0:25
ただいまから内閣委員会を開会いたします。議事に先立ち、一言、ご挨拶申し上げます。去る1月26日の本会議におきまして、内閣委員長に占任されました足立雅史でございます。本委員会は、内閣の重要政策及び警察等国政の基本に関わる事項を所管しており、委員長としてその責任の重大さを痛感しております。
0:53
委員会の運営に当たりましては、委員各位のご指導、ご協力を賜りまして、公正かつ円満に行われるよう努めてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。委員の異動についてご報告いたします。
1:14
昨日までに大野保忠君、上田清 志君、小野田紀美君、光月亮介君及び加藤昭志君が委員を辞任され、その補欠として竹爪人志君、坂井康幸君、智野里夫君、古生春智君及び私足立雅史が占任されました。
1:33
理事の補欠占任についてお諮りいたします。委員の異動に伴い、現在理事が3名決院となっておりますので、その補欠占任を行いたいと存じます。理事の占任につきましては、選例により、委員長の指名にご一任願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認めます。それでは、理事に磯崎義彦君、坂井康幸君及び広瀬恵美君を指名いたします。
2:00
国勢調査に関する件についてお諮りいたします。本委員会は、今期国会におきまして、内閣の重要政策及び警察等に関する調査を行いたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、裁を決定いたします。内閣の重要政策及び警察等に関する調査を議題といたします。
2:24
まず、内閣官房、内閣府及び沖縄基地負担軽減の基本方針、並びに令和6年度公出費、内閣及び内閣府関係予算について、林国務大臣から所信及び説明を聴取いたします。
2:41
内閣官房及び内閣府の事務を担当する国務大臣として、所信の一端を申し述べます。
2:49
まず冒頭、この度のノートハント地震によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。被災者の皆様が一日も早く安心して暮らせる生活を取り戻せるよう、政府一体となって被災者の生活や生業の再建支援に全力で取り組んでまいります。震災への対応をはじめ、デフレ完全脱却、緊迫する国際情勢への対応など、日本は内外ともに正念場を迎えています。岸田内閣は、こうした諸課題に総力を挙げて取り組んでまいります。内閣官房及び内閣府は、内閣の重要政策に関する企画立案及び総合調整を図る役割を担っており、私は内閣官房及び内閣 府がその機能を従前に発揮するよう全力を尽くす決意であります。
3:38
内閣官房においては、大規模自然災害をはじめ、北朝鮮による弾道ミサイルの発射など、我が国の領域内外における各種の緊急事態、重大事故、テロ及びサイバー攻撃への危機管理対応、地方自治体等と連携した国民保護の推進、複雑多様化する国際情勢や依然として厳しい国際テロ情勢に対応するための情報収集、集約、分析機能の強化、情報保全のさらなる徹底等に取り組んでまいります。
4:07
また、外交安全保障政策については、国家安全保障戦略等に基づき、国家安全保障会議を司令塔として機動的・戦略的に遂行してまいります。加えて、沖縄の基地負担軽減は政府の大きな責任であり、担当大臣として目に見える形で負担の軽減が図られるよう全力で取り組みます。
4:28
中でも、世界で最も危険と言われる普天間飛行場が固定化され、危険なまま置き去りにされることは絶対に避けなければならず、そのためにも辺野古移設の工事を着実に進めてまいります。さらに、新しい資本 主義の取組の加速、経済安全保障の強化、大阪・関西万博の円滑な準備などについて、それぞれの担当大臣と緊密な連携を図りつつ取り組んでまいります。
4:55
これにより、岸田内閣が取り組む重要政策について、国民の皆様や国際社会に向けて、しっかりと情報発信をしてまいります。
5:04
内閣府におきましては、広範な重要政策に関し、経済財政諮問会議などを活用して、英知を集め、総合的・戦略的な企画立案を行い、各藩の施策を的確に推進するとともに、私の直接の担当分野である政府広報、営店行政、国際平和協力業務などについても適切に推進してまいります。
5:26
なお、今後御審議をお願いすることを予定しております法律案は、いずれも現下の重要政策を実現推進するために必要なものであります。その内容につきましては、逐次御説明をしてまいりますが、よろしく御審議のほどお願いを申し上げます。足立委員長はじめ、理事院各位の御理解と御協力をお願いいたします。令和6年度における公出費、内閣及 び内閣府関係予算について、その概要を御説明申し上げます。
5:54
令和6年度における歳出予算要求額は、内定費、旧定費及び後続費を合わせて101億4200万円を計上しております。次に、内閣所管の令和6年度における歳出予算要求額のうち、内閣官房に係る者として、内閣の重要政策に関する総合調整等のための経費1016億1000万円、
6:19
人事院に係る者として、人事行政等のための経費87億8400万円を計上しております。次に、内閣府所管の令和6年度における歳出予算要求額のうち、内閣府本部に係る者として、
6:41
国家庁管の施策における総合的・戦略的な企画立案及び施策の的確な推進のための経費5748億9400万円、国内庁に係る者として、その人件費・事務処理のための経費119億5700万円、個人情報保護委員会に係る者として、個人情報の保護及び利活用の推進等を図るための経費35億4800万円、
7:07
カジノ管理委員会に係る者として、カジノの施設の設置及び運営に関する市場の維持及び安全の確保を図るための経費37億100万円、消費者庁に係る者として、消費者の安全・安心の確保、地方消費者行政の推進等を図るための経費137億7600万円を計上しております。以上をもって、令和6年度における公出費・内閣及び内閣府関係予算の概要の説明を終わります。
7:37
林国務大臣は、ご退席いただいて結構です。次に、警察行政、領土問題及び海洋政策の基本方針、並びに令和6年度警察庁関係予算について、松村国務大臣から所信及び説明を聴取いたします。
8:03
国家公安委員会委員長、領土問題担当大臣、並びに海洋政策日本学術会議及び火事の管理委員会に関する事務を担当する内閣府特命担当大臣として所信の一端を申し述べます。まず、令和6年、野党反党地震によりお亡くなりになれた方々に哀悼の意を表し、ご 遺族と被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
8:27
警察においては、8歳以降、全国警察を挙げて、被災地における捜索・救助、交通対策、パトロール、避難所における相談対応、犯罪の捜査等に取り組んでまいりました。引き続き全力でこれらに取り組むとともに、今後の大規模災害に備え、警察の災害対処能力のさらなる向上に努めてまいります。
8:52
良好な治安を確保することは政府の重要な責務です。社会情勢等が大きく変化している中、警戒の空白が生じることを防ぎ、日本を世界一安全な国にするため、サイバー空間における対処能力の強化、特命流動型犯罪グループに対する戦略的な取り締まりの強化等の取り組みをこれまで以上に強力に推進し、市民の安全で平穏な生活を守ります。
9:20
また、最近の重法をめぐる情勢に鑑み、重法の悪用防止対策を内容とする重法統権類処置等取締法の一部を改正する法律案、最近の道路交通をめぐる情勢に鑑み、自転車の交通事故防止対策等を内容とする道路交通法の 一部を改正する法律案、
9:44
国民の利便性向上を図るため、保管場所・表彰の廃止を内容とする自動車の保管場所の確保等に関する法律の一部を改正する法律案をそれぞれ提出しています。
9:58
このほか、特殊詐欺対策、経済安全保障の確保に向けた取組、用人に対する警護、ローン・オフェンダー対策、北朝鮮による拉致容疑事案等の捜査・調査、ストーカー配偶者からの暴力、自動虐待といった人身安全関連事案への対処等の諸課題に全力で取り組み、国民の期待と信頼に応えてまいります。
10:27
また、犯罪被害者等施策全体を取りまとめる司令塔として取組を強化してまいります。令和6年度警察庁予算では、一般会計予算の歳出予算要求額として2,806億円を計上しています。
10:47
次に、領土主権対策については、北海道に属する北方領土の問題、島名県沖ノ島町に属する竹島の領土問題及び、沖縄県石垣市に属する尖閣諸島をめぐる情勢に関して、国内外において我が国の立場についての正確な理解が浸透するよう、関係機関と連携を深めながら、領土主権展示館を拠点とした内外発信を強化します。次に、海洋政策については、海洋開発重点戦略の策定等により海洋の開発利用を強力に推進するほか、特定有人国境離島地域に係る地域社会の維持に関する施策を引き続き進めます。
11:34
また、我が国の排他的経済水域における海洋再生可能エネルギー発電設備の設置に係る制度の創設等を内容とする、海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案を今国会に提出いたします。
11:58
次に、日本学術会議の見直しについては、日本学術会議が学術の進歩に寄与するとともに、国民から理解され信頼される存在であり続けるという観点から、昨年12月に決定した日本学術会議の法人化に向けてに示した考え方に沿って、日本学術会議の意見も聞きながら、法制化に向けた具体的な検討を進めてまいります。
12:25
最後に、カジノ事業の健全な運営が確保されるよう、高い独立性を有するカジノ管理委員会が、カジノ事業免許の審査を含め、厳格なカジノ規制の実施に向けて取り組みます。以上、私の所管行政について申し上げました。足立委員長をはじめ、理事委員閣議のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。松村国務大臣は、ご退席いただいて結構です。次に、子ども政策・少子化対策・若者活躍・男女共同参画・女性活躍・共生社会及び孤独・孤立対策の基本方針並びに、令和6年度子ども家庭庁関係予算について、加藤国務大臣から所信及び説明を聴取いたします。
13:22
子ども政策・少子化対策・若者活躍及び男女共同参画を担当する内閣府特命担当大臣・女性活躍担当大臣・共生社会担当大臣・孤独・孤立対策担当大臣として、所信の一端を申し述べます。
13:39
まず、令和6年の都半島地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された全ての方々にお見舞い申し上げます。被災された全ての方々が少しでも不安のない生活を送ることができるよう、被災自治体関係省庁と連携し、全力を尽くしてまいります。
14:00
子ども家庭庁が発足し、この4月で1年となります。子ども家庭庁は、子ども真ん中社会を実現していくための司令塔として、「子ども・若者意見プラス」などを通じ、子ども・若者の視点に立った政策づくりを引き続き進めてまいります。子ども対抗に基づき、骨太の方針に向けて、その具体的な取組をパッケージにした「子ども真ん中実行計画」を策定し、関係府省庁の予算・概算要求等に反映します。子ども未来戦略の加速化プランに盛り込まれた施策を着実に実施するため、児童手当の抜本的拡充、子ども誰でも通園制度の創設、出産・子育て応援交付金等の制度化や、これらの施策を財政面で支える子ども子育て支援金制度の創設等を盛り込んだ法案を、今国会に提出しました。
14:52
さらに、保育所等における職員配置基準の改善や、処遇改善、放課後児童クラブの受皿整備、産後ケア事業の体制強化等各種施策を進めてまいります。幼児期までの子どもの育ちに係る基本 的なビジョン及び子どもの居場所づくりに関する指針に基づく取組を推進するとともに、乳幼児検診等の母子保険対策も進めてまいります。
15:19
子ども若者の性被害防止のための緊急対策パッケージに基づく対策を加速化するとともに、子ども関連業務従事者の性犯罪歴等を確認する仕組みについて、今国会での法案提出を目指し、より実効的な制度となるよう検討を進め、早急に制度設計を行ってまいります。本年4月からの改正児童福祉法の着実な施行をはじめとした、多様な支援ニーズを有する子どもや家庭への支援策を推進します。具体的には、子ども家庭センターの全国展開、一時保護所の環境改善など児童虐待への対応を強化するとともに、社会的養護の質の向上や社会的養護経験者等の自立支援、ヤングケアラー等に対する支援、一人親家庭の自立に向けた切れ目のない支援、子どもの貧困対策に取り組みます。
16:11
自立支援センターを中核とした地域の障害児支援体制を強化するとともに、家族支援やインクルージョン推進の取組への充実などを盛り込んだ、障害福祉サービス等に係る報酬改定の施行に取り組みます。さらに、いじめ防止や不登校対策、子どもの自殺対策に 取り組みます。
16:31
以上ご説明した政策に必要な予算を含め、子ども家庭庁の令和6年度における歳出予算要求額は、一般会計、特別会計合わせて、総額5兆2832億円を計上しています。女性活躍男女共同参画は、全ての人が生き甲斐を感じられる多様性が尊重される社会の実現、我が国の経済社会の持続的発展において不可欠な要素です。
16:58
そのため、岸田内閣においては、目玉政策である新しい資本主義の中核に、女性の経済的自立を位置付け、政府一丸となって取り組みを進めているところです。特に、企業における女性登用の更なる可活化、仕事と家庭の両立支援策の一層の充実、男女間の賃金格差の是正等に取り組んでいく必要があります。
17:21
6月の「女性版骨太の方針2024」の策定を見据えて、女性の経済的自立、企業等における活躍の推進、地域における女性活躍の推進、本年4月の「改正配偶者暴力防止法」の円滑な施行など、男女が共に生涯を通じてその尊厳が損なわれることなく、安全・安心に暮らせる社会の実現の3点を中心に、政府一丸となって取り組みの具体化を進めてまいります。
17:48
本年4月に施行される「改正障害者差別解消法」では、事業者による合理的配慮の提供の義務化等がなされることから、その円滑な施行に向けた取り組みを引き続き進めてまいります。「交通安全基本計画」や、通学路等における交通安全の確保及び飲酒運転の根絶に係る緊急対策に基づき、交通安全対策を着実に推進してまいります。
18:13
経済・社会情勢の変化等を踏まえ、高齢社会対策対抗の見直しに向けた検討を開始します。「性的指向・ジェンダーアイデンティティ理解増進法」に基づき、多様性が尊重され、性的マイノリティの方もマジョリティの方も含めた全ての人々が、お互いの人権や尊厳を大切にし、生き生きとした人生を享受できる社会の実現に向けた取り組みをしっかりと進めてまいります。