2:49
おはようございます。ただいまから予算委員会を開会いたします。政府参考人の出席要求に関する件につきましてお諮りいたします。令和5年度総予算3眼審査のため、必要に応じ政府参考人の出席を求めることとし、その手続きにつきましては、これを委員長に御一人願いたいと存じますが、御異議ございませんか。御異議ないと認め、作業を取り図らいます。令和5年度総予算3眼に関する理事会決定事項につきまして御報告いたします。本日及び明日は基本的質疑を331分行うこととし、各会派への割当時間は、自由民主党87分、立憲民主社民92分、公明党40分、日本維新の会46分、国民民主党新緑風会22分、日本共産党22分、令和新選組11分、NHK党11分、質疑順位につきましては、お手元の質疑通告表のとおりでございます。速記を止めてください。
6:24
令和5年度一般会計予算、令和5年度特別会計予算、令和5年度政府関係基幹予算、以上3案を一括して議題といたします。これより、基本的質疑に入ります。
6:47
おはようございます。マスクをとらせていただきます。立憲民主社民の杉尾秀明でございます。今日から参議院でも予算審議がスタートいたしました。良識の不、塾議の不らしい審議を進めたいというふうに思っております。その点どうかよろしくお願い申し上げます。まず岸田総理の基本的な政治姿勢から伺います。資料1をご覧ください。総理は衆議院予算委員会で2月1日、我が党の西村委員に対して、同性婚の法制化は社会が変わってしまう課題とこういうふうに答弁をされました。この発言をフォローしようとした新井本秘書官が露骨な差別発言で肯定されたのは皆さんご存じのとおりです。しかしこの問題はトカゲの尻尾切りでは済まされません。そこで伺います。同性婚が法制化すれば社会の何がどうかのか。総理、説明してください。
7:43
同性婚の導入の問題については、国民生活の基本に関わる問題、また国民一人一人の家族間とも密接に関わるものであり、その意味で全ての国民に幅広く関わるものである。このように認識をしております。御指摘の私の発言についてですが、これ発言の前後をよく読んでいただきたいと思っております。これは全ての国民に幅広く関わる問題であるという意味で、社会が変わっていく問題であるからこそ議論することが大切である。国民とともにしっかりと議論を深めていこう。こういった趣旨で申し上げたものであります。幅広く国民に関わる問題であるから議論をしよう。こうしたことを申し上げたという趣旨であります。ぜひこの趣旨をしっかり御理解いただきたいと思っています。
8:54
答えており ません。しかもこの答弁の中には議論しようなんて一言も言っておりません。社会の何がどう変わるのか説明してくださいと言っています。
9:04
国民一人一人の家族間にも関わる問題である。この問題をどう取り扱うかということについて、こうした国民の意識や心にも関わっていく問題である。このように認識をしているからこそ議論が大切だ。このように申し上げた次第であります。
9:31
今意識や心というふうにおっしゃいましたけれども、社会が変わると言っているんです。意識や心じゃないんです。もう一回言ってください。
9:40
社会を構成する国民の皆さんの家族間、意識が変わる。これは社会が変わることにつながる。こう考えて、だから議論することが大事だ。このように申し上げました。
9:59
相当ごまかしているというふうに言わざるを得ない。LGBTQの団体と面会をされたときには法律や制度が変わるというふうにおっしゃったそうです。何で説明がこんなにコロコロ変わるんですか。そしてその後でネガティブな意味ではないというふうに弁解されておられますけれども、この発言で傷ついた人たくさんいらっしゃる。これは命や心に関わる、まさに当事者の問題です。前後の文脈から価値観や社会規範が変わる。こういう意味で総理は使われたんじゃないですか。どうですか。
10:34
法律や制度が変わる。これはLGBTに関わっている皆様方から、ぜひ法律や制度を変えてもらいたいというご要望がありました。それに対して変わる問題であるから議論することは大切だ。このように申し上げました。家族間に関わる問題ということでありますが、これは法律や制度も変わるということにつながることだと思っておりますし、変わることを関係者の皆さんも要望されているわけですから、広く国民の議論をすることが大切である。国民の皆様の様々な意見、あるいは国会での議論、あるいは同性婚に関わる様々な裁判の結果、また自治体におけるパートナー制度等の様々な制度の状況、こういったものもしっかり見ながら議論をしてまいりましょうと、こういったことを申し上げた次第であります。
11:50
どこでどう議論しているのか全く分からないんですけれども、そのLGBTQの団体と面会をされたときの話なんですけれども、資料にご覧ください。そのときにこういう表を見せられたというふうに思うんですね。G7の中で性的マイノリティの権利保障がないのは日本だけであります。後半のありありありと書いてあるのはですね、これ性別変更にも極めて厳しい条件が重ねているんですね。これも日本だけです。こうした実態、総理はご存じでしたか。
12:24
もちろんご指摘のG7の他の国々の状況については、様々な資料を見ております。承知しております。
12:37
答えておりません。これを見せられる前に知っていたかと聞いている。
12:48
G7の他の国々との比較、これは今までも様々な国会の議論の中で出てまいりました。他の国々との違い等については様々な意見を聞いてまいりましたので、この表の基本的な部分については承知をしておりました。
13:15
面会をした当事者の皆さんは、総理がこんな広い領域に課題があるとは知らなかった。こういうふうに言ったとおっしゃっています。総理はゼックしたともおっしゃっています。全く今の答弁とは違う。どうですか。
13:36
先ほど示された資料については、先ほど申し上げたとおりであります。そしてLGBTに関わってこられた皆様方の様々な意見を聞く中で、社会における孤立、孤独感を感じたこと、様々な生活において苦しみを感じられたこと、大変幅広いご意見を聞かせていただいた、こうした具体的な生々しい意見を聞く中で、こうしたこの問題の幅の広さ、奥の深さ、これを改めて強く感じた、こういった感想について申し上げた次第であります。
14:25
ならば、昨日、これ締めくくり質疑の中で、同性婚を認めないのは差別ではない、こういうふうに答弁されました。当事者の苦悩をこの面会でお尻になった、幅広い課題があるということが分かった。とするならば、これまでの考え方を改めなきゃいけないんじゃないですか。何でこんな答弁されたんですか。
14:52
昨日の同性婚の議論につきましては、憲法24条第1項との関係において、様々な見解が分かれているわけですが、政府としては、この憲法24条第1項については、双方の性別が同一である婚姻の成立、すなわち同性婚を認めることは想定していない、こういった判断に立っているというご説明をさせていただきました。そういった政府の立場に立って、同性婚に関する規定を設けないことは、憲法に違反するものではないと考えているという考えに基づいて、この発言したものであります。
15:56
ここではこれ以上触れませんけれども、様々な判例や様々な解釈が出ております。今、24条1項の話をされましたが、総理、憲法13条には何で書いてありますか。
16:16
すみません。文言詳細までは今確認できませんが、幸福追求の自由について規定した 項目であると理解しております。
16:29
こんな大切な条文が幸福追求権ではありますけれども、全ての国民は個人として尊重される、生命自由及び幸福追求に関する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政上で 最大の尊重を必要とする、個人が最大の尊重を必要とされる、こんな有名な条文がわからない。覚えてない。いや、覚えてない。覚えてないです。まさにね、まさにこの同性婚、LGBTというのは、この憲法13条に係る問題じゃないですか。どうですか。
17:14
昨日は憲法24条との関係で答弁をさせていただきました。13条との関係の指摘もありましたが、そうしたこの憲法との関係においても、様々な議論があるということを申し上げております。そして少なくとも24条との関係においては、憲法違反には当たらないということを申し上げました。御指摘の13条との関係も含めて、様々な議論を深めていかなければない。だからこそ、冒頭御指摘がありました発言、これは前後の流れをしっかり見ていただきたいと思います。議論が大事だということを申し上げた次第であります。
18:04
前後を見ても議論が大事だなんて言ってないです。何回も繰り返しますけど。自民党の憲法改正草案13条に、公益や公の秩序に反しない限りという縛りがあります。個人よりも社会を優先するという考え方が透けて見えます。総理もLGBT同性婚をめぐって、拭いがたいこうした偏見、差別があるんじゃないですか。どうですか。
18:32
私は差別という感覚を持っているとは思っておりません。こうした議論につきましても、私はこの議論をすること反対だとは一度も申したことはありません。しかし、心の問題、国民の家族間をはじめとする様々な課題に広く関わる問題であるからして、議論を深めていきたい。こういった趣旨を再三申し上げている次第であります。
19:06
議論を深めるという前に、もうすでにLGBT法、これ、速やかに成立するように、総裁として指示してください。しかも、古則な文言の修正をしないでください。統一協会のときと同じように、党に丸投げしないでください。総理、総裁としてのリーダーシップを発揮していただきたい。それから、資料3、ご覧ください。LGBTQ、同性婚だけではありません。選択的夫婦別姓も認められていない。これは、皆さんもご存じのように日本だけです。これら全ての課 題、これ、G7サミットもありますけれども、早急に実現すべきじゃないか。党内、保守派に配慮しているんですか。総理、信念がありますか。まさに、法制社会をつくる。全ての人に多様性が尊重される社会をつくるなら、こういう課題、一刻も早く実現してください。
20:00
LGBT、理解増進法案、これについては、議員立法の法案として議論をされてきた経緯があります。超党派の議連の議論の結果として、理解増進法案が策定され、現在、自民党においても、同法案の提出に向けた準備を進める、このことを確認をしています。そして、選択的夫婦別維持制度についても、御指摘がありました。これについても、幅広い国民の理解を得るための議論が必要だと考えています。自民党の中にも、積極的な議員連盟が存在いたします。議論が行われていることから、こうした動きを中止してまいりたいというのが、政府の考え方であります。
20:56
不当な差別とか、不当なとかという言葉をつける。じゃあ、正当な差別であるのか、こういう問題もありますけれども、これは与野党を挙げて、早く議員立法措置をすべきであるということを申し上げまして、安保政策の大転換の方に話をさせていただきます。まず、基本的な姿勢から。総理は、政調会長時代に、こういうふうに発言されています。安倍さんは、高派で、私はリベラル派と派だ、政治信条が違う、こういうふうに発言されています。事実ですか。
21:35
自由民主党、同じ政党の中でありますので、基本的な政策においては、共通する部分が多いと思っています。さらに言うと、自由民主党の中、大きな枠組みの中では、保守であると思っておりますが、その中にあっても、これまでの歴史的な経緯とか、それぞれのこの議員の心情等によって、少し違いがある。こういったことで、今、御指摘があったような発言をしたと、記憶しております。
22:13
私はリベラルで派と派だというふうに、はっきりおっしゃっている。テレビ番組での発言です。そこで資料をよくご覧ください。総理3年前の自民党総裁選の討論会で、撤去攻撃について、御覧のような慎重な発言をされています。そして、その翌年3月、今度は自分のブログで3月26日ですけれども、撤去攻撃が必要なんだ。敵のミサイル発射能力そのものを直接打撃し減衰させることができる能力を保有することが必要だ。このように初めて表明をされました。わずか半年です。この間に何があったんですか。
22:56
御指摘の、当時の言葉で言うならば、敵・基地攻撃能力という課題でありますが、当時から様々な議論が行われていました。様々な議論が行われる中にあって、様々な考え方が工作しておりました。そうした中で、私としては2021年の段階においては、保有することが必要であるという考えに至った。この資料はそういったことを示しているんだと、自分自身思っております。
23:41
何があってこう変わったのかと言っているんです。
23:48
特に平和国をめぐる厳しい安全保障環境であります。北朝鮮のミサイル技術の進化、そしてその後のミサイル発射の頻度の高さと、現実に国民の命を暮らしを守るために、我が国としてどういった対応、あるいは装備を用意しなければならないのか、こうした議論がずっと行われていました。そうした状況を考える中で、私自身、国民の命や暮らしを守る現実的な対応の一つとして、当時の敵地攻撃能力、今でいう反撃能力という対応、これも考えなければならない。このように至った次第であります。
24:44
北朝鮮のミサイルの発射実験ずっとやっていますよ。この間に急に増えたわけじゃないですよ。そして中国についても基本的には、根底にはあると思いますけれども、なぜ突然この半年でこう変わったのかということを聞いているんです。報道によると、この間総理は、自分には発信力がないというふうに言われているけれども、ある人に相談をしたら、これをやった方がいい というふうに言われた。事実ですね。
25:15
当時様々な議論が交錯していました。様々な人間が様々な意見を開示していました。今、ある人に言われたから変わったという御指摘がありましたが、そのある人というのは誰なのか、これは色んな人の意見を私も聞きましたので、たちまちは誰のことだか、今わかりません。
25:42
安倍氏本人か、その周辺からのアドバイスがあったということを複数氏が書いている。その会あってか、それまで岸田は終わったというふうに言われていたのに、21年の総裁選挙で安倍派の支持も得て、総裁選に当選をされました。総裁選に勝つために、安倍派の支持を得るために、こういうふうに半年がかかったんじゃないですか。どうですか。
26:16
私も政治家として、政治の役割、色々考え続けてきました。その中にあって、やはり国民の命や暮らし、この国家の存立、これをしっかり守っていくこと、これは大変重要な課題である、最重要の課題である、こういった認識を持ってきました。ですから、安全保障についても絶えずどうあるべきなのかを考えてきた。こうした、自分の今日までの歩みを振り返っています。反撃能力についても、様々な議論が近年行われてきた。ミサイル、北朝鮮のミサイルは、昔から発射していたではないかということをおっしゃいますが、発射の技術、対応、そしてミサイルの技術、これは格段にここ数年、向上しています。その中にあっても、我が国の国民の命を守るためにはどうあるべきなのか、これは現実的に、そして具体的に考えなければいけない。こういった、この考え方に基づいて議論を深め、そして私自身の判断に至ったということであります。間違っても、総裁選挙に勝つために、思っても見なかったことを言うようになった、などということはない、ということははっきりと申し上げたいと思います。
27:48
そして総理は去年の秋の臨時国会から、撤去攻撃、反撃能力というふうに言い換えました。なぜなのか、撤去攻撃能力と反撃能力はどこがどう違うんですか。
28:07
先ほど申し上げましたが、この撤去攻撃能力という名称、これ一般に広く以前は使用されてきました。しかし、様々な議論が今申し上げたように行われる中で、昨年4月に自民党の新たな国家安全保障戦略等の策定に向けた提言が出されてからは、これも踏まえて反撃能力という言葉が使われてきました。国家安全保障戦略等においては、この反撃能力ということについても、この反撃能力という言葉を使い、考え方を端的に説明をしている、こうしたことであります。こういった経緯から反撃能力という言葉を使っている次第であります。
29:06
自民党の提言ということなんですけれども、与党の幹部におれば、先制攻撃のニュアンスが出ないように改めた、こういうふうに言っているんです。古俗な言い換えなんですよ。しかも攻撃対象が敵基地なのか、それ以外を含むか、分からなくなってしまったんです。問題は敵基地攻撃能力、反撃能力について、資料をご覧ください。相手国が武力行使に着手した時点で、日本が攻撃する可能性を政府が否定していないということです。この資料なんですけれども、衆議院でもこの点について質問が繰り返されましたけれども、今日の新聞にも出ておりました、これはその以前の新聞ですけれども、ご覧のとおり、全くのゼロ回答です。総理、これでどこが正々堂々議論するなんですか。施政方針演説はそうおっしゃったじゃないですか。
29:54
この資料の中で、先ほどの質問からの流れでいうと、反撃能力という言葉を使ったのは、先制攻撃を隠すためではないかという、このご指摘があり、そして、これ資料の中で、十分答えていないというご指摘だったと思いますが、ご質問のポイントは、反撃能力が先制攻撃を隠すためのものではないかということについて答えろということなのか、ここにはいろいろな質問のやりとりが書いてありますが、これらについて答えろということなのか、ちょっとそれだけ確認していただけますでしょうか。もう一度お願いいたします質問を。はい、菅義偉君。 前段は、敵 機地攻撃能力と反撃能力は一緒だということを言っていて、別にここは先制攻撃だと言っていません。ここにいくつか質疑のポイントがありますけれども、何も答えていませんよねということを言っているんです。これで正々堂々議論していると言えるんですかと聞いている。
31:12
基本的に安全保障の議論をする際に、具体的な事例を挙げて、具体的な対応をお答えするということは、まさに我が国の安全保障における手の内を明らかにすることになるわけでありますから、これは控えなければいけない部分もある。これが実態ではあると思っています。しかしその中で、最大限お答えしなければならない。これは赤で囲ってありますが、着手ということについても、従来から我が国に対する武力攻撃が発生した場合とは、これは他国が我が国に対して武力攻撃に着手した時であると理解しているわけですが、その着手、何をもって着手するのかということについては、これはその時点の国際情勢、攻撃力、攻撃国の明示された意図、攻撃の手段、あるいは対応によって具体的に判断するべきものであるということから、これは防衛大臣も一概にお答えすることは困難だと答えていますが、今申し上げたような趣旨でお答えさせていただいたのではないかと理解をいたします。
32:42
相手国がミサイルの発射を準備する段階から、自国領土への着弾まで、一番下に書きましたけれども、いろんな段階ありますけれども、どの段階であれば着手とみなすことができるのかお答えください。
32:59
現実の事実認定の問題として、どの時点で武力攻撃の着手があったとみるべきかについては、先ほど申し上げました国際情勢や意図や手段対応、こうした個別具体的に判断していくべきものであると思っています。着手の問題、この反撃能力との関係でいうと、現実問題として相手方のミサイルの発射、特に第一撃を事前に察知してこれを阻止する、こういったことが難しくなっている、これは現実であります。しかしながら、再三申し上げているように、我が国のこうした武力行使は、憲法、国際法、国内法の範囲内で運用されるわけでありますから、その範囲内でこの反撃能力についても運用されるということ、これだけは間違いないと思っています。
34:06
そこにいくつか書きましたけれども、発射準備段階で着手と判断する可能性はない、ごめんなさい否定できない、排除しない、こういうことでよろしいですね。
34:19
着手については個別具体的に判断するべきものであると思っています。しかし現状のミサイル技術等を考えますときに、現実問題として、相手方のミサイルの発射、特に第一撃を事前に察知し、その攻撃を阻止することは難しくなってきている、これは現実、事実であると思っています。こういった状況を踏まえて、国家安全保障戦略においても、ミサイル防衛網により飛来するミサイルを防ぎつつ、相手からさらなる攻撃を防ぐために、我が国か ら有効な反撃を相手に加える能力を保有する、このように記載をした次第であります。
35:09
今答弁されたように、先日濵田防衛大臣も、第一撃を事前に察知し、その攻撃を阻止するのが難しいと、こういうふうに答弁をされています。昨年の防衛白書でも、発射の調査把握は困難だと、こういう記述があります。そこで、ミサイルの発射準備段階で着手というふうに判断、仮にするとして、誰がどのように着手を判断するのでしょうか。濵田さんかな。
35:44
当然、あらゆる情 報を我々収集をしているわけでありますので、その点について、私のところに上がってきて、そしてまた、政府の方にもあり、NSC等々の確認を取るということになると思います。
36:01
そうすると、最高指揮官である総理大臣の判断ということになるんですか。
36:14
これは当然のごとく、我々とすれば、NSCという組織があって、そこで議論することになっておるわけでありますので、そのとこで、総合的に勘案していくことになることと思っております。
36:29
NSCの開催という話がありました。最終的に総理の判断ということなんでしょうけど、そんなに時間あるんですか。どういうふうにして、その兆候を把握するんですか。答えてください。
36:50
我々とすれば、今お話をしたとおり、あらゆる情報を収集をし、それに対しての判断をし、そして決断をすることになるわけでありますので、それ以上のことは、私からは今、ご説明は差し控えたいと思います。
37:07
判断を間違えれば、先ほど総理がおっしゃったような、国際法に違反した先制攻撃はしないと、小見におっしゃいましたけれども、そうなってしまう。そして、相手国の侵略ということにもなります。総理、判断を間違える可能性、十分にあります。これ、総理大臣としてどうお考えですか。
37:30
あの、先制攻撃は国際法違反であります。そういった事態を招くことは、絶対あってはなりません。それを勤務法に明示して、最終的には総理大臣として、しっかりとした判断を行う。そうした覚悟を持って臨んでいきたいと思います。
37:52
今、覚悟を持って臨むというお話でしたけれども、先日も、北朝鮮のミサイル2発の発射を3発というふうに、ご情報が流れた。JRRともですね、ご報告がありました。本当に大丈夫なんですか。ちゃんと正確な情報が集まって、正しく判断できるんですか。
38:15
もちろん我が国として、万全の情報収集体制で臨んでいきたいと思います。併せて、同盟国、同志国等からの情報も含めて、あらゆる情報を収集した上で、この総理として、NSCとして、的確な判断を行ってまいります。
38:40
さらに、水曜弾的自衛権の存立危機事態ということになりますと、さらに、その国は日本に対して何も攻撃をしていないのに、日本が先に攻撃をすると、こういうことになります。先制攻撃のリスク大です。国際法に違反します。だから、公私の判断基準と明確な歯止めが必要なんですけれども、全く何の答弁もありません。そして、安保三文書なんですが、資料をご覧ください。昨年末に閣議決定された安保三文書の記述にも、下鱈目がたくさんある。例えば、国家安全保障の保障戦略の中にある、日米の基本的な役割分担は変わらない、こういう記述がありますけど、これでいいんですか。
39:24
はい、日米の基本的な役割分担、変わらないという部分ですが、これはその通りであります。2015年に策定された日米ガードラインに明記されている、日本は日本の防衛を主体的に実施する。米国は自衛隊を支援し保管するとともに、拡大抑止を提供する。こうした日米の基本的な役割分担、これには変更がないと認識をしております。
40:02
それでは、今年1月の日米2+2、それから日米共同声明などでも出てきます。これは頻繁に出てきますけれども、日米同盟の近代化、これはどういう意味ですか。現代化ですね、すいません。どれだか。よろしいですか。
40:30
日米同盟の現代化、これは、この安全保障をめぐる様々な装備、あるいは技術的な問題、これは絶えず進化しております。様々な技術の進化、また変化する国際情勢の中で、絶えずこの日米同盟を充実させ、機能させるためには、様々な努力をし続けていかなければなりません。こういった取組について、日米同盟の現代化という言葉を使っていると認識をしております。
41:13
日本はこれまで縦で、アメリカが保護の役割分担を担う、これが従来の役割分担ですけれども、今回の安保三文書で明らかに変わるんですよ。今、現代化の話ありましたけれども、与党公明党の機関誌、公明新聞の中にもこういう記載があります。日米関係の現代化とは、日本が保護の一部を担 うことだと、こういうふうに書いてある。つまり、これから日本はアメリカと共同に対処するために、これまで持たないとされてきた、やらないとされてきた、保護の一部を日本が担う、こういうことで基本的な役割が変わるじゃないですか。
42:02
先ほどの日米の基本的な役割分担と違いまして、いわゆる縦と補効の問題については、政府として確立した定義があるわけではありませんが、一般的には日米の役割分担の中で、米国の打撃力に依存しているといった趣旨で用いられてきました。米国が打撃力の使用を伴う作戦に従事することは引き続き想定されますが、今後は米国の打撃力に完全に依存するということではなくなり、反撃能力の運用についても他の個別の作戦分野と同様に、日米が協力して対処していく、このようになることは想定されます。反撃能力はあくまでも国民の命や暮らしを守るためのものであり、いわゆるこの縦と補効、先ほど申し上げたように定義があるわけではありませんが、あえて申し上げればミサイル攻撃から国民の命を守る縦のための能力であると認識をしております。
43:19
結局縦のための能力って補効の一部だということ、そういうことじゃないですか。資料7、ご覧ください。IAMD、衆議院でも質問ありましたけれども、統合ミサイル防衛ですけれども、この中で1月31日の共産党支委員長に対する答弁。日米のIAMDは全く別物で、日本はアメリカのIAMDに参加しないと、こういうふうに断結されています。事実ですか。
43:47
その発言は事実かということですが、事実であります。自衛隊及び米国は、各々独立した系統に従って行動します。かつ自衛隊は、憲法、国際法、国内法に従って行動する。こうしたことから、米軍の指揮下で自衛隊が攻撃する、こうしたことはないと認識をしております。
44:15
国家防衛戦略に防空における連携の強化と、総合運用性をはじめとする対処力の向上、こういうのが明記されています。連携を強化するには、アメリカが勧めるIMDに参加する以外ない。日本、そしてアメリカの防衛専門家によれば、日本はアメリカの情報に多く依存せざるを得ない。これから導入しますトマホークも、アメリカが持つ地形データや衛星情報に頼らざるを得ない。こういうふうに言っています。結局IMDに参加しなかったら、他にどういう方法があるんですか。日本では独自にですね、全ての情報を把握して、もちろん指揮命令系統はそれは別なのがわかりますよ。そんなことができるんですか。
44:59
あの、ご指摘の統合防空ミサイル防衛能力を強化するにあたって、日米が連携すること、これは重要なことであります。しかしながら、先ほど申し上げたように、自衛隊及び米軍は、各々独立した指揮系統に従って行動し、かつ自衛隊は憲法、国際法、国内法に従って行動することから、自衛隊と米軍の一体化、これは進むものではないと思っています。我が国は、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に対峙しており、これらに対応しなければならない状況に置かれています。だからこそ、小組の命を守り抜くために、防衛力の抜本的強化を具体化し、日米同盟の抑止力、対処力を向上させていくことは重要であると考えています。
45:58
日本がアメリカの情報に頼って攻撃するということになると、外形的には日米一体になって戦争するとこういうことになる。総理、安全保障のジレンマ、これを説明してください。ジレンマ
46:18
安全保障のジレンマという言葉は、一つの国が防衛力を強化すると、それに対する他国も防衛力、軍事力等を強化していく。これがずっと続いていく。こうしたことを、安全保障のジレンマという言葉を使って説明される方がおられると承知しております。
46:49
今、答弁されたように、日本が大幅にこれから軍備増強すれば、他国、近隣国を刺激して軍閣競争になる恐れが高い。どうしてそういうことを説明されないんですか。
47:05
どうして説明しないのかとおっしゃいましたが、説明をしております。三文書を策定し、そして我が国の防衛力を強化する。これはどういう意味があるのか。あくまでも国民の命や暮らしを守るために行う。さらには、同盟国、同志国とも協力をし、抑止力、対処力を向上することによって、武力攻撃そのものの可能性を低減させる。こうした取り組みであるという説明、これは再三行っています。私も昨年来首脳会談において、こうした我が国の防衛政策について説明をし続けています。その結果、多くの国々から、我が国の国家安全保障戦略をはじめとする、この防衛安全保障の考え方、取り組み、これを評価する、こうした言葉をいただいています。ぜひ今後とも、この関係国の理解を得るために説明責任を果たしていく。このことは重要だと認識をし、努力をしていきたいと思っています。
48:21
この安保三文書、国家安全保障戦略、そうなんですけれども、抑止力一変等なんです。抑止力一変等が危うい。そして抑止力には当然限界がありますし、今回の件でも、中国が中距離ミサイル2,000発持っている。日本がそのミサイルギャップを埋めるために、これからトマホーク、様々な高速核弾を含めて、様々なミサイル、そして戦闘機を配備する。ミサイルギャップを埋めようとすると、当然中国はそれに対して更に軍備を増強していく。その行き着く先が結局、抑止力の行き着く先は核ということになる。核兵器を保有、あるいは共有ということになるんじゃないか。こういう記号をする向きは非常に多いです。非核三原則、堅持というふうに書いてありますけれど も、総理、絶対に核は持たない、共有しない、こういうことが断言できますか。
49:15
我が国における非核三原則の存在、また様々な国内法のありを考えましても、非核三原則、これはこれからも維持をしてまいります。核共有等も含めて、こうした核の保有、これを考えることはない。これが今の政権の基本的な考え方であります。
49:43
この中断なんですけれども、こういうふうに書いてあります。万一脅威が及ぶ場合も、被害を最小限化させつつ、有力な形で集結するというふうに書いてあるんですけれども、有力な形で集結をする。仮にミサイルの撃ち合いになったら、有力な形で集結するなんてできるんですか。有利な形ですね。有利な形で集結できるのか。これ日本本当に壊滅ですよ。しかも原発ありますよ。こういうエソなことを書いていいんですか。
50:21
我が国は他国と防衛力あるいは装備の競争をするなどということは全く考えておりません。先ほど安全保障のジレンマという例を挙げられましたが、我が国が他国と防衛力、さらには他国であれば軍事力、これを競い合うという発想は全くありません。我が国の国民の命、暮らし、そして幸福追求の権利、これが根底から覆されるような明白な危険に対しては、他に適当な手段がないこと、あるいは必要最小限の実力行使にとどまること、こうした条件を満たした場合には、武力行使を行い国民の命や暮らしを守る、これが我が国の基本的な考え方であります。こうした武力行使の三要件をはじめ、こうした基本的な考え方、これからも平和国家としてしっかり維持しながら、国民の命を守るための最小限のこの備え、現実的なシミュレーションのもとにこの考え、今回の安全保障三文書の策定にも臨んだ、こうしたことであります。この基本的な考え方を理解していただいているからこそ、世界の多くの国々から日本の安全保障政策について理解を得られていると考えています。
52:00
衆議院の質疑でも、集団的自衛権行使をして日本が敵機地攻撃能力、反撃能力を行使した場合、他国からの攻撃で大規模な被害が生じる可能性が否定できない。
52:12
こういうふうに浜田防衛大臣、2月6日に答弁されています共産党国会議員。
52:16
敵機地攻撃能力を行使をして、 相手国からの攻撃で甚大な被害が出る可能性、これ総理も否定できませんよね。
52:29
我が国の武力行使は、これは先ほど申し上げている憲法、国際法、国内法に従って運用がされる、行使される。この選手防衛や、あるいは比較三原則、こういった原則はこれからもしっかり維持する。こうした中で行われるものであります。よって、我が国の武力行使は、相手方から武力攻撃を受けた時に初めて防衛力を行使する。そして、この必要最小限に留まる、他に手段がない場合に行使する。こういったことであります。こういったことから、まず相手側から攻撃を受けたことに対して、小組の命や暮らしを守るために武力行使を考える。これは当然のことであると思っておりますし、様々な被害を受けたことに対して、我が国としてそれを最小限に留めるために努力をする、武力行使を行う。これは当然のことであると考えています。
53:50
総理は、大して変わらないんだという、本当に奇例ごとのようなことを繰り返しているわけですけれども、鉄基地攻撃をすれば、場合によっては全面戦争になる可能性がある。それを総理は認めていないんです。こうしたことをきちんと国民に説明するのが、一国の総理大臣としての務めなんじゃないですか。国民に対して覚悟を求めているんですか。どうですか。
54:16
我が国の安全保障政策、そして武力行使をはじめとする様々な対応、これはあくまでも国民の命、暮らし、幸福追求の権利、これをしっかり守るために行使するものであります。その点をしっかり強調していくことが重要であると思っています。反撃能力についても、その範囲内で行使するものであり、あくまでも国民の命や暮らしを守るための手段であるとい うこと、この点を強調することこそ、我が国の安全保障政策を理解していただく上で重要であると考えています。
55:00
守るための手段であっても、結果が壊滅的な状態になるかもわからないということを、どうして国民に対してきちっと説明しないのかということを申し上げている。しかも、敵基地攻撃はミサイルだけではありません。これ、昨日の質疑も出ておりましたけれども、衆議院段階の質疑で敵基地攻撃はミサイルだけでなく、自衛隊の着上陸や戦闘機による攻撃の可能性、これ浜田防衛大臣も以前に否定しておりませんでした。昨日もそういうやりとりがありました。ミサイル基地などを破壊するためには、自衛隊の着上陸、戦闘機による攻撃もあり得るのですか、どうですか。
55:46
その場合には、基本的にはですね、武力行使、いわゆる参用権、そしてまた、この状態になると武力攻撃自体ということになりますので、国会の関与等々いろいろあるわけでありますので、そういったことを勘案した中で、果たしてそれが我が国にとって重要なのかどうかということも当然判断しながらですね、やっていくわけでありますので、一義的にすべてその事態自体に対してのことをですね、今ここでお話しすることはしませんけれども、我々とすれば、そういったいろいろな平和のための努力というものを、そういった戦争状態にならないような考え方のもとでですね、我々は常に行動しなければならないというふうに思っていますし、総理がこれからも、そういった意味での、今先ほどご説明をしたようにですね、我々の憲法、そしてまた国際法等々を考えればですね、そうならないようにするための努力を今後していくことになるというふうに思います。
57:08
ご質問の趣旨は、要するに航空機、あるいは艦船等におよる攻撃に対して、この反撃能力等を行使することはあり得るのかというご質問かと思いますが、じゃあごめんなさい。もう1回質問お願いします。杉尾委員、もう1度質問をお願いいたします。
57:31
よろしいですか。それでは、岸田内閣総理大臣。
57:38
我々の方が航空機、艦船等を派遣するというような対応が考えられるのかということであると理解いたしますが、もう1回ちょっと質問をお願いします。もう1度、杉尾秀明君、質問をお願いいたします。敵基地攻撃能力、反撃能力に自衛隊の相手国への着陸力や戦闘機による攻撃が含まれるのかと言っている。
58:09
反撃能力に、今ご指摘のようなものが含まれるのかということでありますが、しかし現実の我が国の武力攻撃の参用権を考えますと、他に手段が、適当な手段がない、必要最小限の実行行使にとどまる、こういった点を考えますと、今現実の問題としてミサイル攻撃に対して、この反撃をする、こういったことが想定されているのみであります。今現状においてはそういうことでありますが、いずれにせよ、この参用権、これしっかり当てはまるかどうかを考えながら、反撃能力についても行使を考えていかなければなりません。
59:03
いや考えられないと言っているけれども、否定していないんですよ。ここまで認めれば、これは本格的な進行です。これは完全に防護庫の安保政策ですよ。もう一つ、ちょっと一つだけ、トマホークについて聞きたいんですけど、昨日400発というのが出てましたけど、2113億、来年度予算に計上されています。このトマホーク、なんでこんなに購入するんですか。
59:38
今、御指摘の点でありますけれども、我々このトマホークを、反撃能力を保有するために取得するのではなく、スタンドオフ防衛能力として整備されるものであります。その上で、今回の防衛力の抜本的強化の検討に際して、国民の命を守り抜けるか、極めて現実的なシミュレーションを行って、トマホークを含めたスタンドオフミサイルに必要な数量を導き出しておるところであります。国産のスタンドオフミサイルを必要な数量整備するには、一定の時間を要することから、それまでの間、十分な能力を確保する必要があります。このため、国産ミサイルの開発、生産のスケジュールや製造能力を踏まえて、トマホークを400発取得する予定であります。
1:00:37
この安倍元総理の開講録には、トマホークについてこういうふうに書かれています。迎撃ミサイルは1発数十億だけれども、巡航ミサイルは1発2億円程度。こちらの方が効率的だと書かれている。こんな単純な理由なんじゃないですか。
1:01:00
いろいろなコメントに対して、お答えをすることは差し控えたいと思いますけれども、我々つればしっかりと積み上げをした中で出した数字であるというふうに思っております。
1:01:15
もともとは、これはやっぱり安倍総理のこうした考え方から来ているんです。そして、台湾有事と南西商統についても言及するなどありません。資料8です。おととしくれいに沖縄の地元市が報じました、これ共同通信のスクープ記事なんですけれども、自衛隊と米軍が台湾有事を想定した新たな日米共同作戦計画を策定中とこういうふうにあります。この日米共同作戦計画、これは策定終わったんでしょうか。
1:01:51
まだ終わっていないということですけれども、この日米共同作戦計画、この記事によりますと、有事の初期段階で米軍が南西商統に臨時の攻撃を軍事拠点を置くと、だいたい南西商統の200カ所のうちの40カ所だとこういうふうに書かれています。実はこうした台湾有事への対処は、安保法制ができて初めて可能になりました。資料9です。安倍元総理、集団的自衛権の説明で朝鮮半島有事を念頭に置いたような説明をしましたけれども、これは正しいんでしょうか。
1:02:37
2015年に策定された日米防衛協力のための指針、いわゆるガイドラインの下に、日米両政府は我が国の平和と安全に関連する緊急事態についての共同計画を策定、そして計画することのようにされています。共同計画の策定状況や具体的内容等の詳細については、緊急事態における日米両国の対応に関わるものであるから、事柄の性質上お答えは差し控える。これが政府の基本的な考え方です。
1:03:18
これもこの開口録の中に出てきます。開口録の中に、中国の軍事的対等に対抗するために安保関連法を整備したと、こういうふうに安倍総理明言している。つまり、安保法は台湾有事を念頭に置いたものだったと、こういうことなんですけれども、台湾有事でもし米中が戦火を交えれば、日本もアメリカと一緒に戦わざるを得ないじゃないですか。どうですか。
1:03:46
まず、平和安全法制については、特定の国地域を想定して法整備を行ったというものではないと認識をしています。そして、台湾有事についてご質問がありましたが、我が国は様々なこの事態に対しても、あくまでも憲法、国際法、国内法のこの範囲内で対応いたします。国民の命や暮らしを守るために必要、最小限、単に手段がない、こういったこの事態に対して対応するという原則はいかなる事態においても変わらないと認識をしています。
1:04:26
答えてないんですけど、アメリカの要請、断れないでしょう。しかも特定の念頭に置いてないと言うけど、はっきりおっしゃっているんですよ、安倍元総理が。つまり安保合成はアメリカ軍と一緒に自衛隊が戦うこういう仕掛けだったと、こういうことなんですけれども、安倍元総理、アメリカの戦争に日本が巻き込まれることは絶対ないと言ったんですが、これは違ってたんですよ。日本が巻き込まれるということなんです。そして今年1月、アメリカのシンクタンクのCSISが台湾有事のシミュレーションの結果を公表しました。詳細は避けますけれども、日米中、もし仮に戦火を交えた場合、膨大な損失を被る、これは日本が参戦するという前提です。衝撃的な内容です。ところがここには、住民の被害が一切触れられていません。台湾有事の際の住民への被害、そして住民の避難について政府はシミュレーションしているのでしょうか。どうでしょうか。
1:05:18
はい、よろしいですか。じゃあ北内閣総理大臣。
1:05:28
まず、日本が巻き込まれるのではないかという指摘については、日本がこの武力行使をはじめ、安全保障において対応する際には、我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び交付請求の権利が根底から崩壊される、明白な危険がある、こういった事態でない限りは日本として対応することができない。これが憲法、あるいは国内法の要請であると考えています。そして、南西諸島において被害想定、どのように考えているかということでありますが、台湾有事に関しては、台湾海峡の平和と安定、これは我が国の安全保障をもとより、国際社会全体の安定にとっても重要であるということから、台湾をめぐる問題については、台湾により平和的に解決されることを期待する、これが従来からの一貫した立場であります。その上で、南西諸島の住民避難に関しては、今月にも国、沖縄県、崎島諸島の5市町村等が協力して、武力攻撃予測事態を想定した頭上訓練を実施いたします。そして、こうした検討訓練を積み重ね、迅速な住民避難が行われるよう、実効性の向上に努めてまいります。また、様々な種類の避難施設の確保、これも着実に進めていきたいと考えます。
1:07:06
具体的な想定していますか、被害の規模。
1:07:17
緊急時において、想定し、我が国の対応を考える。これは重要なことでありますが、様々な我が国の検討の中身、緊急時の我が国の対応、こういったことについては、従来からお答えは控えさせていただいています。その上で、南西諸島の住民避難、これについては、先ほど申し上げました様々な訓練、あるいは検討、これを 積み重ねて、実効性の向上に努めてまいりたいと考えます。
1:07:55
言わないということなんですけれども、国家安全保障戦略の国民保護の中に、あえて南西地域だけ具体的に地名が挙げられています。これは何でですか。
1:08:09
我々の取り巻く状況を考えますと、今まで色々な形で、北朝鮮をはじめとするミサイルを撃つ国家、そしてまた隣の大国も含めてでありますけれども、南西地域において色々な動きが出てきているのも事実でありますので、そういった意味において記述したということだと思っております。
1:08:41
地理的に言っても、これ一旦戦闘が始まったら、沖縄県民145万人の避難、これ困難ですよ、先ほど訓練するとおっしゃいましたけど、そして一方で南西諸島の自衛隊の重要施設の要塞化、地下化が進められるわけです。言葉は悪いですけれども、沖縄は現代の令和のステージじゃないか、こういう声が沖縄県民の間から出ている。これについて総理はどう思われますか。
1:09:14
我が国の安全保障戦略は、あくまでも国民の命、暮らし、交付追求の権利、これに対する明白な危険に対して対応するというものであります。沖縄県民の皆さんをはじめ、日本国民の命や暮らしを守るために対応していく、これが我が国の安全保障における考え方であります。その考え方の中で、この住民避難についても考えていく、こうしたことで訓練等を積み重ねているところであります。あらゆる日本国民の命を暮らしを守るために、政府として最大限 の責任を果たしてまいります。
1:10:05
その責任を果たすことができなくなるんじゃないかというふうに聞いているんですよ。実際になったら。これ無理ですよ。145万人ですよ。戦闘の規模におよりますけれども、子ども子育て予算、きょうの長官に出ていました、初の80万人割れということですけれども、これでも総理の説明が全く迷走している。そして今回の件もあくまで建前にしか過ぎないんですよ。そういうことにはなりません、そういうことにはさせませんということしか言っていない。だけど現実にこういうふうに敵機種攻撃、反撃能力に踏み出したら、そういう危険性が十分あるんです。日本が戦火に巻き込まれる可能性が十分あるんです。その最前端が沖縄断線諸島じゃないですか。そうしたことを何で、なぜ岸田総理はおっしゃらないのか。建前にも斧があります。
1:10:57
反撃能力を備えると危険が高まるというご指摘がありますが、それは当たらないと申し上げております。我が国の国民の命や暮らしを守るためには、この今の現実を考える場合にミサイル防衛システム、これをより充実させる、拡充する、これはもちろん大事なことでありますが、この拡充したミサイル防衛システムと合わせて反撃能力を用意することによって抑止力、対処力を高めていく、こういったことを申し上げているわけであります。こうした備えをすることが危険を高めるというご指摘は当たらないと思いますし、こういった点について国際社会も理解してくれているからこそ、我が国の取組に対して理解をする、あるいは評価する、こうした行為につながっているんだと認識をしています。
1:11:55
これについてはまた詳しく、他の委員からの質問もあると思います。真摯にお答えいただきたい。それとともに、日本こそが米中の仲介役になるべきなんです。岸田総理からはその姿勢が全く見えないということを申し上げまして、ちょっと原発政策についてどうしても聞かなければいけません。昨日閣議決定が行われました。まず議論なき政策の大転換ということで、資料の重点をご覧ください。総理は原発のリプレイスを想定していないと当初回答しておりましたけれども、翌月唐突に次世代核振動の開発新設に言及をして、そのわずか4ヶ月後に原発の最大限の活用に舵を切りました。そして昨日、束根法案として閣議決定をされた。3.11後に積み重ねた議論が破壊されました。あの福島の教訓どこに行ったんですか。
1:12:46
まず福島の教訓については、これからも決して忘れることがあってはならないと認識をしています。そしてエネルギー政策については、約1年にわたりまして、関係省庁の専門家会合を100回以上行うなど議論を積み重ね続けてきました。その上で昨年2月以降のロシアによるくらいの侵略によって、歴史上初の世界エネルギー危機とも言われる状況の中で、エネルギーの安定供給の確保が大きな課題となり、エネルギー安定供給と、そして脱炭素、この両立がこの世界の国にとって大変重要な課題になった、こうしたことで議論が行われてきたと認識をしています。その中で、この御指摘のような政府の判断を行った、こうした次第であります。
1:13:52
1年にわたって議論を積み重ねできたと言っていますけれども、7月は想定していない、リプレイス、立会、想定していないと言っているのに、その後急に8月に検討加速になっているんですよ。おかしいじゃないですか。しかも、多分年法案、だってこれだ、こういうふうに説明しているじゃないですか。そして多分年法案として閣議決定したのも1週間延期したんですよ、当初の例で。これ何ですか、理由は。
1:14:25
総理から御指示がございまして、まさに国民の理解をしっかりと得るために準備をしっかりと行って、そして閣議決定に向けて準備を進めるようにと、十分に説明できる、そうした体制をしっかりと取るようにということで御指示があったところであります。
1:14:57
まず総理からの御指示を受けまして 、私から電事連の会長に安全性確保に向けて万全の体制をとるように、そして原子力規制委員会の審査に真摯に、そして迅速に安全性確保に向けて取り組むように、こういったある意味強く要請をしたところであります。さらには全国でいろんな説明会も対話集会もやっておりますので、それをこの間何度か開いたところでございます。
1:15:33
2月17日、私から西村経産大臣と西村環境大臣に対して、原子力は安全が最優先であること、また国民の不安を最大限払拭するため、丁寧な説明のプロセスや安全確保に向けた官民の体制整備、これを進めていくこと、これは改めて徹底した次第です。この指示を受けて、経産大臣は、電力事業者代表に、運転機関の延長については、安全が利用政策に優先するものであり、規制委員会の厳格な審査をクリアできなければ運転できないという大前提は全く変わらないこと、また、原子炉等規制法のふりやき処分があった場合には、運転延長を認可しないことを条文上明確にすること、このことを伝えました。そして、原子炉規制委員会が設置する こととした、後継年化法の安全規制に関する検討チームは、先週22日に第1回を開催し、法案に反対を表明した石渡委員も参加する形で、後継年化規制の技術的な具体論について、公開の場で議論を開始するとともに、その趣旨や内容について、広く国民の疑問に答えるためのわかりやすい説明の準備、これを進めていると承知をしています。こうした原子炉規制委員会の議論について、体制面からサポートしていく旨、環境大臣も述べています。こうした努力、これからも続けていきたい、このように思っており、御指摘のような対応をした次第であります。
1:17:34
予算委員会の衆議院通過を待っていた。1週間、例えば今、いろいろおっしゃいましたけれども、議論を始めた。これだけですか。そして、規制委員会の独立性に今、重大な疑問がはせられているんです。秘密協議を原発運転延長に向けた協議をしていた、規制庁とN庁。これはもう有名になりました。そ して、今、説明がありましたように、岸田総理、環境大臣を通して、新たな安全規制の具体化を指示したんですけれども、総理がこれまで原子炉規制委員会のような独立強制機関に指示を出したことってあるんですか。どうですか。
1:18:15
2月17日に私が行った指示は、原子力は安全が最優先であること、また、国民の不安を最大限払拭するため、丁寧な説明のプロセスや、安全確保に向けた官民の体制整備を進めていくこと、これを改めて徹底したものです。西村経産大臣と西村環境大臣に対して指示したものであり、原子力規制委員会に対して指示したものではありません。これは新たな安全規制の具体化や、的確な安全審査に向けた官民の体制整備を進めてほしいと申し上げたところでありますが、新たな規制の具体化そのものを含めた原子力規制委員会の運営に関する判断は、当然引き続き独立して行われるべきものであると考えております。
1:19:11
指示じゃないと言っているけれども、環境大臣を通じて指示しているんじゃないですか。環境大臣それを伝達しただけでしょ。つまり総理の指示なんですよ。原発の運転機関に関する決定権限を、N庁のような原発推進官庁に移す、これは世界的に見ても例外です。そして今、規制庁の独立性自体が、根本的な問題が生じているんです。総理は規制委員会の独立性に致命傷を与えたんじゃないですか。どうですか。
1:19:46
環境大臣は私から、両大臣に対する指示を、規制庁長官に共有しましたが、それは指示ではなく、原子力規制委員会が今後新たな安全規制を具体化していくにあたり、ニーズに応じて、体制面等から環境省として必要なサポートを行っていく旨を表明していると承知をしています。また、原子力規制委員長は、環境大臣からの伝達によって活動が影響を受けるものではない旨を述べていると承知をしています。いずれにせよ、原子力規制委員会の運営に関する判断は、引き続き独立して行われるべきものであると考えております。水曜日、出役。規制委員長、来ておられますけど、どういう認識ですか。
1:20:44
お答えいたします。本件は事務方から報告を受けております。総理指示は、環境大臣に対してなされたものであって、原子力規制委員会に対してなされたものではないと承知しております。原子力規制委員会としては、東京電力福島第一原子力発電所の教訓と反省を踏まえまして、何者にもとらわれず中立公正な立場から後継年化した原子炉に関する規制の検討を進めてまいります。
1:21:25
どういう内容を伝達されたのですか。お答えいただけますか。
1:21:35
お答えいたします。本件は事務方から報告を受けております。総理指示は、環境大臣に対してなされたものであって、原子力規制委員会に対してなされたものではないと承知しております。その上で、17日に環境大臣から原子力規制庁に伝達いただいた際に、長官からも大臣に対して報告をさせていただいたとおり、既に15日の原子力規制委員会において、後継年化した発電用原子炉の安全規制に関する検討チームを設置して、公開の場で議論を行う体制を整えました。その上で、この検討チームで検討事項として、特に新たな制度の国民への分かりやすい説 明、安全審査等の施行に向けた技術的な準備、60年を超える期間での安全性の確認事項について、15日の記者会見でもお話をさせていただいたとおりでございますけれども、16日に改めて長官に指示をしたところでございます。規制委員会としては、何者にもとらわれずに、検討チームでの活動を進めてまいります。
1:23:03
規制委員会の独立性、大丈夫ですか、委員長。
1:23:06
本当に今回の原発の運転延長をめぐる新しい制度もそうなんですけれども、規制緩和じゃないと言っているんですけれども、60年超の運転期間の延長、資料11なんですけれども、
1:23:19
それだけリスクが高まるということじゃないですか、どうですか、委員長。
1:23:32
お答えいたします。昨年11月5日以来、長い間検討いたしました結果、今般取りまとめました新しい制度は、運転開始後30年を超えて運転しようとするとき、またその10年を超えない期間ごとに長期施設管理計画の策定を事業者に義務付け、原子力規制委員会がその計画が災害の防止の上で支障がないこと、及び原子力施設の技術基準に適応していることを審査し認可するものであります。これによりより高い頻度で審査を行うことになり、さらに認可対象である長期施設管理計画に施設の劣化状態や劣化予測に関する詳細な記載を求めることで、より厳格な審査を行うことができると考えております。そのため、既選緩和に当たるとは考えておりません。
1:24:43
そうじゃなくて、リスクが高まるんじゃないですかと聞いています。
1:24:46
はい、それでは山中原子力規制委員会委員長。
1:24:51
原子炉は当然、後継年間いたしますと劣化が進みます。ただし、我々は後継年間した原子力発電所に対する安全規制を厳格にすることで、規制基準を満たしているかどうか、これをきっちりと判定してまいります。その立証は事業者に責任があり、我々はその立証がきちっとされれば認可をいたしますし、基準を満たしていなければ認可をすることはございません。
1:25:31
追加延長の基準も曖昧なまま、そしてこれ未知の領域なんですよ、60年調。これは後で引き続き辻元委員の方から質問させていただきます。最後に東京オリパラに一つだけ聞きます。昨日、電通6社、そして7人が起訴されました。これ、電通の社内向けに配付されたプロジェクト2020という冊子ですけれども、この中に歪んだ商業主義が書かれています。冒頭に書かれているのが、日本の成長のための最高のきっかけ、東京オリンピック。電通はその全てに関与すべきである。こういう商業主義そのものなんですけれども、総理、問題の本質、事件の背景の本質、どういうふうに考えていらっしゃいますか。
1:26:20
御指摘の事案については、既に刑事手続き中でありますから、その過程の中で事実が明らかになると考えておりますが、スポーツ庁等が設置したプロジェクトチームの調査分析では、理事会が適正に機能していたか、利益相反管 理の観点から人材配置の適切性が確保されていたか、疑問の余地があることなど問題点が指摘されていたと承知をしております。いずれにせよ、独占禁止法違反の容疑で逮捕者の出た3者に対しては、政府として指名停止措置など法律に則り、厳正に対応しております。そして、明らかになった事実に基づき、仮に国費が課題に支出されている場合には返還を命じるなど法令等に従って厳正に対応してまいります。
1:27:27
誰も責任を取っていない、そのことを申し上げまして、この問題についてはこの後、徳永委員の方から質問いたします。ありがとうございました。以上で、杉尾秀哉君の質疑は終了いたしました。次に、辻元清美さんの質疑を行います。
1:28:09
立憲民主参議院の辻元清美です。総理、最初に申し上げておきたいと思います。総理の口癖は様々なんですよ。様々な議論とか、様々な意見と総理がおっしゃるとき、大体ごまかすときなんですね。私がお聞きしたいのは、様々な議論があるという紹介ではございません。総理の見解、政府の見解を質問するわけですから、私との質疑では様々な議論、様々な意見という言葉は封印していただきたい。これをまず申し上げておきます。原発ですね、やっぱり40年60年、プラスアルファは一定の条件で延長できる。やっぱりこれ、国民の中に心配多いと思うんですよ。事故がありましたからね。大丈夫かしら。総理、これどうして延長したいとお考えなんですか。総理ですよ。総理。
1:29:08
世界エネルギー危機と言われる状況に直面している中、国民生活や産業の基盤となるエネルギーの安定供給を将来にわたって構築していくべく、再エネをはじめ原子力を含め、あらゆる選択肢を確保しておけるよう、努力している必要があると、まず認識をしています。その上で原子力の利用にあたっては、安全性が最優先である。このことは変わりはありません。高い独立性を有する原子力規制委員会により、安全性が確認されたものでなければ原子力発電所の運転ができない仕組み、これは大前提として、このあらゆる選択肢を追求していく。これが基本的な考え方であります。
1:30:00
なぜ、この審査とかで止まっている期間を上乗せできるのかと。これ分かんないんですよ。いかがですか、総理。