措置、こうしたものも用意をいたしました。様々な不安の声があるということ、これは十分承知をしています。これからも関係者のそうした不安の声に、しっかりと耳を傾けることによって、政府として円滑な導入に向けて、10月の制度の円滑な導入に向けて努力をしていかなければならないと考 えています。
1:47:24
制度導入されるためにどういうふうにするかの話ではなくて、制度そのものがおかしいというふうに申し上げているんです。インボイスをやめていただきたいと思います。この別な機会にまた申し上げます。続いて、アルプス処理水の問題です。これ1月13日に、今年の春から夏にかけて、アルプス処理水を海洋放出するとの閣議決定が行われました。この決定に変更はありませんか、総理。
1:47:58
政府として本年1月の関係閣僚等会議において、具体的な海洋放出の時期は、本年春から夏と見込む、このようにお示しをしております。これに変更はありません。
1:48:17
2015年、政府は福島県漁連に対して、関係者の理解なしにはいかなる処分も行わないと明確に回答しています。まず伺います。関係者というのは誰のことでしょうか。総理、お願いします。
1:48:35
漁業者の方々などを指して関係者と申し上げております。
1:48:51
特に漁業者の方々の関心が高いと認識をしており、様々な説明を行っておりますが、地元の方々、あるいは様々な業界に関わっておられる方々、この問題について関心を持っておられる方々、こういった方々に対して政府として理解を求め、丁寧な説明することが重要であると申し上げております。
1:49:25
関心を持っているか否かの問題ではなく、これは本当に全ての国民、そして世界に関わる問題なんじゃないでしょうか。宮城もね、私の出身の宮城もそうですし、漁業関係者だって幅広く、これは被災地沿岸のみならず、各地で関わる問題だと私は思います。その関係者の 理解なしにはいかなる処分も行わないと明確にお話しされているわけですけれども、理解は得られたんでしょうか。総理お願いします。
1:49:58
理解が得られたかどうか、関係者の理解について、特定の指標等でお示しすることは、これは難しいことではありますが、漁業関係者など、地元をはじめとした方々のご懸念を払拭し、理解が深まるよう、全力を挙げて取り組んでいるところであり、こうした努力を引き続き続けていきたいと思っています。
1:50:30
理解はもうされたというご認識ですか。
1:50:40
引き続き理解をいただくよう、努力を続けていく、このように申し上げております。
1:50:49
理解はまだ得られていないというご認識ということでよろしいですか。
1:51:00
先ほども委員自身がおっしゃいました、この問題については、幅広く関係をされる方、関心を持っている方がおられます。そうした皆様方に対して、引き続き理解を得るべく努力をしていく、幅広い関係者の中に理解をされておられないという方もおられるというご指摘について、しっかり受け止めて理解を得るべく努力をしていく、このように申し上げております。
1:51:35
お答えになっていないと思うんですけれども、理解をされたというふうにご認識されているんですか。部分的に理解はされているというふうにご認識ですか。では。
1:51:48
もちろん理解を得るべく努力をしており、理解をいただいているという方も大勢おられるからこそ、こうした方針を進めていますが、しかし理解をしていないとおっしゃる方もおられる。こういった現実に対して、引き続き理解を得るべく努力をしていく。これが政府の本心であります。
1:52:14
先ほど関係者について伺いましたが、関係者の中で一番最初に挙げていただいた漁業関係者の方、全漁連の方も含めてですね、反対声明出されていますよ、周辺自治体の皆さんも反対されています。これでも理解を得られて進められるんですか。
1:52:32
経済産業省から、福島県漁連に対する関係者の理解なしには、いかなる処分も行わないとの回答を踏まえ、理解が得られるよう、政府として安全性の確保と風評対策の徹底に取り組むとともに、今、引き続き、丁寧な説明と、そして意見を地元にも足しげく通いながら続けているというのが、政府の方針であります。
1:53:14
関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない。これ普通に読んだら、ちゃんと関係者の理解が得られた上で処分を進めるということですよね。総理、それでよろしいですか。
1:53:31
海洋放出について、漁業者をはじめ、地元の合意を必要とする法律や取決めがあるわけではありませんが、この関係者の皆さんの理解を得られるよう、引き続き努力をしていく。こう申し上げております。
1:53:54
堂々巡りになるんですけれども、理解が得られていないうちに、春から夏にかけて今年の、もう放出ありき、決定ありきで進められているということでよろしいでしょうか。
1:54:10
先ほども申し上げました、引き続き理解を得るべく、努力を続けながら、先ほど申し上げました日程で取り組みを進めていきたいと考えています。福島第一原子力発電所の廃炉を着実に進め、福島の復興を実現するためには、アルフス焼煮水の処分は先送りできない課題であると認識をし、今申し上げた取り組みを進めている次第です。
1:54:42
お答えになっていないんですけれども、では何をもって理解が得られたというふうに判断されるんですか。
1:55:00
先ほども申し上げましたが、海洋放出について漁業者をはじめ、地元の合意を必要とする法律や取り決め、これはあるわけではありませんが、地元をはじめとする皆様方の理解を得られるよう、全力で取り組んでいる、これが今の政府の方針であります。先ほど申しましたアルフス処理水について、福島第一原子力発電所廃炉を着実に進める、福島の復興を実現する、このために先送りできない課題であると認識をし、今申し上げた合意や理解に対する考え方、これを示しながら政府として取り組みを進めているところです。
1:55:54
結局は結論ありきで進めるための説明ではなく、これもまた釈明を続けているだけの御答弁と受け止めます。これ関係者の理解なしにはいかなる処分も行わないということは、これ約束ですよ。政府が、これは福島漁連の方にされた約束ではありますけど、関係者は私は先ほど申し上げたように幅広く 、ありとあらゆる方が関わる問題だと思います。この約束を守れていない、約束を破って海洋放出を進められる、そのことを宣言されたというふうに私は受け止めますけど、総理それでよろしいでしょうか。うーん。
1:56:41
その合意とか理解につきましては、先ほど説明させていただいたとおりであります。理解が得られるよう政府を挙げて、安全確保や風評被害について全力で取り組む、こうした理解に向けての努力は引き続き行っていく。その上で廃炉に向けて、福島の復興に向けて、先ほど言っていただきたい課題にしっかりと向き合っていきたいと申し上げております。
1:57:15
こういうご答弁がね、政府を信用し ろ、アルプス処理水は安全だというご説明に対して、信用ならないことの大きな原因になっていると私は本当に問題視したいと思います。続いて、原発政策の見直しについて伺います。総理、GXの政策の一部として、運転期間の延長と新増設、原発政策の大転換という認識でよろしいでしょうか。
1:57:46
GXの基本方針、これにつきましては、エネルギー政策の大転換と申し上げております。
1:57:59
そのエネルギー政策の中の一つに原発政策の転換があるわけです。大きな転換だと思います。原子力規制委員会の中で、その中身について審議がなされているわけなんですけれども、2月8日に開催されました第71回原子力規制委員会、これ事務方のトップである規制庁 の長官の片山博文氏が欠席されているということで、この事実確認を行いたいと思います。山中原子力規制委員長お願いします。
1:58:33
お答えいたします。片山長官は2月8日に開催されました米国原子力規制委員会事務局との定期協議に出席するため、2月7日から2月10日までの間、私の承認を得て米国に出張しておりました。このため、2月8日の原子力規制委員会定例会を欠席いたしております。
1:59:02
これ重要な局面を迎えているわけですね。第8回、後継年化した発電用原子炉に関する安全規制の検討、もうこれ決まるか決まらないかというような問題が話し合われているにもかかわらず、事務方のトップがいらっしゃらない、このことに対して 山中委員長問題はありませんか。
1:59:33
お答えいたします。原子力規制委員会としての意思決定は、設置法に基づき、委員の合議により行います。長官はじめ、事務局である原子力規制庁の職員の出席あるいは欠席、原子力規制委員会としての意思決定に何ら影響を及ぼすものではございません。
2:00:00
意思決定に影響を及ぼすか及ぼさないかという事務方のトップがそういう重要な会議に出席をしている、しかもエネルギー政策、原子力政策の大転換の話が行われているその会議に出席していないことは大問題だと私は思います。さっきの予算委員会における辻元議員の質疑でも明らかになりましたけれども、運転機関の延長、これ何の科学的合理的な根拠も示せない。最終処分場も 最処理施設も暗証に乗り上げている。さらに福市の廃炉の道筋も定かではございません。原子力非常事態宣言も継続中です。これ原発依存度を低減するとしながら、それが絵に描いた餅になるような政策の大転換に関して、これ拙速に進めようとしている。これ貿易倍増と同様、本来であれば国民の皆さんに真を問うべき重大な政策の転換だと思います。総理いかがでしょうか。
2:01:02
このエネルギー政策につきましては、昨年、一昨年から様々な議論を積み重ねてきました。政府においても専門家の議論、100回以上の議論を続けてきました。その中にあって、昨年2月、ロシアによるウクライナ侵略によって世界規模のエネルギー危機が生じている中で、エネルギーの安定確保と、そして脱炭素、この2つを両立させていくことが世界中の国々にとって大きな課題となる大きな変化もありました。その中で、日本として、エネルギー確保、考えた場合に、そして脱炭素との両立を考えた場合に、あらゆる選択肢を追求しなければならない。再エネ、省エネもちろんですが、原子力について も正面から向き合おうという議論を行い、そして昨年GX会議において、一つの方向性を示した、こうしたことであります。国民生活を守るためにエネルギーの安定確保、これはなくてはならない、取り組まなければならない課題であります。この課題のために、この原子力も選択肢の一つとしてしっかり向き合う、こうした決断をした、この議論の積み上げという点においても、そして様々な会議のありようについても、これは手続上、これは不備はなかったと思っています。そしてそれを国会において、予算や法律、こういった形で、引き続き議論をいただこうということで、この通常国会に予算や法律を提出させていただいている。そして実行するためには、国会の承認がなければ実行できないわけですから、ぜひこの充実した議論をお願いしたいと考えています。
2:03:13
この原子力規制委員会の委員の皆さんからも、拙速に締め切りありきで、質疑が、委員会の進行が行われたというような御指摘もあるように、拙速に進められ過ぎなんです。