19:24
(挙手)これより会議を開きます。環境の基本政策に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として内閣府政策統括官松下人君、内閣府食品安全委員会事務局長中弘伸君、警察署長官官房審議官新川一君、厚生労働省大臣官房審議官鳥居応一君、厚生労働省大臣官房審議官須田利行君、厚生労働省労働基準局安全衛生部長小林陽子君、農林水産省大臣官房参事官大島秀彦君、農林水産省農業部長小坂善太郎君、林野町森林整備部長長崎屋啓太君、環境省大臣官房審議官飯田裕文君、環境省大臣官房環境保健部長上乗田雅宏君、環境省地球環境局長畑康裕君、環境省水大気環境局長土井健太郎君、環境省自然環境局長白石貴夫君、環境省環境再生資源循環局次長住村一郎君、環境省総合環境政策統括官やりみず陽君、防衛省地方協力局次長山野党務君の出席を求め説明を聴取したいと存じますが、御異議ありませんか。(いやーし)御異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを
21:07
えー、おはようございます。えー、一番バッターで大臣所信の質疑をさせていただきます。自由民主党の伊藤忠彦でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。あのー、最初にちょっと、所信の中に入っていたかどうかは別といたしまして、あのー、とても大切なことだったと思いますので、あのー、そのことについて、あのー、大臣のご経験をお話をいただければありがたいと思います。それは何かと申しますと、昨年の12月、アラブ首長国連邦ドバイで開催をされました、えー、伊藤大臣とされましては、初めて大臣としてご参加をいただいた温暖化コップだったと思います。えー、この委員会も、えー、コップ28の開催後、初めての委員会になりますので、ぜひ、いかれましたことにつきましても、えー、委員のみんなに聞かせて差し上げていただきたい、ということで、質疑を、質問をさせていただきます。えー、まず、えー、今回、まず、最も私が驚きましたことは、この議長を務められました方が、なんとUAEの産業先端技術大臣でもあり、しかも、再生可能エネルギー企業の大手であるマスダール社のえー、創始者であり、会長を務められているということですが、そしてまた、アブダビ国営石油会社の会、会社のCEOを務められているという、ジャ、ジャーベルさんであったと思います。あのー、まずですね、えー、そこで、えー、コップ28の議長が、こうしたいくつかの、これを合わせて考えなきゃいけないような、あのー、大変複雑な顔を持つ、アラブ首都国、首長国連邦の大臣であることにつきまして、伊藤環境大臣は、お会いをなされた感想も含めて、えー、コップ28の交渉全体に対し、大臣はどんな感想を持たれたのか、そしてまた、合わせてコップ28の場で、我が国として何を提案をされ、そして世界にどのようなメッセージを、ご発信をいただいたのか、そのことについて、まずお聞きをしたいと思います。よろしくお願いします。
23:39
お答え申し上げます。あのー、ま、ジャベル議長とは、あのー、事前にというか、日本にいらした時に、すでにお会いして、あのー、1時間くらい会談して、あのー、彼の考え方、あるいは人のなりを、ある程度、あのー、知った上で、コップ28でも、コップ28の場でも、あのー、2社会談も行ったところでございます。ま、今ご案内のように、ジャベル議長、複数のキャップと言いますか、立場を持っておられますけども、あのー、議長として非常にバランスの取れた、あのー、リーダーシップを発揮されたと思います。ま、あのー、コップ28、ま、196の国、団体等が参加しておりまして、それぞれ、えー、多くの違う意見が出る、ま、いわゆるもすると、ま、バイファケーションと言いますか、あ、二項対立が起きがちな会議でありますけども、ま、最終的に、ジャベル議長のリーダーシップもありですね、あのー、全会一致で、デシジョンを発出できたということは、大変、あのー、良かったろうと思っております。あのー、そういうことで、ま、あのー、意見や立場の違いを乗り越えて、ま、1.5度目標達成に向けた緊急的な行動の必要性について、合意ができて、ま、全会一致で、えー、デシジョンを出したわけであり、それも非常に有意義だったと思います。それからま、今の、あの話ちょっと、重ねますけど、複数の、確かに立場がありますけれども、ま、あのー、議長としてバランスの取れた、あのー、合意を指導されたというふうに私は印象を持って おります。で、私も、あのー、40超える二国間会談、あるいは閣僚級の、公式非公式の会談を、おー、ま、案に出て、積極的な発言をしたところでありますけれども、ま、私の主張は、基本的にはですね、あのー、地球環境が壊れれば、そのー、国を問わず、地域を問わず、あるいは立場を問わず、うー、全員が、どの地域も国も困るわけですから、この1.5の目標を達成するために、うー、全世界が協力すべきだと、ま、確かに国によって経済状況、資源の状況、あるいはそのエネルギーの、うー、在り方が違うわけでありますけれども、ま、それを乗り越えて、できる限り協力するということを強く申し上げました。で、その中でおいて、ま、日本は、ま、GCMとかいろんな、あの、パリ協定の6条とかありますけれども、ま、できる限りの、あのー、うー、経済的、あるいは技術的な協力もしていくし、あのー、ま、先導的に立場を、私が取れたかどうかわかりませんけれども、あのー、そういうふうに積極的な立場でですね、えー、今回の合意にこぎつける、ひとつの役割を果たせるのではないかなと思っています。それで、ま、今申し上げたように、さらに、あのー、具体的に言えば、1.5度目標に向けた、着実な排出作業を行っていくことに加えてですね、1.5度目標に向けた、世界の連帯の重要性、えー、2025年までの、世界全体の排出量のピークアウト、すべての温室効果ガスを対象とした、総理要策面目標の設定等を、ま、一貫して、ま、主張したわけでございます。あのー、さらに、投資促進パッケージの発表や、日本パビリオンにおける、約40件のセミナーや、ま、15件の展示、これを通じて、日本の技術が、ま、途上国の排出作業 や、適応さの促進に、貢献していくと、このことも、強くお示しいたしました。ま、これらの話に対して、あのー、多くの国から賛同いただけたのだろうと、いうふうに認識しております。本当か。
27:39
今、あのー、大臣から、2025年のピークアウトに向けて、というお話も、いただきました。そもそも、この、おー、きょ、あのー、コップの中で、どうしても、我々が忘れられないことは、大きい大臣が、京都議定書を取りまとめて、大変苦労されながら、そこから、我々はスタートしていき、毎回毎回の会議で、示すことを示させていただきながら、大混乱もありましたけれども、よくぞここまで来たもんだ、ということで、あの、ぜひ、強い力で、また伊藤先生をはじめ、大臣が、しっかりと世界に向けて、タッグマッチでやっていただきたいものだ、というふうに思います。で、今回の会合の成果を踏まえた、あのー、踏まえて見えてきた、あのー、先々の課題、そしてまた、ピークアウトに向けますが、24年の今年の11月にも、アゼルバイジャンで開催される、COP29に向けまして、我が国が成すべきことは何か、ということについて、もし、ございましたら、大臣の方から、ご説明をいただければ幸いです。
28:54
お答え申し上げます。あのー、今回のCOP28では、1.5度目標と、現状のギャップを踏まえ、世界全体で、産煙の発電容量を3倍、エネルギー効率、改善率を2倍とすることなど、各国が、具体的に取るべき行動が示されたとともに、1.5度目標に整合した時期、NDCを策定することについて、合意がされたところでございます。これらを踏まえて、COP29に向けては、1.5度目標に向けた、実施を促進することや、パリ協定における、各国の取組に関しての進捗状況の報告が、行われることが重要でございます。我が国は、この排出削減目標の達成に向けて、着実に実績を積み重ねてきております。引き続き、対策施策をしっかり進めること、そしてまた、途上国に対して、ネットゼロの目標の策定や、このNDCの進捗状況の報告に関わる支援を充実させるなど、全ての国と一致団結して、この気候変動対策を着実に進めていく、ということが重要だと考えております。
30:20
ありがとうございました。それでは、環境省の今国会におけることについても、伺わせていただきたいと思います。ご提出いただく3本の法案のことについてでございます。今国会で、ネイチャーポジティブ気候変動対策、サーキュラーエコノミーの3本の法案を提出する予定だと、伺っております。本日は、今後の各法案の審議に入る前に、これらの法案を提出する背景、そして目的、さらにはその意義について、お伺いをさせていただきたいと思います。まず、ネイチャーポジティブについてでございます。我が国は、2030年までに、生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せる、すなわち、ネイチャーポジティブという目標を挙げております。この目標は、2022年に、カナダで開催をされました、生物多様性コップ15で採択をされた、「区民・モントリオール生物多様性枠組みの考え方」を踏まえたものであると承知をいたしております。まず、この枠組 みを理解するためにも、その前身でございましたのは、日本が議長国を務めたコップ10でございます。これは、私のおります愛知県で開催をされたものでもございまして、当時は愛知目標と言われましたが、愛知目標に比べまして、今回の「区民・モントリオール」での目標、枠組みは、何がどのように変わったのか、ご説明をいただきたいと存じます。
32:16
答え申し上げます。新たな枠組みでございます、「区民・モントリオール生物多様性枠組み」におきましては、愛知目標が位置づけられている「生物多様性戦略計画2011-2020」における「2050年のビジョン・自然と共生する社会」を引き継ぎながら、新たに2030年のミッションとして、自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させるという、いわゆるネイチャーポジティブの考え方が掲げられてございます。この目標を実現するための工作といたしまして、2030年までに、陸と海の30%以上を保全する「30 by 30」目標や、劣化した自然地域の30%の再生、ビジネスにおける影響評価、情報公開の促進に関する目標など、愛知目標をより強化した目標が掲げられてございます。また、新たな枠組みでは、より多くの数値目標や、目標ごとの進捗を評価する指標が設定されるなど、枠組みの着実な実施に向けた仕組みも強化されてございます。この枠組みを踏まえて、我が国におきましても、昨年3月、生物多様性国家戦略を改定いたしまして、ネイチャーポジティブの実現や、「30 by 30」目標に加え、企業や地方公共団体等のあらゆる主体の参画の重要性などを盛り込み、取組を進めているところでございます。
33:41
今回の法案について、ネイチャーポジティブの実現に向けて、民間事業、事業者、そしてまた、地方の行政体が巻き込まれて、その取組を促進していくことを柱としているということについては承知をしました。今回の法案 で民間事業者の取組を促すことを、対策の柱の位置づけたのはなぜなのか、そしてまた、この法案の制定によって、企業行動にどのような変化をもたらすことを期待をしたれているのか、ぜひお聞かせをいただきたいと思います。
34:25
お答え申し上げます。今年モントリオール生物多様性枠組におきますビジネス関係の目標や、情報開示の国際的な枠組みをはじめといたしまして、企業経営におきます生物多様性に関する取組への期待要請は、日に日に大きくなっているところでございます。実際に環境省において進めております自然共生サイトにおきましても、企業関連の認定が全体の6割程度を占めてございます。ネジャーポジティブの実現に向けては、こうした大きな潮流を捉え、さらに加速化していくために、企業によります生物多様性増進の活動を促進していくことが、必要不可欠でございます。今回の生物多様性増進活動促進法案の制定によりまして、国がネジャーポジティブという国際的な考え方とも整合した形で、企業等の活動を認定し、企業はその活動の価値や意義を客観性を持って、対外的に発信できるようになるということでございます。関係法令の手継ぎのワンストップ化、完速化の特例とも相まって、企業による生物多様性増進の活動がますます活発に実施されますよう、積極的に施策を講じてまいります。
35:39
私たちの国の企業が世界にあっても、このことを評価の基準として見られるということが、いかに大切なことかということを改めて共有をされて、進んでいっていただけるようによろしくお願いを申し上げます。続いて、サーキュラーエコノミーについてお話を伺ってまいりたいと思います。日本語で循環経済は、廃棄されたものは資源である。経済活動の中で資源を最大限循環させていくという発想であります。環境省が実施に向けて全力で取り組んでいただきました、東京オリンピック・パラリンピックでのアスリートに授与されたメダル、すべてのリサイクル金属で作成されたものだったということを記憶しております。私もそれに関わらせていただきました。全国つつ裏裏、自治体やいろいろな方々にお話をさせていただきにまいりました。日本の全国にそうしたことで改修のボックスを置かせていただき、全国つつ裏裏の国民の皆様方から使用済み小型家電を集めさせていただき、それに含まれる金属を抽出し、メダル作成をするというもので、国民の皆様方がまさにこのオリンピックに自ら参加をしていただいたということを明かした、最終的には621万個の小型家電が供出されて、約5000個分のメダルに必要な金属を抽出することができたと思います。これはオリンピック競技大会の史上初めての取り組みでもございまして、海外からも多くの賛同の声をいただいたと承知をしております。まさにサーキュラーエコノミーを官民連携で取り組んだ、この時代であるメダルプロジェクトのような取り組みを出発点にしていただいて、前に前にと進めていくべき大切な取り組みであります。もうゴミはなくなったんだ、ゴミではない、資源物であるということをみんなで共有していくことが大切なところだと思います。そこで我が国の資源循環の取り組みを進めてまいりますために、環境省としてどのように取り組んでいくのか、特に廃棄物は今やゴミではなく、今申し上げましたが、廃棄物という言葉を使わないで、循環資源という言い方で、価値があるものとして、政策の中に位置づけていくべきであると考えますが、環境省の御見解をお伺いさせていただきたいと思います。
38:33
委員御指摘のとおり、循環型社会、大事であります。この循環型社会の形成に向けては、持続可能な形で資源、効率的、循環的に有効利用する、循環経済の移行を推進する、このことが極めて重要であると考えております。この考え方を踏まえれば、委員が御指摘のとおり、廃棄物は単なる廃棄物ではなく、重要な資源であると考えております。本年夏頃の策定に向けて検討を進めております、第5次循環型社会形成推進基本計画においても、循環経済の移行を前面に打ち出す、すなわち、廃棄物等を可能な限り循環経済として活用し、負荷価値を生み出していくことを目指す方針で検討を行っているところでございます。この計画に基づき、関係する様々な主体との連携を進めることで、循環資源の利用を促進して、循環資源の負荷 価値を厳選にできるように、しっかり環境省としても取り組んでまいりたいと考えております。
39:57
さらに、循環経済を産業の競争力にしていく視点から、国際的な資源の受給の逼迫などに対応しながら、産業が持続的に発展していく観点からも重要となってきていると理解をしております。実際、様々な企業様が、すでに鉄鋼、銅、アルミ等々、大変大きな量を循環させることをやろうとしております。行政の側といたしましても、そのような視点、観点を踏まえながら、民間企業等の資源循環の取組を、後押しをもっともっとしていただく必要があるのではないかと思います。こうした中、現在、資源循環分野における新たな法律案の提出が検討されております。今国会の提出予定と聞いております。ついては、新たな法律の具体的な内容と、その法律により どのようなことが可能となるのか、また将来に向けて、新しい経済社会の実現に向けまして、どのような変化をもたらすことができるのか、そのことについてお答えをいただければありがたいと思います。
41:38
(大臣) 先ほどの私の発言の中で、廃棄物等を可能な限り、資源として活用するというところを、循環経済と言い間違いましたので、停止させていただきます。今の御質問に対しては、担当から答弁させていただきます。
42:01
(隅倉環境再生資源循環局次長) お答え申し上げます。検討中の資源循環に関する新たな法律案は、再資源化の取組の高度化、資源循環産業の発展を目指すものでございます。法律案の具体的な内容につきましては、現在政府部内で検討中ではありますが、環境大臣が再資源化の高度化を促進するために道筋を示すことによって、廃棄物処分業者の全体的な底上げを図ることを検討しております。また、先進的で高度な再資源化の取組を対象に、環境大臣の認定制度を創設し、国が認定を行うことで、廃棄物処理法に基づく自治体ごとの許可を不要とし、手続きを迅速化することを検討しております。これにより、資源循環に取り組む意欲的な事業者の全国的な事業展開の後押しを進めてまいりたいと考えております。さらに、将来的には、この検討中の法律案によりまして、資源循環を通じた脱炭素化といった環境保全のみならず、資源の安定供給の確保による経済安全保障、再生材の質と量の確保を通じた産業競争力の強化、地域の廃棄物処理業者の活性化による地方創生等の社会課題の解決にも貢献できるように、しっかり取り組んでまいりたいと考えております。
43:29
まさに、環境省が経済産業省とともに、新しい経済をしっかりと支えていく、新たな役割をこれからしていかなければならない、そういう時を迎えたと、そのように感じさせていただきました。ぜひ、みんなで努力をしていただきたいと思います。最後に、気候変動についてお伺いをさせていただきます。持続可能な社会の構築のためには、行政からの働きかけや個人の取り組みだけではなく、企業による取り組みやビジネス活動を、経済と環境を両立されたものに変えていく、そして、環境ビジネスチャンスとして、企業取り組み活動を進めるということを通じて、より良い経済社会をつくり上げていく、まさに今、私が申し上げたところでございます。また、ものづくり大国である日本は、技術の強みを生かして、アジアの地域で気候変動対策を進めていくという視点も重要でございます。昨 年8月には、日アセアン友好協力50周年を契機といたしまして、日本でもアセアン諸国と様々な政策対話が進められたと承知をしております。10年前、日本国政府が中津区経済産業省の扇動の下に、当時の大臣と総理が一緒になって、エイリアという組織をインドネシアのジャカルタに本部を置いてスタートさせました。これが大変各国の様々なレベルの人たちが集まって、アセアン各国に対し、政策の提言をさせていただいている組織になりました。今、環境省は予算と人を出しておられると伺っております。アセアンへの環境政策、特に海込みプラスティックの対応等の協力に大変役割を果たしていると伺っております。昨年は環境省でも閣僚級の対話や、アセアン諸国での環境分野に関する官民一体の関係の中で、新たに環境に優しいアセアンの創出を促す関連のイベントも開催されたと承知をいたしております。そこで、環境省が気候変動対策における企業の役割をどのように捉え、また、今回の法改正の中で、この内容の中で、そうした企業の役割取組をどのように促進することができると考えておられるか、そこをぜひお伺いしたいと存じます。お願いします。
46:42
ネットゼロの実現に向けまして、企業が国内外の気候変動対策において果たすべき役割の重要性、これは一層増していると考えております。特に二国間クレジット制度、JCM、こちらについては、脱炭素市場の創出を通じました我が国企業の海外展開、これに貢献するものとして、政府としても企業の積極的な参画を強く期待をいたしてございます。今回の地球温暖化対策推進法の改正案は、パリ協定に基づく温暖化対策、温暖化削減目標の確実な達成に向けまして、特にJCMについて、政府に代わり、クレジットの発行や管理等を行うことができる指定法人制度を創設し、これらの実施体制を強化する措置を講じようとするものでございます。これによりまして、企業がJCMプロジェクトを円滑に、かつ安定的に実施できるようにする。そして、また政府はパートナー国の増加や、あるいは新規プロジェクトの形成に対して注力をしていく。こうした役割分担を踏まえて、JCM関連の市場を拡大させていくとともに、今後、民間資金を中心とするJCMプロジェクトの蘇生のガイダンスの活用を促すこと、こういったことを通じて、企業によるさらなる取組を促してまいりたいと考えております。
48:17
この十数年の間に、地球温暖化対策をはじめとする環境分野における企業の意識、取組はずいぶん変わったと思います。本当に環境省がよく導いてきたというふうに思います。それに合わせまして、今回の三つの法案、こうした変化を端的に象徴している法案が三本出てきたと受け止めております。引き続き、環境省におかれましては、企業を含め、あらゆる自治体、主体を巻き込みながら、環境保全だけではない、産業の振興、地域の活性化、新時代の経済を引っ張っていくという役割をしっかりと担っていただきたいと思います。目指す施策の次々な展開をしていただきまして、持続可能な社会の構築に向けて、さらなる努力を積み重ねていただきますことをお願い申し上げて、私からの質疑と させていただきます。ありがとうございました。
49:45
立憲民主党の近藤昭一でございます。今日は、伊藤大臣の所信の表明にあたって、質問させていただくということでございます。私も立憲民主党に所属をしておりますが、私どもの党の段階でも、政権につかせていただきましたら、こうした施策を進めていきたい、こういうふうにしたいということで、次の内閣をつくっております。その中で、私が環境部門を担当させていただいているわけであります。そういう中で、いくつか考えることを質問させていただきたいと思います。まず、災害時における廃棄物行政ということであります。今、本当に今年1月1日に、野党反党地震が起きました。改めて亡くなられた方に、愛知県 による広視、避難されている方にお見舞いを申し上げたいと思います。また、こういう中で、残念ながら廃棄物と言いましょうか、本当に生活用地品として使ってきたもの、これが災害によって使えなくなるということであります。これを廃棄物と呼ぶのは、なかなか難しいと言いましょうか、心に引っかかるところもあるわけでありますが、災害廃棄物ということで言わせていただきたいと思います。かつて民主党政権のときに、東日本大震災がありました。当時、私も環境副大臣を担当させていただいておりまして、震災の結果出た、廃棄せざるを得なくなったものの処理ということに当たらせていただいたわけであります。そういう中で、本当にこうした行政が大変重要だと、そして難しい側面があるということを、今回の震災で改めて認識をしているところなんですね。それで、今回被災地に入った方からの報告で、通常使っている施設などが使用できない、ストックヤードの確保が困難だと、こう聞かせていただいているところであります。改めて、平時からのリスクの分散が求められている、こういうことだと思うんです。それで、東日本大震災以降、大規模災害が起きたときが、残念ながら増えているわけですね、日本は。そうした中で、今後も首 都直下型地震や南海トラフ地震などの発生が予想されるわけであります。こうした中で、こうした廃棄物を安定的に処理するためには、できれば各県に1カ所、少なくとも、例えば衆議院の選挙区がありますが、そうしたところのブロック単位と言いましょうか、一定の大きさの単位の中で、何カ所か、自治体として廃棄物要請、かなり民間委託をされているところが増えてきているわけでありますが、こうした民間委託をしない、自治体でしっかりと一定程度、ベースというものを確保するべきではないかと思いますが、いかがでありましょうか。
52:42
お答え申し上げます。廃棄物処理法では、市町村は災害廃棄物を含め、一般廃棄物の処理を投下する責任を有してございます。このため、市町村では、平時から都道府県と連携室、民間事業者とも協力して、関係者間での連絡体制の確立など、災害時も含め、一般廃棄物処理を安定的に継続するための必要な体制を確保する 必要がございます。今回のノート半島地震においても、災害廃棄物処理支援ネットワーク、D-WASTENETを活用し、自治体からの職員派遣だけでなく、民間事業者にも協力いただきながら、災害廃棄物の迅速な処理に向けて取り組んでいるところだと承知しております。環境省としては、災害廃棄物の適正かつ円滑、迅速な処理のためには、市町村と民間事業者をはじめとする関係主体との連携を緊密にすることが重要であるというふうに考えておりまして、環境省が策定しております災害廃棄物の処理に係る通知等においても、その点を記載しているところでございます。今後も市町村が適切に役割を果たすことができるよう、必要な技術的支援を行ってまいりたいと考えております。
54:11
ありがとうございます。まず、廃棄物行政は地方自治が担うということになっているわけでありますけれども、やはり国の、今大臣もお答えいただいたわけですが、国全体として、そしてまた今申し上げたように災害というのは一つの地域だけで起こる、自治体で起こるわけではなくて広域で起こって、自治体をまたぐことも多いわけであります。広域でまたぐことがほとんどだったものですね。そういう意味で、ある自治体で起きた災害廃棄物を隣に運んでいくということもあると思いますし、そういう意味ではきちっと国が方向性を出してやっていただきたいと思いますし、今の大臣は、その廃棄物の方々が民間委託されているところもあるけれども、国として自治体と連携してしっかりとやっていくということであると理解をしております。今回、ノートハウント地震が起きて、災害廃棄物のことで環境省も大変ご尽力いただいているということであります。今もお答えの中にありましたが、自治体も被災していますから、環境省から職員の人を派遣していただいて、現地で対応に当たっていただいている。たまたま私の秘書官であった職員さんも医師官の出身だということで、地元に帰ってきたところで、そのまま支援に入ったということを聞いております。さて、全国の清掃工場の多くは、20年前、大気清対策に伴って一斉に建て替えられたということであると思います。建て替えの更新時期が重なったわけですね、大気清対策ということで。そういう中で焼却炉の建設コストが高騰している。昔の2倍近くになっていると聞いております。災害対応時のリスク分散や収集運搬の時間などを踏まえた施設のあり方と安定的に処理できる施設整備 に向けた予算確保と体制が重要と考えられますが、いかがでありましょうか。
56:23
昨年6月に閣議決定した廃棄物処理施設整備計画においては、一般廃棄物処理の公費化や施設の集約化を記載しております。そのほか、災害時にも含めた持続可能な適正処理の確保を基本的な理念の一つとして示しているところでございます。これを踏まえ、災害対応時のリスク分散の観点から、大規模な災害が発生しても一定期間で災害廃棄物の処理が完了するよう、一定程度の余裕を持った廃棄物焼却施設の能力を維持する等、代替性及び多重性を確保していくことが重要であると考えております。このため、環境省では、地方自治体が実施する一般廃棄物処理施設の整備に対しては、循環型社会形成推進交付金等による財政支援を行っているところでございます。引き続き、地方自治体において、災害時も含め、必要な一般廃棄物の処理体制が確保されるよう、必要な予算の確保に努めてまいりたいと思います。
57:37
大臣、ぜひ、必要な予算。必要な予算が、まさしく大変に高騰していて、従来にも予算をいただいている。しかし、いろいろなものがぶっかっている。材料費が高騰しているだけではなくて、20年前に大陸新体制で一斉にやっていて、これを作ることができる企業は限られているんだそうです。限られている中で、それがまた工事料金、大金を上げているんだそうです。そういう意味で、まさしく大臣、必要だと言っていただいたわけですから、これが必要になっていて、ぜひ、先ほど申し上げたように倍とかそういうふうになっているようでありますので、しっかりと確保をいただきたいと思います。さて、先ほども伊藤委員からの質問がありましたが、ネーチャーポジティブの問題であります。2022年12月コップ15で、自然を回復させていくよう、生物多様性の損失を止め、反転させるネーチャーポジティブの考え方がかけられた。そういう中で、やはり生物多様性を保全することが最も重要な環境省の仕事だということであります。先ほど伊藤委員からのコップ10のご紹介がありました。私も当時、三島政権 でもありましたので、コップ10を担当させていただいたところでありますが、こうした観点から環境アセスメントは非常に重要だと思うんです。2013年から完全施行されている現在の環境影響評価表に基づいて環境アセスメントが今行われているわけでありますが、例えば、沖縄県辺野古や鹿児島県の曲島における基地建設等において、現地の生物多様性が守られるように、私はもっと環境省は純粋に環境の視点から厳しくチェックをすべきだと常々考えてきております。そのような観点から、生物多様性の保全が十分でない場合には、事業そのものをやめさせること、これは環境アセス法、影響評価法が作られたときからずっと課題になっているところでありますけれども、やめさせることも含め、厳しい制度の運用、あるいは法改正も求められると思いますが、いかがでありましょうか。
1:00:03
お答え申し上げます。この環境アセスメント制度の趣旨は、事業者が事業の環境移行について調査や評価を行うことで、環境保全の観点からより良い事業の計画を策定することでございます。あの議員お指摘のとおり、2030年、ネジャーポジティブの実現に当たっては、環境アセスメント制度の果たす役割は非常に大きいものだと考えております。実際に事業が政府の目標や計画と合致しない場合や、環境保全の観点から著しく合理性を欠く場合については、環境影響評価法の環境大臣意見において、事業計画の見直しも含めた厳しい意見を述べており、事業の廃止や大幅な見直しに至った事例もございます。引き続き、適切な環境保全の確保の観点から、環境影響評価法に基づく適正な審査を行ってまいりたいと考えております。
1:01:10
ありがとうございます。厳しい意見も言ってきたというところであると思うんです。環境省も奮闘していただいているところだと思うんです。ただ、やはりまだまだというか、我々もよく言われるように、我々が環境を守っているのではなくて、我々が環境によって守られているわけであります。ですから、環境を破壊しては、我々人類というか、人類だけではありませんけれども、人類を取り巻く環境が壊 されることによって、我々も生きづらく、生きられなくなっていくと思うんです。そういう意味では、厳しくこの運用をまずしていただきたいということと、そしてまたさらにやはり、これは感染見直しも近づいていると思うんです。時期も近づいていると思いますので、しっかりとゼロオプションも含めた、そうしたことを進めていただければと思います。さて、東日本大震災からの復興、昨日は3月11日だったわけでありますけれども、13年東日本大震災から発災して経ちました。原発事故と避難計画について質問したいと思います。今回の野党反対地震では、改めて原発の危険性が明らかになったと私は思います。四日原発がもし稼働していたら、また住民の反対で建設されなかったが、建設が計画されていた鈴原発ができて稼働していたらどうなっていたのだろうか。実は私も2月の11日、13日でしたでしょうかね。11日か13日まで被災地に参りました。涼しいにも参りました。もう本当にひどい状況であります。あらゆるところに、あらゆるところが多くのところに亀裂が走って、海も流気をしたということであります。本当にあそこに、地元の皆さんは、関係の皆さんは、作らなくてよかった、いや、作らせなかった、住民運動がありました。作らせていなくてよかったとおっしゃっているわけですが。さて、今回の、今申し上げたよう に、こういう中で、まさしく海に逃げよう、あるいは海から支援をしようとしても、なかなか難しい状況があの海岸ではあったと、私も目の当たりにしたわけでありますけれども、そういう中で、非常に現地は厳しい状況になったわけです。そういう中で、屋内退避や避難が困難だったわけであります。原子力規制委員会では、それらの課題を想定せず、自然災害への対応は我々の範疇外だと、山中委員長は述べておられます。しかし、現実的には、自然災害が起きて、そして、いわゆる、まあ関連するわけでありますけれども、原子力事故が起きること、つまり複合災害が起きているわけですね。そういう中で、いきなりですね、多くの、非常に避難が難しいわけであります。そういう意味では、これも、避難計画も自治体行政になっていますけれども、自治体に任せるだけではなく、自然災害と原発事故が同時に起きる可能性が、今申し上げた通り、普通というか高いわけでありますから、現実を踏まえた避難の在り方を議論し、やはり自治体の役割ではありますが、しっかりとした指針をすべきだと思うんですが、いかがでありましょう。小島委員お答え申し上げます。原子力防災においては、自然災害との複合災害を想定し、さまざまな対策に努めているところでございます。内閣府では、原子力発電所の立地地域ごとに設置している地域原子力防災協議会の枠組みの下、地域の実情を踏まえ、既に大規模な自然災害と原子力災害との複合災害を想定し、道路が寸断した場合の避難経路や、家屋が倒壊した場合の防護措置を含め、緊急時対応を取りまとめ、あるいは取りまとめに向けた検討を進めてございます。複合災害を想定した対応としては、具体的には、避難道を複数経路を設定するとともに、適宜必要な代替経路を設け、陸路が制限される場合には、道路警戒に着手しつつ、回路避難やクール避難を行い、また避難の準備が整うまでは屋内退避をする。必要な場合には、警察、消防、自衛隊などの実動組織が住民避難の支援を実施することとしてございます。また、家屋倒壊により自宅での屋内退避が困難な場合には、近隣の避難所にて屋内退避をしていただくこととしており、さらに近隣の避難所での屋内退避が困難な場合であれば、30キロ圏外の広域にあらかじめ定めている避難先へ、速やかに避難していただくこととしてございます。その上で、昨年の国の原子力総合防災訓練をはじめ、各種訓練においても、道路の損壊や集落の孤立といった状況を想定して訓練を行っております。今回の地震を通じて得られた教訓、これもしっかり踏まえながら、自治体の声をしっかり起こし、原子力災害の対応のさらなる実効性の向上に取り組んでまいりたいと思います。
1:07:12
大臣、ありがとうございます。ただ、今、大臣が答弁していただいたことでは、とても避難できないのではないかというのが私の認識なんです。繰り返して申し上げておりませんが、今、道路が非常に寸断された場合、回路もあるのではないか、空路もあるのではないか。しかし、今回、野党反党で分かったことは、反党として出ていて、幹線道路は1本しかない。そこから道路が枝状になっていて、この幹線道路、現地に行きまして、政府が頑張って修復していただいているところもありますが、いろいろといたるところにひび割れが入っていて、そして1本しかないものですから、やはり支援に入るのも大変ですから、ボランティアの人に今の状況では来てもらうとも困るみたいなことも出たわけであります。まさしく道路が大渋滞になってしまう。そういう中で、大変に、状況が厳しいわ けですね。道路が厳しい。では回路かというと、回路は海がせり上がってしまって、とても近づけない。空路は、天候もありますし、じゃあ、ヘリコプターが着陸できるところがあるのかということも、今回はなかなか簡単ではなかったということであるんですね。そういう意味で、私はもう一度大臣、お聞きしたいと思うんです。自治体とも協力してということでありますが、自治体からは、なかなか実際に避難できる計画が難しいということが言われている。だからこそ国の協力、国の協力というのは、今、自衛隊が飛んでくるとか、入っていくとか、そういうことだと思うんですが、一方で、やはりそうしたことのためにも、私は原子力指針をね、もちろんこれは原子力規制委員会の担当では、お知らせの時間が経過しておりましたので、ご協力ください。ぜひ、もう一度この指針を見直すべきだと思うんですが、大臣いかがでありましょうか。
1:09:30
今回の教訓、また議員の指摘なども踏まえ、原子力防災体制の実効性の向上に取り組んでまいりたいと思います。どうもありがとうございました。
1:09:54
改めまして、おはようございます。馬場雄貴です。伊藤大臣、そして環境省の皆様、そして本日は警察庁の皆様方にもお越しいただいておりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。今回、大臣所信演説で伊藤大臣は、自然循環についても表明していただきました。サーキュラーエコノミー、以前、環境委員会でも取り上げさせていただきましたが、カタカナ語で言うよりか は、日本語の「もったいない」ということを使った方がわかりやすいのではないのかなというふうに改めて思いますけれども、しかし、今この現状を見てみますと、もったいない以上にとんでもないことが、今、全国各地で起きているということについて、まず一点目取り上げさせていただきたいと思います。不適正ヤードです。鉄など再生資源を、野外保管するスクラップヤードをめぐるトラブルが、後を絶たない状況でございます。鉄スクラップを不適切な状態で保管するケースがあったり、あるいは騒音や火災も発生しながら、近隣住民から苦情が上がっているケースも、残念ながらございます。まず、環境省さんにお伺いさせていただきたいんですけれども、不適正ヤードの実態、そして全国にて問題となっているヤードの件数について、簡潔にお伺いさせてください。
1:11:19
お答え申し上げます。廃棄物なり外灯しない鉛等の有害物質を含む電気電子機器についても、その保管や処理により生活環境保全上の支障が発生する事案に対応するため、平成29年の廃棄物処理法改正により、有害使用済み機器の保管または処分を行うとして行う場合の届出制度が創設され、自治体による立入検査等が可能となるなどの規制が強化されてきたところです。こうした中で環境省では、合計129の自治体を対象に、有害使用済み機器等の取扱いに関する実態調査を実施しております。令和4年度の調査結果によれば、令和4年9月時点において、有害使用済み機器に関する届出制度に基づく届出件数は、届出を受理した97の自治体で計511件となっており、届出を受理した97の自治体のうち約2/3に当たる67の自治体で届出事業者への立入検査が行われ、その件数は約計480件となっております。立入検査の際に発見された不適正事例といたしましては、届出場の保管場所以外の場所で保管している事例や、囲いや看板の設置がない事例などがあり、生活環境の保全上の必要の事案件数は6件報告されておりまして、うち4件が火災の事案とこのようになっております。また、機器から取り外された部品類等といった有害使用済み機器以外の機器等の保管や処分についても調査を行っており、令和4年度の調査結果によれば、有害使用済み機器の届出を受理している97の自治体のうち、57都道府県においては、有害使用済み機器以外の機器等を取り扱う事業上についても把握しております。有害使用済み機器以外の機器等の保管や処分における 生活環境保全上の支障が生じた事案の総数は174件であり、そのうち騒音振動が74件と最多となっているところでございます。以上でございます。
1:13:31
様々な事例を紹介していただきありがとうございます。できればもうちょっと簡潔にお願いしたいんですけれども、簡潔に伺いましょう。不適正野土ということの言葉の定義、環境省の中であるでしょうか。
1:13:45
お答え申し上げます。環境省として不適正野土という形で、特に何か定まった定義を置いているものではございません。ただ法律上は有害使用済み機器、そういったもので定義をされているところでございます。
1:14:03
ありがとうございます。この野土の問題は最近メディアや報道でもたくさん日々報道されていることになりましたけれども、不適正野土というものの存在自体は各自治体の定義によって直されていたり、国として一貫とした定義そのものがないというところがやや取り組み不足ではないのかなということを指摘せざるを得ない状況だというふうに思います。逆にこれを何とかすればうまく進んでいくことができるんじゃないかなということで、一つ今日資料を用意させていただきました。お手元の資料、表になっている方でございますけれども、こちら自治体における条例、制定された条例について記載させていただきました。いわゆる各自治体では何とかしなくちゃいけないということで、様々、特に関東近辺で、ここ最近ですね、常に2021年からはかなり立て続けに様々な各自治体で条例が制定されている状況になっています。まずここも事実確認をしたいんですけれども、この資料のとおり、条例制定が近年各自治体で急増しているこの状況に変わりはないでしょうか。
1:15:19
お答え申し上げます。一部の自治体におきましては、廃棄物や有害使用済み機器に該当しない、いわゆる再生資源物の保管に関する規制を設ける条例を制定していることを承知しております。こうした再生資源物の保管に関する規制を設ける条例を制定している自治体として現在把握しているものは、千葉市、埼玉市、千葉県など合計9県であり、再生資源物の屋外保管事業上の新規設置に、知事や市長の、市町の長の許可を必要とするなどの規制が行われていると認識しております。
1:15:59
ありがとうございます。確認をしたかったのは、近年急増しているかというところが一番のポイントだと思っています。今、その現時点の中で、もうご表情の中で確認できますので、近年急増しているということで間違いはないということで、ここで確認させていただきたいと思いますけれども、まさにこういう状況なんです。そして、おそらく伊東環境大臣も埼玉県の大野知事から直接要請をいただいているのではないかと思いますけれども、国としての対応が必要ではないかというとこ ろが、近年やはり急増してその要請の動きが見られているのではないかと思います。そして、もう一つ皆様の中に入れていただきたい情報があるんです。金属等なんです。この今、資料でお示ししている自治体のところをイメージしながら聞いていただきたいんですけれども、金属灯南が多い県ですが、茨城、群馬、栃木、千葉、福島あたりなどなどでございます。この状態は、金属灯南が多いときに自治体条例で何とかしなきゃいけないというふうに制定したところがあれば、そこを駆け潜ってまた郊外にそういったものが増えてきているのではないかということが、残念ながら仮説として成り立ってしまうというのが今の状況ではないかなというふうに思います。いたちごっこにならないように、しっかりと環境省がリードして話を進めていかなくてはならないというのが私の問題認識です。ここで、警察庁裁にお伺いさせていただきたいと思うんですけれども、特に、今回は特にですが、太陽光のパネル、導線がありますけれども、それら含む金属灯南について、近年目立った被害のある都道府県の被害株等についてお伺いさせてください。
1:18:01
お答えいたします。警察におきまして、令和5年中に検挙した太陽光発電施設における導線灯事件について申し上げますと、例えば、茨城県警察が検挙した事案では、窃盗事件が76件で被害総額が約2億7千万円、群馬県警察が検挙した事案では、窃盗事件が76件で被害総額が約2億5千4百万円となっているところでございます。委員長 馬場君 ありがとうございます。委員の皆様方も、ぜひそして、環境省の皆様方もこの数字を覚えていただきたいですが、これあくまで一例ですよね。全体の件数でいうと、1000件をはるかに超えている状況ですよね。そうですよね。あれ、私、数字違いましたっけ。そうですよね。一応お答えください。
1:19:01
お答えいたします。ご指摘の太陽光発電施設における被害だけではないところでありますけれども、同線塔を含む金属窃盗全体の認知件数というものは、令和4年に1368件であったものが、令和5年には16276件というふうに大きく増加しているところでございます。委員長 馬場君 これは確認してよかったです。ありがとうございます。あの、レクでいただいていた数字、桁を間違えました。1万件を超えているという状況でございますけれども、こういう状況なんです。おそらくこれ被害額ということで数字を表してしまうと、とてつもない金額が出てくると思います。ここでさらに問題なのは、結局これ、税金を納められているんでしょうかという問題になります。例えば、消費税の問題であったり、さまざまそこにかかっていく、適切にやっている、しっかり汗をかいて働いてやっている会社さんは、その税金をお支払いされていますが、網をくぐって抜け穴でやっているところに関しては、そういった税金は納められない状況になってきているということは、これは緩和できない状況だというふうに思います。ここで伊藤大臣に、お伺いというよりもお願いがありまして、これらのヤードの問題、国としての取り組みをより具体的に示さなくてはならないというふうに思っています。具体的に申し上げれば、不適正ヤードの定義の問題であったり、実態把握をしていくために、今おっしゃってくださった警察庁の皆様方、あるいは経産省の皆様方、そして当然各自治体、当然伊藤大臣がおられる環境省の皆様方、それらを複合的に巻き込んだプロジェクトというものを起こすべきではないかと思いますが、伊藤大臣にお願いをさせていただきたいと思います。
1:20:54
お答えいたします。廃棄物を取り扱っているヤド、これまでも廃棄物処理法に基づき、規制を行ってきております。さらに、平成29年の廃棄物処理法の改正によって、廃棄物でない場合であっても、有害使用済み機器については、その保管または処分を行う、行として行う場合には、届出を行わなければならないということをされております。また、廃棄物の場合と同様に報告聴取や措置命令等を行うことができるということになっております。今後、地域差等も含めた、ヤドを取り巻く状況、また各自治体における条例等による対応状況について調査を行い、その結果も踏まえながら、適切に対応してまいりたいと思いますし、ヤドを取り巻く状況について、また関係省庁とも連携しながら、実態把握をさらに努めたいと考えております。伊藤大臣、ありがとうございます。最後のお言葉が一番欲しいところでございまして、今、各自治体本当に困っていると思います。そこが網がかかれば、またその網のかかっていない場所に、これもずっと続いていってしまう可能性もなきにしもあらずですし、やはり国益そのものを考えたときには、ここは伊藤大臣のリーダーシップが絶対に必要な場所でございますので、再度改めて、しっかりとしたお言葉でお伝えいただけないでしょうか。
1:22:30
最後の部分の繰り返しになりますけれども、このヤドを取り巻く状況、今ご指摘の件もありますので、各自治体における対応状況について、関係省庁とも連携しながら、実態把握をしっかりとつのえてまいりたいと、そんなに考えております。
1:22:49
ありがとうございます。今日はここまでにさせていただきたいと思いますが、次の機会があったときには、これがどれぐらい進展しているのか、これ急ピッチで進めていかなくてはならない問題だと思いますので、ぜひとも引き続き議論させてください。続きまして、でこかつについて伺いたい と思います。大臣所信でも取り組んでいく決意を伊藤大臣からいただきましたが、でこかつ、この言葉、ぜひ皆様知っていただきたい部分があるんですけれども、認知度が広がっているとはなかなか思えない状況だというふうに思います。太田仁昌平選手が飼った犬はデコピンですけれども、このデコピンのデコとは全然関係なく、デはDEですよね。英語で言うと減らすとか否定とかという意味ですけど、子がCO2のCOの子をとっていまして、いわゆるCO2を減らす活動がでこかつということでございますけれども、前回の質疑でも認知度についてはお伺いさせていただきました。その際のポイントは、でこかつ宣言というものがあるわけですけれども、国を挙げて取り組んでいくならば、しっかりと環境省がでこかつ宣言されているのは当然わかっています。が、他の省庁にもしっかりとしていただくということが何にも増して重要ではないかという点をご指摘させていただきましたが、その点の進捗について伊藤大臣からお伺いさせてください。