3:40
ただいまから予算委員会を開会いたします。参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。令和6年度総予算3案審査のため、必要に応じ、日本銀行総裁、上田和夫君を参考人として出席を求めたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、裁を決定いたします。
4:04
また、本日の委員会に日本銀行企画局長、正木和弘君を参考人として出席を求めたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、裁を決定いたします。令和6年度総予算3案に関する理事会決定事項についてご報告いたします。
4:23
本日は一般質疑を120分行うこととし、各会派への割当時間は、自由民主党31分、立憲民主社民34分、公明党15分、日本維新の会、教育無償化を実現する会17分、国民民主党新緑風会9分、日本共産党9分、令和新選組5分、質疑順位につきましては、お手元の質疑通告表のとおりでございます。令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算、令和6年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題といたします。これより質疑を行います。
5:08
おはようございます。自由民主党の石田雅宏です。本日はこの予算委員会で私の質問の時間を作っていただきまして、本当に感謝申し上げます。ありがとうございます。
5:20
人口減少という問題についてだけに限って質問をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。日本の人口を見ると、ピークは2008年の1億2808万人です。それから人口減少が始まっていて、既に実は16年も経っています。減少率を見ると16年間で約2%ですから、全体では目立つほどじゃないんでしょうけれども、
5:46
ですから今は減っていることは理解しつつも、思考や行動を変えるまでに至っていないと、こんな状況ではないかというふうには思います。しかし、どう足掻いても誰もが実感し、そして行動を変えなければならない急激な人口減少は来ます。そろそろギアを切り替えて、人口減少を前提とした政策の展開について考えていかなければならないと思います。例えばGDPに関してはグロースドメスティックプロダクトですから、国ごとのプロダクトの総量を示していますけれども、量の概念なので人口が、規模が大きい方が有利ですし、人口減少下では努力や成果というのがなかなか数値に現れにくくなります。変わって今はGNH、国民総幸福料ですね、ウェルビングに着目した指標ですとか、GPI、つまり環境とか社会に加味した指標、つまり質的なものを加味した指標を考えましょうといったような考え方も出ています。やはり質に着目した感じがします。つまり人口減少社会においては量だけでなくて質を意識する政策へと変化することも重要だというふうに思います。確 かにこのまま量が増えることを中心で物事を考えていると、その達成が難しくなりますが故に、社会の感覚として停滞しているとか、衰退とかそういった後ろ向きな空気感が広がりやすくなると思います。
7:12
そうなると未来をどうしても暗く見てしまう癖がついてしまったりとか、社会全体に自信とかゆとりがなくなってきて活力がなくなっていく、そんなことが起きてくるかもしれません。もちろん人口減少を回避するための政策は重要です。まさしく子ども政策もそうだと思いますし、経済成長もそうだと思いますが、やはり足下では違う現実が進んでいると思います。
7:36
この1月に人口戦略会議が出した報告書ですと、2100年時点で日本が目指すべき人口を8000万人においています。今から増えていくぞという目標じゃなくて、3分の2まで減った数字ですら目指す数字になっています。やはり人口減少を前提においた社会についてもっと正面から取り組んでいきたいというふうに思います。そこで総務大臣の方にお伺いしたいと思いますけれども、
8:01
日本社会をきめ細かく見ると急激な人口減少は既に始まっています。いわゆる過疎値です。2023年と2020年の国勢調査を比較すると、わずか3年間の間で人口が20%以上も急激に減った市町村が30以上あります。一方で人口が増加している市町村も180以上ありまして、全体の1割以上です。
8:25
社会全体が同じ方向を向いているときに、程度の差ができてしまった場合に、やはり同じルールの中で調節する、そういったことは可能だと思いますけれども、社会の中でこっち向きとあっち向きというふうに違う方向の進み方がある中であれば、同じルールを使ってそれで調整するということはできないというふうに思います。やはり人口増加と人口減少では、まちづくりをはじめ様々な政策が全く違うと思います。
8:52
方向が違うのに全国一律の政策をするというのは、結局は両方とってよくないと思います。長日を支える総務大臣にお伺いしたいと思いますが、人口減少地域 と人口増加地域の政策の展開の違いについて、どのようにお考えか、その方針をお示しください。
9:14
委員におかれては、全国の事情もよくご案内だというふうに思いますし、人口減少への危機感を私どもも共有をしなければいけないというふうに感じているところでございます。おっしゃってくださったように、急激な人口減少、高齢者増に直面をする自治体もあれば、人口が増えている自治体もあるという実情を私どもも認識をしつつ、それぞれの自治体における事情、同じ市町村の中でも事情が異なることもありますが、その事情にまさに真摯に向き合う自治体をしっかりとサポートするのが私どもの役目だというふうに認識しております。多くの団体で人口減少、生産年齢人口の減少が進んでくる中で、多様な主体の連携、地域の担い手確保、公共交通の維持、集落の維持、活性化などに取り組むことが大切だというふうに思っておりますし、また、高齢者人口が増加する中で、医療介護の提供体制等の確保も重要なテーマであると思っております。行政資源に制約がある中で、過疎の枠 組みを活用してサポートをするなど、また、人材の面で都道府県から市町村への人材をサポートする施策を展開するとか、また、そもそも地方への人の流れをつくることも一つの柱にしておりますし、行財政を支えるという意味では、人口減少の中でデジタルの力を活用して、行政のサービスの質量を維持することにも努めてまいりたいと思っております。全国つついらで安心して豊かな暮らしが見積もることができるように、それぞれの地域の課題に取り組む自治体をしっかり支えていくことが、地方行財政を所管する総務省の役割だと認識をして、しっかり努めを果たしてまいりたいと思っております。石田君。ありがとうございます。今、とてもたくさんの多岐にわたったいろいろな考え方を示していただいたんですけれども、それぞれ非常に重要なんですけれども、やはりしっかりと過疎地であった確保していくとか、支えていくという発想はもちろん大事なんですけれども、その確保ができるのか、支えられるのかといったことを考えながら進めなきゃいけないというふうに思うんですね。やはりそういった点で考えると、もうちょっと突っ込んでそのお話をお聞かせいただきたいんですけれども、やはり人口減少ということをとられると、増加の価値観と違う価値観が必要だというふうに思います。そういうのを反映している、例えば仕組みの在り方とか、そういったものについて、御教示いただきたいと思います。
12:05
おっしゃっていただいたように、政策については展開をしつつ、またその状況を検証して進めていくことが必要でございますが、他方では、皆さんもよく御存じだと思いますが、地域おこし協力隊、各地域の活性化を担う役割を果たしていただいていますが、3分の2の方が、実はその地域にその後も定住をしていただいているということがございまして、日本のあらゆる地域、実際に人口が減っている地域でも魅力は大いにあるというふうに私どもも考えていきたい。その魅力をさらに多くの人を引きつけるものにできるようにしていくこと、そのためにも政策を検証しながらさらに前に進めることに努めていきたいと思っております。
12:57
ありがとうございます。やはり魅力ということは出ましたけれども、質的なものだとかそういうことはやはり重要だと思います。両方的な整備 よりも中身のグレードアップみたいなことをもっと中心で考えていくことが必要かなと思いながら聞いておりました。あとは具体的な話では、今度厚生労働大臣にお伺いしたいと思うんですけれども、総務大臣にお帰りくださいというふうに言いたいところなんですけれども、できればぜひこの質疑最後まで聞いていただいたらありがたいと思います。
13:23
医療施設や福祉施設は建てるとだいたい50年ぐらいは持つわけです。特に地方では急激な人口減少が進むので、数十年先の入所者ですとか従事者の確保についても見通しを立てなきゃいけないんですけれども、最近やっぱり建て替えが求められている施設などでは、将来の展望がなかなか見えないで、結局必要な建て替えを諦めてずるずると引っ張ってしまうようなケースも最近目立つめています。やはり未来に向けた意思決定ができないという状況になっています。その結果、入所者は古い建物で古い基準のままでそこで過ごさなければならないという状況が余儀なくされていますけれども、今の地域売れや福祉の分野につきましては、基礎自治体等で各地域にあった整備をするように計画的に需要と供給の見通しをつくっています。それらは地域全体の見積もり なんですけれども、その中にはどの施設がいつどうするかというところまでは個別の判断に任されていると。こんな状況になります。しかし先ほど言ったように、個別の施設の意思決定がなかなかできないという状況になっていることが人口減少地域では起き始めています。人口減少地域で地域計画はつくりました。あとは施設同士で調整してください。だとうまくいかないというふうに思います。人口が減少すると、例えば施設の場合は入所者が減ってきます。一人一人と減った中で100人が50人に減る。この段階ではスタッフの数だとか様々なものを減らしていくということの対応ができますけれども、それが更に減って20人ぐらいになってしまうと、それ以上は施設全体の機能を維持することができなくなってします。そしてどこかで施設が終わってしまう。でもまだ入所者は残っているというこういう状況がやってくるというふうに思います。誰がこの入所者のケアを見るのかという話です。結局そうなると個々の施設に任せるだけじゃ無理で、地域全体でサービス提供することが求められます。ただそういうのは簡単なんですけれども、それをやる場合には地域同士の施設の役割分担とかだけじゃなくて、例えばスタッフの働き方の統一化とか給料をどうするかとか、物品の納入の仕方をどう変えるかとか、業務のシステムをどう入れ替えるか とか、運用のルールをどう共通化するかとか、様々なことをやらなきゃならなくて、逆にそのことは個別個別の施設で考えていくということでは無理です。したがってここは行政の強力なリーダーシップ、しかも場合によっては民間の施設の意思決定に影響するかもしれない、こういったくらいの強さのリーダーシップも不可欠なのが人口減少ではないかなというふうに思います。最後の1人までと言いますけれども、それをやるのは個別の対話では無理です。やはり行政が計画だけじゃなくて、あとは施設に任せます、じゃなくて、もっと介入していくことが必要ではないかというふうに思いますけれども、こういった点につきまして、厚生労働大臣の御所見をお聞かせください。
16:20
地域医療介護の確保というのについては、地域によって高齢化のスピードが著しく異なる状況が起きております。また、地域ごとに関係者と協議した上で、戦略的にそれぞれ検討をして、そして確保していくことが非常に大切です。こうした考え方の中で、医療については、都道府県を中心に、2025年までの人口構造の変化に伴う地域の医療ニーズを踏まえた病床機能の分 化連携を今、進めております。今後、2040年ごろを視野に入れつつ、新たな地域医療構想として、かかりつけ医機能や在宅医療、さらには医療と介護の連携などを含めて、中長期的課題を整理して検討を進めております。介護については、都道府県と市町村が連携して、2040年やその先を見据えた中長期的な地域の人口動態や介護ニーズの見込みなどを捉えた上で、サービス種別の変更など既存事業の在り方も含めて検討して、地域の実情に応じた介護サービス基盤の計画的な確保も進めようとしているところであります。国としても、各地域における医療介護の取組に対して、医療介護の連携の観点も含めて基本方針を定めて、大きな考え方はしっかり示しつつ、地域医療介護総合確保基金の活用などを通じて、それを実行すべく支援をするという姿勢をとっております。限りある人材などで増大する医療介護ニーズを支えていくためには、引き続き国地方、それぞれ行政がリーダーシップを発揮しながら、地域の実情に応じた医療介護提供体制の構築を進めていく必要があると思います。こうしたことを議論していく中で、実際に、例えばデジタル化、さらにはインターネット活用したオンライン診療、オンライン介護、こういった新たな仕組みがその中に組み込まれていくことによって、こうしたサービスの提供の体制も、それぞれの地域に即した形で、より効率的に行えるようにしていくということが、これから求められるだろうと思い ます。
18:55
確かにそうなんですね。そういった様々な工夫が必要ですし、計画も今、介護団2040年ぐらいまでは未到しているということなので、ある程度はこうしているのかもしれませんけど、やはりそうであっても、地域全体の計画が立てられたとしても、私が言っているのは、個別の施設施設に、あなたのところは行くまでよ、どうしなさいという話を、個別の施設の意思決定に任せていくと、結果的にはなかなかうまくいかないんじゃないかと思うんです。かといって、行政が個別の施設までのやり方に対して介入するのも、いかがと思いますが、この辺が多分コンフリクトを起こしてくるんだというふうに思っています。この計画を具体的に実施するにあたって、実際に個別の施設の動きまで、どう影響するようにしたらいいかというふうにお考えになりますか。
19:43
これは大変難しい総合に関わる課題でありますので、国の政策で大きな枠組みをお示ししつつも、同時に個々の事業所の御努力で、しかもそれは地域の実情に即して自由にやっていただくことが、より適切だろうというふうに考えますから、この両者の相乗作用というのをどう設計するかというのが、国の立場で考えなければならない大きな課題になってくるんだろうというふうに思います。いずれにせよ、こうしたことを具体的に、今、在宅介護、在宅医療の提供体制とか、これを構築するために都道府県と市町村が連携をして、この2040年やその先を見据えた中長期的な地域の人口動態や介護ニーズの見込みなどを捉えた上で、仮想地も含めて地域の実情に応じた体制確保を進めておりますから、その中で委員御指摘の観点というものをきちんと昇華をして、そしてこの政策として落とし込んでいくということが求められてくるだろうと思います。さらに合わせれば、介護報酬の加算とか、人材の確保に向けた費用の助成といったこと、そして令和6年度には介護報酬改定においても、仮想地を含む中山間地域への継続的なサービス提供、訪問介護への加算の充実などを行い、地域で必要な在宅介護ができるよう取り組んでいるところでもございます。さらには、在宅医療の提供体制については、令和6年度から開始する第8次医療計画から、夜間や患者の急変時等における診療支援をするなど、在宅医療における積極的役割を担う医療機関や、他職種による情報共有を図るなど、在宅医療に必要な連携を担うという拠点を考えております。この拠点を、県域ごとにしっかりと確保することとしておりまして、このICT技術、デジタル化、これらを活用しながら、先生御指摘の各個別事業所の努力と、それから国の政策というのを、こういう具体的なプロセスの中で、相互に相乗効果をもたらすように設計していくという、そういう、いわば政策決定過程になっていくだろうというふうに思います。ありがとうございます。確かに非常に難しい問題です。私たちもそんな経験があるわけではないので、これからやはり現実的にも起きている地域があるので、その地域で具体的にどういうことが起きているかをちゃんと見ながら、政策の落とし込んでいく努力が必要だと思いますので、ぜひ一緒にやっていきたいというふうに思います。さらに在宅の場合なんですけど、これやっぱり人口減少地域で在宅サービスを提供していきたいんですけども、一軒一軒家がなくなっていって、一軒一軒の距離が遠くなってしまったときに、例えば本当に訪問看護や往診や訪問介護などが提供できるかということも考えなければならないというふうに思います。人口が減って過疎地になった地域で最後まで在宅で過ごしたいという思いをどうやって叶えていきたいのか、先ほど在宅の話も少ししてましたけども、重ねてお願いしたいと思います。
23:20
先ほども答弁で申し上げたように、介護報酬の加算、人材確保に向けた費用の助成のほかに、令和6年度の介護報酬改定で過疎地を含む中山間地域への継続的なサービス提供、訪問介護への加算の充実を行うといったことで、地域で必要な在宅介護が提起できるように取り組んでいるところでありますし、それから大事なのは在宅医療の提供体制についての令和8年度から開始する第8次医療計画。これ、ぜひ先生も御指導いただきたいと思います。ここで、夜間や感情の急変時の診療支援、在宅医療における積極的役割を担う医療機関や他職種による情報共有を図るといった在宅医療に必要な連携を進めるということを、私ども進めるということを今考えているところでございますし、これを地域の県域ごとにそういった政策を一定の完結できるような仕組みで設計していくということがやはり必要かというふうに思います。そのときに、何度も先ほどから申し上げているように、デジタル化とかオンラインを通じてインターネットなどを活用する医療介護の仕組みを、その中にどう積極的に取り組んでいくのかというのは、私はおそらく決定的に重要な課題になってくるだろうというふうに思いますので、この辺は日本がどちらかというと遅れている分野でもありますので、これはもうこれから我々大車輪で進めていかなければならないというふうに考えております。石田君、確かに人口減少地域と人口増加地域を直接結ぶ方法がオンラインだというふうに思います。今、D2P with Nだとかそういった考え方も診療室で出てきましたけれども、かなり急いでやらないといけないというふうに思います。逆に、そしたら地方に住んでいても都会と同じだけのサービスを受けられるということも可能だというふうに思います。とは言いながらも、同時にやはり住むところそのものを変えていかないと、ただ在宅でという話じゃないと思います。総務大臣、すみません。ちょっとご感想でも構わないんですけれども、やはり地域の在り方そのものを変えていかないと在宅医療を守れないというふうに思うんですけれども、どう考えていらっしゃるか、一言よろしくお願いします。
25:58
おっしゃったように、地域それぞれの事情がある中で、私たちもどうサポートしていくかということ。そのような意味では、では6年度から新たに地域でそれぞれ支える、各地域を支える、コミュニティを支えるような団体への支援というのもまた新たに考えていきたいというふうに考えておりまして、まさに地域情報共助工場の中で各地域における関連連携したサポートというのを、私どもも支えるように今施策を考えているところでございます。
26:35
ありがとうございます。本当に最後、家で過ごすということはとても大事なんですけれども、その家の場所がどうしても過疎地になると難しくなることもあるので、場合によっては、まだ年齢がそんなに高くないうちから、むしろ人口集中地域に早めに引っ越していって、最後住み慣れていくといったこういったことも必要で、まあ、もちろん集約家ですけれども、いろいろな政策がいるのかなというふうに思います。次に、また人手の担い手の話なんですけれども、担い手もなかなか大変です。例えば、看護職員の場合なんですけれども、人が辞めてくるので、辞めることを防ぐために職場環境の整備というのをずいぶんやってきましたけれども、先日お話しを聞いたらこうでした。職場環境がよくなってきて、最近若い看護師がこの5年間誰も辞めてないと。ただその結果、出産が増えて、育児休暇の人が増えて、しかも子育てのために時短の職員が増えて、夜勤免除が増えて、結果的に人手不足が進行したという話なんですね。職場環境の改善だけでは、人手不足は解消しないということだというふうに思います。さらに人口減少地域だと、職場環境を整備しても、新たに人を雇おうと思っても、そもそもその地域に働ける人がいないという状況です。地方行くと、今はどうやって抜け残っているかというと、唯一できているのが、人口確保対策は定年を超えた人に働き続けてもらうしかない。これしかない状況になっています。やはり人口減少地域での人手の確保については、もうその地域地域じゃなくて、広く範囲をやって、全体での雇用調整をしなければならないというふうに思います。そこでちょっと提案なんですけれども、看護の場合ですけれども、無料職業紹介所であるナースセンターというのがあるんですけれども、これ今職業紹介をしているだけなんですけれども、場合によってはここで人を雇ってですね、派遣をするといった事業を展開していけないかなというふ うに思っていますし、そのためにまた国も支援いただけないかと思うんですけれども、これについて大臣いかがでしょうか。
28:26
看護職員の確保については、これは本当にずっと一貫して重要な課題でございます。それで新規の要請、それから復職に関する支援、それから定着の促進という3本柱で取り組んでまいりました。この中で先生御指摘の都道府県ナースセンターについては、看護職員の無料職業紹介事業に加えまして、看護職員や医療機関に対する情報提供、相談対応などを通じて地域における看護職員の就業を支援しています。この都道府県のナースセンターの取組の充実に向けては、関係者の御意見を踏まえ、先生御指摘のような、敵地などでの人口減少地域での労働者派遣事業への参画などを含めて、実際にどのようなことが可能か、やはり検討していくことが必要かと思っております。
29:30
もうちょっと突っ込んでほしいんですけど、検討もとても大事なんですけど、具体的に来年、再来年にはそういったことは進められるようなことを、ぜひ私たちは望んではいるんですけども、もう一声。
29:45
都道府県ナースセンターの役割については、今後、それぞれの地域の中での実際に看護師不足の実態というものを踏まえながら、実際その役割というものを充実強化させていくということは、必然的に求められてくることになるだろうというふうに思います。そのときにどういうふうに、このナースセンターの役割を充実強化していくかという点で、かなり具体的にそれぞれの地域ごとに異なってくるだろうし、そこがおそらく一番難しい課題になってくるんだろうと思うんですね。したがって、今の時点で一般的にそれこそナースセンターはこういうふうな役割を充実強化させるというふうな言い方は、意外とこれは難しいかなという感じもいたします。
30:44
ということは、やはりこれからよく議論ですね。先ほど議論してきた話でしたので、ぜひ議論をやらせていただきたいと思います。さらに人口減少化で複数しなければならないのは、仕事の効率化だというふうに思います。業務削減をするとか、医療とか福祉といえば手続とか記録が多すぎますから、どう減らすかとか、周りにおいてはロボットを使うとか、そういったことが必要だというふうに思いますけれども、これ、業務の削減効率化について、厚生労働省はぜひ進めていただきたいと思います。特に記録とか手続を減らすことはとても大事なので、ぜひその辺は意識して政策展開してほしいんですけれども、大臣いかがでしょうか。
31:27
お答えいたします。先ほど大臣からもご答弁いただいたとおりでございまして、ICT、インターネット、情報化、こうしたものを活用しながら、現場での業務の効率化をしっかり図れるよう、私どもとしても取り組んでまいりたいと考えている次第でございます。
31:48
診療分子度が改定するたびに書類が増えるんですよね。もちろん改定するたびに減らさなければいけないんですよね。ぜひその方向を今後ぜひやっていただきたいというふうに思います。さらに一人一人の能力を高めるということも大事であって、より少ない人数で多くの人をしっかりと見れるということをする必要があります。やはりそのためには生涯の教育というのがとても大事だと思いますので、教育の支援も必要です。例えば看護職の 場合は様々な場面で教育をしていますけれども、まだ全体の体系化もできていないし、そのコンテンツもまだ不十分です。ぜひ役所としても、生涯教育のためのコンテンツ作りやシステム構築に一緒に今後進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
32:31
看護職に対する生涯にわたる教育は極めて重要です。現在、厚生労働省において看護職の方々の様々な研修履歴や職歴を一元的に保存をして、ナンスセンターがその情報に基づいて本人に合わせた研修情報の提供などを行うシステムの構築も行っております。また、令和5年度の補正予算においては、看護職の就業継続を支援するための研修等のコンテンツの作成や配信に関わる事業も行っております。引き続き、看護職の教育研修支援に取り組むとともに、看護職に対する生涯教育支援の体制づくりやコンテンツの充実に向けて、関係者の御意見を踏まえながら、どのように進めていくか検討していきたいと、課業に考えております。石田君、ぜひ検討してほしいと思います。政府委員でもお伺いしたいんですけれども、いろいろな検討をなされていると思うんですけれども、なかなか予算上に見えてこないんですね。今予算の方とか、また今後の予算について何か考えていることはありますか。
33:41
お答えいたします。まず一つに、新人看護師さんの就業支援の事業といたしまして、ポータルサイトというのを設けております。それを活用することで、例えば、新人職員の看護職員の方々に対しての支援だとか、研修、コンテンツの配信、共有ですね、働いているところでいろんな悩みが出てきたりしますので、そういったところをSNS的に対応することで、就業継続支援を進めているところで、こうした事業も取り組んでいるところでございます。
34:26
ありがとうございます。最後に今度は仕事の働き方なんですけれども、人口を減少してもその社会のシステムを維持するためには、さまざまな仕事が必要です。たくさんの仕事があって初めて社会を維持されて、ある意味一つでもなくなってしまったら、機能の維持ができなくなることもあります。人口が減ってくるとどうしても少ない人数で全ての機能を維持するためには、一人で二つとか三つとかをよくあると取る必要も出てきます。したがってそのために複数な仕事ができる、無理のない雇用の形態というのを作っていかなければならないと思いますけれども、それにつきまして人口減少化に対応した就業形態について、厚生労働大臣から御意見をお伺いしたいと思います。
35:02
この生 産年齢人口が減少する中で、こうした労働力の確保を行う人手不足に対して、適切に対応していくためには、女性、それから高齢者、それから外国人材を含めまして、働く方々が個々のニーズに応じて希望する働き方を実現して、その能力を十分に発揮できる環境を整備していくことが重要であります。このために、フルタイムの正社員に限らず、短時間正社員を含む多様な正社員制度であるとか、それから副業とか兼業といった多様な就業形態の活用などによって、企業が人材確保を図っていけるよう、厚生労働省としてもその活用を進めます。併せて、三密体の労働市場改革などの構造的な改革も確実に推進をいたしまして、それぞれの生産性の向上、それから賃上げの実現に取り組むことによって、企業の人材確保というものを支援していくというのが、私どもの基本的な姿勢となってきております。石田君。今まではずっと人口減少に対して、かなり格論的に項目を挙げる形で、いろいろな対策をお伺いしてきたんですけれども、やはり人口減少はとても大事で、今、少子化とか高齢化については対策でいいと思うんですけれども、人口減少に対しては価値観の転換というのが要るんだと思います。やはりこれから政治でもっともっと議論をしなければならないことだと思いますけれども、せっかくなんで人口減少に関して、今までの質疑を踏まえまして、お考えになっていることなどを、また改めて最後まとめとして、厚生労働大臣にお伺いしたいんですが、せっかくなんで総務大臣も残っていらっしゃるので、総務大臣、そして財務大臣もずっと座っていらっしゃいますから、財務大臣からもお話をいただけたらと思います。よろしくお願いします。
36:50
それではまず、じゃあまず、じゃあ、竹見厚労大臣。
36:55
こうした人口減少のプロセスを見てみますと、2030年代に生産労働人口が急速に減少していくと、そして2040年に実際高齢者人口もピークに達して以降、急速な人口減少に入っていくと、これがおおよそ予測できる中で、今の時点からとにかく短期的な対策、中期的な対策、組み合わせて実行していくことが必要で あって、その中で、例えば人間でなくてもロボット、IT化によって進められることはどんどん進めていくことが必要でありますし、2つ目には、やはり元気な高齢者というものを増やしていく。すなわち健康寿命というものを延伸させていきながら、その中で仕事をし続けたいと考えられる高齢者については、社会の制度、仕組みで、より長期間、生産性能の高い仕事に従事していただけるようにしていく。そしてさらには、今度は女性にもっと活躍をしていただく、そういう政策を実行していく。そして最後に必要とあらば、外国人の労働者というものもしっかりと管理をしながら活用していくという、こうした少なくとも4つの大きな柱を組み立てていきながら、こうした人口減少時代に備えていくということを、短期、中期、長期できちんと秩序立てて組み立てていくということが、私は求められていると思います。
38:29
冒頭のご質問でもお答えしましたように、人口減少は大変大き な課題である中で、政府としては人口減少そのものへの取り組みとして、少子化対策に取り組むと同時に、委員から御指摘がありましたように、進行する人口減少に対しての対応ということも必要だと思っておりまして、私どももいくつかしたことの中で、1つ申し上げれば、やはり人口減少の中での対応の1つとしては、いわば人材のシェアというのが1つの考え方としてあるのかなと思っておりまして、行政の面では、ニーズの高い技術職員であったり、デジタル人材を都道府県が確保して市町村に派遣するような仕組みを用意させていただいたり、また、先ほど地域運営組織についてお話しさせていただいたのは、地域で暮らす人々が中心となって、形成をされて、様々な関係主体が参加するような、いわば官民連携の鍵となるような組織の応援をさせていただくとか、いうことをさせていただいたりしておりますし、また、近年の取り組みとしては、委員も御案内かと思いますが、決定地域づくり共同組合制度というのを受けまして、この組合が、いわば人を雇用し、地域における様々な仕事に、それぞれ安定した雇用の下で様々な仕事をしていただく。いわば、一つの仕事では、常勤で年間ずっと仕事がない場合に、この事業組 合において、この季節であったり、この時期であったり、この時間はこの仕事をしていただくという形で参加をいただくような仕組み。これも、大きな意味では私は人材のシェアだというふうに思っていますが、そのような形で、対応策としては、人材をそのように有効に活用していくということは大変大事なことではないかというふうに思っております。委員からお話がありましたように、この特定事業共同組合、20代、30代の方、結構御参加いただいているんですが、世代を超えた、そういう意味での世代の中でのシェアというのも必要かなと思いながら、お話を伺わせていただきました。しっかりそのように果たしてみていただきたいと思います。
40:56
今日の答弁を聞いての感想はどうかというお話でございますが、今日石田先生から人口減少社会についての質疑がありました。私、岩手県出身でございまして、岩手では人口が2000人程度の町村がございます、村がございま す。しかもそこは人口が少ないだけではなくて、高齢化が非常に進んでいるということで、かねてより深刻さは感じているところであります。今日先生からは、介護、福祉、保健、または就業、こういう点からご質問がありまして、厚労大臣の答弁をお聞きしておりますと、かなり個別の問題については、いろいろ政策対応はされているけれども、しかし全体像ですね、人口減少社会に向けての全体像が示されていないというような気がいたしました。個別にはいろいろ政策をしているわけでありますので、人口減少社会という観点から、もう一度政策を整理し直す、そういう中でさらに強化しなければならないところ、あるいは具体的なご提案もございましたけれども、今まで足りなかったところ、そういうところが出てくるんだと思います。いずれにいたしましても、全体像を示していくことが重要ではないかと、そういう印象を持ちました。
42:25
どうもありがとうございます。私もやはり人口減少では価値観の変化が生まれてくるので、全体像をやはり考えていかなきゃならないし、これがまさしく政治がやることじゃないかなというふうに思います。ある地域に行ったら、島なんですけれども、本当に人口が減っていて、もうこれ以上人が足りないというふうな地域がありました。ところが、こないだ言ったところ、それが逆に人口が増えないことを前提にすると、私たちがやるしかないと言って、すごく気持ちが前向きになって、むしろ自分たちの役割を拡大しているところがあります。やはり価値観や考え方を変えていこうとによって、この地域、人口減少化であっても、前向きに明るく生きることは可能だというふうに思っています。そういった観点も含めて、政治の場でぜひ人口減少についてしっかりと議論をして、これから大きな方向性を出していけたらというふうに思います。どうもありがとうございました。
43:15
以上で石田雅宏君の質疑は終了いたしました。
43:36
次に田中雅志君の質疑を行います。田中雅志君 。
43:41
おはようございます。自由民主党の田中雅志です。本日は質問の批判をいただきました岩田雅二郎の先生方には心から感謝を申し上げます。まずですね、元日に発生しましたノート半島地震、お亡くなりになられた皆様方にご冥福をお祈りしますとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げたいと思っております。今回のノート半島の被災地では、2月28日時点で保健医療チーム107チームが支援活動を継続しておられまして、さらには薬剤師看護師福祉職層のチームの懸命に支援活動をなさっていらっしゃいます。今なお過酷な状況で支援に当たっておられる方々に松村大臣からメッセージをいただけないでしょうか。
44:34
まず、田中委員も理学療法士でいらっしゃいますし、理学療法士の方々、委員のお仲間の方々もたくさん被災地に入っていただいてご支援をいただいていることに冒頭感謝を申し上げたいと思います。その上で、1月1日に野党半島地震が発生直後から、悪天候でございましたし、原動気でもございました。また、余震も続いておりました。この中に、自衛隊、全国から派遣をいただいた警察、消防、また、自治体の職員の皆さん、医療、福祉、また、道路や上下水道、電力等、また、通信環境の整備、こういった応急対応チームをはじめ、多くの皆さんに現地に入りをしていただきました。忘れてならないのは、自らも被災しながら、ご地元の自治体の職員の皆さんや、医療、福祉関係者の皆様、支援活動に携わっていただいていること、たくさんの皆さん方に、発災直後からご支援いただいていることに、心から感謝を申し上げたいと思っております。また、豊富な経験を持っておられるボランティアの方々も、1月2日以降、いろいろな形でご支援をいただいておりまして、物資の提供であるとか、炊き出しでありますとか、避難所の運営、また、重機による作業、こういったものを実施していただいております。また、一般ボランティアの方々も、既に被災地に入っていただき、こうした力は、被災地にとりましては、さしくは大変大きな力でございまして、心から感謝を申し上げたいと思っております。委員御指摘のとおり、被害の大きかった地域におきましては、支援者の方々には、残念ながらの毎日長時間での被災地への移動であったり、過節や車中での寝泊まり、トイレ の問題など厳しい環境の中で支援をいただいているところでございます。被災地の復興に向けては、多くの方による息の長い支援が不可欠でございますが、私どもといたしましても、石川県や被災した自治体と連携をいたしまして、こうした方々の活動の環境整備にも、さらに進めてまいりたいと思っております。
47:06
大臣、ありがとうございました。発災数日後に、私にメッセージをいただいた、現地の須州で頑張っておられた方々から、助けてくださいというSOSが、私は未だに忘れられない思いであります。そういった中で、大臣、先頭に頑張っていただいていることに感謝を申し上げたいと思います。資料1のとおり、この度のノトハント地震に限らず、これまでの災害では、医療のみならず、介護、福祉、保健に関わる他種の専門職が支援に当たってこられています。一方で、資料2のとおり、災害救助法では、地方県知事が従事命令を発出する対象は、医療に限られておりまして、さらには、同法使法令では、理学療法士や介護福祉など、従事している複 数の専門職が含まれておらず、法的根拠が担保されておりません。そのために、実際に支援内容に制約が生じていると。例えば、医療も介護も携わる場合に、医療で行くと介護施設に入れないとか、こういう事態も発生しているというふうに、現地からは伺っております。災害救助法の第7条の部分に、しっかりと介護福祉、保険の従事している方々もしっかり加えていただきたい。また、施行令の方についても、専門職をしっかり明示していただきたいというふうに考えますが、大臣のお考えをお聞きします。
48:37
まず、理学療法士や介護福祉士の皆さん方にも大変なご指導いただいていることに感謝を申し上げたいと思います。今回の災害対応でも、理学療法士の方を含むJラット、また、介護福祉士の方を含むDラット、こういった方々の派遣費用につきましては、災害救助法の国庫負担の対象としているところでございます。ご指摘をいただきました災害救助法における十字命令でございますけれども、これは救助に必要な人員を確保するため、ど うしても協力を必要とする場合に、最後の手段として取り得る強制的措置でございます。対象者の範囲については、今後慎重な検討が必要かと思っております。決して入れていないということではございません。ただ、災害救助法の在り方も含めまして、今後はその対応をしっかりとしっかりと振り返りを行いまして、ご指摘の福祉の観点も含めまして、防災力を高める方策について、総合的に検討してまいりたいと考えております。どうか前向きなご検討をよろしくお願いいたします。3点目でございます。福祉避難所について伺います。高齢者や障害者、こういった要配慮者の方に対して特別な配慮がなされる福祉避難所ではありますが、この福祉避難所を指定したことによって、受入れを想定していない被災者が避難してしまうことで、福祉避難所としての対応に支障を来すという課題を受けまして、令和3年5月に福祉避難所の確保運営ガイドラインが改正されております。今回のホットハウス事件で、この改正の趣旨がどのように発揮されたのか、また福祉避難所の運用にどのような課題が生じたのかについて、また全国的に福祉避難所の指定が促進されているのかについて、政府参考にに伺います。
50:42
お答えいたします。福祉避難所につきましては、令和3年5月にガイドラインを改定し、受入れ対象者をあらかじめ特定するなど、要配慮者が避難すべき先を明らかにすることや、災害時の直接の避難等を促進することなどにより、要配慮者の支援を強化してきたところでございます。一方、今回のノート半島地震におきましてでございますが、福祉避難所となる福祉施設も大きく被害を受けたほか、担い手となる福祉施設の職員も被災をされているということといった状況がございまして、被害の大きかった七島地の状況でございますけれども、災害発生前に福祉避難所として指定とか協定を締結していた施設83施設がございましたけれども、2月29日時点で福祉避難所として開設されている施設は30施設、220人の方が避難をされているといった状況でございます。政府におきましては、被災により従業員が不足する施設、また避難者を受けていただいている施設等への介護職員等の応援派遣を進めておりますし、また避難所においても、先ほどご質問いただいたように、DIWAとの派遣による支援を行っているところでございます。委員ご指摘のとおり、災害発生前にあらかじめ福祉避難所を確保しておくこと、これは大変重要でございます。