1:10
ただいまから予算委員会を開会いたします。議事に先立ちまして一言申し上げます。数多くのかけがえのない命が失われ、かつてない被害をもたらした東日本大震災の発災から本日で13年を迎えます。ここに改めて犠牲になられた方々に黙祷を捧げたいと思います。どうぞご起立をお願いいたします。
1:38
では、黙祷をお願いいたします。黙祷を終わります。ご着席願います。
2:05
令和6年度総予算3案に関する理事会決定事項についてご報告いたします。本日は一般質疑を40分行うこととし、各会派への割当時間は、自由民主党30分、公明党10分、質疑順位につきましては、お手元の質疑通告表のとおりでございます。令和6 年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算、令和6年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題といたします。これより質疑を行います。
2:40
おはようございます。自由民主党の永峰誠でございます。まずもって、野党反党自身の被災者の皆様にお悔やみとお見舞いを申し上げます。そして本日は東日本大震災から13年目の日となります。改めて哀悼の誠を捧げたいと存じます。この度の野党反党自身では、激しい揺れにより多くの家屋が倒壊損傷いたしました。その中にあって、公立学校施設は、倒壊や大規模な天井の落下はなく、避難所としての機能を大いに発揮をいたしました。これは地道な耐震化の取組の成果であり、政府・自治体の取組に対し敬意を表します。確かに柱や梁といった構造材の耐震化率は99.8%まで進みました。しかし、外壁などの非構造材につきましては67.3%にとどまっています。ま た、経年劣化による破損や落下もありますので、老朽化対策も急務であります。そこで、非構造材の耐震化と老朽化対策について、文部科学大臣にお伺いいたします。
3:54
委員長からお話ありましたが、本日で東日本大震災からちょうど13年となります。震災により亡くなられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、遺族の方々、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。また、1月にも訪問をさせていただきましたが、一昨日、野党半島地震の被災地を訪問させていただきました。改めて、被害の大きさを実感し、被災地の皆様が1日でも早く、元の生活を取り戻すことができるよう全力を尽くすとともに、安全・安心な社会の実現に向けた決意を新たにしたところでございます。長峯委員から御指摘の学校施設でございます。子どもたちの学習・生活の場であるとともに、災害時には避難所としての役割も果たすことになります。私の地元であります阪神大震災の時にも、学校の 施設が大いに活用されまして、そのがっちりした構造、あるいは中層の建物であるということから、しっかりしているということ、そして各フロアにトイレですとか、場合によっては給湯の施設があるということで大変に有効であるということが、その時から感じられたわけでございますけれども、これまで学校施設の耐震化は、学校の耐震化、施設整備等、促進議員連盟の先生方のご尽力もございまして、格段に取り組みが進んできたと思います。今回の震災におきましても、多くの学校施設が避難所として活用できたものと考えておりますが、今後は非構造部材の耐震化や老朽化対策を進めることが重要であると考えます。文部科学省においては、外壁や内壁、窓ガラスなどの非構造部材について、耐震化をはじめとした各種の防災機能強化や、教育環境の向上と老朽化対策を一体的に行う長寿命化に向けた取組に対し、学校施設環境改善交付金による国保助を行っております。これらに必要な経費として、各自治体における学校施設整備のニーズにしっかりと応えられるよう、非構造部材の耐震化や老朽化対策を含む公立学校の施設整備費として、令和6年度予算案に683億円を計上しております。令和5年度第1次補正予算1558億円と合わせて、総額2242億円の計上となります。安全・安心な教育環境の構築と避難所としての機能強化を図るため、各自治体が計画的な学校施設の整備を行うことができるよう、引き続き必要な支援を行ってまいります。
6:40
今回、大変寒い時期の災害でございました。逆に、暑い真夏に災害が起こることもございます。しかしながら、避難所となる学校体育館、ここの空調設置率というのは、わずか15.3%でございます。また、高齢者や障害者が必要とする体育館のバリアフリー化率で見てみると、トイレは41.9%、段差解消が62.1%、エレベーターが70.5%です。これらの空調とバリアフリーの整備について、どのように進めていかれるのか、文部科学大臣にお伺いをいたします。
7:20
一昨日伺いました、和島市の高校、小学校においても感じられたところでございますけれども、学校施設は子どもたちの学習生活の場であるとともに、災害時には避難所としての役割を果たしますので、空調設備の整備、バリアフリー化の促進は大変重要であると認識しております。このため、文部科学省においては、小中学校等への空調設備の整備やバリアフリー化に対して、学校施設環境改善交付金によるご補助を行っております。特に、体育館の空調設備については、その設置率が全国的に低い状況であることを踏まえ、本年度から令和7年度までの間、体育館に空調設備を新設する場合には、断熱性の確保を前提として、補助率を3分の1から2分の1に引き上げております。また、学校施設のバリアフリー化については、バリアフリー法の今回の改正を踏まえまして、令和3年度より既存施設におけるバリアフリー化工事の補助率を3分の1から2分の1に引き 上げて、各自治体への取組を後押ししているところです。今後とも、これらの取組を通じて、各自治体が計画的に、学校施設への空調設備の整備やバリアフリー化を行うことができるよう支援してまいりたいと考えております。
8:41
耐震化、老朽化、空調整備、バリアフリーなどを、全体として計画的に着実に進めていくためには、必要な予算をしっかりと確保する必要がございます。この点、昨年法制化され、今後策定される国土強靱化中期計画に、しっかりと書き込んで担保すべきと考えます。文部科学大臣の御決意をお伺いいたします。
9:09
これまで学校施設の構造体の耐震化を強力に進めたこともございまして、今回の野党反当地震においても校舎が倒壊するというような被害はございませんでした。しかしながら、外壁や照明器具の落下など、非構造部材の被害は数多く発生しておりますので、こういったことを考えると、引き続き、非構造部材の耐震化、あるいは老朽化、こういった対策をしっかり進めていく必要があると認識しております。委員から御指摘がありました点につきましては、現在、令和2年12月に閣議決定された防災減災国土強靭化のための5カ年加速化計画に基づいて取り組んでいるところでございます。その上で、今般の野党反当地震を受けて顕在化した課題も踏まえ、国土強靭化実施中期計画の策定に向けた議論の中で、御指摘のありました対策の位置づけ、あるいは必要な予算の確保を含め、各自治体における計画的な学校施設の整備が推進されるよう、当省としてもしっかり取り組んでまいります。