19:40
これより、予算委員会第一文化会を開会いたします。私が本文化会の主査を務めることになりました。よろしくお願いいたします。本文化会は、公出費、国会、裁判所、会計検査員、内閣、内閣府、デジタル庁、復興庁及び防衛省所管、並びに他の文化会の所管以外の事項についての審査を行うことになっております。
20:09
令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算及び令和6年度政府関係機関予算中、公出費について審査を進めます。
20:20
政府から説明を聴取いたします。黒田九内町次長。
20:35
令和6年度における公出費の歳出予算について、その概要をご説明申し上げます。公出費の令和6年度における歳出予算要求額は101億4100万円余でありまして、これを前年度当初予算額67億800万円余と比較いたしますと、34億3300万円余の増額となっております。
21:01
公出費の歳出予算に計上したものは、内定に必要な経費3億2400万円、給定に必要な経費95億5300万円余、後続に必要な経費2億6300万円余であります。
21:20
次にその概要をご説明いたします。内定に必要な経費は、公出経済法第4条第1項及び天皇の大位等に関する公出先般特例法附則第4条第1項第2号、並びに同法附則第5条第2号の規定に基づき、公出経済法施行法第7条に規定する定額を計上することになっております。
21:47
給定に必要な経費は、内定費以外の給定に必要な経費を計上したものでありまして、その内容といたしましては、公出の公的ご活動に必要な経費9億6600万円余、公出用財産維持管理等に必要な経費85億8700万円余でありまして、
22:11
全年度に比較して34億2900万円余の増額となっております。
22:18
後続に必要な経費は、公出経済法第6条第1項及び天皇の大位等に関する公出先般特例法附則第6条第1項の規定に基づき、公出経済法施行法第8条に規定する定額によって計算した額を計上することになっております。
22:39
以上で、令和6年度公出費の最低予算要求額の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。以上で説明は終わりました。それでは御退席くださって結構です。次に国会所管について審査を進めます。まず、衆議院関係予算の説明を聴取いたします。
23:09
令和6年度衆議院関係歳出予算について御説明申し上げます。令和6年度国会所管衆議院関係の歳出予算要求額は、680億1800万円余でありまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、9億3100万円余の増額となっております。
23:31
これは情報システム関係経費等の減額がある一方、職員人件費及び議員秘書関係経費等の増額によるものであります。その概要を御説明申し上げますと、国会の県能行使に必要な経費として、445億600万円余、衆議院の運営に必要な経費として、213億3300万円余を計上いたしております。
23:55
これらは、議員関係の処刑費、事務局及び法制局の事務を処理するために必要な経費でございます。また、衆議院施設整備に必要な経費として、15億4100万円余、民間資金等を活用した衆議院施設整備に必要な経費として、6億2900万円余を計上いたしております。これらの経費は、議事堂本館等の施設整備費、赤坂議員宿舎の整備に係る不動産購入費でございます。
24:23
国会予備金に必要な経費として、700万円を計上いたしております。以上、令和6年度衆議院関係歳出予算の概要をご説明申し上げました。よろしく御審議のほど、お願い申し上げます。次に、参議院関係予算の説明を聴取いたします。
24:49
令和6年度参議院関係歳出予算について、御説明申し上げます。令和6年度国会所管参議院関係の歳出予算要求額は、415億400万円余でございまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、6億500万円余の増額となっております。これは主に、議員費所及び職員に係る人件費が増額となることによるものでございます。その概要を御説明申し上げます。
25:14
まず、国会の検納行使に必要な経費として、246億8600万円余、参議院の運営に必要な経費として、156億9300万円余を計上いたしております。これらの経費は、議員活動に係る処刑費、並びに事務局及び法制局の所掌尋務を処理するために必要な経費でございます。次に、参議院施設整備に必要な経費として、11億1900万円余を計上いたしております。この経費は、議事堂本館等の施設整備に必要な経費でございます。
25:43
最後に、国会予備金に必要な経費として、500万円を計上いたしております。以上、令和6年度参議院関係最新予算の概要を御説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。次に、国立国会図書館関係予算の説明を聴取いたします。
26:10
令和6年度国立国会図書館関係最新予算について御説明申し上げます。令和6年度国会図書館、国立国会図書館関係の最新予算要求額は、202億円余でありまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、51億1200万円余の原額となっております。
26:34
これは主に前年度補正予算第1号に計上されました所蔵資料のデジタルアーカイブ整備に関する経費の増額相当分が減少したことによるものでございます。その概要を御説明申し上げます。第1は、運営に必要な経費でありまして、人件費等102億4100万円余を計上いたしております。
26:58
第2は、業務に必要な経費でありまして、国会サービス経費、情報システム経費等78億1500万円余を計上いたしております。第3は、科学技術関係資料の収集整備に必要な経費でありまして、10億9000万円余を計上いたしております。第4は、施設整備に必要な経費でありまして、10億5300万円余を計上いたしております。
27:26
以上、令和6年度国立国会図書館関係採出予算の概要を御説明申し上げました。よろしく御審議のほどをお願い申し上げます。次に、裁判官、弾劾裁判所関係予算の説明を聴取いたします。
27:52
令和6年度裁判官、弾劾裁判所関係採出予算について御説明申し上げます。令和6年度国会書館裁判官、弾劾裁判所関係の採出予算要求額は、1億1657万円余でございまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、565万円余の増額となっております。
28:15
この増額は裁判官、弾劾裁判所における事務局職員の給与に関する経費及び事務処理費、並びに裁判官、弾劾法に基づく裁判官の弾劾裁判に直接必要な旅費及び懲費でございます。以上、令和6年度裁判官、弾劾裁判所関係採出予算の概要を御説明申し上げました。よろしく御審議のほどをお願い申し上げます。
28:41
次に裁判官、卒院会関係予算の説明を聴取いたします。
28:48
令和6年度裁判官、卒院会関係採出予算について御説明申し上げます。令和6年度国会所管裁判官、卒院会関係採出予算要求額は、1億3735万円余でございまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、1140万円余の増額となっております。この要求額は裁判官、卒院会における事務局職員の給与に関する経費、卒位事案の審査に要する旅費及びその他の事務費でございます。以上、令和6年度裁判官、卒院会関係採出予算の概要を御説明申し上げました。よろしく御審議のほどをお願い申し上げます。以上で説明は終わりました。それでは、御退席下さって結構です。次に、裁判所所管について審査を進めます。最高裁判所当局から説明を聴取いたします。
30:07
令和6年度裁判所所管採出予算について御説明申し上げます。令和6年度裁判所所管採出予算の総額は、3309億7900万円でありまして、これを前年度投資予算額3222億1700万円と比較いたしますと、差し引き87億6200万円の増加となっております。次に、令和6年度採出予算のうち主な事項について御説明申し上げます。まず、司法の体制の充実強化に必要な経費であります。一つ目に、裁判事務処理体制の充実を図るため、182億1300万円を計上しております。その内容について申し上げますと、第一に、裁判手続等のデジタル化関係経費として、55億8100万円を計上しております。この中には、民事、刑事、火事の各デジタル化関連経費、情報基盤整備関連経費が含まれております。第二に、民事事件関係経費として、26億3100万円を計上しております。
31:16
この中には、民事調停院手当、専門院手当、労働審判院関連経費等が含まれております。第三に、刑事事件関係経費として、41億1200万円を計上しております。この中には、裁判員制度関連経費、心身創始者等医療観察事件関連経費、法定通訳関連経費等が含まれております。
31:42
第四に、家庭事件関係経費として、58億8900万円を計上しております。この中には、火事調停院手当が含まれております。二つ目に、庁舎の深営等のための経費として、146億3900万円を計上しております。次は、定員の関係であります。
32:06
事件処理の支援のための体制強化及び国家公務員の子どもの共育て推進等を図るため、事務官を44人増員することとしております。他方、政府の定員合理化計画への協力等として、75人の減員をすることとしております。なお、この増員等の中には、即期間から事務官への振り替え5人が含まれております。
32:31
従いまして、裁判所全体で差し引き31人の準件となります。以上が、令和6年度裁判所所管採取予算の概要でありま す。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。以上で説明は終わりました。それでは、ご体制下さって結構です。次に、会計検査員所管について審査を進めます。会計検査員当局から説明を聴取いたします。
33:02
令和6年度会計検査員所管の採出予算について、御説明申し上げます。会計検査員の令和6年度予定経費要求額は、162億8200万円余でありまして、
33:24
これを前年度予算額162億2400万円余と比較いたしますと、5800万円余の増額となっております。ただいま申し上げました要求額は、日本国憲法第90条及び会計検査委員法の規定に基づく会計検査員の運営及び会計検査員業務に必要な経費であります。次に、その概要を御説明申し上げます。まず、会計検査員の運営に必要な経費として、150億1900万円余を計上いたしております。これは会計検査員に従事する職員等の人件費及び聴規の維持管理等に必要な経費であります。次に、会計検査員業務に必要な経費として、12億6200万円余を計上いたしております。
34:21
これは、国内外における実地検査等のための予費及び検査活動を行うためのシステムの開発、運用等に必要な経費、並びに検査活動に資する研究及び検査能力の向上のための研修に必要な経費であります。以上、会計検査員の令和6年度予定経費要求額の概要を御説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願いいたします。
34:51
以上で説明は終わりました。それでは、御体制下さって結構です。法定人数不足の拡大について 法定人数不足の拡大について法定人数不足の拡大について 法定人数不足の拡大について法定人数不足の拡大について 法定人数不足の拡大について法定人数不足の拡大について 法定人数不足の拡大について法定人数不足の拡大について 法定人数不足の拡大について法定人数不足の拡大について 法定人数不足の拡大について法定人数不足の拡大について 法定人数不足の拡大について法定人数不足の拡大について 法定人数不足の拡大について次に、内閣及び内閣府所管について審査を進めます。政府から説明を聴取いたします。
35:44
令和6年度の内閣及び内閣府関係予算について、その概要を御説明申し上げます。内閣所管の令和6年度における歳出予算要求額は、1114億6千万円でありまして、これを前年度当初予算額1064億4300万円に比較しますと、50億1700万円の増額となっております。要求額の内訳といたしまして、内閣官房には、内閣の重要政策に関する総合調整等のための経費として、1016億1千万円、内閣法制局には法令審査等のための経費として10億6600万円、人事院には人事行政等のための経費として、87億8400万円を計上しております。次に、内閣府所管の令和6年度における歳出予算要求額は、6兆2069億1100万円でありまして、これを前年度当初予算額5兆7403億7300万円に比較しますと、4665億3800万円の増額となっております。要求額の内訳といたしまして、内閣府本部には、各藩の施策における総合的戦略的な企画立案及び施策の的確な推進のための経費として、5748億9400万円、 国内庁には、その人権費事務処理のための経費として、119億5700万円、厚生取引委員会には、厳正かつ実効性のある独占禁止法の運用等のための経費として、118億3100万円、警察庁には、警察庁、その附属機関及び地方機関の経費並びに、都道府県警察費補助等のための経費として、2806億4500万円、個人情報保護委員会には、個人情報の保護及び利活用の推進等を図るための経費として、35億4800万円、家事の管理委員会には、家事の施設の設置及び運営に関する秩序の維持及び安全の確保を図るための経費として、37億100万円、金融庁には、金融庁一般行政、金融政策推進等のための経費として、2335500万円、消費者庁には、消費者の安全・安心の確保、地方消費者行政の推進等を図るための経費として、137億7600万円、子ども家庭庁には、子ども子育て政策の推進等を図るための経費として、5兆2832億500万円を計上いたしております。以上をもって、令和6年度の内閣及び内閣府関係予算の概要の説明を終わります。よろしく御審議くださいますよう、お願いいたします。以上で説明は終わりました。それでは、御退席くださって結構です。
38:35
次に、デジタル庁所管について審査を進めます。
38:39
政府から説明を徴収いたします。河野デジタル大臣。
38:42
おはようございます。令和6年度デジタル庁予算について、その概要を御説明申し上げます。デジタル庁におきましては、デジタル化による新しい付加価値を生み出し、誰一人取り残され ないデジタル社会の実現を目指すための予算として、デジタル庁所管の歳出予算額を、総額4964億700万円計上しております。前年度当初予算額より12億6000万円の増額となっております。以下、予算額の内訳について御説明申し上げます。第一に、マイナンバー及びマイナンバーカードを活用した行政サービスの信頼性及び利便性の向上に向けた取組、純公共分野のデジタル化推進、社会全体のデジタル化の指令等となるデジタル庁の体制強化等に必要な経費として、160億8000万円を計上しております。第二に、国の情報システムを整備運用するため、年間を通じた一元的なプロジェクト管理を実施し、デジタル庁で整備する共通基盤の利活用を前提としたシステムの統合・共通化等を実現するために必要な経費として、4803億2700万円を計上しております。以上、令和6年度デジタル庁予算の概要について御説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。以上で説明は終わりました。それでは御体制下さって結構です。次に、復興庁所管について審査を進めます。
40:04
政府から説明を聴取いたします。土屋復興大臣。
40:11
おはようございます。令和6年度復興庁予算について御説明申し上げます。復興庁におきましては、第2期復興創生期間において必要な取組を精力的に進めるため、地震・津波・被災地域において、被災者支援などきめ細かい取組を着実に進めるとともに、原子力災害被災地域では、基幹環境の整備、生活再建など本格的な復興再生に向けて取組、またこれらに加えて、福島はじめ、東北地方が創造的復興を成し遂げるための取組を進めるための予算として、東日本大震災復興特別会見に総額4707億円を計上しております。以下、その主要施策について御説明申し上げます。第一に、被災者支援については、被災者の心のケアやコミュニティの形成、生きがいづくり等の心の復興、見守り 、相談支援など多様化、個別化してきている被災者の状況に応じたきめ細かな支援等に必要な経費として、218億円を計上しております。第二に、住宅再建と復興町づくりについては、住まいと町の復興に向けて災害公営住宅に関する支援を継続するほか、住民の安全・安心の確保等のために事業を進める必要があることから、災害復旧事業等について支援を継続するために必要な経費として、530億円を計上しております。第三に、産業なりわいの再生については、原子力災害、被災12市町村における事業再開支援や避難・支持・解除区域等における工場等の新増設支援等の取組に必要な経費のほか、アルプス処理水の処分に伴う対策として、被災地の水産業等への支援の取組に必要な経費として、331億円を計上しております。第四に、原子力災害からの復興・再生については、避難・支持・解除区域における生活活環境の整備や、特定復興再生拠点の整備、特定基幹居住区域への基幹に向けた取組等を実施するとともに、中間・貯蔵関連事業を着実に推進するほか、風評・払拭及び放射線に関するリスクコミュニケーションの取組の強化に必要な経費として、3338億円を計上しております。第五に、創造的復興については、単に震災前の状態に戻すのではなく、創造的復興を実現するため以上の取組に加え て、福島国際研究教育機構の取組や、福島イノベーションコースト構想の推進、移住等の促進、交付化価値・産地の形成等に係る取組に必要な経費として、239億円を計上しております。なお、東日本大震災復興特別会計においては、復興庁予算に加え、震災復興特別交付税・交付金等、1624億円を計上しており、全体では6331億円を計上しております。以上、令和6年度の復興庁予算の概要について御説明申し上げました。何に卒よろしくお願いいたします。以上で説明は終わりました。それでは、御退席下さって結構です。
43:56
次に、防衛省所管について審査を進めます。政府から説明を聴取いたします。木原防衛大臣。
44:05
令和6年度の防衛省関係予算について、その概要を御説明申し上げます。令和6年度予算においては、防衛力整備計画機関内の防衛力抜本的強化実現に向け、必要かつ十分な予算を確保するという考えで計上しております。具体的には、スタンドオフ防衛能力や統合防空ミサイル防衛能力等の防衛力の中核となる分野の抜本的強化、稼働数向上、弾薬確保、 防衛施設の強靱化に取り組むなど、防衛力抜本的強化の7つの分野について引き続き推進することとしています。また、人的基盤の強化、衛生機能の強化等防衛生産技術基盤の維持強化にも取り組みます。なお、足元の物価高、円安の中、防衛力整備の一層の効率化合理化を徹底するとともに、まとめ買い、長期契約等による装備品の効率的な取得を一層推進する考えです。防衛省所管の一般会計歳出予算額は、7兆9171億7700万円となり、前年度の当初予算額に比べ1兆1292億1100億円の増となっております。継続費の総額は、護衛艦建造費で5168億4900万円、清水艦建造費で1000トンで93億4800万円となっております。また、国庫債務負担行為の限度額は、装備品等の購入、武器、車両等整備、提供施設、移設整備等で7兆6306億5400万円となっております。次に、特に重点を置いた施策について御説明申し上げます。第一に、我が国の防衛力の抜本的な強化です。昨年に引き続き、射程や速度、飛翔の対応、対処目標、発射プラットフォームといった点で、特徴が異なる様々なスタンド風ミサイルの研究開発、量産、取得を行います。また、高度化する弾道ミサイル等の脅威から我が国を防護することを主眼として、EHシステム搭載艦の建造に着手します。第二に、同盟国、同志国等との協力です。我が国の安全保障を確保する観点から、米国との同盟関係はその基軸であるとともに、一カ国でも多くの国々ととの連携強化が極めて重要です。このため、日米同盟による共同抑止対象を強化するとともに、自由で開かれたインド太平洋というビジョンを踏まえつつ、同志国等との連携を推進してまいります。第三に、防衛生産技術基盤の維持強化です。装備品の安定的な調達を確保するため、防衛生産技術基盤を国内において維持強化していきます。防衛生産基盤強化法の着実な執行等による、力強く持続可能な防衛産業の構築、様々なリスクへの対処、防衛装備移転の円滑な実施や、画期的な装備品等を他国に先駆けて実現する研究開発、民生の先端技術の積極的な活用に取り組んでまいります。第四に、防衛力の中核である自衛隊員の能力を発揮するための基盤の強化です。必要な人材を確保し、すべての隊員が高い意識と誇りを持って働ける環境を整備するため、自衛隊員の手当を引き上げ、給与面の処遇の向上を図ります。また、これまでの自衛官の予算上の人員数の上限とされてきた実員を廃止し、本来の自衛隊の任務の遂行に必要な人員の確保に取り組んでまいります。以上の防衛省所管予算のほかに、デジタル庁所管予算324億2,800万円が防衛省関係の一般会計採取予算額として計上されております。これをもちまして、令和6年度の防衛省関係予算の概要の説明を終わります。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。なお、時間の関係もございますので、主査におかれましては、お手元に配付してあります資料を会議録に掲載されますようお願いを申し上げます。先ほどの私の発言の中で、1兆1292億1100億円と申し上げましたが、正しくは1兆1292億1100万円ですので、訂正させていただきます。この際お諮りいたします。ただいま、木原防衛大臣から申し出がありましたとおり、防衛省所管関係予算の概要につきましては、その詳細は説明を省略し、本日の会議録に掲載したいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。以上で説明は終わりました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
48:59
おはようございます。自由民主党の岸野口夫です。本日は質問の機会をいただきましてありがとうございます。深く感謝申し上げます。まず冒頭、元日に起きました令和6年、野党反党自身でお亡くなりになられた方々に対しまして、慎んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された全ての皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。この被災地でも自衛隊の皆様は、発災当初から人命の救助や物資の輸送、また被災者の生活支援に至るまで様々な活動をされています。国民の一人として深く感謝と敬意を表したいと考えております。それでは質問の方に移りたいと思います。今世界を見てみますと、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり2年が経ちました。また、イスラエル、パレスチナの情勢や中タイ情勢の緊迫化、北朝鮮のミサイル発射等々、年々と国際情勢が悪化しております。また、日本を取り巻く安全保障環境も従来に増して、一層厳しさを増している状況です。昨今では、陸海空、また宇宙サイバー、電磁波の領域横断的な作戦運用が行われていますけれども、この6つの領域に加えて、認知領域というものが新たな領域、第7の領域として注目をされております。この2年前に始まったロシアによるウクライナ侵攻、当初からロシア側が有利となるナラティブを作り上げるために、頻繁に偽情報が発信されておりまして、その都度、米国がカウンターとして打ち消すなど、情報線が繰り広げられておりました。このような高度な押収を行うためには、その裏打ちとなる情報収集、そして分析能力、発信能力、サイバー能力等々、様々な能力が必要不可欠だと感じました。そこで大臣に、情報線についてお伺いしたいと思います。近年、インターネット技術の進歩、またSNSの利用等、人々の生活様式の変化によりまして、誤った情報、また切り取られた情報が、悪意の有無にかかわらず広範囲に拡散しやすい環境となっております。また同時に、悪意のある主体から発信された偽の情報も拡散されやすくなっておりまして、多くの人々により影響を与えることが迅速かつ容易となってしまっているのが現状だと思います。このいわゆる敵対的な情報作戦においては、主にサイバー空間やオンライン上で行われ、明らかな狙いを持って組織や個人を対象に人々の心理をネガティブに操作し、また多くの場合は特定できないような状態で行われ、またサイバー攻撃やBOT等の併用で行われているというデータもございます。その活動においては、突然起こるわけではなくて、事前から水面下で計画され、準備され、平時から繰り返し実行 されています。この情報戦を仕掛けられた側というのは、守る側ですけれども、24時間365日また360度、油断することなく警戒することが必要であって、攻撃側よりも大きなコスト、リソースを費やすこととなります。今回、令和6年度の予算の中では、認知領域を含む情報戦への対応として、AIを活用した公開情報、SNSの情報自動収集分析機能の整備として28億円、また情報見積もりに関する将来予測サービスの活用で21億円が計上されています。この情報戦の分野も、すでに中国、ロシア、北朝鮮などがリードされているとも言われておりますけれども、アメリカの大統領選や、また今年1月に行われました台湾の総統選などでも、何らかの影響力の工作があったと現地等で報道となり話題となりました。これはもう日本でも他人事ではないと考えております。これまた平時から政治的な影響力の工作やサイバー攻撃に頼る能力、こうしたものを日々強化していかなければならないと考えますが、果たして今の今回の予算だけでは足りないと考えておりますけれども、大臣はいかがお考えでしょうか。また、この後どんどんどんどんと激化していく情報戦に対応するために、防衛省としてどのような取り組みを今後の展望も含めて、大臣のお考えを教えてください。
53:52
委員からは、情報戦への対応についてのご質問をいただきました。ご指摘があったように、もうすでに国際社会においては、いわゆる紛争が正規していない段階から、その偽情報や戦略的な情報発信等によって、他国の世論やまた意思決定に影響を起こすとともに、自らの意思決定を防護することで、自らに有利な安全保障環境の構築を企図する情報戦に重点が置かれているところです。特に、ロシアによるウクライナ侵略やイスラエル派の紛争の状況を踏まえると、我が国防衛の観点から、偽情報の見破りや分析、そして迅速かつ適切な情報発信等を肝とした認知領域を含む情報戦への対応が急務であります。このため、国家安全保障戦略等を踏まえて、防衛省全体として抜本的かつスピード感を持って、現在様々な取り組みを進めているところです。具体的には、情報戦対応の中核を担う情報本部という組織がございますが、そこでは各国による情報発信の審議を見極めるためのSNS情報等、自動収集する機能の整備を行うなど、政策部門、情報部門、運用部門が一体となって、収集、分析、発信のあらゆる段階において必要な措置を講じてきています。このような取り組みの中で、委員御指摘のように、最新技術の迅速な取り組みと 、偽情報の分析等の専門的知識の獲得の観点から、民間企業やまた諸外国とも緊密に連携しつつ、令和翌年度予算案においても所要の額を計上しています。正性AI等の技術進展によって、悪意ある主体による偽情報や誤情報の拡散がますます巧妙になっている中で、情報対応は将来にわたり、我が国防衛を万全とするために不可欠な取り組みであります。このため少し中身の話をすると、情報戦対応の中核になる情報本部では、その情報収集分析発信に関する体制強化のため、当該業務を千重で行う情報官、これまだ仮称ですけれども、情報官と専門部署を設けることとしています。また、防衛政策局調査課に省内における認知領域を含む情報戦対応の司令塔機能として、情報戦対応班、これも仮称ですけれども、を新設し、事務官等3人を増員するほか、陸海空自衛隊に自衛官32人、事務官等11人を増員するなど、所要の体制強化に係る措置を講ずることとしております。
56:49
大臣、ありがとうございます。こうした分野というのは、またサイバーの分野の関係とも連携を取りながらやっていかなければならないと思いますし、また民間の 協力というものも必要不可欠だと思っております。また、中国、ロシア、北朝鮮と我々で何が違うか、またどういう特色があるかということは、また民主主義国家においては、この情報戦の取り組みというものがなかなかハードルが高く、これが例えば世論捜査ですとか、プロパガンダ工作、こういったものに捉えられて、この内部な印象や、防衛省が進める施策としての認識の乖離というものもしっかりといろんな方にPR、またお知らせをしていかなければ、乖離が大きくなってしまうと思っております。もう既に先ほど、戦争が赤字していないときから既に始まっているというふうなお話がありましたけれども、まさにそのとおりでございまして、既に重大な脅威が迫っていると、そういったことも常日頃から国民の皆様に正しく認識していただく必要があると、そのように考えております。大臣、ありがとうございました。この後は政府参考人の皆様で結構です。続きまして、サイバー要因の確保、また育成についてお伺いさせていただきたいと思います。近年、高毒化、また高尿化するサイバー攻撃に対しまして、将来にわたって適切に対処する能力、これを獲得するために自衛隊の任務遂行を保障する体制を確立、また防衛産業のサイバー防衛、これを下支えできる体制を構築する、こうしたことを目的に、サイバー領域における能力強化として、全体で2115億円、今回計上されていると。伺っております。このサイバー要因、情報戦のところでも少し情報戦の分野で専門の陣を置くとなっておりますけれども、サイバーの方でもしっかりと専門の隊員というものの充実が必要だと考えております。このサイバー要因の確保育成、これをコア要因と呼ばれる専門の部隊の隊員につきましては、今年度末には2410人、またゆくゆく令和9年度末には約4000人に拡充をして、また全体としてはサイバー関連業務に携わる隊員として約2万人まで増やしていくという見込みになっていると思います。これは順調に進めばそのぐらいの数字になるという試算が出ているのでしょうけれども、どのようにしてこういう増員を図っていくか教えていただきたいと思います。国内でもサイバー要因、特に専門性の高いコア要因という方々の確保、民間でもなかなか人手不足、またそういったところをどうやって確保していくのかという疑問があります。またサイバー分野における、入っていただいた後の教育とか研究機能、こうしたところの強化というものも併せて重要となってきますけれども、これもどのように、例えば我々だけでどれくらいまでできるのか、また民間の力をどれくらい借りなければいけないのか、活用についても教えていただきたいと思います。これ外部からの知見というのも大変重要で、日々こういったものというのは新潔っぽ技術が進化していきますので、フィードバック等々必要だと思います。こうした指導、外部からの指導等はどのような形で必要になってくるのかお伺いさせていただければと考えております。
1:00:52
中西大臣会合サイバーセキュリティ情報科審議官
1:01:05
お答え申し上げます。ただいまご指摘のありましたサイバー要因、いわゆるコア要因につきましては、令和9年度目の約4000人の体制に拡充することとしております。そのサイバー専門部隊の体制拡充に当たりましては、陸海空自衛隊の学校における教育はもちろんのこと、部外の教育機関の活用を通じた隊員の内部育成を主としつつ、外部人材の活用もともにお勧めるということとしております。その際、ご指摘のありましたとおり、部外の活用ということで企業や教育機関等の民間の方との積極的な連携、こちらにつきましてはサイバー専門部隊の体制強化を図る上で重要な手法の一つであると考えております。その上で防衛省といたしましては、これまでも部内で行う教育での部外講師の活用、部外の教育機関の活用、官民人事交流制度の活用などを推し進め、民 間の方と連携を深めてまいりました。さらに専門的知見を持つ外部の人材の活用を促進すべく、高度人材にふさわしい処遇を確保した上で、最大5年の任期で自衛官として採用する新たな自衛官の人事制度を導入したいと考えておりまして、今後、国会に関連の法案を提出しているところでございます。防衛省自衛隊としましては、既存の手法にとらわれず、取り得る手段をすべて取ることにより、2027年度を目途に約4000人の体制を実現してまいりたいと考えてございます。
1:02:53
ありがとうございます。こうした外部からの人材投与というのは非常に重要だと思いますし、5年の任期付きという話も出ました。今回、中途採用とかそういったところでは、やはり給与面とか処遇面、こういったところを改善しなければ、なかなか外部から人材を取るというのも一定のハードルがあるのではないかなと考えております。また、全体的にサイバー防衛隊で勤務する隊員に支給する手当の引上げ、これも約16%、等々引上げる処遇改善も図られるようですけれども、例えば、せっかく育成した隊員の皆様、職員の 皆様が何かの外と比べたときに、外の方がいいなという形で離職をしないように、なるべく流出をしないように処遇の改善等々、中の方でも考えていただきたいなと考えております。続きまして、これも政府参考人にお伺いしたいんですけれども、統合作戦司令部の新設につきましてお伺いさせていただきたいと思います。これまで自衛隊では作戦ごとに臨時の統合任務部隊を編成し、また対応してきましたけれども、今後ますます迅速また複雑化していく事態に対応するため、状況の推移に応じたシームレスな対応が求められてくると思います。防衛省自衛隊が行う領域横断作戦を実施し得る統合運用体制の確立には、陸海空自衛隊が統合された司令部を常設で置いておく必要があると考えます。これまでは統合幕僚庁が大臣の補佐に加えて、運用面作戦式も行っておりましたけれども、今後は運用作戦式については新しく設置される統合作戦司令官が担うこととなっていて、分担ができるという説明がされております。特に、日米間のやりとりにおきましては、アメリカのインドペイコムと調整する機能、これが今まで統合幕僚庁がトップでやられていたとお伺いしておりますけれども、ここの不足分を補うことができるのではないかと考えております。統合作戦司令官が向こうのインドペイコムの司令官とカウンターパートとなりまして、より密に連携がとっていけるのではないかと考えておりますが 、この司令官というのは今、陸海空爆町と同格の所管とされておりますけれども、統合幕僚庁との序列関係といいますか、横並びにはなるのだと思うのですが、関係性というのはどのような形になるのでしょうか。統合幕僚庁の言うことを聞くのか、また作戦の司令官の方の話を聞くのか、状況によっていろいろなケースが出てくると思いますけれども、しっかりとそのあたりのすみ分けというものはできているのでしょうか。また統合作戦司令部、これ市外に新設されますけれども、この意義について、また今回240名からスタートとなりますけれども、今後どのように人員を拡充して機能を充実を図っていくのか、その展望についても教えていただきたいなと考えております。政府参考人よろしくお願いします。
1:06:38
青木防衛省大臣官房政策立案総括審議官
1:06:49
お答え申し上げます。まず統合作戦司令部の新設の意義でございますけれども、今御指摘のありましたように、我が国を取り巻く安全保障環境は急速に厳しさを増している中、平時から有事までのあらゆる段階における活動をシームレスに実施で きるよう、宇宙サイバー電磁波の領域と陸海空の領域を有機的に融合させつつ、統合運用による機動的持続的な活動を行うことが不可欠とある。こうした観点から国家防衛戦略等におきまして、統合運用の実効性を強化するため、陸海空自衛隊の一元的な指揮を行うよう常設の統合司令部を創設することといたしまして、令和6年度統合作戦司令部を一概に新設することといたしました。この統合作戦司令部の新設によりまして、自衛隊の運用に関し、兵曹から部隊は一元的に指揮できるようになり、事態の状況や水位に応じた柔軟な防衛体制をより一層迅速に構築することが可能となるほか、統合による作戦や同盟国同士国の司令部との情報共有や運用面での協力を一元化できるため、統合運用の実効性が向上すると考えられます。このように一層強化された統合運用体制により、いかなる事態でも国民の命や暮らしを守り抜くことができるよう、自衛隊の体制の在り方も含めた防衛力の抜本的強化を推進してまいりたいと考えております。また、統合作戦司令官、これと統合幕僚長の関係ですけれども、統合作戦司令部、これは先生も御指摘のように平時から有事までのあらゆる事態にシームレスに対応するとともに、宇宙サイバー電磁波、こういった領域横断作戦を効果的に実施するため、全国の自衛隊の部隊を一元的に指揮することができるという、これまでいない役割を果たす常設の組織です。一方で統合幕僚幹部は、自衛隊の運用に関し、軍事専門的見地から防衛大臣を補佐する幕僚機関です。両者は趣旨や位置づけが異なる組織でございます。統合作戦司令部の進編にあたっては、統合幕僚幹部の役割や任務が変更されるということはございません。従いまして、従来統合幕僚長が部隊等に対して自衛隊の運用に関する防衛大臣の指揮監督や命令を伝達、細部指示することとされてきたのと同様に、統合幕僚長は新設される統合作戦司令官に対して、自衛隊の部隊運用に関する防衛大臣の指揮監督や命令を伝達、細部指示等することとなります。また、市ヶ谷に配置することといたしましたわけですけれども、これはまさに宇宙サイバー電磁波陸海空、この能力を有機的に融合させる横断作戦の実施にあたっては、総理大臣、防衛大臣、統合幕僚長等と統合作戦司令官の間の緊密な秘書通が必要であるということを踏まえて、市ヶ谷に設置するということにいたしました。最後に米側のカウンターパートですけれども、まず令和5年1月の日米の2+2におきまして、戦略三分子における議論を行う中で、米側から日本による統合作戦司令部の設置の決定については歓迎の意が示されました。具体的に米側のカウンターパートを含む日米の調整要領、またその詳細につきましては、統合作戦司令部の任務や役割を踏まえつつ、米側と協議を進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。
1:10:37
ありがとうございます。しっかりとこの後、組織ががらりと変わることになるので、日々こういった組織があっているのかどうかというのもチェックをしていただきながら、部隊の運用等を行っていただきたいと考えております。続きまして、自衛隊の施設の強靭化についてもお伺いさせていただきたいと思います。こちらも政府参考人にお伺いさせていただきたいと思います。今後の方針として、2万棟以上の自衛隊の施設、この集約建て替え等について、中屯地、基地等全体を283地区に分け、これを対象に保有する機物やライフラインにつきまして、現状把握、評価を行って、重要度に応じた構造強化、また再配置集約等を含んだマスタープランというものを作成するとされていても、すでに現在着手しているところもあると伺っております。今年度予算として、全体6,313億円が計上されておりますけれども、内容として、主に、例えば、南西方面の部隊の新編、そして新規装備の装備品の導入に伴う施設の整備、また司令部の地下化、火薬庫の整備、これもレジリエンス向上を目的としたものとなりますけれども、また既存の施設の更新というものもある程度のボリュームがあると思います。私の地元の岩国市では海上自衛隊の航空基地が所在しておりまして、在日米軍も駐留をしております。この米軍の施設と見比べたときに、どうしても自衛隊の施設老朽化が著しいなと目立っています。地元の人からも、また隊員の皆様からも、そういったことというのは日々日々耳にするわけで、こうした、この隊員の日々を過ごすですね、職場の環境改善というところも非常に大切になってくると思います。こうした状況というのは、何も岩国市だけじゃなくて、全国みんな同じ状況だと考えておりますけれども、できるだけ迅速に改修を行っていただきたい中で、このマスタープラン、おそらく全国タイムラグというか、同時に全て全部が上がってくるわけではないと思うんです。なので、プランができたところから先行的に着手をしていくとか、また防衛省自衛隊が重点的に強化したい地域から目的を持って着手をしていくなどですね、一律に出そろうのを待つのではなくて、いち早く迅速に取り組むために何か考えていらっしゃることがあればお伺いさせていただきたいと思います。政府参考人でお願いします。
1:13:47
お答えいたします。防衛省には庁舎、大舎など約先生ご指摘のとおりですね、2万3千棟の建物を保有してございます。このうち旧耐震基準適用となる昭和57年以前に建てられた建物、古い建物でございます。これについては約9,900棟存在してございます。これ約全体の4割に当たるものでございます。このため、これらの既存施設の老朽化対策につきましては、全国の各中遁地、基地における施設の集約、再廃止等の整備計画でございます。マスタープラン、これを令和5年度から作成し、集中的かつ効率的に進めているところでございます。このマスタープランにつきましては、全国の中遁地、基地等を先生ご指摘のように283地区に区分し、このうち89地区を優先して、令和5年度から作成しているところでございます。優先的にマスタープランを作成する地区は、当該施設の機能や需要等を総合的に勘案した上で選定してございます。このような中で、海上自衛隊岩国国基地におきましては、約70 棟の施設があり、このうち旧耐震基準適用となる昭和57年以前に建てられた古い建物、これについては約20棟存在してございます。全体の約3割となります。岩国国基地におきますマスタープランにつきましては、来年度以降の完成となりますけれども、作成できた中遁地基地等から順次集約、建て替え等の整備を行っていくこととしてございます。なお、岩国国基地におきます令和6年度予算案につきましては、以前から計画のあった普及倉庫の整備、そして早急に回収が必要なエレベーターの回収などの必要な経費についても計上してございます。
1:15:49
ありがとうございます。とにかく、できたところから前広に、しっかり施設の強靭化を行っていただきたいと考えております。続いて防衛技術シーンについてお伺いさせていただきたいと思います。これも政府参考人でお願いいたします。科学技術の昨今の進展により、戦闘要素も様変わりをしております。現行の装備体系の延長線の能力向上だけでは、すでに限界が来ていると考えております。日本が用いる民間も含めた科学技術イノベーション、こうしたものを安全保障目的で最大限活用していく、これが必要になってくると思います。民間技術からの積極的なスピンオン、これとともに防衛省でも研究開発、成果を得たものを民間にスピンオフしていく、そのサイクルを作っていくことが必要だと考えております。すでに海外でも米国や中国は、軍民融合を謳って、様々な民間技術を積極的に軍に取り入れる動きが加速しております。無人化、小人化、AI情報技術、またエネルギー、原料とか素材に至るまで、様々な分野の技術があると考えておりますけれども、今後、特に日本が強みとして力を入れて取り組みたい分野、また、日本が不特異な分野で民間の技術を活用しておきたいなと、そういった分野がありましたら、ぜひ0時でも構わないのでお示しいただければと思います。また、民間の協力というものが不可欠になる以上、民間の皆様にどのように協力をお願いをして、どのように技術を取り入れていく、保証をしていくのか、民間に対する研究成果のフィードバック等の仕組みを教えていただければと考えております。
1:18:05
はい、お答えいたします。委員から御指摘のありましたスピンオン、スピンオフにつきまして、現在最先端の科学技術が加速度的に進展し、民生用防衛安全保障用技術の区別が極めて困難となっております。その中で我が国の官民の高い技術力を安全保障分野に積極的に活用していくことが重要です。技術分野の事例といたしまして、我々が重視しておりますのは、防衛技術指針の中でも具体的にお示しをしておるところでありますけれども、AIやICTあるいは量子技術といった幅広い民生分野の技術を防衛分野で活用していくこと。これが非常に重要でございまして、スピンオンを進めていきたいと思っております。その観点から我々は安全保障技術推進制度というものを活用しておりまして、それについて大学や企業あるいは国立の研究所等々にファンディングをして、そういったところの研究者にデュアルユース的な研究をしていただくと、それを我々も活動させていただくという制度をとっておるところでございますし、また防衛省が研究開発をした成果につきましては、いわゆるスピンオンとして社会に還元をし、我が国の科学技術経済力の底上げにつなげていくということも、我々国力の強化という観点では重要だと考えています。防衛省としてはこうした取組を進化させまして、総合的な意味では防衛力の強化というのを図っていきたいと考えております。
1:19:38
質疑の持ち時間が来てしまいました。最後に一言だけ、ご指摘だけさせていただきたいと思います。今、直戦闘機について、今、日、イ ギリス、イタリア、こうした3カ国で競技を進めながら計画を進めております。今回の予算でも、税法上の措置については新しく盛り込まれましたけれども、課題となるのはやはり、第三国への防衛装備移転の合理化であると考えております。今回のケースでは、開発の段階、また生産のパートナーから、我が国の部品を含む製品をゆくゆく第三国へ移転される、こうした可能性があるときに、なかなか日本とこの後の第三国との国際約束を直接結ぶというのは、なかなか現実的ではない。こうしたところで、ぜひ運用支援の方も積極的な見直しというものの必要性が既に生じていることだと思います。そのあたりもしっかりと防衛省の皆様、また自衛隊の皆様で議論をしていただきまして、今後も国民の平和な暮らし、またより一層防衛力を強化できるように、しっかりと活動していただきたいなということをお願いいたしまして、質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。これにて岸信一君の質疑は終了いたしました。
1:21:07
はい。石川一久、金沢選出の小森拓夫でございます。今年も予算委員会分科会で防衛省に対して質問をさせていただきます。大臣をはじめ防衛省の皆さん、充実した審議になりますようにどうぞよろしくお願いいたします。まず、野党反党地震への対応について質問をいたします。元日の夕方に突如大きな地震が野党反党を襲いましたけれども、私はそのとき地元の金沢におりました。金沢にいた私も地震の揺れの大きさを感じましたし、エレベーターが止まったり、あるいは物が壊れたりもしましたけれども、幸い私の自宅や事務所には大きな被害はありませんでした。しかしながら、私に近い親族が発災の日、和島におりまして、地震によって損壊を受けた家を離れて、津波から逃れて、 高台に目指して避難をした後に、近くの避難所に身を寄せることになりました。被災の直後は避難所に物資が届くわけでもありませんので、避難所の皆さんは壊れた自宅からお米を取り出して、みんなで持ち寄って、何とか作った少ないおにぎりをみんなで分け合って食べたというようなことを後に聞いたところでございます。こうした各地の被災者に対しまして、自衛隊の皆さんには各種のご支援をいただきました。人命の救助、道路の警戒、道路を開いて使えるようなことにすることですけれども、医療支援、給食支援、給水支援、人員や物資の輸送、入浴支援など、献身的な支援をこれまでに続けてきていただいており、心より感謝を申し上げたいと思います。さて、このような活動に対しまして、発災直後の自衛隊の活動が遅かった、初動体制に問題があったかのような議論を行う方が、この予算委員会でも見られたところであります。多面にする議論でありまして、そうした見解には私は強く疑問を持っております。批判をする方は、例えば被災地に実際に投入されて活動した自衛官の数と、司令部や広報支援部隊も含めて体制を取った自衛官の数という、違うもの、比較の対象にならない2つを基づいて批判をしようともしておられました。野田安藤地震では、陸海空の各自衛隊を統合して運用する統合任務部隊、これが発災の翌日に編成をされているところで あります。熊本地震の際には2日後でありまして、今回の対応が熊本地震に比べて遅かったなどという批判とは相入れない事実がここにあるわけであります。今申し上げました、野田安藤地震に際して自衛隊の初動が遅かったとの批判について、どのように捉えておられるのか、まず防衛省に伺います。
1:24:11
石川育戦室の小森委員におかれては、発災当時から様々なご苦労がある中で、地元対応されていただいたものと思っております。大変感謝を申し上げます。自衛隊は、おっしゃるように発災後直ちに航空機を発進させました。これはまだ災害派遣要請がある前です。その段階から航空機を発進させて、被害状況をまず把握をいたしました。同時に、和島市には部隊が所在しております。航空自衛隊の和島分敦基地です。その隊員は発災後1時間で被災者約1000人を基地内に保護し、そしてその1000人を保護した後、その足で今度は東海家屋に駆けつけて、そして生存者の救助を行ったところであります。また、もうご紹介があったとおり、道路が凍結した非常に地域が多くございまして、特 に和島市、涼市の方面では、発災直後からヘリによる患者の輸送や救援物資の輸送、孤立住民の救助等も実施するとともに、2日から3日未明にかけて建設業者とも連携して、和島市内に通じる県道1号の土砂や落石というものがございました。これは、もうまさしく夜を徹して、不眠不休で除去し、救助部隊を送り込むルートを開通させるなど、救助活動が可能な限り迅速に行われたところであります。また、紹介していただいたように、統合任務部隊も東日本大震災や熊本地震より早く編成をいたしました。そして、約1万人体制を確立いたしました。体制は1万人は迅速に確立したということになります。緊急性の高い捜索救助のために、ヘリや鑑定などにより、速攻部隊を派遣いたしました。ついで、食料等の救援物資の輸送、そして地理的特性でもありますけれども、非常に孤立集落が多かったということもあって、その一つ一つを回って被災者のニーズを把握、救援物資の提供、食事の提供や入浴支援、衛生支援の実施など、被災地の多岐にわたるニーズに合わせて、適切に現地の部隊を連続増強して対処していたところでございます。従いまして、そういった地理的な制約の中でも、全力で災害対応に取り組んできたというところでありまして、所動に遅れがあったとは、私どもは考えておりません。
1:26:53
大臣、大変御丁寧に説明をいただきまして、ありがとうございました。今、大臣おっしゃった道路の警戒も、私も初めて現地に入ったときに、この道路はこのタイミングで開かれたということが頭にあったんですけれども、よくこの短期間で皆さんこの道路を開かれたんだなというふうに、大変頭が下がる思いでやりました。元々熊本でございますけれども、県軍中途に違って、県内の自衛官の数が多くいらっしゃいました。石川県には、和島の文当の基地、そしてまた小松基地などありますけれども、熊本県に比べると、人員は半分ということでありまして、こうした状況において、所動として実際に投入された自衛官の数についても、決して少なくはなかったというふうに感じております。そしてまた、今回の地震は元旦の夕方の発災の災害でありましたけれども、365日、速攻する体制にある自衛隊であったからこそ、すぐに対応ができたものだというふうに考えているところでございます。地元で災害対応に当たった議員の実感として、このことは、ぜひとも国会の議事録にしっかり残して強調しておきたいというふうに思っております。さて、野党半島地震の特徴の一つは、被災地 での生活要請の復旧に長い時間を要したことであります。そうした中、自衛隊の皆さんは、発災直後から救出支援を5000トン以上行い、被災者の命と生活を守っていただいております。また、長期にわたって入浴支援を行っていただいておりますけれども、石川県内18カ所で20万人を超える方が利用して、避難生活の環境の向上や、そして心を支えていただいているところであります。加えまして、これが質問のテーマになりますが、7億王にPFYで雇っている「白王」そして「なっちゃんワールド」という2船の船を派遣していただきました。避難所生活で疲れのたまった皆さんの慰安、そしてまた生活要請や宿泊場所がないために十分な休息が取れない全国からの応援の自治体職員、そして医療関係者など支援員への支援にも当たっていただいたところであります。こうした方々からも「白王」などの活動に対して感謝の声が多く聞かれているところでございます。今回の「白王」と「なっちゃんワールド」の活動実績、そして今回の活動の特徴などについて防衛省に伺います。
1:29:21
お答えを申し上げます。ご指摘いただきましたとおり、今般の野党反党地震におきまして、自衛隊におきましては2隻のPFY船舶の活用をさせていただいております。具体的には「白王」でございますが、こちらの方で被災された方々の一時休養施設として、1泊2日の宿泊、暖かい食事、それから入浴、こういったサービスを提供し、2月25日現在で延べ約2100名の被災者の方々にご利用いただいております。もう1つの「なっちゃんワールド」でございますが、こちらは国、それから県内外の自治体職員の方々が情報共有、それから情報収集の災害対策の拠点として活用しておりまして、それぞれ1月14日から7日において活動を実施しております。今回このPFI船舶の活動の特徴といたしましては、被災地におけるニーズに迅速に対応できるように、あらかじめPFI船舶を現地に派遣をするという対応を取っております。熊本地震の際には、現地の対策本部の方で支援ニーズというものは固まってから派遣の手続きに入っておりますが、こちらの野党半島地震におきましては、現地の方での使用の目的用途というものが必ずしも固まっていない段階ですでに手続きに入らせていただいているということで、対応について柔軟な運営支援というふうなことが行われているということでございます。現在もPFI船舶につきましては、災害派遣活動を継続中でございますけれども、今後の大規模災害におきましても、野党半島地震の経験を生かしまして、適切にこうしたPFI船舶の活用をできるように、不断に検証してまいりたいと思っております。
1:31:15
まさに答弁していただいたとおりだなと思って、納得感を持って聞いておりました。今回、白鷲などが派遣される準備が行われる過程を、私も金沢で目にしておりましたけれども、自衛隊の皆さんが石川県側の要請に耳を傾きながら、そして船が既に石川の方に向かう途中で、実際に何をやろうというのを固めながらやってきた過程というのを目にしましたけれども、迅速にオペレーションを展開していただいたことに感謝をしているところでございます。また、白鷲による被災者支援は熊本地震の際にも行われていて、それを踏襲したわけでありますけれども、なっちゃんワールドのような支援というのは今回が初めてのことでございまして、大変困難が伴ったと思うんですけれども、半島での災害であり、被災者だけでなく支援者の人にとってもシャワーやお風呂が使えない、そしてまた宿泊環境が悪いという今回の震災の特殊な状況に的確に対応していただいたというふうに思っているところでございます。さて、今申し上げました入浴支援、そしてまたPF配線の活動など、今回の災害派遣活動は現在も進行しておりまして、まだ完了しているわけではありません。しかしながら、せっかくの機会でありますので、木原防衛大臣にこれまでの2ヶ月の活動を振り返って、今回の活動全般の特徴、そしてまた今後の教訓事項についてお伺いしたいと思います。
1:32:37
今般のノート半島地震の活動の特徴といたしましては、道路もが寸断された半島部という、陸上から極めてアクセスが困難な被災地の状況の下で、陸海空自衛隊の特に航空機の集中運用、または自衛官邸を養生の拠点として活用するなど、統合運用能力を結集して対応に当たったことがまず挙げられると思います。また、総理の指示を踏まえまして、自衛隊が被災者からの要望等を聞き取り、先ほど申し上げた孤立集落に、なかなかアクセスがしづらいところに、一般の方はなかなか行くの が難しい、県の職員などの方々がたどり着きにくいところに、自衛官が足を運んで、被災者に寄り添った、きめの細かい生活支援活動、これを速やかに実施したこと、これも大きな特徴であろうかと思います。それぞれ、過去にも日本は様々な震災を経験しておりますが、私も8年前は熊本地震を経験しております。それぞれ特徴があるんだと思いますが、それに応じて政府の対応もどんどんバージョンアップしていると思います。熊本地震では初めてプッシュ型支援を行いました。初めてだったのですが、非常に効果的で、ただし今回もプッシュ型支援については、そのときの教訓を踏まえて、いつ、どのタイミングで何を送るかというものを、地震のたびにどんどんバージョンアップしているところであります。そういった教訓事項については、政府全体で検証が実施されるものと認識しておりますが、現在まだ、野党半島地震は災害派遣中でありまして、まだそのいわゆる検証するという段階にはいたっておりませんので、防衛省自衛隊としては、今後政府全体の検証等に加わるとともに、災害派遣撤収後に、現地で活動した部隊等も含む全ての活動を総括いたしまして、研修や教訓の取りまとめを実施してまいりたいと思っております。
1:34:55
野党では現在まだ約6,000人の被災者が地元の一時避難所で生活をしております。上下水道の復旧もまだ途上でありますし、仮設住宅の本格的な供給もこれからという場面でございます。今後ともぜひ野党の被災者をしっかりと支えていただくようにお願いしたいと思います。そして大臣からの様々な教訓事項についてもお話をいただきました。ご地元の熊本地震でのプッシュ型支援、今回さらにきめ細かくなっていたのではないかと思いますし、また災害関連死の防止などについても、前回の教訓が活かされてきているように感じているところでございます。今回の自衛隊の活動の教訓についても、起きてはほしくありませんが、将来起こるかもしれない次の災害時において、対応にぜひとも生かしていただきたいと思っております。防衛大臣もし忙しければ、ここで退出いただいても大丈夫でしょうか。ありがとうございます。それでは次にブルーインパルスについて伺おうと思います。令和2年、今から4年前のことになりますけれども、この年は年初から新型コロナウイルス感染症が突然流行、世界中に感染をいたしました。日本でも2月にはダイヤ モンドプリンス絶後の系流などがありまして、自衛隊の方々にも大変活躍をしていただきましたけれども、4月から5月にかけては経験したことのない緊急事態宣言が出されまして、市民生活、そして社会経済活動全般が大きな制約を受けたところでございます。日本中が感染への恐怖に包まれる中、医療従事者の方たちの献身的な働きにも人々の注目が集まった年でありました。この年の5月29日、昼過ぎにブルーインパラス7機が東京都心の上空で医療従事者への激励の飛行を行っております。あの日、青空を背景に飛行するブルーインパラスの激励を受けまして、医療従事者はもちろん、深く打ち進んでいた日本中が元気をもらいました。下ばかり向くのではなく、前を向く、上を向くことによって力を得た出来事でありました。私も市がやでマスクをしながら、そしてまたアクリル板に囲まれながら仕事をしておりましたけれども、周りの皆さんの笑顔がはじけていたのを、久しぶりに見た思いでございました。さて、ブルーインパラスは全国各地の航空基地での航空祭などをはじめ、様々な機会に展示飛行を行って人々を頼もしませております。来月の16日には、今年初の展示飛行として、北陸新幹線の鶴ヶ海峡に彩りを添えるべく、新たに新幹線が通る福井県、そして石川県の加賀地域を飛行することになっています。私の周りの石川県在住の多くの方たちも、これを大変楽しみにしております。ここで防衛省に一つお願いがあります。石川県の加賀までブルーインパラスが訪れるタイミングでございます。大規模な地震で被災し、現在も厳しい生活を送っているノトの皆さんが復旧復興へと気持ちを奮い立たせることができるように、ノト上空でも激励の飛行を行っていただけないか検討をぜひお願いしたいと思っております。
1:38:20
委員からお話いただいたように、3月16日には福井、石川の両県で北陸新幹線開業記念イベントが開催されますので、その同イベントに花を添えるという意味でも、ブルーインパラスを飛行させる予定となっております。こうした中、小森委員からは以前よりご提案いただいております、ノト半島19における被災者の方々に対する激励飛行についてでございますが、先般、石川県の長谷知事からも私にご要望を直接いただいたところであります。ノト半島地震発災から約2ヶ月が経過をいたしました。復旧復興活動がこれから本格化していく一方で、多くの方々が未だ避難生活を容疑なくされて いる状況は続いております。防衛省自衛隊としては、被災者の方々に寄り添った支援を継続させておりますが、被災者を元気づける一つの方法として、ノト半島上空でブルーインパラスが飛行することは大変意義があることと考えております。ノト半島の被災者の方々を激励したいという思いは、私も同じでありますから、石川県をはじめとする関係機関と連携し、実現に向けた調整を前向きに進めてまいります。大臣、大変どうもありがとうございます。ぜひとも、災地の皆さんが元気になるように、しっかり検討調整をしていただきたいというふうに思います。それでは、残りの時間は、最後のテーマとして、防衛医科大学付属病院について伺います。埼玉県の所沢市にある防衛医科大学は、他の公立や私立の医科大学と同様に、教育目的も含めた付属病院があり、入院・外来の患者を数多く診療しております。この防衛医大付属病院の在り方について質問させていただきます。まず、松本政務官に伺います。松本政務官は医師として最前線で長年働き、そして国立大学病院での勤務経験も豊富でありますけれども、防衛医科防衛医大付属病院に行かれた際、自ら勤務経験のある大学病院などと比べて、どのような印象を持たれたかお聞かせください。
1:40:49
小森委員の質問にお答えしたいと思います。自衛隊の衛生というのは、昨今の防衛力整備計画、それから国家防衛戦略の2つの中で、衛生機能の変革という大きなテーマを掲げて、今準備を進めているところでございます。有事において危険に駆えみず任務を遂行する自衛隊員の生命、そして身体を救う組織に変革する必要があるというふうに思います。その中において、特に、専属医療の対処能力の向上を大きく掲げているところです。防衛医科大学校というのは、自衛隊衛生で働く医官、そして看護官を教育する機関でありますし、防衛医科大学校病院というのは、医官看護官の臨床経験を踏む大事な場所であろうと思っております。その点において、今、他の大学病院と比べてという委員のご質問でしたけれども、私の経験からすると、普通の大学病院の機能は十分に備えており、しかしながら築五十年がたって、建物、そして中の機材の老朽化も進んでいる。そしてもう一つは、何より、これまで自衛隊の病院として、専属医療にある程度重点を置いた医療、そして教育というのをやってこなかったということもございますので、そういった点を踏まえまして、この防衛力整備計画等々の実現のために、変えていかなければならないということを印象として持っております。ありがとうございます。
1:42:34
今のお答えに関連して、血液製剤の製造の検討なども、今、行われ始めているというような報道もありますけれども、松本政務官におかれても、医師としての経験を生かしながら、大変ご尽力いただいているものと思っております。この防衛大附属病院の在り方につきましては、かなり前から私は問題意識を持っているところでございます。それはどういうことかといいますと、附属病院に経営の要素をもっと入れた方がよいというようなことでございます。少し具体的に述べますと、まずお金の面でございます。防衛大附属病院は、国の機関として、一般会計から毎年、予算で認められた額の歳出が認められております。しかしながら、仮に診療する患者の数などが増えたとしても、補正予算や予備費などが認められなければ、歳出を増やすことができない。病院で使うお金を増やすことが、機動的に増やすことができない。そしてまた、年度末になると予算を超えそうになってしまうと、診療を抑制していた例も過去にあったというようなことも言われているところでございます。また、こうした歯科の問題に加えまして、診療の収入についても、仮にどれだけ多くの診療を行い収入が増えたとしても、それはすべて国庫に入ることになっておりまして、附属病院のために使うお金には直接回らない。附属病院の収入が増えようが減ろうが、次の年の予算に反映される仕組みにはなっていません。病院経営のインセンティブの構造に、大きな改善の位置があると思っております。また、人員の面でも国家公務員の人員管理の対象になっていることから、医者や看護師など、医療職や事務職員を自由に増やすことができない仕組みであります。事実、国家公務員の定員削減が行われる中、防衛大の職員数は長年にわたって減少を続けているところであります。防衛省に伺います。防衛大附属病院は、仮に患者数が増えても、機動的に室を増加させることが難しいことや、職員が定員削減の対象であることなど、病院経営を行う上で、他の病院には見られない特殊な制約があると思っておりますけれども、見 解を伺います。
1:44:49
お答えいたします。御指摘のとおり、防衛科大学校病院は、国立大学法人が設置する他の医学部附属病院とは異なりまして、国の機関であることから、予算については一般会計に基づき、また定員については、行政機関の職員の定員に関する法律の若組の下で管理しているところでございます。したがいまして、病院につきましては、収支にかかわらず、こういうのに基づいて必要な予算・人員の確保を行っているという状況でございます。
1:45:24
ありがとうございます。各地の国立大学附属病院も、かつては国立大学特別会計の制度の中に置かれておりまして、防衛医大附属病院と似たような制約に置かれておりました。しかしながら、平成16年に国立大学の法人化が行われまして、これによりまして国立大学本体も去ることながら、大学附属病院も経営の自由度が増して、看護師など医療スタッフを増員して高い診療報酬を得られる体制にするなど、民間病院に近い効率的な経営に移行をしているところであります。国立大学病院の場合には、これによりまして患者数や診療の単価などを大幅に増加させておりまして、法人化後20年弱の間に病院の収益は倍増しているところであります。防衛大附属病院については、自衛隊の病院でありまして、指揮官からの指揮命令の効力を維持しておく必要がある点、この点は国立大学附属病院とは異なっておりますけれども、将来的には国立大学附属病院を参考にして、経営の自由度を高めて質の高い医療の提供、あるいは医師や医学生の技量の向上を図るべきだと思いますけれども、松本政務官に御見解を伺います。
1:46:46
小森の質問にお答えしたいと思います。防衛医科大学校の中核課題というのは、先ほど申し上げましたとおり、今後、専証医療対象能力の強 化ということになろうかと思います。その意味で、今の防衛医科大学校の病院の方が果たして十分な医官、看護官を要請できているか、そういった基盤になっているかどうかということは、もう一回考え直さなければいけないというふうに個人的にも思っております。防衛医科大学校の病院については、そういった重要な臨床現場であるとともに、同時に自衛隊中央病院が別校にあるわけですけれども、こういった場所が対処困難な重症の隊員を受け入れるために、さらに高度な先進医療を提供できる体制をつくっていく必要があると思います。そうしますと、この防衛医科大学校病院の機能強化というのは非常に重要な課題になりまして、今の委員御指摘のとおり、経営の自由度をいかに高めるかという問題を含めて、今お話がありました、その、奪方家とか、それからそういったものを含めまして、あらゆる選択肢を排除しないで、今後、経営の在り方、病院の運営の仕方というのを考えていかなければいけないというふうに思います。病院の機能強化を図るためには抜本的に考え直しをしていくということを踏まえて、これからさらに議論を進めていきたいというふうに思っております。
1:48:18
ありがとうございました。防衛医大には他の医科大学とは違う特性があります。先週の対策もそうであります。全く同様の制度を取り入れるということができるわけではありませんけれども、しかしながら病院経営という観点から、自由度を高めて効率的に運営を行い、働く人たちが一層やりがいを感じられるようになること、そして多くの患者さんたちを診療できるようにすることは、とても重要なことであるというふうに確信をしております。やり方を工夫して、政務官からは抜本的に見直してみるというお話もありましたけれども、良い解決策を見出していただくように検討して、そしてまた関係の各方面とも調整をしていただくことをお願いしたいと思います。私も全力で応援をさせていただきたいというふうに思っております。最後に、昨年末に防衛三文書が改定されまして、安全保障政策の大転換が図られております。現在、その2年目に入ろうとするタイミングでありまして、意欲的に掲げられた旗印の下、防衛力強化の各種の取組に魂を入れていく過程に、防衛大臣にか当たっておられるところでございます。その際、今ほど取り上げました防衛医大付属病院をはじめ、自衛隊の衛生についてもバージョンアップを図っていく必要があるところでございま す。自衛隊の医療スタッフの方たちが、例えば様々な症例に対する経験を積むことができることなど、やりがいをもって働くことができるような環境づくり、制度づくり、これが政治の責任であるというふうに思っております。医師としての経験も松本政務官豊富でありますけれども、御奮闘、御活躍を心より期待しております。また大臣にも大変温かい答弁をありがとうございました。終わります。これにて小森拓夫君の質疑は終了いたしました。次に内閣府所管について審査を進めます。内閣府本部について質疑の申出がありますので、順次これを許します。
1:50:25
おはようございます。公明党会派金城康久仁でございます。今日は自民大臣におかれましても、お時間をとっていただきましてありがとうございます。可能な範囲で御答弁いただければと思いますので、よろしくお願いします。それでは通告に沿って質問を順を追ってさせていただきたいと思います。まず初めに、国立沖縄自然史博物館構想案についてお伺いをいたします。現在沖縄県では国立沖縄自然史博物館の設立を目指す動きがございます。この動きについては、一般社団法人国立沖縄自然史博物館設立準備委員会は、1958年5月に日本学術会議から国に対して出された要望、沖縄自然史科学研究センターの設立について、これを源流とし、2016年に日本学術会議から提言された国立自然史博物館設立の必要性を公表しました。提言の実質化を目指す中で、設立地として沖縄が最適であるという結論に至り、準備委員会が発足したとされております。また、国立自然史博物館の沖縄への誘致につきましては、糸須智則元県議会議員を中心に、我々公明党の県議会会派でも推進しております。具体的には、2016年に沖縄県議会定例会において、糸須県議が沖縄県議会で初めて自然史博物館の誘致を提起しました。同年、沖縄県議会定例会にて推進協議会設置を提起し、2017年、2018年に県議会定例会にて再質問を重ねてまいりました。その上で、2018年には沖縄県による国立自 然史博物館誘致基礎調査が実施され、2022年には沖縄復帰50周年記念事業の一つとして、国立自然史博物館誘致推進事業を公表するとともに、沖縄県の「新沖縄21世紀ビジョン・基本計画」において、国立沖縄自然史博物館の設置促進を施策として掲げられております。このような取り組みもあり、ここ数年、毎年のように自然史に関する数々のシンポジウムや講演会などのイベントが開催されており、誘致の動きが活発になってきていると感じております。私も国立沖縄自然史博物館の実現を絶望しており、昨年4月には沖縄及び北方問題に関する特別委員会の質問で取り上げさせていただきました。その際、文科省からは、このような大きな学術プロジェクトを進めるにあたっては、研究者や関係する学術関係機関が主体となって、戦略的、計画的に推進することが必要になると考えている。また、本構想についても、当該研究者自らが事業の内容や事業規模の妥当性などについて、学術研究コミュニティのコンセンサスの形成を進めていただくことになると承知しているとありました。また、岡田前沖縄北方担当大臣からは、学 術的な側面を含め、沖縄の自然が有する価値についてお認めいただいた上で、インバウンド誘致も含めた、県の積極的な誘致活動については承知しているので、地元の声も聞きながら、状況を注意深く見守りたいとの趣旨の発言をいただきました。内閣府におかれましたこの1年間、沖縄での国立自然史博物館の誘致活動を中止していただいたかと思います。沖縄北方担当大臣に御就任されました自民大臣にお伺いをいたします。国立自然史博物館設置の沖縄への実現について、大臣の御意見や御感想、また、思いなどをお聞かせいただけますでしょうか。
1:54:51
お答えいたします。私はこれまで、沖縄担当大臣として3度にわたり沖縄を訪問させていただきました。本島北部や離島地域にも足を運んでいく中で、沖縄が誇る大変美しい海ですとか、あるいは世界の自然遺産、世界自然遺産であるヤンバルの森などの豊かな自然にも触れてまいりました。例えば昨年末でありますが、北部地域への出張におきましては、国神村のヤンバル野生生物保護センターを視察をさせていただきまして、ヤンバルクイナなど、ヤンバルの絶滅の恐れのある野生動物の保護増殖事業や、あるいは調査研究など沖縄の生物多様性の豊かさや、あるいはその都市の思っている歴史もそうであります。その重要性についてもお話しを伺うことができました。沖縄は本土とは異なる動植物層を有する豊かな森など、熱帯特有の貴重な自然環境に恵まれておりまして、学術的な側面や、あるいは観光振興の観点を含めまして、こうした沖縄の自然が有する価値は大変貴重なものであると考えてございます。その上で一般論として申し上げれば、国立の博物館の設置となれば、当然ながらクリアしなければいけない問題も多くございます。委員御指摘のとおり、まずは文部科学省におきまして、一義的に対応されるものと認識はしてございますが、私自身も沖縄県が積極的な招致の活動を展開していることは十分承知をしておりまして、また沖縄が誇る生物多様性の豊かさですとか、その重要性がより多くの方に理解をされるということ、またこの豊かな自然が次の世代にもしっかりと引き継がれていくということが非常に重要であると考えております。引き続き、ご地元の方々のお声もしっかりと伺いながら、状況を注意深く見守ってまいりたいと考えてございます。大臣御答弁ありがとうございました。この自然史博物館、その博物館となると文科省の所管になるかと思います。ただし今、天見と沖縄で世界自然遺産登録されて、天見では天見のクロウサギを展示したりする環境省の施設があります。また、伊良本島にも伊良本山根港に関する展示をしている施設があります。沖縄本島にはまだそういう関連のものはありません。それを誘致することで、沖縄の振興、地域の振興ということで、このつながる発展が自然史博物館を通じて推進していければという思いがありまして、我が国民開発としても力を入れてまいりましたので、ぜひ応援いただければと思います。ありがとうございます。次の質問に移ります。首里城復元におけるバリアフリー化についてお伺いいたします。首里城復元につきましては、政府の皆様をはじめ、全国の多くの方々からの寄付や募金、ボランティアの方々のご協力など、大変多くの方々のご支援を賜っており、深く感謝しております。ありがとうございます。その後、現地を 視察させていただき、復元工事を見ながら、首里城の歴史や建築技術に触れられる見せる復興の取組に感動いたしました。首里城を創出後、元国交大臣の太田昭郎元大臣も一緒に創出後を見に行った際に、これは見せる復興という位置づけでやることが非常に重要だという提言もいただきまして、その後、内閣府の歴代大臣におきましても、しっかりと推進していただいていることを感謝申し上げます。昨年12月に、沖縄及び北方問題に関する特別委員会において取り上げさせていただいた、この首里城のバリアフリー化の取組につきましても、電動車椅子の増強や自動運転車両の走行実験など、積極的に内閣府の皆様に取り組んでいただいておりました。大変にありがとうございます。とりわけ自動運転車両の走行実験につきましては、先週実際に私も乗車させていただきました。車内の様子や車両からの景色など、体感させていただくことができました。今回走行していた自動運転車両は、車両側面にもディスプレイが設置されており、首里城公園内を歩いている観光客の皆さんも楽しませてくれるようなデザインであり、バリアフリー化だけでなく、首里城の広報メディアとしても効果が高そうな印象を受けました。しかしながら、こちらの自動運転車両のサービス実装はまだ未定とのことですので、ぜひこちらの自動運転車両の導入について、前向きに推進していただきたいと考えておりますが、政府のお考えを伺いたいと思います。大臣よろしくお願いします。
1:59:57
お答えいたします。まずは、近所委員におかれましては、昨年の12月の委員会におきましても、質疑の後、2度にわたり熱心に、首里城を御視察いただきまして、大変ありがとうございます。感謝申し上げます。首里城の復元にあたりましては、全ての人々が安全・快適に利用できるよう、関係団体の御意見も丁寧に伺いつつ、さまざまなバリアフリーに対しても取り組んでいるところでもあります。このうち、公園内の移動を援護いたします自動運転車両につきましてでございますが、実証実験を昨年度から実証しているところであります。今年度も、今月の23日から開始いたしまして、人員体制や、あるいは料金水準など、持続可能な運営体制についての検証を進めているところであります。今後、実証実験の結果を踏まえつつ、移動経路がまたがる、県営の公園がございますので、この公園を管理するのは沖縄県でございます。沖縄県や、実際の運営を担う公園の運営維持管理業務の自宅事業者との間で、実績ですとか、あるいは課題といったものをしっかりと共有させていただきながら、本格導入に向けた検討を進めてまいりたいと存じます。
2:01:21
大臣、御答弁ありがとうございました。今日もこの首里城復元の沖縄の自分と経済界の方々が中心に作ったバッジでございまして、皆さんも頑張っております。国の支援にも感謝しておりますし、首里城公園を管理するのは国もやっていただいていますが、沖縄県の方も、首里橋山財団に対してお金を出してやっていますので、国と県合わせて運営について応援をしていただくことが 大事だと思っておりますので、また力をともに合わせて、首里城復興に頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございます。続きまして、自民大臣の所信表明でも述べておられました、北部及び離島の振興に関連して、超小型モビリティの北部振興や離島への導入支援についてお伺いします。近年、沖縄県では超小型EVモビリティ車の開発を行っている企業が数社ございます。沖縄のような当初県においては、1日の走行距離も限られ、道幅が狭い道路も多いため、日常の交通手段としてコンパクトカーの利便性が高い地域もございます。また、バッテリー搭載の超小型EVモビリティ車を導入することによって、高騰するガソリン代の節約、観光での利活用や停電時の電源確保など、地域振興の観点において有益な取組となるでしょう。また、世界自然遺産に登録された沖縄本島北部及び入岡島における環境に配慮したモビリティとしての活用も期待できます。超小型モビリティであれば、一般的な型式指定を取得するよりも、比較的容易に取得できる認定制度というものがあると伺っております。沖縄北部や離島での超小型モビリティ の導入が成功しましたら、安心安全な移動手段、災害時の電源などで、全国の仮想地域の交通課題、災害対策にも活用が可能になるとともに、地場の自動車メーカーが生まれ、地域経済の活性化にも寄与できるようになるかもしれません。超小型モビリティの認定制度の詳細に加え、このような地域振興に資する新たな取組を推進する国の施策がありましたら、ご説明をお願いいたします。
2:03:56
お尋ねいただきました超小型モビリティにつきましては、国土交通省といたしましても、環境に優しく観光や地域振興の観点からも有効であると考えております。このため、モビリティの特性に応じた制度を設けて開発復旧を支援しているところでございます。具体的には、大量生産される超小型モビリティにつきましては、走行速度は通常の軽自動車よりも遅いことから、衝突試験の速度を低くするということをやっておりまして、通常の軽自動車の安全基準よりも緩和した基準で形式指定を受けやすくしております。さらに、少量生産の超小型モビリティにつきましては、地方公共団体等が運転者への教育を行うという安全措置を講じることなどを条件として、衝突試験を不要とするという内容の認定制度も設けておりまして、地域のニーズに応えられるようにもしております。国土交通省では、これらの制度を通じまして、今後とも環境に優しい超小型モビリティの開発・通勤を支援してまいります。
2:05:30
お答え申し上げます。ご指摘の超小型EVモビリティ、これは従来の自動車よりもコンパクトな近距離移動に特化した次世代の交通手段であり、カーボンニュートラルの実現に貢献するとともに、地域における新たなモビリティサービスとして様々な活用可能性があるものと承知しております。そのため、経済産業省といたしましては、これまでも国土交通省の形式指定を取得した車両であることを前提に、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金において最大35万円補助するとともに、新たなモビリティサービスの社会実装やその高度化を目指して意欲的に挑戦する地域の実証に対して支援するなど、超小型EVモビリティに対する取組を支援してきたところであります。引き続き、超小型EVモビリティを含む電動車の導入支援、充電インフラ整備、次世代電池やモーターなどの電動車に関する研究開発など、自動車分野の伝統を受けた取組を総合的に進めてまいります。
2:06:32
このような形で、自然をしっかりと守る意味でも沖縄北部地域のような世界自然遺産に登録されている地域、また小さな小規模離島、そういったところで電動のEVのモビリティを推進していただく上でも、島々の自治体の方々、首長の方々との円滑な認可の推進など、道路使用の指定などが必要だと伺っていますので、そういったことにもしっかりと声を聞いていただいて、また、それを購入して活用したいという方へのユーザーへの支援も、自治体の方々にも後押しをしていただくことによって、交換電池のいろんなタイプの車両でも使えるような電池なども、自動車メーカーでも開発しておりますので、そういった部分も推進して後押ししていただければと思います。そういった部分は、この離島県の沖縄でも大変有効であると思います。もし大臣がおけば、一言。
2:07:38
お答えいたします。超小型EBモビリティにつきましては、先ほどそれぞれの参考人からお答えいただきましたけれども、国土交通省や経産省におきまして、それぞれ全国的な取組として導入、そして促進が進められていると承知をしております。このため、まずは、両省の動きを注視していくことが基本となりますが、超小型EBモビリティは、委員御指摘のとおり、賃金振興に資するものと考えております。私も先ほど申し上げたとおり、沖縄担当大臣として本島の北部ですとか、あるいは離島地域に足を運ばせていただく中で、やはり狭い道が大変多くあったということや、あるいはその中でも特に、やはりご高齢の方や子どもたちもたくさんおられますので、安心・安全な移動手段が求められている地域、それから環境への配慮が特に求められる地域などを目の当たりにしてきたところでありまして、委員の問題意識をよく理解できていると思ってございます。沖縄担当といたしましても、グリーンエネルギーの導入促進、あるいは離島や北部地域の実情に応じて市町村が行う各種振興策に対する支援などの取組を行っているところでございまして、事業者やあるいは自治体からご相談をいただければ前向きに検討してまいりたいと思います。
2:08:59
大臣、非常に前向きなご答弁いただきましてありがとうございます。次に質問に移りますが、今度はヤギの話題なんですね。これは非常にローカルな話なんですけれども、また沖縄の郷土料理にはヤギ汁をはじめとしたヤギを食する食文化の推進を通じた沖縄振興をしていきたいと思っておりまして、その点についてお伺いしたいと思います。沖縄では、祝いの席や懇親の場などでヤギの肉を使った料理を食する文化があります。県民に広く愛されておりまして、太羅馬島や伊兵衛島のヤギは特においしいという名でありまして、地元の人だけでなく多くのヤギ肉愛好者から評価されていると伺っております。加えて、ヤギは日本の中でも沖縄県で特に多く生産・消費されている地域性の高い食材であり、ヤギを食する文化を全国へ普及推進することは、沖縄振興・離島振興にもつながるものだと可能性を感じております。このようなヤギの生産・消費に関するデータについては、牛・豚・鶏などの主たる家畜のように広く知られては おらず、ヤギのポテンシャルについてはあまり認知されておりません。そこで、当委員会で農林水産省において収集しているヤギに関するデータをご紹介いただき、政府におけるインバウンドや観光需要も含めたヤギ肉に対する見解についてご説明をいただければと思います。よろしくお願いします。
2:10:50
お答えします。令和4年度のヤギの使用当数については、全国で3万1千頭、うち沖縄県が約1万頭、使用個数については全国で5千7百戸、うち沖縄県が約1千100戸となっております。また、令和4年度のヤギ肉の国内生産量については約93トン、うち沖縄県は75トンとなっており、全体の8割を沖縄県が占めております。なお、ヤギ肉の輸入量については、令和4年度488トンで国内生産量と合わせた消費量は約581トンとなっており、近年、高日観光客やハラルフードの需要増加等から消費量は増加傾向となっていると承知しております。
2:11:44
ありがとうございます。ハラルにも非常にいいという話もありました。ちなみに沖縄担当、自民大臣はヤギ食したことはありますでしょうか。
2:11:57
お答え申し上げます。ございます。国家議員になる前に宮古島を訪れたときに大神島に行って、地元の方が食べているヤギ汁を勧められまして、大変インパクトのある風味の強いものでありまして、えおもぎを大量に入れておいしくいただきました。ありがとうございました。大変貴重な経験をさせていただきまして、観光客にとっても印象に残る思い出となっております。
2:12:29
大臣、もう本当に沖縄 の様々な経験をしていただきましてありがとうございます。次に質問を伺いますが、那覇空港の発着便の空港駐車場の整備についてお伺いいたします。私は沖縄地元ということもありまして、毎週那覇空港を利用しております。最近は航空便の利発着の遅れが状態化しているように感じております。航空会社のスタッフに支援理由について伺ったところ、人手不足などの影響もあるかとは思いますが、空港駐車場が慢性的に混んでいるということで、少し離れた駐車場に車を停めざるを得ず、想定していた搭乗時間に間に合わないケースも少なくないようであります。沖縄県の空の玄関である那覇空港において、空港便に遅れが生じることは、将来的な沖縄県への国際会議やイベントなどの誘致や、その他のビジネス利用、観光需要などの潜在観光客に支障を来すと考えます。ぜひ那覇空港発着便の遅延の一因ともなっている空港駐車場の整備増設に取り組んでいただきたいと思います。政府のお考えを伺います。
2:13:42
これま で3度にわたりまして、沖縄に公務出張いたしました際には、いずれも那覇空港を利用しておりますが、コロナからの観光客の回復も相まって、空港ターミナルは大変ににぎわっておりました。そして那覇空港の利便性の向上は、委員御指摘のとおり大変重要であると考えてございます。こうした認識の下、内閣府におきましては、現在国際線ターミナル地域再編事業などを実施しているところであります。また、空港駐車場の整備増設につきましては、那覇空港ビリディング株式会社におきまして、新たな立体駐車場の整備を予定していると伺っているところでもございます。内閣府といたしましても、こうした取組と連携をいたしまして、空港の利便性の向上に向けて、ターミナル地域の機能強化をしっかりと推進してまいりたいと考えてございます。
2:14:39
大臣、御答弁ありがとうございました。これまでの、今取り上げてきた北部振興をはじめ、さまざまな沖縄振興も、入り口は那覇空港でございますので、その入り口の整備、ぜひ力を入れていただければと思います。どうぞよろしくお願い いたします。続いて、最後の質問ですが、私の沖縄、地元沖縄は、南西地域の防衛体制強化に伴う具体的な支援の取組、これについてお伺いしたいと思います。2022年12月に閣議決定されました防衛三文書の発表の際に、岸田総理から南西地域を指定した防衛体制強化の方針が示されました。これを受け、南西地域にあたる私の地元沖縄では、武力攻撃事態の発生という自治体単独では対応が難しい大きな課題に対する緊迫感が高まっております。今月の19日には、八重山の石垣、武田富、米国の3市町が武力攻撃事態が発生した際に、円滑に連携し迅速に対応するため、八重山地区武力攻撃等相互応援協定を締結しました。この協定は、国境近くで海に囲まれた島々からなる八重山地域では、救援物資や避難手段の確保が困難になることが予想されるため、国や県との連携にも取り組むものだと伺っております。しかしながら、現時点では、地元市の報道によれば、自治体の応援要請をもとに、職員派遣や移植中の提供、医療支援など多岐にわたるものを3市町を相互に支援する形となっており、費用は要請した自治体の負担になるとの報道です。政府として、人や物の支援に加え、財政的な支援を含めた丁寧な支援体制を構築していただけないでしょうか。また、内閣官房が確保した、有事に住民が避難するための避難施設の整備に向けた令和5年度補正予算につきましても、総額1.8億円で事業規模にもよるとのことですが、およそ2、3団体を想定するものといった、施行的な事業にとどまっております。3月末にシェルター設計のガイドラインや政府の基本的な考え方を公表するとのことですが、現時点では対象地域についての指定はありません。防衛三文書において、政府として、南西地域の防衛体制の強化を図っています。令和5年度補正予算における避難施設整備の対象地域は、南西地域を指定すべきであります。政府の考えをお伺いいたします。
2:17:38
お答えいたします。政府としては、令和4年12月国家安全保障戦略を決定し、国、地方公共団体等が協力して国民保護のための体制を強化することとし、南西地域を含む住民の迅速な避難を実現すべく、円滑な避難に関する計画の速やかな策定や、様々な種類の避難施設の確保等を行うこととしております。こうしたことも踏まえまして、沖縄県の国民保護に関しましては、離島からの避難という困難性もあり、国として沖縄県 及び関係市町村をしっかりと支援をしているところでございます。具体的には、沖縄県八重山地域の参市町をはじめとする、先島諸島の五四町村及び沖縄県等と協力し、武力攻撃予測事態に至った場合の離島からの避難、住民の避難につきまして、先月30日、令和4年度に引き続き2回目の頭上訓練を実施したところであり、令和6年度も引き続き積極的に支援することといたしております。また、委員御指摘の参市町による総合応援協定は、令和4年度来のこうした関係者の連携による検討訓練の成果と認識いたしておりますけれども、同協定における費用の負担につきましては、武力攻撃事態等において、地方公共団体が行う国民保護措置の実施に係る費用は、国民保護法に基づきまして、原則として国が負担することとされているところでございます。次に、ご指摘いただきました、いわゆるシェルター、一定期間滞在可能で堅牢な避難施設につきましては、昨年11月、その整備に向けた設計の支援等に必要な予算を、刻付して、令和5年度補正予算で確保したところでございます。今後、ご紹介いただきましたとおり、今年3月末を目途といたしまして、シェルターが備えるべき構造、設備等に係る設計ガイドラインと、整備に係る基本的な考え方を策定する予定といたしております。これらの中で、シェルターを整備する地域に係る基本的考え方についても、検討を進めているところでございます。引き続き 、関係府省庁が緊密に連携しながら、地方公共団体の取組を支援することにより、国民保護の実効性向上に努めてまいりたいと存じます。
2:20:16
時間もありましたので、以上で質問を終わります。ありがとうございました。これにて、金城靖国君の質疑は終了いたしました。速記を起こしてください質問者いないんだけどいらっしゃ いますかではどうぞよろしいでしょうかよろしくお願いします。よろしくお願いします。
2:21:06
日本紙の会、脅威を引く無償を実現する会の奥下武光です。本日はよろしくお願いいたします。では早速、大学の先輩でもある大臣に、こんなことをお尋ねするのも恐縮なんですけれども。まずは、日本学術会議の在り方、個人化についてお尋ねしたいと思います。まず、学術会議に求められているものは何なんでしょうか。
2:21:34
内閣府日本学術会議事務局長 相川哲也君。
2:21:43
お答えいたします。日本学術会議法の全文において、日本学術会議は、科学者の総意のもとに、我が国の平和的復興、人類社会の福祉に貢献し、世界の学会と提携して、学術の進歩に寄与することを使命として設立されるとされております。また、同法第2条におきまして、日本学術会議は、我が国の科学者の内外に対する代表機関として、科学の向上・発達を図り、行政・産業及び国民生活に科学を反映・浸透させることを目的とするとされているところでございます。
2:22:18
そういうふうに答弁になっているんですけれども、あるならば、アルプス処理水の海洋法数字に、なぜ十分な反論をしていただけなかったのでしょうか。
2:22:41
お答えいたします。日本学術会議では、これまでアルプス処理水の処分の問題について、直接取り扱った意思の表出は行っておりません。日本学術会議で行う意思の表出には、個別的政策課題に具体的な意見や選択肢を提示することも含まれますが、独立した立場からより広い視野に立った社会課題の発見や、中長期的に未来社会を展望した対応のあり方の提案が期待されているものと考えております。課題の設定に際しましては、学術会議の内部でのボトムアップの視点と、広く社会からの課題解決への要請などを勘案した取組が必要と考えておりまして、リソースが限られる中で、中長期的視点、俯瞰的視点と、分野横断的な検討を要するものであるかと ともに、課題の重要性・緊急性を踏まえながら検討すべきものと考えているところでございます。
2:23:35
では、担当省庁はそのとき意見は求められなかったのでしょうか。
2:23:42
経済産業省大臣官房原子力事故災害対策審議官 湯本啓一君。
2:23:52
お答え申し上げます。日本学術会議は、科学の向上・発達を図り、行政・産業及び国民生活に科学を反映・浸透させることを目的とされているものと承知しております。他方、アルプ処理水の処分ですけれども、福島復興の大前提となる福島大地原発の廃炉のために避けて通れない課題だと認識しております。このため、政府の委員会におきまして、技術的成立性や規制的成立性、風評影響などの社会的観点から、適切な処分方法について6年以上にわたりまして議論が行われ、最終的に国内で実績があり、モニタリングを行いやすい開業方針が現実的でより確実な対応であると報告書が取りまとめられております。さらに、原子力分野において国際的な安全基準の策定・適用を行う権限を有します唯一の国際機関であるIAEAによるレビューを受け、昨年、国家総括書において、アルプ処理水の開業方針は国際安全基準に合致し、人及び環境に対して無視できるほどの放射線影響と結論付けられております。このため、日本学術会議に対しまして、アルプ処理水の開業方針についての意見は求めていないところでございます。
2:25:01
はい、ありがとうございます。そうしましたらですね、昨年の年末に日本学術会議の法人会に向けて閣議決定されたと思いますが、法人会の向けてのタイムスケジュールを教えてください。
2:25:15
内閣府大臣官房総合政策推進室室長 笹川武君
2:25:25
お答え申し上げます。学術会議の法人会に向けてのタイムスケジュールということです。今、先生ご指摘ありましたとおり、学術会議の見直しについては、昨年12月に有識者懇談会の中間報告を踏まえて、内閣府として日本学術会議を国から独立した法人格を有する組織とするという方針を決定したところでございます。ちなみにその理由としては、中間報告の中ではいくつか挙がってまして、まず学術会議の使命目的を踏まえると、独立した立場から政府の方針と一致しない見解も含めて、政府に助言を行う機能を果たす必要がある。そうすると、政府の機関であることは無尽を内在していると考えられる。会員選考の自立性の観点からも、主要国のように学術会議が選考した候補者が、手続上もそのまま会員になる仕組みの方が自然だろう。国の機関のままでの改革には制度面でも財源面でも限界があるけれども、人事組織の制度、会計法令などによる厳格な制約から外れるということで、制度的な障害をクリアできる。そんなようなことが指摘されておりました。それから、法人化により活動の拡大強化などなど可能性が広がる一方で、国の組織でないといけないという具体的な制度上のデメリットも確認されて いなかったということでございました。いずれにしても、今後この先ほどの方針に基づいて、学術会議の意見も十分に聞きながら、法制化に向けた具体的な検討を進めていくということにしております。現在、検討体制について調整をしているところでございまして、なるべく早く準備を整えて速やかに開始したいと考えております。
2:27:17
ある程度、タイムスケジュールを切って、逆算していつまでというふうな明確なビジョンを今後お示しいただけたらなと思いますので、よろしくお願いいたします。法人化後の財政について、政府方針に必要な財政は行っていくと明記されておりますが、どれぐらいのボリューム感を考えておられるのでしょうか。
2:27:46
内閣府大臣官房総合政策推進室長 笹川武史君。
2:27:55
法人化の予算のボリューム感という問いでございました。ご指摘のように、学術会議の財政基盤については、昨年12月、政府の方針にまとめております。その前提となりました中間報告においては、学術会議の目的というのは、そもそも科学の向上発展、それから国民、政府を含む社会が行う合理的な判断等に貢献するということであって、この段階としては、学術会議がそのような使命、目的に沿って活動して、期待される機能を十分に発揮するという前提の下で、国もその活動を保障し支援する責務を負う、そういう理解になっております。それから、学術会議、ナショナルアカデミーの意義、それから性格を踏まえて、政府が必要な財政的支援を継続して行うことの重要性というのも、この段階の中で触れられているところでございました。それで、具体的なボリューム感につきましては、この中間報告、それから今ご指摘あった政府の方針に基づいて、今後学術会議の意見を聞きながら、法制化に向けた具体的な検討を進めてまいりますというふうにしか、現時点では申し上げられないところでございますけれども、いずれにしても、ご指摘いただいた政府の方針の中にございますとおり、まず学術会議が国民から求められる機能を適切に発揮するために必要な体制を整備して、学術会議は活動運営の活性化、独立性の徹底という観点からも、財政基盤の多様化に努める、そういう努力も必要である。その上で政府としては、ご指摘ありました必要な財政支援を行う。それから外部資金獲得の支援に必要な措置も検討していきたいということでございます。先ほどの点と合わせて、なるべく早くスケジュール感等々をお示しできるように頑張っていきたいと思っております。岡田さん。 日本は今まで約全額約10億円の予算を毎年取られておりまして、海外では大体7割から8割程度ということで、それがいいか悪いかどうかは別として、これも次の質問に関わってくると思うんですけれども、有識者の報告を踏まえて三井氏さんは、独立性、自立性が担保されていないのではないかという大きな懸念を抱かれているという発言をされているんですけれども、学術会議が言う独立性、自立性とは何なんでしょうか。
2:30:28
内閣府日本学術会議事務局長 愛川哲也君。
2:30:37
お答えいたします。 日本学術会議におきましては、令和3年4月の総会において決定した「日本学術会議のより良い役割発揮において、ナショナルアカデミーとしての機能を適切に発揮する上で、活動面での政府からの独立や会員選考における自主性・独立性等が満たされる必要がある」としております。その上で、現行の日本学術会議法におきましても、活動面での政府からの独立につきましては、職務遂行に当たっての独立、内部管理の独立、内部規則制定権、また会員選考における自主性・独立性については、会員選考に当たっての自主性・独立性、会長の選考に当たっての自主性・独立性について盛り込まれているところとしております。
2:31:27
担当閣僚任命度、外部有識者による評価委員会を設置して、運営状況などを評価することを盛り込んではおられるんですけれども、これを独立性を阻害しかねないという反発する声が中に強いというふうに聞いております。先ほど申し上げたように、税金を投入する以上、外部評価は不可欠だなというふうに考えておりますので、こちらもきちんとしっかりやっていっていただきたいなというふうに思っております。次に、会員の任期についてお尋ねしたいと思いますが、海外では就寝制がスタンダードのようですが、日本では今後法人化含めてですけれども、議論されていくのかどうか含めて、会員の任期についてはどのようにお考えなのでしょうか。
2:32:16
内閣府大臣官房総合政策審査室室長 笹川武史君
2:32:24
ありがとうございます。法人化後の会員の任期ということでございます。これにつきましては、御指摘のとおり、検討が必要だということを、中間報告でも書き、政府の方針の中でも書いております。中間報告の中で言っているのは、6年という比較的短い任期の中で、コープテーション方式により会員制度を行う、今の制度は、学術会議の活動運営への会員の就塾、それから短い期間で再任なしとすることによる人材枯渇の恐れ、さらに諸外国のようなメンバーシップ性に由来する、慎重かつ厳格な選考の要請という観点からは、必ずしも最適であるとは言いがたい、というふうにされているところでございます。一方、中間報告の中では、もう一つ書いてまして、仮に現行の任期、再任の仕組みを見直す場合には、会員構成の硬直化という逆の面での閉会が生じないように配慮する必要もある、というようなことも記されているところでございます。いずれにしても、今段階、それから政府といたしましては、学術の進歩ですとか、社会の変化が学術会議の活動運営に自律的に反映されていくような仕組みが重要であり、そういったものを整えていくことが、慣用だというふうに考えております。他の論点も含めて、引き続き学術会議の意見も聞きながら、丁寧に議論を進めてまいりたいと思っております。ご理解よろしくお願いします。
2:33:56
同会議は、1950年と1967年に、軍事目的のための価格研究を行わない旨の声明を出されております。この声明のために防衛力の充実に関する研究を阻害する要因になってきたと考えていますが、大臣の御所見をお聞かせください。
2:34:18
お答え申し上げます。御指摘の声明について、日本学術会議におかれては、いわゆるデュアルリウスに係る研究のような安全保障に資する研究を一律に禁止するという趣旨のものではないと説明しておられると承知をいたしております。また、令和4年7月に当時の梶田学術会議の会長名で、「今日の先端科学技 術、進行科学技術は従来のようにデュアルリウスとそうでないものとに単純に二分することはもやこんなんであり、研究対象となる科学技術をその潜在的な転用可能性をもって瞬別し、扱いを一律に判断することは現実的ではない」と、こういった考えが示されたところでございます。加えて申し上げると、学術会議からは昨年9月に、用途の多様性、良遺性、いわゆるデュアルリウスでございますが、これを有する先端科学技術、進行科学技術に係る研究が大学の研究機関で円滑に実施される方策について見解が取りまとめられたところでもございます。今後、この見解が大学等の研究機関の現場にしっかりと浸透し、我が国の研究力の向上や国際競争力の強化などにつながることを期待をしているところでもございます。
2:35:50
ありがとうございます。報道ベースで見ていると、日本学術会議の方々の発言を読み解くと、なかなか法人化に向けて後ろ向きな発言をされているのかなというふうに感じておりました。先ほどから質問させていただいたように、スケジュール感もそうですけれども、 予算であったり独立性、自立性なんですけれども、同会議は国の責任で安定的な財政基盤が確保されるようにすべきだと要求をされておられます。独立性を強調するなら、国費に依存せず、自ら財政確保をするのが筋だなというふうにも思っております。国民総意のもとに設立されるというふうにも定められておりますので、ぜひ、できるだけ、法人化は当然なんですけれども、政府は国費投入をなるべく最小限に抑えられるように努めていただけたらなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。そうしましたら、大臣にはここでご退席いただいても結構ですね。ありがとうございました。それでは松村国務大臣、ご退席いただいて結構でございます。
2:37:05
はい。次にですね、国会霞が関改革についてお尋ねしたいと思いますが、私がこの世界秘書として入らせていただいたのが約26年前でして、そのときからずっと変わっていないなというのがありまして、それがですね、予算書等のですね、ペーパーレス化が全然進んでいないなというふうに感じております。今日の初めのご説明もそうですし、こうやってペーパーが毎回積まれて、予算書も冊子になってですね、大体、読まれている方は少ないじゃないかな、そのまま海管のゴミ捨て場に捨てられているというようなことが、秘書時代から多々見られていたんですけれども、これは何が問題となって進んでいないのでしょうか。
2:38:04
お答え申し上げます。予算書のペーパーレス化ということでございますが、平成12年から財務省のホームページに掲載され、利用者の方によるエクセルなどによるデータの取得も可能となっておりまして、そうした扱いと現在なっているということでございます。ただし国会の提出につきましては、衆議院規則におきまして、内閣から提出された議案、この中に予算案も含まれると思いますが、議長は直ちにこれを印刷して各議員に配付するという規定がございまして、予算書の場合で申しますれば、印刷された予算書が予算提出と同時に国会に納入され、各議員の方々に配付され、書面で閲覧することが可能となっていると。そういうことだと考えてございます。
2:38:53
今、国会でDX化を言われている中、これは本当に定められているのはわかっているんですけれども、この20何年間そこを議論されてこられなかったのかなというふうな思いです。これからSDGsも叫ばれる中、ペーパーレスは本当に必要だというふうに思っておりますので、これ、党派を超えてご提案していきたいというふうに思っております。次に、衆議院本会議における押しボタン投票導入について、これは可能なのでしょうか。
2:39:34
衆議院本会議における押しボタン式投票の導入につきましては、20年前ほどの議論になりますが、当時の議員運営庁の意向を受けまして、平成16年から17年に議員運営委員会の理事官及び格闘官で協議をされましたところ、当時はその異議を認識しつつも、現状の採決方法を変更するほどのメリットがあるとは考えがたいとの結論でございまして、同年の6月10日の議会制度協議会において、継続協議の扱いとなり、その後表立って議論が進んでいない状況にございます。ただ一方で、国会のデジタル化につきましては、現在、議員運営委員会の各会派代表者による検討会が設置をされておりますので、本件も含みまして問題提起もございましたので、御議論が進んでまいるものというふうに承知してございます。
2:40:31
ありがとうございます。こういったときに導入するにあたり、だいたい予算がどうするのだとか、そういう話にもなってくると思うんですけれども、今、BYODとか自分のタブレットを使ってという、総務省の発表ではまだ普及率10%ぐらいであると認識しておりますが、情報セキュリティの面でもリスクを切り離して考えられないということが多分最大の問題だと思うんですけれども、BYOD含めてこういったことを進めていっていただけたらなというふうに思っております。次に地方公聴会の在り方についてお尋ねしたいんですけれども、まずそもそ も何で地方公聴会を行っているのでしょうか。
2:41:18
いわゆる地方公聴会は、委員会の法案審査の過程において委員派遣を行った際に、現地で利害関係者や学識経験者などから意見聴取を行う機会を設けるものでございまして、これまでもただ委員会活動の一環として活用されてきているところでございます。
2:41:43
ありがとうございます。地方の声を聞くというところが大事なんだというふうに認識しておりますが、先日地方公聴会に参加させていただきました。国会日程が定まらない中でバタバタと設定された皆さんもそうですけれども大変だったと思うんですけれども、この地方の声を聞くということが一番と考えるなら、リモート化してどの回数を増やす方が予算的にもいいんじゃないかなというふうに思っております。今回の地方公聴会、金沢と長崎でかかったのが約650万円というふうに聞いておりますが、全体の予算の中では少ないかもしれませんけれども、こういったことも改革一つで変えていけるんじゃないかなと、今まさにこういった金額じゃなくてこういったことに取り組んでいく姿勢が求められているんじゃないかなというふうに思っておりますので、これから地方公聴会の在り方を含めてまた検討していけたらなというふうに思っております。次に国会内の通信インフラ整備についてお尋ねしたいんですけれども、こんだけDX化を言っている中でやはりこの国会内の通信のインフラがまだまだちょっと脆弱だなというふうに感じております。それがゆえに各マスコミさんもそうですし各政党でもそれぞれがまたWi-Fi等を引いてそこに勤めている感じなんですけれども、今後ここの対する改善点というのはできるんでしょうか。
2:43:24
今脆弱というお話をいただきましたが、いわゆる通信インフラの整備、特にオンライン審議、オンライン会議に資する通信インフラの整備にいたしましては、院内の書室に優先によるインターネット改善、一般光改善を前時整備を進めているところでございます。相当程度のところが整備済みになってございます。また、議会運営に係る調査等の利便性向上を図るための通信インフラ整備といたしましては、議員と議員署等を対象として、書室等に衆議院Wi-Fiを整備済みでございます。なお、優先によるインターネット改善、それから衆議院Wi-Fiの双方とも、現時点で通信速度に支障があるとは伺っておりませんが、いずれにいたしましても、このDXの活用推進に合わせまして、今後のDXに関する先生方の御議論も踏まえながら、必要な通信環境を整備、検討してまいりたいというふうに存じます。
2:44:28
大阪府では、橋本知事時代にIT化を進めるということで、全議員にiPadを配りました。その時に使用方法として、iPadに当然使用方法が出てくるんですけれども、御高齢の先輩議員たちは、この説明書を打ち出してくれと。何のためのIT化なのかわからない。打ち出しの紙代を含めて、必要経費として見込んでいても、そちらのIT化に進めていく方が、将来的にはコストが安い。それのためにインフラも整備していかないといけない。国会で働かれている皆さんのどこまでをカバーするのかという問題はあるかもしれませんけれども、皆さん、霞ヶ関からも来られて、ご自身でWi-Fiを持って使われている方もいらっしゃいますし、幅広い方がご利用できるようなインフラ整備を整えていっていただけたらと思います。先ほど時間が余ったので、申し上げさせていただくと、今、政治に求められているのが、こういった金額の代償なしの改革だと思うんです。学術会議の委員やられた方の終わった後のフォローまでされるような予算が入っておりますけれども、やはり今そういったことに使うのであるならば、自衛隊の皆様が引退された後、こういった方々の方に予算を回してあげる方が、やはり国民の皆さんに納得されるんだというふうに僕は思っております。これからの時代、税金どうしても、昨日も議論ありましたけれども、必要なものは必要といって、その税の使い方をどうするのか、これを可視化して国民の皆様に理解を求めていく方が、僕はこれからいいんじゃないかなというふうに思っておりますので、どうぞ当派を超えて、こういったことにご協力いただけたらなというふうに思います。時間ちょっと早いですけれども、これにて私の質疑を終わらせていただきます。ありがとうございました。はい、これにて奥下武光君の質疑は終了いたしました。次に内閣所管について審査を進めます。次の申し出がありますので、これを許します。
2:47:14
日本維新の会、教育無償化を実現する会の石谷雄一郎です。大臣、委員長、どうぞよろしくお願いをいたします。また、本日、この質疑に対して、我々日本維新の会は、質疑を行う2日前の夕方5時までにしっかり終わらせるということを、これはすごく注意をされているものですが、今回スケジュール的にかなり皆さんに無理をかけてしまいまして、昨日 の深夜までメールをいただいて本当にありがとうございました。本日、私が議論をさせていただきたいのは、医療船についてであります。私は、選挙区が神戸ということもあり、阪神淡路大震災を経験した地域でありますけれども、その際に私はこの医療船の話が出てきたんだと思っておりましたが、調べてみますと、平成3年、1991年に早くも多目的船舶調査検討委員会が内閣府の方で立ち上がっておりました。しかし、議論をいろいろしておられたと思うんですが、やはり平成7年の阪神淡路大震災のときに、この多目的船舶基本構想調査委員会というところで、実務課の方も入れて議論が始まったというふうに、資料を読んでわかりました。そこで、やはり一番大きなターニングポイントを迎えたのは、東日本の大震災。このときに初めて災害時という文言がつきまして、災害時多目的船に関する検討会が立ち上がっております。私は民間時代から、この異動線については有識者の方と、何とか実現したいということでやってきたんですけれども、話がグーッと盛り上がっては下がっていくと、また盛り上がっては下がっていくというのを繰り返しているのではないかというふうに思います。実際私が2年前に国会に来させていただきまして、まず入れていただいたのがこの異動線の議連であり、そして初めて議連の勉強会に出たのもこの異動線でした。そこで今回本当につらい野党の震災が起こりましたけれども、もう一度やらないといけないんじゃないかという話になっていると思うんですが、ちょっと少し私国会に来てみて、この異動線トーンダウンしていたんじゃないかなというふうに思いますので、今日の質疑を通して必ずこの異動線を成し遂げて、南海トラフや都市の直下型の震災、またこれから私たちが経験したことのない災害に向けて準備を続けていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。まず失礼かと思うんですが、多忙を受け止めておられますので、この災害時における船舶を活用した医療提供体制の整備の推進に関する法律を大臣がまず知っていただいているかという点と、加えて災害支援を考えた場合にどういった災害を想定して、この医療船、多目的船、災害時を構想しているのか、またいろいろな類型に分けていけないと思うんですが、そういった検討は進んでいるかということを、松村大臣にお伺いさせていただきたいと思います。
2:50:33
まずご指摘の法律についてでございますが、今委員からもお話がございましたが、我が党でも長年にわたって議論がございました。先ほど江藤委員もいらっしゃいましたが、江藤先生におかれては、まさしく党の議論を引っ張ってこられたお一人でもあります。委員におかれても、今回のこの法律に関しては、超党派の議連で令和3年にできあがったと、お理解をしておりますし、議論をリードいただいたものと思っております。そういう意味では、大変重要な法案であると思っております。なぜそう思うかというと、現在、私は防災担当をいたしておりまして、熊本地震や水害、そして今回の野党半島地震、ここでやはり、海路からの支援体制、医療体制、こういったものの重要性を改めて再認識をいたしておりまして、この法案につきましては、準備室を設置いたしまして、私の下で今議論を進めておるところでございますが、さらに議論を、この野党半島地震も踏まえた上で、いろいろな議論をしていく必要があると思っております。また、今後、活災時の具体的なマニュアルの策定を進めますとともに、今回の地震も参考にせねばなりませんし、ご指摘の南海トラフ地震や首 都直下地震、こういったものも、思考停止することなく、いろいろな想定をした上で、どんな活用ができるか、先発でどんな利用ができるかということをやっていかなければならないと思っております。そういう意味では、今日はいろいろなご議論の中でご指摘いただけるもの、ご指摘いただけるものがあるものだと思っておりますので、それをまた参考にさせていただきながら、しっかりと準備を整えてまいりたいと、このように考えております。
2:52:22
はい、ありがとうございます。大変勇気の湧くような心強い答弁をいただきまして、関係者のみんなは喜んでおられると思います。そしたら、ちょっと細かい内容に入っていきたいと思うんですが、これは防災政府参考人の方にお伺いをさせていただきます。医療支援などを先発で行うことを想定した場合、それに当たる医療従事者、災害時にすぐ確保できるかという体制づくりが非常に重要になってくると思います。この体制づくりを、先発活用医療推進本部がこのような機能を備えているのかということと、本部は 総理と国務大臣から構成されるというふうに書かれておりますが、実動体制はどのようにしていくのかということをお聞きします。
2:53:26
お答えいたします。法の施行に向けて、これまで内閣官房を中心に、関係府省ですとか、医療従事者の皆様とも協力いただきまして、実際に船舶を活用した実動訓練を重ねるなど、十分な調整を行ってきたところでございます。発災時に迅速かつ的確な活動を実施することができるように、引き続き、これら関係者と訓練等を通じて連携強化を図ってまいりたいと考えております。また、大規模災害時に活動する医療従事者につきましては、これまでも都道府県の災害対策本部のもとに設置される保健医療福祉調整本部、ここにおきまして、総合調整を行っているところでございます。船舶で活動する医療従事者につきましても、陸上での活動と同じ枠組みで調整することが望ましいというご意見もございましたので、現在都道府県と十分な連携を図ることが不可欠と考えており、調整を進めてまいりたいと思っておりま す。次に、御指摘のありました船舶活用医療推進本部でございますけれども、こちらは法律に基づき、まずは整備推進計画の策定をはじめとする対戦整備を進めることを想定しております。先ほど申し上げました連携強化の必要性も十分に踏まえまして、計画の策定に取り組んでまいりたいと考えております。
2:54:48
はい、ありがとうございます。今、県との連携という話が出ましたので、松村大臣恐れ入ります。5番目の質疑を先にさせていただきたいと思うんですが、災害になると県が対策本部になります。県の災害対策のレベルを上げていかないと、船舶を利用した際、医療提供ができないのではないかなというふうに思います。ですから日頃から訓練をどうしていくかということと、県の医師会と訓練をしていくことが必要ではないかなというふうに思います。船ですので、私も視察をいかせていただいたんですが、やはり揺れますので、私も船用意をちょっとしました。そういった特殊なところで医療を提供していくとなれば、相当この適材適所で訓練をしておかないといけないと思うんですが、そのあたりのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
2:55:45
やはり災害時における県の都道府県の果たす役割というのは非常に大きいと思っております。私も熊本県で被災をいたしまして、今回石川県といろんな形をやって、県によってそれぞれ違うんだなということも感じておりますし、やはり訓練の重要性であるとか、県の重要な役割を担っていらっしゃるなと。それを政府がどうバックアップできるか、これはやはり控除の中で、並走からの連携が必要だなというふうに思っております。その上で先生御指摘の船舶を活用した医療体制であったり、いろんな支援でございますけれども、既に昨年先生も訓練に参加、視察いただいたと聞いております。その上で私も報告を受けておりますのが、やはり甲板上が寒いであるとか、揺れるであるとか、あるいはなかなか無線がつながりにくいとか、多様な問題点が実証できたところでもございます。こういったものはどう対応していくのかということがまず一つあると思います。その上で御指摘の、やはり医師会の皆様方や医療関係者の皆様方と、発災がしたから早速集まれということではなく、やはり慣れていらっしゃらないと、状況をしっかり理解いただいた中で、医療従事者の方々と連携を密に取りながら、その実務に当たっていただく体制が非常に重要だなと実感をしておるところでもございます。今後、各都道府県、あるいは各府省と連絡を取りながら、今後どういった体制づくりをやるべきなのか、また課題の検証、それに対する対応、こういったものについて議論を進めてまいりたいと考えております。
2:57:28
私も視察に行かせていただきまして、民間フェリーなんかで医療モジュールを入れて、医師の方も一緒にやらせていただいたんですが、先大臣がおっしゃっていただいたとおり、私も非常に寒かったなという思いも感じておりますし、様々な問題をそこで感じました。ですから、やはり県との連携強化、そして県のやはり体力もあると思いますので、財政面とか、医師が 多い、看護師さんが多い、そういったところのいろいろ違いもあると思うんですね。そういったところも考慮していただいて、計画を進めていただきたいと思います。それでは、国土の政府参考人の方にお伺いをさせていただきます。1-3の質問にします。物資輸送でも医療支援でも船舶が水土に着岸できる必要があります。野田半島の、野田の地震の場合、和島港での支援船の受入れですね、確保するための対応はどうだったのかということでですね、災害はどこでも起きますので、今回の地震を踏まえて、地方港湾もですね、含めた全国の港湾での岸壁のですね、耐震化を進めるべきではないかと思うんですが、このことについてはお考えをいたします。
2:58:45
国土交通省大臣官房技術参事官西村拓君
2:58:58
お答えいたします。今般の野田半島地震の発災を受けて、和島港ではテクフォースなど、速やかに被害状況の確認を行い、1月4日より支援船の受入れを開始したところでございます。今般の地震を見ても明らかなとおり 、地理的制約の厳しい離島半島におきましては、災害時に港湾機能が停止した場合、人命救助活動や緊急物資輸送に支障をきたす恐れがあり、港湾の果たす役割は大きなものであると認識しております。このため、地理的制約の厳しい離島半島におきましても、住民の避難ルートの確保及び緊急物資の輸送などの観点から既存ストックを最大限活用しつつ、耐震強化岸壁を適正に配備すべきであると考えております。国土交通省といたしましては、離島半島における岸壁の耐震化など、港湾において必要な防災減災対策を進めてまいります。
3:00:02
ぜひ、地方の港も目を向けていただいて、強化できるところ、予算も関係があると思いますが、できるところはしていただきたいと思います。物資の輸送に関しましては、港が使えるようになっても、その先の道路の機能が円滑でないと物流は通っていかないと思います。野田半島の地震を踏まえて、災害直後の道路警戒が重要だと考えていますが、そのあたりのお話を、国土の政府参考人の方からお答えをいただきます。
3:00:36
国土交通省大臣官房審議官 長谷川智寛君
3:00:42
お答え申し上げます。人命救助や物資輸送を警察消防自衛隊などの関係機関が迅速かつ円滑に実施できるよう、速やかに道路警戒を行うことが非常に重要であると認識しております。今回の野田半島地震においては、発災後直ちに石川県や建設技法団体、自衛隊などの関係機関と連携して警戒方針を共有し、24時間体制で道路警戒を実施しております。この結果、発災翌日には七尾市から和島市、鈴市、野戸町までの通行を確保し、約1週間後の1月9日には主要な幹線道路約8割、約2週間後の1月15日には約9割の道路警戒が完了し通行可能となっております。また、重要インフラへのアクセス道路についても、自治体や他のインフラ管理者からの要請を受け、道路警戒を行ってきたところであります。引き続き国土交通省といたしましては、関係機関とも連携し、道路警戒を進めていくとともに、本格復旧に向けた対応を進めてまいりたいと考えております。
3:01:58
この答弁のやりとりの間に、1週間で8割、2週間で9割復旧しているということを聞いて、ちょっと驚いたんですけれども、実際、物資が届いていないところもあるという話も聞きましたので、そういったあたりでまた違う機会に質問させていただきたいと思うんですが、医療船には、やはり重機も積んでいくこともできると思いますので、医療モジュールだけではなく、重機を積んで、それを下ろして、あとコンテナですね、今回コンテナが非常にトイレであったりとかキッチンカーであったりとか活躍しましたので、そういったものを積んでいくということも考えるのではないかなというふうに思っております。それでは少し質問の方向性を変えて、質問をさせていただきます。災害時に自衛隊の輸送艦、軍艦に民間人を収容できるのかということが一つあります。自衛隊の大きな役割は災害支援、災害救助ですので、もし現状の問題で法解釈であったり、必要な法解釈があればどういったことがあるのかということをお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。これは防衛2役に1人ということなので、どちらか。
3:03:17
はい、すみません。失礼しました。はい、市谷委員の質問に答えたいと思います。災害時においては、自衛隊は災害派遣ということで任務としてあるわけでございますけれども、この際、輸送艦等を活用した捜索救助活動を実施しております。今般の野党反対自身でもそういったことを海上自衛隊の船が行いました。実際、東日本の大震災の災民も、孤立地域から救助した援児を、護衛官の高波が保護いたしまして、艦艇内で食事を提供したほか、護衛官の懲戒が漂流していた生存者を発見救助し、艦内で保護をしております。このように、救助した被災者の皆さん等を一時的に海上自衛隊の艦内で乗艦させることは法的にも全く問題がないというふうに理解をしております。はい、ありがとうございます。松本先生はプロフェッショナルですので、一緒に視察も行かせていただいて、大変心強いと思います。私も補給艦の大見に視察を行かせていただいたときに感じたことなんですが、自衛隊の補給艦を医療船として使った場合に、移住環境が一般の方にはかなり厳しいなというふうに感じました。そして私も医療従事者でもありますので、感じたことは、とても怪我した方が歩いてまたげないような高い敷居もあったりとかして、非常に現実的になるのかなということも考えておりますが、この多目的船、災害時の多目的船で自衛隊の輸送艦を使うということも視野に入っているというふうにお聞きをしております。そこで、民間にも対応するような修繕が必要であるということなんですが、かなりの費用がかかると思うんですが、このあたりどう考えておられるかということで、あとやはり人材の面で、防衛医官や保健師、看護師さんなどの自衛官の方の確保をどうするか、解決策の一つとして、防衛医大の店員を増加するとかというような考えがあるのかということについてお伺いをさせていただきます。これも防衛の政府参考にの課題にお願いいたします。
3:06:02
御答弁申し上げます。災害時における、戦爆を活用した医療提供体制の整備にあたりましては、先ほど内閣官房の方から御答弁ございましたとおり、関係府省が協力して検討を現在実施してきているところでございます。防衛省といたしましても、この政府全体の検討の中で必要な役割を適切に果たすべく、御指摘ございました自衛隊官邸の活用、そして自衛隊委員会等による対応も含めまして、引き続き検討を行っていく考えでございます。
3:06:36
ありがとうございます。ぜひ検討を進めていただきたいと思います。続いては、白鳳ですね、なっちゃんワールドのことをついて質問をさせていただきます。白鳳は、被災者の方のケアを今回行われたとのと半島でですね、なっちゃんワールドは自衛隊職員の方のケアをされたということを聞いております。そこで自衛隊の方のケアや救測所はどこでされたのかというところをお聞きをしたいと思います。これも参考人の方にお願いいたします。
3:07:31
ご答弁申し上げます。野党反当時支援の対応に従事している部隊等の隊員につきましては、ローテンションを行いながら、例えば学校やコミュニティセンター等の活動地域、勤務の施設に加えまして、石川県内の陸上自衛隊金沢駐屯地、それから航空自衛隊小松基地などにおきまして、適切に救測をとり、疲労の回復を行ってきております。このように適切な救測、そしてケアを行う等によりまして、被害の防止に最新の注意を払いながら、災害派遣活動を継続しているところでございます。
3:08:10
なっちゃんワールドと白王についてでございますが、これは1日の日に木原防衛大臣にお願いをいたしまして、熊本地震の時も白王に来ていただきたいので、こういった手当ができないかと、またお風呂の手当ができないかと、1月1日の日に依頼をし、すぐ手配をいただいたところで、白王については宿泊ができますので、1泊2日方で、仮設にいらっしゃる方々に救測をとっていただいて、お風呂に入れると。なっちゃんワールドに関しては、自衛隊の皆さんもそうでございますが、シャワーがございますので、救測室として使っていただいたという形でございます。その後、洗濯の要望が大変多くございまして、洗濯機等もつけた中で、なっちゃんワールドではそういう対応をいただいているということでございます。
3:09:02
ありがとうございます。私も熊本地震で、非常に白王が 大浴場もあったりレストランも備えていて、4月に発生して5月下旬まで被災者のホテルのような形で、非常に重要な役割を担ったというふうにお聞きしておりますので、すごいそこは重要だなと思っておるのですが、今回、野党の震災の際に、NPOさんもたくさん行かれて、しかもそれも結構規模の大きいNPOさんもかなり行かれたと思うんですが、お話を聞いていると、やはり廊下で寝ていましたとか、休息するところがなかったですとお話を結構いただきまして、そこは自前で支援者の方がキャンピングカーを持ってきてくださって、何とかなったということもあるのですが、やはり災害時にいる医療従事者、ケアの方が受ける精神的ストレスというのは、かなりのものがあると思います。目の前でそれこそ人が亡くなっていくようなところを、ケア、医療を提供していくということですね。こういったところは、これ自衛隊の方も含めて、私は自己完結だということなくて、ぜひこの薄紅やナッチャーワールドも自衛隊の方にも使って いただいて、休息をしっかりとっていただくということができればと思いますし、この薄紅は500人ぐらいは乗れるはずだと思います。そこを今回200人から250人ぐらいだったと思うんですが、ここは少し改装していただいて、雑魚寝はよくないというふうにお聞きもしているのですけれども、やはりお風呂に入ったり温かい食事を食べるというのは何よりだと思いますので、ぜひ考えていただけたらというふうに思います。それでは次、予算についてお伺いしたいのですが、この薄紅とナッチャーワールドは10年間で250億円、これが安いのか高いのかという問題もあるのですが、まずPFIをどのように考えて、国が直接やる事業と比較して、どのようなメリットとデメリットがあるのかというところを、防衛の政府参考人の方にお伺いいたします。
3:11:04
防衛省防衛装備庁装備政策部長坂本大輔君。
3:11:09
(保護者の方々の答え)お答えを申し上げます。今委員御指摘のとおり、波恒及びなっちゃんは防衛省がPFI方式により契約をしておりますので、これら先発は民間事業者が所有をして維持管理をしているところでございます。目的といたしましては、災害派遣も含めた事態対処の際、あるいはそれに備えた訓練、平時の際の訓練において、多数の人員あるいは車両を運ぶ、そういった手段を確保するためのものでございます。御指摘のPFI方式で行うことの意義についてでございますけれども、これを仮に自衛隊が自ら先発を保有するということになりますと、そもそもその先発を取得するための予算が必要になりますし、運行や整備、これも自ら行いますので、自衛官を確保増員する必要がございますし、またその拒否訓練を行う必要がございます。また先発の日々の整備のための機材をもって、自ら維持整備あ るいは管理をする必要がございますが、PFI方式でございますと、これらを効率的に民間の方々にやっていただくことができると、すなわち国の業務負担が相当程度軽減されるのではないかと、このように考えているところでございます。
3:12:48
はい、ありがとうございます。確かに船を作るだけで350億ほど、そして医療モジュールを入れると500億、年間の維持費が225億というふうに 試算されておりますが、私はこれ防衛装備品として病院船を持つことは、日本国内のみの必要性を満たすだけではなくて、やはりアジアの地域の安全保障を高めるというふうな、支援に迷惑立つのではないかというふうな、直接的な支援ですね、というふうに思いますので、ぜひそこも検討の中に入れて いただけたらというふうに思います。それでは松原大臣に御質問させていただきたいんですが、船舶活動医療において複数の船舶を用いて、これは民間のですね、そしてヘレバットを有する自衛隊の艦艇なども連携しながら、活動するということは、私は非常に自分がしたとおりに生かしていただいて、自衛隊の補給艦を載せていただいたり、フェリーロックを載せていただいたりして、これはやはりタッグを組んでやる方が、本当の大震災、大きな災害のときに有効じゃないかなというふうに考えるんですが、大臣のお考えをお聞かせいただきます。
3:14:03
重要な御指摘だと思っております。今回の野党半島地震におきましても、陸路が土手をしていたしましたので、空から、それから海から、いろいろなアプローチを検討いたしました。今回、孤立した集落がございましたが、これは全部ヘルコプターで自衛隊の皆さんにお願いをして、救出をいただいたわけですけれども、このときに病院に運ぶのか、あるいは小松基地経由で1.5次避難所に運ぶのか、こういったオプションが出てくるわけですけれども、やはり空からの遺想、それを連携した形で、常日頃から訓練していくことは、非常に重要であると思っております。ただ、自衛隊の皆さん方との、民間との、やはり連携を取る上での問題点、これも1つ考えておく必要があるなと申しますのが、今回、自衛隊の皆さんに孤立集落に迎えに行っていただきましたけれども、このときに木原大臣からも、くれぐれも自衛隊の皆さん方は、その中に10人いらっしゃったとして、1人だけ私は行かないとおっしゃった人を、無理やり連れてくる、あるいは説得することはできないと、あくまでも行きたいという方々を乗せてくるだけだと。したがって、ぜひ地元の役所の皆さん方を同行させて、ちゃんとお話をしていただく関わりをつくってくださいと、こんな連携を取りました。したがって、それぞれの組織で命令形とも違いますので、これが民間の、また集合体というのがありますと、そういった課題をどう調整していくか、こういう検討が今後必要だろうと思っております。したがいまして、趣向提出することなく、いろんな災害を想定しながら、どんな連携が取れるのか、こういった検討を進めていきたいと考えております。
3:15:50
ありがとうございます。まさに今おっしゃっていただいたとおりだと思います。今回の災害時の多目的戦の議員立法は、何て言うんですかね、理念法ですので、ここから実務を積んでいく中で、今言っていただいた議論も、ぜひ私たちもしっかりと議論をさせていただきたいと思います。残り1分になりましたので、質問はこれで終わらせていただいたので、私が考えるのは、この防災もやはり日本の、医療防災の産業は日本の中核になっていくのではないかというふうに、私は考えております。今までは豊かさのための産業創生というか、産業をつくってきたと思うんですが、これからは、私は安心安全の産業、これをしっかり打ち立てていくことが、日本の成長につながるのではないかと思っています。私は泥水をきれいな水にするというような、ベンチャー企業にも行かせていただいたのですが、そこも8年かかってやっとその技術をつくったと、じゃあここから商品化していくというときに、資金が足りなくて、海外の企業にM&Aされてしまうとか、そういったことが非常にもったいないなと思っていますので、そういったところの後押しも、ぜひ大きな視野でしていただけたらと思います。この議論が始まって、阪神淡路が始まって29年経ちます。来年30年ですので、ぜひ何か結果を一つ出せたらと思いますので、どうぞご協力をお願いいたします。本日ご質問の結果をいただきまして、ありがとうございます。終わります。ありがとうございました。これにて市谷雄一郎君の質疑は終了いたしました。午後1時から本文科会を再開することとし、この際休憩をいたします。
4:19:40
休憩前に引き続き会議を開きます。内閣府所管について審査を進めます。子ども家庭庁について質疑の申し出がありますので、これを許します。
4:19:56
自由民主党・京都一区の勝目康史でございます。本日は、予算委員会の第一文化会、子ども家庭庁さんに対する質疑ということでよろしくお願いいたします。
4:20:07
早速でございますが、本日は政府参考人さんの方でしっかりご答弁をいただけるということでございますので、加藤大臣はご台席いただいて結構でございます。加藤大臣、ご台席いただいて結構です。
4:20:34
それでは、順次質疑の方を進めさせていただきたいと思います。昨年12月に子ども未来戦略が閣議決定をされました。現在審議中のこの予算は、まさにそ の戦略実行の初年度の予算ということになるわけであります。そしてまた、その実施のための根拠となる子ども子育て支援法等の一部改正法案というものも、今国会で審議予定ということでありまして、
4:21:03
まさにこの国会は子ども真ん中実行国会ということだろうと思います。今回の子ども未来戦略でありますけれども、国や地方の施策事業の羅列にとどまることなく、その前提条件とも言うべき経済社会の在り方についても正面から捉えて、
4:21:25
例えば、若い世代の所得の向上であるとか、あるいは社会全体の構造、意識の変革といったものを基本理念の柱に据えております。このこと非常に重要だと私は思っております。国や地方公共団体による給付額がいくら多くても、前提としての経済政策がうまくいかずに、
4:21:48
若い世代が暮らしの経済的基盤を確保できなければ、家庭を持ち子どもを産み育てるという希望を持つこと自体が難しくなるからであり ます。バブル経済崩壊後、経済的苦境にあった、いわゆる失われた30年の間、企業が3つの課長と言われていましたけれども、雇用、設備、債務、これを圧縮するためのコストカットを進めてきた。
4:22:16
その結果、雇用は不安定化をし、給料は上がらず、設備の老朽化で生産性も上がらないという時代がずっと続いてきました。リーマショックという大腐朽期もあったということであります。この30年という期間ですが、段階ジュニア世代、私もその1人でありますが、社会に出てからの30年とぴったり一致をするわけであります。段階ジュニア世代が次の人口のボリュームゾーンをつくることができなかったというのは、このことと無縁ではないんだろうと、
4:22:45
こう考えるところであります。段階ジュニアその体操は50代になっております。次の世代というにはちょっと難しい年代に入っております。しかしだからといって、もう駄目だと諦めてしまっては、これは日本の未来はないわけであります。さらにその先、2000年代に入ると出生数のペースが急減をしているということで、
4:23:11
この生産年齢のことを考えますと、出産年齢のことを考えると、2030年代に入るまでのこれからが極めて重要な時期だということであります。コストカット経済を奪起して、物価高に負けない地に上げ、大企業も中小企業も、高低価格分野も、公共調達の分野も、その遺憾を問わず必ずこの地に上げを実現するんだということ。
4:23:38
これが令和6年度予算に込められた共通するメッセージであるということです。こうした経済環境を前例のない次元の異なる子育て支援につなげていきたいと考えているところであります。具体の施策を担う子ども家庭長の皆さんは、まさに日本の未来を背負っておられるということでありまして、ぜひ御尽力をお願いしたいと思います。先ほど、暮らしの経済的な基盤なしには、家庭に ついても子どもについても、
4:24:07
思い出すこと自体が難しい、こういうことを申し上げました。少子化の要因の一つに未婚化、晩婚化があると言われて久しいわけでありますけれども、足元ではそもそも、結婚に対する希望の縮みのような現象が起きています。2021年の国立社会保障人口問題研究所による、いわゆる結婚と出産に関する全国調査によりますと、
4:24:33
男女とも未婚者の生涯の結婚意志が急減をしています。男で85.7%から、今回81.4%、女性は89.3%から84.3%ということです。結婚したいけどできないということではなくて、そもそも結婚する意志が失われてきているという方、そういう方が増えているということです。また、結婚すれば、じゃあ子どもを見たいというふうに思うかというと、この前提も崩れ始めてきています。
4:25:01
未婚者の平均希望子ども数は、男が前回1.91から1.82に、女性が2.02から、なんと今回は1.79ということであります。結婚しているご夫婦の平均理想子ども数も、2.32から2.25と低下をして、これは長期トレンドでもあるわけであります。この間、希望出生率1.8、これを実現しよう、こういうことを目標に掲げてきた、
4:25:29
希望と現実のギャップを埋めようというのが、少子化対策の一つの方針であったわけですが、今やこの希望そのものを再生しないといけないという状況になっているのかな、これが現実というふうに思います。こうした結婚意思あるいは希望子ども数の低下を受けて、子ども家庭調査案としてどのように対応していくのかをお伺いしたいと思います。特に加藤大臣、先日私の地元京都にお越しになって、
4:25:57
婚活応援センターをご視察をされて、婚活マスターの方とか、あるいはご成約をされた当事者の方と意見交換をされているわけですけれども、そういったことも踏まえて、 子課長さんの取組を伺いたいと思います。
4:26:23
委員御指摘の未婚家、晩婚家に関しましては、若い世代の結婚をめぐる状況を見ますと、男女共に以前8割以上の未婚者がいずれ結婚するということを希望しながらも、適当な相手にめぐり合わない、結婚資金が足らない、もしくはまだ必要性を感じないなどを理由として、結婚に至っていない状況にあると承知をしております。
4:26:50
これにより、若い世代の結婚の希望と現実の乖離をできる限り小さくするような環境の整備が必要となっているところで、まずは政府全体で所得の向上や雇用の安定など、若い世代の経済的基盤の安定を図るための取組を進めるとともに、子ども家庭調査におきましても、出会いの機会、場の提供、結婚資金や住居に関する支援など、地方自治体が行う取組を
4:27:19
「基礎子家対策重点推進交付金」により支援をしているところでございます。先日1月13日に加藤大臣が京都府の結婚支援センターを視察させていただきまして、センターを通じて結婚した成婚者の方々等と意見交換をさせていただきましたところでございますが、京都府ではボランティア、婚活マスターでございます。によるきめ細やかな伴奏型の結婚支援が行われており、
4:27:46
結婚者からも安心感があるといったご意見を伺ったところでございます。子ども家庭調査におきましては、このような伴奏型の結婚支援についても 、「地域少子化対策重点推進交付金」で積極的に支援してまいります。また、希望子ども数の低下につきましては、その背景として、子育ての経済的、精神的負担感や、子育てと両立しにくい職場関係等があると考えられます。
4:28:15
この課題を踏まえ、政府といたしましては、未来戦略の加速化プランに記載した「ライフステージを通じた子育てに係る経済的支援の強化や、若い世代の所得向上に向けた取組」、「全ての子ども子育て世代を対象とする支援の拡充」、さらには「共働き、共育ての推進」等の各政策に全力で取り組むこととしております。子ども家庭調査といたしまして、若い世代が希望通り結婚し、
4:28:42
子どもを産み育てることができる社会を目指し、スピード感を持って取り組んでまいります。
4:28:49
ありがとうございます。今ほども冒頭に、所得の向上であるとか、経済的な基盤について言及がありました。まさに、希望と実態・現実のギャップを埋めるために、今回、未来戦略に定められた各政策を着実に実行していただくということとともに、
4:29:10
まず希望の水準も上げていかないといけないわけでありますので、これはやはり経済環境によるところも大きいと思いますし、また実際こういう政策が展開されていくことで、子育てに対するさまざまな経済的・精神的負担が軽減されているという実感を持って、若い方がそういう中にいれば、希望の再生というものにもつながってくるんだろうというふうに思います。政府全体を挙げて取り組むべき課題だと思いますので、
4:29:38
ここは調査の中心になって取り組みを進めていただきたいと思います。続いて支援金についてお伺いをしたいと思います。この前例にない規模で少子化対策、子ども子育て支援を実行するためには、当然財源をどうするのかということ、この議論がセットでないと、無責任な議論になってしまいます。これらの支出というのは、毎年発生をするいわゆる経常経費でありまして、
4:30:03
全てを永続的に国債に頼るという性質のものではないというふうに考えております。他方で、今足元の経済情勢、国民生活の実態に照らせば、給付が増える以上負担増も当然だ、などという意識も持つべきではないというふうに思います。冒頭述べましたとおり、現役世代の暮らしの基盤が成り立たなければ少子化は止まらない。
4:30:29
国民生活に寄り添いつつ、高級的な財源をどういう形で確保するか、ぎりぎりまで考え抜かないといけないと思います。今回の支援金もそういう発想、考え方の下で設計されたんだというふうに私は理解をしています。負担増についての議論は、負担増があるかないか、それがいくらかというだけではなくて、そのことに伴う給付増がいくらあって、
4:30:56
財源は全体としてどのように手当てをされていて、支援金はそのうちどれくらいの割合を占めていて、かつ経済全体の動きの中で、その実質的に意味するところは何なのかということをパッケージで議論をしないといけないというふうに考えております。
4:31:16
その横での負担増についても、実質的負担というものを考慮せずに評価するというのは、まさにこれこそデフレマインドの現れじゃないかとも考えられるわけであります。脱デフレ経済への移行、つまりは物価高に負けない賃上げを持続的に果たすことで、実質的負担を抑制していくということは、何らおかしいことではないと思いますし、
4:31:45
現下の環境に鑑みれば完全なにそらごとだというものでもないと思います。ただもちろん何もしなくても実現できるものでもないので、ここは並大抵ではない政策努力が必要だということ、これは先ほどの質問でも申し上げたとおりであります。こうした点も踏まえて、今回の支援金に対する考え方、改めて全体像をお示しいただきたいと思います。
4:32:07
子ども家庭庁熊木長官家房総務課支援金制度等準備室長
4:32:13
お答えいたします。子ども未来戦略におきまして、少子化というものは国内最大の危機と捉えまして、全ての子ども、子育て世帯を対象とする切れ目のない様々な支援拡充を果たすということで、今般3.6兆円に及ぶ加速化プランというものを決めたということでございます。その中でも検討しております支援金制度は、児童手当の高校生年代への延長などの抜本的拡充ですとか、妊娠・出産時の10万円の給付や子ども誰でも通園制度といったものの制度化、さらには共働き共育てを推進するための各種の施策、例えば手取り10割といったものですとか、時短就業給付といったものの創設、自営業フリーランスの方等の育児中の国民年金保険料免除といったものに重当することといたしております。これらの施策拡充は全て、いわば公共的な改革でございます。この3.6兆円のうち2.6兆円は歳出改革と規定予算の最大限の活用ということで確保することといたします。これらが合わせておよそ7割強となります。残る1兆円につきまして支援金制度を構築するということであります。この支援金制度の導入に当たりましては、これは何度か申し上げておりますけれども、歳出改革を基本としつつ賃上げと合わせて保険料負担の軽減効果を生じさせて、その範囲内で導入するということとしております。この賃上げによって雇用者報酬が伸びれば社会保障負担率の一層の軽減につながり、支援金の導入によって社会保障負担率が上昇しないということがより確実になるということでございますので、政府として徹底した歳出改革に取り組むことと合わせまして総力を挙げて賃上げに取り組んでまいります。まさに少子化対策と経済対策を車の両輪としてそ の調和を図るということが私どもの方針でございます。
4:34:20
はい、ご答弁ありがとうございます。この今支援金の議論はもともと1人当たり、これはもう本当に算数のレベルで500円といったのが、ただ具体的なことに照らしてみれば1000円を超えるケースもあるんじゃないかというようなことで、非常にわかりにくい議論で、しかも500円か1000円かどうなんだというそこに議論が集中してしまっていると。これがかえってこの全体像を見えにくくして、国民の皆様への理解を阻害している面があるんじゃないか、こんなふうに考えるところでもあります。常にこの全体像というものをお示しをしていただきながら、国民の皆様にわかりやすい説明、広報というものをお願いしたいと思います。これからまだ法案審議も含めてこの議論続いていくと思いますけれども、そういう問題意識を常にお持ちをいただきたいというふうに思います。まさに少子化対策と経済政策というのを車の両輪、これが常についてもあるということだと考えております。よろしくお願いいたします。続きまして3点目は、電子保守手帳の関係でお伺いをしたいと思います。この未来戦略におきまして、子育て世帯の利便性向上のための子ども政策DXについても盛り込まれております。中でもこの電子保守手帳につきましては、各自治体が主導する形で電子保守手帳と、一応弁議上言っていますが、厳密に言うと保障保険法上の保守健康手帳に当たるものではないという整理が今のところされているわけですので、この名称自体、留意がいるかなとは思っておりますけれども、いずれにしてもこの普及が進んでいます。これは各自治体の努力を他とするものではありますけれども、他方で全体像の設計、あえて言えばフィロソフィーがない状態で現場実装が進んでしまっていまして、別の問題もはらんでいるんじゃないかなと、そういう問題意識を持っています。それは何かというと、いわゆるベンダーロックインに陥ってはいないかということであります。今、自治体の業務については標準化というものを進めているわけでありますけれども、この保守保険の分野においてもその一環として取り組むべきであろうというふうに思っております。例えば、この転居先の自治体が別のベンダーの保守保険アプリを使っている場合であるとか、ずっと同じ自治体に住み続けているんだけれども、その自治体がアプリ事業者を切り替えたといったときにデータの移行ができないということが、これは実はもう既に起こっております。データポータビリティのない母子健康手帳というのは、これは母子健康手帳の機能を果たさないと私は思うところでありますので、これはやはり国において早急に対処すべきだというふうに考えております。母子保険法が、この法律の文言が母子健康手帳の電子的な交付を排除しているわけではない、そういう解釈に立たれていると思いますけれども、簡単に言うと電子化されていれば何でもいいというわけでもやはりないと思うんです。これはデータポータビリティのない電子母子手帳というのは、これは駄目なんだというところまで持っていかないといけないんじゃないか、そう考えております。現在、デジ調の方で開発されたPMHによる情報連携、これを進められているものと承知しておりますけれども、こうした動きも含めてどのようにこの問題を進めていかれるのか、お考え をお聞かせいただきたいと思います。
4:37:58
お答え申し上げます。母子保険法に基づき市町村が交付をする母子健康手帳でございますけれども、現状、紙の手帳の交付と記載を前提として運用が行われております。一方で先ほど先生からご指摘いただきましたように、全国の自治体で母子保険アプリ等の電子母子保険ツールが導入されており、およそ半数以上の自治体で導入されていると承知をしておりますけれども、こういったことは子育て世帯の利便性の向上につながるものとして、ニーズが高いものと考えております。こうした現状を踏まえまして、昨年の11月、子ども家庭審議会におきましては、母子健康手帳の電子的な交付に当たって混乱が生じないように、より利便性の高いものになるように、今後、電子化された母子健康手帳が最低限持つべき機能ですとか、母と子の情報連携や、母親以外の保護者の情報の共有管理のあり方ですとか、電子化された場合に紙の母子健康手帳からの移行をどうしていくか、こういった課題と対応を整理していくべきというふうな指摘をいただきました。また、加えまして、昨年12月のデジタル行財政改革中間取りまとめにおきまして、住民・医療機関・自治体の間で、母子保健情報を迅速に共有・活用するための、ただいままさにご指摘いただきました情報連携基盤の整備、これと合わせまして、電子版母子健康手帳を活用して、スマートフォンなどで、検診の受診や結果の確認を可能とするなどにより、母子保健DXを推進するという方針が示されております。こういったことから、ホログ家庭庁では来年度、実施事業を行うこととしております。母子保健情報連携基盤の拡充とともに、電子版の母子健康手帳に係る課題対応を整理して、2025年度にはガイドラインを発出をして、電子版の母子保健手帳の普及につなげていきたいというふうに考えております。こういったことから、電子版の母子健康手帳をはじめとした母小健DXの検討を適切に進めてまいります。
4:40:09
2025年にはガイドラインをということであります。今、省令の方で、上を前提にした規定があったりすると思いますので、こういう法律ではないかもしれないけれども、法令上の対応も含めて、これは本当に急がないと、特に人口の多い自治体で、先んじて今の段階での電子的な母子保健ツールというものが広まっておりますので、これはまた標準系の方に持っていこうとすると、この移行でまた大変な思いをするというのは、今、自治体業務の標準化でも起こっていることでありますので、このスケジュールにしっかりのっとって、遅れることのないように進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。続いて、子ども誰でも通縁制度についてお伺いをしたいと思います。この経済的苦境で少子化が済んだんじゃないかというような話を申し上げましたけれども、この間、社会そのものも変質をしてきています。昔はですね、大家族で育ってきた、あるいは、無効産源、領土なりなんていう言葉もありますが、地域コミュニティも非常にしっかりしていて、そこに支えられながら子育てを、みんなで子育てをしていたということだと思いますが、現在は各家族化が進み、そしてまたコミュニティの力も非常に弱まっているという状況です。こういう中で、例えばそのおじいちゃんおばあちゃんの支援が得られない場合、もちろんこれは男の育児参加は当然の前提でありますけれども、公的サポートがなければ、孤独の中での子育てというふうになってしまうわけであります。その就労要件を問わずに柔軟に利用できる通縁給付であります、この子ども誰でも通縁制度の創設というのは、孤立育児に対する一つの対象であると思います。この仕組みが機能するかどうかというのは、一重に受入れ側の縁がしっかり体制を確保できるかどうか、ここにかかっていると思います。この子ども誰でも通縁というのは、当然それを見る保育士が必要であります。時間単位で柔軟に利用できるというのは非常に便利な仕組みであるんですが、裏を返せばそういうニーズに対応するために、下をすると通縁で保育士を確保しておかなければならないということにもなりかねないわけであります。そのときに、例えばこれから報酬の仕組みなどを考えていかれるんだと思いますけれど も、これが利用時間ベースになり、そして単価も実際の価格を基準に定められてしまうと、結局各縁はその保育士さんを確保するために、自腹で負担をして雇用をしないといけないということになってしまう。ここに今、幼稚園保育園問わず、非常に現場の不安が広がっているという状況にあります。来年度、志向的事業を実施されると思うんですけれども、こういうときに体制上余裕がある縁が、その余剰人員というとあれですけれども、そういう体制を使って活用して実施をするケースだけではなくて、追加的に人員配置が必要な、そういう縁も含めて、より実態に即した形でこの事業を実施していただいて、制度下にあたって参照していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
4:43:38
子ども誰でも通園制度に係る財政支援のあり方についてのお尋ねがございました。委員からご紹介いただきましたように、今般、自治体の 規模に応じた補助基準額の条件をお示しした上で、志向的な事業をまず実施することとしております。この度、閣議決定いたしました子ども子育て支援法の改正法では、8年度に給付かということを予定しているわけですが、まずは本格的実施を見据えた形での志向的事業をしっかり進めていくことが必要であると考えております。この実施にあたりましては、さまざまな社会資源を使わせていただくということで、保育園だけではなく、幼稚園や拠点の活用、利用の仕方も定期利用や自由利用、そういったさまざまな事業の実施の多様化の中で、しっかり円滑に志向的事業を進めていきたいと考えております。いずれの方法であっても、事業実施者が運営を継続できるような制度としていく必要があると考えております。このため、これから行います志向的事業をしっかり実施をしながら、令和8年度からの給付かにあたりまして、具体的な単価、実施内容につきまして、この内容について利用方法問わず、子ども誰でも通園制度を実施する事業者がしっかりと運営できるものになるように、更に具体的に検討を進めていきたいと考えております。
4:45:07
本当に現場の不安にしっかり応えていただいて、そのことが本当に必要な方が利用できる、その体制が構築できるということでありますので、よろしくお願いをしたいと思います。続いて、流産・資産時のケアについてお伺いをしたいと思います。こういう形で、国を挙げて子育てしやすい社会をつくろうという機運の中で、そうは言っても、妊娠して子育ての夢を描きながらも、残念ながら全ての方が出産に至るわけではないということであります。こういう時のケアの体制もしっかり整えてこそ、今回の少子化対策というのが、決して「運命を増やせよ」ではないんだということになっていくんだろうと思います。各自治体では様々な相談窓口などを設置していただいているとは思うんですけれども、当事者の心理としては、とてもではないですけれども、自らその窓口を調べて、電話番号を調べて、そこに電話をかけてという状況ではなかろうというのは、これは容易に想像がつくところであります。だから、もう一歩踏み込んで、プッシュ型というのでしょうか、自治体の方から医療機関の協力を得て、そういう自然な形で窓口ケアにつながるような仕組み、制度化を図るべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
4:46:36
お答え申し上げます。ご指摘いただきました、流産・死産等の子どもとの私別を経験された方、特に悲しみが強く、その悲しみに寄り添った対応が重要であると考えております。今、国会に提出いたしました、子ども子育て支援法等の一部を改正する法律案におきまして、出産・子育て応援交付金における伴走型相談支援を、児童福祉法の新たな相談支援事業として位置づけまして、市町村への実施の努力義務を設けるというふうにしてございます。事業 の実施に当たりましては、現在の相談支援と同様でございますけれども、流産・死産を経験された方に相談支援窓口を案内することや、同じような経験をされた当事者団体によるピアサポート活動を案内するなど、きめ細やかな配慮を行っていただきたいというふうに考えてございます。このような流産・死産を経験された方への寄り添った取組支援を広げていくために、現在、今年度は、実施状況の把握の調査研究をやってございます。流産・死産された方への何らかの支援を行っている自治体は、まだ全体の2割でございます。その中の8割ぐらいの自治体では、具体的な案内、周知を行っている。あるいは3割ぐらいの自治体では、ピアサポートの紹介を行っていると、そういった取組をしていただいている自治体もあることも事実でございますので、そういった実施状況を踏まえながら、制度化を進めるにあたって、具体的な相談支援の方法ですとか、むしろ情報を発信していく、そういった方法につきまして、具体的に検討を進めていきたいと考えております。安倍内閣総理大臣 今回の法改正の中で、