19:20
これより、予算委員会第1文化会を開会いたします。令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算、及び令和6年度政府関係機関予算中内閣府所管について審査を進めます。内閣府本部について質疑の申出がありますので、これを許します。
19:47
質問の聞かれいただきましてありがとうございます。岩井宿大臣、お忙しい中ありがとうございます。また、参考人の皆さんもありがとうございます。本日は、今朝の新聞の一面にも大きく出ておりましたけれども、日本が抱える直面する最大の課題といってもいい、この人口減少について、いろいろな観点から質問をさせていただきたいと思っております。
20:14
日本の人口は江戸時代の中期からだけ3000万人ぐらいで安定をしてきまして、そして明治維新を機に爆発的に伸びた。130年で9000万人、一気にガーッとふえていって、そして2008年をピークに、ここからまた130年で、また8000万人、9000万人減るというような予測も出ております。この歴史を見てみると、今のこの1億人を超えている状態というのが、
20:43
異常な状態なのかなとすら思えてまいります。戦後、我が国は人口を拡大して、経済的にも成長して、成熟国家といわれる国になりました。ここからは、これまでのように成長とか拡大とか、そういったことを探求していくステージじゃなくて、どうやって今後の人口減少に合わせた社会をつくっていくかということが、現実的に重要になってくるというふうに思います。ちなみに、この急激な人口減少の理由というのは、いくつ かあるんですけれども、最大の理由として、やはり出生率の低さ、出生数の低さがあります。昨日の速報値によりますと、昨年2023年、この出生数は、全年比5.1%減で、75万8631人、過去最少というふうになりました。
21:40
また、これに加えてもう一つ人口減少、大きな理由と言われるのが、他社会が到来するということであります。今後50年間、年間150万人の方が亡くなっていく。1日4000人の方が亡くなっていく。こちらも昨日の速報値ですけれども、昨年2023年の死亡者数、159万503人。
22:08
これは出生数の2倍以上、毎年人が亡くなるということであります。今日はこの他社会については取り上げませんけれども、これは間違いなく日本とって重要な課題になってまいりますので、ぜひとも政府としても強い問題意識を持っていただきたいというふうに思います。いずれにしましても、その出生率を引き上げ ていく、そしてこの少子化対策に力を入れていく一方で、
22:37
確実に到来するこの人口減少社会において、いわゆるこのwise shrink、賢く縮んでいくということが大切になってくると思います。ここで質問させていただきたいと思います。この人口減少社会において、今後起こるべきことはだいぶ見えてきています。いろいろな分析もある。いろいろなデータも出ています。結局どのような対策をとって、どういうことを実行していくかというのが問われるステージになってきていると思います。個人的にはこの人口減少というのは、ピンチではなくて、むしろチャンスに大きく変えていけるものだと思いますし、しっかりとした対策を打っていけば、決して悲観するものでもないというふうに考えております。YYC副大臣にお伺いいたします。いわゆる先ほど申し上げた賢く縮んでいくwise shrinkに向けて、政府としてどのような具体的な策を打っていくのか、
23:33
政府としての人口減少に対するビジョンであったり、取り組みをお伺いしたいと思います。
23:41
お答え申し上げます。少子高齢化、人口減少は、我が国が克服すべき最大の課題だと認識をしております。足元におきましても、すでに人手不足の要因となっているほか、中長期的にも我が国の経済社会に続く可能性に影響を及ぼすものと認識をしております。
24:02
そのため、徹底したDXによる省力化や新技術の社会実装等による生産性向上、国民一人一人がライフプランに応じて生涯活躍できる社会の構築、構造的に対応していくことで、経済社会の持続性を確保しながら、豊かさと幸せを実感できる経済社会を実現していきたいと考えております。委員御指摘のことでございますが、経済財政諮問会議におきまして、
24:30
地方減少社会での中長期の重点政策の課題の検討を昨年から開始をさせていただきまして、昨年にも既に2度開催をさせていただいております。次の骨太方針にその成果を反映させるために議論を続けておりますので、委員からもまた御指導いただければと思います。よろしくお願いします。
24:51
副大臣、ありがとうございました。まさに今おっしゃったキーワードとして、一人一人が活躍とか豊かさとか幸せ、こういったことがこのY2シリークの中では一つ大きなポイントになってくるというふうに個人的にも考えております。この歴史上例を見ない人口の急増と、そして今後の急降下の状況というのをちょっと考えていますと、この人口急増の時期というのは、みんなで同じ道を同じ方向を向いてがむしゃらに駆け上がってきた。
25:26
結果的に山の頂上までみんなで上がってきました。具体的に言えば戦後日本が産業と人口をとにかく大都市圏に集中させて、日本の工業生産力で復興成長して、通所国家として輸出で稼いできて、結果的に世界第二、第三位の経済大国にもなってきた。ただここから今度山を下りてくるときというのは、これまでとは全く違う局面に入ってくる。いわゆる大都市一極の集中、これとは逆で、ある意味地方に分散をして、一人一人がそれぞれのペースで、またそれぞれの道で山を下りていけばいい。そしてその過程でさっきお話に出た人生の豊かさとか、また幸せを追求していく、そういった形に変えていけるかもしれない。
26:21
もともと日本は地方分権的で、地域の多様性に富む社会だったわけで、そういうふうに戻っていく、そういうある意味ステージ、チャンスなのかもしれないというふうに思います。経済成長をGDPとか成長ではなくて、よく言われるGNH、国民総幸福といった、そういった指標も今後ますます重要視してくる必要があるのかなとも思っております。
26:44
いずれにしましても、このY's shrink、この賢く縮む過程で、さっき言ったようなそれぞれの豊かさとか幸せを実現できるような日本版の新しいモデルをしっかりとつくっていくことによって、今後いろいろな国が人口減少に直面して日本の後を追ってくる、
27:06
そういったところに対して、この日本モデルをしっかりと出していけるような、そういった形になると、この人口減少もピンチがチャンスに変わってくると思いますので、ぜひとも副大臣も引き続きのご尽力よろしくお願いいたします。お忙しいと思いますので、こちらでも結構でございます。ありがとうございます。山井政府大臣、御退席いただいて結構です。この人口減少で、大きな問題になると言われているのが、労働力不足であります。この議論になると、よく女性活躍とか、または外国人労働者とか、またはAI、デジタルの活用という話になります。これももちろん大変重要であります。ただ、これは忘れたらいけない重要な事実が一つありまして、この人口減少というのは、同時に高齢化、高齢化がどんどん進むステージに入ってくるということになります。
28:00
2050年には高齢化率がだいたい4割に達すると言われていて、人口の半分弱がシニア層になるわけですね。このシニア層が圧倒的にふえる状況において、ジェロントロジー、日本語でいろいろな言い方がありますけれども、高齢化社会工学、なんていうふうにも言われますけれども、こういったことが非常に注目をされている。
28:26
これは何かと言いますと、今後健康寿命が延びて元気なシニア層がどんどんふえてくる、圧倒的なボリュームになってくる。そういったときに現状の高齢者というのは、社会において支えられる側という概念から、支える側に入ってもらおうと。元気なアクティブなシニアの皆さんに社会に参画してもらって活躍をしてもらおうじゃないかと。そういったことが、いわゆるジェロントロジーの概念であるというふうに認識をしております。ここで政府にお伺いしたいんですが、今後確実に到来するこの人口減少社会、これをまっすぐ謙虚に真摯に受けとめた上で、これをチャンスに変えていくと。
29:14
政府として、この爆発的にふえていくボリュームゾーンであるシニア層の皆さんの社会参画を促していく。そういった取組、今後の展望をお伺いしたいというふうに思います。
29:28
厚生労働省田中大臣官房高齢障害者雇用開発審議官
29:42
お願いします。生産年齢人口が減少する中で、労働力の確保を行うために、高年齢者の就業を一層促進していくことが重要な課題と認識をしております。また、あわせまして、高齢者が就業を通じて社会参加をしていただくということは、高齢者自身の生きがいの充実ですとか、健康増進にも寄与する重要なものだというふうに考えております。
30:05
このために、厚生労働省におきましては、働く意欲のある高齢者がその能力を十分発揮し、また希望に応じた様々な形で活躍をしていただくというようなことを進めていきたいというふうに考えております。このために、高年齢者雇用安定法におきましては、70歳までの就業確保を事業主の努力義務として、企業における高年齢者の就業を促進する。
30:31
また、ハローワークにおきまして、高年齢者専門の窓口を設置をして再就職支援を行う。生きがいとして働くことを希望する高年齢者に対しては、シルバー人材センターによって臨時的かつ短期的な就業機会等を提供するといった、こういうようなことに取り組んでおるところでございます。今後とも、高年齢者のニーズを踏まえた多様な就業の機会を確保するなどの高年齢者の就業の促進に努めてまいりたいと考えております。
31:00
はい、田中審議官、ありがとうございました。新野相はですね、より一層社会に参画して活躍してもらえれば、いわゆる社会保障費の軽減にもつながるかもしれませんし、若者の負担を減らすことにもつながるというふうに思います。
31:15
生産年齢人口という言葉がありますけれども、これいわゆるですね、15歳から64歳の社会の中核を担う世代というふうに定義をされておりますが、この概念もちょっともうそろそろ合わないんじゃないかというふうにも思っております。
31:32
65歳からといっても、ほとんどの人はまだ学生ですし、大体まあ大学卒業と考えれば22ぐらいまでは学生ですし、64歳前といっても、先ほど申し上げたとおり65歳以上でもこの社会で活躍している人はたくさんいるわけでありまして、我々国会議員を見てもですね、65歳を超えて活躍している人はいくらでもいるわけであります。
31:56
我々国の労働市場において、最もボリュームゾーンと言われるのは、実は65歳以上で、なんと858万人もいるわけですね。まあそういったことを考えてもですね、やはりこの生産年齢人口という概念はちょっとずれていると思いますし、さっき都兵にあったようにですね、企業も定年を伸ばしている、または定年を撤廃するというところも増えていますので、これからますます深夜時代に社会に参画してもらいたいというふうに思います。
32:24
こういうときに、このシニアの皆さんのセカンドキャリア、ここを考えたときにやっぱりリスキリングという概念が一つ大事になってくるんだというふうに思います。あの若い世代がいつでも学び直して、新しいスキルを取得する、これはもちろんリスキリングとして重要なんですけれども、シニア層においてもこれが重要な概念だというふうに思います。
32:47
先日の日経新聞の調査で、社会人の男女に何歳まで働くかというのをアンケートしたところですね、39%が70歳以上も働くという希望をしている、結果が出ています。一方で学び直しの意欲は非常に低いという結果が出ているんですね。
33:07
これは何で学び直しの意欲が低いのかなとちょっと個人的に考えてみると、やはりリスキリングした上で本当に就職先が見つかるのか、リスキリングしたら本当に所得が上がるのか、お金を稼げるところにつながるのか。
33:23
そういうお金とか時間をかけて新しいスキルを得たその先がちゃんと保証されているのかという不安があるからこそ、なかなかリスキリングするモチベーションがつながらないのかなというふうにも考えております。ここでお伺いしますけれども、この政府が進めているリスキリングというもの、今後若者のみならず、シニア層にも大いに活用されるべきだというふうに考えておりますけれども、
33:52
そこの取組についてお伺いしたいというふうに思います。
33:58
お答えいたします。労働者の職業人生が長期化する中で、労働者が自ら生涯のキャリアプランを描き、それを実現していけるよう、継続的なキャリア形成の支援が非常に重要だと考えてございます。
34:21
このため、厚生労働省といたしましては、各都道府県に設置いたしました「キャリア形 成学び直し支援センター」を通じました従業員のキャリア形成支援を導入する企業への支援、労働者に対する無料のキャリアコンサルティングの機会の提供など、セカンドキャリア支援にも対応できる環境整備に努めているほか、
34:42
シニア層の労働者などが企業内で求められる役割の変化へ対抗する能力であるとか、技術・ノウハウを継承する能力を身につけることができますよう、ミドルシニアに特化した企業向けの訓練コースの実施、労働者がセカンドキャリアを見据えた資格取得などを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講しまして、
35:07
その企業が受給した場合に、その企業の一部を支給する制度などの支援を行っているところでございます。引き続き、こうした施策を通じまして、必要な支援を行ってまいりたいと考えているところでございます。
35:19
原宿審議官、ありがとうございました。まさに今のようにいろいろな取組をしていただいているので、その取組がしっかりと高齢者のシニアの世代のリスキリングにつながって、
35:31
その先の雇用であり所得の向上、または活躍し得るという生きがいにつながるように、そこまでしっかりとモニタリングをしていただきたいというふうに思います。企業の受入れの意識とか待遇を変えていくのもそうですし、先ほど田中審議官からもありました、ハローワークと話がありましたけれども、
35:52
そういうシニア世代と仕事をマッチングさせる、そういったところの仕組みというのも、よりやはりもっと入念に、またきめ細かいものにしていく必要もあるのかなというふうに思っております。それでは次の質問に移ります。ちょっと違う切り口から人口減少について考えたいと思います。防衛の観点から質問をさせていただきます。
36:16
この人口減少の影響というのは、社会活動または国民生活の大前提となる平和にもかなり影響を及ぼすことになります。すなわち自衛官不足であります。昨今、我が国を取り巻く安全保障状況、皆様御案内のとおりで、三正面と言われる大変厳しい状況になっている。
36:38
アメリカは戦争をしているし、中国、台湾、非常に緊張関係が高まっているし、北朝鮮は弾道ミサイルをどんどん撃つしと。こういった状況において、当然日本としても防衛力を強化する、すなわち抑止力を強化していく。それに伴ってしっかりと装備を充実強化させていく。こういったことが大事になるわけでありまして。
37:02
今、岸田政権においてGDP比2%、5年で43兆円の防衛予算というのをこれからいかに活用していくかということがポイントになってくる。こういったときに、どんなに装備を充実させても、それを運用する人がいないといけない。結局は自衛官こそが防衛力そのものであります。この自衛官が今不足をしているわけであります。
37:29
さらにこれから、やはり新領域といわれる、従来とは違う、宇宙サイバー電磁波という領域で、より人が必要になる、自衛官の増員が必要になるといわれている状況において、どうやって担い手を確保していくのか。民間の方は、働き方が大きく変わって、またこれから賃金も上がっていく。
37:55
こういったふうな状況になっている中で、自衛官の働き方、また処遇、こういったものは、人を取るに足るような魅力的な職場になっているか。こういったことも踏まえて、政府がこの危機をどのように捉えているか。また具体的にどういった政策を持って自衛官を確保しようとしているのか、お伺いしたいと思います。
38:19
お答え申し上げます。先生御指摘のとおりでございまして、消費者や労働人口の減 少、こういったことによりまして、我が国の深刻な人手不足社会を迎える中で、高校新卒者の有効求人倍率がバブル期を超える過去最高の3.52倍に達したこともございまして、
38:45
人間も含めた人材獲得競争は、より熾烈なものとなっていると認識しております。防衛省といたしましても、このような状況が人材確保に与える影響について、強い危機感を持って対応しなければならないと認識をしております。また先ほど御指摘をいただきましたとおり、防衛力の中核は自衛隊員でございまして、防衛力を発揮するにあたっては、必要な人材を確保することが不可欠だと考えております。
39:09
国家安全保障戦略などに定められました人的基盤の強化につきまして、募集能力の強化、人材の有効活用や生活勤務環境の改善、ハラスメント防止対策、それから給与面の処遇の向上といった各主策を含めまして、あらゆる選択肢を排除せず有効な対策を講じてまいりたいと考えております。
39:32
特に給与面の処遇に関しましては、令和6年度予算におきまして、自衛官の厳しい任務や勤務環境の特殊性を踏まえた手当を新設、拡充する経費を給与させていただいております。ほか、自衛官の勤務実態調査、これを昨年から開始をしております。また、諸外国の軍人の給与制度の調査も進めているところでございます。
39:56
また、昨年度はこれまで陸海空で別々に行っておりました募集活動、これを陸海空が一体となった活動ということで、昨年、自衛隊サマーフレンドシップキャンペーンというものを実施いたしまして、募集活動も一層の強化を進めておるところでございます。防衛省といたしましては、人材確保のために人的基盤の強化に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
40:24
私も政務官時代に潜水艦の乗組員と話したり、洋灯で頑張っている自衛官たちと話したり、灼熱の地縁で頑張っている皆さんと話したり、いろいろしていると、やはりこういった状況に身を通してくれることのありがたさというのはものすごく感じましたし、どうやってこれ、人確保するかというのは、本当に今、あらゆることを排除せずにやるとおっしゃいましたけれども、本当にその結果につなげていただきたいなというふうに思います。
40:51
私も全国各地、みんな地方の皆さんが頑張っているというふうに思います。
40:56
私の地元の群馬県の地方も、いろいろな県内でのイベントがあるたびに、必ずと言っていいほど自衛官の皆さんがそのイベントに出てくださって、かっこいい装備を展示してくれて、そして陸海空のキッズ用の制服を用意してくれて、それを子どもたちが着て、かっこいい装備の前で写真を撮って笑顔になっているとか、また定期的に音楽隊が来て演奏してくれて、市民がみんな喜んでその音楽を聞くとか、
41:26
また群馬地方はSNSも積極的に活用して、面白いコンテンツを日々市民に向かって国民に向かって発信している。とにかく自衛官というものを身近に感じてもらおう、魅力的なものとして見てもらおうという努力を必死にやっていますので、そういう現場の努力に報えるためにも、ぜひとも今おっしゃったことを実現をして、結果につなげていただきたいというふうに思います。
41:51
数ももちろん大変大事なんですけれども、質も伴っていなくてはいけないというふうに思います。今後、有能な人材の取り合いは過激になってくる。アジアを見ても台湾、韓国、オーストラリア、やはりそういったところは軍事の確保のためにさまざまな手段を、新たな手段を講じ出しております。
42:14
高度なスキルを持つ人材を確保するためには、やはり中途採用とか、またはリボルビングドア方式と言われるような採用に柔軟性を持たせて本当にいい人をちゃんと取れるような体制を防衛省としてもつくっていく必要があるというふうに考えております。
42:35
また同時に、すべての自衛官が若くて体力がある必要もないわけでありまして、やはり適材適所の専門性を生かした働く方、こういったことも考えなきゃいけないというふうに思います。ここでお伺いいたしますけれども、政府として自衛官の中途採用、または従来の採用方法にとらわれない有能な即戦力を確保していく仕組み、これをどうお考えか教えてください。
43:12
先生もご承知のとおり、自衛隊は従来は新卒者を中心とした採用を行ってきたところでございますが、民間で経験を積んだ方の採用を促進するという観点から、来年度から陸下区でキャリア採用幹部という形で、募集採用するという形で転職市場の活用も重視してまいりたいと考えております。
43:36
さらに、サイバー等、あと宇宙とかそういった分野などの高度の専門的な知識を持つ外部人材を確保すべく、高度人材のふさわしい職務を確保した上で、最大5年の任期で自衛官として採用する、新たな自衛官の人事制度の導入に向け、今国会に関連の法案を提出させていただく予定でございます。
43:59
また、こうした高度の人材の採用の障害とならないように、身体検査の基準ですとか、体力測定の基準、こういったものの緩和も実施してまいりたいと考えております。ご意承といたしましては、委員の御指摘も踏まえまして、あらゆる選択肢を排除せず有効な対策を講じていくことで、厳しい募集勧告の中でも優秀な人材をしっかり確保してまいりたいと考えております。
44:27
民間との熾烈な人材獲得、始まっているわけでありまして、今おっしゃったような処遇の改善とかも、中途半端なものでは意味がなくて、やはり本当に普通の人は取りに行くんだという、そういう姿勢を働き方とか処遇にもしっかり反映をしていただきたいと思いますし、
44:49
その採用のルールどうこうの前にですね、国家を、国民の命を守れる体制を整えられるかということが一番大事なので、やはりそこを達成するためにあらゆる手段を排除せずに、しっかりとした人材獲得を頑張っていただきたいというふうに思っております。それでは次の質問に移ります。ちょっとまた切り口を変えます。
45:13
少子化の最大の原因ともいわれる未婚について、政府にお伺いしたいと思います。これまでの調査でも明らかになっているのは、やはりこの未婚率の高さであります。
45:29
政府として現在多数の少子化対策を打ち出していて、特に話題になってくるのは、結婚後の話、期婚者の皆さんがお子さんを持ちたいときにどういう支援があるかとか、または2人目3人目を持ちたいときに、希望する人数を持ちたいときにどういうサポートがあるかという話は、結構メニューとしては豊富にあるように感じます。
45:53
しかし、先ほど申し上げたとおりで、この少子化の主張る原因というのは、その手前の未婚にあるわけでありまして、やはりここにタックルしない限りは、なかなか解決にはいたらないというふうに思います。昨日発表の速報値では婚姻数48万9281組、戦後で初めて50万組を割って、前年からも3万組以上減少したということであります。
46:18
さまざまな理由で結婚をしない人、またはしたくてもできない人いらっしゃると思いますし、この結婚というのは個人の価値観の問題ですから、そこは個人の自由なところであるのは当然であります。
46:31
しかし、希望してもできない、そういう人たちはいらっしゃるわけで、ここは政府として徹底的に責任をもってサポートをしていくべきだというふうに思いますし、希望する人が全員できるような環境を整備をしていく必要があるというふうに思います。
46:49
このような原因として、やはり経済的に苦しい、結婚するにあたって適当な人に出会わない、この2つが常にアンケートの上に来ますけれども、政府としてこの未婚対策をど のように解決しようとしているかお伺いしたいと思います。
47:11
お答えいたします。若い世代の結婚をめぐる状況を見ますと、男女ともに8割以上の未婚者がいずれ結婚することを希望はしております。しかしながら、適当な相手にめぐり合わない、結婚資金が足らない、まだ必要性を感じないなどを理由として、結婚に至っていない、もしくは遅くなる状況にあると承知をしております。
47:33
そのため、若い世代の結婚の希望と現実の介入をできる限り小さくするような環境の整備が必要となっているところでございまして、まずは政府全体で所得向上や雇用の安定など、若い世代の経済的場の安定を図るための取組を進めるとともに、子ども家庭庁におきましても、出会いの機会、場の提供、結婚資金や住居に関する支援など、地方自治体が行う取組を地域少子化対策重点推進交付金により支援をしております。ここ1年におきましては、この交付金の金額も大幅に増額をしているほか、子育て家庭や子どもとの直 接の触れ合い体系の推進、さらには伴奏型の結婚支援の推進等も新たに交付金の重点メニューに追加をしておりまして、さらに補助率も引き上げて支援をしているところでございます。
48:24
子ども家庭庁といたしまして、若い世代が希望通り結婚し、安心して子どもを産み育てることができる社会を目指し、スピード感を持って取り組んでまいります。
48:35
ありがとうございます。最後に1つだけ違う切り口から、この人口減少社会におけるデジタルの活用についてです。私の地元群馬県の間合い橋市も、このデジタルをフル活用して、今、街をまさに大きく変えようとしております。デジ電の交付金もタイプ3をたくさんいただきまして、それを活用した上で、マイナンバーカードをいかに使えるものにしていくか。これ、スイカと連携して、マイナンバーカードをタッチするだけで電車に乗れるようになったりとか、今、いろいろな取り組みが進んでいる。しかもそれを進化させた独自のMEVCIDというのをつくって、スマートフォンにマイナンバーカードをくっつけて独自のIDをつくり、これ今、全国展開をしているところであります。こういったデジタルによる行政の効率化とか、または市民生活の利便性の向上、非常に取り組んでいる自治体が多くありますけれども、最後に政府としてこういう自治体をどう評価し、またサポートしていくかお伺いしたいと思います。
49:40
お答え申し上げます。デジタル田園都市国家構想の実現による地方の社会課題解決、魅力向上の取り組みを進化加速する観点から、デジタル田園都市国家構想交付金により地方公共団体の取り組みを強力に支援しているところでございます。ご指摘にもありました人口減少の対応のためにもデジタル技術の活用は大切でございまして、群馬県前橋市における先ほどお話にありました毎宅など、マイナンバーカードを活用した交通サービスに前橋市に取り組まれておりまして、群馬県とも連携してこうしたものをさらに県内全体に展開されようというふうにしております。こうした前橋市における取り組みも含 めまして、デジタルの実装の有料事例を支えるためのサービスやシステムについて横展開を加速させるため、カタログにまとめますとともに、こうしたサービスシステムの調達に資するモデル使用書を策定するなど、デジタル庁としても取り組みの強化に進めているところでございます。中曽根君。はい、終わります。ありがとうございました。これにて中曽根康貴君の質疑は終了いたしました。次に内閣所管について審査を進めます。質疑の申出がありますので順次これを許します。
50:59
委員長、今日は拉致問題、だいぶ最近ホットになってきておりますので、これに関しての質疑をいたしたいと思います。冒頭ちょっと質問の順番を変えて質問しますが、日本は制裁は世界で最高水準にやっているというような議論もありますが、まだまだ制裁の余地があるということをこの場で明らかにしていきたいと思っております。そこで政府参考人の方々にお伺いをするわけでありますが、私も質問指示書で随分とこれ提供してまいりましたが、朝鮮、ソ連に対する破産宣告というのはできるのかどうか、できるかどうかに関 してできないならばその理由を御説明をいただきたい。
51:56
お答え申し上げます。ご質問は、朝鮮、ソ連がいわゆる権利能力なき遮断に当たるということを前提とされたものと理解をしております。お尋ねについては、個別具体的な事案に応じて裁判所において判断されるものですので、政府としてお答えすることは困難ではありますが、一般論として申し上げますと、破産法18条1項によれば、再検者は破産手続返しの申立てをすることができるとされており、このことは、債務者が同法13条において順用する民事訴訟法29条の要件を満たす法人でない遮断である場合も同様でございます。
52:34
つまりは、できるということになるわけであります。朝鮮総理に対して、この破産宣告を叱るべき者が行うことは可能であるということが今、明らかになったわけでありまして、これは一つの制裁のポイントになってくると思っております。次に、日本政府は2002年3月ですか、ロシアのプーチン、ウラジミルプーチン代表に対して資産凍結等を発動したことは、皆さんも認識をしていると思います。また、アメリカ合衆国は、金正恩国務委員長等々に同じように資産凍結を指定しているわけでありますが、このアメリカの資産凍結は、いわゆるアメリカの法律であります、スペシャリーディジグネイティブ ネーションアンドブロックツーパーソンズリスト、ここに入っていると、アメリカの銀行は一切取引できない。ドル送金等もできない。ここに書いてある文書を見ますと、同時に、保有しする資産が凍結されると、こう書いてありますから、そこに金正恩総書記も入っていますので、完全に資産凍結ができるわけであります。日本はこれをしていませんが、なぜしてはいないかというのを問うのではなくて、プーチンに対して行ったわけですから、当然できると。物理的にできない理由があれば、お示しいただきたい。
54:11
お答え申し上げます。お尋ねの点につきましては、今後の対応に支障を起こすおそれがあることからお答えすることは差し控えたいと思います。
54:21
聞いている内容は今後の対応ではないのです。できるかどうかということを聞いているのです。できるんだから、できると言ったらいいのです。うるさい事務部のプーチンはやっているのだから。そういうことをすると時間もたらないから、もう一回答えて。
54:44
できない理由を言って。お答え申し上げます。繰り返しになりまして申し訳ありませんけれども、今後の対応に支障を引き出すおそれがあることからお答えすることは差し控えたい。
54:56
通告で、できない理由を示してくれと言っているのだよ。今後の支障を引き出すなんて聞いていないのだよ。できない理由を説明してくれと言っているのだよ。プーチンに対して日本はやっているのだよ。近所分に対してできない理由は何か。もう一回聞くよ。答えて。
55:21
お答え申し上げます。今後の対応につきましては、拉致核ミサイルといった処刑案の包括的な解決に向けて何が最も効果的かという観点から、普段に検討していきたいと考えております。
55:37
失礼な答弁をするな。こちらは出入住む通告で言っているんだよ。できない理由を言ってくれと言っている。こういうことを言っているから外務省はだめだと言われ るんだよ。プーチンに対してやっているんだよ。あんた方。おかしいじゃないか。今言っているのは、失笑を来たすと。しかしそれはできない理由はありませんと。こう言うんじゃないの答えは。外務省は日本の外交できないよ。こんなことを言っていたら。はったりも何もないじゃないか。次にですね、いわゆる航来航空への経済制裁。これアメリカはやっています。航来航空は御案内のとおり、このスカットミサイル等を北朝鮮に部品を運んだということで、国連のパネルで既に批判を浴びています。この航来航空に対してアメリカは制裁をしていますが、日本はしていない。できますか。できませんか。将来やるつもりがあるとか、失笑を来たすとか聞いていないんだから。一言だけ答えて。
57:05
お答え申し上げます。御指摘の、米国がですね、2016年12月に航来航空を含む16団体7個人に対して、新たに制裁対象に指定したということを承知しております。政府として現時点で、航来航空を資産凍結等の措置の対象として指定はしておりませんけれども、今後何が最も効果的かという観点から、普段に検討してまいり ます。
57:35
さっきより少しまともになったけど、要するにできるってことだよ。できるって言えばいいんだよ。できない理由はありません。もうね、こんなんで時間を使いたくないんだよね。次。朝鮮、ソ連、中央委員、350人ぐらい減ってます。今350人ぐらい。全戦獣業員の採入後禁止。これアメリカはじめからこんなのなしですよ。ありえないですよ。これどうですか。外務省門脇さん、時間。お答え申し上げます。気合で答えるよ。
58:18
ご指摘の様々な形での経済制裁、採入国禁止措置を取るか取らないかを含めて、今後の対応については普段に検討していく考えでございます。委員御案内のとおりでありますが、我が国は在日の北朝鮮当局職員等の採入国禁止措置を取ってきておりますけれども、その対象となる者の氏名、肩書人数等の詳細については、事柄の性質上お答えを差し控えてきております。
58:48
つまりね、今すでにやっているのを幅を広げるってことだから、これできないと言えないよ。当たり前ですよ。全部言えればいいんだよ。それから最後にですね、いわゆる安保理公開会合における近所運委員長個人の人道に対する罪の提起であります。これについても私は質問指示書で質問しております。いい答弁だったんだな、なかなか質問指示書はね。はい、これについてお答えください。
59:18
お答え申し上げます。北朝鮮の人権状況について、国連安保理で議論が行われることは有意義であると認識しておりますけれども、ご指摘の安保理における今後の対応のあり方については、米国、韓国等の他の理事国とも緊密に連携しつつ検討してまいる所存でございます。
59:43
委員長、私の去年の2月の質問に対する答弁は、公開であるんだよね、今言った案件に関して。北朝鮮の人権状況について、国連安保理理事会で議論されることは有意義であると認識しているが、今後の対応について現時点で余談を持って答えられない。有意義だと言っているんだよ。これおそらく、去年のこの時期だから、2月だから、林さんが、今日はね、拉致問題担当大臣と聞いているけれども、大臣で閣議決定ですからね、これ。署名しているんじゃないかと思いますが。これね、有意義であると見つめているんだよ。後退するような答弁はしない方がいいよ。もう一回答弁。できるってこと言ってください。やる。意思があればできると、国連で提起できると。外務省門脇さん、時間。お答え申し上げます。繰り返しになりますが、北朝鮮の人権状況について、国連国際連合安全保障理事会で議論が行われることは有意義であると認識しております。今後の対応については現時点で余談を持ってお答えすることはさせていただきたい。
1:01:01
質問に答えてもらいたいんだよ。つまりね、有意義であるというところまででもいいけども、要するにそれは日本が提起できるってことを明確に言えばいいんだよ。あの、制裁についてはですね、様々な制裁が、もう全部出し過ぎしているというふうに、まあ思っている人がいらっしゃるかもしれないが、まだまだできるということをですね、明確にしておきたいと。で、まあ後で万言本9時についても質問いたしますが、順番に戻りまして、2002年小泉法庁。政府はなぜ未解決の、いかが決裁したのか、その理由、大臣お答えください。
1:01:41
平成14年に5人の拉致被害者の方が帰国をされました。が、この北 朝鮮が死亡を主張した8名の死因には不自然死、これは極端に多いこと。これに加えてですね、これを裏付ける客観的な証拠が全く提示をされなかったということ。そして北朝鮮側の説明には不自然かつ曖昧な点が多く、また捜査による判明している事実や、帰国被害者の証言との矛盾も多くですね、説明全体の信憑性が疑われたこと等の問題点がありまして、拉致被害者の死亡を裏付けるものが一切存在しなかったということであります。このため被害者が生存しているという前提に立って、被害者の即時帰国と納得のいく説明を行うよう求めているところであります。拉致被害者一人一人の具体的な情報については、今後の対応に支障を引き出すことから明らかにすることは差し控えますが、いずれにいたしましても全ての拉致被害者の一日も早いご帰国を実現すべく、全力で過段に取り組んでまいります。
1:02:45
これは極めて重要なことを大臣おっしゃった。担当大臣ですから、これは担当大臣の判断というのは極めて重いわけでありますが、簡単に言えば、次の交渉が近いかもしれないと言われている、金曜日の発言も含めて、ノトハントに対する北側のお見舞いという話もあった。私はその上で、次の交渉において、何をどう判断するのかということですよ。前回5人戻ってきた。戻ってきたとしても、当初は一時帰国という話ですよね。一時帰国と聞いていますよ。それが、結果的に日本から戻さなかったということであります。8人死亡というふうに言ってきた。後で、その死亡の刻印の日よりも、横田恵さんはまだ生きていましたよというのが証言として、戻ってきた拉致被害者から出てきて、嘘800じゃないかと北朝鮮が言っていることが、こうなったわけであります。だから、この質問を続けていって、最後に答えをどこかでいただきますが、今回、交渉がホットになって、じゃあ、これとこの人を返しますよと。ゴールポストをどこに置くんだって話ですよ。ゴールポストを置いておかないと、じゃあ2人でも3人でも戻ってきたら、20年ぶりだからよかったねと。あとの認定被害者は戻ってこなくても、了解ですよという話にはならない。ならないという認識でありますが、2002年がそうだったんだから。これ質問の順番があれですが、大臣率直に、この辺はお答えいただきたい。
1:04:26
2002年、平成14年のお尋ねでございますが、この14年に5名の拉致被害者の方々が帰国されて以来、1人の拉致被害者の帰国も実現していないと、これはもう痛恨の極みであります。拉致被害者ご家族もご高齢となる中で時間的制約のある拉致問題、これはひとときも揺るがせにできない人道問題であります。今、松原委員もおっしゃったように、今のこの状況に至っている背景、様々な要因がありまして、原因として一概に特定のことを挙げる、これは困難でありますが、この政府として北朝鮮側の分析についてお答えする立場にはないというふうに考えております。この全力でしっかりと取り組んでまいりたいと思っております。
1:05:20
交渉前夜であるかどうかは別にして、ホットになってきているわけであります。ここで重要なのは、2002年の経験を踏まえて行動してほしい。2002年は、実は外務省はそこまで皆さんに問う時間がなくなってきているので言いませんが、当初は一時帰国。8人の死亡も外務省はもうすでにおそらく了解していたんじゃないかということで、家族会も調査会も救う会も劣化の如き怒りを持ってあげてあります。まあ、率直に言えばあの段階では日朝の行政環境において握っていたんじゃないかと。しかし今、林さんが言ったとおり、大臣が言ったとおり、でたらめが多かったと。未解決だと。北側にとっては、北側の政治的対応は日本側が評価することではないと言いますが、私は北側のエージェントといろいろと話をする機会がありますが、このいわゆる問題はですね、繰り返したくない事例。繰り返したくない事例。5人、彼らにして は日本に戻すことになった。こういった状況で日本は、北朝鮮何やってんだと。それ外務省も日本人の怒りに一重はかかってんだよ、これ。8人死亡を当然とことしして受け。そういうふうなですね、変な握り方としては困るわけですよ。だから、日本国民は北朝鮮に対する怒りと同じように外務省に対する楽譚があったと私は思う。私はその意味において、今回ですね、そういう状況で、もしそういう日が来るならば、くれぐれも林拉致問題担当大臣が釘を刺しておきたいことは、安直に分かりましたという話ではないと。2002年に5人戻ってきて8人死亡を我々は未解決としていると。このことを深く肝に銘じてもらいたいと思っております。次の質問に移ります。いわゆるこの拉致問題のゴールポストをどこに置くかという話であります。拉致問題のゴールポストは認定の海にかかわらず、全ての拉致被害者の安全と即時帰国となっているわけでありますが、これは将来的なゴールポストなのか、次の北朝鮮に包丁を、まあ岸田大臣や岸田総理大臣かもしれま せんが、行ったときの、それのゴールポストなんですか。前段であるとすれば北朝鮮側は、拉致問題をむし返すなと言うでしょう。しかしそれはむし返すなと言ったって、日本は全体新国家じゃありませんから、それぞれのステークホルダーが考えるわけであります。そのための具体的策を私は12年前に、拉致問題大臣として3つの原則を明らかにしているわけでありますが、じゃあちょっと私が提言した3つの原則を、政府参考に聞きたいと思います。認識しているかどうか。
1:08:28
お答え申し上げます。お尋ねの原則につきましては、松原議員が拉致問題担当大臣時代に、記者会見などで述べられた原則であると承知をしているところでございます。その内容につきまして、平成24年10月1日の記者会見の内容を抜粋してご紹介させていただきますと、拉致問題は決して 風化をしない。拉致被害者の方々やご家族がいなくなってしまったならば、日長間に永遠に解決しない問題として残る。北朝鮮がすでに死亡したとされている方々が、実は生存したということになっても、従来の主張を変えたとしても批判することなく、前向きに受け止めていきたい。拉致問題について、関係者の間で一定の進捗であると合意できるような進展が得られた場合は、人道支援など関係改善のための措置を取ることができ、また、北朝鮮との間で様々な建設的な対話の可能性も出てくるということであると承知しているところでございます。
1:09:29
第一原則はもうちょっと厳格に言いますと、冗長的表現を私は取りました。横田綿吟さんが横田佐恵さんや茂雲さんと抱き合う姿が解決であって、全く違う時間に戻ってきても解決ではない。これは時間的な切迫感を北側に与えるための私の表現でした。二つ目は、死んだ人間を生き返っても文句はないよと。つまり生き返らせて戻せよと。三つ目が一番重要でありまして、私は北朝鮮側のトラウマは何かと、同じことを繰り返したくないと。回違したのに、これは我々にとってみればとんでもない話ですよ。誘拐しといて。しかし彼らにしてみれば、回違して日本輿論があれだけ北朝鮮、だめだめだめだめと、だめだなとなった。このことは繰り返したくないと。そこで出口論の話になってくる。私は出口論をする場合に、一つは、具体的には与党野党の共同の国会議員からなるグループ。
1:10:35
そして、救う会、家族会、救う会、調査会。さらには、個別に言いますと、当時非常に熱心いらちやっていた桜井由加さん。
1:10:46
この有識者、こういった方からなる、一種のカトグリからなるボードを作る。ボードを作って、そのボードが最後は、一定の解決という概念に対してジャッジをする。一定という解決という概念はどのようなものかといえば、私は担当大臣でしたから、当時認定被害者全員、そして特定失踪調査会の最高裁に対する人権侵害申立ての人間。当時35人ぐらい。この35人は間違いなく生存している前提で、もしそうでないならば合理的な証拠を出せということを、ストライクゾーンとして出口論で提示をするということを私は言いました。そのストライクゾーンのゴールポストも、やはり五つのカトグリが合意をする。その中心的な議長は、最終意思決定者は日本国の拉致対策本部の本部長、総理大臣ですが、そのいわゆる仕切りをするのは、廃止大臣のポジション。当時は私でした。こういったことで、ここまでは具体的に言いませんが、当時の野党の極めて重要な人物にも、ボードに入っていただくことに合意をいただいております。やってました。私も大臣を辞めたので、それはそこで終わってしまったわけでありますが、結局ですね、北朝鮮側がその時、私のこの構想を聞いて、エージェントは、それ素晴らしいという話だったんですよ。やっぱりそうしないと出口論がなかなか出てこないと。このことを考えたときに、出口論として、そういった一定の解決を関係者で合意する必要があるのではないか。